JPH06189276A - Muse−ntscコンバータ - Google Patents
Muse−ntscコンバータInfo
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- JPH06189276A JPH06189276A JP3212829A JP21282991A JPH06189276A JP H06189276 A JPH06189276 A JP H06189276A JP 3212829 A JP3212829 A JP 3212829A JP 21282991 A JP21282991 A JP 21282991A JP H06189276 A JPH06189276 A JP H06189276A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アスペクト比16:9のMUSE信号をアス
ペクト比4:3の現行テレビジョン信号に変換するMU
SE−NTSCコンバータにおいて、ディスプレイの上
下・左右の無効部分のバランスがとれた映像を映出す
る。 【構成】 垂直LPF11,12,19の特性は、2:
1,3:1,5:2走査線変換比率で走査線変換するの
に最適な特性としてある。垂直LPF11,12,19
の出力はスイッチSW2に供給され、選択出力される。
ラインメモリ13の前後の信号は乗算器14,15によ
りm1,m2倍される。これら乗算された信号は加算器
16により加算され、メモリ17に書き込まれる。コン
トローラ18はスイッチSW2を制御し、乗算器14,
15の乗算係数m1,m2を設定し、メモリ17にWE
を供給する。スイッチSW2により垂直LPF19の出
力を選択すれば、バランスがとれた映像が得られる。
ペクト比4:3の現行テレビジョン信号に変換するMU
SE−NTSCコンバータにおいて、ディスプレイの上
下・左右の無効部分のバランスがとれた映像を映出す
る。 【構成】 垂直LPF11,12,19の特性は、2:
1,3:1,5:2走査線変換比率で走査線変換するの
に最適な特性としてある。垂直LPF11,12,19
の出力はスイッチSW2に供給され、選択出力される。
ラインメモリ13の前後の信号は乗算器14,15によ
りm1,m2倍される。これら乗算された信号は加算器
16により加算され、メモリ17に書き込まれる。コン
トローラ18はスイッチSW2を制御し、乗算器14,
15の乗算係数m1,m2を設定し、メモリ17にWE
を供給する。スイッチSW2により垂直LPF19の出
力を選択すれば、バランスがとれた映像が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスペクト比16:9
のMUSE信号をアスペクト比4:3の現行テレビジョ
ン信号に変換するMUSE−NTSCコンバータに関す
る。
のMUSE信号をアスペクト比4:3の現行テレビジョ
ン信号に変換するMUSE−NTSCコンバータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョンの信号を帯域圧縮して衛星
放送で伝送可能にするMUSE方式はNHK(日本放送
協会)が開発した方式であり、その内容については各種
文献(例えば、「MUSE方式の開発」NHK技術研
究、昭和62年第32巻第2号、P18〜P53)に記
載されているので、ここでは詳細な説明は省略する。と
ころで、8.1MHz帯域のアナログ信号として伝送さ
れるMUSE信号を復調するのがMUSEデコーダであ
るが、これは周知のように大規模な回路を必要とし、非
常に高価である。そこで、走査線1125本のMUSE
信号を走査線525本の現行テレビジョン受像機で受信
可能な信号に変換する安価なMUSE−NTSCコンバ
ータが考えられている。
放送で伝送可能にするMUSE方式はNHK(日本放送
協会)が開発した方式であり、その内容については各種
文献(例えば、「MUSE方式の開発」NHK技術研
究、昭和62年第32巻第2号、P18〜P53)に記
載されているので、ここでは詳細な説明は省略する。と
ころで、8.1MHz帯域のアナログ信号として伝送さ
れるMUSE信号を復調するのがMUSEデコーダであ
るが、これは周知のように大規模な回路を必要とし、非
常に高価である。そこで、走査線1125本のMUSE
