JP4362277B2 - ガス混合システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般的に、ガス混合システムに関する。より詳細には、本発明は、生成される水溶性ガス(例えば、オゾンガス、窒素ガス、酸素ガス、空気)の無駄を少なくすることができるガス混合システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
濾過システムにおいて、殺菌や脱色などのため、被処理水にオゾンを混入することが一般的に行われている。従来の濾過システムにおけるオゾンを供給する方法について、図7を参照して説明する。まず、ポンプ100で加圧した水をエゼクタ102に送り、エゼクタ102は、オゾンガス発生器104で作られるオゾンガスを吸入する。図7に示される例では、ポンプ100に入る水は、濾過装置106の出口側から取水されたものとして図示されているが、他の個所から取水したものでもよい。オゾンが混入された水は、多量の気泡を含んだ状態で気水分離機108に入る。気水分離機108で気泡を分離すると、オゾンが溶解したオゾン水が生成される。オゾンの溶解量は通常、あまり多くはなく、溶解しなかったオゾンは、廃オゾンとしてオゾン分解装置110で酸素に分解して排気される。オゾン水は、濾過装置106の入口側に注入するのが一般的である。
【0003】
また、濾過システムにおいて、種々の理由のため、オゾンガス以外の水溶性ガス(例えば、窒素ガス、酸素ガス、空気など)を被処理水に混入することも行われている。これらの水溶性ガスも、上述のオゾンガスの場合と同様に、溶解量があまり多くはなく、溶解しなかった水溶性ガスは、廃ガスとして廃棄されているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の方式では、濾過装置の他に、気水分離機を設置しなければならず、濾過システム全体が大型化するという不都合がある。また、従来の濾過システムは、多量のガス(例えば、オゾンガス)を無駄に排気しているという弊害がある。さらに、水に溶解しているオゾン等は、急速に分解するので、オゾン等が濾過装置に到達する時点では、溶解量のうち何%かは消滅してしまっているという不都合がある。
【0005】
したがって、本発明は、生成される水溶性ガスの無駄を少なくすることができるコンパクトなガス混合システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の、水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムは、前記水溶性ガスを混合しようとする水が貯留された混合装置と、前記混合装置内に前記水溶性ガスを含んだ水を供給するための1基の第1エゼクタと、前記混合装置内に供給された前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記混合装置内の水位面より上方の箇所から吸入して水を含ませた後、前記混合装置内に再び供給するための1基又は複数基の第2エゼクタとを備えていることを特徴とするものである
【0007】
本願請求項2に記載の、水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムは、前記請求項1のシステムにおいて、前記混合装置の内部の上方の箇所が、1又は複数の仕切り板によって複数の区域に分割されており前記各区域内の水位面より上方の箇所に存在する前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記第2エゼクタによって吸入して水を含ませた後、隣接する区域に再び供給するように構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
本願請求項3に記載の、水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムは、前記請求項2のシステムにおいて、前記仕切り板の各々に、1又は複数の開口が設けられていることを特徴とするものである
【0009】
本願請求項4に記載の、水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムは、前記水溶性ガスを混合しようとする水が貯留された混合装置と前記混合装置の内部に垂直方向に互いに間隔を隔てて順に配置され、底部が開放したP個(Pは2又はそれ以上の整数)の処理部(上方から下方に向かって順に、第1処理部、第2処理部、・・・、第P処理部)と前記処理部のうち対応する処理部の内部に水溶性ガスを供給するP個(Pは2又はそれ以上の整数)のエゼクタ(上方から下方に向かって順に、第1エゼクタ、第2エゼクタ、・・・、第Pエゼクタ)とを備え前記第1エゼクタによって、前記第1処理部内に前記水溶性ガスを含んだ水が供給され、前記第2エゼクタによって、前記第1処理部内に供給された前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記第1処理部内の水位面より上方の箇所から吸入して水を含ませた後、対応する第2処理部内に供給し、次いで順次、下方に隣接するエゼクタによって、上方に隣接する処理部内に供給された前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、当該処理部内の水位面より上方の箇所から吸入して水を含ませた後、対応する処理部内に供給するように構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
