JPH06185745A - 電気暖房器具 - Google Patents

電気暖房器具

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JPH06185745A
JPH06185745A JP32338892A JP32338892A JPH06185745A JP H06185745 A JPH06185745 A JP H06185745A JP 32338892 A JP32338892 A JP 32338892A JP 32338892 A JP32338892 A JP 32338892A JP H06185745 A JPH06185745 A JP H06185745A
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JP
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heater
power consumption
time
switch
power
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JP32338892A
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English (en)
Inventor
Sadamitsu Takahashi
貞光 高橋
Minoru Takahashi
稔 高橋
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな消費電力で使用を開始する場合に大き
な消費電力であることを確実に知らしめることができる
電気暖房器具を提供する。 【構成】 電源スイッチSW1 をオンすると、タイマ13が
計時を開始する。制御回路12は、暖房面積切換スイッチ
SW6 で第1のヒータH1および第2のヒータH2の全面に設
定されているかを検知し、全面である場合には、操作部
20の表示器21を点滅させる。タイマ13の計時がタイムア
ップしたかを検知し、タイムアップするまでは第1およ
び第2のヒータH1,H2のいずれにも電力を供給しない。
タイムアップしていない場合には、入力スイッチSW5 が
操作されたか否かを検知し、入力スイッチSW5 を操作し
た場合には、表示器21を点灯させるとともに、切換リレ
ー接点Ry3Sをb側に切り換え、第1のヒータH1および第
2のヒータH2を直列に接続する。直列にした場合は、並
列にした場合の消費電力の1/4の消費電力に低下す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱体の消費電力を可
変することができる電気暖房器具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気暖房器具は比較的大きな消
費電力を必要としている。そして、電気暖房器具の1つ
であるたとえば電気カーペットは、3畳相当の面積のヒ
ータを持つ場合、たとえば定格消費電力は890W程度
であり、初期の過渡時には980W程度まで消費電力が
上昇し、電源電圧100Vの場合には9.8Aの電流が
流れ、家庭用の15Aのブレーカを使用する場合には、
残容量が5.2Aと少なくなり、他の電気器具、特に電
気暖房器具を使用していると、ブレーカが落ちてしまう
ことがある。
【0003】一方、電気暖房器具は、温度制御などの目
的で消費電力を低下させる構成も知られている。
【0004】この消費電力を低下させるものとしては、
従来、たとえば特開昭62−190330号公報記載の
構成が知られている。
【0005】この特開昭62−190330号公報記載
の構成は、床面暖房器具である電気カーペットのヒータ
を2分割し、分割されたヒータに交互に通電して消費電
力を低下させるものである。すなわち、たとえば全体の
ヒータの消費電力が890W(445W×2)である場
合に、それぞれ445Wずつにして交互に通電すること
により、消費電力を445Wと通常時の消費電力の1/
2に低下させるものである。
【0006】また、他の消費電力を低下させるものとし
ては、たとえば実開平3−89315号公報記載の構成