信号を走査線525本の現行テレビジョン受像機で受信
可能な信号に変換する安価なMUSE−NTSCコンバ
ータが考えられている。
【0003】図3はMUSE−NTSCコンバータの構
成を示すブロック図であって、以下その構成及び動作に
ついて説明する。入力端子1に入力されるMUSE信号
はローパスフィルタ(LPF)2によって約8.1MH
zに帯域制限され、A/D変換器3によってA/D変換
される。そして、A/D変換器3の出力はディエンファ
シス回路4に入力される。MUSE方式で規定されてい
るエンファシスは、このディエンファシス回路4によっ
てディエンファシス処理されて元に戻される。さらに、
ディエンファシス回路4の出力は垂直LPF5に入力さ
れる。この垂直LPF5は、走査線変換器6による走査
線変換に先立ち、折り返し妨害除去のための垂直周波数
の帯域制限を行うものである。垂直LPF5の出力は走
査線変換器6に入力され、1125本/フレームの信号
がNTSC方式の525本/フレームの信号に変換され
る。この変換された信号には1ライン中で輝度信号の前
の部分に1/4に時間圧縮した色信号が時分割で多重さ
れている。
成を示すブロック図であって、以下その構成及び動作に
ついて説明する。入力端子1に入力されるMUSE信号
はローパスフィルタ(LPF)2によって約8.1MH
zに帯域制限され、A/D変換器3によってA/D変換
される。そして、A/D変換器3の出力はディエンファ
シス回路4に入力される。MUSE方式で規定されてい
るエンファシスは、このディエンファシス回路4によっ
てディエンファシス処理されて元に戻される。さらに、
ディエンファシス回路4の出力は垂直LPF5に入力さ
れる。この垂直LPF5は、走査線変換器6による走査
線変換に先立ち、折り返し妨害除去のための垂直周波数
の帯域制限を行うものである。垂直LPF5の出力は走
査線変換器6に入力され、1125本/フレームの信号
がNTSC方式の525本/フレームの信号に変換され
る。この変換された信号には1ライン中で輝度信号の前
の部分に1/4に時間圧縮した色信号が時分割で多重さ
れている。
【0004】そして、走査線変換器6より出力された信
号は、TCIデコード回路7,D/A変換器8,LPF
9より構成されるNTSC信号出力手段に入力する。即
ち、走査線変換器6より出力された信号はTCIデコー
ド回路7によって色信号が4倍に時間伸長され、さら
に、線順次デコードされて輝度信号と共にD/A変換器
8に入力される。D/A変換器8によってD/A変換さ
れた信号はLPF9により帯域制限され、輝度信号
(Y)と2つの色差信号(R−Y,B−Y)が出力端子
10より出力される。また、ここでは図示していない
が、Y,R−Y,B−Yはマトリックス回路によって容
易に3原色のR,G,Bの各信号に変換することができ
る。Y,R−Y,B−YまたはR,G,Bの信号は現行
テレビジョン受像機に供給されて画像が表示される。
号は、TCIデコード回路7,D/A変換器8,LPF
9より構成されるNTSC信号出力手段に入力する。即
ち、走査線変換器6より出力された信号はTCIデコー
ド回路7によって色信号が4倍に時間伸長され、さら
に、線順次デコードされて輝度信号と共にD/A変換器
8に入力される。D/A変換器8によってD/A変換さ
れた信号はLPF9により帯域制限され、輝度信号
(Y)と2つの色差信号(R−Y,B−Y)が出力端子
10より出力される。また、ここでは図示していない
が、Y,R−Y,B−Yはマトリックス回路によって容
易に3原色のR,G,Bの各信号に変換することができ
る。Y,R−Y,B−YまたはR,G,Bの信号は現行
テレビジョン受像機に供給されて画像が表示される。
【0005】図4(A),(B)は従来のMUSE−N
TSCコンバータにおけるアスペクト比4:3のディス
プレイへの表示例を示したものである。ここで、(A)
は走査線変換器6により走査線を1/2に間引いたもの
であり、(B)は走査線変換器6により走査線を1/3
に間引いたものである。MUSE信号の1フレーム当た
りの有効走査線数は1032ラインであり、一方、NT
SCのそれは483ラインである。図4(A)の表示例
では、変換後の有効走査線数は1032/2=516ラ
インである。その差は、516−483=33ラインで
あり、33/483=0.068より、図示のように、
