JPH061906B2 - デエンフアシス回路 - Google Patents

デエンフアシス回路

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JPH061906B2
JPH061906B2 JP60135493A JP13549385A JPH061906B2 JP H061906 B2 JPH061906 B2 JP H061906B2 JP 60135493 A JP60135493 A JP 60135493A JP 13549385 A JP13549385 A JP 13549385A JP H061906 B2 JPH061906 B2 JP H061906B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エンファシス回路のプリエンファシス処理
により高域がレベルおよび周波数に対して非線形にプリ
エンファシスされた信号をデエンファシス処理するデエ
ンファシス回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、ビデオテープレコーダは記録装置にエンファシ
ス回路を備えるとともに再生装置にデエンファシス回路
を備え、エンファシス回路によりプリエンファシス処理
された記録信号をテープに記録するとともに、テープの
再生信号をデエンファシス回路によりデエンファシス処
理する。
ところで特開昭58−97114号公報には、記録、再
生のS/Nを改善するため、前記エンファシス回路、デエ
ンファシス回路を、非線形(ノンリニア)のエンファシ
ス回路、非線形のデエンファシス回路それぞれにより形
成し、レベルおよび周波数に対して非線形のプリエンフ
ァシス処理、デエンファシス処理を行なうことが記載さ
れている。
そして前記公報のエンファシス回路は、ハイパスフィル
タにより入力信号の低域を減衰して高域成分を抽出する
とともに、圧縮器、ローパスフィルタ、減衰器により、
レベルが低くなる程大きくなり、かつ周波数が高くなる
程大きくなるエンファシス量で抽出された高域成分を非
線形にプリエンファシスし、さらに、入力信号とエンフ
ァシスされた高域成分の信号とを加算器により加算し、
入力信号のプリエンファシス処理信号を形成して出力す
る。
また、前記公報のデエンファシス回路は、入力信号の低
域をハイパスフィルタにより減衰して高域成分を抽出す
るとともに、圧縮器、ローパスフィルタ、減衰器によ
り、レベルが低くなる程大きくなり、かつ周波数が高く
なる程大きくなるデエンファシス量で抽出された高域成
分を非線形にデエンファシスし、エンファシスされた高
域成分を打消す信号を形成し、さらに、減算器により、
プリエンファシス処理された入力信号から前記デエンフ
ァシスにより形成された信号を減算し、入力信号をデエ
ンファシス処理してエンファシス回路の入力信号と同じ
信号を出力する。
一方、撮像素子などにより撮像された静止画の記録信号
を磁気ディスクに記録する電子スチルカメラについて
は、国内外の各社が構成する「電子スチルカメラ懇談
会」により記録フォーマットの規格化などが進められて
いる。
そして電子スチルカメラの記録信号を構成する記録輝度
信号、FM変調された記録色信号はそれぞれ高域をプリ
エンファシス処理して磁気ディスクに記録することが提
案され、この場合のエンファシス量については、前記懇
談会の1985年2月21日付け発行の「電子カメラ用磁気デ
ィスクフォーマット(静止画記録用)」に記載されてい
るように、NTSC方式の記録輝度信号、記録色信号に対し
て表1、表2それぞれに示すように設定することが考え
られている。
なお、表1の各レベルにおける周波数とエンファシス量
との関係は第2図でグラフ表示され、同図において、
,、,,は0,-5,-10,-15,-20dBのレベルにお
ける関係を示す。
そして表1、表2のエンファシス量が、レベルの低いと
き程大きく、かつ周波数の高いとき程大きいため、電子
スチルカメラのエンファシス回路も、前記公報の非線形
のエンファシス回路と同様の非線形のエンファシス回路
により形成することが考えられ、たとえば前記懇談会の
1983年1月24日付け発行の「電子カメラ用磁気ディスク