が知られている。
【0007】この実開平3−89315号公報記載の構
成は、同様にヒータを2分割し、通常時にはこれらヒー
タを電源に対して並列に接続し、それぞれのヒータに印
加される電圧を一定値にした状態で2つのヒータによる
抵抗値を小さくして電流を大きくし、消費電力を増加さ
せて大きな出力で発熱させ、消費電力を小さくする場合
にはいわゆるクォータースイッチといわれる消費電力を
低下させるスイッチを操作して2つのヒータを電源に対
して直列に接続し、それぞれのヒータに印加される電圧
を1/2にして、2つのヒータの合成抵抗値を大きくし
て電流を小さくし、消費電力を低下させて小さな出力で
発熱させるものである。すなわち、同様に、たとえば並
列接続時のヒータの消費電力が890W(445W×
2)である場合に、直列接続することにより消費電力を
225.5Wにして通電することにより、直列接続時に
は並列接続時の消費電力の1/4に低下させるものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−190330号公報記載の構成あるいは実開平3
−89315号公報記載の構成のいずれの場合も、消費
電力を低下させる際に、使用者が切り換える必要がある
ため、使用開始時に大きな消費電力の状態で使用を開始
してしまうと、前述のように、家庭用の15Aのブレー
カを使用して残容量が少なく、他の電気器具との使用合
計が15Aを越えてしまうと、ブレーカが落ちてしまう
問題を有している。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、大きな消費電力で使用を開始する場合に大きな消費
電力であることを使用者に確実に知らしめることができ
る電気暖房器具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電気暖房器具
は、発熱体と、この発熱体の消費電力を可変して温度を
変化させる温度制御回路と、前記発熱体への電源の投入
により計時を開始し所定時間動作するタイマと、このタ
イマの動作中に報知する報知手段とを具備したものであ
る。
【0011】
【作用】本発明は、発熱体への電源の投入によりタイマ
は計時を開始して所定時間動作し、このタイマの動作中
に報知手段で報知することにより、使用者に発熱体の消
費電力を確認させる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の電気暖房器具の一実施例を図
面に示す電気カーペットを参照して説明する。
【0013】まず、この電気カーペットは、図2に示す
ように、矩形状の電気カーペット本体1にて構成され、
この電気カーペット本体1の長手方向の両端面には、サ
イド面1a,1aが形成され、これらサイド面1a,1a間に
は、中央面1bが形成されており、これらサイド面1a,1a
および中央面1bの面積はほぼ等しく形成されている。ま
た、これらサイド面1aおよび中央面1bには、それぞれ発
熱体としての第1のヒータH1および第2のヒータH2がそ
れぞれ収納され、これら第1のヒータH1および第2のヒ
ータH2にはコントロールボックス2が接続され、このコ
ントロールボックス2は、商用交流電源Eに接続されて
いる。
【0014】また、このコントロールボックス2は、図
1に示すように、商用交流電源Eに接続され、この商用
交流電源Eから電源スイッチSW1 を介して電源回路11に
接続され、この電源回路11には温度制御回路としての機
能を有するたとえばマイクロコンピュータなどの制御回
路12が接続され、この制御回路12はタイマ13および接続
切換回路14が設けられている。
【0015】また、電源回路11には、暖房面切換スイッ
チSW2 を介してリレーコイルRy1L、暖房面切換スイッチ
SW3 を介してリレーコイルRy2L、および、リレーコイル
Ry3Lが接続されている。そして、リレーコイルRy1L、リ
レーコイルRy2LおよびリレーコイルRy3Lには、リレー駆
動回路15が接続され、このリレー駆動回路15は制御回路
12に接続されている。
【0016】さらに、電源スイッチSW1 を介した商用交
流電源Eには、リレーコイルRy1Lのリレー接点Ry1S、第
