JPH0618889Y2 - 大小両容器の連結構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、大形容器に小形容器を連結できるようにした
大小両容器の連結構造に関する。

［従来の技術］ 従来、大形容器に対し小形容器を凹凸部の嵌着とともに
止着具により連結できるような構造のものが、実公昭５
７−６７６１号公報に見られる。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、大形容器の外周面に形成した凹状収容部
内に、該凹状収容部に収容できる大きさに形成した小形
容器を嵌着して連結するような構造では、前記のような
従来形の構造にすると、小形容器の取付時に位置決めが
難しく、しかも止着具の締付操作が困難となり、また、
止着具による締付けしだいではガタつきが生じる、とい
った不具合が生じることになる。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、そのような不具合を解消して、容易に操作し
て確固に連結できるようにしたものであり、そのため、
大形容器の外周面に形成した凹状収容部内に、該凹状収
容部に収容できる大きさに形成した小形容器を嵌着でき
るように構成したものにおいて、前記凹状収容部の内面
には小形容器に設けた凸または凹状の嵌合係止部と係合
する凹または凸状の嵌合係止部を形設するとともに、該
嵌合係止部の小形容器対向面にはナットを埋設し、前記
小形容器の嵌合係止部に穿設した挿通孔にボルトを外側
より挿通して前記嵌合係止部のナットに螺合可能に設
け、大形容器に小形容器を嵌着するよう取付け構成した
ものである。

［作用］ したがって、小形容器の嵌合係止部を大形容器の凹状収
容部の嵌合係止部に係合させて位置決めをし、ボルトを
外側より挿通孔に通して大形容器側のナットに螺合する
と、小形容器を大形容器の凹状収容部内に有効に嵌着さ
せることができる。

［実施例］ 次に、図面に示す実施例について説明する。

第２図は背負式動力噴霧機の正面図を示し、支持枠(8)
の上部には薬液タンクである大形容器(A)を背負うこと
ができるように架設し、該大形溶器(A)の下方となる支
持枠(8)の下部には、前記大形容器(A)の下部や噴霧管に
連通するポンプ(P)およびエンジン(E)を装備し、大形容
器(A)および支持枠(8)の後方側には背負バンド(9)を架
設し、また、上方にキャップ(10)を有する合成樹脂製の
前記大形容器(A)の両側上部には把手部(11)(11)を形成
するとともに、一方の側方には噴霧管を着脱自在に係止
できる係止突起(12)を突設して構成する。

前記大形容器(A)の前面には略一定の深さとなって前方
側および下方側が開放する凹状収容部(1)を形成し、該
凹状収容部(1)の内面中央部からは截頭円錐状の凸状嵌
合係止部(2)を突設するとともに、該凸状嵌合係止部(2)
の先端面側中央にはナット(5)を埋設し、前記凸状嵌合
係止部(2)の上下には横長となる両凸条部(6)(6)を凹状
収容部(1)内面からそれぞれ突設して構成する。

(a)は燃料タンクである小形容器で、上部に注油キャッ
プ(13)を有する該小形容器(a)は前記大形容器(A)の凹状
収容部(1)内に嵌合できる大きさおよび厚さを有するよ
うに形成するとともに、背面側中央には前記凸状嵌合係
止部(2)に嵌合できる截頭円錐状の凹状嵌合係止部(3)を
形成し、該凹状嵌合係止部(3)の前面側には同様の凹状
部(3a)を形成し、両部(3)(3a)の間の仕切面中央にはボ
ルト(4)を挿通できる孔(14)を形成し、凹状嵌合係止部
(3)の上下となる背面側には前記凸条部(6)(6)に嵌合で
きる横長の両凹条部(7)(7)をそれぞれ形成して構成す
る。

なお、前記嵌合係止部(3)と(2)は凸状と凹状にそれぞれ
形設しても良く、また、前記小形容器(a)の底面より延
出する給油ホース(15)を前記エンジン(E)側に連通して
構成するものである。

したがって、小形容器(a)を大形容器(A)に連結する場合
には、小形容器(a)を、凹状嵌合係止部(3)が凸状嵌合係
止部(2)に、また両凹条部(7)(7)が両凸条部(6)(6)にそ
れぞれ嵌合するようにして凹状収容部(1)内に前方から
押し込むと、孔(14)とナット(5)が合致するように位置
決めして嵌合できることになり、前記からボルト(4)を
挿通孔(14)に嵌挿するとともにナット(5)に螺合して締
付けると、両嵌合係止部(3)と(2)が締付代をもって圧着
するとともに凹条部(7)と凸条部(6)が圧接して緊締でき
ることになる。

［考案の効果］ このように本考案は、凸または凹状の嵌合係止部(3)と
凹または凸状の嵌合係止部(2)から嵌合するようにして
小形容器(a)を凹状収容部(1)内に嵌合することによっ
て、ボルト(4)取付けのための位置決めを容易に行なう
ことができることになり、そのままボルト(4)を外方か
ら挿着してナット(5)に締付けると、嵌合係止部(2)と
(3)が締付代をもって圧着する状態となって、小形容器
(a)を凹状収容部(1)内に、ガタつきが生じないように確
固にして良好に連結できることになり、外方から容易に
操作できるボルト(4)１本でもって迅速容易に連結でき
ることになり、簡単な構造にして好適に実施できる特長
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例である要部の断面図、第２図は
背負式動力噴霧機の正面図、第３図はその一部の側面
図、第４図は第２図の一部の分解図、第５図は第２図の
一部の側断面図を示す。 (A)…大形容器、(1)…凹状収容部 (a)…小形容器、(2)…嵌合係止部 (3)…嵌合係止部、(4)…ボルト (5)…ナット、(14)…挿通孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】大形容器(A)の外周面に形成した凹状収容
   部(1)内に、該凹状収容部(1)に収容できる大きさに形成
   した小形容器(a)を嵌着できるように構成したものにお
   いて、前記凹状収容部(1)の内面には小形容器(a)に設け
   た凸または凹状の嵌合係止部(3)と係合する凹または凸
   状の嵌合係止部(2)を形設するとともに、該嵌合係止部
   (2)の小形容器(a)対向面にはナット(5)を埋設し、前記
   小形容器(a)の嵌合係止部(3)に穿設した挿通孔(14)にボ
   ルト(4)を外側より挿通して前記嵌合係止部(2)のナット
   (5)に螺合可能に設け、大形容器(A)に小形容器(a)を嵌
   着するよう取付け構成したことを特徴とする大小両容器
   の連結構造。