JPH061880A - 安定化された合成樹脂組成物 - Google Patents

安定化された合成樹脂組成物

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JPH061880A
JPH061880A JP18629992A JP18629992A JPH061880A JP H061880 A JPH061880 A JP H061880A JP 18629992 A JP18629992 A JP 18629992A JP 18629992 A JP18629992 A JP 18629992A JP H061880 A JPH061880 A JP H061880A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱安定性、耐候性、加工安定性に優れた合成
樹脂組成物を提供する。 【構成】 合成樹脂100重量部に対し、次の一般式
(I)で表されるホスファイト化合物0.005〜5重
量部を添加してなる、合成樹脂組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂組成物に関し、
詳しくは、特定のホスファイト化合物を添加してなる安
定化された合成樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ABS、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂は一般に
光の効果に対して敏感であり、その作用により劣化し、
変色或いは機械的強度の低下等を引き起こし、長期の使
用に耐えないことが知られている。
【0003】かかる合成樹脂の劣化を防ぐ目的で多くの
添加剤が単独あるいは種々組み合わされて用いられてき
た。これらの添加剤の中でもホスファイト化合物は合成
樹脂に対して耐熱性、耐光性を付与し、しかも合成樹脂
の着色も抑制するという利点があり、広く用いられてき
た。
【0004】これらホスファイト化合物の中でも環状ホ
スファイト化合物はその効果が大きいことが知られてお
り、例えば、特開昭58−103537号公報にはアル
キリデンビスフェノール型のホスファイト化合物が提案
されているが、未だ耐熱性が不充分であった。このた
め、特開昭58−152029号公報には、スピログリ
コール構造を有するホスファイト化合物が提案されてお
り、耐熱性に関してかなり改善効果がみられる。
【0005】ところが上記化合物は、合成樹脂との相溶
性に劣り、加工時に合成樹脂に均一に配合することが困
難なだけでなく、比較的短時間でその効果が失われるこ
とが多く、特に屋外あるいは湿潤雰囲気下ではその効果
が急速に失われることが多い。また、合成樹脂を高温で
加工する際にも、その効果が失われてしまい、実用上満
足のいくものではなかった。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者等はかかる現
状に鑑み鋭意検討を重ねた結果、合成樹脂に、特定のホ
スファイト化合物を添加することによって、合成樹脂の
耐熱性、耐候性、加工性が著しく改善されることを見出
し本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、合成樹脂100重量
部に対し、次の一般式(I)で表されるホスファイト化
合物0.005〜5重量部を添加してなる、安定化され
た合成樹脂組成物を提供するものである。
【0008】
【化2】
【0009】上記一般式において、Rで表されるアルキ
ル基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、第三ブチルなどの基があげられる。
【0010】従って、本発明で用いられる上記一般式
(I)で表される化合物としては、例えば、次に示すよ
うな化合物があげられる。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】これらのホスファイト化合物の添加量は、
合成樹脂100重量部に対して、0.005〜5重量
部、好ましくは0.01〜3重量部である。
【0015】上記化合物は、公知化合物である2,2’
−アルキリデンビス(4,6−ジ第三アミルフェノー
ル)と3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキ
シエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5.5〕ウンデカンから容易に合成することができ
る。
【0016】〔合成例〕 (No.1化合物の合成)三塩化リン5.50gをトル
エン200mlに溶解し、0〜5℃の範囲に冷却する。
ここに2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三アミル
フェノール)19.20gを加え、上記温度範囲を保ち
ながらトリエチルアミン14.56gを1時間かけて滴
下した。室温でさらに3時間攪拌した後、3,9−ビス
(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカ
ン6.08gを加え、トルエン還流下に20時間攪拌し
た。反応液を冷却後、生成したトリエチルアミン塩酸塩
をろ別し、溶媒を留去した。得られた粗生成物をキシレ
ンから再結晶し、融点223〜225℃の白色粉末1
7.9gを得た。
【0017】本発明における安定性改善の対象となる合
成樹脂としては、例えば、高密度、低密度または直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−
1、ポリ−3−メチルペンテン、エチレン−プロピレン
共重合体等のα−オレフィンの単重合体または共重合
体、これらのα−オレフィンと共役ジエンまたは非共役
ジエン等の多不飽和化合物、アクリル酸、メタクリル
酸、酢酸ビニル等との共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロ
ピレン、ポリフッ化ビニリデン、塩化ゴム、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニ
ル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイ
ン酸エステル共重合体、塩化ビニル−シクロヘキシルマ
レイミド共重合体、塩化ビニル−シクロヘキシルマレイ
ミド共重合体等の含ハロゲン樹脂、石油樹脂、クマロン
樹脂、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、
スチレン及び/又はα−メチルスチレンと他の単量体
(例えば、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、メタ
クリル酸メチル、ブタジエン、アクリロニトリル等)と
の共重合体(例えば、AS樹脂、ABS樹脂、耐熱AB
S樹脂等)、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラー
ル、ポリエチレンテレフタレート及びポリテトラメチレ
ンテレフタレート等の直鎖ポリエステル、ポリフェニレ
ンオキサイド、ポリカプロラクタム及びポリヘキサメチ
レンアジパミド等のポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリウレ
タン、繊維素系樹脂等の熱可塑性合成樹脂、フェノール
樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、更に、イソプレ
ンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、エチ
レンとプロピレン、ブテン−1等のα−オレフィンとの
共重合体ゴム、更にエチレン−α−オレフィンおよびエ
チリデンノルボルネン、シクロペンタジエン等の非共役
ジエン類との三元共重合体ゴム等のエラストマーであっ
ても良く、これら樹脂および/またはエラストマーをブ
レンドしたものであっても良い。
【0018】本発明の組成物には、前記化合物と共に、
他の汎用の抗酸化剤、紫外線吸収剤、安定剤等の添加剤
を併用することができる。
【0019】これらの添加剤として特に好ましいものと
しては、フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等の抗
酸化剤および紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定
剤などがあげられる。
【0020】上記フェノール系抗酸化剤としては、例え
