JPH06188148A - 高周波lc複合部品 - Google Patents

高周波lc複合部品

Info

Publication number
JPH06188148A
JPH06188148A JP4338452A JP33845292A JPH06188148A JP H06188148 A JPH06188148 A JP H06188148A JP 4338452 A JP4338452 A JP 4338452A JP 33845292 A JP33845292 A JP 33845292A JP H06188148 A JPH06188148 A JP H06188148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
coil
capacitor
layers
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4338452A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3126244B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18318294&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH06188148(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP04338452A priority Critical patent/JP3126244B2/ja
Priority to DE69321907T priority patent/DE69321907T2/de
Priority to EP93906788A priority patent/EP0585469B1/en
Priority to PCT/JP1993/000321 priority patent/WO1993019527A1/ja
Priority to US08/117,139 priority patent/US5382925A/en
Publication of JPH06188148A publication Critical patent/JPH06188148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3126244B2 publication Critical patent/JP3126244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は高周波LC複合部品に関し、SMD
モジュール化したLC複合部品を薄型化、小型化し、コ
イルの高Q化を実現することを目的とする。 【構成】 複数の層を積層した多層基板を具備し、その
一部の層にコイルを構成するコイルパターン2を設定し
たコイル部と、別の層に、コンデンサを構成するコンデ
ンサ電極パターン3を設定したコンデンサ部とを設ける
と共に、コイル部と、コンデンサ部とを、多層基板の積
層方向で向かい合った位置に配置した高周波LC複合部
品において、コイル部を構成する第2層1−2、第3層
1−3の厚みTLを、コンデンサ部を除く、他の層(第
1層1−1等)の厚みTOよりも薄く設定した。また、
コイル部とコンデンサ部との間に、スペーサ層(第5層
1−5)を設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層基板にコイルLと
コンデンサCとを実装した高周波LC複合部品(例え
ば、高周波LCフィルタ)に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来技術の説明図であり、図7
Aは従来例1(断面図)、図7Bは従来例2(断面図)
を示した図である。
【0003】図7中、1は多層基板、1−1〜1−8は
多層基板の第1層〜第8層(誘電体層)、2はコイルパ
ターン、3はコンデンサ電極パターン、5はビア(Vi
a)、6は側面電極(外部端子)を示す。
【0004】従来、コイルLとコンデンサを用いた高周
波LCフィルタとして、多層基板を用いたSMDタイプ
の部品(表面実装部品)が開発されていた。その内、S
MDモジュール化した高周波LCフィルタの例(従来例
1、従来例2)を図7に示す。以下、従来例1、従来例
2について説明する。
【0005】:従来例1の説明・・・図7A参照 このSMDモジュール化した高周波LCフィルタ(SM
Dモジュール)は、導体パターンにより形成したコイル
部(L部)、及びコンデンサ部(C部)を多層基板1に
内蔵し、該多層基板1の外部に、側面電極6を形成した