フォークマット(案)」には、電子スチルカメラのエン
ファシス回路を、第3図に示すようにエンファシス用ハ
イパスフィルタ(1)、エンファシス用非線形回路(2)、加
算器(3)によりブロック構成される非線形のエンファシ
ス回路(4)を用いて形成することが記載され、該エンフ
ァシス回路(4)はつぎに説明するように動作する。
まず、撮像素子などの撮像信号を電子スチルカメラの記
録フォーマットにしたがって処理して形成されたプリエ
ンファシス処理前の記録輝度信号または記録色信号から
なる記録信号が、入力端子(5)を介してハイパスフィル
タ(1)および加算器(3)の一方の入力端子に入力され、ハ
イパスフィルタ(1)は、記録信号の10KHz以下の低域成分
を0dBに減衰するとともに10KHz以上の高域成分を周波数
に逆比例して変化する減衰量で非線形に減衰し、出力信
号を非線形回路(2)に出力する。
そして非線形回路(2)は表1あるいは表2にもとづき、
レベルおよび周波数に対して非線形に変化する利得で入
力信号を増幅し、たとえば非線形回路(2)の入力信号の
レベルをExとすれば非線形回路(2)の出力信号のレベ
ルEyがAlog(Ex+1)の対数関数(Aは定数)で
示されるように変化し、入力信号のレベルExが高くな
ると、出力信号のレベルExはレベルExの増加に比例
する程大きくはならない。
すなわち、非線形回路(2)は前記公報の非線形のエンフ
ァシス回路に設けられた圧縮器、ローパスフィルタ、減
衰器と同様に動作し、ハイパスフィルタ(1)の出力信号
を表1または表2のエンファシス量でエンファシスして
出力する。
さらに、非線形回路(2)の出力信号が加算器(3)の他方の
入力端子に入力され、加算器(3)は入力端子(5)の記録信
号と非線形回路(2)の出力信号とを加算合成し、入力端
子(5)の記録信号を表1あるいは表2の特性で非線形プ
リエンファシス処理した信号を出力端子(6)に出力す
る。
そして出力端子(6)の非線形にプリエンファシス処理さ
れた記録信号、すなわち記録輝度信号、記録色信号が磁
気ディスクに記録される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところでエンファシス回路(4)によりプリエンファシス
処理された記録輝度信号、記録色信号が記録された磁気
ディスクを再生し、撮像された静止画を再生表示する場
合は、電子スチルカメラに内蔵された再生装置あるいは
電子スチルカメラと別個に設けられた再生装置により、
磁気ディスクを再生するとともに該再生により得られた
再生信号、すなわち再生輝度信号、再生色信号をデエン
ファシス処理する必要がある。
そしてエンファシス回路(4)が前記公報の非線形のエン
ファシス回路と同様に動作するため、エンファシス回路
(4)に対するデエンファシス回路、すなわち電子スチル
カメラの再生装置のデエンファシス回路を、第4図に示
す前記公報の非線形のデエンファシス回路(7)により形
成することが考えられ、この場合エンファシス回路(4)
によりプリエンファシス処理された記録信号の再生信号
が入力端子(8)を介してデエンファシス回路(7)のハイパ
スフィルタ(9)および減算器(10)の一方の入力端子に入
力される。
そしてハイパスフィルタ(9)、圧縮器(11)、ローパスフ
ィルタ(12)、減衰器(13)は、入力端子(8)の再生信号の
高域を、レベルおよび周波数に対して非線形にデエンフ
ァシスし、減衰器(13)から減算器(10)の他方の入力端子
に、表1または表2のエンファシス量によりエンファシ
スされた高域を打消す信号を出力する。
さらに、減算器(10)により入力端子(8)の再生信号から
減衰器(13)の出力信号を減算し、減算器(10)から出力端
子(14)に、入力端子(8)の再生信号をデエンファシス処
理した信号を出力する。
ところで入力端子(5)の記録信号のレベル(振幅)をE
iとし、ハイパスフィルタ(1)、非線形回路(2)の特性関
数をHF,NLとすれば、ハイパスフィルタ(1)、非線
形回路(2)の出力信号は、HF(Ei),NL〔HF(Ei)〕
それぞれになり、このとき加算器(3)の加算合成により
形成される信号、すなわち出力端子(6)のプリエンファ
シス処理された記録信号のレベルEeは、Ei+NL