本願請求項5に記載の、水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムは、前記請求項4のシステムにおいて、前記処理部の各々の水位面より上方に存在する水溶性ガスの量が一定になるように制御するための制御装置を更に備えていることを特徴とするものである。
【0011】
本願請求項6に記載の、水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムは、前記水溶性ガスを混合しようとする水が貯留された混合装置と前記混合装置内に前記水溶性ガスを含んだ水を供給するためのエゼクタとを備え前記混合装置内に供給された前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記混合装置内の水位面より上方の箇所から前記エゼクタによって吸入して水を含ませた後、前記混合装置内に再び供給するように構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
本願請求項7に記載の、水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムは、前記請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のシステムにおいて、前記水溶性ガスが、オゾンガス、窒素ガス、酸素ガス、又は空気等の水溶性ガスであることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、水溶性ガスのうちオゾンガスを例として、本発明の第1及び第2の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るガス混合システムを示した概略図である。図1において全体として参照符号10で示される本発明の第1の実施の形態に係るガス混合システムは、混合装置12を備えており、混合装置12の内部には、濾材12aが収容され、濾材12aの上方には、上部分12bが位置している。
【0017】
ガス混合システム10は又、加圧水を供給する手段、例えばポンプ14と、2つのエゼクタ、即ち第1エゼクタ16及び第2エゼクタ18とを備えている。ポンプ14は、第1管路20を介して混合装置12の出口側と連通している。一方、第1エゼクタ16は、第2管路22を介してポンプ14と連通しており、第2エゼクタ18は、第2管路22から分岐した第3管路24を介してポンプ14と連通している。第1エゼクタ16及び第2エゼクタ18から混合装置12の上部分12bの水位面下の個所に、第4管路26及び第5管路28がそれぞれ延びている。
【0018】
ガス混合システム10は又、オゾンガス供給源即ちオゾン発生器30を備えており、オゾン発生器30は、第6管路32を介して第1エゼクタ16と連通している。また、第2エゼクタ18は、第7管路34を介して混合装置12の水位面上の個所と連通している。
【0019】
ガス混合システム10は更に、オゾン分解装置36を備えており、オゾン分解装置36は、第8管路38を介して混合装置12の水位面上の個所と連通している。
【0020】
以上のように構成されたガス混合システム10の作動について説明する。ポンプ14を運転すると、ポンプ14で加圧された水が第1エゼクタ16に送られる。第1エゼクタ16は、オゾン発生器30で作られるオゾンガスを吸入し、水に混入してオゾン水を生成する。このようにして生成されたオゾン水は、第4管路26を介して混合装置12の上部分12b内に供給されるが、このとき供給されたオゾンガスの多くは水に溶解しないので、廃オゾンガスとして混合装置12の上部分12b(図1において破線で示される水位の上方)に堆積する。堆積した廃オゾンガスは、第7管路34を介して第2エゼクタ18によって吸入され、第2エゼクタ18において水と混入してオゾン水とされた後、第5管路28を介して混合装置12の上部分12b内に供給される。このようにして、廃オゾンガスを再利用し、廃オゾンガスの濃度を減少させることができる。
【0021】
