JPH06191041A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

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JPH06191041A
JPH06191041A JP5228927A JP22892793A JPH06191041A JP H06191041 A JPH06191041 A JP H06191041A JP 5228927 A JP5228927 A JP 5228927A JP 22892793 A JP22892793 A JP 22892793A JP H06191041 A JPH06191041 A JP H06191041A
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真 塩谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置において、主走査方
向の1ラインを記録可能な吐出口の数を複数にするとと
もに、副走査方向に連続する隣接ドットをできるだけ異
なるスキャンで記録することにより、スジ,濃度むらが
少なく、画像エッジ部の鮮明な画像を得るとともに、未
定着インクによる問題を低減する。 【構成】 (L1,L2),(L3,L4),…の2本
の主走査方向のラインの各組毎にこれらラインを構成す
るインクドットに対して、これらライン(L1,L2)
の画素P1,P2,P4,P3,P5,P6,P8,P
7,…の順に、先行スキャンと後続スキャンとを交互に
割当てる。これにより、特に副走査方向に隣接するドッ
トが同一のスキャンで形成されることがなく、記録紙に
浸透できないであふれるインクの量を低減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録方法
およびインクジェット記録装置に関し、詳しくは複数の
インク吐出口を有するインクジェット記録ヘッドを用い
て記録を行うインクジェット記録方法およびインクジェ
ット記録装置に関する。
【0002】
【背景技術】複数の吐出口を有する記録ヘッドを用いた
従来の記録方式では、記録ヘッドの主走査によって形成
される複数ドット列(以下、ラインという)の各々は、
同一の吐出口から吐出されるインク滴で形成されるのが
一般的である。
【0003】一方、上記ラインを形成する各ドットの態
様としては、1つのドットが1つのインク滴によって形
成される、2値記録に対応したもの、および1つのドッ
トが複数のインク滴により形成される多値記録に対応し
たものがある。
【0004】同一吐出口から吐出するインク滴で上記多
値記録に対応したドットを形成する方式としては、いわ
ゆるマルチドロップレット方式が知られている。この方
式は、複数のインク滴を被記録材の同一箇所に着弾させ
て1つのドット(画素)を形成し、着弾インク滴数の多
少によってドット面積もしくは濃度を変化させて記録画
像の階調を表現するものであり、階調を表現するための
種々の方式、例えば面積階調法,濃度パターン法,ディ
ザ法,濃淡インク法と比較して、高解像,高階調かつ高
速な記録を可能とする利点を有している。
【0005】上記ラインを形成する各ドットが、2値記
録または多値記録のいずれに対応するものであっても、
以下で説明するように、インクあふれ、インク滲み、ブ
リーディングの問題を発生することがあり、特に同一吐
出口から吐出されるインク滴で形成される場合の、同様
に以下で説明する問題を解消して、高品位画像を得よう
とする場合に上記インクあふれ等の問題が発生して所定
の画像品位を達成できなくなることがある。
【0006】記録ヘッドの複数の吐出口に関して、吐出
口毎にインク滴の吐出方向や吐出量のばらつきがある場
合には、本来濃度変化が一様であるべき画像にスジが生
じたり濃度むらが生じることがある。すなわち、吐出方
向にばらつきがある場合、被記録材としての記録紙上に
形成されるドットの位置に偏りを生じ、この結果、記録
画像にスジを生じることがある。また、吐出量にばらつ
きがあると、記録紙上に形成されるドットの大きさや濃
度がばらつき、この結果、記録画像に濃度むらを生じる
ことがある。
【0007】これらの問題を避けるための一つの手法と
して、吐出口毎の吐出方向と吐出量のばらつきを極力お
さえるべく、記録ヘッドを非常に精密に製造することが
行われていた。しかしながら、このような手法では、製
造コストが高くなったり、製造歩留りが低下する等の問
題を生じていた。
【0008】また、濃度むらを解消する一方法として、
吐出口間の吐出量の多少を打ち消すようにインク滴の打
ち込み数を変化させる方法なども知られている。しか
し、このような方法を実行するシステムを組み込んだ場
合、システムのコストを引き上げるという問題があっ
た。さらに、このような方法を用いても、スジに対して
はあまり有効では無く、また、吐出量の吐出口間ばらつ
きが経時的に変化した場合、打ち込みインク滴数を再調
整する必要があり、メンテナンス性が低下するという問
題を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題点を解決す
るために、主走査方向の1ラインを複数の吐出口から吐
出するインク滴によって形成することにより、吐出方向
や吐出量の吐出口間ばらつきを軽減させ、スジ,濃度む
らを認識し難くさせる記録方法が、例えば特開昭60−
107975号公報に開示されている。
【0010】図1はこの方法を説明したものである。す
なわち、先行する記録ヘッドの主走査(以下、単にスキ
ャンともいう)で縦横方向で互いに隣接しない画素を記
録し、次に記録紙を副走査方向に吐出口列の長さの半分
の長さだけ送り、後続のスキャンで先行スキャンで記録
しなかった残りの画素を記録する。この方法によれば、
例えば、図1の「画素データ」に示すように各ラインの
全ての画素を形成するような場合には、図1の「記録方
法」に示すように、主走査方向のドット列(ライン)の
各々は異なる2つの吐出口によって形成されるため、吐
出方向のばらつきが平均化されスジが見えにくくなる。
また、図1に示す方法によれば、吐出容量の吐出口間ば
らつきが標準偏差σで正規分布しているとした場合、吐
出容量のライン間ばらつきはσ/√2に減少する。これ
により、ライン間の吐出量ばらつきは濃度のばらつきと
なって認識されるため、より濃度むらの少ない画像を得
ることができる。
【0011】ところが、例えば図2の「画像データ」に
示すように、特定のハーフトーン画像(全ての画素が形
成されない)を記録する場合には、この方法では主走査
方向のドット列が同一吐出口からのインク滴で形成され
ることになるため、スジや濃度むらの低減が全く行われ
なくなってしまうという問題点がある。
【0012】スジ,むらを認識し難くする他の記録方法
として、本願発明者等によって提案された特開平5−1
55036号公報に開示される方法がある。この方法
は、吐出口に対する画像データの割当において、主走査
方向のドット列(ライン)を構成するインクドットを順
次異なるスキャンに割当ててゆくものである。この方法
によれば、図1の「画像データ」に示すような全画素を
形成する場合はもちろん、図3の「画像データ」に示す
ようなハーフトーン画像を記録する場合でも、図3の
「記録方法」に示すようにそれぞれのラインが異なる2
つの吐出口から吐出されるインク滴で形成されるため、
スジ,むらが確実に低減できる。
【0013】しかし、この方法では、画像データによっ
ては、例えば図4の「記録方法」に示すように、副走査
方向ドット列を形成する、連続した隣接ドット群が同一
のスキャンで形成される場合がある。インク吸収性の悪
い記録紙に記録を行っている場合に、このようなドット
配列が生じると、記録紙上の上記隣接ドット群を形成す
るためのインク滴が記録紙に浸透する前に合体してあふ
れてしまうことがある。このような場合、特に画像のエ
ッジ部がにじんでぼやけてしまったり、カラー記録の場
合に2色のインク同士が混色し画像が不鮮明になるとい
う問題点(以下、ブリーディングともいう)がある。
【0014】上述した特開昭60−107975号公報
および特開平5−155036号公報に開示される記録
方法は、2値記録または多値記録のいずれの場合にも用
いることができ、従って、上述したそれぞれの問題点は
いずれの記録にも生じ得るものである。
【0015】ところで、多値記録を行う場合には、1つ
のドットを複数のインク滴により形成するという構成に
より、前述した吐出口毎の吐出量等のばらつきに起因し
た問題を解決するいくつかの独自な記録方法が知られて
おり、また、それらの方法にも改善すべき上記と同様の
問題点が存在する。以下、これらの記録方法およびその
問題点について説明する。
【0016】特開平4−358847号公報に開示され
ている方法は、吐出口毎の吐出量等ばらつきに起因した
スジ等を低減する多値記録方法の一例を示し、図5はこ