〔HF(Ei)〕になる。
また、入力端子(8)の信号のレベルをEα、減衰器(13)
の出力信号のレベルをEβとした場合、出力端子(14)に
得られる信号のレベルEγはEα−Eβになる。
そして出力端子(6)の記録信号を再生して得られた再生
信号をデエンファシス処理するため、入力端子(8)の再
生信号のレベルEαは出力端子(6)の記録信号のレベル
Eeになる。
また、デエンファシス処理により出力端子(14)の信号の
レベルEγを入力端子(5)の信号のレベルEiに復元す
るには、Eγ=Eα−Eβ=Ee−Eβ=Eiの関係を
満足する必要がある。
そしてエンファシス回路(4)によりプリエンファシス処
理される信号のレベルEiが、たとえば表1の-20dB,5M
HZに対応する0.1Vppの信号であれば、プリエンファシス
処理された信号のレベルEeが約1.0Vppになり、このと
き減衰器(13)の出力信号のレベルEβは(1.0−0.1=)
0.9Vppになり、入力端子(8)の信号のレベルEeにほぼ
等しくなる。
すなわち、エンファシス回路(4)によるエンファシス量
が大きくなり、入力端子(5)の信号のレベルEiに対し
て出力端子(6)の信号のレベルEeが大きくなると、減
衰器(13)の出力信号のレベルEβが入力端子(8)の信号
のレベルEeに近くなる。
そしてレベルEβがレベルEeに近づくため、ノイズの
影響などによりレベルEβがレベルEγ以上に簡単に変
動し、この場合、出力端子(14)に得られる再生信号のレ
ベルEγが0または負になり、正確なデエンファシス処
理を行なって忠実な再生を行なうことが不可能になる。
したがって、デエンファシス回路(7)により電子スチル
カメラのデエンファシス回路を形成すると、ノイズの影
響などにより忠実な再生が行なえなくなる問題点があ
る。
なお、ビデオテープレコーダの場合でも、プリエンファ
シス処理のエンファシス量が多いときなどには、デエン
ファシス回路(7)を用いれば、ノイズなどの影響により
忠実な再生が行なえないのは勿論である。
一方、エンファシス回路(4)に対して第5図に示すよう
に減算器(15)、デエンファシス用非線形回路(16)、デエ
ンファシス用ローパスフィルタ(17)からなる非線形のデ
エンファシス回路(18)を形成することが考えられる。
そして電子スチルカメラの再生装置のデエンファシス回
路をデエンファシス回路(18)により形成した場合は、入
力端子(19)の信号、すなわちエンファシス回路(4)によ
りプリエンファシス処理された再生信号が減算器(15)に
入力されるとともに、減算器(15)の出力信号が非線形回
路(16)に入力される。
ところで非線形回路(16)は非線形回路(2)の特性と逆特
性に設定され、表1または表2のエンファシス量を打消
すデエンファシス量になるように、レベルおよび周波数
に対して非線形に変化する利得で入力信号を増幅し、こ
のとき非線形回路(16)の利得は、入力信号のレベルが小
さくなる程減少し、かつ入力信号の周波数が高くなる程
減少する。
さらに、非線形回路(16)の出力信号がローパスフィルタ
(17)に入力され、このときローパスフィルタ(17)の特性
がハイパスフィルタ(1)の特性の逆特性、すなわち入力
信号の10KHz以下の低域成分を減衰せず、10KHz以上の高
域成分を周波数が高くなる程大きくなる減衰量で非線形
に減衰する特性に設定され、該特性にもとづきローパス
フィルタ(17)が非線形回路(16)の出力信号の高域を非線
形に減衰する。
そしてローパスフィルタ(17)の出力信号が減衰器(15)の
他方の出力端子に帰還され、減算器(15)は、入力端子(1
9)の再生信号からローパスフィルタ(17)の出力信号を減
算した信号を非線形回路(16)に出力する。
以上の動作により、入力端子(19)の再生信号のデエンフ
ァシス処理が行なわれ、ローパスフィルタ(17)から出力
端子(20)に、入力端子(19)の再生信号のデエンファシス
処理信号が出力されたとすると、この場合入力端子(19)
の再生信号のレベルEjが、たとえば表1の-20dB,5MHz
に対応する0.1Vppをプリエンファシス処理して形成され
た約0.1Vppであれば、デエンファシス処理によりローパ
スフィルタ(17)から出力端子(20)に出力される信号、す
