JPH0618617A - 集積回路クロックド素子動作検証方法 - Google Patents

集積回路クロックド素子動作検証方法

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JPH0618617A
JPH0618617A JP4174090A JP17409092A JPH0618617A JP H0618617 A JPH0618617 A JP H0618617A JP 4174090 A JP4174090 A JP 4174090A JP 17409092 A JP17409092 A JP 17409092A JP H0618617 A JPH0618617 A JP H0618617A
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JP
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inverter
circuit
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node
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JP4174090A
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Yasuo Jinbo
神保安男
Naoki Shimohakamada
下袴田直樹
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積回路のマスクパターンから抽出したイン
バータによる木構造を伝搬する際の遅延時間を算出し、
その回路により制御されるクロックド・インバータ、ト
ランスファーゲートの動作のタイミングを検証可能にす
る。 【構成】 設計されたマスクパターンから抽出した素子
情報及び素子接続情報及びプロセス定数に基づいて回路
特性情報を抽出し、素子接続情報に基づいてインバータ
を認識し、認識された複数のインバータのうち、指定さ
れた節点と同じ入力端子を根とする木構造インバータ接
続情報を抽出し、木構造インバータ接続情報の根となる
節点から木構造末端にいたる各節点までの遅延時間を算
出し、素子接続情報からクロックド・インバータ、トラ
ンスファーゲートを認識し、認識されたクロックド・イ
ンバータとトランスファーゲートの論理反転対にある各
入力端子と木構造インバータ接続情報中の節点と対応さ
せ、遅延時間の違いが、設計上の特性的許容値内である
か否かを検証することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路マスクパターン
の検証方法、特にマスクパターンのインバータにより構
成される木構造回路部に駆動されるクロックド・インバ
ータとトランスファーゲートの動作のタイミングに関し
て検証できる集積回路クロックド素子動作検証方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】集積回路を設計する場合、設計者が意図
した回路特性が得られるまで論理・回路シュミレーショ
ンを繰り返し、機能の確認が行われて回路の最適化が図
られる。回路シュミレーションは設計した回路をR、C
等の等価回路で表し、タイムステップで切って微分方程
式を解くものである。しかし、その時決定された素子の
R、L、C等の特性パラメータがマスクパターン設計後
も保証されているとは限らない。例えば、抵抗値に影響
するAl配線の線幅、コンタクトホールの径やホール周
辺のマージン等が設計規約に則っているか否か保証され
ていない。
【0003】そのため、実際に設計されたマスクパター
ンデータから回路動作を制御する特性パラメータを計算
して特性検証を行う必要がある。特性検証としては、ト
ランジスタレベルで回路素子を認識し、次いで各素子間
の接続情報を抽出する。接続情報の抽出方法としては、
デジタルデータで表現された図形情報に対して図形演算
を施し、各素子の認識及びその端子図形の位相関係の認
識を行って得られる方法が知られている。次いで絶縁膜
の厚み、配線の導電率、拡散深さ等のプロセス定数と、
マスクパターンから抽出した各素子の面積、寸法とから
特性パラメータを計算し、次いで回路シュミレーション
入力データへ変換し、回路シュミレーションを行う方法
等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方法ではマスクパターンからの特性パラメータ計算処理
に加えて回路シュミレーション処理を行うため検証時間
が増加する。これは、回路シュミレーションの結果から
マスクパターンの不具合を特定するのは人手であり、大
規模回路の場合シュミレーションの能力にも限界があ
り、双方の対応付けに多くの人手と時間を労する問題が
ある。
【0005】一般に、集積回路内の重要な動作を制御す
る回路はクロック系の回路である。クロック信号は周期
的な信号であり、発振回路により発生されチップ内に供
給されるが、回路の特性や寄生効果により遅延を生じ、