上下それぞれ約3.4%の映像が欠けるが、全体として
は垂直方向はほぼ有効走査ラインがほとんど表示され
る。一方、水平方向は、(16/9)/(4/3)×
1.068=1.42よりディスプレイの左右それぞれ
約21%の映像が欠けることになる。次に、図4(B)
の表示例では、変換後の有効走査線数は1032/3=
344ラインとなる。NTSCの有効走査線数483ラ
インに対し、344/483=0.712より、垂直方
向では上下それぞれ約14%の部分が非表示部分とな
る。また、水平方向では(3/4)×0.712×(1
6/9)=0.95となり、左右それぞ約2.5%の部
分が非表示部分となる。
TSCコンバータにおけるアスペクト比4:3のディス
プレイへの表示例を示したものである。ここで、(A)
は走査線変換器6により走査線を1/2に間引いたもの
であり、(B)は走査線変換器6により走査線を1/3
に間引いたものである。MUSE信号の1フレーム当た
りの有効走査線数は1032ラインであり、一方、NT
SCのそれは483ラインである。図4(A)の表示例
では、変換後の有効走査線数は1032/2=516ラ
インである。その差は、516−483=33ラインで
あり、33/483=0.068より、図示のように、
上下それぞれ約3.4%の映像が欠けるが、全体として
は垂直方向はほぼ有効走査ラインがほとんど表示され
る。一方、水平方向は、(16/9)/(4/3)×
1.068=1.42よりディスプレイの左右それぞれ
約21%の映像が欠けることになる。次に、図4(B)
の表示例では、変換後の有効走査線数は1032/3=
344ラインとなる。NTSCの有効走査線数483ラ
インに対し、344/483=0.712より、垂直方
向では上下それぞれ約14%の部分が非表示部分とな
る。また、水平方向では(3/4)×0.712×(1
6/9)=0.95となり、左右それぞ約2.5%の部
分が非表示部分となる。
【0006】このような走査線変換動作は図3中の垂直
LPF5及び走査線変換器6より構成される破線で示す
ブロックAで示す部分で行われるものであり、その具体
的構成を図2に示す。ブロックAは、図2に示すよう
に、垂直ローパスフィルタ及びメモリより構成される走
査線変換手段である。図2において、図3中のディエン
ファシス回路4より出力された信号は垂直LPF11及
び12に入力される。垂直LPF11は1/2(2:
1)の走査線変換(図4(A)の表示例)を行う上での
最適なLPF特性としてあり、垂直LPF12は1/3
(3:1)の走査線変換(図4(B)の表示例)を行う
上での最適なLPF特性としてある。
LPF5及び走査線変換器6より構成される破線で示す
ブロックAで示す部分で行われるものであり、その具体
的構成を図2に示す。ブロックAは、図2に示すよう
に、垂直ローパスフィルタ及びメモリより構成される走
査線変換手段である。図2において、図3中のディエン
ファシス回路4より出力された信号は垂直LPF11及
び12に入力される。垂直LPF11は1/2(2:
1)の走査線変換(図4(A)の表示例)を行う上での
最適なLPF特性としてあり、垂直LPF12は1/3
(3:1)の走査線変換(図4(B)の表示例)を行う
上での最適なLPF特性としてある。
【0007】垂直LPF11,12の出力i0,i1は
スイッチSW1に入力され、図4(A),(B)に示す
表示モードに応じて選択出力される。ラインメモリ13
に入力される前の信号は乗算器14によりm1倍され、
ラインメモリ13より出力される信号は乗算器15によ
りm2倍される。これら乗算された信号は加算器16に
より加算される。そして、この加算された信号は、ライ
トイネーブルパルス(WE)がL(ロー)の時のみライ
トクロックによってメモリ17に書き込まれる。また、
リードイネーブルパルス(RE)はLに固定されてお
り、メモリ17からの読み出しはリードクロックのレー
トで常に可能となされている。コントローラ18にはフ
レームパルス(FP)及び水平同期信号(HD)、さら
に、図4(A),(B)のモードを切り換えるモード切
換信号が入力されている。そして、コントローラ18は
各モードに対してスイッチSW1の切換、乗算器14,
15の乗算係数m1,m2の設定を行い、メモリ17に
ライトイネーブルパルスを供給する。
スイッチSW1に入力され、図4(A),(B)に示す