ば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−
ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステア
リル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオ
ジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−
ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
メチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビ
ス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三
ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕
グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−
エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェ
ノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−
第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタ
レート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−
トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2
−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオ
キシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノー
ル、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエチレングリ
コールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオネート〕等があげられる。
【0021】また、上記硫黄系抗酸化剤としては例え
ば、チオジプロピオン酸ジラウリル、ジミリスチル、ジ
ステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類及び
ペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプト
プロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカ
プトプロピオン酸エステル類があげられる。
【0022】また、上記ホスファイト系抗酸化剤として
は、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリ
ス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェ
ニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチ
ルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニル
ホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトール
ジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)
イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ
(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−
第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、
ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン
トリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチル
フェニル)ビフェニレンジホスホナイト、2,2’−メ
チレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)(オクチ
ル)ホスファイト等があげられる。
【0023】上記紫外線吸収剤としては例えば、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクト
キシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒド
ロキシベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−
5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ第三ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三
ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−第三オク
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−3’.5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−
6−ベンゾトリアゾリル)フェノール等の2−(2’−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニル
サリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,
4−ジ第三ブチルフェニル−3’,5’−ジ第三ブチル
−4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベ
ンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリ
ド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置
換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフ
ェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル
−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシア
ノアクリレート類があげられる。
【0024】また、上記ヒンダードアミン系光安定剤と
しては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、N−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ド
デシルコハク酸イミド、1−〔(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチ
ル〕−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル
−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)マロネート、N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン、テトラ(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレ
ート、テトラ(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・
ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)・ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレー
ト、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキ
シカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ}エチ
ル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.
