JP2003168945A - Lcノイズフィルタおよびその製造方法 - Google Patents
Lcノイズフィルタおよびその製造方法Info
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- JP2003168945A JP2003168945A JP2001369599A JP2001369599A JP2003168945A JP 2003168945 A JP2003168945 A JP 2003168945A JP 2001369599 A JP2001369599 A JP 2001369599A JP 2001369599 A JP2001369599 A JP 2001369599A JP 2003168945 A JP2003168945 A JP 2003168945A
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- electrode
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャパシタ値およびインダクタ値の変動を抑
えるLCノイズフィルタおよびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 積層構造のLCノイズフィルタにおい
て、キャパシタを構成するグランド電極パターン幅をキ
ャパシタ電極幅よりも大きくし、かつ、グランド電極パ
ターンが印刷された絶縁層の端部からグランド電極パタ
ーンの端部までの距離を、その絶縁層の端部からキャパ
シタ電極の端部までの距離よりも短くし、かつ、グラン
ド電極を、コイルの開口部を覆う大きさにする。
えるLCノイズフィルタおよびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 積層構造のLCノイズフィルタにおい
て、キャパシタを構成するグランド電極パターン幅をキ
ャパシタ電極幅よりも大きくし、かつ、グランド電極パ
ターンが印刷された絶縁層の端部からグランド電極パタ
ーンの端部までの距離を、その絶縁層の端部からキャパ
シタ電極の端部までの距離よりも短くし、かつ、グラン
ド電極を、コイルの開口部を覆う大きさにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCノイズフィル
タおよびその製造方法に関し、例えば、高周波電子回路
等に使用する積層型のLCノイズフィルタおよびその製
造方法に関するものである。
タおよびその製造方法に関し、例えば、高周波電子回路
等に使用する積層型のLCノイズフィルタおよびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における電子機器の小形軽量化や、
可搬性能、操作性等の向上、とりわけ携帯電話機に代表
される携帯端末機器の筐体容積の最小化要求によって、
これら携帯端末機器に搭載し、使用される電子部品も益
々、小型化される傾向にある。同時に、電子部品として
の精度を維持する必要がある。
可搬性能、操作性等の向上、とりわけ携帯電話機に代表
される携帯端末機器の筐体容積の最小化要求によって、
これら携帯端末機器に搭載し、使用される電子部品も益
々、小型化される傾向にある。同時に、電子部品として
の精度を維持する必要がある。
【0003】携帯端末としての携帯電話機を例にとる
と、通常、その高周波回路や信号伝送路には、積層型の
LCノイズフィルタが多数使用されている。この積層型
ノイズフィルタは、例えば、表面にキャパシタ(コンデ
ンサ)電極パターンを設けた複数枚の絶縁性シートを積
層したキャパシタ部と、表面にコイル導体パターンを設
けた絶縁性シートを複数枚積層したインダクタ部とを積
み重ねて一体化したものである。
と、通常、その高周波回路や信号伝送路には、積層型の
LCノイズフィルタが多数使用されている。この積層型
ノイズフィルタは、例えば、表面にキャパシタ(コンデ
ンサ)電極パターンを設けた複数枚の絶縁性シートを積
層したキャパシタ部と、表面にコイル導体パターンを設
けた絶縁性シートを複数枚積層したインダクタ部とを積
み重ねて一体化したものである。
【0004】このようなフィルタにおいて、インダクタ
部のインダクタンス値を微調整する方法として、コイル
導体のパターン形状を変えたり、絶縁性シートの透磁率
やシート厚を変える方法が従来より知られており、ま
た、静電容量については、キャパシタ電極パターンの面
積を変えて静電容量値を変える方法がある。
部のインダクタンス値を微調整する方法として、コイル
導体のパターン形状を変えたり、絶縁性シートの透磁率
やシート厚を変える方法が従来より知られており、ま
た、静電容量については、キャパシタ電極パターンの面
積を変えて静電容量値を変える方法がある。
【0005】しかし、これらの方法では、コイル導体パ
ターンの印刷工程や絶縁性シートの製作工程が複雑にな
ったり、インダクタンス値と静電容量値のバランスがく
ずれて、フィルタとしての特性が劣化する。そこで、コ
イル導体パターンとキャパシタ電極パターンの積み重ね