表示モードに応じて選択出力される。ラインメモリ13
に入力される前の信号は乗算器14によりm1倍され、
ラインメモリ13より出力される信号は乗算器15によ
りm2倍される。これら乗算された信号は加算器16に
より加算される。そして、この加算された信号は、ライ
トイネーブルパルス(WE)がL(ロー)の時のみライ
トクロックによってメモリ17に書き込まれる。また、
リードイネーブルパルス(RE)はLに固定されてお
り、メモリ17からの読み出しはリードクロックのレー
トで常に可能となされている。コントローラ18にはフ
レームパルス(FP)及び水平同期信号(HD)、さら
に、図4(A),(B)のモードを切り換えるモード切
換信号が入力されている。そして、コントローラ18は
各モードに対してスイッチSW1の切換、乗算器14,
15の乗算係数m1,m2の設定を行い、メモリ17に
ライトイネーブルパルスを供給する。
【0008】図6は走査線変換を説明するための図であ
って、(A)は1/2に走査線変換する場合の処理を、
(B)は1/3に走査線変換する場合の処理を示してい
る。なお、図6においては、白丸で示す変換前と、黒丸
で示す変換後の走査線を1フレーム分示したものであ
る。そして、矢印に添えられた数字は乗算器14,15
の乗算係数m1,m2を意味している。また、メモリ1
7に供給されるライトイネーブルパルスは、図6中の黒
丸、即ち有効な走査線変換を施した信号生成期間のみL
にして、メモリ17を書き込み可能としている。
って、(A)は1/2に走査線変換する場合の処理を、
(B)は1/3に走査線変換する場合の処理を示してい
る。なお、図6においては、白丸で示す変換前と、黒丸
で示す変換後の走査線を1フレーム分示したものであ
る。そして、矢印に添えられた数字は乗算器14,15
の乗算係数m1,m2を意味している。また、メモリ1
7に供給されるライトイネーブルパルスは、図6中の黒
丸、即ち有効な走査線変換を施した信号生成期間のみL
にして、メモリ17を書き込み可能としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、アス
ペクト比16:9のMUSE信号による映像を、従来の
MUSE−NTSCコンバータによってアスペクト比
4:3の現行テレビジョン受像機に表示させた場合、図
4(A)に示す表示例ではディスプレイの横方向に対し
て左右それぞれ約21%の映像が欠けてしまうという問
題点がある。また、図4(B)に示す表示例ではディス
プレイの縦方向に対して上下それぞれ約14%が非表示
部分となり、有効画像部分が小さくなるという問題点が
ある。
ペクト比16:9のMUSE信号による映像を、従来の
MUSE−NTSCコンバータによってアスペクト比
4:3の現行テレビジョン受像機に表示させた場合、図
4(A)に示す表示例ではディスプレイの横方向に対し
て左右それぞれ約21%の映像が欠けてしまうという問
題点がある。また、図4(B)に示す表示例ではディス
プレイの縦方向に対して上下それぞれ約14%が非表示
部分となり、有効画像部分が小さくなるという問題点が
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1) MUSE信号をイン
ターレース走査のNTSC信号に変換するMUSE−N
TSCコンバータにおいて、入力されるMUSE信号を
帯域制限して出力するローパスフィルタと、前記ローパ
スフィルタの出力をA/D変換して出力するA/D変換
器と、前記A/D変換器の出力をディエンファシス処理
して出力するディエンファシス回路と、前記ディエンフ
ァシス回路の出力が供給され、第1〜第3の走査線変換
比率で走査線変換を行う垂直ローパスフィルタ及びメモ
リより構成される走査線変換手段と、前記走査線変換手
段の出力をD/A変換して輝度信号及び色信号よりなる
NTSC信号を出力するNTSC信号出力手段とより構
成され、前記第1〜第3の走査線変換比率を2:1,
3:1,5:2とし、前記垂直ローパスフィルタの特性
を、前記第1〜第3の走査線変換比率で走査線変換する
のに最適な特性としたことを特徴とするMUSE−NT
SCコンバータを提供し、(2) MUSE信号を順次走査
のNTSC信号に変換するMUSE−NTSCコンバー
タにおいて、入力されるMUSE信号を帯域制限して出
力するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出
力をA/D変換して出力するA/D変換器と、前記A/
D変換器の出力をディエンファシス処理して出力するデ
ィエンファシス回路と、前記ディエンファシス回路の出
力が供給され、第1〜第3の走査線変換比率で走査線変
換を行う垂直ローパスフィルタ及びメモリより構成され
る走査線変換手段と、前記走査線変換手段の出力をD/
A変換して輝度信号及び色信号よりなるNTSC信号を
出力するNTSC信号出力手段とより構成され、前記第
1〜第3の走査線変換比率を1:1,3:2,5:4と
し、前記第1〜第3の垂直ローパスフィルタの特性を、
前記第1〜第3の走査線変換比率で走査線変換するのに
最適な特性としたことを特徴とするMUSE−NTSC
コンバータを提供するものである。
の技術の課題を解決するため、(1) MUSE信号をイン
ターレース走査のNTSC信号に変換するMUSE−N
TSCコンバータにおいて、入力されるMUSE信号を
帯域制限して出力するローパスフィルタと、前記ローパ
スフィルタの出力をA/D変換して出力するA/D変換
器と、前記A/D変換器の出力をディエンファシス処理
して出力するディエンファシス回路と、前記ディエンフ
ァシス回路の出力が供給され、第1〜第3の走査線変換
比率で走査線変換を行う垂直ローパスフィルタ及びメモ
リより構成される走査線変換手段と、前記走査線変換手
段の出力をD/A変換して輝度信号及び色信号よりなる
NTSC信号を出力するNTSC信号出力手段とより構
成され、前記第1〜第3の走査線変換比率を2:1,
3:1,5:2とし、前記垂直ローパスフィルタの特性
を、前記第1〜第3の走査線変換比率で走査線変換する
のに最適な特性としたことを特徴とするMUSE−NT
SCコンバータを提供し、(2) MUSE信号を順次走査
のNTSC信号に変換するMUSE−NTSCコンバー
タにおいて、入力されるMUSE信号を帯域制限して出
力するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出
力をA/D変換して出力するA/D変換器と、前記A/
D変換器の出力をディエンファシス処理して出力するデ
ィエンファシス回路と、前記ディエンファシス回路の出
力が供給され、第1〜第3の走査線変換比率で走査線変
換を行う垂直ローパスフィルタ及びメモリより構成され
る走査線変換手段と、前記走査線変換手段の出力をD/
A変換して輝度信号及び色信号よりなるNTSC信号を
出力するNTSC信号出力手段とより構成され、前記第
1〜第3の走査線変換比率を1:1,3:2,5:4と
し、前記第1〜第3の垂直ローパスフィルタの特性を、
前記第1〜第3の走査線変換比率で走査線変換するのに
最適な特性としたことを特徴とするMUSE−NTSC
コンバータを提供するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明のMUSE−NTSCコンバー
タについて、添付図面を参照して説明する。図1は本発
明のMUSE−NTSCコンバータの一実施例の要部を
示すブロック図であって、図3中のブロックAの部分を
示すものである。図5は本発明のMUSE−NTSCコ
ンバータによるディスプレイへの表示例を示している。
図6及び図7は走査線変換を説明するための図である。
なお、図1において、図2と同一部分には同一符号を付
し、その動作説明は省略する。
タについて、添付図面を参照して説明する。図1は本発
明のMUSE−NTSCコンバータの一実施例の要部を
示すブロック図であって、図3中のブロックAの部分を
示すものである。図5は本発明のMUSE−NTSCコ
ンバータによるディスプレイへの表示例を示している。
図6及び図7は走査線変換を説明するための図である。
なお、図1において、図2と同一部分には同一符号を付
し、その動作説明は省略する。
【0012】まず、図5(A)を用いて本発明のMUS
E−NTSCコンバータによるディスプレイへの表示例
について説明する。この表示例はMUSE信号の走査線
を2/5に変換するものである。MUSE信号のフレー
ム当たりの有効走査線は1032である。1032×2
/5=412.8より、走査線412本がNTSCに変
換されることになる。従って、上下の非表示部分は、4
