JP2004321009A - 水耕栽培装置 - Google Patents

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【課題】取り扱いが容易で、定期的なメンテナンスなどが不要であり、耐久性に優れ、植物の生育状態を活性化することのできる水耕栽培装置を提供する。
【解決手段】水耕栽培装置1は、培養液2を収容可能な長方形箱体状の栽培槽3と、栽培槽3内に収容された培養液2を栽培槽3内で循環方向4に循環させるため栽培槽3内に区画壁5を設けて形成された培養液循環経路6と、培養液2に浸漬した状態で培養液循環経路6の一部に配置され培養液2の循環方向4へ微細気泡MB混じりの培養液2aを放出する機能を有する微細気泡発生器7と、栽培槽3内の培養液2をホース11を通じて吸い込んで微細気泡発生器7へ送給する電動式の送液ポンプ8と、大気中の空気を微細気泡発生器7の空気導入口22へ供給する空気導入路15とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、栽培槽内に収容した培養液を介して養分を供給しながら農作物などの各種植物を栽培する水耕栽培装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水耕栽培装置において使用されている培養液中の溶存酸素濃度が低下すると、植物の生育状態が悪化することが知られている。そこで、培養液に微細気泡を供給して溶存酸素濃度を高めることによって植物の生育状態を活性化することのできる水耕栽培装置が開発されている。
【0003】
このような水耕栽培装置としては、加圧液体と気体との導入部と円筒状の気泡発生空間を有し、導入部内に、気泡発生空間に開口する加圧液体導入孔と気体導入孔を形成し、加圧液体導入孔を導入部の端面に開口し、気体導入孔を導入部の側面に開口したマイクロバブル発生ノズルを用いて培養液中へ微細気泡を供給するもの(例えば、特許文献1参照。)、あるいは、略漏斗状を成す円錐容体の絞り側に吐出口を設け、対向側には中央に空気吸入口を有する漏斗壁を形成したマイクロバブル発生器の周部に複数の流入管を形成した気液混合装置を用いて培養液中へ微細気泡を供給するもの(例えば、特許文献2参照。)などがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−142582号公報(第4−5頁、第1図、第4図)
【特許文献2】
特開2000−236762号公報(第3−4頁、第1図、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載された水耕栽培酸素供給システムを構成するマイクロバブル発生ノズルは、水と空気とを導入してマイクロバブルを発生させる機構として、内径が小さく、変曲部や凹凸部を有する複雑な流路が内蔵されているため、実際に稼働させた場合、培養液中の異物や空気中の塵埃などが経路に詰まるなどのトラブルが発生する可能性が高い。このようなトラブルを回避するには、フィルタを設置して定期的なメンテナンスを行うことが必要であるため、面倒である。
【0006】
特許文献2に記載されたマイクロバブル水耕栽培システムを構成する漏斗形状の気液混合装置の場合、比較的簡単な構造であり、細かな流路も少ないので、培養液中の異物などが詰まる可能性は低い。しかしながら、水平面などに載置しただけでは安定保持し難い形状であるため、実際に使用する場合は、様々な保持部材を必要とし、構造の複雑化を招きやすい。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、取り扱いが容易で、定期的なメンテナンスなどが不要であり、耐久性に優れ、植物の生育状態を活性化することのできる水耕栽培装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の水耕栽培装置は、培養液を収容可能な箱体状の栽培槽と、栽培槽内に収容された培養液を栽培槽内で一定方向に循環させるため栽培槽内に形成された培養液循環経路と、培養液に浸漬した状態で培養液循環経路の一部に配置され培養液の循環方向へ微細気泡を含む培養液を放出する機能を有する微細気泡発生器と、栽培槽内の培養液を吸い込んで微細気泡発生器へ送給する送液ポンプと、大気中の空気を微細気泡発生器の空気導入口へ供給する空気導入路とを備えた水耕栽培装置であって、微細気泡発生器が、中心軸の周りを流体が旋回可能な筒状旋回室と、筒状旋回室の周面の接線方向から筒状旋回室の周面に開設された液体導入口と、筒状旋回室の中心軸方向の一方の隔壁に開設された空気導入口と、筒状旋回室の中心軸方向の他方の隔壁に開設された流体放出口とを有するものであることを特徴とする。
