JPH06187181A - ディジタル演算処理装置の不良検出装置 - Google Patents

ディジタル演算処理装置の不良検出装置

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JPH06187181A
JPH06187181A JP4337082A JP33708292A JPH06187181A JP H06187181 A JPH06187181 A JP H06187181A JP 4337082 A JP4337082 A JP 4337082A JP 33708292 A JP33708292 A JP 33708292A JP H06187181 A JPH06187181 A JP H06187181A
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JP
Japan
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parity
defect
error
arithmetic processing
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Application number
JP4337082A
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English (en)
Inventor
Hachidai Itou
八大 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】不良部位の識別を容易にして不良発生時の回収
を短時間に、且つ確実に行えるようにする。 【構成】ディジタル演算処理装置の不良検出装置におい
て、演算処理部1とデータバス2との接続部に設けら
れ、記憶部3へのデータ書込み時データにパリティビッ
トを付加し、記憶部からのデータ読出し時データと共に
伝達されたパリティビットが正しいことを確認して演算
処理部1に取込むパリティ生成確認回路4と、記憶部3
とデータバス2との接続部に設けられ、記憶部へのデー
タ書込み時データおよびパリティビットのパリティが正
しいことを確認して記憶部3に書込み、データ読出し時
パリティが正しいことを確認してデータバスに出力する
パリティ確認回路5と、パリティ生成確認回路4、パリ
ティ確認回路5のによる不良の有無を条件にディジタル
演算処理装置の不良部位を判定する不良部位判定手段と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル演算処理装
置、特に演算処理を行う演算処理部とデータ等を記憶す
る記憶部とがデータバスを介して接続されたディジタル
演算処理装置の不良検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、演算処理を行う演算処理部とデー
タ等を記憶する記憶部とがデータバスを介して接続され
たディジタル演算処理装置としては、一般的に図28に
示すような構成例のものがある。なお、図28では本発
明に直接関係のないアドレスバス、書込み信号や読出し
信号等の各種制御信号は省略してある。また、演算処理
部、デ−タバス、記憶部の構成は周知であるため、その
詳細な説明については省略する。
【0003】図28においては、演算処理部1とデータ
バス2の接続部との間に周知のパリティ生成確認回路4
を設け、データバス2または記憶部3でのデータ誤りを
検出するように構成している。
【0004】この図28に示した例では、演算処理部1
から記憶部3へデータを書込む際には、パリティ生成確
認回路4にてデータにパリティビットを付加し、このデ
ータをデータバス2を介して記憶部3に伝達して書込
み、また記憶部3から演算処理部1にデータを読み出す
際には、記憶部3から出力されるデータおよびパリティ
ービットをデータバス2を介してパリティ生成確認回路
4に取込み、ここでパリティが正しいことを確認した
後、演算処理部1に取込むように構成している。従っ
て、このパリティ生成確認回路4によるパリティ確認に
より、データバス2または記憶部3でのデータ誤りを検
出することができる。
【0005】また、図28に示した構成以外にも図29
に示すような構成例のものがある。なお、図29におい
ても、本発明に直接関係のないアドレスバス、書込み信
号や読出し信号等の各種制御信号は省略してある。ま
た、演算処理部、デ−タバス、記憶部の構成は周知であ
るため、その詳細な説明については省略する。
【0006】図29においては、演算処理部1から記憶
部3にデータを書込む際には、誤り検出訂正回路7にて
データに誤り訂正用ビットを付加し、このデータをデー
タバス2を介して記憶部3に伝達して書込み、また記憶
部3から演算処理部1にデータを読み出す際には、記憶
部3から出力されるデータおよび誤り訂正用ビットをデ
ータバス2を介して誤り検出訂正回路7に取込み、ここ
でデータが正しいことを確認し、もし誤っていればデー
タを訂正した後、演算処理部1に取込むように構成して
いる。
【0007】従って、この誤り検出訂正回路7によるデ
ータ確認により、データバス2または記憶部3でのデー
タ誤りを検出できると共に、演算処理部1は誤り訂正後
の正しいデータを取込むことが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のディジ
タル演算処理装置では、次のような問題点がある。
【0009】即ち、上述の図28に示した構成では、演
算処理部1が記憶部3からデータを読み出す際にはパリ
ティ生成確認回路4の不良、データバス2の不良および
記憶部3の不良の何ずれであっても、単にパリティ不良
が検出されるのみであり、これら各部の不良を区別する
ことができない。その理由は、パリティ生成確認回路4
のパリティ確認機能に不良があると、データおよびパリ
ティビットが正常であってもパリティ不良が出力される
ため、データおよびパリティビットがパリティ不良であ
ると判断されてしまう。また、逆にデータ書込み時に書
込まれるデータに対して不正なパリティビットが付加さ
れても、この不正なパリティビットを検出することがで
きないため、データ読出し時にパリティ生成確認回路4
にてパリティ不良が検出されるだけである。
【0010】また、データバス2が不良の場合や、記憶
部3が不良の場合にも明らかに、データ読出し時にパリ
ティ生成確認回路4にてパリティ不良が検出されるのみ
である。
【0011】以上のことから分かるように、これら各部
の何ずれの不良においても、データ読出し時にパリティ
不良が検出されるだけなので、どの部位の不良であるか
は全く区別することはできない。
【0012】従って、不良発生時にどの部位を修正すれ
ば不良が復旧するのか、特に演算処理部、データバス、
記憶部が別の基板に実装されている場合には、どの基板
を交換すれば良いのかの判断が難しく、これを判断する
ためには診断プログラム等を用いた余分な不良部位識別
作業を行う必要があり、復旧までに時間を要することに
なる。これは、重要な用途に用いられる不良時の迅速な
復旧が必要な場合には大きな問題となる。
【0013】一方、上述した図29に示した構成では、
演算処理部1が記憶部3からデータを読み出す際に、誤
り検出訂正回路7の不良、データバスの不良および記憶
部3の不良の何ずれであっても、単にパリティ不良が検
出されるのみであり、これら各部の不良を区別すること
ができない。その理由は、誤り検出訂正回路7に誤り検
出機能に不良があると、データおよび誤り訂正用ビット
が正常であってもデータ誤りが出力されるため、データ
および誤り訂正用ビットの何ずれかが不良であると判断
されてしまう。また、逆にデータ書込み時に書込むデー
タに対して不正な誤り訂正用ビットが付加されても、デ
ータ書込み時にはこの不正な誤り訂正用ビットを検出で
きないため、データ読出し時に誤り訂正検出回路7にて
データ不良が検出されるだけである。また、データバス
2が不良の場合や、記憶部3が不良の場合にも明らか
に、データ読出し時に誤り訂正回路7にてデータ不良が
検出されるのみである。
【0014】以上のことから分かるように、これら各部
の何ずれの不良においても、データ読出し時にパリティ
不良が検出されるだけなので、どの部位の不良であるか
は全く区別することはできない。
【0015】従って、不良発生時にどの部位を回収すれ
ば不良が復旧するか、特に演算処理部、データバス、記
憶部が別の基板に実装されている場合には、どの基板を
交換すれば良いのかの判断が難しく、これを判断するた
