JPH06190331A - 非付着性を有する表面構造の形成方法 - Google Patents
非付着性を有する表面構造の形成方法Info
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- JPH06190331A JPH06190331A JP4357397A JP35739792A JPH06190331A JP H06190331 A JPH06190331 A JP H06190331A JP 4357397 A JP4357397 A JP 4357397A JP 35739792 A JP35739792 A JP 35739792A JP H06190331 A JPH06190331 A JP H06190331A
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- Japan
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- roll
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 化学装置及び排煙脱硫装置の内壁面、或いは
印刷機用ロール、スレート製造装置ロール、製紙マシン
用ロール等の表面に非付着性を付与させる。 【構成】 支持材の表面に粒径10μm以下の熱可塑性
樹脂粒子を使用目的に併せて3〜50%分散させてなる
コート層を形成させる。
印刷機用ロール、スレート製造装置ロール、製紙マシン
用ロール等の表面に非付着性を付与させる。 【構成】 支持材の表面に粒径10μm以下の熱可塑性
樹脂粒子を使用目的に併せて3〜50%分散させてなる
コート層を形成させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学装置及び排煙脱硫
装置等、スケールの付着し易い内壁面、或いは印刷機用
ロール、スレート製造装置ロール、製紙マシン用ロール
等の表面に非付着性を付与させる表面構造の形成方法に
関する。
装置等、スケールの付着し易い内壁面、或いは印刷機用
ロール、スレート製造装置ロール、製紙マシン用ロール
等の表面に非付着性を付与させる表面構造の形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】排煙脱硫装置では燃料中の硫黄分がSO
xとなって排出されるので、アルカリ洗浄する時に石膏
スケールが発生して付着する。したがって、石膏スケー
ルが多大に堆積して排煙流路の閉塞等を生じないよう
に、付着した石膏スケールをハンマー等で叩いて定期的
に剥す必要があった。
xとなって排出されるので、アルカリ洗浄する時に石膏
スケールが発生して付着する。したがって、石膏スケー
ルが多大に堆積して排煙流路の閉塞等を生じないよう
に、付着した石膏スケールをハンマー等で叩いて定期的
に剥す必要があった。
【0003】一方、印刷機用ロールは1台で数十本〜数
百本のロールを備える構成であり、各ロールに付着した
印刷用インキを洗浄して除去する必要があった。
百本のロールを備える構成であり、各ロールに付着した
印刷用インキを洗浄して除去する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記排
煙脱硫装置における石膏スケールの除去作業は、内壁面
に高い密着強度で付着しているために、除去作業に多く
の労力と時間がかかり、また、内壁面の防食ライニング
層にキズをつける危険性があった。
煙脱硫装置における石膏スケールの除去作業は、内壁面
に高い密着強度で付着しているために、除去作業に多く
の労力と時間がかかり、また、内壁面の防食ライニング
層にキズをつける危険性があった。
【0005】また、前記印刷機用ロールはクロム(C
r)メッキを施工されているが、インキが付着して成長
し、かつ除去し難くなっているので、印刷の合間に行う
洗浄作業は極めて面倒なものであった。
r)メッキを施工されているが、インキが付着して成長
し、かつ除去し難くなっているので、印刷の合間に行う
洗浄作業は極めて面倒なものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、支持材の表面に粒径10μm以下のポリ
エチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹
脂粒子を使用目的に併せて3〜50%分散させてなるコ
ート層を形成させたことを特徴とする非付着性を有する
表面構造の形成方法に関するものである。
されたもので、支持材の表面に粒径10μm以下のポリ
エチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹
脂粒子を使用目的に併せて3〜50%分散させてなるコ
ート層を形成させたことを特徴とする非付着性を有する
表面構造の形成方法に関するものである。
【0007】上記本発明における支持材としては、特に
その材質並びに形状を限定するものではなく、例えば材
質としては鉄鋼やアルミニウム等の金属材、耐火石材、
木材、繊維強化プラスティック(以下、FRPという)
等の樹脂成形体等を用途に応じた性状(例えば強度や耐