方向の距離を変えて、フィルタのカットオフ周波数を調
整する提案がある(例えば、特開2001−53571
号公報)。
ターンの印刷工程や絶縁性シートの製作工程が複雑にな
ったり、インダクタンス値と静電容量値のバランスがく
ずれて、フィルタとしての特性が劣化する。そこで、コ
イル導体パターンとキャパシタ電極パターンの積み重ね
方向の距離を変えて、フィルタのカットオフ周波数を調
整する提案がある(例えば、特開2001−53571
号公報)。
【0006】また、積層部分に形成された2つのコイル
が磁気結合して実質的に1つのコイルとなり、良好な挿
入損失特性(例えば、T型LCフィルタ回路の特性)が
得られないという問題を解決するため、積層部分に形成
されたコイルの積層方向における配置(重なりあう面
積)を変えるものがある(例えば、特開平11−162
740号公報)。
が磁気結合して実質的に1つのコイルとなり、良好な挿
入損失特性(例えば、T型LCフィルタ回路の特性)が
得られないという問題を解決するため、積層部分に形成
されたコイルの積層方向における配置(重なりあう面
積)を変えるものがある(例えば、特開平11−162
740号公報)。
【0007】同じく、積層型LC複合部品において、コ
ンデンサ電極が形成されているシートの透磁率を、コイ
ルを構成している導体パターンが形成されたシートの透
磁率よりも小さくし、コンデンサ電極等からグランド電
極へ至る経路の残留インダクタンスを小さくすること
で、挿入損失特性を改善する提案もなされている(例え
ば、特開平11−162784号公報)。
ンデンサ電極が形成されているシートの透磁率を、コイ
ルを構成している導体パターンが形成されたシートの透
磁率よりも小さくし、コンデンサ電極等からグランド電
極へ至る経路の残留インダクタンスを小さくすること
で、挿入損失特性を改善する提案もなされている(例え
ば、特開平11−162784号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、積層型のLCノイズフィルタ等においては、
コイル導体パターンの印刷工程や絶縁性シートの製作工
程が複雑であるため、コイル導体パターンとキャパシタ
電極パターンの構成層に積層ずれや印刷ずれが発生した
場合、それに伴って、フィルタのインダクタンス値と静
電容量値が変動するという問題がある。
たように、積層型のLCノイズフィルタ等においては、
コイル導体パターンの印刷工程や絶縁性シートの製作工
程が複雑であるため、コイル導体パターンとキャパシタ
電極パターンの構成層に積層ずれや印刷ずれが発生した
場合、それに伴って、フィルタのインダクタンス値と静
電容量値が変動するという問題がある。
【0009】ここで、従来の積層型LC複合部品の問題
点を具体的に説明する。図5は、従来の積層型LCノイ
ズフィルタの平面構成図である。このフィルタ100の
大きさは、例えば、2.0mm×1.25mm×0.8
mmであり、キャパシタ電極パターンのうちグランドパ
ターン101は、1.0mm×0.95mm、インダク
タ102の芯面積は0.8mm2である。
点を具体的に説明する。図5は、従来の積層型LCノイ
ズフィルタの平面構成図である。このフィルタ100の
大きさは、例えば、2.0mm×1.25mm×0.8
mmであり、キャパシタ電極パターンのうちグランドパ
ターン101は、1.0mm×0.95mm、インダク
タ102の芯面積は0.8mm2である。
【0010】インダクタ102の長軸の長さが1.30
mmで、グランドパターン101(上記のように、x軸
方向の長さが1.0mm)が、インダクタ102の開口
部よりも小さい場合、このグランドパターン101が左
右にずれて形成されると、インダクタ102の開口面積
が変化する。よって、このような場合、フィルタには、
グランドパターンのずれにより、インダクタ102のイ
ンダクタンス値が変動するという問題が生じる。この問
題は、y軸方向のずれについても同様に発生しうる。
mmで、グランドパターン101(上記のように、x軸
方向の長さが1.0mm)が、インダクタ102の開口
部よりも小さい場合、このグランドパターン101が左
右にずれて形成されると、インダクタ102の開口面積
が変化する。よって、このような場合、フィルタには、
グランドパターンのずれにより、インダクタ102のイ
ンダクタンス値が変動するという問題が生じる。この問
題は、y軸方向のずれについても同様に発生しうる。
【0011】また、図6に示す積層型LCノイズフィル
タ200の場合、キャパシタ電極パターン202(1.
4mm×0.75mm)とグランドパターン201
(1.0mm×0.95mm)との位置関係が、同図に
示すように、xc<xgであり、グランドパターンが左
右にずれると、キャパシタを構成する実効対向面積が変
化して、キャパシタの値が変動する(グランドパターン
とキャパシタパターンのずれにより、キャパシタの値が
変動する)という問題がある。これは、パターンに上下
のずれが生じたときにも同様に発生する問題である。
タ200の場合、キャパシタ電極パターン202(1.
