JPH0239542Y2 - - Google Patents

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JPH0239542Y2
JPH0239542Y2 JP1983098713U JP9871383U JPH0239542Y2 JP H0239542 Y2 JPH0239542 Y2 JP H0239542Y2 JP 1983098713 U JP1983098713 U JP 1983098713U JP 9871383 U JP9871383 U JP 9871383U JP H0239542 Y2 JPH0239542 Y2 JP H0239542Y2
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JP
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exhaust gas
treatment
gas
liquid
tank
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JP1983098713U
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JPS609532U (ja
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は微生物による酸化分解を受け、かつ水
への溶解度が小さい、例えば還元性硫黄化合物等
の臭気成分を含む排ガスの脱臭処理装置に関す
る。
従来技術 従来微生物を用いた排ガス脱臭処理技術として
は、土壌脱臭法のような生物フイルター法、活性
汚泥等の微生物を入れた槽に排ガスを吹き込んで
処理する通気法、そして活性汚泥等の微生物を吸
収剤として気液接触させるスクラバー法などが知
られている。しかるに、排ガス中の臭気成分が還
元性硫黄化合物等の難溶性物質の場合は一般に微
生物による分解量が小さくかつ分解速度が遅いた
め、生物フイルター法では極めて広大な敷地面積
を必要とし、通気法ではいわゆる通常の曝気槽
(水深3〜5m)に散気管を用い、かつ活性汚泥
のエアー源も兼ねているため、その水深及び散気
管の構造上処理ガス量が限られ又、スクラバー法
は設備はコンパクトであるが気液の接触時間が短
い為難溶性物質の除去性が低い等の問題がある。
考案の目的 そこで本考案者等は前記した微生物脱臭技術の
利点をそのまま生かしかつ欠点に対処すべく実験
をつみかさねた結果微生物を用いる排ガス脱臭技
術に使用するものに最も適した排ガス脱臭処理装
置を考案するに至つた。
考案の構成 本考案の要旨は、排ガス供給口と該排ガス供給
口より供給した排ガスを排ガス処理液中に均一に
分散せしめるように配置されたガス分配器又は気
液混合器とを底部に設けた排ガス処理液を保持す
る排ガス処理槽を複数個積設し、前記各排ガス処
理槽に排ガスを並列に供給するように排ガス供給
管を配管して成る排ガス脱臭処理装置にある。
考案の具体的な説明 本考案に係る装置は、通気法の処理とスクラバ
ー法におけるコンパクトな設備の双方の利点を取
り入れ、更に数々の検討を加えた脱臭処理装置で
あり、その特徴は底部にガス分配器として多孔板
を設置した処理水槽を複数個積み重ね、各処理槽
に排ガスを並列に供給するようにした事にある。
各処理槽には数々の実験で判明した必要最小限
の水深(0.3〜0.6m)の活性汚泥液を滞留出来る
ようになつており、これら処理槽を積み重ね排ガ
スを並列に供給し処理することにより設備の敷地
面積を極力おさえかつ排風機の動力に大きく影響
する装置圧損(水深)を極力小さくする事を可能
とした。
一方、処理槽の下部に多孔板等のガス分配器を
設け、その下部より導入した排ガスを細分化し、
微細な気泡として処理槽全面に均一に排ガスを分
配することにより処理ガス量も1〜5m3/m2
minと従来の水深の深い、散気管を用いた通気法
装置に比べ単位面積当りの処理ガス量を大幅に増
加させなおかつ各処理槽の液深を前記の値に維持
する事により還元性硫黄化合物等を含む排ガスの
脱臭処理が十分可能である事を実験的に見出し
た。
この処理ガス量の大幅の増加と複数位の各処理
槽の積設により見かけ上の処理槽面積当りの空塔
速度を一般の洗浄塔とほぼ同等にすることがで
き、外見上もスクラバー方式と同様なコンパクト
な設備にする事が可能となつた。
又、動力費に関しても従来の通気法設置で用い
られているブロアータイプから装置圧損(水深)
を極力おさえたことによりスクラバー方式で一般
に用いられている低静圧用のフアンタイプでの運
転が可能となりかつ各処理槽と別途に設けた循環
槽との液の循環量は少量の為スクラバー方式で用
いられる大きな循環ポンプを必要としない等動力
費にかかるランニングコストも大幅に削減した。
次に添付第1図を参照して本発明装置を更に説
明する。還元性硫黄化合物等の難溶性臭気成分を
含む排ガスは排風機(図示せず)により各処理槽
1(添付図では3槽)に分配供給される。各排ガ
ス供給管入口3の上部には孔径が小さくかつ開孔
率の小さい網棚式ガス分配器2が設置されてお
り、排ガスはこのガス分配器2より微細な気泡と
