JPH06187762A - 小型テープカセット用アダプタ - Google Patents

小型テープカセット用アダプタ

Info

Publication number
JPH06187762A
JPH06187762A JP4354392A JP35439292A JPH06187762A JP H06187762 A JPH06187762 A JP H06187762A JP 4354392 A JP4354392 A JP 4354392A JP 35439292 A JP35439292 A JP 35439292A JP H06187762 A JPH06187762 A JP H06187762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adapter
tape
tape cassette
front lid
small
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4354392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takada
裕之 高田
Hiroyuki Umeda
弘幸 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP4354392A priority Critical patent/JPH06187762A/ja
Publication of JPH06187762A publication Critical patent/JPH06187762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型テープカセット用アダプタ内に磁気テー
プの前面テープパスが形成されていない状態でのアダプ
タの装置への装着を阻止する。 【構成】 小型テープカセット用アダプタ1A内に磁気
テープTの前面テープパスが形成されていない時、即
ち、テープ引き出し部材5,6がアンローディング位置
に至っている時、又はテープ引き出し部材5,6がロー
ディング完了位置に至らない非ローディング動作時、ア
ダプタ1Aの標準型テープカセット用記録再生装置への
装着動作を阻止するため、巻取側のテープ引き出し部材
6と連動してアダプタ装着阻止手段となる閉鎖部材(ス
ライダ)9をアダプタ筐体2の前面に形成した前蓋開蓋
用の前面凹部2e内に突出させ、前面凹部2e内への前
記前蓋開蓋部材31の進入を阻止することにより、前蓋
7の開蓋を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標準型テープカセット
より小型の小型テープカセットを標準型テープカセット
用記録再生装置に装着する際に用いる小型テープカセッ
ト用アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】標準型テープカセットより小型の小型テ
ープカセットを標準型テープカセット用記録再生装置に
装着する際、小型テープカセット用アダプタが良く用い
られている。この種の小型テープカセット用アダプタ
は、例えばVHSタイプの標準型テープカセットと略同
一大きさに形成されており、アダプタ筐体内に収納した
小型テープカセットから磁気テープをテープ引き出し部
材により引き出して、標準型テープカセットと略同一の
前面テープパスを形成するよう構成されており、磁気テ
ープの前面テープパスが形成された状態で小型テープカ
セット用アダプタを標準型テープカセット用記録再生装
置に装着することにより装置内の所定装着位置で磁気テ
ープの記録及び/又は再生ができるようになっている。
【0003】ところで、小型テープカセット用アダプタ
内に磁気テープの前面テープパスが形成さていない場
合、小型テープカセット用アダプタの標準型テープカセ
ット用記録再生装置への挿入を阻止するストッパを備え
た小型テープカセット用アダプタが図6に示した如く実
公平4−45180号公報に開示されている。
【0004】図6は従来の小型テープカセット用アダプ
タを示した斜視図である。
【0005】図6において、従来の小型テープカセット
用アダプタ100 (以下、アダプタ100 と記す)は、例え
ばVHSタイプの標準型テープカセット(図示せず)と
略同一大きさの外形寸法に形成されている。尚、VHS
タイプの標準型テープカセットの外形寸法は、これを適
用する図示しない標準型テープカセット用記録再生装置
に対して互換性を保つよう規格化されているものであ
り、アダプタ100 の外形寸法も標準型テープカセットと