めには診断プログラム等を用いた余分な不良部位識別作
業を行う必要があり、復旧までに時間を要することにな
る。これは、重要な用途に用いられる不良時の迅速な復
旧が必要な場合には大きな問題となる。
【0016】本発明は上記のような事情に対処するた
め、不良部位の識別を容易にして不良発生時の回収を短
時間に、且つ確実に行えるディジタル演算処理装置の不
良検出装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段によりディジタル演算処理
装置の不良検出装置を構成するものである。
【0018】請求項1に対応する発明は、入力情報が演
算処理部により演算処理されたデータをデータバスを介
して記憶部に伝送して記憶するようにしたディジタル演
算処理装置の不良検出装置において、前記演算処理部と
データバスとの接続部に設けられ、前記記憶部へのデー
タ書込み時データにパリティビットを付加して前記記憶
部へ伝達し、前記記憶部からのデータ読出し時前記デー
タバスを介してデータと共に伝達されたパリティビット
が正しいことを確認して前記演算処理部に取込む第1の
パリティ生成確認手段と、前記記憶部とデータバスとの
接続部に設けられ、前記記憶部へのデータ書込み時前記
データバスを介して伝達されたデータおよびパリティビ
ットのパリティが正しいことを確認して前記記憶部に書
込み、データ読出し時パリティが正しいことを確認して
前記データバスに出力するパリティ確認手段、またはデ
ータ書込み時パリティ不良が確認されると正しいパリテ
ィビットを再付加して前記記憶部に書込み、読出し時パ
リティ不良が確認されると正しいパリティビットを再付
加して前記データバスに出力する第2のパリティ生成確
認手段と、前記第1のパリティ生成確認手段およびパリ
ティ確認手段、または第2のパリティ生成確認手段によ
るパリティ不良の有無を条件に前記ディジタル演算処理
装置の不良部位を判定する不良部位判定手段とを備え
る。
【0019】請求項2に対応する発明は、入力情報が演
算処理部により演算処理されたデータをデータバスを介
して記憶部に伝送して記憶するようにしたディジタル演
算処理装置の不良検出装置において、前記演算処理部と
データバスとの接続部に設けられ、誤り訂正用ビットを
付加する機能および誤りが検出されるとその誤りを訂正
する機能を有し、且つ前記記憶部へのデータ書込み時デ
ータに誤り訂正用ビットを付加して前記記憶部へ伝達
し、前記記憶部からのデータ読出し時前記データバスを
介して伝達されたデータおよび誤り訂正用ビットからデ
ータに誤りがあるか否かを検出し誤りがあればそのデー
タを訂正して前記演算処理部に取込む第1の誤り検出訂
正手段と、前記記憶部とデータバスとの接続部に設けら
れ、前記記憶部へのデータ書込み時前記データバスを介
して伝達されたデータおよび誤り訂正用ビットからデー
タに誤りがないことを確認して前記記憶部に書込み、記
憶部からのデータ読出し時誤り訂正用ビットからデータ
に誤りがないことを確認して前記データバスに出力する
誤り検出手段、または第1の誤り検出訂正手段と同一機
能を有し、前記記憶部へのデータ書込み時誤り訂正用ビ
ットからデータの誤りが検出されると誤り訂正用ビット
を再付加して前記記憶部に書込み、記憶部からの読出し
時データに誤りがないことの確認とデータ誤りが検出さ
れると誤り訂正用ビットを再付加して前記データバスに
出力する第2の誤り検出訂正手段と、前記第1の誤り検
出訂正手段および誤り検出手段、または第2の誤り検出
訂正手段によるデータ誤り検出の有無を条件に前記ディ
ジタル演算処理装置の不良部位を判定する不良部位判定
手段とを備える。
【0020】請求項3に対応する発明は、系統電気量が
入力されると所定のリレー演算を行い、その結果を出力
する中央演算処理部と、この中央演算処理部を常時監視
して不良の有無を検出する中央演算処理部不良監視部
と、前記中央演算処理部の不良時に備えた伝送フォーマ
ットの伝送データが予め記憶された伝送制御部、前記中
央演算処理部で演算処理されたデータをパラレネ信号か
らシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換部お
よびこのパラレル/シリアル変換部より出力されるシリ
アルデータを送信する伝送インターフェースから構成さ
れ、前記中央演算処理部不良監視部より前記伝送制御部
に不良検出信号が入力されると、前記パラレル/シリア
ル変換部の出力を阻止して前記伝送制御部に予め記憶し
てある伝送データを前記伝送インターフェースに入力し
て送信する機能を持たせた伝送処理部とを備える。
【0021】請求項4に対応する発明は、系統電気量が
入力されると所定のリレー演算を行い、その結果を出力
する中央演算処理部と、この中央演算処理部を常時監視
して不良の有無を検出する中央演算処理部不良監視部
と、前記中央演算処理部の不良時に備えた伝送フォーマ
ットの伝送データが予め記憶された伝送制御部、前記中
央演算処理部で演算処理されたデータをパラレネ信号か
らシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換部お
よびこのパラレル/シリアル変換部より出力されるシリ
アルデータを送信する伝送インターフェースから構成さ
れ、前記中央演算処理部不良監視部より前記伝送制御部
に不良検出信号が入力されると、前記パラレル/シリア
ル変換部からの出力の特定ビットを前記伝送制御部に予
め記憶してある伝送データに置換えて前記伝送インター
フェースに入力して送信する機能を持たせた伝送処理部
とを備える。
【0022】
【作用】請求項1に対応する発明のディジタル演算処理
装置の不良検出装置にあっては、演算処理部から記憶部
データを書込む際には、第1のパリティ生成確認手段に
てデータにパリティビットを付加してデータバスを介し
て記憶部側に伝達し、記憶部側ではパリティ確認手段に
よりパリティが正しいことの確認を行うか、または第2
のパリティ生成確認手段にてパリティが正しいか否かを
確認し、パリティ不良が確認されると正しいパリティビ
ットを再付加した後前記記憶部に書込み、また記憶部か
ら演算処理部にデータを読み出す際には、記憶部から出
力されるデータとパリティビットをパリティ確認手段に
て正しいことを確認、または第2のパリティ生成確認手
段にてパリティビットが正しいか否かを確認し、パリテ
ィ不良が確認されると正しいパリティビットを再付加し
た後データバスに出力し、演算処理部側ではデータバス
を介して伝達されたデータおよびパリティビットを第1
のパリティ生成確認手段にてパリティが正しいか否かを
確認し、パリティ不良が確認されると正しいパリティビ
ットを再付加した後演算処理部が取込むことにより、不
良部位判定手段では前記第1のパリティ生成確認手段お
よびパリティ確認手段、または第2のパリティ生成確認
手段によるパリティ不良の有無を条件にディジタル演算
処理装置の不良部位を容易に判定できる。
【0023】請求項2に対応する発明のディジタル演算
処理装置の不良検出装置にあっては、演算処理部から記
憶部へデータを書込む際には、第1の誤り検出訂正手段
にてデータに誤り訂正用ビットを付加してデータバスを
介して記憶部側に伝達し、記憶部側では誤り検出手段に
より誤り訂正用ビットが付加されたデータに誤りがない
ことを確認するか、または第2の誤り検出訂正手段にて
データに誤りがあるか否かを確認して誤りが確認される
と訂正用ビットを再付加した後記憶部に書込み、また記
憶部から演算処理部にデータを読み出す際には、記憶部
から出力されるデータと誤り訂正用ビットを誤り検出手
段にてデータに誤りがないことを確認、または第2の誤
り検出訂正手段にてデータに誤りがあるか否かを確認
し、データ誤りが確認されると訂正用ビットを再付加し
た後データバスに出力し、演算処理側ではデータバスを
介して伝達されたデータおよび訂正用ビットを第1の誤
り検出訂正手段にてデータが正しいか否かを確認し、デ
ータの不良が検出されると訂正用ビットを再付加した後
演算処理部が取込むことになる。従って、不良部位判定
手段ではこれら第1の誤り検出訂正手段と誤り検出手段
または第2の誤り検出訂正手段によりデータの誤りの有
無を条件にディジタル演算処理装置の不良部位を容易に
判定できる。
【0024】請求項3および請求項4に対応する発明の
ディジタル演算処理装置の不良検出装置にあっては、中
央演算処理部不良監視部で不良を検出した場合に、パラ
レル/シリアル変換部の出力データを予め伝送制御部に
不良時に備えて記憶してある伝送データを用いて修正
し、不良とならない正しいフォーマットで、且つ中央演
算処理部不良監視部での監視結果を不良ありとすること
