JPH06184251A - 水溶性熱可塑性フィルムおよびその用途 - Google Patents

水溶性熱可塑性フィルムおよびその用途

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JPH06184251A
JPH06184251A JP33635192A JP33635192A JPH06184251A JP H06184251 A JPH06184251 A JP H06184251A JP 33635192 A JP33635192 A JP 33635192A JP 33635192 A JP33635192 A JP 33635192A JP H06184251 A JPH06184251 A JP H06184251A
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JP
Japan
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water
pva
thermoplastic film
soluble
soluble thermoplastic
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JP33635192A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Kamata
博稔 鎌田
Tetsuhiko Yamaguchi
哲彦 山口
Kiichi Hosoda
喜一 細田
Kazuhiko Oga
一彦 大賀
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリビニルアルコール(けん化度80〜95
モル%)に対するN−ビニルアセトアミドの単独グラフ
ト重合体もしくはN−ビニルアセトアミドとポリオキシ
アルキレン基を有する(メタ)アクリル酸エステル、
(メタ)アクリル酸低級アルキルエステルなどのビニル
系モノマーのグラフト共重合体からなることを特徴とす
る水溶性熱可塑性フィルム。 【効果】 長期間保存しても化学的および物理的性質の
変化が少ないため水への溶解度が変化しにくく、N−ビ
ニルアセトアミドが耐アルカリ性に優れるために、特に
粉末洗剤などの包装材として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリビニルアルコール
とN−ビニルアセトアミド系モノマーとのグラフト重合
体水溶性熱可塑性フィルムに関する。さらに詳しくは、
冷水易溶性のポリビニルアルコールにN−ビニルアセト
アミド単独、もしくは、N−ビニルアセトアミドとビニ
ル系モノマーをグラフト重合することにより得られる、
冷水易溶性、耐アルカリ性、耐酸性に優れ、かつ機械的
強度に優れたグラフト重合体からなる水溶性熱可塑性フ
ィルムおよびその具体的用途に関する。
【0002】(発明の背景)水溶性の医薬品などの化学
薬品、洗剤、殺虫剤、除草剤、殺菌剤等の農薬類、染料
および顔料などの多くは溶解性や分散性を考慮して粉末
状態で包装、販売されているが、消費者が包装材の開封
時あるいは内容物の計量時に粉末状内容物に接触した
り、空気中に飛散した粉末が気管などの粘膜に付着して
人体に炎症をおこすなど周囲環境へ悪影響を及ぼすこと
がある。また、薬品が残留付着した使用後の包装材料の
廃棄処理にも注意を要するという問題がある。そこで、
上記粉末状製品の使用に付随する問題を解決するため
に、使用時に包装材そのものが溶解してしまう水溶性熱
可塑性樹脂からなる水溶性フィルムが注目されている。
【0003】
【従来の技術】従来、水溶性熱可塑性樹脂の代表例とし
て、ポリ酢酸ビニルのアセトキシ基を酸またはアルカリ
により加水分解(けん化)して水酸基とすることにより
得られるポリビニルアルコール(以下PVAと略記す
る。)が知られている。しかし、PVAはけん化度が9
5モル%以上まで高くなると経時的に結晶化が進行して
冷水不溶性となり、またけん化度が80モル%以下まで
低くして結晶化度を抑制すると疎水度が高くなり、水不
溶性となる。すなわち、PVAはけん化度80〜95モ
ル%の範囲内で冷水に溶解し、前記範囲外であると水不
溶性となる。また、けん化度80〜95モル%の冷水易
溶性PVAを、包装用フィルムのような成形体とし、そ
の包装対象物が酸性もしくはアルカリ性のものであると
きには、速やかにPVAの加水分解が生じ、けん化度が
高くなるため冷水不溶性となる。また、PVAは熱シー
ル時などの加熱によって架橋して、水不溶性となる。
【0004】近年、PVAの水溶性における上記問題点
を解決するために、様々な検討が行われている。例え
ば、特公昭42-20845号公報にはPVAのアルドールアセ
タール化した冷水易溶性フィルム、シートおよびフィラ
メントが開示されている。しかし、アルドールの分子中
には水酸基とアルデヒド基が存在するため、PVAとの
反応時にアルドール同士が反応することもあり反応のコ
ントロールに問題がある。このことは水溶性を長期にわ
たって保持しうるPVAのアセタール化物を工業的に安
定に製造することは極めて困難であることを示してい
る。また、PVAに他のポリマーを配合してなる水溶性
樹脂組成物が提案されている。例えば、特公昭43-1487
号公報には高けん化度PVA(けん化度97モル%以
上)と低けん化度PVA(けん化度75〜92モル%)
と澱粉とからなる組成物が、特開昭57-12540号公報には
けん化度80〜95モル%のPVAと分子量30,000〜4
0,000のポリアクリル酸のブレンドが、そして特開昭53-