熱性、可撓性等)により適宜に選定すれば良いし、形状
としては平板状、円筒状等をやはり用途に応じて適宜に
選定すれば良く、既設の壁面或いは成形体などを支持材
としても何等支障はない。
その材質並びに形状を限定するものではなく、例えば材
質としては鉄鋼やアルミニウム等の金属材、耐火石材、
木材、繊維強化プラスティック(以下、FRPという)
等の樹脂成形体等を用途に応じた性状(例えば強度や耐
熱性、可撓性等)により適宜に選定すれば良いし、形状
としては平板状、円筒状等をやはり用途に応じて適宜に
選定すれば良く、既設の壁面或いは成形体などを支持材
としても何等支障はない。
【0008】尚、上記支持材として、その表面に樹脂層
を形成した複合材料を使用しても良い。この場合、樹脂
層の組成や層厚、形成方法は特に限定するものではな
く、例えば金属表面にFRPライニングを行った複合材
料がその例としてあげられる。また、カーボンやガラス
等の鱗片状片を樹脂層中に含有させて層強度を向上させ
るようにしても良い。このような樹脂層は、選定した支
持材によっては脱脂処理等の簡単な洗浄処理の後、その
ままコーティング或いはライニングして形成させる場合
もあるが、サンドブラスト処理、プライマー処理などの
密着向上処理を支持材表面に施した後に樹脂層の形成を
行う場合もある。
を形成した複合材料を使用しても良い。この場合、樹脂
層の組成や層厚、形成方法は特に限定するものではな
く、例えば金属表面にFRPライニングを行った複合材
料がその例としてあげられる。また、カーボンやガラス
等の鱗片状片を樹脂層中に含有させて層強度を向上させ
るようにしても良い。このような樹脂層は、選定した支
持材によっては脱脂処理等の簡単な洗浄処理の後、その
ままコーティング或いはライニングして形成させる場合
もあるが、サンドブラスト処理、プライマー処理などの
密着向上処理を支持材表面に施した後に樹脂層の形成を
行う場合もある。
【0009】また、上記支持材の表面に形成させるコー
ト層は、樹脂中に粒径10μm以下のポリエチレン、ポ
リプロピレン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂粒子を含有
させてなり、さらにカーボンやガラス、或いは強化繊維
等を樹脂層中に含有させて層強度を向上させるようにし
ても良い。また、その表面に樹脂層を形成した支持材を
使用する場合、コート層に使用する樹脂として、樹脂層
を構成する樹脂と同一の樹脂、或いは樹脂層と接着性の
良い樹脂を選定することにより、コート層と樹脂層との
密着性を高いものとする。
ト層は、樹脂中に粒径10μm以下のポリエチレン、ポ
リプロピレン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂粒子を含有
させてなり、さらにカーボンやガラス、或いは強化繊維
等を樹脂層中に含有させて層強度を向上させるようにし
ても良い。また、その表面に樹脂層を形成した支持材を
使用する場合、コート層に使用する樹脂として、樹脂層
を構成する樹脂と同一の樹脂、或いは樹脂層と接着性の
良い樹脂を選定することにより、コート層と樹脂層との
密着性を高いものとする。
【0010】そして、上記コート層中における熱可塑性
樹脂粒子の粒径が10μm以上であると、例えば強化繊
維を用い、熱可塑性樹脂粒子を混合した樹脂でFRP積
層を形成した場合、強化繊維層間に熱可塑性樹脂粒子が
残り不具合を生じる。また、粒子が小さいほど表面積が
多くなり、分散も良くなる。さらに、熱可塑性樹脂粒子
は3〜50%程度の割合で混合するが比率は相手材の付
着性により重非付着性で30%以上、中非付着性で20
%以上、軽非付着性で10%位を目安にしているが、付
着のメカニズムはかなり複雑で、実際にはテストを行っ
て混合割合を決めることが望ましい。また、非付着性よ
りも表面の滑り特性が必要な場合3%程度でもその効果
は期待できる。一般的には熱可塑性樹脂粒子の比率が高
いほど性能が良くなるが付着特性は相手基材との相性、
使用雰囲気にも左右されるので、混合割合は充分に検討
し、決定する必要がある。
樹脂粒子の粒径が10μm以上であると、例えば強化繊
維を用い、熱可塑性樹脂粒子を混合した樹脂でFRP積
層を形成した場合、強化繊維層間に熱可塑性樹脂粒子が
残り不具合を生じる。また、粒子が小さいほど表面積が
多くなり、分散も良くなる。さらに、熱可塑性樹脂粒子
は3〜50%程度の割合で混合するが比率は相手材の付
着性により重非付着性で30%以上、中非付着性で20
%以上、軽非付着性で10%位を目安にしているが、付
着のメカニズムはかなり複雑で、実際にはテストを行っ
て混合割合を決めることが望ましい。また、非付着性よ
りも表面の滑り特性が必要な場合3%程度でもその効果
は期待できる。一般的には熱可塑性樹脂粒子の比率が高
いほど性能が良くなるが付着特性は相手基材との相性、
使用雰囲気にも左右されるので、混合割合は充分に検討
し、決定する必要がある。
【0011】このように支持材の表面に樹脂層及びコー
ト層を積層させて形成される本発明の表面構造は、コー
ト層を構成する樹脂が極微量の摩耗を生じたとしても、
熱可塑性樹脂粒子が表面に表出し、結果的に熱可塑性樹
脂粒子でコート層の表面を覆った状態となるので、非付
着性が極めて優れたものとなる。そして、上記表面構造