により、受信側では伝送不良を検出せず、中央演算処理
部で不良が発生したことを正しく判別することができ
る。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0026】図1は本発明によるディジタル演算処理装
置の不良検出装置の第1の実施例の構成を示すブロック
図であり、従来例と同様に本発明と直接関係のないアド
レスバス、書込み信号や読出し信号等の各種制御信号、
およびディジタル演算処理装置に通常接続される入出力
装置等の回路については省略してある。また、図1にお
いて、図28と同一部分には同一符号を付して示す。
【0027】本実施例では、図1に示すように演算処理
部1とデータバス2との接続部にパリティ生成確認回路
4を設け、また記憶部3とデータバス2との接続部にパ
リティ確認回路5を設けてデータバス2を介してデータ
をパリティビットと共に伝達できるようにすると共に、
記憶部3にデータに加えてパリティビットも記憶できる
ように構成したものである。
【0028】上記演算処理部1は、例えばマイクロコン
ピュータを用いた周知の回路、データバス2は回路を相
互に接続する信号線で構成される周知の回路、パリティ
生成確認回路4は図2に示すようなパリティジェネレー
タ・チェッカIC6により構成される。
【0029】図2に示すパリティ生成確認回路4におい
て、パリティ生成時にはパリティ確認/生成信号S3=
“0”とすることにより、パリティジェネレータ・チェ
ッカIC6にデータS1が入力されると共に、AND回
路の出力S2´は“0”となる。パリティジェネレータ
・チェッカIC6は、これらのデータS1およびS2´
=“0”に対応する1ビットまたは複数ビットの生成パ
リティビットS4を生成し、この生成パリティビットS
4はアンプAMPよりパリティビットS5となって出力
される。また、パリティジェネレータ・チェッカIC6
は、パリティ確認時にはパリティ確認/生成信号S3=
“1”として、データS1およびS2´=パリティビッ
トS2を入力することにより、パリティ確認を行う。そ
して、パリティ不良を検出した場合には、AND回路よ
りパリティ不良信号S6を出力する。以上簡単に説明し
たが、パリティ生成確認回路4は周知の回路であるた
め、その詳細な説明は省略する。
【0030】また、パリティ確認回路5は、前述のパリ
ティ生成確認回路4からパリティ生成機能のみを削除、
すなわちパリティビット出力S5が出されないように構
成したものであり、これもまた周知の回路であるため、
説明は省略する。
【0031】次に上記のように構成されたディジタル演
算処理装置の不良検出装置の作用について述べる。図1
において、演算処理部1から記憶部3へデータを書込む
際には、パリティ生成確認回路4にてデータに少なくと
も1ビットのパリティビットを付加し、データバス2を
介して記憶部3側へ伝達される。このパリティビットが
付加されたデータはパリティ確認回路5にてパリティが
正しいことの確認を行った後に記憶部3に書込まれる。
この場合、パリティビットは、例えば8ビットのデータ
に対し1ビット付加され、パリティビットとデータの合
計9ビットの内の“1”の数が偶数個となるようにパリ
ティビットの論理が決められている。このパリティービ
ットを含め、“1”の数が偶数個となる方法を「偶数パ
リティ」と呼び、“1”の数が奇数個の場合は「奇数パ
リティ」と呼ぶ。
【0032】また、パリティ確認回路5でのパリティ確
認の方法は、データとパリティビットの中の“1”の数
が奇数であるか、偶数であるかを求め、予め決められた
奇数であることを確認することにより行われる。
【0033】一方、図1において、演算処理部1が記憶
部3からデータを読み出す際には、記憶部3から出力さ
れるデータとパリティビットをパリティ確認回路5にて
パリティが正しいことを確認した後データバス2に出力
し、データバス2を介して伝達されるデータおよびパリ
ティビットをパリィ生成確認回路4にてパリティが正し
いことを確認した後、演算処理部1に取込まれる。この
場合、パリティ確認回路5およびパリティ生成確認回路
4でのパリティ確認方法も、前述のデータ書込み時のパ
リティ確認回路5でのパリティ確認方法と同様であるた
め、その説明を省略する。
【0034】次にデータ書込み時およびデータ読出し時
に、各部に不良があった場合の動作を説明する。なお、
以下で説明する各不良モードとパリティ不良検出の状況
をまとめたものを図3に示す。 (1)演算処理部1から記憶部3へデータを書込む際に
は、
【0035】a.パリティ生成確認回路4に不良があ
り、データに付加したパリティビットに誤りがある場
合、またはデータバス2に不良があり、実際はパリティ
不良でないにも係わらずパリティ不良を検出してしまう
場合には、パリティ確認回路5においてパリティ不良を
検出する。 (2)記憶部3から演算処理部1がデータを読み出す際
には、
【0036】a.データバス2が不良であり、データあ
るいはパリティビットが変化してしまう場合、またはパ
リティ生成確認回路4に不良があり、実際はパリティ不
良ではないにも係わらずパリティ不良を検出してしまう
場合には、パリティ確認回路5ではパリティ不良を検出
しないが、パリティ生成確認回路4にてパリティ不良を
検出する。
【0037】b.記憶部3の不良により記憶されていた
データあるいはパリティビットが変化してしまった場
合、または初期化されていない不定のデータおよびパリ
ティビットを記憶部3から読み出した場合には、パリテ
ィ確認回路5とパリティ生成確認回路4の両方でパリテ
ィ不良を検出する。
【0038】c.パリティ確認回路5に不良があり、実
際はパリティ不良でないにも係わらずパリティ不良を検
出してしまう場合には、パリティ確認回路5ではパリテ
ィ不良を検出するが、パリティ生成確認回路4ではパリ
ティ不良を検出しない。
【0039】以上の各部の不良検出は演算処理部1内で
の処理により行われるが、その処理内容をロジック回路
で実現すると図4に示すようになる。図4において、A
ND11〜AND14は書込み時に対応する論理回路
で、これらAND11〜AND14には書込み信号に加
えてパリティ生成確認回路4の出力信号S4とパリティ
確認回路5の出力信号S5がそれぞれ入力されるが、A
ND11に対しては出力信号S4,S5がそれぞれ反転
入力端子に、AND12に対しては出力信号S4のみが
反転入力端子に、AND13に対しては出力信号S5の
みが反転入力端子にそれぞれ入力される。
【0040】また、AND15〜AND18は読出し時
に対応する論理回路で、これらAND15〜AND18
には読出し信号に加えてパリティ生成確認回路4の出力
信号S4とパリティ確認回路5の出力信号S5がそれぞ
れ入力されるが、AND15に対しては出力信号S4,
S5がそれぞれ反転入力端子に、AND16に対しては
出力信号S4のみが反転入力端子に、AND15に対し
ては出力信号S5のみが反転入力端子にそれぞれ入力さ
れる。上記不良検出の状況と不良推定部位をまとめる
と、図5に示すようになる。 (1)演算処理部1から記憶部3へデータを書込む際に
は、
【0041】a.パリティ確認回路5において、パリテ
ィ不良を検出した場合には、パリティ生成確認回路4ま
たはデータバス2またはパリティ確認回路5の不良と判
断する。 (2)記憶部3から演算処理部1がデータを読み出す際
には、
【0042】a.パリティ確認回路5にてパリティ不良
を検出せず、パリティ生成確認回路4にてパリティ不良
を検出した場合にはデータバス2またはパリティ生成確
認回路4の不良と判断する。
【0043】b.パリティ確認回路5とパリティ生成確
認回路4の両方でパリティ不良を検出した場合には、記
憶部3の不良または初期化されていないデータの読出し
と判断する。
【0044】c.パリティ確認回路5ではパリティ不良
を検出したが、パリティ生成確認回路4ではパリティ不
良を検出しなかった場合にはパリティ確認回路5の不良
と判断する。
【0045】その他の不良検出モードの場合には複合不
良と判断することにより、不良発生部位を従来例の場合
よりも限定できるので、不良発生部位の識別が容易に行
うことができる。
【0046】図6は本発明によるディジタル演算処理装
置の第2の実施例の構成を示すブロック図であり、従来
例と同様に本発明と直接関係のないアドレスバス、書込
み信号や読出し信号等の各種制御信号、およびディジタ
ル演算処理装置に通常接続される入出力装置等の回路に
ついては省略してある。なお、図6において、図28と
同一部分には同一符号を付して示す。
【0047】第2の実施例では、図6に示すように演算
処理部1とデータバス2との接続部に第1のパリティ生