4mm×0.75mm)とグランドパターン201
(1.0mm×0.95mm)との位置関係が、同図に
示すように、xc<xgであり、グランドパターンが左
右にずれると、キャパシタを構成する実効対向面積が変
化して、キャパシタの値が変動する(グランドパターン
とキャパシタパターンのずれにより、キャパシタの値が
変動する)という問題がある。これは、パターンに上下
のずれが生じたときにも同様に発生する問題である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、積
層型のLCノイズフィルタにおいて、キャパシタ部およ
びインダクタ部の構成層に積層ずれやパターンの印刷ず
れが生じても、キャパシタ値およびインダクタ値の変動
を抑えるLCノイズフィルタおよびその製造方法を提供
することである。
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、積
層型のLCノイズフィルタにおいて、キャパシタ部およ
びインダクタ部の構成層に積層ずれやパターンの印刷ず
れが生じても、キャパシタ値およびインダクタ値の変動
を抑えるLCノイズフィルタおよびその製造方法を提供
することである。
【0013】また、本発明の他の目的は、キャパシタ値
およびインダクタ値の変動を、個別にではなく同時に解
消するLCノイズフィルタおよびその製造方法を提供す
ることである。
およびインダクタ値の変動を、個別にではなく同時に解
消するLCノイズフィルタおよびその製造方法を提供す
ることである。
【0014】かかる目的を達成し、上述した課題を解決
する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すな
わち、第1の電極パターンと第1の絶縁層を積層して一
体化することでキャパシタを形成し、第2の電極パター
ンと第2の絶縁層を積層して一体化することでコイルを
形成し、上記キャパシタとコイルを一体的に積み重ねる
とともに電気的に接続することで所定のフィルタ回路を
構成するLCノイズフィルタであって、上記第1の電極
パターンを構成するグランド電極の幅が上記第1の電極
パターンを構成するキャパシタ電極の幅よりも大きく、
かつ、上記第1の絶縁層の端部から上記グランド電極の
端部までの距離が上記第1の絶縁層の端部から上記キャ
パシタ電極の端部までの距離よりも短く、かつ、上記グ
ランド電極は上記コイルの開口部を覆う大きさを有して
なることを特徴とする。
する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すな
わち、第1の電極パターンと第1の絶縁層を積層して一
体化することでキャパシタを形成し、第2の電極パター
ンと第2の絶縁層を積層して一体化することでコイルを
形成し、上記キャパシタとコイルを一体的に積み重ねる
とともに電気的に接続することで所定のフィルタ回路を
構成するLCノイズフィルタであって、上記第1の電極
パターンを構成するグランド電極の幅が上記第1の電極
パターンを構成するキャパシタ電極の幅よりも大きく、
かつ、上記第1の絶縁層の端部から上記グランド電極の
端部までの距離が上記第1の絶縁層の端部から上記キャ
パシタ電極の端部までの距離よりも短く、かつ、上記グ
ランド電極は上記コイルの開口部を覆う大きさを有して
なることを特徴とする。
【0015】例えば、上記コイルは螺旋の形状を呈し、
上記グランド電極の幅が上記螺旋の短軸の長さより長
く、かつ、上記グランド電極の奥行きが上記螺旋の長軸
よりも長いことを特徴とする。
上記グランド電極の幅が上記螺旋の短軸の長さより長
く、かつ、上記グランド電極の奥行きが上記螺旋の長軸
よりも長いことを特徴とする。
【0016】また、例えば、上記第1の電極パターンと
同一形状および同一寸法のパターンを有する2つのキャ
パシタの間に上記コイルが介在し、これらのキャパシタ
とコイルが一体となって積層されていることを特徴とす
る。
同一形状および同一寸法のパターンを有する2つのキャ
パシタの間に上記コイルが介在し、これらのキャパシタ
とコイルが一体となって積層されていることを特徴とす
る。
【0017】上記の目的を達成し、上述した課題を解決
する他の手段として、例えば、第1の電極パターンと第
1の絶縁層を積層して一体化することでキャパシタを形
成し、第2の電極パターンと第2の絶縁層を積層して一
体化することでコイルを形成し、上記キャパシタとコイ
ルを一体的に積み重ねるとともに電気的に接続すること
で所定のフィルタ回路を構成するLCノイズフィルタの
製造方法であって、上記第1の電極パターンを構成する
グランド電極の幅が上記第1の電極パターンを構成する
キャパシタ電極の幅よりも大きく、かつ、上記第1の絶
縁層の端部から上記グランド電極の端部までの距離が上
記第1の絶縁層の端部から上記キャパシタ電極の端部ま
での距離よりも短く、かつ、上記グランド電極を、上記
コイルの開口部を覆う大きさにすることを特徴とする。
する他の手段として、例えば、第1の電極パターンと第
1の絶縁層を積層して一体化することでキャパシタを形
成し、第2の電極パターンと第2の絶縁層を積層して一
体化することでコイルを形成し、上記キャパシタとコイ
ルを一体的に積み重ねるとともに電気的に接続すること
で所定のフィルタ回路を構成するLCノイズフィルタの
製造方法であって、上記第1の電極パターンを構成する
グランド電極の幅が上記第1の電極パターンを構成する
キャパシタ電極の幅よりも大きく、かつ、上記第1の絶
縁層の端部から上記グランド電極の端部までの距離が上
記第1の絶縁層の端部から上記キャパシタ電極の端部ま
での距離よりも短く、かつ、上記グランド電極を、上記
コイルの開口部を覆う大きさにすることを特徴とする。
【0018】また、例えば、上記コイルは螺旋の形状を
呈し、上記グランド電極の幅が上記螺旋の短軸の長さよ
り長く、かつ、上記グランド電極の奥行きが上記螺旋の
長軸よりも長くなるよう上記第1および第2の電極パタ
ーンを配することを特徴とする。