ものである。具体的には、次の通りである。
【0006】図7Aにおいて、多層基板1の第1層1−
1は、保護層として使用し、第2層1−2〜第5層1−
5上に、それぞれコイルパターン(導体パターン)2を
形成し、これらのコイルパターン2間をビア5によって
接続し、コイル部(L部)を形成する。
【0007】また、多層基板1の第6層1−6〜第8層
1−8上には、コンデンサ電極パターン3を形成する。
そして、これらコンデンサ電極パターン3により、コン
デンサを形成して、コンデンサ部(C部)とする。
【0008】上記コイル部(L部)とコンデンサ部(C
部)とは、所定のパターン間をビア5によって接続する
と共に、コイル部とコンデンサ部の所定の導体パターン
部分を、側面電極6に接続し、SMDモジュール化した
高周波LCフィルタ(高周波LC複合部品)とする。
【0009】この場合、コイル部には、複数のコイルを
設定し、コンデンサ部にも、複数のコンデンサを設定し
てある。この部品(高周波LCフィルタ)は、下側(マ
ザーボードへの実装面側)にコンデンサ部を配置し、そ
の上側にコイル部を配置した構造(上下にLとCを配
置)としている。
【0010】なお、上記各層は、コンデンサ部の第6層
1−6と、第7層1−7だけを薄くし、他の層は、全て
同じ厚みに設定していた。 :従来例2の説明・・・図7B参照 図7Bにおいて、多層基板の第1層(最上層)1−1
は、保護層として使用するものであり、導体等のパター
ニングはしない。
【0011】第2層1−2、第3層1−3、第4層1−
4上には、それぞれコイルパターン2を形成し、これら
の各コイルパターン間をビアによって接続し、コイル部
とする。この場合、コイル部は、2つのコイルで構成す
る。
【0012】第5層1−5には、コンデンサ電極パター
ン3を形成し、第6層1−6には、コンデンサ電極パタ
ーン3を形成する。そして、第5層1−5に形成したコ
ンデンサ電極パターン3と、第6層1−6に形成したコ
ンデンサ電極パターン3との間で、コンデンサを形成す
る。
【0013】上記のようにして、コイル部とコンデンサ
部を形成した各層を積層した多層基板の側面には、側面
電極を形成し、SMDモジュール化した高周波LCフィ
ルタとする。
【0014】なお、この例では、上記各層は、コンデン
サ部の第5層1−5だけを薄くし、他の層は、全て同じ
厚みに設定していた。例えば、図7Bにおいて、第1層
1−1〜第4層1−4、及び第6層1−6の厚み(これ
らは全て同じ厚みに設定してある)をTOとし、コンデ
ンサ部を構成する第5層1−5の厚みをTCとした場
合、上記厚みTO、TCは、例えば、TO=160μ
m、TC=40μmである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。例えば、50
MHZ 〜300MHZ 帯の高周波LCフィルタを設計す
る場合、コイルの値は数10nH〜200nH程度とな
り、フェライト材料が使用しづらくなる周波数帯であ
る。このようなフェライト材料がしづらい周波数帯で
は、コイルは空芯コイルが使用される。
【0016】ところで、空芯コイルで、100nH程度
を実現するためには、数ターン巻く必要がある。しか
し、モジュールを小型化するためには、更に巻き数を上
げて、目標インダクタンスを作りだす必要があった。
【0017】そのため、積層数が増し、モジュールが厚
くなる。更にモジュールをセラミクスで構成した場合、
モジュールが厚いことにより脱バインダー処理及び焼成
コントロールは非常に困難を伴っていた。
【0018】本発明は、このような従来の課題を解決
し、SMDモジュール化したLC複合部品を薄型化し、
コイルの高Q化を実現することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1中、図7と同じものは、同一符号で示し
てある。
【0020】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 :複数の層(第1層1−1〜第7層1−7)を積層し
た多層基板を具備し、該多層基板の一部の層(第2層1
−2〜第4層1−4)上に、コイル(L)を構成する導
体パターン(コイルパターン2)を設定したコイル部
と、別の層(第6層1−6、第7層1−7)上に、コン
デンサ(C)を構成する導体パターン(コンデンサ電極
パターン3)を設定したコンデンサ部とを設けると共
に、該コイル部と、コンデンサ部とを、多層基板の積層
方向で向かい合った位置に配置した高周波LC複合部品
において、上記コイル部を構成する層(第2層1−2、
第3層1−3)の厚み(TL)を、上記コンデンサ部を
除く、他の層(第1層1−1等)の厚み(TO)よりも
薄く(TL<TO)設定して、高周波LC複合部品とし