成確認回路4aを設け、また記憶部3とデータバス2と
の接続部にも第2のパリティ生成確認回路4bを設けて
データバス2を介してデータをパリティビットと共に伝
達できるようにすると共に、記憶部3にデータに加えて
パリティビットも記憶できるように構成したものであ
る。なお、演算処理部1、データバス2、記憶部3、パ
リティ生成確認回路4a,4bは図1にて説明したもの
と同様であるため、説明を省略する。
【0048】図6において、演算処理部1から記憶部3
へデータを書込む際には、第1のパリティ生成確認回路
4aにてデータに少なくとも1ビットのパリティビット
を付加し、これをデータバス2を介して記憶部3側に伝
達する。このパリティビットが付加されたデータは、記
憶部3側の第2のパリティ生成確認回路4bにてパリテ
ィが正しいことの確認を行った後に記憶部3に書込まれ
る。このときパリティ不良が検出された場合には、第2
のパリティ生成確認回路4bにて正しいパリティビット
を付加し直す。
【0049】また、図6において、記憶部3から演算処
理部1がデータを読み出す際には記憶部3から出力され
るデータとパリティビットを第2のパリティ生成確認回
路4bにてパリティが正しいことを確認した後、データ
バス2に出力する。このデータバス2に出力されたデー
タおよびパリティビットは第1のパリティ生成確認回路
4aにてパリティが正しいことを確認した後演算処理部
1に取込まれる。
【0050】但し、第2のパリティ生成確認回路4bで
不良を検出した場合には、第2のパリティ生成確認回路
4bにて正しいパリティビットを付加し直した後にデー
タおよびパリティビットをデータバス2に出力する。
【0051】次にデータ書込み時およびデータ読出し時
に、各部に不良があった場合の動作を説明する。なお、
以下で説明する各不良モードとパリティ不良検出の状況
をまとめるたものを図7に示す。 (1)演算処理部1から記憶部3へデータを書込む際に
は、
【0052】a.第1のパリティ生成確認回路4aに不
良があり、データに付加したパリティビットに誤りがあ
る場合、またはデータバス2に不良があり、データ或い
はパリティビットが変化する場合、または第2のパリテ
ィ生成確認回路4bに不良があり、実際はパリティ不良
でないにも係わらずパリティ不良を検出してしまう場合
には、第2のパリティ生成確認回路4bにおいてパリテ
ィ不良を検出する。 (2)記憶部3から演算処理部1がデータを読み出す際
には、
【0053】a.データバス2が不良であり、データあ
るいはパリティビットが変化してしまう場合、または第
1のパリティ生成確認回路4aに不良があり、実際はパ
リティ不良ではないにも係わらずパリティ不良を検出し
てしまう場合には、第2のパリティ確認回路4bではパ
リティ不良を検出しないが、第1のパリティ生成確認回
路4aにてパリティ不良を検出する。
【0054】b.第2のパリティ確認生成回路4bに不
良があり、実際はパリティ不良でないにも係わらずパリ
ティ不良を検出すると共に、誤ったパリティビットをデ
ータに付加し直した場合には、第2のパリティ生成確認
回路4bと第1のパリティ生成確認回路4aの両方でパ
リティ不良を検出する。
【0055】c.記憶部3の不良により記憶されていた
データあるいはパリティビットが変化してしまった場
合、または初期化されていない不定のデータおよびパリ
ティビットを記憶部3から読み出した場合、または第2
のパリティ生成確認回路4bに不良があり、実際はパリ
ティ不良でないにも係わらずパリティ不良を検出してし
まう場合には、第2のパリティ生成確認回路4bではパ
リティ不良を検出するが、第1のパリティ生成確認回路
4aではパリティ不良を検出しない。
【0056】以上の各部の不良検出は演算処理部1内で
の処理により行われるが、その処理内容をロジック回路
で実現すると図8に示すようになる。図8において、A
ND21〜AND24は書込み時に対応する論理回路
で、これらAND21〜AND24には書込み信号に加
えて第1のパリティ生成確認回路4aの出力信号S4a
と第2のパリティ生成確認回路4bの出力信号S4bが
それぞれ入力されるが、AND21に対しては出力信号
S4a,S4bがそれぞれ反転入力端子に、AND22
に対しては出力信号S4aのみが反転入力端子に、AN
D23に対しては出力信号S4bのみが反転入力端子に
それぞれ入力される。
【0057】また、AND25〜AND28は読出し時
に対応する論理回路で、これらAND25〜AND28
には読出し信号に加えてパリティ生成確認回路4a,4
bの出力信号S4a,4bがそれぞれ入力されるが、A
ND25に対しては出力信号S4a,S4bがそれぞれ
反転入力端子に、AND26に対しては出力信号S4a
のみが反転入力端子に、AND25に対しては出力信号
Sbのみが反転入力端子にそれぞれ入力される。上記不
良検出の状況と不良推定部位をまとめると、図9に示す
ようになる。 (1)演算処理部1から記憶部3へデータを書込む際に
は、
【0058】a.第2のパリティ確認回路4bにおい
て、パリティ不良を検出した場合には、第1のパリティ
生成確認回路4aまたはデータバス2または第2のパリ
ティ確認回路4bの不良と判断する。 (2)記憶部3から演算処理部1がデータを読み出す際
には、
【0059】a.第2のパリティ生成確認回路4bにて
パリティ不良を検出せず、第1のパリティ生成確認回路
4aにてパリティ不良を検出した場合にはデータバス2
または第1のパリティ生成確認回路4aの不良と判断す
る。
【0060】b.第2のパリティ生成確認回路4bと第
1のパリティ生成確認回路4aの両方でパリティ不良を
検出した場合には、第2のパリティ生成確認回路4aの
不良と判断する。
【0061】c.第2のパリティ生成確認回路4bでは
パリティ不良を検出したが、第1のパリティ生成確認回
路4aではパリティ不良を検出しなかった場合には記憶
部3の不良または第2のパリティ生成確認回路4bの不
良または初期化されていないデータの読出しと判断す
る。
【0062】その他の不良検出モードの場合には複合不
良と判断することにより、不良発生部位を従来例の場合
よりも限定できるので、不良発生部位の識別が容易にな
る。さらに、図1に示す実施例では、書込み時にパリテ
ィ不良となるデータがそのまま記憶部3に書込まれ、そ
れが読み出されるときに再度パリティ不良を検出するこ
とがあり、実際は書込み時の不良であるにも係わらず読
出し時にも不良を検出することになり、不良解析上紛ら
わしいという欠点があったが、本実施例では書込み時に
第2のパリティ生成確認回路4bで正しいパリティビッ
トを付加し直すため読出し時にパリティ不良を検出する
ことはない。
【0063】図10は本発明によるディジタル演算処理
装置の不良検出装置の第3の実施例の構成を示すブロッ
ク図であり、従来例と同様に本発明と直接関係のないア
ドレスバス、書込み信号や読出し信号等の各種制御信
号、およびディジタル演算処理装置に通常接続される入
出力装置等の回路については省略してある。また、図1
0において、図29と同一部分には同一符号を付して示
す。
【0064】第3の実施例では、図10に示すように演
算処理部1とデータバス2との接続部に誤り検出訂正回
路7を設け、また記憶部3とデータバス2との接続部に
誤り検出回路8を設けてデータバス2を介してデータを
パリティビットと共に伝達できるようにすると共に、記
憶部3にデータに加えてパリティビットも記憶できるよ
うに構成したものである。
【0065】上記演算処理部1は、例えばマイクロコン
ピュータを用いた周知の回路、データバス2は回路を相
互に接続する信号線で構成される周知の回路、記憶部3
はメモリおよびバッファ等で構成される周知の回路、誤
り検出訂正回路7は図11に示すような例えば誤り検出
訂正用IC9により構成される。
【0066】この誤り検出訂正用IC9は、図12に示
すようにnビットのデータに対して、mビットの誤り検
出訂正用ビットを付加する。mビットの誤り検出訂正ビ
ットを生成する場合、mビットのそれぞれをnビットの
データの一部のパリティビットになるようにする。誤り
検出訂正時には、mビットの誤り検出ビットのそれぞれ
について部分データのパリティチェックを行う。そし
て、mビットの誤り検出ビットが正常であれば、データ
に誤りがなく、いくつかの誤り検出ビットに誤りがあっ
た場合、つまり1ビットの誤りに対してはnビットのデ
ータまたはmビットの誤り検出用ビットのどのビットに
誤りがあるかが分かり、また2ビットの誤りに対しては
誤りビットの位置は分からないが、2ビットに誤りがあ
ったことを検出できる。
【0067】従って、1ビット誤りの場合には、誤りの
ビット位置が分かるため、そのビットの“1”と“0”
を反転することにより、正しいデータに訂正することが
できる。
【0068】なお、nビットのデータのどの部分につい
てパリティを計算し、mビットの誤り訂正用ビットのそ
れぞれの値とするか等については周知であるため、その
説明は省略する。
【0069】このような機能を有する誤り検出訂正用I
C9において、誤り訂正用ビット生成時には生成信号S
10が入力され、データ入力S1に対応する複数ビット
の誤り訂正用ビット出力S9が出力される。また、この
誤り検出訂正用IC9にデータ入力S1および誤り訂正
用ビット入力S7が取込まれると共に、検出・訂正信号
S11が入力されるとデータ不良の検出時にはデータ不
良検出信号S12を出力すると共に、1ビット誤りであ
れば正しく訂正されたデータ出力S8および誤り訂正用
ビット出力S9が出される。
【0070】なお、誤り訂正用ビットは、例えば32ビ
ットのデータに対し7ビット付加され、データと誤り訂
正用ビットの計39ビット中に誤りが1ビットある場合
にはその誤りを訂正することが可能であり、誤りが複数
ビットあればその誤りを検出することが可能である。
【0071】また、誤り検出回路8は、前述の誤り検出
訂正回路7からデータ出力S8および誤り訂正用ビット
出力S9のみを削除した回路であり、これもまた周知の
回路なので、その説明は省略する。次に上記のように構
成されたディジタル演算処理装置の不良検出装置の作用
について述べる。
【0072】図10において、演算処理部1から記憶部
3にデータを書込む際には、誤り検出訂正回路7にてデ
ータに複数の誤り訂正用ビットを付加し、データバス2
を介して記憶部3側へ伝達される。この訂正用ビットが
付加されたデータは誤り検出回路8にてデータが正しい
ことを確認した後記憶部3に書込まれる。
【0073】また、図10において、演算処理部1によ
り記憶部3からデータを読み出す際には、記憶部3から
出力されるデータと誤り訂正用ビットを誤り検出回路8
にてデータが正しいことを確認した後データバス2に出
力し、このデータバス2を介して伝達されるデータおよ
び訂正用ビットを誤り検出訂正回路7にてデータが正し
いことを確認した後演算処理部1に取込まれる。この場
合、誤り検出回路8および誤り検出訂正回路7でのデー
タ確認方法は、前述したデータ書込み時の誤り検出回路
8でのデータ確認方法と同様であるため、その説明を省
略する。
【0074】次にデータ書込み時およびデータ読出し時
に、各部に不良があった場合の動作を説明する。なお、
以下で説明する各不良モードとパリティ不良検出の状況
をまとめるたものを図13に示す。 (1)演算処理部1から記憶部3へデータを書込む際に
は、
【0075】a.誤り検出訂正回路7に不良があり、デ
ータに付加した誤り訂正用ビットに誤りがある場合、ま
たはデータバス2に不良があり、データ或いは誤り訂正
用ビットが変化する場合、または誤り検出回路8に不良
があり、実際はデータ不良でないにも係わらずデータ不
良を検出してしまう場合には、誤り検出回路8において
データ不良を検出する。 (2)記憶部3から演算処理部1がデータを読み出す際
には、
【0076】a.データバス2が不良であり、データあ
るいは誤り検出用ビットが変化してしまう場合、または
誤り検出訂正回路7に不良があり、実際はデータ不良で
ないにも係わらずデータ不良を検出してしまう場合に
は、誤り検出回路8ではデータ不良を検出しないが、誤
り検出訂正回路7にてデータ不良を検出する。
【0077】b.記憶部3の不良により記憶されていた
データあるいは誤り訂正用ビットが変化してしまった場
合、または初期化されていない不定のデータおよび誤り
訂正用ビットを記憶部3から読み出した場合には、誤り
検出回路8と誤り検出訂正回路7の両方でデータ不良を
検出する。
【0078】c.誤り検出回路8に不良があり、実際は
データ不良でないにも係わらずデータ不良を検出してし
まう場合には、誤り検出回路8ではデータ不良を検出す
るが、誤り検出訂正回路7ではデータ不良を検出しな
い。
【0079】以上の各部の不良検出は演算処理部1内で
の処理により行われるが、その処理内容をロジック回路
で実現すると図14に示すようになる。図14におい
て、AND31〜AND34は書込み時に対応する論理
回路で、これらAND31〜AND34には書込み信号
に加えて誤り検出訂正回路7の出力信号S7と誤り検出
回路8の出力信号S8がそれぞれ入力されるが、AND
31に対しては出力信号S7,S8がそれぞれ反転入力
端子に、AND32に対しては出力信号S7のみが反転
入力端子に、AND33に対しては出力信号S7のみが
反転入力端子にそれぞれ入力される。
【0080】また、AND35〜AND38は読出し時
に対応する論理回路で、これらAND35〜AND38
には読出し信号に加えて誤り検出訂正回路7の出力信号
S7と誤り検出回路8の出力信号S8がそれぞれ入力さ
れるが、AND35に対しては出力信号S7,S8がそ
れぞれ反転入力端子に、AND36に対しては出力信号
S7のみが反転入力端子に、AND35に対しては出力
信号S8のみが反転入力端子にそれぞれ入力される。上
記不良検出の状況と不良推定部位をまとめると、図15
に示すようになる。 (1)演算処理部1から記憶部3へデータを書込む際に
は、 a.誤り検出回路8において、データ不良を検出した場
合には、誤り検出訂正回路7またはデータバス2または
誤り検出回路8の不良と判断する。 (2)記憶部3から演算処理部1がデータを読み出す際
には、
【0081】a.誤り検出回路8にてデータ不良を検出
せず、誤り検出訂正回路7にてデータ不良を検出した場
合にはデータバス2または誤り検出訂正回路7の不良と
判断する。 b.誤り検出回路8と誤り検出訂正回路7の両方でデー
タ不良を検出した場合には、記憶部3の不良または初期
化されていないデータの読出しと判断する。 c.誤り検出回路8ではデータ不良を検出したが、誤り
検出訂正回路7ではデータ不良を検出しなかった場合に
は誤り検出回路8の不良と判断する。
【0082】その他の不良検出モードの場合には複合不
良と判断することにより、不良発生部位を従来例の場合
よりも限定できるので、不良発生部位の識別を容易に行
うことができる。
【0083】図16は本発明によるディジタル演算処理
装置の不良検出装置の第4の実施例の構成を示すブロッ
ク図であり、従来例と同様に本発明と直接関係のないア
ドレスバス、書込み信号や読出し信号等の各種制御信
号、およびディジタル演算処理装置に通常接続される入
出力装置等の回路については省略してある。また、図1
6において、図29と同一部分には同一符号を付して示
す。
【0084】第4の実施例では、図16に示すように演
算処理部1とデータバス2との接続部に第1の誤り検出
訂正回路7aを設け、また記憶部3とデータバス2との
接続部にも第2の誤り検出訂正回路7bを設けてデータ
バス2を介してデータを誤り訂正用ビットと共に伝達で
きるようにすると共に、記憶部3にデータに加えて訂正
用ビットも記憶できるように構成したものである。な
お、演算処理部1、データバス2、記憶部3、誤り検出
訂正回路7a,7bは図10にて説明したものと同様で
あるため、説明を省略する。
【0085】図16において、演算処理部1から記憶部
3へデータを書込む際には、第1の誤り検出訂正回路7
aにてデータに複数の誤り訂正用ビットを付加し、デー
タバス2を介して記憶部3側に伝達される。この訂正用
ビットが付加されたデータは、記憶部3側の第2の誤り
検出訂正回路7bにてデータが正しいことの確認を行っ
た後に記憶部3に書込まれる。このときデータ不良が検
出された場合には、第2の誤り検出訂正回路7bにて正
しい誤り訂正用ビットを付加し直す。
【0086】また、図16において、記憶部3から演算
処理部1がデータを読み出す際には記憶部3から出力さ
れるデータと誤り訂正用ビットを第2の誤り検出訂正回
路7bにてデータが正しいことを確認した後、データバ
ス2に出力する。このデータバス2に出力されたデータ
および誤り訂正用ビットは第1の誤り検出訂正回路7a
にてデータが正しいことを確認した後演算処理部1に取
込まれる。
【0087】但し、第2の誤り検出訂正回路7bで不良
を検出した場合には、第2の誤り検出訂正回路7bにて
正しい誤り訂正用ビットを付加し直した後にデータおよ
び誤り訂正用ビットをデータバス2に出力する。
【0088】次にデータ書込み時およびデータ読出し時
に、各部に不良があった場合の動作を説明する。なお、
以下で説明する各不良モードとデータ不良検出の状況を