の方法を説明したものである。
【0017】すなわち、画像を複数回のスキャンで記録
し、この時に同一ラインを異なる吐出口から吐出される
インク滴で形成するというものである。この方法によれ
ば、例えば図5の「画像データ」に示す画素(3インク
滴で形成される画素)を記録するような場合には、この
画素が相異なる3つの吐出口から吐出されるインク滴で
形成されるため、吐出方向等のばらつきが平均化されス
ジが見えにくくなる。また、吐出量の吐出口間ばらつき
が標準偏差σで正規分布しているとした場合、吐出量の
ライン間ばらつきはσ/√3に減少する。ライン間の吐
出量ばらつきは濃度のばらつきとなって認識されるた
め、より濃度ムラの少ない画像を得ることができる。
【0018】このような多値記録方法に対しても、以下
のような問題点が存在する。すなわち、図5の「画像デ
ータ」に示す○画素を記録する場合、すなわち、1個の
インク滴で形成される画素を記録する場合には、主走査
方向のドット列が同一吐出口からのインク滴で形成され
ることになるため、スジや濃度ムラの低減が全く行われ
なくなってしまうという問題点がある。
【0019】スジ,濃度ムラを見えにくくする他の多値
記録方法として、特開平5−155036号公報に開示
される方法がある。
【0020】この方法は図6に示すように主走査方向の
1ライン内のドット形成を順次異なるスキャンに割当て
てゆくものである。この方法によれば全画素を記録する
場合はもちろん、ハーフトーン画像を記録する場合でも
図3に示したのと同様に主走査方向の1ラインが異なる
複数の吐出口からのインク滴で形成されるため、スジ,
濃度ムラが確実に低減できる。
【0021】しかし、この方法においても、図6に示す
ように副走査方向ドット列を形成する連続した隣接ドッ
ト群が同一のスキャンで記録され、前述のブリーディン
グを生じることがある。このことは、1ドット(1画
素)を複数インク滴で形成する多値記録の場合には、特
に顕著な問題となる。
【0022】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところはインクあふれ、イン
ク滲み、ブリーディング等の問題を低減し、良好な画像
を記録することができるインクジェット記録装置および
インクジェット記録方法を提供することにある。
【0023】本発明の他の目的は、2値記録または多値
記録のいずれを行う場合でも、上記吐出口毎の吐出量等
ばらつきに起因した問題を低減しつつ上記インクあふれ
等の問題を解消して良好な画像を記録できるインクジェ
ット記録方法およびインクジェット記録装置を提供する
ことにある。
【0024】本発明のさらに他の目的は、主走査方向の
ドット列を記録可能な吐出口の数を画像データによらず
複数にするとともに、副走査方向に連続する隣接ドット
をできるだけ異なるスキャンで形成するようにしてス
ジ,濃度むらの少なくかつエッジ部の鮮明な画像を得る
ことのできるとともにインクあふれ等の問題を解消した
インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
複数の吐出口を有する記録ヘッドを用い、該記録ヘッド
から吐出されるインクによって被記録媒体上に形成され
るドットにより記録を行うインクジェット記録方法にお
いて、前記記録ヘッドの複数回の走査によって形成され
る前記ドットにより複数のラインを構成して前記記録を
行うとき、前記複数のラインを構成するドットを形成す
るためのインク吐出を行う吐出口および当該吐出を何番
目の走査で行うかを画像データに基づいて割当てる処理
であって、前記複数のラインの各々を構成する複数のド
ットが、複数回の異なる順番の走査で複数の異なる吐出
口からのインク吐出によって形成され、および前記複数
のラインを構成するドットを形成するための吐出を行う
走査の順番が、前記複数のラインを構成するドットの配
列において当該ドットが属するラインおよび前記複数の
ラインの配列方向の当該ドットが属するドット列におい
て、既に割当てのなされたドットの走査の順番に基づい
て割当てられるよう、吐出口および走査の順番の割当て
の処理を行い、前記記録ヘッドの前記複数回の走査を行
い、該複数回の走査の間に、各々の走査の順番が割当て
られたドットを、当該割当てられた吐出口からインクを
吐出して形成する、各ステップを有したことを特徴とす
る。
【0026】また、本発明の他の側面では、複数の吐出
口を有する記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから吐出さ
れるインクによって被記録媒体上に形成されるドットに
より記録を行うインクジェット記録装置において、前記
記録ヘッドの複数回の走査によって形成される前記ドッ
トにより複数のラインを構成して前記記録を行うとき、
前記複数のラインを構成するドットを形成するためのイ
ンク吐出を行う吐出口および当該吐出を何番目の走査で
行うか画像データに基づいて割当てる処理であって、前
記複数のラインの各々を構成する複数のドットが、複数
回の異なる順番の走査で複数の異なる吐出口からのイン
ク吐出によって形成され、および前記複数のラインを構
成するドットを形成するための吐出を行う走査の順番
が、前記複数のラインを構成するドットの配列において
当該ドットが属するラインおよび前記複数のラインの配
列方向の当該ドットが属するドット列において、既に割
当てのなされたドットの走査の順番に基づいて割当てら
れるよう、吐出口および走査の順番の割当ての処理を行
うための割当て手段と、前記記録ヘッドの前記複数回の
走査を行うための走査手段と、該複数回の走査の間に、
各々の走査の順番が割当てられたドットを、当該割当て
られた吐出口からインクを吐出して形成するための記録
制御手段と、を具えたことを特徴とする。
【0027】
【作用】以上の構成によれば、記録画像を構成するドッ
トを記録する走査の順番が、走査方向および走査方向の
ドットからなるラインの複数が配列する方向における他
のドットを記録する走査の順番に基づいて定められると
ともに、上記ラインをなす各ドットは、異なる順番の主
走査で異なる吐出口からの吐出インク滴によって記録さ
れる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0029】以下の各実施例では、ブリーディング等の
防止に加え濃度むらも防止し得るインクジェット記録装
置を説明する。
【0030】図7は、本発明を実施可能なインクジェッ
ト記録装置の一例を示す概略斜視図である。
【0031】図7において、記録ヘッド1は16個の吐
出口を16個/mmの密度で有し、各吐出口それぞれ対
応して連通する各インク路にはインク吐出に利用される
熱エネルギーを発生するためのヒータが設けられる。ヒ
ータは印加される電気パルスに応じて熱を発生し、これ
によりインク中に膜沸騰を生じこの膜沸騰による気泡の
成長にともなって上記吐出口からインクが吐出される。
キャリッジ4は記録ヘッド1を搭載して移動できるよう
設けられ、キャリッジ4の移動はその一部において摺動
可能に係合する2本のガイド軸5A,5Bに案内されな
がらなされる。インク供給チューブ6は不図示のインク
タンクにより記録ヘッド1にインクを供給するために設
けられ、フレキシブルケーブル7は記録ヘッド1の一部
に設けられるヘッド駆動回路へ図8にて示される本例の
記録装置制御部より記録データに基づいた駆動信号や制
御信号を送信するために設けられる。また、上記制御部
は、後述されるように、画像データに基づき、各ドット
の形成に用いられる吐出口および主走査の割当て処理を
行う。インク供給チューブ6およびフレキシブルケーブ
ル7はともにキャリッジ4の移動に追随できるように可
撓性の部材によって形成されている。キャリッジ4の移
動は、キャリッジ4がガイド軸5A,5Bと平行に張設
されたベルト(不図示)の一部と接続し、このベルトが
不図示のキャリッジモータによって駆動されることによ
り可能となる。
【0032】プラテンローラ3は、その長手方向がガイ
ド軸5A,5Bと平行に延在するよう設けられ、被記録
材としての記録紙2の記録面を規制するとともに、その
回転によって記録紙2の紙送りを行う。記録ヘッド1
は、キャリッジ4の移動にともない、記録紙2の吐出口
に対向する上記記録面に画像データに応じてインクを吐
出し、これにより記録が行われる。
【0033】図8は、図7に示したインクジェット記録
装置の制御構成を示すブロック図である。
【0034】本例の記録装置は、ホストコンピュータ2
00から送られる画像データに基づいて記録を行うもの
であり、送られた画像データは、フレームメモリ100
Mに格納される。メインコントローラ100は、フレー
ムメモリ100Mに格納される画像データに基づき、以
下の各実施例で示されるような、各ドットを形成するた
めのインク滴を吐出すべき吐出口およびどの走査でその
吐出を行うかの割当て処理を行い、その処理結果を駆動