呈し、上記グランド電極の幅が上記螺旋の短軸の長さよ
り長く、かつ、上記グランド電極の奥行きが上記螺旋の
長軸よりも長くなるよう上記第1および第2の電極パタ
ーンを配することを特徴とする。
【0019】さらにまた、上記第1の電極パターンと同
一形状および同一寸法のパターンを有する2つのキャパ
シタの間に上記コイルを介在させ、これらのキャパシタ
とコイルが一体的に積層するよう構成することを特徴と
する。
一形状および同一寸法のパターンを有する2つのキャパ
シタの間に上記コイルを介在させ、これらのキャパシタ
とコイルが一体的に積層するよう構成することを特徴と
する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施の形態の例を詳細に説明する。図1は、本実施
の形態に係る積層型のLCノイズフィルタの分解構造を
示す。同図に示す積層型LCノイズフィルタ1(以下、
単にフィルタともいう)は、2つのキャパシタ部11,
13と、1つインダクタ部12とを積層状に積み重ねて
構成される。インダクタ部12は、絶縁シート35〜4
0それぞれの表面に配された(印刷された)コイル導電
パターン31,32,33,81,82,83を、その
パターンの適当な位置に設けたビアホール(不図示)を
介して電気的に直列に接続(図1において、一点鎖線で
示す)することで構成される、螺旋状のインダクタであ
る。
係る実施の形態の例を詳細に説明する。図1は、本実施
の形態に係る積層型のLCノイズフィルタの分解構造を
示す。同図に示す積層型LCノイズフィルタ1(以下、
単にフィルタともいう)は、2つのキャパシタ部11,
13と、1つインダクタ部12とを積層状に積み重ねて
構成される。インダクタ部12は、絶縁シート35〜4
0それぞれの表面に配された(印刷された)コイル導電
パターン31,32,33,81,82,83を、その
パターンの適当な位置に設けたビアホール(不図示)を
介して電気的に直列に接続(図1において、一点鎖線で
示す)することで構成される、螺旋状のインダクタであ
る。
【0021】キャパシタ部11を構成する絶縁シート4
5,46,47のうち、絶縁シート46の表面には、キ
ャパシタ電極パターン(ホット側)42が配され、絶縁
シート45,47各々は、その表面にキャパシタ電極パ
ターン(グランド側)41,43を有する。同様に、キ
ャパシタ部13も、その絶縁シート56の表面にキャパ
シタ電極パターン(ホット側)52が配され、絶縁シー
ト55,57は、その表面にキャパシタ電極パターン
(グランド側)51,53を有する。
5,46,47のうち、絶縁シート46の表面には、キ
ャパシタ電極パターン(ホット側)42が配され、絶縁
シート45,47各々は、その表面にキャパシタ電極パ
ターン(グランド側)41,43を有する。同様に、キ
ャパシタ部13も、その絶縁シート56の表面にキャパ
シタ電極パターン(ホット側)52が配され、絶縁シー
ト55,57は、その表面にキャパシタ電極パターン
(グランド側)51,53を有する。
【0022】すなわち、ホット側のキャパシタ電極パタ
ーンとグランド側のキャパシタ電極パターンとの間に、
後述する絶縁性の物質からなるシートを介在させること
で、キャパシタ11,13を形成している。
ーンとグランド側のキャパシタ電極パターンとの間に、
後述する絶縁性の物質からなるシートを介在させること
で、キャパシタ11,13を形成している。
【0023】さらに、キャパシタ部11の上部、キャパ
シタ部11とインダクタ部12の間、インダクタ部12
とキャパシタ部13の間、そして、キャパシタ部13の
下部それぞれには、絶縁シート21,22,23,24
が配されている。これらのうち、絶縁シート22,23
は、厚み調整用の絶縁性シートであり、絶縁シート2
1,24は、保護用の絶縁性シートである。
シタ部11とインダクタ部12の間、インダクタ部12
とキャパシタ部13の間、そして、キャパシタ部13の
下部それぞれには、絶縁シート21,22,23,24
が配されている。これらのうち、絶縁シート22,23
は、厚み調整用の絶縁性シートであり、絶縁シート2
1,24は、保護用の絶縁性シートである。
【0024】なお、上述した絶縁性シート21〜24,
35〜40,45〜47,55〜57は、誘電体、磁性
体等の材料で構成される。その比誘電率εは、インダク
タLの入出力間に発生する浮遊容量による、フィルタと
しての挿入損失の高周波特性が劣化せず、キャパシタ部
11,13が所定の静電容量値を得ることができる程度
(例えば、ε≦100)であることが望ましい。また、
電極パターン41〜43,51〜53には、例えば、銀
−パラジウム(Ag−Pd)、Ag、ニッケル(N
i)、銅(Cu)等を使用し、その厚さは、例えば、約
10μmである。
35〜40,45〜47,55〜57は、誘電体、磁性
体等の材料で構成される。その比誘電率εは、インダク
タLの入出力間に発生する浮遊容量による、フィルタと
しての挿入損失の高周波特性が劣化せず、キャパシタ部
11,13が所定の静電容量値を得ることができる程度
(例えば、ε≦100)であることが望ましい。また、
電極パターン41〜43,51〜53には、例えば、銀
−パラジウム(Ag−Pd)、Ag、ニッケル(N
i)、銅(Cu)等を使用し、その厚さは、例えば、約
10μmである。
【0025】図1に示すフィルタ1では、コイル導電パ
ターン31の引出し部31aが絶縁シート35の端部に
露出し、コイル導電パターン83の引出し部83aが絶
縁シート40の端部に露出している。同様に、キャパシ
タ電極パターン42の引出し部42aは、絶縁シート4
2の端部に露出し、キャパシタ電極パターン52の引出
し部52aは、絶縁シート56の端部に露出している。
ターン31の引出し部31aが絶縁シート35の端部に
露出し、コイル導電パターン83の引出し部83aが絶
縁シート40の端部に露出している。同様に、キャパシ
タ電極パターン42の引出し部42aは、絶縁シート4
2の端部に露出し、キャパシタ電極パターン52の引出