【0009】
このような構成において、液送ポンプを作動させると、栽培槽内から吸い込まれた培養液が液体導入口を経由して接線方向から筒状空間内へ流入し筒状旋回室内に旋回流が発生し、この旋回流のほぼ中心軸に沿って略円筒状の負圧空洞部が出現する。この負圧空洞部の一方の端部は筒状旋回室の一方の隔壁にある空気導入口付近に位置するとともに、負圧空洞部の他方の端部は筒状旋回室の他方の隔壁にある流体放出口付近に位置する。そして、この負圧空洞部の負圧によって空気導入口付近に負圧が生じ、この負圧に起因する吸引力により空気導入路を経由して吸引された大気中の空気が空気導入口から筒状旋回室内の負圧空洞部内へ流入し、筒状旋回室内に導入された培養液とともに旋回流を形成する。
【0010】
負圧空洞部内へ流入した空気は、筒状旋回室内に発生している旋回流に連行され流体放出口から放出される。このとき、負圧空洞部の流体放出口側の端部において旋回流によってねじ切られて微細気泡となり、旋回流を形成する培養液とともに流体放出口から微細気泡混じりの培養液となって栽培槽中へ放出される。
【0011】
このように微細気泡発生器から微細気泡混じり培養液を放出することにより栽培槽内の培養液中に酸素や窒素などの気体を溶解させることができる。これらの微細気泡混じりの培養液は培養液の循環方向へ放出されるため、酸素などの溶存濃度の高い培養液が栽培槽全体をムラなく循環することとなり、これによって植物の生育状態を活性化することができる。
【0012】
また、微細気泡発生器の筒状旋回室内に出現する負圧空洞部の一方の端部から空気を導入しながら他方の端部の延長方向に向かって微細気泡含有水を放出するので、この負圧空洞部は筒状旋回室の中心軸付近に安定的に存在し続ける。さらに、負圧空洞部の両端もそれぞれ空気導入口付近および流体放出口付近に安定的に位置して壁面などに接触することがないので、微細気泡発生器内にキャビテーション・エロージョンが発生せず、耐久性に優れている。微細気泡発生器は、筒状旋回室に液体導入口、空気導入口および流体放出口を開設した簡素な構造であるため取り扱いは容易であり、培養液中や空気中の異物が詰まりやすい細かな流路もないので、定期的なメンテナンスも不要である。
【0013】
ここで、前記微細気泡発生器の液体導入口の開口面積を流体放出口の開口面積より大とすることが望ましい。このような構成とすれば、筒状旋回室内へ送給される培養液の入り口より微細気泡混じりの培養液の出口の方が小さくなるため、液送ポンプによって送給される培養液の圧力によって筒状旋回室内の液圧が高まる。これによって、流体放出口から放出される微細気泡混じりの培養液の流勢が増大するため、栽培槽内に強い循環流を形成することができ、培養液の循環性が向上する。
【0014】
ここで、前記微細気泡発生器の周囲に、前記培養液を循環方向へ誘導するための誘導部材を設けることが望ましい。このような誘導部材を設ければ、流体放出口から放出される微細気泡混じりの培養液の流れが循環方向へ一本化され、この流れに連行される随伴流が微細気泡発生器の下流域に発生するため、栽培槽内における培養液の循環性を向上させることができる。また、前記随伴流が発生することにより、流体放出口から放出される微細気泡混じりの培養液の流速が比較的弱い場合であっても、栽培槽内の循環流を安定的に維持することができる。このため、液送能力が比較的小さい液送ポンプであっても培養液の循環不良が発生せず、消費エネルギの抑制を図ることができる。
【0015】
また、微細気泡発生器の空気導入口を、筒状旋回室の中心軸に沿って内側へ突出させて配置するとともに、筒状旋回室の周面と前記空気導入口との間に凹曲面を設けることが望ましい。このような構成とすれば、筒状旋回室内に形成される負圧空洞部の一方の端部は流体放出口に位置し、他方の端部は筒状旋回室内側に突出した空気導入口に安定的に位置するようになる。このため、負圧空洞部の空気導入口側の端部が不安定に移動して筒状旋回室の隔壁にキャビテーション・エロージョンが生じることがなくなり、耐久性の向上に有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態である水耕栽培装置を示す平面図であり、図2は図1におけるA−A線断面図である。