た。
【0021】:構成において、コイル部とコンデン
サ部との間に、該コイル部及びコンデンサ部間の間隔を
大きくするスペーサ層(第5層1−5)を設定した。
【0022】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。 :上記のように、コイル部を構成する層の厚みTL
を、TL<TOの関係にすると、ソレノイドコイルと同
じように、単位長さ(この場合は層の厚み)当たりのコ
イルの巻き数が上がる(TL=TOの場合に比べて)た
め、インダクタンス値が上がる。
【0023】また、導体長(コイルパターン長)は変化
しないため、導体損失が変化しない。従って、コイルが
高Q化する。その結果、その構成でフィルタを作った場
合、挿入損失等が改善される。
【0024】従って、高インダクタンスな空芯コイル
を、小型のモジュールの中で設定することが可能とな
る。また、コイル層が薄くなった分、モジュール全体が
薄型化出来る。このため、モジュールをセラミクスで構
成した場合、製造時の脱バインダ及び、焼成工程が容易
になる。
【0025】:また、コイル部とコンデンサ部との間
にスペーサ層を設定すると、コイル導体と、コンデンサ
電極を構成する導体との間の間隔が大きくなる。これに
より、上記両導体間の浮遊容量を低下させる(スペーサ
層を設けないものに比べて)事が出来る。
【0026】従って、従来のように、コイルの持つイン
ピーダンスの低下も殆どなく、コイルパターンの実抵抗
を増やさないで済む。その結果、コイルのQを低下させ
ないで済む。
【0027】以上のように、本発明の高周波LC複合部
品では、小型化、薄型化したSMDモジュールにおける
コイルの高Q化を実現することが可能となる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 §1:第1実施例の説明 図2〜図4は、本発明の第1実施例の説明図であり、図
2は、高周波LCフィルタの分解斜視図、図3Aは、高
周波LCフィルタの斜視図、図3Bは図3AのX−Y線
断面図、図3Cは、高周波LCフィルタの等価回路、図
4は高周波LCフィルタの通過帯域特性を示した図であ
る。
【0029】図2〜図4中、図1、及び図7と同じもの
は、同一符号で示してある。また、6−1は端子(OU
T)、6−2は端子(IN)、7は中継用パッドを示
す。第1実施例は、多層基板に、コイル部(L部)とコ
ンデンサ部(C部)とを実装して、小型SMDモジュー
ル化した高周波LCフィルタの1例であり、以下、詳細
に説明する。
【0030】:高周波LCフィルタの構成の説明 図2に示したように、多層基板は、第1層1−1〜第7
層1−7(誘電体層)で構成する。各層上に形成する導
体パターンは次の通りである。
【0031】多層基板の第1層(最上層)1−1は、保
護層として使用するものであり、導体等のパターニング
はしない。第2層1−2、第3層1−3、第4層1−4
上には、それぞれ導体の印刷等により、コイルパターン
(導体パターン)2を形成し、これらの各コイルパター
ン間をビア(図2の点線部分)によって接続し、コイル
部とする。この場合、コイル部は、2つのコイルL1、
L2で構成する。
【0032】第5層1−5は、スペーサ層(ダミー層)
として使用するものであり、この層には、導体により中
継用パッド7を形成するだけで、他の導体パターン等は
形成しない。
【0033】第6層1−6には、導体の印刷等により、
コンデンサ電極パターン(導体パターン)3を形成し、
第7層1−7には、コンデンサ電極パターン(導体パタ
ーン)3を形成する。
【0034】そして、第6層1−6に形成したコンデン
サ電極パターン3と、第7層1−7に形成したコンデン
サ電極パターン3との間で、コンデンサC1を形成す
る。また、上記第4層1−4に形成したコイルパターン
2の端部と、第6層1−6に形成したコンデンサ電極パ
ターン3とを、中継用パッド7を介してビア6(図2の
点線部分)により接続し、コイル部とコンデンサ部とを
接続する。
【0035】上記のようにして、コイル部とコンデンサ
部を形成した各層を積層した多層基板1(図3A参照)
の側面には、側面電極(外部端子)6−1(OUT)、
6−2(IN)を形成し、SMDモジュール化した高周
波LCフィルタとする。
【0036】以上の構成による小型、SMD化した高周
波LCフィルタの等価回路は、図3Cのようになる。こ
の部品(高周波LCフィルタ)は、下側(マザーボード
への実装面側)にコンデンサ部を配置(多層基板の積層
方向で、向かい合った位置に配置)し、その上側にコイ
ル部を配置した構造(上下にLとCを配置)として小型
化している。