し部52aは、絶縁シート56の端部に露出している。
【0026】一方、グランド側のキャパシタ電極パター
ン41,43,51,53は、図1に示すように、十字
形のパターンの一部が引出し部として、それぞれ、絶縁
シート45,47,55,57の端部に露出している。
ン41,43,51,53は、図1に示すように、十字
形のパターンの一部が引出し部として、それぞれ、絶縁
シート45,47,55,57の端部に露出している。
【0027】上記の構成要素(パターンを印刷したシー
ト)を積み重ね、それらを一体として焼成することによ
って、LCノイズフィルタ(ローパスフィルタ)を得
る。図2は、このようにして得られたLCノイズフィル
タの電気的等価回路である。すなわち、本フィルタは、
コイル61の両端にキャパシタ62,63が並列に配さ
れた構造を有する、π型LC回路からなるフィルタであ
る。
ト)を積み重ね、それらを一体として焼成することによ
って、LCノイズフィルタ(ローパスフィルタ)を得
る。図2は、このようにして得られたLCノイズフィル
タの電気的等価回路である。すなわち、本フィルタは、
コイル61の両端にキャパシタ62,63が並列に配さ
れた構造を有する、π型LC回路からなるフィルタであ
る。
【0028】上述した各引出し部には外部電極が配さ
れ、本フィルタ1は、四端子(電気回路的に四端子であ
って、実際のフィルタは、共通のグランド線を有するた
め、図2に示すように三端子(端子71,72,73)
構造である)のLCノイズフィルタとして信号の入出力
を行うが、ここでは、簡単のため、それらの電極の図示
を省略する。
れ、本フィルタ1は、四端子(電気回路的に四端子であ
って、実際のフィルタは、共通のグランド線を有するた
め、図2に示すように三端子(端子71,72,73)
構造である)のLCノイズフィルタとして信号の入出力
を行うが、ここでは、簡単のため、それらの電極の図示
を省略する。
【0029】次に、本実施の形態に係るフィルタの特徴
について、従来のフィルタと比較しながら詳細に説明す
る。本実施の形態に係るフィルタは、キャパシタ部1
1,13のキャパシタ電極パターン(ホット側、および
グランド側)の寸法と、インダクタ部12のコイル寸法
とが、以下に示す関係を満たすよう構成される。
について、従来のフィルタと比較しながら詳細に説明す
る。本実施の形態に係るフィルタは、キャパシタ部1
1,13のキャパシタ電極パターン(ホット側、および
グランド側)の寸法と、インダクタ部12のコイル寸法
とが、以下に示す関係を満たすよう構成される。
【0030】なお、図3は、本実施の形態に係るフィル
タのインダクタ部12のコイル導電パターン形状を示し
ている。同図に示すように、インダクタ部12は、その
コイル部分の形状が楕円になった螺旋状インダクタ(よ
り詳しくは、上述のように、複数の導電パターンを直列
に接続してなる)である。
タのインダクタ部12のコイル導電パターン形状を示し
ている。同図に示すように、インダクタ部12は、その
コイル部分の形状が楕円になった螺旋状インダクタ(よ
り詳しくは、上述のように、複数の導電パターンを直列
に接続してなる)である。
【0031】図1に示すグランド側のキャパシタ電極パ
ターンの幅xとホット側のキャパシタ電極パターンの幅
aは、x>aの関係を有し、それらの電極パターンの端
部は、次の関係を満たす。すなわち、グランド側のキャ
パシタ電極パターンの端部から、そのパターンが印刷さ
れた絶縁シートの端部までの距離zは、ホット側のキャ
パシタ電極パターンの端部から、そのパターンが印刷さ
れた絶縁シートの端部までの距離bよりも短い(b>
z)。
ターンの幅xとホット側のキャパシタ電極パターンの幅
aは、x>aの関係を有し、それらの電極パターンの端
部は、次の関係を満たす。すなわち、グランド側のキャ
パシタ電極パターンの端部から、そのパターンが印刷さ
れた絶縁シートの端部までの距離zは、ホット側のキャ
パシタ電極パターンの端部から、そのパターンが印刷さ
れた絶縁シートの端部までの距離bよりも短い(b>
z)。
【0032】一方、キャパシタ電極パターンの大きさ
と、インダクタ部12のコイル部の大きさは、以下の関
係を有する。グランド側のキャパシタ電極パターンの幅
xは、インダクタ部12のコイル部の短軸の長さcより
も長く(x>c)、キャパシタ電極パターンの長さy
は、コイル部の長軸の長さdよりも長く(y>d)なる
よう構成されている。このことは、キャパシタ電極のグ
ランド側パターンが、コイル部の開口部を完全に覆う大
きさであることを意味している。
と、インダクタ部12のコイル部の大きさは、以下の関
係を有する。グランド側のキャパシタ電極パターンの幅
xは、インダクタ部12のコイル部の短軸の長さcより
も長く(x>c)、キャパシタ電極パターンの長さy
は、コイル部の長軸の長さdよりも長く(y>d)なる
よう構成されている。このことは、キャパシタ電極のグ
ランド側パターンが、コイル部の開口部を完全に覆う大
きさであることを意味している。
【0033】これに対して、従来のフィルタは、キャパ
シタ電極パターンの幅は、ホット側とグランド側がほぼ
同じ(x≒a)であり、キャパシタ電極パターンの端部
と、そのパターンが印刷された絶縁シートの端部との距
離についても、b≒zの関係を有している。そして、従
来のフィルタは、グランド側のキャパシタ電極パターン
の幅xは、インダクタ部12のコイル部の短軸の長さc
よりも小さい(x<c)が、キャパシタ電極パターンの
長さyは、コイル部の長軸の長さdよりも小さく(y<
d)設計されていた。
シタ電極パターンの幅は、ホット側とグランド側がほぼ
同じ(x≒a)であり、キャパシタ電極パターンの端部
と、そのパターンが印刷された絶縁シートの端部との距
離についても、b≒zの関係を有している。そして、従
来のフィルタは、グランド側のキャパシタ電極パターン
の幅xは、インダクタ部12のコイル部の短軸の長さc
よりも小さい(x<c)が、キャパシタ電極パターンの