データとして駆動データRAM110Mに格納する。ド
ライバコントローラ110は、各走査毎に上記処理で割
当てた駆動データを対応する吐出口のデータとしてヘッ
ドドライバ110Dに送り、これにより、記録ヘッド1
からキャリッジ4の移動に伴なった所定のタイミングで
インクを吐出が行われる。
【0035】メインコントローラ100は、モータドラ
イバ104Dを介してキャリッジモータ104の回転を
制御し、これによりベルトによるキャリッジ4の移動を
制御される。また、紙搬送モータ102の回転を制御す
ることにより、プラテンローラ3の回転を制御すること
ができる。
【0036】図9は、上述した記録装置を用いた場合
の、以下で説明する実施例1〜実施例7で適用される紙
送り量と各走査で用いる吐出口との組合せを説明するた
めの模式図である。
【0037】図中参照符号1は記録ヘッドを模式的に表
わしたものであり、16個の吐出口N1〜N16が図の
上下方向に配列されている。記録紙に記録を行う際に
は、まずN9〜N16の吐出口のみを用い、キャリッジ
を移動させつつ、各実施例において後述する方法によっ
てその走査が対応づけられるドットを記録する。次に、
記録紙を8吐出口分上方へ送り(図9では便宜上記録ヘ
ッド1が下方へ相対的に移動したように示される)、N
1〜N16の吐出口を用いて記録を行う。この時、N1
〜N8の吐出口は、画素配列において前回のスキャンで
記録すべきドットと相補的なドットを記録し、N9〜N
16の吐出口は新たなドット(先のスキャンと同様に、
後述する方法で画像データから割当てられるドット)を
記録する。次に記録紙を再び8吐出口分上方へ送り、N
1〜N16の吐出口を用いて記録を行う。このような記
録を順次繰り返し、全画面を記録する。なお画像最下端
ではN9〜N16の吐出口による記録を止めて端部画像
を記録する。
【0038】本発明は、画像を記録する際に画像データ
から、記録すべきドットを形成するためのインク吐出を
行う吐出口およびその吐出をどのスキャンで行うかを割
当てる方法に関するものであり、以下にそのためのいく
つかの方法を説明する。
【0039】(実施例1) (単純蛇行) 図10は、本発明の実施例1の記録方法を示し、この方
法は画像データに基づき、記録すべきドットを2回のス
キャンのいずれかに割当てる方法である。
【0040】記録すべきドットは、図10に示すように
隣接する2本のライン(L1とL2,L3とL4,L5
とL6,…)内において2回のスキャンに順次割当てら
れる。すなわち奇数番目のラインと偶数番目のラインを
一組とし、この2ライン内を蛇行するように画像データ
を走査して行き、記録すべきドットを先行スキャンと後
続スキャンに順次交互に割当てる。この割当て処理を図
10および図11(A)を参照してより詳細に説明する
と以下のようになる。
【0041】図10において奇数番目のラインL1と偶
数番目のラインL2とからなる組を例にとって説明す
る。まず、ラインL1の画素P1に対応する画像データ
を調べると、“1”(ドットを記録)であるから(図1
1(A)の「画像データ」参照)、この画素P1を先行
する第1回目スキャンで例えば吐出口N9からのインク
で記録しドットを形成するようにする(図11(A)の
「記録方法」参照)。次に、図10おいて、L2の画素
P2の画像データを調べ、この画素の画像データも
“1”であるから(図11)の「画像データ」参照)、
後続する第2回目のスキャンで吐出口N2からのインク
でこの画素のドットを形成するようにする(図11
(A)の「記録方法」参照)。次に、ラインL2におい
て画素P2に隣接する画素P4の画像データを調べて割
当てを行う。ここでは画像データが“1”であるから、
この画素には、第1回目のスキャンで例えば吐出口N1
0からのインクによってドットを形成するようにする。
次の割当ては、画素P3について行う。この画素の画像
データも“1”であるから、第2回目のスキャンで吐出
口N1からのインクによりドットを形成する。次の割当
てを行う画素P5は、これに対応する画像データが
“0”であるから、割当ては画素P6に移り、この画素
の画像データは“1”であるので、第1回目のスキャン
で例えば吐出口N10からのインクによってドット形成
を行うように割当てを行う。
【0042】以上のように各ドットの吐出口とスキャン
の割当てを行う結果、奇数番目と偶数番目の一組のライ
ン内では副走査方向で隣接するドットが同一スキャンで
記録されることがなく、また、他の組との関係を考慮し
ても同一のスキャンで形成される副走査方向において連
続隣接するドットの数を高々2にすることができる。
【0043】主走査方向については、図11(A)に示
すような画像データにおいては主走査方向の1ラインの
ドットが異なる吐出口により形成されることになり、ス
ジ,濃度むらの低減が行われる。ただし、図11(B)
に示すような画像データに対しては、主走査方向の1ラ
インが同一のスキャンで記録されてしまう。
【0044】本方法はこのような短所はあるものの、比
較的単純なアルゴリズムでスジ,濃度むらが少なくかつ
エッジ部の鮮明な画像を得ることができる。
【0045】(実施例2) (修正蛇行) 本実施例は、上述した実施例1の変形であり、どのよう
な画像においても、主走査方向の1ラインが異なる複数
の吐出口で形成されるようにするとともに、主走査方向
で隣接するドットを異なるスキャンで記録するように
し、また、記録速度を高めることが可能な方法である。
【0046】図12は、本実施例において、記録ドット
を画像データに基づき2回のスキャンに割当てる方法を
示す。
【0047】記録すべきドットは、実施例1と同様、副
走査方向に隣接する2本のラインの組内において2回の
スキャンに順次割当てられるが、この際に主走査方向に
おいて既に記録された(割当てられた;図における左
方)の画素(ドット)の位置に応じて以下の修正を施
す。
【0048】ここで、以下の各実施例の説明を簡単にす
るために、主走査方向における直前(図における左側の
隣接)ドットをHA、主走査方向において1画素以上離
れた既記録(既割当て)ドットをHR、副走査方向にお
いて隣接する既記録(図における上側または下側の隣
接)ドットをVと表わすこととする。
【0049】1) 本例では、実施例1で説明した蛇行
データ走査すなわち蛇行割当てを行う際に、割当て処理
が主走査方向から移行してくるような画素、例えば、図
12(A)に示す画素P4,P5において、これら画素
にHAが存在しない場合には(画素P5にはHAが存在
しない)、当該画素(P5)のHR(画素P1のドッ
ト)を形成するスキャンと異なるスキャンで記録するよ
うにする(図12(A))。
【0050】2) また、蛇行データ走査を行う際に、
データ走査が副走査方向から移行してくるような画素、
例えば図12(B)に示す画素P3,P6において、こ
れら画素のHAが存在すれば(画素P3,P6いずれに
もHAが存在)、これら画素P3,P6をそれぞれその
HAと異なるスキャンで記録するようにし、さらに画素
P3,P6のV、すなわち画素P4,P5のドットを画
素P3,P6とそれぞれ異なるスキャンで記録するよう
にする(図12(B))。
【0051】このような修正を施す結果、どのような画
像においても主走査方向の1ラインが異なる複数吐出口
を用いて形成されるようになるとともに、主走査方向で
隣接するドットが異なるスキャンで記録されるようにな
る。この結果、どのような画像においてもスジ,濃度む
らが低減される。また、主走査方向の1ライン内におい
て同一スキャンで記録されるドットが、必ず1画素以上
離れるため、吐出周波数を変更すること無しに主走査の
速度を2倍にすることができ、記録速度の向上を図るこ
とができる。
【0052】 (実施例3) (優先ライン−2ライン型) 本実施例は上述した実施例2の特徴を生かしつつ、アル
ゴリズムをより簡単にしたものである。
【0053】本実施例では、図13(A)〜(D)に示
すように、実施例1,2と同様奇数番目のラインと偶数
番目のラインを一組とし、記録すべきドットを画像デー
タに基づき2回のスキャンに以下のようにして割当て
る。
【0054】1) 図13(A)において、2ラインの
一組を主走査方向に走査して行き、カラムC1の割当て
処理で最初のドット(データ“1”)が存在する場合、
このドット(両方のラインにドットが存在する時は奇数
番目のラインのドット)を先行の第1回目のスキャンに
割当てる。このドットがあるラインを優先ライン(図1
3(A)において、L1,L4,L5がそれぞれ優先ラ
インに該当)と呼ぶ。
【0055】2) 上記1)の処理で定まったドットに
副走査方向で隣接するドットがあれば(図13(A)に
おけるラインL6のドットがこれに相当)、これに1)
と異なるスキャン(後続の第2回目のスキャン)を割当
てる(図13(B))。
【0056】3) 図13(C)において、主走査方向
に1画素分づつ画像データの走査を進めて行き、カラム
CKの割当て処理で、上記1)の処理で定めた優先ライ