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るガス混合システム40を示した概略図である。ガス混合システム40は、混合装置の上部分に1又は複数の仕切り板が設けられている点を除いて、ガス混合システム10と実質的に同一である。より詳細に説明すると、ガス混合システム40は、内部に濾材42aが収容され、濾材42aの上方に上部分42bが位置する混合装置42と、加圧水を供給する手段、例えばポンプ44と、3つのエゼクタ、即ち第3エゼクタ46、第4エゼクタ47及び第5エゼクタ48と、オゾン発生器60と、オゾン分解装置66とを備えている。そして、ポンプ44は、第11管路50を介して混合装置42の出口側と連通し、第3エゼクタ46、第4エゼクタ47及び第5エゼクタ48は、第12管路52、第13管路53及び第14管路54を介してポンプ44とそれぞれ連通している。混合装置42の上部分42bのうち混合装置42の頂壁42cに隣接した部分は、頂壁42cから垂下する2つの仕切り板43によって分割され、3つの区域、即ち第1区域Z1 、第2区域Z2 及び第3区域Z3 が形成されている。各仕切り板43の下端は、少なくとも水位面の下に位置し、第3エゼクタ46、第4エゼクタ47及び第5エゼクタ48から、仕切り板43によって分割された各区域Z1 、Z2 、Z3 の水位面下の個所に、第14管路56、第15管路57及び第16管路58がそれぞれ延びている(図3参照)。オゾン発生器60は、第17管路62を介して第3エゼクタ46と連通し、第4エゼクタ47は、第18管路63を介して第1区域Z1 の水位面上の個所と連通し、第5エゼクタ48は、第19管路64を介して第2区域Z2 の水位面上の個所と連通し、オゾン分解装置66は、第20管路68を介して第3区域Z3 の水位面上の個所と連通している。
【0022】
以上のように構成されたガス混合システム40の作動について説明する。ポンプ44を運転すると、ポンプ44で加圧された水が第3エゼクタ46に送られる。第3エゼクタ16は、オゾン発生器60で作られるオゾンガスを吸入し、水に混入してオゾン水を生成する。このようにして生成されたオゾン水は、第14管路56を介して混合装置12の第1区域Z1 内に供給されるが、上述のように、供給されたオゾンガスの多くは水に溶解しないので、廃オゾンガスとして第1区域Z1 の上方(図2(a)において破線で示される水位面の上方)に堆積する。堆積した廃オゾンガスは、第18管路63を介して第4エゼクタ47によって吸入され、第4エゼクタ47において水と混入してオゾン水とされた後、第15管路57を介して第2区域Z2 内に供給される。さらに、第2区域Z2 の上方に堆積した廃オゾンガスは、第19管路64を介して第5エゼクタ48によって吸入され、第5エゼクタ48において水と混入してオゾン水とされた後、第16管路58を介して第3区域Z3 内に供給される。そして、このような操作を繰り返すことにより、廃オゾンガスの量は、著しく減少する。
【0023】
次に、水溶性ガスのうち窒素ガスを例として、本発明の第3の実施の形態に係るガス混合システムについて説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態に係るガス混合システム70を示した概略図である。ガス混合システム70は、ガス混合システム10、40と異なり、複数のエゼクタ(図4では2つ)が垂直方向に互いに間隔を隔てて(換言すると、混合装置内の異なる高さのところに)順に配置されている。より詳細に説明すると、ガス混合システム70は、混合装置72を備えており、混合装置72の底部に被処理液流入口72a、側壁上部に被処理液流出口72b、及び頂部に排気口72cがそれぞれ設けられている。ガス混合システム70は又、混合装置72の内部に配置された第1処理部74と、混合装置72の内部の第1処理部74の下方の個所に配置された第2処理部76とを備えている。第1処理部74と第2処理部76は各々、頂壁74a、76aと側壁74b、76bとによって形成され、底部が開放している。ガス混合システム70は更に、第1処理部74に隣接して配置された第1エゼクタ78と、第2処理部76に隣接して配置された第2エゼクタ80とを備えている。第1エゼクタ78には、窒素ガス流入管路82と液流入管路84とが接続されており、第2エゼクタ80には、液流入管路84から分岐した液流入管路86が接続されている。また、第1処理部74の上部と第2エゼクタ80は、管路88を介して連通している。さらに、好ましくは、第1処理部74と第2処理部76は、管路90等の連通路を介して連通しており、連通路90には、詳細には後述するように、処理部74、76の上部に堆積するガスの量が一定になるように制御するための制御装置92が介在されている。
【0024】
なお、図4に示される形態では、エゼクタ78、80は、混合装置72の内部に配置された状態で示されているが、エゼクタ78、80を混合装置72の外部に配置し、各エゼクタから対応する処理部の底部に隣接する個所まで管路(図示せず)を延ばして、各処理部に窒素ガス等を供給するように構成してもよい。
【0025】