1のヒータH1および直並列切換用の切換リレー接点Ry3S
の直列回路が接続されているとともに、リレーコイルRy
2Lのリレー接点Ry2Sおよび第2のヒータH2の直列回路が
接続されている。なお、第1のヒータH1および第2のヒ
ータH2は、同一の消費電力でたとえばそれぞれ1つ44
5Wである。
【0017】また、同様に、電源スイッチSW1 を介した
商用交流電源Eには、第1のヒータH1および第2のヒー
タH2の温度を検知する温度検知回路16が接続され、ま
た、制御回路12には第1のヒータH1および第2のヒータ
H2の温度を設定する温度設定回路17が接続され、この温
度設定回路17には、温度検知回路16で検知された温度が
適温の場合に表示を行なう発光ダイオードなどからなる
適温表示器18が設けられている。
【0018】さらに、制御回路12には、操作部20が接続
され、この操作部20には、いわゆるクォータースイッチ
といわれる消費電力を1/4に設定する入力スイッチSW
5 、報知手段としての発光ダイオードなどからなる表示
器21、ブザー22、および、暖房面積切換スイッチSW6 が
設けられている。そして、この暖房面積切換スイッチSW
6 では、第1のヒータH1のみの一部、第1のヒータH1お
よび第2のヒータH2の全面、または、第2のヒータH2の
みの一部に切り換え設定し、接続切換回路14でたとえば
リレー駆動回路15あるいは暖房面切換スイッチSW2 ,SW
3 を切り換え設定する。
【0019】次に、上記実施例の動作について図3に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0020】まず、電源スイッチSW1 がオンされると、
電源回路11から制御回路12に電力が供給され、タイマ13
が計時を開始する(ステップ1)。この状態で、制御回
路12は、暖房面積切換スイッチSW6 で第1のヒータH1お
よび第2のヒータH2の全面に設定されているかを検知し
(ステップ2)、全面である場合には、表1に示すよう
に、操作部20の表示器21を点滅させる(ステップ3)。
なお、このように全面に設定されている場合には、暖房
面切換スイッチSW2 および暖房面切換スイッチSW3 はい
ずれも閉成されている。
【0021】
【表1】 そして、タイムアップするまではいずれの第1のヒータ
H1および第2のヒータH2のいずれにも電力を供給せず、
タイマ13の計時がタイムアップ、たとえば10秒経過し
たか否かを検知し(ステップ4)、タイムアップしてい
ない場合には、入力スイッチSW5 が操作されたか否かを
検知し(ステップ5)、入力スイッチSW5 が操作されて
いない場合には、ステップ4に戻りタイムアップするま
でこの動作を繰返す。ここで、表示器21の点滅により注
意を促され、使用者は、他の電気器具が使用されている
か否かを確認し、他に大きな電気器具が使用されていな
い場合には、そのまま大きな消費電力のまま始動すれば
よく、他に比較的大きな消費電力の電気器具が使用され
ている場合には、入力スイッチSW5 を操作して消費電力
を低く設定すればブレーカが落ちることはなくなる。
【0022】そうして、入力スイッチSW5 が操作された
場合には、タイマ13の計時をストップさせ(ステップ
6)、表示器21を点灯させるとともに、切換リレー接点
Ry3Sをb側に切り換え、第1のヒータH1および第2のヒ
ータH2を直列に接続し消費電力を低下させる。なお、こ
の場合、リレー駆動回路15により、リレーコイルRy1Lは
通電した状態にし、リレーコイルRy2Lは停止した状態に
し、切換リレー接点Ry3Sはb側にする。そして、表示器
21は直列状態である旨を示す点灯状態にする(ステップ
7)。
【0023】したがって、たとえば並列にした場合には
通常時には消費電力890Wであるのに対し、直列に接
続した場合には、通常時の1/4の222.5Wに消費
電力が低下するので、家庭用の15Aのブレーカを用い
ている場合には、残りの容量が1277.5Wとなるの
で、総消費電力が1277.5W以下の消費電力の電気
器具を使用してもブレーカが落ちることはない。
【0024】一方、ステップ4でタイマ13が動作してい
る所定時間内に入力スイッチSW5 が操作されていない場