ンL1,L4,L5にドットが存在する場合、そのHA
と異なるスキャンを割当てる(ラインL1がこれに該
当)。HAが無い場合はHRと異なるスキャンを割当て
る(ラインL5がこれに該当)。さらに副走査方向で隣
接する画素があればこれに異なるスキャンを割当てる
(ラインL2,L6がこれに該当)。
【0057】4) 図13(D)に示すように、カラム
CLの割当て処理で、それまでに定められている優先ラ
インに記録すべきドットがない場合、もう一方のライン
にドットがあれば、そのHAと異なるスキャンを割当て
る(ラインL2のドットがこれに該当)。HAが無い場
合はHRと異なるスキャンを割当てる(ラインL6のド
ットがこれに該当)。そしてこのライン(L2,L6)
を新たな優先ラインに変更する。
【0058】5) 両方のラインにドットがなければ、
何もしないで次に進む。
【0059】6) 3)−5)を繰り返す。
【0060】本実施例によれば、実施例2とほぼ同様の
画像を単純なアルゴリズムで得ることができ、どのよう
な画像においてもスジ,濃度むらが低減される。また、
主走査方向の1ライン内において同一スキャンで記録さ
れるドットが必ず1画素以上離れるため、吐出周波数を
変更すること無しに主走査の速度を2倍にすることがで
き、記録速度の向上を図ることができる。なお、1)の
処理において最初のドットを先行スキャンに割当てた
が、これを後続スキャンに割当てその後の割当ても逆に
なるようにしても良いことは勿論である。
【0061】(実施例4) (優先ライン−不特定数
ライン,画素位置固定型) 本方法は実施例3の優先ライン方式を3ライン以上に拡
張したものである。
【0062】本実施例では、図14(A)〜(D)に示
すように、4ラインを一組としこれに対して優先ライン
方式を適用し、記録するドットを画像データに基づき2
回のスキャンに以下のようにして割当てるものである。
【0063】1) 図14(A)において、4ラインを
主走査方向にデータ走査して行き、カラムC1の割当て
処理に最初の記録すべきドットが存在する場合、このド
ット(複数のラインにドットが存在する時は上方のライ
ンのドット)を先行スキャンに割当てる。このドットが
あるライン(L2)を優先ラインとする。
【0064】2) 1)の処理で定まったドットに対し
副走査方向で1つおき(優先ラインから偶数番目)の画
素のドット(ラインL4のドット)に1)の処理で割当
てたスキャンと同一のスキャンを、また、これらの画素
に隣接する(優先ラインから奇数番目の)画素のドット
(ラインL3のドット)に1)の処理で割当てたスキャ
ンと異なるスキャンを割当てる(図14(B))。
【0065】3) 主走査方向に1画素分づつデータ走
査を進めて行き、 3−1) 図14(C)に示されるようにカラムCKの
割当て処理で優先ライン(L2)に記録すべきドットが
存在する場合、そのHAに割当てられたスキャンと異な
るスキャンを割当てる。HAが無い場合はHRで割当て
られたスキャンと異なるスキャンを割当てる。さらに副
走査方向で1つおき(優先ラインから偶数番目)の画素
のドット(ラインL4のドット)にこれと同一のスキャ
ンを、また、これらの画素に隣接する(優先ラインから
奇数番目の)画素のドット(ラインL1のドット)にこ
れと異なるスキャンを割当てる。
【0066】3−2) 図14(D)に示されるよう
に、カラムCLの処理で優先ライン(L2)にドットが
ない場合、その下方へ順にラインを見て行き(組中のラ
インの最下端に達したら最上端へもどる)、ドットが存
在し同時にそのHAも存在するライン(L3)を新たな
優先ラインとする。そして、そのドットにHAで割当て
たスキャンと異なるスキャンを割当てる。さらに副走査
方向で1つおき(優先ラインから偶数番目)の画素のド
ット(ラインL1のドット)にこれと同一のスキャン
を、また、これの画素に隣接する(優先ラインから奇数
番目の)画素のドット(ラインL4のドット)にこれと
異なるスキャンを割当てる。
【0067】4) ドットとそのHAが同時に存在する
ラインが無い場合には、優先ラインから下方へ順にライ
ンを見て行き(組中のラインの最下端に達したら最上端
へもどる)、ドットが存在するラインを優先ラインに変
更する。そして、そのドットにHRと異なるスキャンを
割当てる。さらに副走査方向で1つおき(優先ラインか
ら偶数番目)の画素に存在するドットにこれと同一のス
キャンを、また、これの画素に隣接する(優先ラインか
ら奇数番目の)画素に存在するドットにこれと異なるス
キャンを割当てる。
【0068】5) どのラインにもドットがなければ、
何もしないで次のカラムに進む。
【0069】6) 3)−5)を繰り返す。
【0070】本実施例は実施例3と同様、組にしたライ
ン内でのVが同一スキャンに割当てられることが無く、
Vが同一スキャンに割当てられるのは組間のみである。
本実施例では実施例3と比較してより広い範囲のライン
で処理を行うため、画像全体での組の数が少なくなるた
め、Vが同一スキャンになる率が低くなるという長所を
有している。その反面、画像によってはHRが同一スキ
ャンに割当てられる率が高くなるという短所がある。従
って、本実施例は、スジ,濃度むらのもともと少ない記
録ヘッドを用いる場合に適している。またはスジ,濃度
むらが多少発生してもエッジ部の鮮明な画像を得たい場
合などに適している。
【0071】なお、本実施例では4ラインを組にして処
理を行う方法を説明したが、本方法は何ラインに対して
も適用できる。ただし、メモリの効率的な使用の観点か
ら考えると吐出口数の半数のラインを用いるのが好適で
ある。また、上記3),4)の処理で優先ラインのドッ
ト以外のドットにスキャンを割当てる際に、優先ライン
のドットから副走査方向で1つおきのドットに優先ライ
ンドットと同一のスキャンを割当てたが、次のような方
法で割当てても良い。
【0072】1) ドットが副走査方向に連続する場合
は交互にスキャンを割当てる。
【0073】2) 連続しない場合は、そのHAと異な
るスキャンを割当てる。HAが無い場合はHRと異なる
スキャンを割当てる。
【0074】(実施例5) (ライン内完全シーケン
シャル,最小V) 本実施例は特開平5−155036号に開示される方法
の改良であり、主走査方向の1ライン内のドットを順次
異なるスキャンに割当ててゆくとともに、副走査方向で
隣接するドットを同一スキャンでできるだけ記録しない
ようにする方法である。
【0075】図15(A)および(B)は、本実施例に
おいて記録すべきドットを画像データに基づき2回のス
キャンに割当てる方法を示す。本方法では複数の主走査
ラインを上方から1ラインづつ割当て処理してゆく。ま
ず、最初のラインに対してドットを順次2つのスキャン
に割当てる。第2番目以降のラインについてもドットを
順次2つのスキャンに割当てるが、最初のドットを先行
するスキャンに割当てたものと後続のスキャンに割当て
たもののうち、既に記録されたラインとの間で副走査方
向で隣接するドット(V)ができるだけ同一スキャンに
ならないものを選択する。この選択方法には2種類あ
る。
【0076】1) Vの数を最小にする。例えば図15
(A)に示すような「画像データ」の場合、割当てAで
はVが同一スキャンである箇所は1箇所(カラムC1
5)であり、一方、割当てBではVが同一スキャンであ
る箇所は5箇所(カラムC1,C4,C7,C10およ
びC13)である。従って、Vの数を最小にするには割
当てAが選択される。
【0077】2) Vの連続数を最小にする。例えば、
図15(B)に示すような画像の場合、割当てAではV
の連続数は最大2(カラムC3,C6,C9,C12お
よびC15が該当)であり、割当てBではVの連続数は
最大3(カラムC15が該当)であるので、割当てAが
選択される。
【0078】1),2)のどちらの方法を用いると優れ
た画質を得られるかは、使用するインク,記録紙,記録
速度または画像データの種類によって異なるため、これ
らに応じて1),2)のいずれかを用いるかを決定する
のが望ましいが、一般的にはVの連続数が少ない方がエ
ッジ部の鮮明な画像を得ることができ、2)の方法を常
に用いても良い。また、1),2)を交互に用いる方
法、1),2)をランダムに用いる方法も好ましい。な
お、最初のラインにおいて、最初のドットを先行するス
キャンに割当てたが、これを後続スキャンに割当てても
良いことは勿論である。
【0079】 (実施例6) (カラム毎に割当て,HR,V交互) 本実施例は、図16(B)〜(E)に示すように、副走
査方向の吐出口配列分毎に画像データを走査し、記録す
べきドットを、図16(A)に示す画像データに基づき
2回のスキャンに以下のようにして割当てる。
【0080】まず、図16(B)に示されるように、最
初のカラムC1に対してドットを順次2つのスキャンに
割当てる。第2番目以降のカラムについては以下のよう
に各ドットをスキャンに割当てる。
【0081】1) HAがあればそれと異なるスキャン
を割当てる(図16(C)に示されるラインL1のカラ
ムC2のドット)。
【0082】2) HAが無ければHRとVによってス
キャンを割当てる。すなわち、 2−1) Vが無ければHRと異なるスキャンを割当て
る(図16(D)に示されるラインL3のカラムC3の
ドット)。
【0083】2−2) VがあればVと異なるスキャン
を割当てる場合と、HRと異なるスキャンを割当てる場
合を同一ライン内で交互に選択する。例えば、図16
(E)に示すように、カラムC3ではVと異なるスキャ
ンを割当て(ラインL4,L5,L6のドット)、カラ
ムC5ではVが同一スキャンとなってもHRと異なるス
キャンを割当てる(ラインL6のドット)。
【0084】2−3) VもHRも無ければ任意の(図
では先行)スキャンを割当てる(図16(C)のライン
L7,カラムC2のドット)。
【0085】本実施例は比較的簡単なアルゴリズムで、
HA,HR,Vが同一スキャンになるのをバランス良く
避けることができる。特にHAに関してはすべて異なる
スキャンが割当てられることになり、吐出周波数を変更
すること無しに主走査の速度を2倍にすることができ、
記録速度の向上を図ることが可能となる。HRについて
も同一スキャンが割当てられるのは最大2までであり、
どのような画像においてもスジ,濃度むらが低減され
る。ただし、Vについては画像によっては同一スキャン
が連続することがあり得る。
【0086】なお、本実施例では上記2−2)でHRと
Vのいずれに依存するかについての選択を同一ライン内
で交互にしたが、これを全ライン共通で行っても良い。
例えば奇数番目のカラムではVと異なるスキャンを割当
て、偶数番目のカラムではHRと異なるスキャンを割当
てる方法などが考えられる。この方法では、アルゴリズ
ムがより簡単になる利点があるが、HRが連続して同一
スキャンとなることが起こりうる。また、HRに関係無
くVのみによってスキャンを割当てても良く、この方法
によればVが連続して同一スキャンになることを防ぐこ
とができ、特にエッジ部の鮮明な画像を得たい場合に適
している。
【0087】さらに、本実施例では副走査方向に吐出口
配列分毎に画像データを処理したが、副走査方向の処理
する幅はこれに限らず、吐出口配列幅の半分や画像全体
など任意でよい。
【0088】 (実施例7) (nearly perfect) 本実施例は、全画像データを走査し記録ドットを2回の
スキャンに割当てる。
【0089】1) 第1ラインL1におけるスキャン割
当ての「候補」をすべて列挙する。候補とする割当ての
選び方は以下の通りである(図17(A))。
【0090】1−1) 最初のドットに先行するスキャ
ンを割当てる。第2番目以降のドットについては、 1−2) HAがあればそれと異なるスキャンを割当て
る(図17(A),カラムC2〜C4,C7,C8)。
【0091】1−3) HAが無ければHRに応じてス
キャンを割当てるが。HRと同一スキャンが2回までは
連続することを許可する(図17(A),候補Bのカラ
ムC6)。
【0092】2) 以上のようにして得られた第1ライ
ンL1の候補(画像データによって異なるが通常複数)
それぞれについて、画像データ全てを基に第2ライン以
下のスキャン割当てを以下の基準で行う。
【0093】2−1) 候補Aを例にとると、まず、最
初のドットに先行するスキャンと後続するスキャンを仮
に割当てる。これにより2通りの候補A1,A2がなり
立つ。第2番目以降のドットについては、 2−2) HAがあればそれと異なるスキャンを割当て
る(図17(B)のラインL2,カラムC2〜C8のド
ット)。
【0094】2−3) HAが無ければ、 2−3−1) Vが無い場合、またはVがあってもVの
同一スキャン連続数が2までの場合は、HRと異なるス
キャンを割当てる(図17(C)においてA21のライ
ンL3でカラムC3のドット)。
【0095】2−3−2) Vがあり、かつVの同一ス
キャン連続数が3以上となる場合は、HRが同一スキャ
ンとなってもその連続が2までは連続することを許可
し、Vと異なるスキャンを割当てる(図17(C)にお
いてA21のラインL3でカラムC6のドット,A22
のラインL3でカラムC8のドット)。
【0096】2−3−3) HRの同一スキャンが既に
2連続となっている場合はVにかかわらずHRと異なる
スキャンを割当てる(図17(C),A21のラインL
3でカラムC8)。
【0097】2−4) 以上のようにして得られた2つ
の割当て(最初のドットが先行するスキャンであるもの
と後続のスキャンであるもの)のVを評価し、連続数が
より少ないもの、連続数が同一の場合はその出現頻度が
より少ないものを該当ラインのスキャン割当てとする。
例えば図17(B)ではA2が選択され、図17(C)
ではA22が選択される。
【0098】2−5) 第3ライン以下について2−
1)から2−4)を繰り返す。
【0099】3) 第1ラインのすべての候補について
2)を行ったスキャン割当て結果をVに基づいて評価
し、Vの連続数がより少ないもの、連続数が同一の場合
はその出現頻度がより少ないものをスキャン割当てとす
る。
【0100】本実施例のアルゴリズムは複雑であり、か
つメモリも多く必要とするが、HA,HR,Vが同一ス
キャンに割当てられるのを極めて少なくすることができ
る。特にHAに関してはすべて異なるスキャンが割当て
られ、吐出周波数を変更すること無しに主走査の速度を
2倍にすることができ、記録速度の向上を図ることがで
きる。HRについても同一スキャンとなるのは最大2ま
でであり、どのような画像においてもスジ,濃度むらが
低減される。またVについても実施例6などに比べて同
一スキャンの連続を少なくすることができ、エッジ部の
鮮明な画像を得ることができる。
【0101】なお、本実施例では全画像データを処理し
たが、画像データを複数の領域に分割し、この領域それ
ぞれに上記の処理を行ってスキャン割当てを行っても良
い。
【0102】また、Vに基づくスキャン選択方法として
は3)で述べた方法の他は、Vの総数を最小とする方
法、Vの連続数とその出現頻度を乗じた値の合計値を最
小とする方法も好ましく用いることができる。さらに、
前記合計値を求める際にあらかじめ決められた係数を用
いて重み付けを行ってもよい。
【0103】図18は図7に示した記録装置を用いて行
う以下の実施例8〜実施例10に適用される記録紙搬送
量と各走査で用いる吐出口との組合せを説明するための
模式図である。
【0104】図中、参照符号1は記録ヘッドを模式的に
表わしたものであり、本例では16個の吐出口N1〜N
16を4分割し、記録すべきドットを4回のスキャンに
割当てるものである。すなわち、第1スキャンでは、ま
ずN13〜N16の吐出口のみを用い、以下の各実施例
で後述する方法で、画像データに基づいて割当てられる
吐出口からインク滴を吐出する。次に、図18に示すよ
うに記録紙を4吐出口分上方へ送り(図18では便宜上
ヘッドが下方へ相対的に移動したようになっている)、
第2スキャンでN9〜N16の吐出口を用いて記録を行
う。この結果、N9〜N12の吐出口からの吐出により
前回のスキャンで記録された領域と同じ部分が記録さ
れ、N13〜N16の吐出口からの吐出により新たな領
域が記録される。次に、記録紙を再び4吐出口分上方へ
送り、N5〜N16の吐出口を用いて同様に記録を行
い、さらに記録紙を4吐出口分上方へ送り、N1〜N1
6の吐出口を用いて記録を行う。このような記録を順次
繰返し、全画面を記録する。
【0105】(実施例8)図19は、本実施例において
画像データに基づき記録すべきドットを4回のスキャン
のいずれに割当てるかについて示す説明図である。
【0106】記録すべきドットは、図19に示すよう
に、副走査方向に隣接する2本のライン(L1とL2,
L3とL4,L5とL6,…)内において4つのスキャ
ンに順次割当てられる。すなわち、本例は、上記第1実
施例と同様に、奇数番目のラインと偶数番目のラインを
一組とし、この2ライン内を蛇行するように画像データ
を走査して行き、記録すべきドットを第1〜第4スキャ
ンに順次割当てる。この際に蛇行走査において連続する
画素で第4スキャンをともに割当てないようにする。こ
の理由は、次のとおりである。
【0107】すなわち、本発明者等の検討によれば、記
録紙上でのインクあふれはインク滴の打ち込み方によっ
てコントロールすることができる。例えば、隣り合う2
画素にそれぞれ3発のインクを打ち込む場合、これを両
画素とも同一のスキャン(例えば第1,第2,第3スキ
ャン)で打ち込むよりも、異なるスキャンの組み合せ
(例えば、第1,第2,第4スキャンと第2,第3,第
4スキャン)で打ち込む方がブリーディングは発生しに
くい。さらに、本発明者等が詳細な検討を行った結果、
最後のインク滴を異なるスキャンで打ち込む方がブリー
ディングがより発生しにくい。従って、前述のスキャン
の組み合せより、第1,第2,第3と第1,第2,第4
スキャンの組み合せ、第1,第2,第3と第1,第3,
第4スキャンの組み合せ、第1,第2,第3と第2,第
3,第4スキャンの組み合せの方がブリーディングが少
なくエッジ部の鮮明な画像が得られ、またカラー画像に
おいては異なる色の混色が少ない鮮明な画像が得られ
る。
【0108】図20は、上記割当て方法を具体的に示す
ものであり、画像データが4本スキャンに割当てられる
様子を示す説明図である。
【0109】図20(B)に示すように、記録すべきド
ットを、画素P1,P2,P4,P3,P5,…と蛇行
させて第1スキャンから順次割当てて行き、第4スキャ
ンまで割当てを終了すると、再び第1スキャンから割当
てる。この際、複数のインク滴でドットを形成する画素
(図20(A)においてP7〜P12で示される画素)
では、図20(B)に示すようにこれら複数のインク滴
を連続するスキャンに割当てる。また、画素P11のよ
うに、蛇行走査における直前の画素(P12)で第4ス
キャンが割当てられている場合には、この画素P11で
第4スキャンの割当て順になった時に第4スキャンをス
キップして第1スキャンの割当てを行う。
【0110】このように割当てを行う結果、奇数番目と
偶数番目の一組のライン内では副走査方向で隣接する画
素が同一のスキャンの組合せで記録されることがなく、
単位時間に打ち込まれるインク量を減少させることがで
き、ブリーディングを軽減することが可能となる。ま
た、インク滴の打ち込み数が3の場合に、第4スキャン
では、副走査方向で隣接する画素に同時にインク滴が打
ち込まれることを無くすることできるため、これによっ
てもブリーディングを起きにくくすることができる。た
だし、各ラインの組と組の間(偶数番目と奇数番目のラ
イン間)では隣り合う画素が同一のスキャンに割当てら
れたり、打ち込むインク滴数が3の場合に第4スキャン
で同時に打ち込まれることがありうるので、多少のブリ
ーディングが発生することがある。本方法はこのような
短所はあるものの、比較的単純なアルゴリズムでスジ,
濃度むらが少なくかつエッジ部の鮮明な画像を得ること
ができる。
【0111】なお、最初のインク滴を第1スキャンに割
当てたが、これを他のスキャンに割当てても良いことは
勿論である。また、副走査方向に隣接する画素で第4ス
キャンが割当てられないよう、割当て順をスキップする
処理は、ドットを形成するインク滴数が最大3である場
合に第4スキャンをスキップするものであり、このスキ
ップするスキャンは、最大インク滴数に応じて定められ
ることは明らかである。
【0112】(実施例9)本実施例では、図21に示す
ように、4ラインを一組とし、記録すべきドットを画像
データに基づき4つのスキャンに次のようにして割当て
る。
【0113】1) 4ラインを副走査方向(図において
上から下)に走査して行き、記録すべきドットに第1ス
キャンから順次スキャンを割当てて行く。この際、実施
例8と同様、複数インク滴からなるドットは連続的にス
キャンを割当てる。ここで、最初の第3スキャンを割当
てた画素があるライン(図21(B)においてラインL
2)を優先ラインとする。
【0114】2) 図21(C)に示すように、副走査
方向に走査を進め、記録すべきドットに順次スキャンを
割当てて行く。この時、第3または第4スキャンが割当
てられる順番のときに、その画素のラインが優先ライン
から偶数番目である時にはスキャン割当て順にかかわら
ず第3スキャンを割当て(ラインL4のカラムC1)、
また、その画素のラインが優先ラインから奇数番目であ
る時にはスキャン割当て順にかかわらず第4スキャンを
割当てる。そしてこれらのいずれの場合にも次に割当て
るべきスキャンを第1スキャンとする。
【0115】3) 主走査方向に1画素分走査を進め、 3−1) 図21(D)に示すように最初に、優先ライ
ンに記録すべきドットが存在する場合、そのHAを形成
するスキャンと異なるスキャン(次の順序のスキャン)
を割当てる(ラインL2のカラムC2)。HAが無い場
合はHRを形成するスキャンと異なるスキャンを割当て
る。以下、下方へ順に割当てを行って行く。
【0116】3−2) 図21(E)に示すように、優
先ラインの画素に記録すべきドットがない場合、その下
方へ順にラインを見て行き(組中のラインの最下端に達
したら最上端へ戻る)、記録すべきドットが存在する画
素に、HAを形成するスキャンと異なるスキャン(次の
順序のスキャン)を割当てる(ラインL3のカラムC
3)。HAが無い場合はHRを形成するスキャンと異な
るスキャンを割当てる。このスキャンから順に、記録す
べきドットにスキャンを割当てて行く。また、ここで、
最初に第3または第4スキャンを割当てた画素があるラ
イン(ラインL3)を優先ラインに変更する。
【0117】4) 図21(D),(F)に示すよう
に、副走査方向に走査を進め(組中のラインの最下端に
達したら最上端へ戻る)、記録すべきドットに順次スキ
ャンを割当てて行く。この時、第3または第4スキャン
が割当てられる順番のときに、その画素のラインが優先
ラインから偶数番目である時にはスキャン割当て順にか
かわらず優先ラインと同じスキャンを割当て、その画素
のラインが優先ラインから奇数番目である時にはスキャ
ン割当て順にかかわらず優先ラインと異なるスキャンを
割当てる(ラインL4のカラムC3)。そして、これら
のいずれの場合も次に割当てるべきスキャンを第1スキ
ャンとする。
【0118】5) どのラインにも記録すべきドットが
なければ、何もしないで次に進む。
【0119】6) 3)−5)を繰返す。
【0120】本実施例は実施例8と同様、組にしたライ
ン内での副走査方向に隣接する画素が同一スキャンの組
合せで記録されることが無い。また、実施例8に比べよ
り広い範囲のラインで処理を行うため、画像全体での組
の数が少なく副走査方向に隣接する画素が同一スキャン
のインク滴で記録される率が低くなるという利点を有し
ている。
【0121】なお、本実施例では4ラインを組して処理
を行う方法を説明したが、本方法は何ラインに対しても
適用できる。ただし、メモリの効率的な使用の観点から
考えると吐出口数を1ラインを形成するスキャン数で割
ったライン数を用いるのが好ましい。
【0122】なお、最初のインク滴を第1スキャンに割
当てたが、これを他のスキャンに割当てても良いことは
勿論である。
【0123】また、第3または第4スキャンを割当てた
画素があるラインを優先ラインとしたが、スキャン数が
4以外の場合には最終スキャンまたは最終−1番目のス
キャンを割当てる画素があるラインを優先ラインとす
る。
【0124】(実施例10)本実施例では、図22に示
す方法で、記録すべきドットに、画像データに基づき4
つのスキャンに次のようにして割当てる。
【0125】1) 主走査方向(図において左から右)
に走査して行き、記録すべきドットに第1スキャンから
順次スキャンを割当てて行く。記録すべきドットのイン
ク滴数が3の画素については、その画素を画像の上端か
ら副走査方向に数えた時のライン番号と、その画素を画
像の左端から主走査方向に数えた時のカラム番号とをた
した値が奇数の時、第1,第2,第3スキャンを割当
て、偶数の時、第1,第2,第4スキャンを割当てる。
【0126】2) 記録すべきドットのインク滴数が3
以外の画素については第1〜第4スキャンを順次割当て
る。
【0127】本実施例は、単純なアルゴリズムで、主走
査,副走査の両方向ともに隣接する画素が同一のスキャ
ンの組合せで記録されることがなく、またインク滴の打
ち込み数が3の場合に第4スキャンで同時にインク滴が
打ち込まれることがないため、ブリーディングを起きに
くくすることができる。ただし、インク滴の打ち込み数
が3の場合に第2,第3,第4スキャンの組合せを使用
しないので、吐出口の使用頻度に若干の偏りを生じ、こ
れを原因としたスジ,濃度むらの発生や吐出口の耐久性
に多少問題を生ずるという短所がある。なお、上記1)
の処理における割当てが奇数,偶数逆であっても良いの
は言うまでもない。
【0128】上記各実施例8〜10ではスキャン数4、
1画素当りの最大打ち込みインク滴数3の場合を説明し
たが、スキャン数と1画素当りの最大打ち込みインク滴
数がこれ以外であっても良いのは言うまでもない。
【0129】また、最大打ち込みインク滴数がスキャン
数以上であっても、スキャン数−1以下のインクを打ち
込む画素については本発明が有効に適用でき、スキャン
数以上のインク滴を打ち込む画素の数が少ない場合には
ブリーディングの少ない良好な画像を得ることができ
る。
【0130】さらに、スキャン数以上のインク滴を打ち
込む画素の数が多い場合には、最終スキャンで打ち込む
べきインク滴を先行するスキャンで複数のインク滴を打
ち込むように変更して本発明を適用することもできる。
【0131】上記各実施例では、濃度むらを防止するた
め、同一ラインのドットを異なるノズルで形成したが、
濃度むらがあまり問題とならない画像を記録する場合や
濃度むらの少ない記録ヘッドを用いる場合は、同一ライ
ンを異なる吐出口で形成する必要はない。つまり、図2