同様に当然規格を満足するよう形成されている。
【0006】また、アダプタ100 の基台となるアダプタ
筐体101 は略箱状に形成されている。このアダプタ筐体
101 の上面101aには上蓋102 が開閉自在に設けられてお
り、且つ、上蓋102 の下方でアダプタ筐体101 の内部に
は標準型テープカセットより小型の小型テープカセット
110 を収納するための収納部101bが形成されている。ま
た、アダプタ筐体101 の収納部101bには、収納した小型
テープカセット110 から磁気テープTを引き出して標準
型テープカセットと略同一の前面テープパスを形成する
ためのテープ引き出し部材103 ,104 が一対設けられて
おり、且つ、前面101cには引き出された磁気テープTの
前面テープパスを保護するための前蓋105 が開閉自在に
設けられている。更に、アダプタ筐体101 の図示右側の
側壁部101dには、三角状のストッパ106 がテープ引き出
し部材103 ,104 と連動して図示しないスプリングに付
勢されながら出没自在に設けられている。このストッパ
106 はアダプタ筐体101 内に磁気テープTの前面テープ
パスが形成されていない場合にアダプタ筐体101 の側壁
部101dより図示のように突出しており、このストッパ10
6 が突出した状態でアダプタ100 を標準型テープカセッ
ト用記録再生装置の挿入口に挿入すると、ストッパ105
が挿入口に当接することによりアダプタ100 の挿入が阻
止されるようになっている。勿論、アダプタ筐体101 内
に磁気テープTの前面テープパスが形成された場合に
は、ストッパ105 がテープ引き出し部材103 ,104 と連
動して図示しないスプリングに抗しながらアダプタ筐体
101 内に引っ込むことにより、アダプタ100 の標準型テ
ープカセット用記録再生装置への挿入が許容されるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の小型テープカセット用アダプタ100 では、小型テー
プカセット110 がアダプタ筐体101 の収納部101bに収納
されていない場合や、あるいは小型テープカセット110
が収納されていてもテープ引き出し部材103 ,104 が何
らかの理由により動作できない場合には、磁気テープT
の前面テープパスが形成されない状態となり、ストッパ
106 がアダプタ筐体101 の側壁部101dより突出している
ので、この状態での小型テープカセット用アダプタ100
の標準型テープカセット用記録再生装置への挿入を阻止
できるものの、以下の問題点が生じている。
【0008】即ち、テープ引き出し部材103 ,104 がア
ダプタ筐体101 の収納部101b内のアンローディング位置
に至っている時には、ストッパ106 が図示しないスプリ
ングに付勢されながらアダプタ筐体101 の側壁部101dよ
り突出しているものの、アダプタ筐体101 の外部からス
トッパ106 に外力を加えると、ストッパ106 はスプリン
グに抗しながらアダプタ筐体101 内に容易に引っ込める
ことができるような構造になっている。このため、子供
等がいたずらしてストッパ106 をアダプタ筐体101 内に
引っ込めた状態でアダプタ100 を標準型テープカセット
用記録再生装置に挿入することができ、その後アダプタ
100 が標準型テープカセット用記録再生装置の所定装着
位置に装着されてしまい、ここに至って磁気テープTの
記録及び/又は再生ができないので故障と思わせる等の
不都合が生じてしまう。従って、アダプタ100 が異常な
状態で挿入されたにもかかわらず、標準型テープカセッ
ト用記録再生装置側が故障したと思わせてしまうなどの
問題がある。
【0009】また、子供等がいたずらしないまでも、小
型テープカセット110 をアダプタ100 に収納後、テープ
引き出し部材103 ,104 が何らかの理由により動作でき
ずにストッパ106 がアダプタ筐体101 の側壁部101dより
突出していると、使用者はテープ引き出し部材103 ,10
4 の異常状態を確認しないまま、ストッパ106 をアダプ
タ筐体101 内に引っ込めてしまうことも有り得、この場
合にも上記と同様な不都合が生じてしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、標準型テープカ
セットより小型の小型テープカセットを収納するアダプ
タ筐体と、前記アダプタ筐体内にアンローディング位置
とローディング完了位置と間を移動自在に設けられ、ア
ンローディング位置からローディング完了位置へのロー
ディング動作により収納した前記小型テープカセットか
ら磁気テープを引き出して前記標準型テープカセットと