5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2
−{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニル
オキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5.5〕ウンデカン、1,5,8,12−テトラ
キス〔4,6−ビス{N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ブチルアミノ}−1,3,5−
トリアジン−2−イル〕−1,5,8,12−テトラア
ザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸
ジメチル縮合物、2−第三オクチルアミノ−4,6−ジ
クロロ−s−トリアジン/N,N’−ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレ
ンジアミン縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ン/ジブロモエタン縮合物等があげられる。
【0025】その他必要に応じて、本発明の組成物には
重金属不活性化剤、造核剤、金属石けん、有機錫化合
物、可塑剤、エポキシ化合物、発泡剤、帯電防止剤、難
燃剤、滑剤、加工助剤等を包含させることができる。
【0026】また、本発明の安定剤の添加された合成樹
脂組成物は、農業用資材、自動車用塗料及び内外装材等
の長期間に渡って高度の耐候性が要求される用途、ある
いは食品包装用途、医療用途などの放射線を照射される
用途にも好適に用いることができ、例えば、フィルム、
繊維、テープ、シート、各種成型材料、塗料、ラッカー
用結合剤、接着剤、パテ及び写真材料における基材等に
用いることができる。
【0027】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
る。しかしながら、本発明はこれらの実施例によって制
限を受けるものではない。
【0028】(実施例1)下記表−1に示す配合物を1
80℃で5分間ミキシングロールで混練し、次いで18
0℃、250kg/cm2 で5分間圧縮成型し、厚さ1
mmの試験片を作成した。この試験片を用いて160℃
ギヤーオーブン中での熱安定性試験を行なった。また、
72時間蛍光灯照射後の試験片の黄色度をハンター比色
計を用いて測定した。その結果を表−2に示した。
【0029】比較化合物として下記化合物を用いた。
(以下の実施例において比較化合物とはこれを示す。)
【0030】
【化6】
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】(実施例2)高温加工時の安定化効果をみ
るために、表−3の配合物を混合した後、300℃で押
し出し加工した。押し出し回数1回、3回、5回のコン
パウンドを用いそのメルトインデックスの変化を測定し
た。その結果を表−4に示した。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】(実施例3)表−5に示す配合物を150
℃で5分間ミキシングロールで混練し、次いで150
℃、180kg/cm2 の条件で5分間縮成型を行な
い、厚さ1.0mmのシートを作成した。このシートを
10×20mmの試験片として、アルミ箔上、160℃
の温度でギヤーオーブン中での熱安定性試験を行なっ
た。その結果を表−6に示した。
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】(実施例4)表−7に示す配合物を200
℃で押し出し加工してペレットを作成し、このペレット
を用いて230℃でインジェクション加工して試験片を
作成した。この試験片を135℃ギヤーオーブン中で4
8時間加熱後の試験片について20℃でのアイゾット衝
撃値を測定し、オリジナルと比較して残率を求めた。そ
の結果を表−8に示した。
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】(実施例5)表−9に示す配合物を260
℃でプレスして厚さ1.0mmの無色の試験片を作成し
た。このシートを用いて230℃のギヤーオーブン中で
30分加熱前後の試験片の変色を観察した。評価基準は
10段階で1が全く着色のない状態を表し、数値が大き
くなるほど着色は大きくなる。その結果を表−10に示
した。
【0043】
【表9】
【0044】
【表10】
【0045】(実施例6)表−11に示す配合物を混練
ロールで加工し、厚さ1mmのシートを作成した。この
シートを用いて190℃のギヤーオーブン中で熱安定性
試験を行なった。またウエザロメーターによる耐候性の
試験を行なった。その結果を表−12に示した。
【0046】
【表11】
【0047】
【表12】
【0048】
【発明の効果】上記各実施例から明らかなごとく、本発
明の特定のホスファイト化合物を合成樹脂に添加するこ
とによって、熱安定性、耐候性、加工安定性に優れた合
成樹脂組成物が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂100重量部に対し、次の一般
    式(I)で表されるホスファイト化合物0.005〜5
    重量部を添加してなる、合成樹脂組成物。 【化1】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001329157A (ja) * 2000-05-24 2001-11-27 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JP4641591B2 (ja) * 2000-05-24 2011-03-02 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物

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