【0037】:各部の層の厚みの説明 −1:コイル部の厚みの説明 多層基板の各層には、上記のように構成するが、上記第
1層1−1〜第7層1−7の内、コイル部を構成する第
2層1−2、及び第3層1−3の厚みは、コンデンサ部
を構成する第6層1−6を除く、他の層(第1層1−
1、第4層1−4、第5層1−5、第7層1−7)より
も、薄い層とする。
【0038】例えば、第2層1−2、及び第3層1−3
(これらの層は同じ厚みとする)の厚みをTLとし、第
1層1−1、第4層1−4、第5層1−5、第7層1−
7(これらの層は同じ厚みとする)の厚みをTOとし、
第6層1−6の厚みをTCとした場合、TLとTOとの
間には、TL<TOの関係がある。
【0039】なお、コンデンサ部の第6層1−6の厚み
TCは、通常の場合、上記厚みTOより薄く設定する
が、上記厚みTLとの関係は、任意である。上記厚みT
O、TL、TCは、例えば、TO=160μm、TL=
80μm、TC=40μmである。
【0040】また、コイル部の厚みTLは、設定するコ
イルのインダクタンス値により変わるが、上記厚みTO
に対して、25〜75%程度に設定する。コイルのイン
ダクタンス値が大きい場合は、特に、TLを薄く設定し
た方が有効である。
【0041】−2:スペーサ層の厚みの説明 上記スペーサ層である第5層1−5の厚みは、上記のよ
うにTO(TO=160μm)とするが、TOよりも厚
くしても良い。この場合、例えば、必要な厚みを得るた
めに、複数枚の誘電体シートを積層して、スペーサ層を
構成することも可能である。
【0042】しかし、スペーサ層である第5層1−5の
厚みが、あまり厚すぎると、モジュールがセラミクスで
構成されている場合、脱バインダー処理及び焼成コント
ロールは困難を伴う。従って、フィルタ全体の形状を考
えた上で決定する必要がある。 目安としては、例え
ば、全体の厚みが2mm以下になるように、設定される
べきである。
【0043】:上記構成に基づく各部の説明 −1:TL<TOの関係にしたことの説明 上記のように、コイル部を構成する層(誘電体層、又は
絶縁体層)の厚みTLを、TL<TOの関係にすると、
ソレノイドと同じように、単位長さ(この場合は層の厚
み)当たりのコイルの巻き数が上がる(TL=TOの場
合に比べて)ため、コイルのインダクタンス値が上が
る。
【0044】これに対し、コイルの導体長(コイルパタ
ーン長)は変化しないため、導体損失が変化しない。従
って、コイルが高Q化する。その結果、フィルタを作っ
た場合、挿入損失が改善される。
【0045】このため、高インダクタンス(100nH
程度)な空芯コイルを、小型のモジュールの中で設定す
ることが可能となる。また、コイル層が薄くなった分、
モジュール全体が薄型化出来る。このため、モジュール
をセラミクス構成した場合、製造時の脱バインダ及び、
焼成工程が容易になる。
【0046】−2:スペーサ層を設定したことの説明 上記のように、コイル部とコンデンサ部との間に、スペ
ーサ層1−5を設定したので、コイル部とコンデンサ部
間の間隔(距離)を大きくする事が出来る。
【0047】すなわち、第4層1−4に形成したコイル
パターン2と、第6層1−6に形成したコンデンサ電極
パターン3との間は、スペーサ層1−5の厚みの分だけ
離れることになる。
【0048】従って、上記従来例と比べて、コイルパタ
ーン2と、コンデンサ電極パターン3との間の浮遊容量
が減少する。その結果、更にコイルが高Q化するため、
挿入損失等の点でも、有効である。
【0049】:高周波LCフィルタの特性の説明・・
・図4参照 上記実施例の高周波LCフィルタの特性(通過帯域特
性)を図4に示す。この通過帯域特性は、実測データに
基づく特性例である。なお、比較のため、従来例2の特
性も併せて示した。
【0050】図4において、横軸は周波数(fM
Z )、縦軸は減衰量(dB)を示す。また、図の点線
で示したの特性は、上記従来例2(図7B参照)の通
過帯域特性であり、実線で示したの特性は、上記第1
実施例(図2、図3参照)の通過帯域特性である。
【0051】この高周波フィルタの特徴は、通過帯(周
波数fp )と減衰帯(周波数fr )を有する通過帯域特
性となっていることである。なお、図4の特性を測定す
るに当たり、減衰帯の周波数(fr )と通過帯の周波数
(fp )を合わせるため、コイルL1、L2のパターニ
ングは、第1実施例では、従来例2に比べて、形状的に
若干小さく設定した。
【0052】このため、の実施例では、コイルL1、
L2の持つ導体抵抗が低下しているため、コイルのQが
高くなっている。このため、図示のような特性となって
いる。
【0053】すなわち、の従来例2の特性(点線の特
性)では、減衰帯(周波数fr )において、20dB減
衰帯域幅(Δf1)が狭く、かつ最大減衰量も大きくな