略同一の前面テープパスを形成するテープ引き出し部材
と、前記アダプタ筐体の前面に開閉自在に設けられ、形
成した前記磁気テープの前面テープパスを保護する前蓋
とを具備した小型テープカセット用アダプタであって、
前記テープ引き出し部材の非ローディング動作完了時に
は、前記前蓋の開蓋を規制して、標準型テープカセット
用記録再生装置内の所定装着位置への装着を阻止するア
ダプタ装着阻止手段を前記アダプタ筐体に設けたことを
特徴とする小型テープカセット用アダプタである。
【0011】また、第2の発明は、請求項1記載におい
て、前記アダプタ装着阻止手段は、前記アダプタ筐体の
前面に形成された前蓋開蓋用の前面凹部内に出没自在に
設けた閉鎖部材からなり、非ローディング動作完了時に
は、前記テープ引き出し部材と連動して前記閉鎖部材が
前記前面凹部内に突出し、該前面凹部に進入して前記前
蓋を開蓋するための装置側の前記前蓋開蓋部材の進入を
阻止する一方、ローディング動作完了時には、前記テー
プ引き出し部材と連動して前記閉鎖部材が前記前面凹部
内から退避して前記前蓋開蓋部材の進入を許容するよう
構成したことを特徴とする小型テープカセット用アダプ
タである。
【0012】更に、第3の発明は、請求項1記載におい
て、前記小型テープカセット用アダプタに前記前蓋を閉
蓋状態にロックする前蓋ロック部材を有してなり、前記
アダプタ装着阻止手段は、非ローディング動作完了時に
前記テープ引き出し部材と連動して前記前蓋ロック部材
のロック解除を規制して前記前蓋の開蓋を阻止する一
方、ローディング動作完了時に前記テープ引き出し部材
と連動して前記前蓋ロック部材のロック解除を許容する
よう構成したことを特徴とする小型テープカセット用ア
ダプタである。
【0013】
【実施例】以下に本発明に係わる小型テープカセット用
アダプタの一実施例を図1乃至図5を参照して<第1実
施例>,<第2実施例>の順に詳細に説明する。
【0014】<第1実施例>図1は本発明に係わる第1
実施例の小型テープカセット用アダプタの外観形状を示
した斜視図、図2(A),(B)は同第1実施例の小型
テープカセット用アダプタの構成を示した平面図及び矢
視断面図であり、且つ、アダプタ内のテープ引き出し部
材がアンローディング状態を示した図、図3(A),
(B)は同第1実施例において、テープ引き出し部材に
より小型テープカセットから磁気テープが引き出されて
前面テープパスを形成した状態を示した平面図及び矢視
断面図である。
【0015】図1において、本発明に係わる第1実施例
の小型テープカセット用アダプタ1A(以下、アダプタ
1Aとも記す)は、先に説明したと同様にVHSタイプ
の標準型テープカセット(図示せず)と略同一大きさの
外形寸法に形成されており、アダプタ筐体2内に標準型
テープカセットより小型の小型テープカセット20を収
納して、標準型テープカセットと略同一の前面テープパ
スP(図3)が形成された状態で図示しない標準型テー
プカセット用記録再生装置(以下、装置とも記す)内の
所定装着位置に装着できるよう形成されている。上記小
型テープカセット20は、小型テープカセット筐体21
の内部に供給及び巻取リール22,23が回転自在に設
けられ、供給リール22に巻回した磁気テープTが小型
テープカセット用前蓋24に沿いながら巻取リール23
に巻回して収納されている。尚、小型テープカセット用
前蓋24は、小型テープカセット20のアダプタ筐体2
内への収納動作に伴って開蓋されるようになっているが
詳述を省略する。
【0016】また、アダプタ筐体2の上面2aの略中央
部には、略透明な上蓋3がスライドノブ4の摺動に応じ
て開閉自在に設けられている。この上蓋3の下方でアダ
プタ筐体2の内部には小型テープカセット20を収納す
るための収納部2bが形成されている。
【0017】また、アダプタ筐体2の収納部2b内に
は、収納した小型テープカセット20から磁気テープT
を引き出して標準型テープカセットと略同一の前面テー
プパスP(図3)を形成するためのテープ引き出し部材
5,6が小型テープカセット20の供給及び巻取リール
22,23と対応して供給側及び巻取側とに左右に別れ
て設けられている。このうち、供給側のテープ引き出し
部材5は軸5aを中心に回動するアーム5bの先端にガ
イドローラ5cが植設されており、一方、巻取側のテー
プ引き出し部材6は軸6aを中心に回動するアーム6b
の先端にガイドローラ6cが植設されている。そして、
両ガイドローラ5c,6cは小型テープカセット20が
収納部2bに収納される前の初期状態では収納部2b内
に待機しており、この状態ではテープ引き出し部材5,