まとめるたものを図17に示す。 (1)演算処理部1から記憶部3へデータを書込む際に
は、
【0089】a.第1の誤り検出訂正回路7aに不良が
あり、データに付加した誤り訂正用ビットに誤りがある
場合、またはデータバス2に不良があり、データ或いは
誤り訂正用ビットが変化する場合、または第2の誤り検
出訂正回路7bに不良があり、実際はデータ不良でない
にも係わらずデータ不良を検出してしまう場合には、第
2の誤り検出訂正回路7bにおいてデータ不良を検出す
る。 (2)記憶部3から演算処理部1がデータを読み出す際
には、
【0090】a.データバス2が不良であり、データあ
るいは誤り訂正用ビットが変化してしまう場合、または
第1の誤り検出訂正回路7aに不良があり、実際はデー
タ不良ではないにも係わらずデータ不良を検出してしま
う場合には、第2の誤り検出訂正回路7bではデータ不
良を検出しないが、第1の誤り検出訂正回路7aにてデ
ータ不良を検出する。
【0091】b.第2の誤り検出訂正回路7bに不良が
あり、実際はデータ不良でないにも係わらずデータ不良
を検出すると共に、誤った誤り訂正用ビットをデータに
付加し直した場合には、第2の誤り検出訂正回路7bと
第1の誤り検出訂正回路7aの両方でデータ不良を検出
する。
【0092】c.記憶部3の不良により記憶されていた
データあるいは誤り訂正用ビットが変化してしまった場
合、または初期化されていない不定のデータおよび誤り
訂正用ビットを記憶部3から読み出した場合、または第
2の誤り検出訂正回路7bに不良があり、実際はデータ
不良でないにも係わらずデータ不良を検出してしまう場
合には、第2の誤り検出訂正回路7bではデータ不良を
検出するが、第1の誤り検出訂正回路7aではデータ不
良を検出しない。
【0093】以上の各部の不良検出は演算処理部1内で
の処理により行われるが、その処理内容をロジック回路
で実現すると図18に示すようになる。図18におい
て、AND41〜AND44は書込み時に対応する論理
回路で、これらAND41〜AND44には書込み信号
に加えて第1の誤り検出訂正回路7aの出力信号S7a
と第2の誤り検出訂正回路7bの出力信号S7bがそれ
ぞれ入力されるが、AND41に対しては出力信号S7
a,S7bがそれぞれ反転入力端子に、AND42に対
しては出力信号S7aのみが反転入力端子に、AND4
3に対しては出力信号S7bのみが反転入力端子にそれ
ぞれ入力される。
【0094】また、AND45〜AND48は読出し時
に対応する論理回路で、これらAND45〜AND48
には読出し信号に加えて第1の誤り検出訂正回路7a、
第2の誤り検出訂正回路7bの出力信号S7a,7bが
それぞれ入力されるが、AND45に対しては出力信号
S7a,S7bがそれぞれ反転入力端子に、AND46
に対しては出力信号S7aのみが反転入力端子に、AN
D45に対しては出力信号S7bのみが反転入力端子に
それぞれ入力される。上記不良検出の状況と不良推定部
位をまとめると、図19に示すようになる。 (1)演算処理部1から記憶部3へデータを書込む際に
は、
【0095】a.第2の誤り検出訂正回路7bにおい
て、データ不良を検出した場合には、第1の誤り検出訂
正回路7aまたはデータバス2または第2の誤り検出訂
正回路7bの不良と判断する。 (2)記憶部3から演算処理部1がデータを読み出す際
には、
【0096】a.第2の誤り検出訂正回路7bにてパリ
ティ不良を検出せず、第1の誤り検出訂正回路7aにて
データ不良を検出した場合にはデータバス2または第1
の誤り検出訂正回路7aの不良と判断する。 b.第2の誤り検出訂正回路7bと第1の誤り検出訂正
回路7aの両方でデータ不良を検出した場合には、第2
の誤り検出訂正回路7bの不良と判断する。
【0097】c.第2の誤り検出訂正回路7bではデー
タ不良を検出したが、第1の誤り検出訂正回路7aでは
データ不良を検出しなかった場合には記憶部3の不良ま
たは第2の誤り検出訂正回路7bの不良または初期化さ
れていないデータの読出しと判断する。
【0098】その他の不良検出モードの場合には複合不
良と判断することにより、不良発生部位を従来例の場合
よりも限定できるので、不良発生部位の識別を容易に行
うことができる。
【0099】さらに、図10に示す実施例では、書込み
時にデータ不良となるデータがそのまま記憶部3に書込
まれ、それが読み出されるときに再度データ不良を検出
することがあり、実際は書込み時の不良であるにも係わ
らず読出し時にも不良を検出することになり、不良解析
上紛らわしいという欠点があったが、本実施例では書込
み時に第2の誤り検出訂正回路7bで正しい誤り訂正用
ビットを付加し直すため読出し時にデータ不良を検出す
ることはない。
【0100】以上述べた各実施例では、パリティ生成確
認回路、誤り検出訂正回路等からの不良検出信号の処理
については、本発明の要旨と直接関係がないので詳細な
説明は省略したが、これらの不良検出信号を用いて行う
図5、図9、図15、図19に示したような不良部位の
判断は、人間がその信号の状態を読込んで行ってもよ
く、演算処理部1に入力しプログラム処理にて判断を行
わせてもよく、また演算処理部1とは別に設けた他の演
算処理部に入力しプログラム処理にて判断を行わせても
よく、あるいは周知の組合わせハードウェア回路にて行
ってもよい等、いかなる手段を用いてもよい。
【0101】また、上記各実施例で説明した各部位、即
ち演算処理部1、データバス2、記憶部3、パリティ生
成確認回路4、パリティ確認回路5、誤り検出訂正回路
7、誤り検出回路8は全て同一の基板上に実装されてい
ても、あるいは複数の基板にいかなる組合わせで実装さ
れていてもよいことは言うまでもない。
【0102】さらに、パリティ生成確認回路4、パリテ
ィ確認回路5、誤り検出訂正回路7、誤り検出回路8の
構成は、上記実施例で説明した構成に限らず、同等の機
能を有する回路であればどのような回路であっても適用
することができる。また、図5、図9、図15、図19
に示したような不良部位の判断方法の全てを採用せず、
その一部を用いるようにしても良いことは明らかであ
る。
【0103】一方、上述した各実施例においては、演算
処理部1からデータを記憶部3へ書込む際に、パリティ
不良またはデータ不良を検出した場合にも記憶部3への
書込みが行われるように説明したが、パリティ不良また
はデータ不良を検出した場合には記憶部3への書込みは
行わず、記憶部3の旧値を残すようにしてもよい。この
ようにすれば、誤ったデータで記憶部3の内容が書換え
られることを防止することができる。
【0104】以上は演算処理部と記憶部との間でのデー
タの書込みまたは読出し時におけるパリティ不良または
データ不良を検出する不良検出装置について述べたが、
次にディジタル演算処理装置をディジタル形保護継電装
置に適用した場合の不良検出装置について述べる。次に
本発明の第5の実施例としてディジタル演算装置をディ
ジタル形保護継電装置に適用した場合の不良検出装置に
ついて説明する。
【0105】図20は本発明の第5の実施例を示すディ
ジタル形保護継電装置の不良検出装置のブロック図であ
る。図20において、中央演算処理部(CPU)21は
入力した系統電気量を用いて周知のリレー演算を行い、
その結果を周知の出力回路を介して出力すると共に、周
知の自動点検処理および常時監視処理を行う。前記CP
U21は、周知のウオッチドッグタイマ回路等で構成さ
れる中央演算処理部不良監視部22によってその動作が
監視される。
【0106】この不良監視結果、リレー演算結果、自動
点検結果、常時監視処理結果は、伝送処理部23に取込
まれ、中央演算処理部不良監視部22から出力されるC
PU監視不良信号S22は、伝送処理部23内の制御部
28に入力される。
【0107】さらに、CPU21は図21に例示したよ
うな伝送フォーマットの伝送データS21も作成し、伝
送処理部23内の制御部28からデータ書込み要求S2
8−1を受取ると、この伝送フォーマットの伝送データ
を伝送処理部23内のパラレル/シリアル変換部(P/
S)26に書込む。この場合、図21に示す伝送フォー
マットは、伝送データの始まりを示す特定の複数ビット
パターンのヘッダーS21aの後にリレー動作情報S2
1b−#1〜#8、自動点検結果S21c、常時監視処
理結果S21d、中央演算処理部不良監視結果S21e
を送信し、最後に例えばCRC(巡回冗長符号)等の複
数ビットからなる周知の伝送不良検出用ビットS21f
を送信する場合を例としている。
【0108】また、制御部28からP/S26にクリア
信号S28−2および変換クロックS28−3が与えら
れ、書込まれた伝送データS21をパラレルデータから