い。また、通過帯(周波数fp )においては、挿入損失
が大きかった。
【0054】上記従来例2の特性に対して、に示した
第1実施例の特性では、上記のように構成したので、図
示のような特性になっている。すなわち、減衰帯(周波
数fr )において、20dB減衰帯域幅(Δf2)は、
上記Δf1より大きくとることが出来(Δf2>Δf
1)、かつ最大減衰量も、に比べて大きくなってい
る。
【0055】また、通過帯(周波数fp )においては、
に比べて挿入損失を小さくする事が出来ている。上記
特性により、第1実施例の高周波LCフィルタでは、従
来例2に比べて、コイルの高Q化が達成出来ていること
が実証出来た。
【0056】§2:第2実施例の説明 図5、図6は、本発明の第2実施例の説明図であり、図
5は、高周波LCフィルタの分解斜視図、図5Aは、高
周波LCフィルタの斜視図、図5Bは図5AのX−Y線
断面図である。図5、図6中、図1〜図4と同じもの
は、同一符号で示してある。
【0057】第2実施例は、上記第1実施例と同様に、
多層基板に、コイル部(L部)とコンデンサ部(C部)
とを実装して、小型SMDモジュール化した高周波LC
フィルタの例である。
【0058】第2実施例の高周波LCフィルタは、第1
実施例における高周波LCフィルタの第5層1−5(ス
ペーサ層)を無くした例であり、他の構成は、上記第1
実施例と同じである。従って、詳細な説明は省略する。
【0059】なお、この例でも、コイル部を構成する層
(誘電体層、又は絶縁体層)の厚みTLを、TL<TO
の関係にすると、ソレノイドと同じように、単位長さ
(この場合は層の厚み)当たりのコイルの巻き数が上が
る(TL=TOの場合に比べて)ため、コイルのインダ
クタンス値が上がる。
【0060】また、コイルの導体長(コイルパターン
長)は変化しないため、導体損失が変化しない。従っ
て、コイルが高Q化する。その結果、フィルタを作った
場合、挿入損失が改善される。
【0061】このため、高インダクタンス(100nH
程度)な空芯コイルを、小型のモジュールの中で設定可
能である。また、コイル層が薄くなった分、モジュール
全体が薄型化出来る。このため、モジュールをセラミク
スで構成した場合、製造時の脱バインダ及び、焼成工程
が容易になる。
【0062】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 :高周波LCフィルタに限らず、コイル、コンデンサ
等を使用した他のLC複合部品に適用可能である。
【0063】:スペーサ層の層数は、任意の層数で良
い。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 :コイル部を構成する層の厚みTLを、コンデンサ部
以外の他の層の厚みTOに対して、TL<TOの関係に
すると、単位長さ(この場合は層の厚み)当たりのコイ
ルの巻き数が上がる(TL=TOの場合に比べて)た
め、コイルのインダクタンス値が上がる。
【0065】また、コイルの導体長(コイルパターン
長)は変化しないため、導体損失が変化しない。従っ
て、コイルが高Q化する。その結果、例えばフィルタを
作った場合、挿入損失が改善される。
【0066】:高インダクタンス(100nH程度)
な空芯コイルを、小型モジュールの中で設定することが
可能となる。また、コイル層が薄くなった分、モジュー
ル全体が薄型化出来る。
【0067】:高周波LC複合部品が、薄型化出来る
ので、モジュールをセラミクスで構成した場合、製造時
の脱バインダ及び、焼成工程が容易になる。 :コイル部とコンデンサ部との間にスペーサ層を設け
たことにより、コイル部とコンデンサ部間の浮遊容量を
少なくする事が出来る。
【0068】従って、コイルの高Q化が図れるため、挿
入損失が低下し、所定の減衰特性が確保出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の説明図(高周波LCフィ
ルタの分解斜視図)である。
【図3】本発明の第1実施例の説明図であり、図3Aは
高周波LCフィルタの斜視図(外観図)、図3Bは図3
AのX−Y線断面図、図3Cは等価回路である。
【図4】本発明の第1実施例の説明図(高周波LCフィ
ルタの通過帯域特性)である。
【図5】本発明の第2実施例の説明図(高周波LCフィ
ルタの分解斜視図)である。
【図6】本発明の第2実施例の説明図であり、図6Aは
高周波LCフィルタの斜視図(外観図)、図6Bは図6
AのX−Y線断面図である。
【図7】従来技術の説明図であり、図7Aは従来例1
(断面図)、図7Bは従来例2(断面図)を示した図で
ある。
【符号の説明】