6がアンローディング位置に至っている状態である。
尚、小型テープカセット20を収納部2bに収納し、上
蓋3を閉蓋すると図示しないローディング駆動源が作動
してテープ引き出し部材5,6がアンローディング位置
からローディング完了位置まで回動してローディング動
作が行われるようになっているが、テープ引き出し部材
5,6の駆動機構部については詳述を省略する。
【0018】また、アダプタ筐体2の前面2cには前蓋
7が開閉自在に設けられている。この前蓋7は磁気テー
プTの前面テープパスP(図3)が形成された際、閉蓋
状態で磁気テープTの前面テープパスPを塵埃,人手な
どから保護する機能を備えている。また、アダプタ筐体
2の図示左側の側壁部2dには、前蓋7の左側の側壁部
7aと係合して前蓋7を閉蓋状態にロックする前蓋ロッ
ク部材8が設けられており、この前蓋ロック部材8に装
置側の前蓋ロック解除部材30(二点鎖線図示)が左方
から当接(係合)することにより前蓋7の開蓋が許容さ
れるようになっている。
【0019】更に、アダプタ筐体2の前面2cの左側に
は前蓋開蓋用の前面凹部2eが凹状に開口して形成され
ており、この前面凹部2eに装置側の前蓋開蓋部材31
(二点鎖線図示)が下方から進入し、前蓋7を開蓋でき
るようになっている。勿論、前面凹部2eの位置は標準
型テープカセットと同一の規格化された位置に形成され
ている。
【0020】ここで、図2(A),(B)及び図3
(A),(B)を用いて本発明の第1実施例の要部につ
いて説明する。尚、第1実施例においては、前蓋ロック
部材8は要部を構成しないので、図2及び図3への図示
を省略している。
【0021】本発明の第1実施例の要部は、小型テープ
カセット用アダプタ1A内に磁気テープTの前面テープ
パスP(図3)が形成されていない時、即ち、テープ引
き出し部材5,6が図2(A)に示したアンローディン
グ位置に至っている時、又はテープ引き出し部材5,6
がローディング完了位置に至らない非ローディング動作
時、アダプタ1Aの標準型テープカセット用記録再生装
置への装着動作を阻止するため、巻取側のテープ引き出
し部材6と連動してアダプタ装着阻止手段となる閉鎖部
材9(以下、スライダ9とも記す)をアダプタ筐体2の
前面に形成した前蓋開蓋用の前面凹部2e内に突出さ
せ、前面凹部2eに進入して前蓋7を開蓋するための装
置側の前蓋開蓋部材31の進入を阻止することにより、
前蓋7の開蓋を不能に構成したものである。
【0022】即ち、図2(A),(B)に示した如く、
アダプタ筐体2の前面凹部2eは、底板2f側に凹状切
り欠き部2eが切り欠かれ、凹状切り欠き部2e
上方には空間Kが形成され、更に空間Kの上方には装置
側の前蓋開蓋部材31を案内する凹部2eが形成され
て前面凹部2eとして構成されている。
【0023】また、アダプタ筐体2内には、前面凹部2
eと側壁部2dの内側との間にスライダ(閉鎖部材)9
が圧縮スプリング10に付勢されながら矢印X,X
方向に摺動自在に設けられており、当接部9aが前面凹
部2e内に出没自在となっている。即ち、上記スライダ
9は略T字状に形成されており、当接部9aが空間K内
に進入して底板2f側に形成した凹状切り欠き部2e
に突出し、凹状切り欠き部2eを閉鎖できるようにな
っており、且つ、当接部9aと連接して前面凹部2eの
外周壁に沿うよう形成された被係合部9bが巻取側のテ
ープ引き出し部材6のアーム6bに台形状に一部突出形
成した係合部6bに接離するようになっており、更に
上方に突出した突出部9cは圧縮スプリング10を掛止
すると共に、凹部2eの外壁に当接してスライダ9の
矢印X方向への移動時のストッパとなっている。
【0024】そして、図示の如く、テープ引き出し部材
5,6がアンローディング位置に至っている時には、ス
ライダ9の被係合部9bは巻取側のテープ引き出し部材
6の係合部6bから離れているため、スライダ9が圧
縮スプリング10の付勢力により矢印X方向に摺動
し、当接部9aが空間K内に進入するので、当接部9a
は底板2f側に形成した凹状切り欠き部2eに突出し
て凹状切り欠き部2e(前面凹部2e)を閉鎖してい
る。また、テープ引き出し部材5,6がアンローディン
グ位置に至っている状態は、小型テープカセット20が
アダプタ筐体2の収納部2bに収納されていない場合
や、あるいは二点鎖線で図示した小型テープカセット2
0が収納されていてもテープ引き出し部材5,6が何ら
かの理由によりローディング完了位置まで至らない非ロ
ーディング動作時であり、この場合には磁気テープTの
前面テープパスP(図3)が形成されていない状態とな
る。従って、アダプタ1A内に磁気テープTの前面テー