12/483=0.85より、それぞれ約7.5%とな
る。一方、左右方向は、(3/4)×0.85×(16
/9)=1.133より、左右それぞれ約6.7%の映
像が欠けることになる。
E−NTSCコンバータによるディスプレイへの表示例
について説明する。この表示例はMUSE信号の走査線
を2/5に変換するものである。MUSE信号のフレー
ム当たりの有効走査線は1032である。1032×2
/5=412.8より、走査線412本がNTSCに変
換されることになる。従って、上下の非表示部分は、4
12/483=0.85より、それぞれ約7.5%とな
る。一方、左右方向は、(3/4)×0.85×(16
/9)=1.133より、左右それぞれ約6.7%の映
像が欠けることになる。
【0013】図5(A)に示す表示例を実現するのが図
1に示す本発明のMUSE−NTSCコンバータであ
る。図1において、図3中のディエンファシス回路4よ
り出力された信号は垂直LPF11,12、そして本発
明により新たに加えられた垂直LPF19に入力され
る。垂直LPF11,12は従来と同様、図4(A),
(B)の表示例に示す1/2(2:1)及び1/3
(3:1)の走査線変換を行う上での最適なLPF特性
としてあり、垂直LPF19は図5(A)に示す2/5
(5:2)の走査線変換を行う上での最適なLPF特性
としてある。
1に示す本発明のMUSE−NTSCコンバータであ
る。図1において、図3中のディエンファシス回路4よ
り出力された信号は垂直LPF11,12、そして本発
明により新たに加えられた垂直LPF19に入力され
る。垂直LPF11,12は従来と同様、図4(A),
(B)の表示例に示す1/2(2:1)及び1/3
(3:1)の走査線変換を行う上での最適なLPF特性
としてあり、垂直LPF19は図5(A)に示す2/5
(5:2)の走査線変換を行う上での最適なLPF特性
としてある。
【0014】スイッチSW2は垂直LPF11,12,
19の出力i0,i1,i2を表示モードに応じて選択
出力する。後段の動作は従来と同様である。図6(C)
は上述した図5(A)に示す2/5に走査線変換する場
合の処理を示している。そして、乗算器14,15の乗
算係数m1,m2は矢印に添えられれた数字に設定す
る。以上本発明のMUSE−NTSCコンバータにおい
ては、MUSE信号を現行テレビジョン受像機で受信可
能な信号に変換する際、走査線を525本,2:1のイ
ンターレース走査として説明した。
19の出力i0,i1,i2を表示モードに応じて選択
出力する。後段の動作は従来と同様である。図6(C)
は上述した図5(A)に示す2/5に走査線変換する場
合の処理を示している。そして、乗算器14,15の乗
算係数m1,m2は矢印に添えられれた数字に設定す
る。以上本発明のMUSE−NTSCコンバータにおい
ては、MUSE信号を現行テレビジョン受像機で受信可
能な信号に変換する際、走査線を525本,2:1のイ
ンターレース走査として説明した。
【0015】そして、順次走査として変換する場合は、
図4(A)の表示例は1/1(1:1)、図4(B)の
表示例は2/3(3:2)、図5(A)の表示例は4/
5(5:4)の比率で行えばよい。図7は順次走査とし
て変換する場合の走査線変換を示しており、図7(A)
〜(C)はそれぞれ図4(A),(B)、図5(A)の
表示例に対応している。そして、各モードにおける乗算
係数m1,m2は図示の如くである。この順次走査とし
て変換する走査線変換を実現するための構成は図1と同
一であり、メモリ17に入力されるリードクロックの周
波数とライトイネーブルパルスが異なる。さらに、アス
ペクト比4:3のディスプレイの別の表示例を、図5
(B)に示す。これは、走査線を1/2に間引き、横方
向は約4/3倍に圧縮して表示するものである。この場
合、走査線が525本であるが、アスペクト比4:3の
ディスプレイで、ハイビジョンのほぼ全画面が縦長の映
像となるが表示される。この変換モードは走査線変換の
点からみれば、図4(A)の表示例と基本的には同一範
疇に入る。
図4(A)の表示例は1/1(1:1)、図4(B)の
表示例は2/3(3:2)、図5(A)の表示例は4/
5(5:4)の比率で行えばよい。図7は順次走査とし
て変換する場合の走査線変換を示しており、図7(A)
〜(C)はそれぞれ図4(A),(B)、図5(A)の