24351号公報には低分子量PVAと中間分子量PVA
(いずれもけん化度85〜90モル%)とエチレン性不
飽和基含有アルキルエステル(例えばアクリル酸アルキ
ルエステル、メタクリル酸アルキルエステル)ポリエチ
レングリコールからなる組成物がそれぞれ開示されてい
るが、いずれの樹脂成分もアルカリ成分に対して不安定
なため、加水分解の進行による冷水への不溶化現象は避
けられない。また、PVAは他の水溶性樹脂との相溶性
が悪く、そのために他の樹脂との配合後、フィルム強度
が著しく低下することが多い。
【0005】また、PVAを不飽和カルボン酸で変性し
た組成物が提案されているが、(水溶性高分子の応用と
市場、CMC出版)、酸性の物質と接触すると冷水易溶
性が損なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
はPVAが冷水不溶性の原因となる結晶化度の上昇を抑
制し、冷水易溶性、強度、耐アルカリ性、耐酸性、熱シ
ール性、柔軟性等の特性に優れた水溶性熱可塑性フィル
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水溶性樹脂
の成分として、耐アルカリ性、耐酸性に優れているN−
ビニルアセトアミド(以下、NVAと略記する。)の重
合体に着目し、NVAをPVAに対しグラフト重合を行
うことを発明した。PVAにNVAをグラフト重合する
ことにより、PVAの結晶化を抑制し、耐酸性、耐アル
カリ性を付与すると同時にグラフト鎖が内部可塑化効果
を有し、熱融着性をも改善すると考えたのである。鋭意
研究を進めた結果、特定のPVAに対する、NVA単
独、もしくはNVAと特定のビニル系モノマーとのグラ
フト重合体がPVA系の樹脂のもつ上記種々の欠点を解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は 1)実質的にPVAに対するNVAの単独グラフト重合
体もしくはPVAに対するNVAとビニル系モノマーの
グラフト共重合体からなる水溶性熱可塑性フィルム。 2)前記1)のPVAがけん化度80〜95モル%の範
囲の水溶性PVAである水溶性熱可塑性フィルム。 3)PVAとグラフト重合する全モノマーの割合が重量
比でPVA:モノマー=1:1.5〜10:1である前
記1)の水溶性熱可塑性フィルム。 4)グラフト重合するモノマーの組成が、NVA20重
量%以上100重量%以下、およびビニル系モノマー0
重量%以上80重量%以下の範囲内で得られるNVAの
単独グラフト重合体またはグラフト共重合体からなる水
溶性熱可塑性フィルム。 5)前記1)記載のビニル系モノマーが、一般式(I) CH2 =CH−O−CO−R1 (I) (式中、R1 はC1 〜C3 の低級アルキル基を表す。)
で示される化合物、一般式(II) CH2 =C(R2 )−COOR3 (II) (式中、R2 は水素またはメチル基を表し、R3 はC1
〜C3 の低級アルキル基を表す。)で示される化合物、
一般式(III)
【化2】 (式中、R 、R5 は水素またはメチル基を表し、R
6 は水素、C1 〜C3 の低級アルキル基またはフェニル
基を表す。また、nは1〜100の整数を表す。)で示
される化合物、一般式(IV) CH2 =CH−CO−R7 (IV) (式中、R7 はC1 〜C3 の低級アルキル基を表す。)
で示される化合物、一般式(V) CH2 =CH−CO−N(R8 )R8 ’ (V) (式中、R8 とR8 ’は水素またはC1 〜C3 の低級ア
ルキル基を表すがR8 とR8 ’が同時に水素であること
はない。)で示される化合物、一般式(VI) CH2 =CH−O−R9 (VI) (式中、R9 はC1 〜C3 の低級アルキル基を表す。)
で示される化合物から選択される一種以上の化合物であ
る水溶性熱可塑性フィルム。6)前記1)記載の水溶性
熱可塑性フィルムからなることを特徴とする水溶性包装
材、種子テープ用基材、特殊印刷用基材などに対する用
途に関するものである。
【0009】(発明の構成)以下、本発明を詳細に説明
する。PVA PVAは冷水に対する速やかな溶解性が必要とされるた
め、けん化度は80〜95モル%の部分けん化型PVA
が好ましい。けん化度が80モル%未満では疎水性が強
いため水不溶性となり、またけん化度が95モル%より
高くなると結晶化度が高くなり、冷水に対し不溶性とな
るため好ましくない。また、平均重合度は100より小
さくなるとフィルム強度が低下し、4000を越えると
成形が困難になり、冷水溶解速度が遅くなるので100
〜4000が良いが、好ましくは300〜3500、さ
らに好ましくは500〜3000である。
【0010】NVA PVAにグラフト重合を行うNVAはPVAの有する冷
水易溶性を維持しつつ、PVAの結晶化を抑制し、PV
Aの耐酸性、耐アルカリ性を向上させる。グラフトする
コモノマー中におけるNVAの含量は、PVAのけん化
度、重合度、NVA共重合体のビニル系モノマーの種
類、組成比などにもよるが20重量%以上100重量%
以下が好ましく、20重量%以下では十分な耐アルカリ
性や耐酸性が得られず、PVAが不溶化する場合が多
い。
【0011】ビニル系モノマー グラフト共重合に用いるビニル系モノマーは、NVA単
独にグラフト重合した場合よりグラフト重合体の軟化点
を低下させ、引っ張り伸び、ヒートシール性を改善す
る。また、ビニル系モノマーをグラフト共重合すること
により、生成したグラフト鎖が内部可塑剤的役割を果た
すため、グリセリンなどの外部可塑剤の添加量を少なく
するすることができ、外部可塑剤の添加量が多いために
起こるブリードなどの弊害を抑制することができる。そ