プパスPが形成されていない状態でアダプタ1Aを装置
に装着すると、アダプタ1Aの装着動作に伴って、装置
側の前蓋開蓋部材31が前蓋7の下端部7b(図1)に
当接するものの、更に前蓋開蓋部材31が前面凹部2e
の下方からスライダ9の当接部9aに当接し、前蓋開蓋
部材31が前面凹部2e内に進入することが阻止され、
前蓋7の開蓋ができない。そこで、装置側はアダプタ1
A内に磁気テープTの前面テープパスPが形成されてい
ないと判断し、アダプタ1Aを所定装着位置に装着する
ことなく、アダプタ1Aを装置外に直ちにイジエクトす
る。
【0025】一方、図3(A),(B)に示した如く、
小型テープカセット20をアダプタ筐体2内に挿入する
と、小型テープカセット20内の供給及び巻取リール2
2,23を駆動するための装置側のリール駆動部材(図
示せず)が入り込むために底板2fに穿設した孔2
,2fに対応して小型テープカセット20が収納
される。この小型テープカセット20の収納動作に伴っ
て、装置側の前蓋ロック解除部材30(図1)が左方か
ら前蓋ロック部材8(図1)に当接するので前蓋7の開
蓋が許容され、且つ、テープ引き出し部材5,6がアン
ローディング位置からローディング完了位置方向に正常
にローディング動作し、テープ引き出し部材5,6によ
り小型テープカセット20から磁気テープTが引き出さ
れて、アダプタ筐体2の前面2c側に標準型テープカセ
ット(図示せず)と略同一の前面テープパスPが形成さ
れる。この時、テープ引き出し部材5,6は、軸5a,
5bを中心に夫々拡開する方向に回動して、先端のガイ
ドローラ5c,6c側がアダプタ筐体2の前面2cに設
けた位置決め部2g,2hに当接してローディング完了
位置に位置決めされる。また、この時、巻取側のテープ
引き出し部材6のアーム6bに形成した係合部6b
スライダ9の被係合部9bに当接するので、スライダ9
は圧縮スプリング10の付勢力に抗しながら矢印X
向に摺動する。これにより、底板2f側に形成した凹状
切り欠き部2eを閉鎖しているスライダ9の当接部9
aも当然凹状切り欠き部2e外に退避するので、前面
凹部2e内には装置側の前蓋開蓋部材31の進入が許容
できる状態となる。従って、小型テープカセット用アダ
プタ1A内に磁気テープTの前面テープパスPが形成さ
れた状態でアダプタ1Aを装置に装着すると、アダプタ
1Aの装着動作に伴って、装置側の前蓋開蓋部材31が
前蓋7に当接して、更に前蓋開蓋部材31が前面凹部2
e内に進入できるので前蓋7が開蓋される。この後、ア
ダプタ1Aは装置内の所定装着位置に装着される。
【0026】以上詳述したように、第1実施例では、テ
ープ引き出し部材5,6の非ローディング動作時、即
ち、磁気テープTの前面プパスP(図3)が形成されて
いない時、テープ引き出し部材6と連動してアダプタ装
着阻止手段となる閉鎖部材(スライダ)9を前蓋開蓋用
の前面凹部2e内に突出させ、前面凹部2e内への装置
側の前蓋開蓋部材31の進入を阻止して、前蓋7の開蓋
を不能に構成したため、この結果、装置側は磁気テープ
Tの前面プパスP(図3)が形成されていない状態での
小型テープカセット用アダプタ1Aの装着動作を確実に
阻止することにより小型テープカセット用アダプタ1A
の誤装着を防止でき、且つ、アダプタ装着阻止手段とな
る閉鎖部材(スライダ)9がアダプタ筐体2内に設けら
れているため外部からいたずらできないので小型テープ
カセット用アダプタ1Aの信頼性及び品質を向上でき
る。また、磁気テープTの前面パスPが形成されていな
い状態で小型テープカセット用アダプタ1Aを装置側に
挿入しても、装置側はアダプタ1Aを装置外に直ちにイ
ジエクトするので、装置側が異常であると判断されない
利点がある。
【0027】勿論、テープ引き出し部材5,6がローデ
ィング完了位置に至った時には、巻取側のテープ引き出
し部材6と連動して連動閉鎖部材(スライダ)9が前面
凹部2e内から退避するので、前蓋7の開蓋が許容さ
れ、標準型テープカセット(図示せず)と略同一の前面
テープパスPが形成された状態で小型テープカセット用
アダプタ1Aを装置内の所定装着位置に確実に装着でき
る。
【0028】<第2実施例>図4は本発明に係わる第2
実施例の小型テープカセット用アダプタの構成を示した
平面図であり、且つ、アダプタ内のテープ引き出し部材
がアンローディング状態を示した図、図5は同第2実施
例において、テープ引き出し部材により小型テープカセ
ットから磁気テープが引き出されて前面テープパスを形
成した状態を示した平面図である。
【0029】図4及び図5に示した第2実施例の小型テ
ープカセット用アダプタ1B(以下、アダプタ1Bとも