例えば、クロックド・インバータのようなクロックの信
号に同期して動作する回路が動作不良となる場合があ
る。クロック系の回路方式としては、クロック信号線の
負荷やファンアウト等による信号遅延を減少させるた
め、インバータを構成要素とする木構造状の回路によっ
て実現される場合が多い。
【0006】本発明は、設計されたマスクパターンから
インバータによる木構造状の回路を抽出し、その木構造
を伝搬する際の遅延時間を算出し、その回路により制御
されるクロックド・インバータ、トランスファーゲート
の動作のタイミングを検証できる集積回路クロックド素
子動作検証方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、設計された集
積回路マスクパターンから、回路の各構成要素のサイズ
とその接続関係に関連して定まる回路特性情報を抽出
し、回路動作の指定値を考慮して遅延時間を算出し、そ
の遅延時間のクロックド素子の動作に関しての適否を検
証する集積回路クロックド素子動作検証方法において、
前記集積回路マスクパターンから各素子の認識を行って
素子情報及び素子接続情報を抽出する段階と、前記素子
情報及び素子接続情報と、製造時のプロセス定数に基づ
いて、回路の各構成要素の回路特性情報を抽出する段階
と、前記素子接続情報に基づいて、ソースまたはドレイ
ンのいずれか一方の端子が電源と接続されているPチャ
ネルトランジスタとソースまたはドレインのいずれか一
方の端子が接地されているNチャネルトランジスタと
が、それぞれもう一方の端子で互いに接続されており、
かつ両トランジスタのゲート端子が互いに接続されてい
るトランジスタ対を抽出し、両ゲート端子の接続点が入
力端子、ソースまたはドレイン端子の接続点が出力端子
として機能するインバータとして認識する段階と、認識
された複数のインバータのうち、指定された節点と同じ
入力端子を根とする木構造インバータ接続情報を抽出す
る段階と、前記回路特性情報と回路動作の指定値と木構
造インバータ接続情報から、木構造インバータ接続情報
の根となる節点から木構造末端にいたる各節点まで、遅
延時間を算出する段階と、前記素子接続情報から、Pチ
ャネルトランジスタとNチャネルトランジスタそれぞれ
による接続経路を抽出し、経由するトランジスタの情報
よりクロックド・インバータを認識する段階と、前記素
子接続情報から、PチャネルトランジスタとNチャネル
トランジスタの両端子を共有する一対をトランスファー
ゲートと認識する段階と、認識されたクロックド・イン
バータとトランスファーゲートの論理反転対にある各入
力端子と、木構造インバータ接続情報中の節点と対応さ
せ、その遅延時間の違いが、設計上の特性的許容値内で
あるかどうか検証する段階と、からなることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、集積回路マスクパターンより
クロック系の回路を構成するインバータによる木構造状
の回路を自動で抽出し、その木構造を伝搬する際の遅延
時間を算出し、その回路により制御されるクロックド・
インバータ、トランスファーゲートの動作のタイミング
を検証することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳述する。図
1は本発明の一実施例に係わる集積回路マスクパターン
の検証方法の手順を示す図、図2は本発明の説明に用い
た回路を対象とした遅延に関する特性値の例を示す図、
図3はマスクパターンのデジタルデータとしての取り込
みを説明する図、図4は素子認識を説明する図、図5は
節点の位相関係の認識を説明する図、図6は特性パラメ
ータの算出方法を説明する図、図7は得られる特性パラ
メータの例を示す図、図8は2つのMOSトランジスタ
によって構成したインバータ回路を説明する図、図9は
認識されたインバータ群の例を示す図、図10は図9で
示したインバータ群から接続関係を表現した図、図11
は図10を修正した図、図12は図11の回路を本発明
により検証するための許容値の例を示す図、図13は4
つのMOSトランジスタによって構成したクロックド・
インバータ回路を説明する図、図14は2つのMOSト
ランジスタによって構成したトランスファーゲートを示
す図、図15は図11の回路にクロックド・インバータ
を加えた図、図16は本発明により図15の回路を検証
するための許容値の例を示す図である。
【0010】図1は本発明の一実施例に係わる集積回路
マスクパターンの検証方法の手順を示す図である。ま
ず、ステップS1において回路設計がなされ、原回路図
が作成される。この時意図した回路特性を得るために、
ステップS2において回路シュミレーションを行い回路
の最適化が図られる。この際、回路内を構成する論理素
子固有の無負荷時の立ち上がり、立ち下がりの遅延時間
や負荷駆動機能力等も確認される。ここでは、図2のよ
うな値が設定されたものとして、以下説明する。図2で
は、インバータの遅延に関する特性を立ち上がり、立ち
下がり別に指定している。
【0011】次いでステップS3においてこの原回路図