3のように同一ラインを副走査することなく、複数回走
査(マルチパス)してもよい。この場合でも、ブリーデ
ィングに対しては、上述の各実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0132】また、上記各実施例でみてきたように、本
発明によれば、記録画像中に2つの隣接ドットがあれ
ば、それらは、主走査方向または副走査方向の少なくと
も一方では必ず1走査時間以上の時間差を有して形成さ
れる。このような2つの隣接ドットは一般に走査ライン
の境界においても生じるものであるが、本発明はこれ以
外の隣接ドットについても上記条件を満たすような記録
を行うものである。
【0133】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0134】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0135】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0136】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0137】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0138】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0139】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0140】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0141】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば記録画像を構成するドットを記録する走査の順
番が、走査方向および走査方向のドットからなるライン
の複数が配列する方向における他のドットを記録する走
査の順番に基づいて定められるとともに、上記ラインを
なす各ドットは、異なる順番の主走査で異なる吐出口か
らの吐出インク滴によって記録される。
【0142】この結果、スジ,濃度むらが無く、エッジ
部の鮮明が画像を得ることができるとともに、いわゆる
ブリーディングを軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のインクジェット記録方法を説明するた
めの模式図である。
【図2】上記記録方法の問題点を説明するための模式図
である。
【図3】他の従来例のインクジェット記録方法を説明す
るための模式図である。
【図4】上記図3に示す記録方法の問題点を説明するた
めの模式図である。
【図5】さらに他の従来例のインクジェット記録方法を
説明するための模式図である。
【図6】さらに他の従来例のインクジェット記録方法を
説明するための模式図である。
【図7】本発明を適用可能なインクジェット記録装置の
一例を示す概略斜視図である。
【図8】図7に示す記録装置の制御構成を示すブロック
図である。
【図9】本発明の実施例1〜7における記録ヘッド走査
と紙送りとの関係を示す模式図である。
【図10】本発明の実施例1における記録ドットのスキ
ャン割当てを説明するための説明図である。
【図11】(A)および(B)は、それぞれ上記実施例
にかかる記録ドットのスキャン割当て例を示す模式図で
ある。
【図12】(A)および(B)は、それぞれ本発明の実
施例2にかかる記録ドットのスキャン割当てを説明する
ための説明図である。
【図13】(A)〜(D)は、それぞれ本発明の実施例
3にかかる記録ドットのスキャン割当てを説明するため
の説明図である。
【図14】(A)〜(D)は、それぞれ本発明の実施例
4にかかる記録ドットのスキャン割当てを説明するため
の説明図である。
【図15】(A)および(B)は、それぞれ本発明の実
施例5にかかる記録ドットのスキャン割当てを説明する
ための模式図である。
【図16】(A)〜(E)は、本発明の実施例6にかか
る記録ドットのスキャン割当てを説明するための模式図
である。
【図17】(A)〜(C)は、本発明の実施例7にかか
る記録ドットのスキャン割当てを説明するための模式図
である。
【図18】本発明の実施例8〜10における記録ヘッド
走査と紙送りとの関係を示す模式図である。
【図19】本発明の実施例8における記録ドットのスキ
ャン割当てを説明するための説明図である。
【図20】(A)および(B)は、上記実施例8のスキ
ャン割当てを具体的に説明するための説明図である。
【図21】(A)〜(F)は、本発明の実施例9におけ
る記録ドットのスキャン割当てを説明するための説明図
である。
【図22】(A)および(B)は、本発明の実施例10
における記録ドットのスキャン割当てを説明するための
説明図である。
【図23】本発明の実施例に係る記録ヘッド走査と紙送
りとの関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 記録紙 3 プラテンローラ 4 キャリッジ 5A,5B ガイド軸 6 インク供給チューブ 7 フレキシブルケーブル 100 メインコントローラ 100M フレームメモリ 102 紙送りモータ 102D モータドライバ 104 キャリッジモータ 104D モータドライバ 110 ドライバコントローラ 110M 駆動データRAM 110D ヘッドドライバ 200 ホストコンピュータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9211−2C B41J 3/10 101 E

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吐出口を有する記録ヘッドを用
    い、該記録ヘッドから吐出されるインクによって被記録
    媒体上に形成されるドットにより記録を行うインクジェ
    ット記録方法において、 前記記録ヘッドの複数回の走査によって形成される前記
    ドットにより複数のラインを構成して前記記録を行うと
    き、前記複数のラインを構成するドットを形成するため
    のインク吐出を行う吐出口および当該吐出を何番目の走
    査で行うかを画像データに基づいて割当てる処理であっ
    て、 前記複数のラインの各々を構成する複数のドットが、複
    数回の異なる順番の走査で複数の異なる吐出口からのイ
    ンク吐出によって形成され、および前記複数のラインを
    構成するドットを形成するための吐出を行う走査の順番
    が、前記複数のラインを構成するドットの配列において
    当該ドットが属するラインおよび前記複数のラインの配
    列方向の当該ドットが属するドット列において、既に割
    当てのなされたドットの走査の順番に基づいて割当てら
    れるよう、 吐出口および走査の順番の割当ての処理を行い、 前記記録ヘッドの前記複数回の走査を行い、 該複数回の走査の間に、各々の走査の順番が割当てられ
    たドットを、当該割当てられた吐出口からインクを吐出
    して形成する、 各ステップを有したことを特徴とするインクジェット記
    録方法。
  2. 【請求項2】 前記複数ラインの配列方向における奇数
    番目のラインと偶数番目のラインを一組とし、該組内に
    おいて前記配列方向において隣接するドットが互いに異
    なる走査の順番で形成されることを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記奇数番目のラインにおいては当該ラ
    インにおける偶数番目のドットとその次の奇数番目のド
    ットを互いに異なる走査の順番で形成し、前記偶数番目
    のラインにおいては当該ラインにおける奇数番目のドッ
    トとその次の偶数番目のドットを互いに異なる主走査の
    順番で形成することを特徴とする請求項2に記載のイン
    クジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のラインの各々において、当該
    ラインにおいて隣接する2つのドットを異なる走査の順
    番で形成することを特徴とする請求項2に記載のインク
    ジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記複数ラインの配列方向において連続
    する複数のラインを一組とし、 a.該組内のそれぞれのラインにおいて隣接する2つの
    ドットを異なる走査の順番で形成するとともに、 b.前記配列方向に隣接するドットを互いに異なる走査
    の順番で記録し、 c.前記a,bのいずれにもあてはまらないドットにつ
    いては、前記それぞれのラインにおける直前に位置する