記す)では、アダプタ1Bの外観形状は第1実施例の小
型テープカセット用アダプタ1Aと略同様であり、ここ
では第1実施例の小型テープカセット用アダプタ1Aと
異なる点を中心に説明する。尚、説明の便宜上、先に示
した第1実施例の構成と同一構成部材に対しては同一の
符号を付し、且つ、先に示した構成部材は必要に応じて
適宜説明し、従来と異なる構成部材に新たな符号を付し
て説明する。
【0030】本発明の第2実施例の要部は、小型テープ
カセット用アダプタ1B内に磁気テープTの前面テープ
パスP(図5)が形成されていない時、即ち、テープ引
き出し部材5,6が図4に示したアンローディング位置
に至っている時、又はテープ引き出し部材5,6がロー
ディング完了位置に至らない非ローディング動作時、ア
ダプタ1Bの標準型テープカセット用記録再生装置への
装着動作を阻止するため、先に説明した前蓋7を閉蓋状
態にロックする前蓋ロック部材8をアダプタ装着阻止手
段として共用し、巻取側のテープ引き出し部材6と連動
して前蓋ロック部材8のロック解除を規制して前蓋7の
開蓋を阻止するよう構成したものである。
【0031】即ち、図4に示した如く、テープ引き出し
部材5,6はアンローディング位置に至っている。ま
た、アダプタ筐体2の図示左側の側壁部2dに設けた前
蓋ロック部材8は、当接部8aが側壁部2dの外側に突
出して装置側の前蓋ロック解除部材30が当接できるよ
うになっており、爪部8bが側壁部2dの内側から前蓋
7の側壁部7aの内側に係合すると前蓋7を閉蓋状態に
ロックし、更に、被係合部8cが連結アーム11の一端
に形成した係合部11aと接離できるようになってい
る。上記連結アーム11は、く字状に形成されてアダプ
タ筐体2内に回動自在に設けられており、一端に係合部
11aが形成され、係合部11aと回動軸11bを介し
た他端にピン部11cが形成されている。そして、連結
アーム11のピン部11cは、巻取側のテープ引き出し
部材6のアーム6bに形成した“く”字状カム溝6b
に沿って摺動している。
【0032】ここで、テープ引き出し部材5,6がアン
ローディング位置に至っている時には、テープ引き出し
部材5,6は図示しない駆動源と連結されて回動できず
に保持されていると共に、前蓋ロック部材8の被係合部
8cが連結アーム11の一端に形成した係合部11aと
係合しているため、前蓋ロック部材8が不動となってロ
ック解除動作が規制されるので前蓋7の開蓋が阻止され
た状態となっている。この状態では、前蓋ロック部材8
の当接部8aが側壁部2dの外側に突出しているもの
の、前蓋ロック部材8は不動のため、アダプタ装着阻止
手段となる前蓋ロック部材8は外部からのいたずらに対
して何らの支障も生じない。更に、小型テープカセット
20が収納されていてもテープ引き出し部材5,6が何
らかの理由によりローディング完了位置まで至らない非
ローディング動作時にも上記と同様となる。従って、ア
ダプタ1B内に磁気テープTの前面テープパスPが形成
されていない状態でアダプタ1Bを装置に装着すると、
アダプタ1Bの装着動作に伴って、装置側の前蓋ロック
解除部材30が左方から前蓋ロック部材8に当接するも
のの、前蓋ロック部材8が不動で前蓋7のロック解除を
阻止された状態となっているので、前蓋7の開蓋ができ
ない。そこで、装置側はアダプタ1B内に磁気テープT
の前面テープパスPが形成されていないと判断し、アダ
プタ1Bを装置外に直ちにイジエクトする。
【0033】一方、図5に示した如く、小型テープカセ
ット20をアダプタ筐体2内に収納すると、小型テープ
カセット20の収納動作に伴ってテープ引き出し部材
5,6がアンローディング位置からローディング完了位
置方向に正常にローディング動作し、テープ引き出し部
材5,6により小型テープカセット20から磁気テープ
Tが引き出されて、アダプタ筐体2の前面2c側に標準
型テープカセット(図示せず)と略同一の前面テープパ
スPが形成される。この時、テープ引き出し部材5,6
は、軸5a,5bを中心に夫々拡開する方向に回動する
と共に、連結アーム11のピン部11cがテープ引き出
し部材6のアーム6bに形成したく字状カム溝6b
沿って摺動するので、連結アーム11は回動軸11bを
中心に反時計方向に回動する。これにより、連結アーム
11の係合部11aが前蓋ロック部材8の被係合部8c
から離れるので、前蓋ロック部材8は自由に動ける可動
状態となる。従って、小型テープカセット用アダプタ1
B内に磁気テープTの前面テープパスPが形成された状
態でアダプタ1Bを装置に装着すると、アダプタ1Bの
装着動作に伴って、装置側の前蓋ロック解除部材30が
左方から前蓋ロック部材8に当接するので前蓋7の開蓋