を元にしてマスクパターンが設計される。次いでステッ
プS4においてマスクパターンをデジタイズする。これ
は、設計したマスクパターンをデジタルデータとしてコ
ンピュータに取り込む作業であり、層別にパターンの輪
郭をベクトルデータとして持つようにする。例えば、マ
スクパターンが図3(a)に示すようなものであるとす
ると、各パターンを図3(b)に示すように、アルミ層
13、ポリシリコン層14、拡散層15、コンタクトホ
ール16、ウェル層17のように認識して取り込む。
【0012】次いでステップS5において、このデジタ
ルデータに基づいて、素子認識を行い、回路素子情報と
その回路素子間の接続情報が抽出される。これはデジタ
ルデータで表現された図形情報に対して、図形演算を施
し、各素子の認識および各ノード(節点)の位相関係の
認識を行うことによりなされる。
【0013】各素子の認識を行うためには、例えば、あ
る特定の拡散層だけからなる領域は抵抗素子と認識し、
図4(a)に示すように、ある特定の拡散層にポリシリ
コン層が重なっている領域は、図4(b)に示すように
MOSトランジスタとし、図4(c)に示すような素子
として認識する。位相関係の認識は、例えば図5に示す
ように、領域20に対して領域21、22、23の位置
関係がどのようになっているかをみるものであり、領域
20に対して、領域21は囲まれ(contained)、領域2
2は離間し(not contained) 、領域23は交わっている
(meet)というように認識する。
【0014】次いでステップS6において、ステップS
5で抽出された回路素子情報とその回路素子間の接続情
報とより、各素子と配線の面積・寸法等を抽出し、プロ
セス定数を考慮して各素子の特性パラメータを算出す
る。素子、配線の面積・寸法の算出方法は、例えばステ
ップS5の図形演算で得られた回路素子毎あるいは配線
毎の抽出図形をベクトルデータで表現し算出できる。特
性パラメータの算出方法は、例えば出力端子の負荷容量
は、その端子がつながる配線図形の面積と接続している
全てのトランジスタのゲート図形の面積とプロセス定数
で算出できる。
【0015】図6(a)はトランジスタに関する特性パ
ラメータの算出方法を示し、特定の拡散層30にポリシ
リコン層31が重なってトランジスタとして認識され、 ゲート部32の面積S ゲート周囲長R ゲート長L=MIN(L1,L2) ゲート幅W=R−(L1+L2) ゲート容量C=S×(単位容量値) として求められる。
【0016】図6(b)はコンデンサに関する特性パラ
メータの算出方法を示し、拡散層33とポリシリコン層
34が交わってゲート部35を形成し、 ゲート部35の面積S ゲート周囲長R ゲート容量C=S×(単位容量値) として求められる。
【0017】図6(c)は抵抗に関する特性パラメータ
の算出方法を示し、抵抗素子36の両端は配線37に接
続し、 抵抗部面積S 抵抗の幅W=(W1+W2)/2 抵抗の長さL=S/W 抵抗値R=L/W×(比抵抗) として求められる。
【0018】図6(d)は節点寄生容量に関する特性パ
ラメータの算出方法を示し、基板38に対して配線39
が酸化膜40を介して形成されると、基板との間に容量
が形成され、 配線図形の面積S 配線図形の周囲長L ノード寄生容量C=S×(単位容量/面積)+L×(単
位容量/周囲長) として求められる。
【0019】ここでの算出例として、図7を示し以下説
明する。
【0020】次いでステップS7において、ステップS
5で抽出された回路素子間の接続情報より、インバータ
を認識する。この認識方法を図8で説明する。ステップ
S5の接続情報より、ソースまたはドレインのいずれか
一方の端子が電源と接続されているPチャネルトランジ
スタM1とソースまたはドレインのいずれか一方の端子
が接地されているNチャネルトランジスタM2とが、そ
れぞれもう一方の端子で互いに接続されており、かつ両
トランジスタのゲート端子が互いに接続されているトラ
ンジスタ対を抽出し、両ゲート端子の接続点が入力端
子、ソースまたはドレイン端子の接続点が出力端子とし
て機能するインバータとして認識する。このようにして
得られたインバータの回路図は図8(a)のようにな
り、図8(b)のような記号で回路図上示される。この
回路は、入力信号INを反転した出力信号OUTを出力
する機能を有する。
【0021】次いでステップS8において、ステップS
7で得られた複数のインバータ相互の接続情報を抽出す
る。この接続情報の抽出方法を図9と図10で説明す
る。まず木構造の根となる節点を設定する。木構造の根
となる節点の設定方法としては、マスクパターン中に文
字情報を与え予め設定しておく。または、他インバータ
の出力端子とならないインバータの入力端子を根と設定
する。図9の場合前者の方法でINV1のCLKの端子
が該当するものとする。その節点を入力端子とするIN
V1を第1段を構成するインバータとする。次ぎに第1
段を構成するインバータの出力端子に着目し、その出力
端子を入力端子とするインバータ群を第2段を構成する
インバータとする。図9の場合INV1の出力端子aを
入力端子とするINV2、INV3、INV4が該当す