を例えば印刷機用ロールに適用すると、印刷紙との接触
面積を著しく低下させるので、印刷インキの付着を著し
く低下させ、たとえインキが付着してもふき取り作業を
低減させることができる。
ト層を積層させて形成される本発明の表面構造は、コー
ト層を構成する樹脂が極微量の摩耗を生じたとしても、
熱可塑性樹脂粒子が表面に表出し、結果的に熱可塑性樹
脂粒子でコート層の表面を覆った状態となるので、非付
着性が極めて優れたものとなる。そして、上記表面構造
を例えば印刷機用ロールに適用すると、印刷紙との接触
面積を著しく低下させるので、印刷インキの付着を著し
く低下させ、たとえインキが付着してもふき取り作業を
低減させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。
【0013】[実施例1]排煙脱硫装置の石膏付着防
止;フレークガラス含有常温硬化型ビニルエステル樹脂
ライニングの施工後、常温硬化型ビニルエステル樹脂に
粒径10μm以下のフッ素樹脂粒子15%とポリプロピ
レン粒子15%を含有させた組成物をコーティングして
コート層を形成させた。
止;フレークガラス含有常温硬化型ビニルエステル樹脂
ライニングの施工後、常温硬化型ビニルエステル樹脂に
粒径10μm以下のフッ素樹脂粒子15%とポリプロピ
レン粒子15%を含有させた組成物をコーティングして
コート層を形成させた。
【0014】[実施例2]抄紙機用ウェットパートロー
ルの製造;ガラス繊維含有エポキシ樹脂によりフィラメ
ントワインディングされた径221mm,長さ1840
mmのFRP製パイプを支持材として使用し、外径旋削
後、常温硬化型ビニルエステル樹脂に粒径10μm以下
のフッ素樹脂粒子等を30%含有させた組成物をコーテ
ィングしてコート層を形成させた。
ルの製造;ガラス繊維含有エポキシ樹脂によりフィラメ
ントワインディングされた径221mm,長さ1840
mmのFRP製パイプを支持材として使用し、外径旋削
後、常温硬化型ビニルエステル樹脂に粒径10μm以下
のフッ素樹脂粒子等を30%含有させた組成物をコーテ
ィングしてコート層を形成させた。
【0015】[実施例3]スレート抄造機(FRPライ
ニング)の製造;支持材として径221〜110mm,
長さ2850mmの鋼管を使用し、その表面をサンドブ
ラスト処理した後、ガラス繊維含有常温硬化型ビニルエ
ステル樹脂に粒径10μm以下のフッ素樹脂粒子等を1
5%含有させた組成物をライニングしてコート層を形成
させ、さらにこのコート層を硬化させた後、規定寸法に
切削した。
ニング)の製造;支持材として径221〜110mm,
長さ2850mmの鋼管を使用し、その表面をサンドブ
ラスト処理した後、ガラス繊維含有常温硬化型ビニルエ
ステル樹脂に粒径10μm以下のフッ素樹脂粒子等を1
5%含有させた組成物をライニングしてコート層を形成
させ、さらにこのコート層を硬化させた後、規定寸法に
切削した。
【0016】[実施例4]スレート抄造バットの製造;
ガラス繊維含有イソフタル酸ポリエステル樹脂により成
形された長さ2950mm,幅1750mm,高さ10
00mmのFRP製バットを支持材として使用する。こ
の支持材は、その内面にガラス繊維が配されるように一
体成形したものである。上記支持材の内面にイソフタル
酸ポリエステル樹脂に粒径10μm以下のフッ素樹脂粒
子等を10%含有させた組成物を積層してコート層を形
成させた。
ガラス繊維含有イソフタル酸ポリエステル樹脂により成
形された長さ2950mm,幅1750mm,高さ10
00mmのFRP製バットを支持材として使用する。こ
の支持材は、その内面にガラス繊維が配されるように一
体成形したものである。上記支持材の内面にイソフタル
酸ポリエステル樹脂に粒径10μm以下のフッ素樹脂粒
子等を10%含有させた組成物を積層してコート層を形
成させた。
【0017】[実施例5]スレート抄造ワイヤシリンダ
ーの製造;ガラス繊維含有イソフタル酸ポリエステルに
より成形された径1016mm,長さ2750mmのF
RP製シリンダーを支持材として使用し、その表面に常
温硬化型ビニルエステル樹脂にフッ素樹脂粒子等を30
%含有させた組成物をコーティングしてコート層を形成
させた。
ーの製造;ガラス繊維含有イソフタル酸ポリエステルに
より成形された径1016mm,長さ2750mmのF
RP製シリンダーを支持材として使用し、その表面に常
温硬化型ビニルエステル樹脂にフッ素樹脂粒子等を30
%含有させた組成物をコーティングしてコート層を形成
させた。
【0018】[実施例6]不燃建材製造機用FRPライ
ニングロールの製造;支持材として径171mm,長さ
2400mmの鋼管を使用し、その表面をサンドブラス
ト処理した後、常温硬化型ビニルエステル樹脂にフッ素
樹脂粒子等を15%含有させた組成物をライニングして
コート層を形成させ、さらにこのコート層を硬化させた
後、規定寸法に切削した。
ニングロールの製造;支持材として径171mm,長さ
2400mmの鋼管を使用し、その表面をサンドブラス
ト処理した後、常温硬化型ビニルエステル樹脂にフッ素
樹脂粒子等を15%含有させた組成物をライニングして
コート層を形成させ、さらにこのコート層を硬化させた
後、規定寸法に切削した。