長さyは、コイル部の長軸の長さdよりも小さく(y<
d)設計されていた。
【0034】つまり、上述のように、従来のフィルタ
は、グランド側のキャパシタ電極パターンは、インダク
タの開口部よりも小さい構成となっていた。
は、グランド側のキャパシタ電極パターンは、インダク
タの開口部よりも小さい構成となっていた。
【0035】ここで、本実施の形態に係るフィルタの電
極パターンの具体的な寸法を例示する。グランド側キャ
パシタ電極パターンの幅x=1.1mm、ホット側のキ
ャパシタ電極パターンの幅a=0.95mm、絶縁シー
トの端部からグランド側キャパシタ電極パターンの端部
までの距離z=0.3mm、絶縁シートの端部からホッ
ト側キャパシタ電極パターンの端部までの距離b=0.
5mmである。
極パターンの具体的な寸法を例示する。グランド側キャ
パシタ電極パターンの幅x=1.1mm、ホット側のキ
ャパシタ電極パターンの幅a=0.95mm、絶縁シー
トの端部からグランド側キャパシタ電極パターンの端部
までの距離z=0.3mm、絶縁シートの端部からホッ
ト側キャパシタ電極パターンの端部までの距離b=0.
5mmである。
【0036】また、キャパシタ電極パターンの長さy=
1.4mmであり、インダクタ部12のコイル部の短軸
の長さc=0.8mm、コイル部の長軸の長さd=1.
3mmである。
1.4mmであり、インダクタ部12のコイル部の短軸
の長さc=0.8mm、コイル部の長軸の長さd=1.
3mmである。
【0037】上記の寸法関係を満たす電極パターン等が
配された、本実施の形態に係るフィルタのキャパシタ部
およびインダクタ部に対して、そのグランド側キャパシ
タ電極パターンの“ずれ”に対するキャパシタの値、お
よびインダクタの値の変動をシュミレーションした結果
(実験値)を、図4に示す(なお、測定周波数は、25
0MHzである)。
配された、本実施の形態に係るフィルタのキャパシタ部
およびインダクタ部に対して、そのグランド側キャパシ
タ電極パターンの“ずれ”に対するキャパシタの値、お
よびインダクタの値の変動をシュミレーションした結果
(実験値)を、図4に示す(なお、測定周波数は、25
0MHzである)。
【0038】図4において、左欄に記載した「ずれの度
合い」のうち、は、グランド側キャパシタ電極パター
ンにずれがない(つまり、センター位置にある)場合の
インダクタ値(mH)、およびキャパシタ値(pF)で
ある。また、は、グランド側キャパシタ電極パターン
が、x方向(図5、図6参照)に+0.2mmずれたと
き、そして、は、グランド側キャパシタ電極パターン
が、x方向(図5、図6参照)に−0.2mmずれたと
きのインダクタ値、およびキャパシタ値である。
合い」のうち、は、グランド側キャパシタ電極パター
ンにずれがない(つまり、センター位置にある)場合の
インダクタ値(mH)、およびキャパシタ値(pF)で
ある。また、は、グランド側キャパシタ電極パターン
が、x方向(図5、図6参照)に+0.2mmずれたと
き、そして、は、グランド側キャパシタ電極パターン
が、x方向(図5、図6参照)に−0.2mmずれたと
きのインダクタ値、およびキャパシタ値である。
【0039】このシュミレーション結果から明らかなよ
うに、,いずれの場合においても、本願発明に係る
フィルタの方が、従来のフィルタに比べて、グランド側
キャパシタ電極パターンのずれに対するキャパシタ値、
およびインダクタ値の変動が小さい。特に、キャパシタ
値において、その変動を抑制する効果が著しいことが分
かる。
うに、,いずれの場合においても、本願発明に係る
フィルタの方が、従来のフィルタに比べて、グランド側
キャパシタ電極パターンのずれに対するキャパシタ値、
およびインダクタ値の変動が小さい。特に、キャパシタ
値において、その変動を抑制する効果が著しいことが分
かる。
【0040】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、積層構造をとるフィルタの、キャパシタを構成する
グランド電極パターンの幅をキャパシタ電極の幅よりも
大きくし、かつ、グランド電極パターンが印刷された絶
縁層の端部からグランド電極パターンの端部までの距離
を、その絶縁層の端部からキャパシタ電極の端部までの
距離よりも短くし、かつ、グランド電極の大きさを、コ
イルの開口部を覆う大きさとすることで、グランド側キ
ャパシタ電極パターンがずれても、そのずれに対するキ
ャパシタ値、およびインダクタ値の変動を非常に少なく
することができる。
ば、積層構造をとるフィルタの、キャパシタを構成する
グランド電極パターンの幅をキャパシタ電極の幅よりも
大きくし、かつ、グランド電極パターンが印刷された絶
縁層の端部からグランド電極パターンの端部までの距離
を、その絶縁層の端部からキャパシタ電極の端部までの
距離よりも短くし、かつ、グランド電極の大きさを、コ
イルの開口部を覆う大きさとすることで、グランド側キ
ャパシタ電極パターンがずれても、そのずれに対するキ
ャパシタ値、およびインダクタ値の変動を非常に少なく
することができる。
【0041】すなわち、絶縁性シート上における電極パ
ターンの印刷精度の向上に限界がある等の理由によっ
て、電極パターンの印刷がずれても、フィルタが上記構
造を有するため、印刷ずれがフィルタ特性に与える影響
(キャパシタ値、およびインダクタ値の変動による遮断
周波数の移動、信号減衰量の増減等)を最小に抑えるこ
とができる。
ターンの印刷精度の向上に限界がある等の理由によっ
て、電極パターンの印刷がずれても、フィルタが上記構
造を有するため、印刷ずれがフィルタ特性に与える影響
(キャパシタ値、およびインダクタ値の変動による遮断
周波数の移動、信号減衰量の増減等)を最小に抑えるこ
とができる。
【0042】また、キャパシタ電極パターンとコイル電
極パターンの相対的な寸法、および、これらの積層時に
おける相対的な位置関係を決めるだけで、キャパシタ
値、およびインダクタ値の変動の同時調整が可能にな
る。
極パターンの相対的な寸法、および、これらの積層時に