る。次ぎに第2段を構成するインバータの出力端子に着
目し、その出力端子を入力端子とするインバータ群を第
3段を構成するインバータとする。図9の場合INV2
の出力端子b、INV3の出力端子dを入力端子とする
INV5、INV6が該当する。このようにして、第n
段までの接続情報の抽出が可能である。この結果、得ら
れた接続情報は図10で示される。この抽出されたイン
バータ相互の接続関係において、インバータを経由して
いく信号の反転状態を知ることができ、クロックド素子
のクロック信号の論理反転関係を認識できる。
【0022】次いでステップS9において、ステップS
2で設定された回路の遅延に関する指定値とステップS
6で得られた特性パラメータ情報に基づいて、ステップ
S8で得られたインバータ相互の接続関係による木構造
の根から末端に至る各節点までの遅延時間を算出する。
ここでの節点とは、各インバータの入力端子を意味す
る。ここではステップS9について図11を例に説明す
る。図11の各節点CLK、a、b、c、d、e、fの
負荷容量C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は
ステップS6において図7のように算出している。これ
に、ステップS2で確認された図2のようなインバータ
固有の立ち上がり、立ち下がり時の遅延時間や負荷駆動
能力等を考慮して、各インバータ間の遅延時間が求ま
り、そして、根から末端に至るの各節点までの遅延時間
はその和として得ることができる。ここでは、図2と図
7の値を用いて、遅延時間を算出する。
【0023】遅延時間Tを求める方法としては、インバ
ータの無負荷時の遅延時間tに負荷駆動能力kと負荷容
量Cをかけたものの和 T=t+k*C とする。例えば、INV1の入力端子CLKからINV
2、INV3、INV4の入力端子である節点aに至る
遅延時間は、INV1が立ち上がりの場合、 T=1.0+3.0*0.9=3.7(ns) となる。このような方法で、CLKから各節点までの遅
延時間は図12のようになる。ここでは、CLKからI
NV1までの遅延を0とし、INV1が立ち上がりの場
合を算出している。
【0024】次いでステップS10において、ステップ
S5で抽出された回路素子間の接続情報より、クロック
ド・インバータを認識する。この認識方法を図13と図
14で説明する。まず、トランジスタのタイプ毎に接続
経路を抽出する。この時経路の始点および終点となるの
は、VDD、GNDおよび異なるタイプのトランジスタ
に接続している節点であり、図13(a)では、P側に
おいてトランジスタM3、M4を経由するVDD−h−
OUTの経路が抽出され、N側においてトランジスタM
5、M6を経由するGND−i−OUTの経路が抽出さ
れる。次ぎに、P側でVDDの始点を持ち、N側でGN
Dの始点を持ち、終点を共有している1組の経路対を抽
出し、経路上のトランジスタへの入力信号を判断し、ク
ロックド・インバータを認識する。信号の判断は、P側
とN側の経路において同一の信号が1対あり、その他の
信号は論理反転対を形成しているかで行う。図13
(a)では、P側でトランジスタM4、N側でトランジ
スタM5において入力信号を共有しており、トランジス
タM3、M6の入力信号CLK、NOT・CLKとで論
理反転対を形成しているため、図13(a)の回路をク
ロックド・インバータと認識する。そして図13(b)
のような記号で回路図上示される。
【0025】次いでステップS11において、ステップ
S5で抽出された回路素子間の接続情報より、トランス
ファーゲートを認識する。この認識方法を図14で説明
する。PチャネルトランジスタとNチャネルトランジス
タの両端子を共有する一対をトランスファーゲートと認
識する。図14では、トランジスタM7、M8において
ソースINおよびドレインOUTの両端子を共有してい
るためトランスファーゲートとして認識する。この場合
のトランジスタM7、M8の入力信号CLK、NOT・
CLKは論理反転対を形成している。
【0026】次いでステップS12において、ステップ
S9で得られた木構造のインバータ回路を伝搬する際の
遅延時間に基づいて、ステップS10、S11で認識さ
れたクロックド・インバータ、トランスファーゲートの
論理反転対となっている入力端子までの遅延時間を検証
する。
【0027】ここでは、クロックド・インバータについ
て図15と図16で説明する。クロックド・インバータ
はクロックの信号に同期して入力信号を出力信号として
出力したり、出力しなかったりするゲートとして機能す
る。この際、論理反転対となっている信号は同じタイミ
ングで入力しないと正しい動作が行われない。図15に
おいて論理反転対となっている端子につながる節点はC
INV1ではbとc、CINV2ではdとeである。根
CLKから各節点a、b、c、d、e、fを経由する遅
延時間はステップS9で得られ、図12の通りである。
ここでCINV1は、節点b、cに至る時間の違いは
1.9nsで図16の値の許容内であるが、CINV2
においては、節点d、eに至る時間の違いは4.0ns
で図16の値の許容内でなく、正しい動作を行わない可