合には、表示器21を消灯させるとともに、切換リレー接
点Ry3Sをa側に切り換え、第1のヒータH1および第2の
ヒータH2を並列に接続する(ステップ8)。なお、この
場合、リレー駆動回路15により、リレーコイルRy1Lは通
電した状態あるいは停止した状態にし、リレーコイルRy
2Lも停止した状態にし、切換リレー接点Ry3Sはa側にす
る。そして、表示器21は並列状態である旨を示す消灯状
態にする。
【0025】また、ステップ2で全面が設定されておら
ず、一部が設定されている場合には、表2に示すよう
に、表示器21を消灯させるとともに、切換リレー接点Ry
3Sをa側に切り換え、第1のヒータH1および第2のヒー
タH2を並列に接続する(ステップ9)。なお、この場
合、リレー駆動回路15により、リレーコイルRy1Lは通電
した状態あるいは停止した状態にし、リレーコイルRy2L
も停止した状態にし、切換リレー接点Ry3Sはa側にし、
いずれかの第1のヒータH1あるいは第2のヒータH2のみ
に通電する。そして、表示器21は片面状態である旨を示
す消灯状態にする。
【0026】
【表2】 なお、一部の場合には、2つの第1のヒータH1および第
2のヒータH2を並列にした場合の消費電力890W(4
45W×2)に比べ、通常時の1/2の445Wに消費
電力が低下するので、家庭用の15Aのブレーカを用い
ている場合には、残りの容量が1055Wとなるので、
総消費電力が1055W以下の消費電力の電気器具を使
用してもブレーカが落ちることはない。
【0027】また、第1のヒータH1および第2のヒータ
H2を直列に接続した状態から、並列に接続した状態にす
る場合には、表3に示すように、切換リレー接点Ry3Sを
b側からa側に切り換え、表示器21を点灯状態から消灯
状態に変化させ、消費電力が最大の890Wに設定させ
る。
【0028】
【表3】 そして、2つの第1のヒータH1および第2のヒータH2の
いずれかから、2つの第1のヒータH1および第2のヒー
タH2の全面を使用する場合には、たとえば表4に示すよ
うにそのままの状態で直接片面から全面に変化させても
よく、あるいは、表5に示すように、一旦タイマ13を動
作させ、表示器21を点滅させ、消費電力が445Wから
890Wに上昇しても問題がないかを考える時間を与
え、入力スイッチSW5 が操作されない場合にのみ、2つ
の第1のヒータH1および第2のヒータH2を並列に接続し
て消費電力890Wとし、入力スイッチSW5 が操作され
た場合には、2つの第1のヒータH1および第2のヒータ
H2を直列に接続して消費電力を222.5Wに低下させ
てもよい。すなわち、表示器21の点滅により他の電気器
具が使用されているか否かを確認し、他に大きな電気器
具が使用されている場合には、そのまま大きな消費電力
のまま始動すればよく、他に比較的大きな消費電力の電
気器具が使用されている場合には、消費電力を低く設定
すればブレーカが落ちることはなくなる。
【0029】
【表4】
【表5】 また、第1のヒータH1および第2のヒータH2の温度検知
については、たとえばそれぞれの温度を温度設定回路17
で設定された温度になっているかを温度検知回路16で検
知してもよく、双方の温度に基づき検知してもよい。
【0030】そして、第1のヒータH1および第2のヒー
タH2の温度制御については、制御回路12により、リレー
駆動回路15を制御し、リレー接点Ry1Sまたはリレー接点
Ry2Sを開閉することにより、個々にあるいは双方とも
に、瞬時温度に基づく制御あるいは位相制御を行なって
もよい。
【0031】次に、図4を参照して他の実施例を説明す
る。
【0032】この図4に示す回路は、図1に示す回路に
おいて、切換リレー接点Ry3Sをなくすとともにこの切換
リレー接点Ry3Sに伴うリレーコイルRy3Lをなくしたもの
である。
【0033】そして、図1に示す回路の第1のヒータH1
および第2のヒータH2を直列に接続することに代えて、
リレー駆動回路15によりリレーコイルRy1Lおよびリレー
コイルRy2Lを交互に切り換えて、いずれか一方の第1の
ヒータH1または第2のヒータH2のみを通電し、双方を通
電した場合の消費電力890W(445W×2)の1/
2の消費電力の445Wで暖房を行なう。