が許容され、その後、装置側の前蓋開蓋部材31が前蓋
7に当接しながら前面凹部2e内に進入するので、前蓋
7を開蓋できる。
【0034】以上詳述したように、第2実施例では、テ
ープ引き出し部材5,6の非ローディング動作時に、即
ち、磁気テープTの前面プパスP(図3)が形成されて
いない時、巻取側のテープ引き出し部材6と連動してア
ダプタ装着阻止手段となる前蓋ロック部材8のロック解
除を規制して、前蓋7の開蓋を阻止しているので、装置
側は磁気テープTの前面テープパスPが形成されていな
い状態での小型テープカセット用アダプタ1Bの装着動
作を確実に阻止することができ、第1実施例と同様な効
果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる小型テープ
カセット用アダプタによると、テープ引き出し部材の非
ローディング動作時に、前蓋の開蓋を規制して、標準型
テープカセット用記録再生装置内の所定装着位置への装
着を阻止するアダプタ装着阻止手段をアダプタ筐体に設
けたため、装置側は磁気テープの前面プパスが形成され
ていない状態での小型テープカセット用アダプタの装着
動作を確実に阻止することにより小型テープカセット用
アダプタの誤装着を防止でき、且つ、アダプタ装着阻止
手段は外部からいたずらできないので小型テープカセッ
ト用アダプタの信頼性及び品質を向上できる。また、磁
気テープの前面パスが形成されていない状態で小型テー
プカセット用アダプタを装置側に挿入しても、装置側は
小型テープカセット用アダプタを装置外に直ちにイジエ
クトするので、装置側が異常であると判断されない利点
がある。
【0036】勿論、テープ引き出し部材がローディング
完了位置に至った時には、前蓋の開蓋が許容されるの
で、前面テープパスが形成された状態で小型テープカセ
ット用アダプタを装置内の所定装着位置に確実に装着で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例の小型テープカセッ
ト用アダプタの外観形状を示した斜視図である。
【図2】(A),(B)は同第1実施例の小型テープカ
セット用アダプタの構成を示した平面図及び矢視断面図
であり、且つ、アダプタ内のテープ引き出し部材がアン
ローディング状態を示した図である。
【図3】(A),(B)は同第1実施例において、テー
プ引き出し部材により小型テープカセットから磁気テー
プが引き出されて前面テープパスを形成した状態を示し
た平面図及び矢視断面図である。
【図4】本発明に係わる第2実施例の小型テープカセッ
ト用アダプタの構成を示した平面図であり、且つ、アダ
プタ内のテープ引き出し部材がアンローディング状態を
示した図である。
【図5】同第2実施例において、テープ引き出し部材に
より小型テープカセットから磁気テープが引き出されて
前面テープパスを形成した状態を示した平面図である。
【図6】従来の小型テープカセット用アダプタを示した
斜視図である。
【符号の説明】
1A…小型テープカセット用アダプタ(アダプタ)、1
B…小型テープカセット用アダプタ(アダプタ)、2…
アダプタ筐体、2c…前面、2d…側壁部、2e…前面
凹部、5…テープ引き出し部材、6…テープ引き出し部
材、7…前蓋、8…前蓋ロック部材、9…閉鎖部材(ス
ライダ)、20…小型テープカセット、30…前蓋ロッ
ク解除部材、31…前蓋開蓋部材、8,9…アダプタ装
着阻止手段、P…前面テープパス、T…磁気テープ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準型テープカセットより小型の小型テー
    プカセットを収納するアダプタ筐体と、 前記アダプタ筐体内にアンローディング位置とローディ
    ング完了位置と間を移動自在に設けられ、アンローディ
    ング位置からローディング完了位置へのローディング動
    作により収納した前記小型テープカセットから磁気テー
    プを引き出して前記標準型テープカセットと略同一の前
    面テープパスを形成するテープ引き出し部材と、 前記アダプタ筐体の前面に開閉自在に設けられ、形成し
    た前記磁気テープの前面テープパスを保護する前蓋とを
    具備した小型テープカセット用アダプタであって、 前記テープ引き出し部材の非ローディング動作完了時に
    は、前記前蓋の開蓋を規制して、標準型テープカセット
    用記録再生装置内の所定装着位置への装着を阻止するア
    ダプタ装着阻止手段を前記アダプタ筐体に設けたことを
    特徴とする小型テープカセット用アダプタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、 前記アダプタ装着阻止手段は、前記アダプタ筐体の前面