以上のように構成されたガス混合システム70の作動について説明する。混合装置72内には、被処理液流入口72aを介して、窒素ガスを混入しようとする水が供給されている。まず、窒素ガス流入管路82を介して窒素ガスが、液流入管路84を介して加圧水が、第1エゼクタ78にそれぞれ送られ、窒素ガスが混入された水が、第1処理部74の開放した底部から第1処理部74内に供給される。上述のように、窒素ガスの多くは水に溶解しないので、廃ガスとして第1処理部74の上部に堆積する。堆積した窒素ガスは、管路88を介して第2エゼクタ80に吸入され、第2エゼクタ80において水と混入した後、第2処理部76の開放した底部から第2処理部76内に供給されるが、溶解しなかった窒素ガスは、第2処理部76の上部に堆積する。第1処理部74に堆積したガスの窒素濃度の方が、第2処理部76に堆積したガスの窒素濃度よりも大きい。ガスの水への混入は、混入しようとするガスの濃度と水中のガス飽和度の差が大きい方が、水中のガス濃度を高くし易い。被処理液流出口72bが被処理液流入口72aよりも上方に位置する図4に示される例では、流入口のガス飽和度が低いので、低濃度ガスでも溶解し易く、液体は、流出口に向かってガス濃度が徐々に高くなるが、混合するガスの濃度も高くなるので、ガス溶解性は高く維持される。
【0026】
なお、第1処理部74の上部に堆積した窒素ガスが、第2エゼクタ80に吸入され過ぎると、第1処理部74の水位面が上昇する事態が生ずるが、管路90及び制御装置92を設けることにより、第1処理部74の水位面が一定の高さを保持することが可能になる。
【0027】
また、図4に示した例では、第1処理部74及び第1エゼクタ78を第2処理部76及び第2エゼクタ80の上方に配置しているが、被処理液流出口を被処理液流入口の下方に配置し、第1処理部74及び第1エゼクタ78を第2処理部76及び第2エゼクタ80の下方に配置してもよい。
【0028】
図5は、ガス混合システム70の変形形態を示した概略図である。ガス混合システム70の処理部74、76は底部が開放しているが、図5に示されるように、処理部の側部を開放した形態にしてもよい。また、処理部を連通させる手段(連通路)として、管路の代わりに、外部水路を設けてもよい。
【0029】
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0030】
例えば、前記実施の形態においては、エゼクタは、混合装置の外部に配置されているが、エゼクタが、混合装置の内部に配置されるように構成してもよい。また、エゼクタの配置数が、第1の実施の形態では2つ、第2の実施の形態では3つとして説明されているが、これらの説明に限定されることなく、2又はそれ以上の個数のエゼクタを配置してもよい。
【0031】
また、前記第1の実施の形態においてエゼクタの配置数を1個としてもよい。エゼクタの配置数が1個の場合の変形形態は、図6に示されるように、オゾン発生器30と連通しているエゼクタ20から、混合装置12の上部分12bの水位面下の個所、及び、混合装置12の水位面上の個所に、管路26、34がそれぞれ延びている点を除いて、図1に示されるガス混合システムと実質的に同一である。
【0032】
また、各区域間においてガスが往来することができるように、仕切り板43に、1又は複数(図2(b)では3つ)の孔、隙間などの開口43aを設けてもよい。
【0033】
また、オゾン混合・濾過システムを効率的に作動させるため、混合装置の頂部に位置するオゾンガスの溜まり部分(即ち、仕切り板で分割された区域の水位面上の部分)の容積、換言すると、オゾンガスの量を自動的に制御することができるように構成してもよい。
【0034】
さらに、前記実施の形態では、混合装置12、42内に濾材12a、42aが収容されているが、濾材を収容すると濾過システムとして使用することができ、濾材を収容せずに空の状態で作動させると、高性能のガス混合システム(ガスミキサ)として使用することができる。
【0035】
本明細書で使用される語「エゼクタ」は、圧力を利用して気体、気液混合液、又は液体を吸い込んで混合する装置を意味しており、いわゆるエゼクタノズルを含むものである。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、気水分離装置を設ける必要がなくなるので、ガス混合システムをコンパクトにし、かつ、製造コストを低減させることができる。また、ガスの濃度を低下させることができ、これにより、生成されるガスの無駄を少なくすることが可能になる。
【0037】
本発明のシステムにおいて、ガスとしてオゾンガスを使用すると、上述のように、殺菌や脱色に有効である。また、本発明のシステムにおいて、ガスとして窒素ガスを使用すると、配管の防錆や、電子装置の製造時の洗浄水として使用することによる電子基板の仕上がりの向上等の効果が期待できる。さらに、本発明のシステムにおいて、ガスとして酸素ガスや空気を使用することにより、魚の養殖や魚の運搬等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガス混合システムを示した概略図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施の形態に係るガス混合システムを示した概略図、(b)は(a)のシステムに設けられる仕切り板を示した斜視図である。