シリアルデータに変換する。このP/S26からの出
力、即ちシリアル伝送データS26は、論理和回路3
2、伝送インターフェース(I/F)27を介して出力
される。
【0109】ここで、制御部28は、図22に示すよう
に発振回路(OSC)28a、カウンタ28b、および
ROM28cから構成され、OSC28aの出力をカウ
ンタ28bで分周し、カウンタ28bの出力を順次イン
クリメントする数値をROM28cのアドレスとして入
力する。また、前記CPU監視不良信号S22はROM
28cのアドレス入力の最上位に入力される。また、R
OM28cからは、クリア信号S28−2、データ書込
み要求28−1、変換クロックS28−3に加え、不良
時伝送データS28−4が出力される。
【0110】次に上記のように構成されたディジタル形
保護継電装置の不良監視装置の作用をROM28cから
の各信号の出力およびその時の各部の信号を例示した図
23および図24を用いて説明する。
【0111】図23は、CPU監視不良信号S22=
“0”、即ちCPU21が正常に動作している場合の制
御部28の出力S21−1〜S21−4を示したタイム
チャートである。CPU監視不良信号S22=“0”の
場合は、ROM28cのアドレス入力は、カウンタ28
bの値と同じである。この場合、ROM28cの出力が
図23のS28−1〜S28−4の通りになるように予
めROM28cはプログラムされている。このような状
態にあるとき不良時伝送データS28−4は常に“0”
であるため、論理和回路32の出力S32はP/S26
の出力S26と等しく、従って図20の回路はクリア信
号S28−2によってP/S26の中身をクリアし、そ
の後データ書込み要求S28−1を出力し、CPU21
にP/S26にデータを書込ませる。その後に変換クロ
ックS28−3を順次出力し、パラレルデータからシリ
アルデータに変換して伝送データS26をI/F27へ
出力する。この場合、送信データS27はCPU21が
書き込んだデータS21を元に図21のフォーマット通
りに出力される。
【0112】図24は、CPU監視不良信号S22=
“1”、即ちCPU21が不良の場合の制御部28の出
力S28−1〜28−4、P/S26の出力S26およ
びI/F27より出力される送信データS27を示した
タイムチャートである。送信データS27は論理和回路
32の出力S32と論理は等しくなる。CPU監視不良
信号S22=“1”の場合は、ROM28cのアドレス
入力はカウンタ28bの値に、S22を接続したROM
28cのアドレス相当分、例えばS22をアドレスの下
位から8ビット目に接続した場合には、10進数で12
8だけ下駄を履かせた値となる。
【0113】このときのROM28cの出力が図23の
S28−1〜28−4のように予めROM28cはプロ
グラムされている。この場合、クリア信号S28−2は
常に“0”となっているため、P/S26の出力S26
は常に“0”となる。従って、論理和回路32の出力S
32はS28−4、即ち不良時伝送に等しい。このた
め、送信データS27はROM28cに書込まれた不良
時伝送データ28−4がそのまま送信されることにな
る。この不良時伝送データS28−4を送信データS2
7が図21のフォーマットに従い、ヘッダーS21aを
まず送信し、リレー動作情報S21b、S21b−#1
〜#8は全て“0”、即ち不動作、自動点検結果S21
eのみ“1”となり、最後に正しい伝送不良検出用ビッ
トS21fとなるようにしておくことにより、受信側で
は伝送不良は検出せず、中央演算処理部21より監視結
果=“1”のデータを得ることができる。
【0114】このように上記実施例によれば、中央演算
処理部監視部22がCPU21の不良を検出していない
場合には通常の伝送処理が行え、中央演算処理部監視部
22がCPU21の不良を検出した場合には、ROM2
8cに予め書込んでおいた図21に示したようなフォー
マットで、かつ中央演算処理部監視結果S21e=
“1”となるような不良時伝送データが送信される。従
って、伝送処理部23に伝送処理CPUを設けなくても
CPU21が不良になった場合にも受信側で伝送不良を
検出することなく、また伝送処理部23あるいは伝送路
の不良とCPU21の不良が判別できるので、信頼性が
高く、小型で安価なディジタル保護継電装置とすること
ができる。次に本発明の第6の実施例としてディジタル
演算装置をディジタル形保護継電装置に適用した場合の
不良検出装置について説明する。
【0115】図25は本発明を適用したディジタル形保
護継電装置の第6の実施例におけるタイムチャートを示
すものであり、構成については図20および図22と同
様なので、ここではその説明を省略する。この実施例で
は、伝送処理部23内の制御部28のROM28cに予
め書込む内容を変えることにより、中央演算処理部不良
監視部22がCPU21の不良を検出した場合に、P/
S26と不良時伝送データ28c−4の論理和を求める
ように構成したものである。
【0116】この例においては、中央演算処理部不良監
視部22の出力S22が“0”の場合には、図23の場
合と同様であり、中央演算処理部不良監視部22の出力
S22が“1”の場合に図25に示すようなタイムチャ
ートになる。即ち、中央演算処理部不良監視結果S21
eのみ“1”となるようにS28c−4が出力される
が、その他のタイミングではS28c−4は常に“0”
であり、P/S26の出力S26はそのまま送信され
る。
【0117】上記実施例においても、中央演算処理部不
良監視部22がCPU21の不良を検出した場合に受信
側で中央演算処理部不良監視結果が“1”となる受信デ
ータを受取ることができる。
【0118】図26は本発明を適用したディジタル形保
護継電装置の第7の実施例の構成を示すブロック図であ
り、図20と同一部分には同一符号を付して示し、ここ
では異なる点について述べる。本実施例においては、制
御部28の出力として図20に示したクリア信号S28
−2、データ書込み要求28−1、変換クロックS28
−3、不良時伝送データ28−4に加えて切換信号S2
8−5を出力するようにしたものである。また、周知の
論理和回路、論理積回路、反転回路で構成される周知の
セレクト回路33を設け、切換信号S28−5が“0”
の場合には出力S33=S26、切換信号S28−5が
“1”の場合には出力S33=S28−4となるように
構成している。
【0119】本実施例における動作を図27に示すタイ
ムチャートにより説明する。図27は伝送データS27
のうち、ヘッダーS27−1、自動点検結果27−3お
よび常時監視処理結果27−4は、P/S26の出力S
26を送信し、リレー動作情報S27−2#1〜#8は
全て“0”、そして中央演算処理部不良監視結果S27
−5はS27−2#1〜#8の送信タイミングとS27
−5の送信タイミングで“1”となるようにした例であ
る。
【0120】本実施例においては、中央演算処理部監視
部22がCPU21の不良を検出した場合に、送信デー
タS27の特定のビットのみを自由に変更できるため、
他の実施例と同様に受信側にて中央演算処理部不良監視
結果が“1”となる受信データを受取るようにすること
ができる。
【0121】図22に示した制御部28の構成におい
て、ROM28cのアドレスビット数やデータビット数
はどのようであっても、また必要に応じてカウンタ28
bをリセットする回路を追加しても前述同様に実施する
ことができる。
【0122】また、制御部28の構成は、図22図に示
す回路例に限らず、同様な動作をする回路であればどの
ような回路でもよく、周知のシーケンサー回路等を用い
てもよいことはいうまでもない。
【0123】さらに図21に示した伝送フォーマットは
一例であり、この伝送フォーマットに限らず、反転2連
送、HDLC等、どのような伝送フォーマットであって
も前記実施例同様に実施することができるものである。
【0124】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、不良
部位の識別を容易にして不良発生時の回収を短時間に、
且つ確実に行えるディジタル演算処理装置の不良検出装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル演算処理装置の不良検
出装置の第1の実施例を示すブロック構成図。
【図2】同実施例におけるパリティ生成確認回路の構成
図。
【図3】図1における各不良モードとパリティ不良検出
の状況を示す図。
【図4】第1の実施例における不良判別処理内容を示す
ロジック回路図。
【図5】図1におけるパリティ不良検出の状況と不良推
定部位をまとめた図。