    に形成された前蓋開蓋用の前面凹部内に出没自在に設け
    た閉鎖部材からなり、 非ローディング動作完了時には、前記テープ引き出し部
    材と連動して前記閉鎖部材が前記前面凹部内に突出し、
    該前面凹部に進入して前記前蓋を開蓋するための装置側
    の前記前蓋開蓋部材の進入を阻止する一方、 ローディング動作完了時には、前記テープ引き出し部材
    と連動して前記閉鎖部材が前記前面凹部内から退避して
    前記前蓋開蓋部材の進入を許容するよう構成したことを
    特徴とする小型テープカセット用アダプタ。
  3. 【請求項3】請求項1記載において、 前記小型テープカセット用アダプタに前記前蓋を閉蓋状
    態にロックする前蓋ロック部材を有してなり、 前記アダプタ装着阻止手段は、非ローディング動作完了
    時に前記テープ引き出し部材と連動して前記前蓋ロック
    部材のロック解除を規制して前記前蓋の開蓋を阻止する
    一方、ローディング動作完了時に前記テープ引き出し部
    材と連動して前記前蓋ロック部材のロック解除を許容す
    るよう構成したことを特徴とする小型テープカセット用
    アダプタ。
JP4354392A 1992-12-16 1992-12-16 小型テープカセット用アダプタ Pending JPH06187762A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354392A JPH06187762A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 小型テープカセット用アダプタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354392A JPH06187762A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 小型テープカセット用アダプタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06187762A true JPH06187762A (ja) 1994-07-08

Family

ID=18437255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4354392A Pending JPH06187762A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 小型テープカセット用アダプタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06187762A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100306182B1 (ko) 테이프카세트
JPH06187762A (ja) 小型テープカセット用アダプタ
US5082196A (en) Video cartridge adapter interlock system
JP2807894B2 (ja) 磁気テープカセット
JP4284801B2 (ja) テープカセット
JPH0329798Y2 (ja)
JP3227943B2 (ja) カセットとカセット装着装置
JP2521185B2 (ja) カセット装着装置
JPH079264Y2 (ja) 磁気テープカセット
JP2616548B2 (ja) テープカセット
JP2574178Y2 (ja) テープカセット
JP2548455B2 (ja) テープカセット
JP2897654B2 (ja) テープカセット
JPS6312458Y2 (ja)
JPS60185275A (ja) 磁気テ−プカセツト
JP2508971B2 (ja) テ―プカセット
JPH0418134Y2 (ja)
JPH0516111B2 (ja)
JPS58175177A (ja) テ−プカセツト用アダプタ
JPH10112158A (ja) テープカセット
JPH02252164A (ja) 磁気テープカセット装着装置
JPH0516110B2 (ja)
JPH06162715A (ja) テープカセット及びカセット装着装置
JPH06243634A (ja) 小型テープカセット用アダプタ
JPH06290565A (ja) テープカセット

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees