JPH0618630Y2 - 有機溶剤含有水処理装置 - Google Patents

有機溶剤含有水処理装置

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JPH0618630Y2
JPH0618630Y2 JP9715089U JP9715089U JPH0618630Y2 JP H0618630 Y2 JPH0618630 Y2 JP H0618630Y2 JP 9715089 U JP9715089 U JP 9715089U JP 9715089 U JP9715089 U JP 9715089U JP H0618630 Y2 JPH0618630 Y2 JP H0618630Y2
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JP
Japan
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air
organic solvent
water
tank
aeration
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JP9715089U
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JPH0338194U (ja
Inventor
宏 柿崎
登 加々美
仁 相原
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アクアス株式会社
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  • Physical Water Treatments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電子機器製造やドライクリーニングなどの際に
排出される有機溶剤含有水、とくに含ハロゲン有機溶剤
含有水などを処理して、有機溶剤含有量を効果的に低減
させるための装置に関する。
〔従来の技術〕
電子機器の製造やドライクリーニングでは、たとえばト
リクロロエチレン、トリクロロエタン、テトラクロロエ
チレンなどのハロゲン含有有機溶剤が多く使用されてお
り、上記の作業工程からの排水にも屡々これらの有機溶
剤が高濃度で含まれていることがある。
このような有機溶剤含有水は、環境汚染を防ぐために脱
溶剤処理をしたのちに廃棄する必要があるが、液体のま
まで吸着剤による処理などを行なうことは工程が複雑で
あって経済的でないから、曝気などの方法によって有機
溶剤を蒸気化して水中から除去し、その後有機溶剤蒸気
を含む気体を吸着剤などによって処理する方法が多く利
用されている。ところが、有機溶剤含有水は、界面活性
を有する各種の物質やゴミなどを含んでいることが多
く、曝気に際して溶剤を高濃度で含む泡が発生し、それ
が曝気ガスに伴われて次工程に移るときはその運転操作
を妨げたりあるいは環境汚染を引きおこすなどの恐れが
ある。
そこで従来は、曝気装置内に消泡器を設ける方法や曝気
装置内での泡立ちを抑えるために消泡剤を添加する方法
が採用されていたが、これらの方法は曝気装置が大型と
なったり別途に消泡剤用のタンクとポンプとを必要とす
るなど、小容量の設備に対しては経済的でないうえに、
泡に濃縮された有機溶剤を液中に戻してしまう欠点があ
る。これに対して、発生した泡を別なタンクに受けてお
いて消泡を待つ方法があるが、この方法もタンクが必要
でシステムが複雑となるうえ、泡から生じた高濃度の有
機溶剤含有水を別途に処理する手間がかかる欠点があ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
そこで本考案は、有機溶剤含有水の発生量が比較的に少
量である場合に適合する小型の水処理装置において、泡
の発生の問題がなく、しかも運転管理が極めて容易な有
機溶剤含有水処理装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記のような本考案の目的は、下半部分に油水分離部を
また上半部分に泡分離部を設けた複合分離槽と、それぞ
れ底部に散気手段を設けた複数の曝気槽と、該散気手段
にそれぞれ空気を供給する送気手段と、該油水分離部で
原液から分離された溶剤溶解水部分のみが該曝気槽を順
次に通過して排出されるように配設した液系管路と、該
曝気槽内の溶剤蒸気含有空気がすべて該泡分離部を経由
して排出されるよう配設した気系管路とを備えたことを
特徴とする有機溶剤含有水処理装置によって達成するこ
とができる。
〔作用〕
本考案の有機溶剤含有水処理装置では、複合分離槽に入
った原水は、その下半部分に設けた油水分離部で溶剤部
分と溶剤溶解水部分とに分離される。この溶剤溶解水部
分は第1番目の曝気槽に流入し、ここで圧力ファンなど
の送気手段から散気手段へ送られた空気によって曝気さ
れ、有機溶剤が蒸気となって脱離し、空気と共に運び去
られる。第1の曝気槽で有機溶剤含有量が低減した水
は、第2の曝気槽に移って同様に処理され、更に有機溶
剤含有量が低減する。こうして順次に各曝気槽を通過し
た水は、最後の曝気槽を出るときに有機溶剤含有量は処
理目標数値以下となる。
一方、各曝気槽では、散気手段からの空気の泡出によっ
て処理水の面上に泡が浮び、有機溶剤蒸気を含んだ空気
と共に盛り上って流出するが、各曝気槽からの気系管路
を通って複合分離槽へ戻る際に泡膜からの液の分離と破
泡とが進み、複合分離槽の上半部分の泡分離部(場合に
より破泡手段等を備えていてもよい)に至って溶剤蒸気
含有空気と泡とが完全に分離される。従って複合分離槽
から排出される空気には泡が含まれることなく、次工程
での運転操作を妨げることは起らない。
そしてまた、泡分離部で分離された泡は徐々に破泡して
再び液に戻って原液と合流し、曝気槽を順次に通過する
ことによって処理される。
〔実施例〕
本考案の有機溶剤含有水処理装置を第1図によって説明
する。
1は複合分離槽であって、ほぼ中央位置に原水供給口1
aが設けられており、下半部分は油水分離機能材を充填
した油水分離部1b、上半部分は空間となった泡分離部
1cである。また下底部にはドレン排出口1dが、上縁
部には排気口1eが設けてある。
2,3,4はそれぞれ同構造の曝気槽である。曝気槽2
には複合分離槽1で分離処理された液を導入する液入口
2a、空気を液中に泡出させる散気管2b、液を送り出
す液出口2cおよび空気や泡を送り出す空気出口2dが
設けてある。なお、これらの複合分離槽1、曝気槽2,
3,4は、それぞれ液系管路5a,5b,5cによって
連絡されており、曝気槽4の液出口4cに接続された管
路5dは処理済み液を系外へ排出するためのものであ
る。
散気管2b,3b,4bへはファン6から送気管6aを
経由してそれぞれ空気が供給されるようになっている。
また、それぞれの曝気槽の空気出口2d,3d,4dか
らの空気や泡は、ダクト状の気系管路7によって複合分
離槽1の泡分離部1cへ泡入口1fから送り込まれるよ
うになっている。
このように構成された本考案の有機溶剤含有水処理装置
で、ドライクリーニング工場で発生したテトラクロロエ
チレン含有水を処理するとき、飽和以上のテトラクロロ
エチレンは複合分離槽1の底部に溜り、飽和液のみが曝
気槽2へ流出する。液は曝気槽2,3,4と順次に通過
する間に曝気されてテトラクロロエチレン含有量は0.1p
pm以下に低減する。又、テトラクロロエチレン蒸気を含
んだ空気は曝気槽中で発生した泡と共に気系管路7を通
って泡分離部1cに入るが、気系管路7内を通過する際
に破泡が進んで、泡分離部1c内では完全に空気と泡と
の分離が行なわれる。
〔考案の効果〕
本考案の有機溶剤含有水処理装置は、油水分離部と泡分
離部とを備えた複合分離槽を通して処理された原液を曝
気槽で脱溶剤処理するもので、曝気槽で発生する泡はす
べて泡分離部までの間で分離されて液部分が原液中に戻
ることにより、排気中に泡が混入せずに効率的に処理で
きるようになっている。
従って、原液の脱溶剤効率が制限されることがなく、ま
た排気中の溶剤蒸気の処理に対する妨害も起らない。
しかも、小型かつコンパクトであって運転も容易であ
り、高能率である特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の有機溶剤含有水処理装置の例のフロー
シートである。 1……複合分離槽、1b……油水分離部、1c……泡分
離部、1e……排気口、1f……泡入口、2,3,4…
…曝気槽、2b,3b,4b……散気管、2d,3d,
4d……空気出口、5a,5b,5c……液系管路、6
……ファン、6a……送気管、7……気系管路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下半部分に油水分離部をまた上半部分に泡
    分離部を設けた複合分離槽と、それぞれ底部に散気手段
    を設けた複数の曝気槽と、該散気手段にそれぞれ空気を
    供給する送気手段と、該油水分離部で原液から分離され
    た溶剤溶解水部分のみが該曝気槽を順次に通過して排出
    されるよう配設した液系管路と、該曝気槽内の溶剤蒸気
    含有空気がすべて該泡分離部を経由して排出されるよう
    配設した気系管路とを備えたことを特徴とする有機溶剤
    含有水処理装置。
JP9715089U 1989-08-22 1989-08-22 有機溶剤含有水処理装置 Expired - Lifetime JPH0618630Y2 (ja)

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JP9715089U JPH0618630Y2 (ja) 1989-08-22 1989-08-22 有機溶剤含有水処理装置

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JPH0338194U JPH0338194U (ja) 1991-04-12
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JP5409593B2 (ja) * 2010-12-21 2014-02-05 三菱重工業株式会社 水分含有油の脱水処理装置及び方法

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JPH0338194U (ja) 1991-04-12

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