【図3】図2(a)のシステムを示した概略平面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るガス混合システムを示した概略図である。
【図5】図4のガス混合システムの変形形態を示した概略図である。
【図6】単一のエゼクタが設置された本発明のガス混合システムの変形形態を示した概略図である。
【図7】従来の濾過システムを示した概略図である。
【符号の説明】
10、40、70 ガス混合システム
12、42、72 混合装置
14、44 加圧水を供給する手段(ポンプ)
16、18、46、47、48、78、80 エゼクタ
30、60 オゾン発生器
36、66 オゾン分解装置
43 仕切り板

Claims (7)

  1. 水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムであって
    前記水溶性ガスを混合しようとする水が貯留された混合装置と
    前記混合装置内に前記水溶性ガスを含んだ水を供給するための1基の第1エゼクタと
    前記混合装置内に供給された前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記混合装置内の水位面より上方の箇所から吸入して水を含ませた後、前記混合装置内に再び供給するための1基又は複数基の第2エゼクタとを備えていることを特徴とするシステム。
  2. 前記混合装置の内部の上方の箇所が、1又は複数の仕切り板によって複数の区域に分割されており
    前記各区域内の水位面より上方の箇所に存在する前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記第2エゼクタによって吸入して水を含ませた後、隣接する区域に再び供給するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記仕切り板の各々に、1又は複数の開口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムであって
    前記水溶性ガスを混合しようとする水が貯留された混合装置と
    前記混合装置の内部に垂直方向に互いに間隔を隔てて配置され、底部が開放したP個(Pは2又はそれ以上の整数)の処理部(上方から下方に向かって順に、第1処理部、第2処理部、・・・、第P処理部)と
    前記処理部のうち対応する処理部の内部に水溶性ガスを供給するP個(Pは2又はそれ以上の整数)のエゼクタ(上方から下方に向かって順に、第1エゼクタ、第2エゼクタ、・・・、第Pエゼクタ)とを備え
    前記第1エゼクタによって、前記第1処理部内に前記水溶性ガスを含んだ水が供給され、前記第2エゼクタによって、前記第1処理部内に供給された前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記第1処理部内の水位面より上方の箇所から吸入して水を含ませた後、対応する第2処理部内に供給し、次いで順次、下方に隣接するエゼクタによって、上方に隣接する処理部内に供給された前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記上方に隣接する処理部内の水位面より上方の箇所から吸入して水を含ませた後、対応する処理部内に供給するように構成されていることを特徴とするシステム。
  5. 前記処理部の各々の水位面より上方に存在する水溶性ガスの量が一定になるように制御するための制御装置を更に備えていることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
  6. 水に水溶性ガスを混合するためのガス混合システムであって
    前記水溶性ガスを混合しようとする水が貯留された混合装置と
    前記混合装置内に前記水溶性ガスを含んだ水を供給するためのエゼクタとを備え
    前記混合装置内に供給された前記水溶性ガスのうち水に溶解しなかった水溶性ガスを、前記混合装置内の水位面より上方の箇所から前記エゼクタによって吸入して水を含ませた後、前記混合装置内に再び供給するように構成されていることを特徴とするシステム。
  7. 前記水溶性ガスが、オゾンガス、窒素ガス、酸素ガス、又は空気であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のシステム。
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