なわち入力端子(19)の再生信号のデエンファシス処理信
号のレベルEdは0.1Vppになる。
そしてローパスフィルタ(17)の出力信号が減算器(15)に
帰還され、このときEj≫Edの関係が成立するため、
減算器(15)の減算がノイズの影響などを受けず、デエン
ファシス回路(18)は、デエンファシス回路(7)に比して
ノイズなどに対して強い構成でデエンファシス処理を行
なうことになる。
ところで出力端子(6)の記録信号の低域、高域のレベル
を(Ee)L,(Ee)Hとすれば、低域のレベル(Ee)Lは、入力端
子(5)の記録信号の低域のレベル(Ei)Lと増幅器(2)の出
力信号の低域のレベルNL〔HF(Ei)L〕とにもとづ
き、(Ei)L+NL〔HF(Ei)L〕になり、高域のレベル(E
e)Hは、入力端子(5)の記録信号の高域のレベル(Ei)H
増幅器(2)の出力信号の高域のレベルNL〔HF(Ei)H
とにもとづき、(Ei)H+NL〔HF(Ei)H〕になる。
そしてプリエンファシス処理により記録信号の高域が非
線形に伸長され、このとき(Ei)L≫NL〔HF(Ei)L〕,
(Ei)H≪NL〔HF(Ei)H〕の関係が成立するため、出力
端子(6)の記録信号の低域、高域のレベル(Ee)L,(Ee)H
(Ei)L,NL〔HF(Ei)H〕になる。
一方、入力端子(19)に出力端子(6)の記録信号と同一の
再生信号が入力されるため、入力端子(19)の信号のレベ
ルEjはレベルEeになり、入力端子(19)信号の低域、
高域のレベル(Ej)L,(Ej)Hはレベル(Ee)L,(Ee)Hそれぞれ
になる。
また、ローパスフィルタ(17)の出力信号の低域、高域の
レベルを(Ed)L,(Ed)Hとすれば、非線形回路(16)の入力
信号の低域、高域のレベルが(Ee)L-(Ed)L,(Ee)H-(Ed)H
それぞれになる。
そして非線形回路(16)の特性が非線形回路(2)の特性の
逆特性であるため、非線形回路(16)の特性関数は、非線
形回路(2)の特性関数NLの逆関数▲▼で示され、
非線形回路(16)の出力信号の低域、高域のレベルは、▲
▼〔(Ee)L-(Ed)L〕,▲▼〔(Ee)H-(Ed)H〕それ
ぞれになる。
さらに、ローパスフィルタ(17)の特性関数をLFとすれ
ば、ローパスフィルタ(17)の出力信号の低域、高域のレ
ベル(Ed)L-(Ed)Hは、LF{▲▼〔(Ee)L-(E
d)L〕},LF{▲▼〔(Ee)H-(Ed)H〕}それぞれに
なる。
そしてデエンファシス回路(18)により、プリエンファシ
ス処理された再生信号の高域が抑圧されて復元されるた
め、(Ed)H−(Ee)Hの関係が成立しなければならず、ロー
パスフィルタ(17)の出力信号の高域のレベル(Ed)HはL
F〔▲▼(Ee)H〕になる。
さらに、ローパスフィルタ(17)の特性がハイパスフィル
タ(1)の特性の逆特性になるため、ローパスフィルタ(1
7)の特性関数LFがハイパスフィルタ(1)の特性関数H
Fの逆関数になる。
そして(Ed)H=LF〔▲▼(Ee)H〕,(Ee)H=NL
〔HF(Ei)H〕の2式にもとづき、(Ed)H=(Ei)Hの式が
成立し、ローパスフィルタ(17)の出力信号の高域のレベ
ル(Ed)Hが入力端子(5)の記録信号の高域のレベル(Ei)H
に復元され、ローパスフィルタ(17)から出力端子(20)に
出力される信号の高域は、入力端子(19)の再生信号の高
域をデエンファシス処理した信号になる。
一方、エンファシス回路(4)のプリエンファシス処理で
は、たとえば10KHz以下の低域がほとんど変化しないた
め、入力端子(19)の再生信号の低域のレベル(Ee)Lは、
入力端子(5)の記録信号の低域のレベル(Ei)Lとほとんど
変わらない。
そしてデエンファシス回路(18)のデエンファシス処理に
より、ローパスフィルタ(17)の出力信号の低域のレベル
(Ed)Lが入力端子(5)の記録信号の低域のレベル(Ei)L
なったとすれば、このとき(Ee)L≒(Ei)L=(Ed)Lの関係が
成立し、前述のFL{▲▼〔(Ee)L-(Ed)L〕}が0
になる。
そこで(Ed)L=FL{▲▼〔(Ee)L-(Ed)L〕}≒0の
式にもとづき、ローパスフィルタ(17)の出力信号の低域