【図6】本発明の第2の実施例を示すブロック構成図。
【図7】図6における各不良モードとパリティ不良検出
の状況を示す図。
【図8】第2の実施例における不良判別処理内容を示す
ロジック回路図。
【図9】図6におけるパリティ不良検出の状況と不良推
定部位をまとめた図。
【図10】本発明の第3の実施例を示すブロック構成
図。
【図11】同実施例における誤り検出訂正回路の構成
図。
【図12】同実施例において、nビットのデータに対し
て、mビットの誤り検出訂正用ビットを付加した状態を
示すデータ構成図。
【図13】図10における各不良モードとパリティ不良
検出の状況を示す図。
【図14】第3の実施例における不良判別処理内容を示
すロジック回路図。
【図15】図10におけるパリティ不良検出の状況と不
良推定部位をまとめた図。
【図16】本発明の第4の実施例を示すブロック構成
図。
【図17】図16における各不良モードとパリティ不良
検出の状況を示す図。
【図18】第4の実施例における不良判別処理内容を示
すロジック回路図。
【図19】図16におけるパリティ不良検出の状況と不
良推定部位をまとめた図。
【図20】本発明の第5の実施例としてディジタル保護
継電装置の不良検出装置を示すブロック構成図。
【図21】同実施例における伝送フォーマットを示す
図。同実施例における伝送制御部の構成図。
【図22】同実施例における伝送制御部の構成図。
【図23】同実施例において、CPU監視装置が不良を
検出しないときのデータ処理を示すタイムチャート。
【図24】同実施例において、CPU監視装置が不良を
検出したときのデータ処理を示すタイムチャート。
【図25】本発明の第6の実施例を説明するためのCP
U監視装置が不良を検出したときのデータ処理を示すタ
イムチャート。
【図26】本発明の第7の実施例としてディジタル保護
継電装置の不良検出装置を示すブロック構成図。
【図27】同実施例において、CPU監視装置が不良を
検出したときのデータ処理を示すタイムチャート。
【図28】従来のディジタル演算処理装置の構成例を示
すブロック図。
【図29】従来の異なるディジタル演算処理装置の構成
例を示すブロック図。
【符号の説明】
1……演算処理部、2……データバス、3……記憶部、
4,4a,4b……パリティ生成確認回路、5……パリ
ティ確認回路、6……パリティジェネレータチェッカI
C、7,7b,7a……誤り検出訂正回路、8……誤り
検出回路、9……誤り検出訂正用IC、21……中央演
算処理部、22……中央演算処理部不良監視部、23…
…伝送処理部、26……パラレル/シリアル変換部、2
7……伝送インターフェース、、28……伝送制御部、
28a……発振回路、28b……カウンタ、28c……
ROM。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力情報が演算処理部により演算処理さ
    れたデータをデータバスを介して記憶部に伝送して記憶
    するようにしたディジタル演算処理装置の不良検出装置
    において、前記演算処理部とデータバスとの接続部に設
    けられ、前記記憶部へのデータ書込み時データにパリテ
    ィビットを付加して前記記憶部へ伝達し、前記記憶部か
    らのデータ読出し時前記データバスを介してデータと共
    に伝達されたパリティビットが正しいことを確認して前
    記演算処理部に取込む第1のパリティ生成確認手段と、
    前記記憶部とデータバスとの接続部に設けられ、前記記
    憶部へのデータ書込み時前記データバスを介して伝達さ
    れたデータおよびパリティビットのパリティが正しいこ
    とを確認して前記記憶部に書込み、データ読出し時パリ
    ティが正しいことを確認して前記データバスに出力する
    パリティ確認手段、またはデータ書込み時パリティ不良
    が確認されると正しいパリティビットを再付加して前記
    記憶部に書込み、読出し時パリティ不良が確認されると
    正しいパリティビットを再付加して前記データバスに出
    力する第2のパリティ生成確認手段と、前記第1のパリ
    ティ生成確認手段およびパリティ確認手段、または第2
    のパリティ生成確認手段によるパリティ不良の有無を条
    件に前記ディジタル演算処理装置の不良部位を判定する
    不良部位判定手段とを備えたことを特徴とするディジタ
    ル演算処理装置の不良検出装置。
  2. 【請求項2】 入力情報が演算処理部により演算処理さ
    れたデータをデータバスを介して記憶部に伝送して記憶
    するようにしたディジタル演算処理装置の不良検出装置
    において、前記演算処理部とデータバスとの接続部に設
    けられ、誤り訂正用ビットを付加する機能および誤りが
    検出されるとその誤りを訂正する機能を有し、且つ前記
    記憶部へのデータ書込み時データに誤り訂正用ビットを
    付加して前記記憶部へ伝達し、前記記憶部からのデータ
    読出し時前記データバスを介して伝達されたデータおよ
    び誤り訂正用ビットからデータに誤りがあるか否かを検
    出し誤りがあればそのデータを訂正して前記演算処理部
    に取込む第1の誤り検出訂正手段と、前記記憶部とデー
    タバスとの接続部に設けられ、前記記憶部へのデータ書
    込み時前記データバスを介して伝達されたデータおよび
    誤り訂正用ビットからデータに誤りがないことを確認し
    て前記記憶部に書込み、記憶部からのデータ読出し時誤
    り訂正用ビットからデータに誤りがないことを確認して
    前記データバスに出力する誤り検出手段、または第1の
    誤り検出訂正手段と同一機能を有し、前記記憶部へのデ
    ータ書込み時誤り訂正用ビットからデータの誤りが検出
    されると誤り訂正用ビットを再付加して前記記憶部に書
    込み、記憶部からの読出し時データに誤りがないことの
    確認とデータ誤りが検出されると誤り訂正用ビットを再
    付加して前記データバスに出力する第2の誤り検出訂正
    手段と、前記第1の誤り検出訂正手段および誤り検出手
    段、または第2の誤り検出訂正手段によるデータ誤り検
    出の有無を条件に前記ディジタル演算処理装置の不良部
    位を判定する不良部位判定手段とを備えたことを特徴と
    するディジタル演算処理装置の不良検出装置。
  3. 【請求項3】 系統電気量が入力されると所定のリレー
    演算を行い、その結果を出力する中央演算処理部と、こ
    の中央演算処理部を常時監視して不良の有無を検出する
    中央演算処理部不良監視部と、前記中央演算処理部の不
    良時に備えた伝送フォーマットの伝送データが予め記憶
    された伝送制御部、前記中央演算処理部で演算処理され
    たデータをパラレネ信号からシリアル信号に変換するパ
    ラレル/シリアル変換部およびこのパラレル/シリアル
    変換部より出力されるシリアルデータを送信する伝送イ
    ンターフェースから構成され、前記中央演算処理部不良
    監視部より前記伝送制御部に不良検出信号が入力される
    と、前記パラレル/シリアル変換部の出力を阻止して前
    記伝送制御部に予め記憶してある伝送データを前記伝送
    インターフェースに入力して送信する機能を持たせた伝
    送処理部とを備えたことを特徴とするディジタル演算装
    置の不良検出装置。
  4. 【請求項4】 系統電気量が入力されると所定のリレー
    演算を行い、その結果を出力する中央演算処理部と、こ
    の中央演算処理部を常時監視して不良の有無を検出する
    中央演算処理部不良監視部と、前記中央演算処理部の不
    良時に備えた伝送フォーマットの伝送データが予め記憶
    された伝送制御部、前記中央演算処理部で演算処理され
    たデータをパラレネ信号からシリアル信号に変換するパ
    ラレル/シリアル変換部およびこのパラレル/シリアル
    変換部より出力されるシリアルデータを送信する伝送イ
    ンターフェースから構成され、前記中央演算処理部不良
    監視部より前記伝送制御部に不良検出信号が入力される
    と、前記パラレル/シリアル変換部からの出力の特定ビ
    ットを前記伝送制御部に予め記憶してある伝送データに
    置換えて前記伝送インターフェースに入力して送信する
    機能を持たせた伝送処理部とを備えたことを特徴とする
    ディジタル演算装置の不良検出装置。
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