能性があることが分かる。
【0028】以上、本発明による集積回路マスクパター
ンの検証方法を、一実施例について説明したが、本発明
はこの実施例の方法に限定されるものではなく、この他
にも種々の様態で実施可能である。
【0029】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、集積回路の
動作確認のための特性パラメータ抽出処理の段階で、集
積回路マスクパターンより重要な動作を制御するクロッ
ク系の回路を構成するインバータによる木構造状の回路
を自動で抽出し、その回路を伝搬する遅延時間を算出
し、その回路により制御されるクロックド・インバー
タ、トランスファーゲートを自動で認識し、そのタイミ
ングを検証することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる集積回路マスクパ
ターンの検証方法の手順を示す図である。
【図2】 本発明の説明に用いた回路を対象とした遅延
に関する特性値の例を示す図である。
【図3】 マスクパターンのデジタルデータとしての取
り込みを説明する図である。
【図4】 素子認識を説明する図である。
【図5】 節点の位相関係の認識を説明する図である。
【図6】 特性パラメータの算出方法を説明する図であ
る。
【図7】 得られる特性パラメータの例を示す図であ
る。
【図8】 2つのMOSトランジスタによって構成した
インバータ回路を説明する図である。
【図9】 認識されたインバータ群の例を示す図であ
る。
【図10】 図9で示すインバータ群から接続関係を表
現した図である。
【図11】 図10を修正した図である。
【図12】 図11の回路を本発明により検証するため
の許容値の例を示す図である。
【図13】 4つのMOSトランジスタによって構成し
たクロックド・インバータ回路を説明する図である。
【図14】 2つのMOSトランジスタによって構成し
たトランスファーゲートを示す図である。
【図15】 図11の回路にクロックド・インバータを
加えた図である。
【図16】 本発明により図15の回路を検証するため
の許容値の例を示す図である。
【符号の説明】
M1、M3、M4…Pチャンネルトランジスタ、M2、
M5、M6…Nチャンネルトランジスタ、CLK、a〜
f…節点、INV1〜INV6…インバータ、CINV
1、CINV2…クロックド・インバータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計された集積回路マスクパターンか
    ら、回路の各構成要素のサイズとその接続関係に関連し
    て定まる回路特性情報を抽出し、回路動作の指定値を考
    慮して遅延時間を算出し、その遅延時間のクロックド素
    子の動作に関しての適否を検証する集積回路クロックド
    素子動作検証方法において、 前記集積回路マスクパターンから各素子の認識を行って
    素子情報及び素子接続情報を抽出する段階と、 前記素子情報及び素子接続情報と、製造時のプロセス定
    数に基づいて、回路の各構成要素の回路特性情報を抽出
    する段階と、 前記素子接続情報に基づいて、ソースまたはドレインの
    いずれか一方の端子が電源と接続されているPチャネル
    トランジスタとソースまたはドレインのいずれか一方の
    端子が接地されているNチャネルトランジスタとが、そ
    れぞれもう一方の端子で互いに接続されており、かつ両
    トランジスタのゲート端子が互いに接続されているトラ
    ンジスタ対を抽出し、両ゲート端子の接続点が入力端
    子、ソースまたはドレイン端子の接続点が出力端子とし
    て機能するインバータとして認識する段階と、 認識された複数のインバータのうち、指定された節点と
    同じ入力端子を根とする木構造インバータ接続情報を抽
    出する段階と、 前記回路特性情報と回路動作の指定値と木構造インバー
    タ接続情報から、木構造インバータ接続情報の根となる
    節点から木構造末端にいたる各節点まで、遅延時間を算
    出する段階と、 前記素子接続情報から、PチャネルトランジスタとNチ
    ャネルトランジスタそれぞれによる接続経路を抽出し、
    経由するトランジスタの情報よりクロックド・インバー
    タを認識する段階と、 前記素子接続情報から、PチャネルトランジスタとNチ
    ャネルトランジスタの両端子を共有する一対をトランス
    ファーゲートと認識する段階と、 認識されたクロックド・インバータとトランスファーゲ
    ートの論理反転対にある各入力端子と、木構造インバー
    タ接続情報中の節点と対応させ、その遅延時間の違い
    が、設計上の特性的許容値内であるかどうか検証する段
    階と、 からなることを特徴とする集積回路クロックド素子動作
    検証方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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