1−1〜1−7 多層基板の第1層〜第7層 1−5 第5層(スペーサ層) 2 コイルパターン(導体パターン) 3 コンデンサ電極パターン(導体パターン)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の層(1−1〜1−7)を積層した
    多層基板を具備し、 該多層基板の一部の層(1−2〜1−4)上に、コイル
    (L)を構成する導体パターン(2)を設定したコイル
    部と、 別の層(1−6、1−7)上に、コンデンサ(C)を構
    成する導体パターン(3)を設定したコンデンサ部とを
    設けると共に、 該コイル部と、コンデンサ部とを、多層基板の積層方向
    で向かい合った位置に配置した高周波LC複合部品にお
    いて、 上記コイル部を構成する層(1−2、1−3)の厚み
    (TL)を、 上記コンデンサ部を除く、他の層(1−1等)の厚み
    (TO)よりも薄く(TL<TO)設定したことを特徴
    とする高周波LC複合部品。
  2. 【請求項2】 上記コイル部とコンデンサ部との間に、 該コイル部及びコンデンサ部間の間隔を大きくするスペ
    ーサ層(1−5)を設定したことを特徴とする請求項1
    記載の高周波LC複合部品。
JP04338452A 1992-03-19 1992-12-18 高周波lc複合部品 Ceased JP3126244B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04338452A JP3126244B2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 高周波lc複合部品
DE69321907T DE69321907T2 (de) 1992-03-19 1993-03-18 Hybrider koppler
EP93906788A EP0585469B1 (en) 1992-03-19 1993-03-18 Hybrid coupler
PCT/JP1993/000321 WO1993019527A1 (en) 1992-03-19 1993-03-18 Hybrid coupler
US08/117,139 US5382925A (en) 1992-03-19 1993-03-18 Hybrid coupler

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04338452A JP3126244B2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 高周波lc複合部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06188148A true JPH06188148A (ja) 1994-07-08
JP3126244B2 JP3126244B2 (ja) 2001-01-22

Family

ID=18318294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04338452A Ceased JP3126244B2 (ja) 1992-03-19 1992-12-18 高周波lc複合部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3126244B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4032817A1 (de) * 1989-10-18 1991-04-25 Hitachi Ltd Fluessigphasenchromatographie-verfahren und -geraet
DE4032963A1 (de) * 1989-10-20 1991-05-02 Hitachi Ltd Fluessigphasenchromatographie-analysator, probenzufuehrung und verfahren zur vormarkierung
DE4041411A1 (de) * 1990-01-08 1991-07-11 Hitachi Ltd Chromatographieverfahren zum analysieren biologischer proben und mit einem solchen verfahren arbeitender fluessigphasenchromatographie-anlaysator
US6762656B1 (en) 1999-08-06 2004-07-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. LC noise filter