【0017】
図1,図2に示すように、本実施形態の水耕栽培装置1は、培養液2を収容可能な長方形箱体状の栽培槽3と、栽培槽3内に収容された培養液2を栽培槽3内で循環方向4に循環させるため栽培槽3内に区画壁5を設けて形成された培養液循環経路6と、培養液2に浸漬した状態で培養液循環経路6の一部に配置され培養液2の循環方向4へ微細気泡MB混じりの培養液2aを放出する機能を有する微細気泡発生器7と、栽培槽3内の培養液2をホース11を通じて吸い込んで微細気泡発生器7へ送給する電動式の送液ポンプ8と、大気中の空気を微細気泡発生器7の空気導入口22へ供給する空気導入路15とを備えている。ホース11の先端および空気導入路15の先端にはそれぞれ異物の侵入を防止するためのフィルタ11a,15aが取り付けられている。
【0018】
また、微細気泡発生器7の両側には、培養液2を循環方向4へ誘導するための垂直壁体状の誘導部材13が設けられ、培養液循環経路6の上面には栽培用パネル9が着脱可能に配置され、この栽培用パネル9に植物10が定植されている。植物10は、栽培用パネル9の内部やその下側へ根を伸ばして培養液2中の水分や栄養分などを吸収することよって生育する。なお、栽培用パネル9の構造や配置形態などは、図示の内容に限定しないので、植物10の種類やその他の栽培条件などに応じて適宜設定することができる。
【0019】
ここで、図3〜6を参照して、水耕栽培装置1を構成する微細気泡発生器7について説明する。微細気泡発生器7は、中心軸19cの周りを流体が旋回可能な筒状旋回室19と、筒状旋回室19の周面19a接線方向から筒状旋回室19内に培養液2を導入するため筒状旋回室19の周面に開設された液体導入口20と、筒状旋回室19内へ空気を供給するため筒状旋回室19の中心軸19c方向の一方の隔壁21の中心に開設された空気導入口22と、筒状旋回室19から流体を放出するため筒状旋回室19の中心軸19c方向の他方の隔壁23の中心に開設された流体放出口24とを有している。液体導入口20と送液ポンプ8との間には培養液送給管14が配管されている。
【0020】
図1,図2に示す状態において送液ポンプ8を稼働させると、栽培槽3内からホース11を通じて吸い込まれた培養液2が培養液送給管14を経由して液体導入口20から筒状旋回室19内へ流入し、図4に示すように筒状旋回室19内に旋回流Rが発生する。そして、図6に示すように、この旋回流Rのほぼ中心軸に沿って円筒状の負圧空洞部Vが出現し、この負圧空洞部Vの一方は筒状旋回室19の隔壁21にある空気導入口22付近に位置するとともに負圧空洞部Vの他方は筒状旋回室19の隔壁23にある流体放出口24付近に位置し、流体放出口24付近に位置する負圧空洞部Vの端部は括れた状態となる。
【0021】
筒状旋回室19に出現する負圧空洞部Vの負圧によって空気導入口22付近にも負圧が生じるため、この負圧に起因する吸引力により空気導入路15を経由して大気中から吸引された空気が空気導入口22から筒状旋回室19内の負圧空洞部V内へ連続的に流入し、筒状旋回室19内に導入された培養液2とともに旋回流Rを形成する。
【0022】
負圧空洞部V内へ流入した空気は、筒状旋回室19内に発生している旋回流Rに連行され流体放出口24から放出される。このとき、負圧空洞部Vの流体放出口24側の端部において旋回流Rによってねじ切られて微細気泡MBとなり、旋回流Rを形成する水とともに流体放出口24から微細気泡MB混じりの培養液2aとなって流体放出口24から栽培槽3の培養液循環経路6内へ放出される。
【0023】
このように微細気泡発生器7から微細気泡MB混じり培養液2aを放出することにより栽培槽3内に収容されている培養液2中に酸素や窒素などを供給、溶解させることができる。これらの微細気泡MB混じりの培養液2aは培養液2の循環方向4へ放出されるため、酸素などの溶存濃度の高い培養液2aが栽培槽3全体をムラなく循環することとなり、これによって植物10の生育状態を活性化することができる。
【0024】