表示例に対応している。そして、各モードにおける乗算
係数m1,m2は図示の如くである。この順次走査とし
て変換する走査線変換を実現するための構成は図1と同
一であり、メモリ17に入力されるリードクロックの周
波数とライトイネーブルパルスが異なる。さらに、アス
ペクト比4:3のディスプレイの別の表示例を、図5
(B)に示す。これは、走査線を1/2に間引き、横方
向は約4/3倍に圧縮して表示するものである。この場
合、走査線が525本であるが、アスペクト比4:3の
ディスプレイで、ハイビジョンのほぼ全画面が縦長の映
像となるが表示される。この変換モードは走査線変換の
点からみれば、図4(A)の表示例と基本的には同一範
疇に入る。
【0016】以上、本発明のMUSE−NTSCコンバ
ータについて、図1及び図3に示す好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の
変更が可能であることは勿論である。例えば、図1にお
いて、垂直LPF11,12,19の中に乗算器14,
15の機能を持たせるように構成したりすることもでき
る。図1に示す走査線変換手段、即ち図3中のブロック
Aは、3つモードの走査線変換比率で走査線変換を行う
走査線変換手段であればよい。また、図3中のNTSC
信号出力手段は、TCIデコード回路7,D/A変換器
8,LPF9により構成したが、Y/C分離された信号
を復調してNTSC信号を得ればよく、TCIデコード
回路7を用いなくてもよい。
ータについて、図1及び図3に示す好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の
変更が可能であることは勿論である。例えば、図1にお
いて、垂直LPF11,12,19の中に乗算器14,
15の機能を持たせるように構成したりすることもでき
る。図1に示す走査線変換手段、即ち図3中のブロック
Aは、3つモードの走査線変換比率で走査線変換を行う
走査線変換手段であればよい。また、図3中のNTSC
信号出力手段は、TCIデコード回路7,D/A変換器
8,LPF9により構成したが、Y/C分離された信号
を復調してNTSC信号を得ればよく、TCIデコード
回路7を用いなくてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のM
USE−NTSCコンバータは上述の如く構成されてな
るので、インターレース走査においては、2:1及び
3:1の走査線変換比率に加えて5:2の計3モードと
することができ、順次走査においては、1:1及び3:
2の走査線変換比率に加えて5:4の計3モードとする
ことができる。従って、走査線変換比率を5:2または
5:4とすれば、ディスプレイの上下方向の非表示部分
はそれぞれ約7.5%のみとなり、左右方向はそれぞれ
約6.7%の映像が欠けるのみとなるので、上下・左右
の無効部分のバランスがとれた映像を映出することがで
き、有効画像部分が増加するという効果がある。
USE−NTSCコンバータは上述の如く構成されてな
るので、インターレース走査においては、2:1及び
3:1の走査線変換比率に加えて5:2の計3モードと
することができ、順次走査においては、1:1及び3:
2の走査線変換比率に加えて5:4の計3モードとする
ことができる。従って、走査線変換比率を5:2または
5:4とすれば、ディスプレイの上下方向の非表示部分
はそれぞれ約7.5%のみとなり、左右方向はそれぞれ
約6.7%の映像が欠けるのみとなるので、上下・左右
の無効部分のバランスがとれた映像を映出することがで
き、有効画像部分が増加するという効果がある。
【図1】本発明のMUSE−NTSCコンバータの一実
施例の要部を示すブロック図である。
施例の要部を示すブロック図である。
【図2】従来のMUSE−NTSCコンバータの要部を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】MUSE−NTSCコンバータの全体構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図4】従来のMUSE−NTSCコンバータによるデ
ィスプレイへの表示例を示す図である。
ィスプレイへの表示例を示す図である。
【図5】本発明のMUSE−NTSCコンバータによっ
て新たに加えられたディスプレイへの表示例を示す図で