WO2011148678A1 (ja) * 2010-05-26 2011-12-01 株式会社 村田製作所 Lc共焼結基板及びその製造方法
JP2013192312A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Murata Mfg Co Ltd Dc−dcコンバータモジュールおよび多層基板

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4032817A1 (de) * 1989-10-18 1991-04-25 Hitachi Ltd Fluessigphasenchromatographie-verfahren und -geraet
DE4032963A1 (de) * 1989-10-20 1991-05-02 Hitachi Ltd Fluessigphasenchromatographie-analysator, probenzufuehrung und verfahren zur vormarkierung
DE4041411A1 (de) * 1990-01-08 1991-07-11 Hitachi Ltd Chromatographieverfahren zum analysieren biologischer proben und mit einem solchen verfahren arbeitender fluessigphasenchromatographie-anlaysator
US6762656B1 (en) 1999-08-06 2004-07-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. LC noise filter
WO2011148678A1 (ja) * 2010-05-26 2011-12-01 株式会社 村田製作所 Lc共焼結基板及びその製造方法
JP2013192312A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Murata Mfg Co Ltd Dc−dcコンバータモジュールおよび多層基板

Also Published As

Publication number Publication date
JP3126244B2 (ja) 2001-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3127792B2 (ja) Lc共振器およびlcフィルタ
JP2662742B2 (ja) バンドパスフィルタ
EP0632516B1 (en) Dielectric filter
US5197170A (en) Method of producing an LC composite part and an LC network part
US6529102B2 (en) LC filter circuit and laminated type LC filter
EP0428907B1 (en) LC Noise filter
JP2002057543A (ja) 積層型lc部品
US6133809A (en) LC filter with a parallel ground electrode
JP2611063B2 (ja) 高周波回路
US6160461A (en) Multilayer noise filter including integral damping resistor
JP3126244B2 (ja) 高周波lc複合部品
JPH06163321A (ja) 高周波lc複合部品
JP2006041820A (ja) 積層型フィルタアレイ
KR100961500B1 (ko) 노이즈 필터
JP3208842B2 (ja) Lc複合電子部品
JPH11225033A (ja) 積層型バンドパスフィルタ
JP2600127Y2 (ja) 積層チップemi除去フィルタ
JPH1051257A (ja) Lcローパスフィルタ
JP2003168945A (ja) Lcノイズフィルタおよびその製造方法
JP7434974B2 (ja) コイル部品
JPH06152300A (ja) 積層形emiフィルタ
JPH10150337A (ja) Lcローパスフィルタの反射特性調整方法
JPH03241863A (ja) 混成集積回路部品
KR100201534B1 (ko) 칩 lc필터
JP2003069358A (ja) 積層型フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981006

RVOP Cancellation by post-grant opposition