【0019】[実施例7]アルミ箔エッチング機用ロー
ルの製造;ガラス繊維含有常温硬化型ビニルエステル樹
脂カーボン繊維含有エポキシ樹脂により成形された径1
10mm,長さ550mmのFRPロール、径164m
m,長さ550mmのFRPロールを支持材として使用
し、その表面に常温硬化型ビニルエステル樹脂にフッ素
樹脂粒子等20%とガラス繊維10%とを含有させた組
成物をライニングしてコート層を形成させた後、切削加
工して規定寸法に仕上げた。
ルの製造;ガラス繊維含有常温硬化型ビニルエステル樹
脂カーボン繊維含有エポキシ樹脂により成形された径1
10mm,長さ550mmのFRPロール、径164m
m,長さ550mmのFRPロールを支持材として使用
し、その表面に常温硬化型ビニルエステル樹脂にフッ素
樹脂粒子等20%とガラス繊維10%とを含有させた組
成物をライニングしてコート層を形成させた後、切削加
工して規定寸法に仕上げた。
【0020】[実施例8]印刷機用ロールの製造;カー
ボン繊維含有エポキシ樹脂により成形されたカーボンF
RPロールを支持材として使用し、その表面に常温硬化
型ビニルエステル樹脂にフッ素樹脂粒子30%とカーボ
ン繊維10%とを含有させた組成物をコーティングして
コート層を形成させた後、切削加工して規定寸法に仕上
げた。
ボン繊維含有エポキシ樹脂により成形されたカーボンF
RPロールを支持材として使用し、その表面に常温硬化
型ビニルエステル樹脂にフッ素樹脂粒子30%とカーボ
ン繊維10%とを含有させた組成物をコーティングして
コート層を形成させた後、切削加工して規定寸法に仕上
げた。
【0021】[非付着性の比較試験1:剥離力試験]平
板状の試験板の表面に前記実施例8に記載のコート層を
形成させたものを試験サンプルとし、ニチバン製布粘着
テープ(幅37mm)を用いて90°剥離試験を行い、
測定した剥離力(kg/cm)を表1に示した。尚、比
較例としてFRP(ビニルエステル樹脂系)、クロムメ
ッキ、SS−41(鋼板)、ガラス板、すりガラス板、
アルミ板を同様に試験し、その結果を表1に示した。
板状の試験板の表面に前記実施例8に記載のコート層を
形成させたものを試験サンプルとし、ニチバン製布粘着
テープ(幅37mm)を用いて90°剥離試験を行い、
測定した剥離力(kg/cm)を表1に示した。尚、比
較例としてFRP(ビニルエステル樹脂系)、クロムメ
ッキ、SS−41(鋼板)、ガラス板、すりガラス板、
アルミ板を同様に試験し、その結果を表1に示した。
【0022】[非付着性の比較試験2:インキふき取り
性試験]前記剥離力試験に使用した試験サンプルの表面
にインキを塗布し、その後、溶剤を含浸させたウエスで
ふき取り、インキの残存状態を目視により判定し、表1
に示した。尚、比較例としてFRPクロムメッキ、SS
−41、テフロンチューブを同様に試験し、その結果を
表1に併せて示した。
性試験]前記剥離力試験に使用した試験サンプルの表面
にインキを塗布し、その後、溶剤を含浸させたウエスで
ふき取り、インキの残存状態を目視により判定し、表1
に示した。尚、比較例としてFRPクロムメッキ、SS
−41、テフロンチューブを同様に試験し、その結果を
表1に併せて示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面構造
の形成方法は、公知のライニング方法やコーティング方
法に準じて容易に行うことができるので、極めて実用的
価値の高いものである。
の形成方法は、公知のライニング方法やコーティング方
法に準じて容易に行うことができるので、極めて実用的
価値の高いものである。
【0025】そして、形成された表面構造は非付着性を
有し、例えば排煙脱硫装置に適用した場合には石膏スケ
ールの付着を抑制し、メンテナンスの周期を長期化する
ことができ、さらに付着した石膏スケールの除去作業も
砕片が大きく容易に剥離されるので極めて容易に且つ短
時間に行うことができる。その他にもスレート製造装置
ロールに本発明を適用すれば、セメントの付着量を低減
させ、付着したセメントも水洗いにより容易に除去する
ことができる。或いは製紙マシン用ロールに本発明を適
用すれば、ピッチタール等の付着を低減させ、生産にお
けるトラブルを少なくすることができる。印刷用ロール
に本発明を適用すれば、インキの付着量を低減させ、付
着したインキのふき取り作業も軽減できる。このよう
に、本発明は、支持材を適宜に選定することにより極め
て多種の分野に利用することができる。
有し、例えば排煙脱硫装置に適用した場合には石膏スケ
ールの付着を抑制し、メンテナンスの周期を長期化する
ことができ、さらに付着した石膏スケールの除去作業も
砕片が大きく容易に剥離されるので極めて容易に且つ短
時間に行うことができる。その他にもスレート製造装置
ロールに本発明を適用すれば、セメントの付着量を低減
させ、付着したセメントも水洗いにより容易に除去する
ことができる。或いは製紙マシン用ロールに本発明を適
用すれば、ピッチタール等の付着を低減させ、生産にお
けるトラブルを少なくすることができる。印刷用ロール
に本発明を適用すれば、インキの付着量を低減させ、付
着したインキのふき取り作業も軽減できる。このよう
に、本発明は、支持材を適宜に選定することにより極め