ある。
て新たに加えられたディスプレイへの表示例を示す図で
ある。
【図6】インターレース走査における走査線変換を説明
するための図である。
するための図である。
【図7】順次走査における走査線変換を説明するための
図である。
図である。
1 入力端子 2,9 ローパスフィルタ 3 A/D変換器 4 ディエンファシス回路 5,11,12,19 垂直ローパスフィルタ 6 走査線変換器 7 TCIデコード回路 8 D/A変換器 10 出力端子 13 ラインメモリ 14,15 乗算器 16 加算器 17 メモリ 18 コントローラ
Claims (2)
- 【請求項1】MUSE信号をインターレース走査のNT
SC信号に変換するMUSE−NTSCコンバータにお
いて、 入力されるMUSE信号を帯域制限して出力するローパ
スフィルタと、 前記ローパスフィルタの出力をA/D変換して出力する
A/D変換器と、 前記A/D変換器の出力をディエンファシス処理して出
力するディエンファシス回路と、 前記ディエンファシス回路の出力が供給され、第1〜第
3の走査線変換比率で走査線変換を行う垂直ローパスフ
ィルタ及びメモリより構成される走査線変換手段と、 前記走査線変換手段の出力をD/A変換して輝度信号及
び色信号よりなるNTSC信号を出力するNTSC信号
出力手段とより構成され、 前記第1〜第3の走査線変換比率を2:1,3:1,
5:2とし、前記垂直ローパスフィルタの特性を、前記
第1〜第3の走査線変換比率で走査線変換するのに最適
な特性としたことを特徴とするMUSE−NTSCコン
バータ。 - 【請求項2】MUSE信号を順次走査のNTSC信号に
変換するMUSE−NTSCコンバータにおいて、 入力されるMUSE信号を帯域制限して出力するローパ
スフィルタと、 前記ローパスフィルタの出力をA/D変換して出力する
A/D変換器と、 前記A/D変換器の出力をディエンファシス処理して出
力するディエンファシス回路と、 前記ディエンファシス回路の出力が供給され、第1〜第
3の走査線変換比率で走査線変換を行う垂直ローパスフ
ィルタ及びメモリより構成される走査線変換手段と、 前記走査線変換手段の出力をD/A変換して輝度信号及
び色信号よりなるNTSC信号を出力するNTSC信号
出力手段とより構成され、 前記第1〜第3の走査線変換比率を1:1,3:2,
5:4とし、前記第1〜第3の垂直ローパスフィルタの
特性を、前記第1〜第3の走査線変換比率で走査線変換
するのに最適な特性としたことを特徴とするMUSE−
NTSCコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3212829A JPH06189276A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | Muse−ntscコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3212829A JPH06189276A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | Muse−ntscコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06189276A true JPH06189276A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=16629053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3212829A Pending JPH06189276A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | Muse−ntscコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06189276A (ja) |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP3212829A patent/JPH06189276A/ja active Pending
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