のレベル(Ed)Lは入力端子(5)の記録信号の低域のレベル
(Ei)Lにならず、この場合、ローパスフィルタ(17)から
出力端子(20)に出力される信号の低域は、入力端子(19)
の再生信号の低域をデエンファシス処理した信号になら
ない。
したがって、デエンファシス回路(18)は、ノイズの影響
などには強いが、とくに低域の正確なデエンファシス処
理が行なえない問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、前記の点に留意してなされたものであり、
入力信号の低域を減衰するエンファシス用ハイパスフィ
ルタと、該フィルタの出力信号をレベルおよび周波数に
対して非線形にエンファシスするエンファシス用非線形
回路と、前記入力信号と前記エンファシス用非線形回路
の出力信号とを加算する加算器とからなるエンファシス
回路によりプリエンファシス処理された信号をデエンフ
ァシス処理するデエンファシス回路において、前記エン
ファシス処理された信号が入力される減算器と、前記プ
リエンファシス用非線形回路の特性と逆特性に設定さ
れ、前記減算器の出力信号をレベルおよび周波数に対し
て非線形にデエンファシスするデエンファシス用非線形
回路と、前記エンファシス用ハイパスフィルタの特性と
逆特性に設定され、前記デエンファシス用非線形回路の
出力信号の高域を減衰するデエンファシス用ローパスフ
ィルタと、該フィルタの出力信号の低域を減衰し、前記
エンファシス処理された信号から減算される帰還信号を
前記減算器に出力する帰還用ハイパスフィルタとを備
え、前記ローパスフィルタからデエンファシス処理され
た信号を出力することを特徴とするデエンファシス回路
である。
〔作用〕
したがって、デエンファシス用ローパスフィルタの出力
信号の高域のみが帰還用ハイパスフィルタを介して減算
器に帰還され、この場合第5図のデエンファシス回路(1
8)と異なり、減算器は、入力端子の再生信号からデエン
ファシス用ローパスフィルタの出力信号の高域成分の信
号を減算してデエンファシス用非線形回路に出力するこ
とになる。
〔実施例〕
つぎに、この発明を、その1実施例を示した第1図の図
面とともに詳細に説明する。
第1図において、(21)は減算器(22)、デエンファシス用
非線形回路(23)、デエンファシス用ローパスフィルタ(2
4)、帰還用ハイパスフィルタ(25)からなる非線形のデエ
ンファシス回路であり、電子スチルカメラの再生装置の
デエンファシス回路を構成する。
なお、非線形回路(23)は非線形回路(16)と同一に構成さ
れ、非線形回路(2)の特性の逆特性に設定されている。
また、ローパスフィルタ(24)はローパスフィルタ(17)と
同一に構成され、ハイパスフィルタ(1)の特性の逆特性
に設定されている。
そしてエンファシス回路(4)によりプリエンファシス処
理されて記録された磁気ディスクの記録信号が、再生装
置の再生ヘッドにより再生されるとともに、該再生によ
り得られた再生信号、すなわちプリエンファシス処理さ
れた再生信号が入力端子(26)を介して減算器(22)の一方
の入力端子に入力される。
さらに、減算器(22)の出力信号が非線形回路(23)に入力
され、このとき非線形回路(23)の特性が非線形回路(2)
の特性の逆特性に設定されているため、非線形回路(23)
の利得は、非線形回路(16)と同様に入力信号のレベルが
小さくなる程減少し、かつ入力信号の周波数が高くなる
程減少する。
なお、厳密にいえば、非線形回路(23)の利得は、入力信
号のレベルに対してほぼ逆対数的に変化し、かつ、入力
信号の周波数に対してつぎのように変化する。
すなわち、入力信号の周波数が低域の周波数のときはほ
ぼ0になり、入力信号の周波数が高域の周波数のとき
は、表1または表2のエンファシスを打消すように非線
形に負の範囲で変化する。
そして非線形回路(23)の出力信号がローパスフィルタ(2
4)に入力され、このときローパスフィルタ(24)の特性が
ハイパスフィルタ(1)の特性の逆特性、すなわちローパ
スフィルタ(17)と同様に、入力信号の10KHz以下の低域
成分を減衰せず、10KHz以上の高域成分を周波数が高く
なる程大きくなる減衰量で非線形に減衰する特性に設定
されているため、ローパスフィルタ(24)は非線形回路(2