【0034】また、この第1のヒータH1と第2のヒータ
H2との切り換えは、図5に示すように、たとえば5分毎
に行なう。そして、温度検知回路16で検知された第1の
ヒータH1あるいは第2のヒータH2の温度が温度設定回路
17で設定された温度を越えた場合には、リレー駆動回路
15でリレーコイルRy1LあるいはリレーコイルRy2Lを制御
し、リレー接点Ry1Sあるいはリレー接点Ry2Sを開閉し、
第1のヒータH1あるいは第2のヒータH2への通電を停止
して温度制御する。また、第1のヒータH1あるいは第2
のヒータH2を交互に通電している場合には、表示器21を
点灯状態にする。
【0035】なお、その他の動作については図1に示す
場合と同様である。
【0036】さらに、他の実施例を説明する。なお、基
本的な構成は、図1に示す場合と同様である。
【0037】そして、この実施例に用いる電気カーペッ
トは、たとえば4畳サイズで、定格消費電力は、表6に
示すようになっている。
【0038】
【表6】 すなわち、切換リレー接点Ry3Sをa側に切り換え、第1
のヒータH1および第2のヒータH2を並列にした場合に
は、定常時に消費電力1050Wで、初期値では消費電
力1156Wになり、入力スイッチSW5 を操作して切換
リレー接点Ry3Sをb側に切り換え、第1のヒータH1およ
び第2のヒータH2を直列にした場合には、定常時に消費
電力262.5Wで、初期値では消費電力289Wにな
り、第1のヒータH1または第2のヒータH2のいずれか一
方のみの場合には、定常時に消費電力525Wで、初期
値では消費電力578Wになっている。
【0039】そして、この表6に示す電気カーペットを
用いて、株式会社東芝製、熱動作式ブレーカで定格電流
15A用のSB−31Gを使用した場合、周囲温度25
℃では、定格電流15A、定格遮断容量1.5kAで、
表7に示すようになる。なお、図6に示すように、周囲
温度が上昇すれば定格電流は低下し、反対に周囲温度が
低下すれば定格電流は増加する。
【0040】
【表7】 すなわち、たとえば表7に示すように、同一ブレーカの
系統で、他の電気器具が12.375A使用されている
場合には、入力スイッチSW5 を操作して第1のヒータH1
および第2のヒータH2を直列に接続して使用していれ
ば、ブレーカは動作しないものの、入力スイッチSW5 を
操作して第1のヒータH1および第2のヒータH2を並列に
接続して使用していれば、ブレーカは動作に至る境界値
になる。
【0041】ここで、図7を参照して、ブレーカの電流
値と動作時間との特性について考える。
【0042】まず、A点では既使用分の12.375A
に電気カーペットの初期の11.56Aが加えられ、合
計で23.935Aとなり、ブレーカの定格の159.
6%にあたる。一方、電気カーペットが最初にオフされ
る予想点は20分後であり、既使用分の12.375A
に電気カーペットの定常時の10.5Aが加えられ、合
計で22.875Aとなる。したがって、ブレーカが動
作する予想点は使用開始後約30秒後のB点であり、電
気カーペットを動作させた直後にはブレーカが落ちるこ
とはない。
【0043】また、定格電流20A用のSB−32Dを
使用した場合、周囲温度25℃では、定格電流20A、
定格遮断容量1.5kAで、表8に示すようになる。こ
の場合も図6に示す場合と同様に、周囲温度が上昇すれ
ば定格電流は低下し、反対に周囲温度が低下すれば定格
電流は増加する。
【0044】
【表8】 すなわち、たとえば表8に示すように、同一ブレーカの
系統で、他の電気器具が17.375A使用されている
場合には、入力スイッチSW5 を操作して第1のヒータH1
および第2のヒータH2を直列に接続して使用していれ
ば、ブレーカは動作しないものの、入力スイッチSW5 を
操作して第1のヒータH1および第2のヒータH2を並列に
接続して使用していれば、ブレーカは動作に至る境界値
になる。
【0045】ここで、図8を参照して、図7に示す場合
と同様に、ブレーカの電流値と動作時間との特性につい
て考える。
【0046】まず、A点では既使用分の17.375A
に電気カーペットの初期の11.56Aが加えられ、合
計で28.935Aとなり、ブレーカの定格の144.