一方、微細気泡発生器7の内部においては、その筒状旋回室19内に出現する負圧空洞部Vの一方の端部から空気を導入しながら他方の端部の延長方向に向かって微細気泡MB混じりの培養液2aを放出する。このため、この負圧空洞部Vは筒状旋回室19の中心軸19c付近に安定的に存在し続け、その両端もそれぞれ空気導入口22付近および流体放出口24付近に安定的に位置する。したがって、負圧空洞部Vが筒状旋回室19の内壁面などに接触することがないので、微細気泡発生器7内にキャビテーション・エロージョンが発生せず、優れた耐久性を発揮する。
【0025】
また、微細気泡発生器7は、筒状旋回室19に液体導入口20、空気導入口22および流体放出口24を開設した簡素な構造であるため、取り扱いは容易であり、培養液2や空気に伴って流入した異物が詰まりやすい細かな流路もないので、定期的なメンテナンスも不要である。
【0026】
また、図5に示すように、筒状旋回室19の隔壁21に開設された空気導入口22を、筒状旋回室19の中心軸19cに沿って内側へ突出させて配置するとともに、筒状旋回室19の周面19aと空気導入口22との間に滑らかに連続した凹曲面26を設けている。このため、図6に示すように、筒状旋回室19内に形成される負圧空洞部Vの上方の端部から空気が導入され、下方の端部の延長方向に向かって微細気泡MBを含有する培養液2aを放出する。したがって、負圧空洞部Vは筒状旋回室19の中心軸19c付近に安定的に存在し続け、その両端部も流体放出口24付近および空気導入口22付近に安定的に位置する。
【0027】
このように、空気導入口22を筒状旋回室19の内側へ突出させて配置するとともに凹曲面26を設けたことによっても負圧空洞部Vの空気導入口22側の端部が不安定に移動するのを防止するという作用が得られる。このため、筒状旋回室19の隔壁にキャビテーション・エロージョンなどが生じることもなくなり、優れた耐久性を発揮する。
【0028】
また、図3〜図6を見ると分かるように、微細気泡発生器7においては、液体導入口20の開口面積を流体放出口24の開口面積より大としているため、筒状旋回室19内へ送給される培養液2の入り口よりも微細気泡MB混じりの培養液2aの出口の方が小さくなる。したがって、液送ポンプ8によって送給される培養液2の圧力によって筒状旋回室19内の液圧が高まり、流体放出口24から放出される微細気泡MB混じりの培養液2aの流勢が増大するため、栽培槽3内に強い循環流を形成することができ、培養液2の循環性が向上する。
【0029】
さらに、本実施形態では微細気泡発生器7の両側に、培養液2を循環方向4へ誘導するための誘導部材13を設けているため、流体放出口24から放出される微細気泡MB混じりの培養液2aの流れが循環方向4へ一本化される。そして、この流れに連行される随伴流が微細気泡発生器7の下流域に発生するため、栽培槽3内における培養液2の循環性が向上する。また、前記随伴流が発生することにより、流体放出口24から放出される微細気泡MB混じりの培養液2aの流速が比較的弱くても栽培槽3内の循環流を維持することができる。このため、送液ポンプ8の送液能力が比較的小さくも培養液2の循環不良が発生せず、消費エネルギの抑制を図ることができる。
【0030】
なお、本発明の水耕栽培装置は図1〜図6に示す実施の形態に限定するものではないので、栽培槽に収容された培養液を循環させながら植物栽培を行う方式の水耕栽培装置として広く活用することが可能であり、栽培槽の形状・サイズ、培養液循環経路の配置形態、栽培用パネルの設置形態などは栽培条件などに応じて任意に設定することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明により、以下の効果を奏する。
【0032】
(1)箱体状の栽培槽と、栽培槽内に形成された培養液循環経路と、培養液に浸漬状態で培養液循環経路に配置された微細気泡発生器と、栽培槽内の培養液を微細気泡発生器へ送給する送液ポンプと、微細気泡発生器の空気導入口へ空気を供給する空気導入路とを備えた水耕栽培装置において、微細気泡発生器が、中心軸の周りを流体が旋回可能な筒状旋回室と、筒状旋回室の周面の接線方向から筒状旋回室の周面に開設された液体導入口と、筒状旋回室の中心軸方向の一方の隔壁に開設された空気導入口と、筒状旋回室の中心軸方向の他方の隔壁に開設された流体放出口とを有するものであることにより、この微細気泡発生器から微細気泡混じり培養液を放出することで、酸素などの溶存濃度の高い培養液が栽培槽全体をムラなく循環することとなるため、植物の生育状態を活性化することができ、キャビテーション・エロージョンが発生しないので耐久性に優れ、簡素な構造であって異物が詰まりやすい細かな流路もないので、取り扱いは容易で、定期的なメンテナンスも不要である。