おける相対的な位置関係を決めるだけで、キャパシタ
値、およびインダクタ値の変動の同時調整が可能にな
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
グランド側キャパシタ電極パターンの印刷ずれがあって
も、そのずれに対するキャパシタ値、およびインダクタ
値の変動を少なくすることができる。
グランド側キャパシタ電極パターンの印刷ずれがあって
も、そのずれに対するキャパシタ値、およびインダクタ
値の変動を少なくすることができる。
【0044】また、本発明によれば、電極パターンの大
きさと配置位置を、所定の大きさ、および位置とするこ
とによって、キャパシタ値、およびインダクタ値の変動
の同時調整が可能になる。
きさと配置位置を、所定の大きさ、および位置とするこ
とによって、キャパシタ値、およびインダクタ値の変動
の同時調整が可能になる。
【図1】本発明に係る一実施の形態としての積層型LC
ノイズフィルタの分解構造を示す図である。
ノイズフィルタの分解構造を示す図である。
【図2】LCノイズフィルタの電気的等価回路図であ
る。
る。
【図3】実施の形態に係るフィルタのインダクタ部のコ
イル導電パターン形状を示す図である。
イル導電パターン形状を示す図である。
【図4】パターンのずれに対するキャパシタの値および
インダクタの値の変動についてのシュミレーション結果
を示す図である。
インダクタの値の変動についてのシュミレーション結果
を示す図である。
【図5】従来の積層型LCノイズフィルタの平面構成
(その1)を示す図である。
(その1)を示す図である。
【図6】従来の積層型LCノイズフィルタの平面構成
(その2)を示す図である。
(その2)を示す図である。
1…積層型LCノイズフィルタ
11,13…キャパシタ部
12…インダクタ部
21〜24,35〜40,45〜47,55〜57…絶
縁シート 31,32,33,81,82,83…コイル導電パタ
ーン 41,43,51,53…キャパシタ電極パターン(グ
ランド側) 42,52…キャパシタ電極パターン(ホット側)
縁シート 31,32,33,81,82,83…コイル導電パタ
ーン 41,43,51,53…キャパシタ電極パターン(グ
ランド側) 42,52…キャパシタ電極パターン(ホット側)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5E070 AA05 AB02 BA12 CB03 CB13
CB15 CB18 EA01
5E082 AA01 AB03 BB01 BC11 DD07
EE04 EE35 FF05 MM21
5J024 AA01 BA02 DA05 DA29 DA35
EA08
Claims (6)
- 【請求項1】 第1の電極パターンと第1の絶縁層を積
層して一体化することでキャパシタを形成し、第2の電
極パターンと第2の絶縁層を積層して一体化することで
コイルを形成し、前記キャパシタとコイルを一体的に積
み重ねるとともに電気的に接続することで所定のフィル
タ回路を構成するLCノイズフィルタであって、 前記第1の電極パターンを構成するグランド電極の幅が
前記第1の電極パターンを構成するキャパシタ電極の幅
よりも大きく、かつ、前記第1の絶縁層の端部から前記
グランド電極の端部までの距離が前記第1の絶縁層の端
部から前記キャパシタ電極の端部までの距離よりも短
く、かつ、前記グランド電極は前記コイルの開口部を覆
う大きさを有することを特徴とするLCノイズフィル
タ。 - 【請求項2】 前記コイルは螺旋の形状を呈し、前記グ
ランド電極の幅が前記螺旋の短軸の長さより長く、か
つ、前記グランド電極の奥行きが前記螺旋の長軸よりも
長いことを特徴とする請求項1記載のLCノイズフィル
タ。 - 【請求項3】 前記第1の電極パターンと同一形状およ
び同一寸法のパターンを有する2つのキャパシタの間に
前記コイルが介在し、これらのキャパシタとコイルが一
体となって積層されていることを特徴とする請求項2記
載のLCノイズフィルタ。 - 【請求項4】 第1の電極パターンと第1の絶縁層を積
層して一体化することでキャパシタを形成し、第2の電
極パターンと第2の絶縁層を積層して一体化することで
コイルを形成し、前記キャパシタとコイルを一体的に積
み重ねるとともに電気的に接続することで所定のフィル
タ回路を構成するLCノイズフィルタの製造方法であっ
て、 前記第1の電極パターンを構成するグランド電極の幅が
前記第1の電極パターンを構成するキャパシタ電極の幅
よりも大きく、かつ、前記第1の絶縁層の端部から前記
グランド電極の端部までの距離が前記第1の絶縁層の端
部から前記キャパシタ電極の端部までの距離よりも短
く、かつ、前記グランド電極を、前記コイルの開口部を
覆う大きさにすることを特徴とするLCノイズフィルタ
の製造方法。 - 【請求項5】 前記コイルは螺旋の形状を呈し、前記グ
ランド電極の幅が前記螺旋の短軸の長さより長く、か
つ、前記グランド電極の奥行きが前記螺旋の長軸よりも
長くなるよう前記第1および第2の電極パターンを配す
ることを特徴とする請求項4記載のLCノイズフィルタ
の製造方法。 - 【請求項6】 前記第1の電極パターンと同一形状およ
び同一寸法のパターンを有する2つのキャパシタの間に
前記コイルを介在させ、これらのキャパシタとコイルが
一体的に積層するよう構成することを特徴とする請求項
5記載のLCノイズフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001369599A JP2003168945A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | Lcノイズフィルタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001369599A JP2003168945A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | Lcノイズフィルタおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003168945A true JP2003168945A (ja) | 2003-06-13 |