7%にあたる。一方、電気カーペットが最初にオフされ
る予想点は20分後であり、既使用分の17.375A
に電気カーペットの定常時の10.5Aが加えられ、合
計で28.875Aとなる。したがって、ブレーカが動
作する予想点は約40秒後のB点であり、図7に示す場
合と同様に、電気カーペットを動作させた直後にはブレ
ーカが落ちることはない。
【0047】上述のように、ブレーカはたとえ定格電流
を越えた場合にでも、使用直後には動作せず、所定時間
経過した後に動作することが分かる。
【0048】そこで、図1に示す構成で図3に示すフロ
ーチャートに従う場合には、電源スイッチSW1 の投入後
の10秒間は、第1のヒータH1および第2のヒータH2へ
の電力の供給を行なっていなかったが、この実施例では
図9に示すように動作する。
【0049】まず、電源スイッチSW1 を投入すると、ブ
ザー22が0.15秒間動作する。このブザー22の停止後
に、表示器21および適温表示器18が0.3秒ごとに点灯
と消灯とを繰り返し、16サイクル約10秒間点滅され
る。
【0050】一方、リレー接点Ry1S,Ry2Sは、電源スイ
ッチSW1 を投入した後3秒後に閉成され、第1のヒータ
H1および第2のヒータH2を動作させる。そして、電源ス
イッチSW1 の投入後10秒後までこの動作が維持され
る。また、第1のヒータH1および第2のヒータH2を動作
させる時間は、電源スイッチSW1 の投入後間もないほう
が望ましいが、3秒後としたのは各部分の電圧が安定す
る1.5秒、および、制御回路12にて各部の電圧を読み
取る約1.5秒の時間を考慮したためである。
【0051】なお、上述のようにブレーカは一般に30
秒ないし40秒程度は動作を行なわないので、たとえ第
1のヒータH1および第2のヒータH2が並列に接続されて
いても、この電源スイッチSW1 の投入後3秒から10秒
の間までの7秒間は、ブレーカが落ちることなく第1の
ヒータH1および第2のヒータH2に通電、加熱することが
できる。
【0052】このように、電源スイッチSW1 の投入後の
3秒から10秒の間までの7秒間に、第1のヒータH1お
よび第2のヒータH2を通電、加熱することにより、10
秒間通電を停止する場合に比べて、電気カーペットの立
上がり時間を短くすることができる。また、量産ライン
などで検査を行なう場合にも、従来は電源スイッチSW1
の投入後約10秒間遅れてからでなければ検査を行なう
ことができず不便であったが、3秒後に検査を行なえる
ので検査時間の短縮および検査費用の低減を図ることが
できる。
【0053】また、第1のヒータH1または第2のヒータ
H2のいずれか一方のみを通電させる場合にも、図10に
示すように、電源スイッチSW1 の投入後3秒後に、通
電、加熱を開始する。さらに、入力スイッチSW5 を操作
して第1のヒータH1および第2のヒータH2を直列に接続
した場合も同様である。
【0054】またさらに、入力スイッチSW5 に通常のた
とえば37℃より低いたとえば30℃程度の温度の適温
設定機能を持たせ、図11に示すように、入力スイッチ
SW5が操作されている場合には、目標温度を通常時より
低い温度に設定し、複数の温度設定を容易に行なえるよ
うにしてもよい。
【0055】また、他の実施例の電気カーペットを図1
2に示すタイミングチャートを参照して説明する。
【0056】この実施例の電気カーペットも図1に示す
回路構成を用いている。
【0057】そして、まず、第1のヒータH1および第2
のヒータH2を並列に接続した状態で入力スイッチSW5 を
操作する場合には、入力スイッチSW5 が操作されると、
図12Iに示すように、リレー接点Ry1Sおよびリレー接
点Ry2Sを開成し、1秒後にリレー接点Ry3Sを接点aから
接点bに切り換え、このリレー接点Ry3Sをb端子に切り
換えてから1秒後にリレー接点Ry2Sを閉成し、第1のヒ
ータH1および第2のヒータH2が直列の状態で通電して、
加熱する。
【0058】また、第1のヒータH1および第2のヒータ
H2を直列に接続し約30℃の適温状態で第1のヒータH1
または第2のヒータH2のいずれか一方に切り換える場合
には、図12IIに示すように、リレー接点Ry1Sおよびリ
レー接点Ry2Sを開成し、1秒後にリレー接点Ry3Sを接点
bから接点aに切り換え、このリレー接点Ry3Sをa端子
に切り換えてから1秒後にリレー接点Ry1Sまたはリレー
接点Ry2Sのいずれかを閉成し、第1のヒータH1または第
2のヒータH2のいずれか一方の状態で通電して、加熱す
る。
【0059】さらに、第1のヒータH1または第2のヒー
タH2のいずれか一方を接続した状態で、入力スイッチSW
5 を操作して第1のヒータH1および第2のヒータH2を直