3)の出力信号の高域を非線形に減衰する。
さらに、ローパスフィルタ(24)の出力信号がハイパスフ
ィルタ(25)に入力され、ハイパスフィルタ(25)はローパ
スフィルタ(24)の出力信号の低域を所定のフィルタ特性
で減衰し、ハイパスフィルタ(25)から減算器(22)の他方
の入力端子に、ローパスフィルタ(24)の出力信号の高域
成分、たとえば10KHz以上の成分のみを帰還出力する。
したがって、減算器(22)には入力端子(26)の再生信号と
ローパスフィルタ(24)の出力信号の高域成分とが入力さ
れ、減算器(22)は、入力端子(26)の再生信号からローパ
スフィルタ(24)の出力信号の高域成分を減算した信号を
非線形回路(23)に出力する。
ところで入力端子(26)の再生信号のレベルをE、ロー
パスフィルタ(24)の出力信号のレベルをEとすれば、
入力端子(26)の再生信号のレベルEは出力端子(14)の
記録信号、すなわちプリエンファシス処理された記録信
号のレベルEeに等しくなる。
また、ハイパスフィルタ(25)の特性関数をHF′とすれ
ば、減算器(22)に入力されるハイパスフィルタ(25)の出
力信号のレベルはHF′(ED)になる。
そこで減算器(22)の出力信号のレベルはEe−HF′(E
D)になる。
さらに、非線形回路(23)、ローパスフィルタ(24)の特性
関数が、非線形回路(16)、ローパスフィルタ(17)の特性
関数と同様に、▲▼,LFそれぞれになるため、ロ
ーパスフィルタ(24)の出力信号のレベルEはLF{▲
▼〔Ee−HF′(ED)〕}になる。
そしてローパスフィルタ(24)から出力端子(27)に出力さ
れる信号、すなわちローパスフィルタ(24)の出力信号
が、入力端子(26)の再生信号のデエンファシス処理信号
を形成し、このとき入力端子(26)の再生信号の高域のレ
ベル、ローパスフィルタ(24)の出力信号の高域のレベル
を(Ee)H,(ED)Hとすれば、(Ee)H−(ED)H,(ED)H=HF′
(ED)の関係が成立するため、ローパスフィルタ(24)の出
力信号の高域のレベル(ED)Hは、ほぼLF〔▲▼(H
e)H〕になる。
さらに、再生信号の高域のレベル(Ee)HがNL〔HF(E
i)H〕であるため、ローパスフィルタ(24)の出力信号の
高域のレベル(ED)Hは入力端子(5)の記録信号の高域のレ
ベル(Ei)Hになり、ローパスフィルタ(24)から出力端子
(27)に出力される信号の高域は、入力端子(26)の再生信
号の高域を正確にデエンファシス処理した高域になる。
一方、入力端子(26)の再生信号の低域のレベル、ローパ
スフィルタ(24)の出力信号の低域のレベルを(Ee)L,(ED)
Lとすれば、レベル(ED)LがLF{▲▼〔(Ee)L−H
F′(ED)L〕}になるとともに、非線形エンファシス部
(4)のプリエンファシス処理によって記録信号の低域が
ほとんど伸張されないため、(ED)L≒(Ei)Lの関係が成立
する。
また、ハイパスフィルタ(25)の出力信号に低域成分がほ
とんどないためHF′(ED)L≒0の関係が成立し、か
つ、入力端子(26)の再生信号の低域に対しては、非線形
回路(23)、ローパスフィルタ(24)がほとんど作用しな
い。
そこでローパスフィルタ(24)の出力信号の低域のレベル
(ED)Lは、(ED)L≒LE〔▲▼(Ee)L〕=(Ee)L=(Ei)
Lの式にもとづき、入力端子(5)の記録信号の低域のレベ
ル(Ei)Lになり、ローパスフィルタ(24)から出力端子(2
7)に出力される信号の低域も、入力端子(26)の再生信号
の低域を正確にデエンファシス処理した信号になる。
したがって、デエンファシス回路(21)の場合は、入力端
子(26)の再生信号の全域を正確にデエンファシス処理す
る。
また、デエンファシス回路(21)では、減算器(22)に入力
される再生信号のレベルE(=Ee)と、ハイパスフィル
タ(25)の出力信号のレベルHF′(ED)との間に、E
HF′(ED)の関係が成立するため、ノイズなどの影響を
受けても減算器(22)の出力信号のレベルが0あるいは負
になることはなく、ノイズの影響などを受けることがな
い。
したがって、電子スチルカメラの再生装置のデエンファ