    ドットと異なる主走査の順番で形成することを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記複数のラインの各々において、該ラ
    インを構成する複数のドットが順次異なる走査の順番で
    形成されるとともに、前記複数のラインの配列方向にお
    いて隣接するドットが連続して同一の走査の順番で記録
    される回数を最小となるよう走査の順番をドットに割当
    てることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    記録方法。
  7. 【請求項7】 前記複数のラインの各々において、当該
    ラインにおいて隣接する2つのドットを異なる走査の順
    番で形成することを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 前記割当てを行うドットに当該ラインに
    おいて隣接するドットが無い場合に、次の2つの条件 a.前記複数のラインの配列方向に隣接するドットを互
    いに異なる走査の順番で形成する、 b.当該ラインにおいて直前に位置するドットと異なる
    走査の順番で形成する、 を交互に優先して走査の順番の割当てを行うことを特徴
    とする請求項7に記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 前記割当てを行うドットに当該ラインに
    おいて隣接するドットが無い場合に、前記複数のライン
    の配列方向に隣接するドットを互いに異なる走査の順番
    で形成することを特徴とする請求項7に記載のインクジ
    ェット記録方法。
  10. 【請求項10】 前記ラインにおいて非隣接で連続する
    ドットを同一の走査の順番で連続して記録する回数をH
    Nとし、前記複数のラインの配列方向に隣接するドット
    が連続して同一の走査の順番で記録する回数をVNとす
    るとき、 a.ドットに対して、前記HN,VNをともに最小とす
    る走査の順番の割当てが存在する場合には当該走査の順
    番でドットを形成し、 b.前記HN,VNをともに最小とする走査の順番の割
    当てが存在しない場合には前記HNが2以下の条件のも
    とで前記VNを最小とする走査の順番でドットを形成す
    ることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記
    録方法。
  11. 【請求項11】 前記ドットは複数のインク滴により形
    成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録方法。
  12. 【請求項12】 前記ドットは所定数以下のインク滴に
    より形成され、該所定数以下のインク滴は互いに異なる
    順番の走査で吐出されることを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録方法。
  13. 【請求項13】 前記複数のラインの配列方向において
    連続する複数のラインを一組とし、該組内において前記
    配列方向に隣接する2つのドットを形成する際、いずれ
    かまたは双方のドットが前記所定数のインク滴で形成さ
    れるドットであるとき、当該2つのドットを走査の順番
    で異なる組合せで吐出されるインク滴によって形成する
    ことを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記
    録方法。
  14. 【請求項14】 インク滴に係る前記所定数は、走査に
    係る前記複数回−1であることを特徴とする請求項13
    に記載のインクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 前記複数のラインの配列方向において
    隣接するドットを形成する際、最後の走査で同時にイン
    ク吐出を行い当該隣接する2つのドットの形成を行わな
    いことを特徴とする請求項14に記載のインクジェット
    記録方法。
  16. 【請求項16】 記録ヘッドから被記録媒体にインクを
    吐出してドットを形成し、該ドットをマトリクス状に配
    列して記録画像を形成するインクジェット記録方法にお
    いて、 全濃度域において前記記録画像を形成し、該画像の前記
    マトリクス状配列の第1方向または該方向とは異なる第
    2方向のドット列に2つの隣接するドットが形成される
    場合には、当該2つのドットは互いに所定時間以上の時
    間差を有して形成され、かつ、前記2つのドットの組が
    複数形成される場合には、当該2つのドットの組の複数
    は不規則に配置されることを特徴とするインクジェット
    記録方法。
  17. 【請求項17】 前記全濃度域の濃度は、複数の異なる
    ドットパターンによって実現されることを特徴とする請
    求項16に記載のインクジェット記録方法。
  18. 【請求項18】 複数の吐出口を有する記録ヘッドを用
    い、該記録ヘッドから吐出されるインクによって被記録
    媒体上に形成されるドットにより記録を行うインクジェ
    ット記録装置において、 前記記録ヘッドの複数回の走査によって形成される前記
    ドットにより複数のラインを構成して前記記録を行うと
    き、前記複数のラインを構成するドットを形成するため
    のインク吐出を行う吐出口および当該吐出を何番目の走
    査で行うか画像データに基づいて割当てる処理であっ
    て、 前記複数のラインの各々を構成する複数のドットが、複
    数回の異なる順番の走査で複数の異なる吐出口からのイ
    ンク吐出によって形成され、および前記複数のラインを
    構成するドットを形成するための吐出を行う走査の順番
    が、前記複数のラインを構成するドットの配列において
    当該ドットが属するラインおよび前記複数のラインの配
    列方向の当該ドットが属するドット列において、既に割
    当てのなされたドットの走査の順番に基づいて割当てら
    れるよう、 吐出口および走査の順番の割当ての処理を行うための割
    当て手段と、 前記記録ヘッドの前記複数回の走査を行うための走査手
    段と、 該複数回の走査の間に、各々の走査の順番が割当てられ
    たドットを、当該割当てられた吐出口からインクを吐出
    して形成するための記録制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 複数の吐出口を有する記録ヘッドを用
    い、該記録ヘッドから吐出されるインクによって被記録
    媒体上に形成されるドットにより記録を行うインクジェ
    ット記録装置において、 前記記録ヘッドの複数回の走査によって形成される前記
    ドットにより複数のラインを構成して前記記録を行うと
    き、前記複数のラインを構成するドットを形成するため
    のインク吐出を行う吐出口および当該吐出を何番目の走
    査で行うか画像データに基づいて割当てる処理であっ
    て、 前記複数のラインの各々を構成する複数のドットが、複
    数回の異なる順番の走査におけるインク吐出によって形
    成され、および前記複数のラインを構成するドットを形
    成するための吐出を行う走査の順番が、前記複数のライ
    ンを構成するドットの配列において当該ドットが属する
    ラインおよび前記複数のラインの配列方向の当該ドット
    が属するドット列において、既に割当てのなされたドッ
    トの走査の順番に基づいて割当てられるよう、 吐出口および走査の順番の割当ての処理を行うための割
    当て手段と、 前記記録ヘッドの走査を行うための走査手段と、 該走査毎に、前記被記録媒体を搬送するための搬送手段
    と、 前記走査の間に、当該走査の順番が割当てられたドット
    を、前記被記録媒体の搬送によって対応させられた吐出
    口からインクを吐出して形成するための記録制御手段
    と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成に伴なっ
    てインクを吐出することを特徴とする請求項19に記載
    のインクジェット記録装置。
  21. 【請求項21】 複数の吐出口を有する記録ヘッドを用
    い、該記録ヘッドを走査させ、当該記録ヘッドからのイ
    ンク吐出によってドットを形成して記録を行うインクジ
    ェット記録方法において、 ドットを形成するため、当該ドットに対してインクを吐
    出すべき前記走査を割当てる際、2次元的な割当てを行
    うことを特徴とするインクジェット記録方法。
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