列に接続する場合には、入力スイッチSW5 が操作される
と、図12 IIIに示すように、リレー接点Ry1Sおよびリ
レー接点Ry2Sを開成し、1秒後にリレー接点Ry3Sを接点
aから接点bに切り換え、このリレー接点Ry3Sをb端子
に切り換えてから1秒後にリレー接点Ry2Sを閉成し、第
1のヒータH1および第2のヒータH2が直列の状態で通電
して、加熱する。また、第1のヒータH1または第2のヒ
ータH2のいずれか一方を接続した状態から、第1のヒー
タH1および第2のヒータH2を直列に接続する場合にも、
図示しないが同様な操作を行なう。
【0060】またさらに、第1のヒータH1および第2の
ヒータH2を直列に接続し約30℃の適温状態で第1のヒ
ータH1および第2のヒータH2を並列にする場合には、図
示しないが、入力スイッチSW5 を操作し、リレー接点Ry
1Sおよびリレー接点Ry2Sを開成し、1秒後にリレー接点
Ry3Sを接点aから接点bに切り換え、このリレー接点Ry
3Sをb端子に切り換えてから1秒後にリレー接点Ry2Sの
いずれかを閉成し、第1のヒータH1および第2のヒータ
H2を並列にした状態で通電して、加熱する。
【0061】このように、図12に示すようにリレー接
点Ry1Sおよびリレー接点Ry2Sを開成して制御を行なえ
ば、直並列切り換え時に切り換えられるリレー接点Ry3S
に、商用交流電源Eからの交流100Vがそのまま印加
されることを防止できるので、接点にアークが生ずるこ
とを抑えることができるので摩耗量が減少するととも
に、アークの発生を抑えられるため、比較的小容量の接
点を用いることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明の電気暖房器具によれば、発熱体
への電源の投入によりタイマは計時を開始して所定時間
動作し、このタイマの動作中に報知手段で報知すること
により、使用者に発熱体の消費電力を確認させることが
できるので、使用開始時に大きな消費電力の状態で使用
を開始することを知らしめ、ブレーカの残容量が少なく
てブレーカが落ちることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気暖房器具の一実施例を示す回路図
である。
【図2】同上外観を示す平面図である。
【図3】同上動作を示すフローチャートである。
【図4】同上他の実施例を示す回路図である。
【図5】同上動作を示す波形図である。
【図6】ブレーカの動作電流と周囲温度の関係を示すグ
ラフである。
【図7】ブレーカの動作電流と動作時間の関係を示すグ
ラフである。
【図8】ブレーカの動作電流と動作時間の関係を示すグ
ラフである。
【図9】他の実施例の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図10】同上動作を示すタイミングチャートである。
【図11】また他の実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図12】さらに他の実施例の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
12 温度制御回路としての機能を有する制御回路 13 タイマ 21 報知手段としての表示器 E 商用交流電源 H1,H2 発熱体としてのヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体と、 この発熱体の消費電力を可変して温度を変化させる温度
    制御回路と、 前記発熱体への電源の投入により計時を開始し所定時間
    動作するタイマと、 このタイマの動作中に報知する報知手段とを具備したこ
    とを特徴とする電気暖房器具。
JP32338892A 1992-10-23 1992-12-02 電気暖房器具 Pending JPH06185745A (ja)

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JP32338892A JPH06185745A (ja) 1992-10-23 1992-12-02 電気暖房器具

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JP28647392 1992-10-23
JP4-286473 1992-10-23
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110075557A (zh) * 2019-06-04 2019-08-02 吉林惠利现代轻工装备有限公司 一种多级切换式料液蒸发方法及装置

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