シス回路を、デエンファシス回路(21)により形成するこ
とにより、ノイズなどの影響を受けることなく再生信号
の全域に対して正確にデエンファシス処理を行なえ、静
止画の忠実な再生が行なえる。
なお、前記実施例ではデエンファシス回路(21)を、電子
スチルカメラの再生装置のデエンファシス回路に適用し
たが、たとえば前記公報のエンファシス回路が第3図の
エンファシス回路(4)と同じであるため、前記公報のエ
ンファシス回路に対するデエンファシス回路に適用する
こともでき、この場合にも電子スチルカメラの再生装置
に適用した場合と同様の効果が生じる。
また、電子スチルカメラ、ビデオテープレコーダの再生
装置以外の種々の再生装置あるいは受信機などにデエン
ファシス回路(21)が適用できるのは勿論である。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明のデエンファシス回路による
と、エンファシス回路(4)によりプリエンファシス処理
された信号が減算器(22)に入力されるとともに、減算器
(22)の出力信号が、エンファシス回路(4)のエンファシ
ス用非線形回路(2)、エンファシス用ハイパスフィルタ
(1)の特性それぞれと逆特性に設定されたデエンファシ
ス用非線形回路(23)、デエンファシス用ローパスフィル
タ(24)により処理されるとともに、ローパスフィルタ(2
4)の出力信号の高域のみが帰還用ハイパスフィルタ(25)
を介して減算器(22)に帰還され、減算器(22)から非線形
回路(23)に、再生信号からハイパスフィルタ(25)の出力
信号を減算した信号が出力されるため、ローパスフィル
タ(24)の出力信号は、ノイズの影響などを受けることな
く、再生信号の全域を正確にデエンファシス処理した信
号になり、エンファシス回路(4)によりプリエンファシ
ス処理された信号、たとえば電子スチルカメラのプリエ
ンファシス処理された記録信号の再生信号を正確にデエ
ンファシス処理して忠実な再生を行なうことができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のデエンファシス回路の1実施例のブ
ロック図、第2図は電子スチメカメラのエンファシス量
の特性図、第3図は電子スチルカメラのエンファシス回
路のブロック図、第4図は従来のデエンファシス回路の
ブロック図、第5図はこの発明のもとになるデエンファ
シス回路のブロック図である。 (1)…エンファシス用ハイパスフィルタ、(2)…エンファ
シス用非線形回路、(3)…加算器、(4)…エンファシス回
路、(22)…減算器、(23)…デエンファシス用非線形回
路、(24)…デエンファシス用ローパスフィルタ、(25)…
帰還用ハイパスフィルタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号の低域を減衰するエンファシス用
    ハイパスフィルタと、該フィルタの出力信号をレベルお
    よび周波数に対して非線形にエンファシスするエンファ
    シス用非線形回路と、前記入力信号と前記エンファシス
    用非線形回路の出力信号とを加算する加算器とからなる
    エンファシス回路によりプリエンファシス処理された信
    号をデエンファシス処理するデエンファシス回路におい
    て、前記エンファシス処理された信号が入力される減算
    器と、前記プリエンファシス用非線形回路の特性と逆特
    性に設定され、前記減算器の出力信号をレベルおよび周
    波数に対して非線形にデエンファシスするデエンファシ
    ス用非線形回路と、前記エンファシス用ハイパスフィル
    タの特性と逆特性に設定され、前記デエンファシス用非
    線形回路の出力信号の高域を減衰するデエンファシス用
    ローパスフィルタと、該フィルタの出力信号の低域を減
    衰し、前記エンファシス処理された信号から減算される
    帰還信号を前記減算器に出力する帰還用ハイパスフィル
    タとを備え、前記ローパスフィルタからデエンファシス
    処理された信号を出力することを特徴とするデエンファ
    シス回路。
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