【0033】
(2)前記微細気泡発生器の液体導入口の開口面積を流体放出口の開口面積より大とすることにより、流体放出口から放出される微細気泡混じりの培養液の流勢を増大させることができるため、栽培槽内に強い循環流を形成され、培養液の循環性が向上する。
【0034】
(3)前記微細気泡発生器の周囲に、前記培養液を循環方向へ誘導するための誘導部材を設けることにより、流体放出口から放出される微細気泡混じりの培養液の流れが循環方向へ一本化され、この流れに連行される随伴流が下流域に発生するため、栽培槽内の培養液の循環性が向上し、液送能力が比較的小さい液送ポンプで稼働可能となるため、消費エネルギの抑制を図ることができる。
【0035】
(4)微細気泡発生器の空気導入口を、筒状旋回室の中心軸に沿って内側へ突出させて配置するとともに、筒状旋回室の周面と前記空気導入口との間に凹曲面を設けることにより、筒状旋回室内に形成される負圧空洞部の両端部を安定させることができるため、筒状旋回室の隔壁にキャビテーション・エロージョンが生じるのを防止することができ、耐久性の向上に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である水耕栽培装置を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1に示す水耕栽培装置を構成する微細気泡発生器の斜視図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】図3に示す微細気泡発生器の筒状旋回室の中心軸を含む平面における断面図である。
【図6】図3に示す微細気泡発生器における微細気泡含有水の生成状態を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 水耕栽培装置
2,2a 培養液
3 栽培槽
4 循環方向
5 区画壁
6 培養液循環経路
7 微細気泡発生器
8 送液ポンプ
9 栽培用パネル
10 植物
11 ホース
11a,15a フィルタ
13 誘導部材
14 培養液送給管
19 筒状旋回室
19a 周面
19c 中心軸
20 液体導入口
21,23 隔壁
22 空気導入口
24 流体放出口
26 凹面部
MB 微細気泡
V 負圧空洞部

Claims (4)

  1. 培養液を収容可能な箱体状の栽培槽と、前記栽培槽内に収容された培養液を前記栽培槽内で一定方向に循環させるため前記栽培槽内に形成された培養液循環経路と、前記培養液に浸漬した状態で前記培養液循環経路の一部に配置され前記培養液の循環方向へ微細気泡を含む培養液を放出する機能を有する微細気泡発生器と、前記栽培槽内の培養液を吸い込んで前記微細気泡発生器へ送給する送液ポンプと、大気中の空気を前記微細気泡発生器の空気導入口へ供給する空気導入路とを備えた水耕栽培装置であって、
    前記微細気泡発生器が、中心軸の周りを流体が旋回可能な筒状旋回室と、前記筒状旋回室の周面の接線方向から前記筒状旋回室の周面に開設された液体導入口と、前記筒状旋回室の中心軸方向の一方の隔壁に開設された空気導入口と、前記筒状旋回室の中心軸方向の他方の隔壁に開設された流体放出口とを有するものであることを特徴とする水耕栽培装置。
  2. 前記微細気泡発生器の液体導入口の開口面積を前記流体放出口の開口面積より大とした請求項1記載の水耕栽培装置。
  3. 前記微細気泡発生器の周囲に、前記培養液を循環方向へ誘導するための誘導部材を設けた請求項1または2記載の水耕栽培装置。
  4. 前記空気導入口を、前記筒状旋回室の中心軸に沿って内側へ突出させて配置するとともに、前記筒状旋回室の周面と前記空気導入口との間に凹曲面を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の水耕栽培装置。
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