して処理槽1全面に分散しガス分配器2上の活性
汚泥液と気液接触する。このガス分配型の気液接
触により効率良く排ガス中の難溶性臭気成分は活
性汚泥に吸収除去され各処理槽の排出口4より排
出され更に再び合流し、例えばミストセパレータ
ーにより微小な液滴を分り除去し清浄ガスとして
大気中へ放散される。なお、ガス分配器として
は、網棚に代えて多孔板などを使用することもで
きる。或いは、従来気液混合操作において慣用さ
れている一般的な気液混合器を使用することもで
きる。
一方、排ガス中の臭気成分等を吸収した活性汚
泥の循環洗浄水は、例えば各処理槽を溢流させて
順次自然落下せしめ、循環水槽(図示せず)へ流
入せしめ、ここで各処理槽で吸収した臭気成分等
の微生物酸化分解を完全に行なわせることができ
る。
なお、微生物による酸化分解に必要な酸素源及
び槽撹拌用として従来から一般的に使用されてい
るブロアーと散気管を各処理槽に配置することが
できる。循環水槽において排ガス中の臭気成分等
を完全に酸化分解した活性汚泥の吸収液は吸収液
供給ポンプ(図示せず)により常時最上段の処理
槽1に送り各処理槽の水位を一定に保つ様にする
ことができる。
このように本考案に従えば還元性硫黄化合等の
難溶性臭気成分を含む排ガスをスクラバー方式と
ほぼ同等な設備での処理が可能となりかつ微生物
法による単独処理のため設備が単純であり、ラン
ニングコストが安く、かつ排ガス中の臭気成分等
を吸収と同時に酸化分解処理を行なうため二次公
害のない極めて効果的な排ガスの処理が達成され
る。
実施例 次に実施例を挙げて本考案を更に具体的に説明
するが、本考案の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことはいうまでもない。
例1 (実施例) 添付図のような排ガス処理装置を用いて還元性
硫黄化合物及び有機物質等の臭気成分を含む食品
製油工場の圧搾抽出工程の排ガスを処理した。
排ガス処理槽は800mmL×800mmW×1000mmHで
下部に開孔率1.3%の多孔板が設置されており、
これを3槽重ね、各槽に排ガスが2m3/minにな
る様分配供給した(総処理ガス量6m3/min)。
一方吸収液には活性汚泥スラリー(MLSS10000
mg/)を使用し各処理槽の多孔板から0.5mに
なる様貯留した。
得られた実験結果は第1表に示す通りであつ
た。なお、分析はFPD付ガスクロマトグラフに
より実施した。
第1表 入口 出口 硫化水素(ppm) 10.5 0.063 MM(ppm)*1 0.44 0.13 DMS(ppm)*2 0.69 0.23 臭気濃度 *3 56000 420 *1メチルメルカプタン *2硫化メチル *3ガスを無臭の空気で臭気の感じられなくな
るまで稀釈した場合の稀釈倍数をいう。
例2 (比較例) 例1で用いた排ガス処理槽と同じ平面積を有
し、底部に同じ多孔板を1枚を設けた高さ2000mm
の処理槽1槽を用い、例1で用いた排ガス及び吸
収液を各々同一風量、同一液量で脱臭処理した。
得られた結果は第2表に示す通りであつた。
尚、排ガス供給口は最下部、排出口は最上部で行
なつた。
第2表 入口 出口 硫化水素(ppm) 9.7 1.2 MM(ppm)* 0.40 0.23 DMS(ppm)* 0.72 0.38 臭気濃度 * 38000 3500 *第1表脚注参照
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従つた排ガス脱臭処理装置の
一例を示す図面である。 1……処理槽、2……ガス分配器、3……ガス
入口、4……ガス出口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 排ガス供給口と該排ガス供給口より供給した排
    ガスを排ガス処理液中に均一に分散せしめるよう
    に配置されたガス分配器又は気液混合器とを底部
    に設けた排ガス処理液を保持する排ガス処理槽を
    複数個積設し、前記各排ガス処理槽に排ガスを並
    列に供給するように排ガス供給管を配管して成る
    排ガス脱臭処理装置。
JP9871383U 1983-06-28 1983-06-28 排ガス脱臭処理装置 Granted JPS609532U (ja)

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JPS609532U JPS609532U (ja) 1985-01-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6410036A (en) * 1987-07-01 1989-01-13 Sharp Kk Steam heating apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57207598A (en) * 1981-06-17 1982-12-20 Ebara Infilco Co Ltd Biological deodorizing method

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