て多種の分野に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09D 127/12 PFG 9166−4J
Claims (2)
- 【請求項1】 支持材の表面に粒径10μm以下のポリ
エチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹
脂粒子を使用目的に併せて3〜50%分散させてなるコ
ート層を形成させたことを特徴とする非付着性を有する
表面構造の形成方法。 - 【請求項2】 支持材の表面に樹脂層を形成させ、さら
にその表面に、前記樹脂層を構成する樹脂と同一の樹脂
または樹脂層と接着性の良い樹脂中に粒径10μm以下
のポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等の熱可
塑性樹脂粒子を使用目的に併せて3〜50%分散させて
なるコート層を形成させたことを特徴とする非付着性を
有する表面構造の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4357397A JPH06190331A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 非付着性を有する表面構造の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4357397A JPH06190331A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 非付着性を有する表面構造の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06190331A true JPH06190331A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18453922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4357397A Pending JPH06190331A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 非付着性を有する表面構造の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06190331A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015142963A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | トーカロ株式会社 | 非粘着性複合樹脂皮膜被覆部材およびその製造方法 |
JP2015142962A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | トーカロ株式会社 | 非粘着性複合樹脂皮膜被覆ロール |
CN108080236A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-05-29 | 安徽雷萨重工机械有限公司 | 一种提升脱硫除尘器外壳耐腐蚀性能的方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03159736A (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-09 | Nippon Steel Corp | 塗装金属板 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP4357397A patent/JPH06190331A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03159736A (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-09 | Nippon Steel Corp | 塗装金属板 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015142963A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | トーカロ株式会社 | 非粘着性複合樹脂皮膜被覆部材およびその製造方法 |
JP2015142962A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | トーカロ株式会社 | 非粘着性複合樹脂皮膜被覆ロール |
CN108080236A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-05-29 | 安徽雷萨重工机械有限公司 | 一种提升脱硫除尘器外壳耐腐蚀性能的方法 |
CN108080236B (zh) * | 2017-11-30 | 2021-12-21 | 蚌埠青果科技服务有限公司 | 一种提升脱硫除尘器外壳耐腐蚀性能的方法 |
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