Family
ID=19178962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001369599A Pending JP2003168945A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | Lcノイズフィルタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003168945A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006085625A1 (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-17 | Soshin Electric Co., Ltd. | 電子部品 |
KR101082079B1 (ko) | 2009-12-09 | 2011-11-10 | 조인셋 주식회사 | 정전방전 보호 기능을 갖는 이엠아이 엘씨 필터 |
JP2012010025A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Tdk Corp | コイル部品 |
JPWO2010018798A1 (ja) * | 2008-08-11 | 2012-01-26 | 日立金属株式会社 | バンドパスフィルタ、高周波部品及び通信装置 |
JP2019012750A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | Tdk株式会社 | コイル部品およびlc複合部品 |
-
2001
- 2001-12-04 JP JP2001369599A patent/JP2003168945A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7764143B2 (en) | 2005-02-10 | 2010-07-27 | Soshin Electric Co., Ltd. | Electronic component including a magnetic layer and a dielectric layer |
WO2006085625A1 (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-17 | Soshin Electric Co., Ltd. | 電子部品 |
JPWO2006085624A1 (ja) * | 2005-02-10 | 2008-06-26 | 双信電機株式会社 | 電子部品 |
JPWO2006085625A1 (ja) * | 2005-02-10 | 2008-06-26 | 双信電機株式会社 | 電子部品 |
CN101116243B (zh) * | 2005-02-10 | 2010-06-09 | 双信电机株式会社 | 电子零件 |
US7737803B2 (en) | 2005-02-10 | 2010-06-15 | Soshin Electric Co., Ltd. | Electric part including a dielectric portion and a magnetic portion |
WO2006085624A1 (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-17 | Soshin Electric Co., Ltd. | 電子部品 |
JP5402932B2 (ja) * | 2008-08-11 | 2014-01-29 | 日立金属株式会社 | バンドパスフィルタ、高周波部品及び通信装置 |
JPWO2010018798A1 (ja) * | 2008-08-11 | 2012-01-26 | 日立金属株式会社 | バンドパスフィルタ、高周波部品及び通信装置 |
US9287845B2 (en) | 2008-08-11 | 2016-03-15 | Hitachi Metals, Ltd. | Bandpass filter, high-frequency device and communications apparatus |
KR101610212B1 (ko) | 2008-08-11 | 2016-04-07 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 밴드 패스 필터, 고주파 부품 및 통신 장치 |
KR101082079B1 (ko) | 2009-12-09 | 2011-11-10 | 조인셋 주식회사 | 정전방전 보호 기능을 갖는 이엠아이 엘씨 필터 |
JP2012010025A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Tdk Corp | コイル部品 |
JP2019012750A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | Tdk株式会社 | コイル部品およびlc複合部品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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A977 | Report on retrieval |
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|
A02 | Decision of refusal |
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