のようなビニル系モノマーの具体例としては、一般式
(I)で示される化合物では酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル等が挙げられるが、特に酢酸ビニルが好ましく、
【0012】一般式(II)で示される化合物では、例え
ば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸n−プロピル等が挙げられる
が、特にアクリル酸メチル、アクリル酸エチルが好まし
く、
【0013】一般式(III)で示される化合物では、(メ
タ)アクリル酸ポリエチレングリコール、(メタ)アク
リル酸ポリプロピレングリコール、メタクリル酸ポリエ
チレングリコールポリプロピレングリコール、アクリル
酸2−メトキシエチル、アクリル酸2−ブトキシエチ
ル、アクリル酸エトキシジエチレングリコール、アクリ
ル酸メトキシトリエチレングリコール、アクリル酸メト
キシジプロピレングリコール、アクリル酸フェノキシポ
リエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポ
リエチレングリコール、メタクリル酸メトキシジエチレ
ングリコール、メタクリル酸2−フェノキシエチル等が
挙げられるが、特に(メタ)アクリル酸ポリエチレング
リコール、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸
エトキシジエチレングリコール、アクリル酸メトキシト
リエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポ
リエチレングリコールが好ましく、
【0014】一般式(IV)で示される化合物では例え
ば、メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、n−プ
ロピルビニルケトン、イソプロピルビニルケトンが挙げ
られるが、特にメチルビニルケトン、エチルビニルケト
ンが好ましく、
【0015】一般式(V)で示される化合物では例え
ば、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルア
ミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド
等が挙げられるが、特にN,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアクリルアミドが好ましく、一般
式(VI)で示される化合物では、メチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテ
ル、イソプロピルビニルエーテル等が挙げられるが、特
にメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテルが好ま
しい。
【0016】上記ビニル系モノマーは例示であり、これ
らに限定されないことは言うまでもなく、ビニル系モノ
マーとしては、特許請求の範囲に記載した組成の範囲内
でNVAとの共重合体が、水溶性と熱可塑性の性質をも
つ共重合体が得られるのであれば、使用することができ
る。またこれらのビニル系モノマーは、共重合時に1種
類で使用しても良いし、2種類以上併用しても良い。
【0017】本発明において、上記ビニル系モノマーと
NVAとの配合割合は、ビニル系モノマーの種類によっ
て異なるが、得られたグラフト共重合体が水溶性および
熱可塑性を示すような割合であればよく、一般にNV
A:ビニル系モノマー=20〜100重量%:80〜0
重量%である。NVAの割合が20量%未満だと(ビニ
ル系モノマーが80重量%を越えると)、水に不溶性と
なる。
【0018】次に本発明にかかる個々のビニル系モノマ
ーの配合割合を示す。前記一般式(I)、(II)、(I
V)、(V)、(VI)で示されるビニル系モノマーの場
合は、置換している低級アルキル基がC1 の時には0〜
80重量%、好ましくは20〜60重量%、低級アルキ
ル基がC2 〜C3 の時には0〜50重量%、好ましくは
10〜30重量%であり、前記一般式(III)で示される
ビニル系モノマーの場合は、0〜80重量%、好ましく
は20〜60重量%であり、前記一般式(I)〜(VI)
で示されるビニル系モノマーを併用する場合は、ビニル
系モノマーの種類にもよるが、一般的には0〜80重量
%、好ましくは0〜60重量%である。
【0019】重合方法 本発明の水溶性熱可塑性のグラフト共重合体を製造する
重合方法はラジカル重合が好ましい。ラジカル重合とし
ては、PVAが水以外の溶媒に溶解しないため、PVA
の水溶液にラジカル重合開始剤とモノマーを溶解して行
う水溶液重合が好ましい。また、水溶液重合の方法とし
てはPVAの水溶液と重合開始剤とモノマーを一括して
仕込んでから所定の温度に昇温して重合を行なう方法
と、PVAの水溶液と重合開始剤を仕込み、所定の温度
に昇温してからモノマーを滴下して重合する滴下重合法
があるが、いずれの方法も適用することができる。しか
しグラフト効率を上げるには滴下重合が好ましい。重合
時のPVAの濃度は1〜40重量%の範囲で任意に選択
することができるが、あまり低濃度では生産効率が悪く
なり、高濃度ではグラフト重合液の粘度が上がり過ぎ、
取扱いが困難になる。そこで好ましくは5〜35重量
%、さらに好ましくは10〜30重量%である。また、
重合終了時のグラフト重合体の濃度は、2〜50重量%
の範囲で任意に選択することができるが、同様の理由
で、好ましくは5〜45重量%、さらに好ましくは10
〜40重量%である。
【0020】ラジカル重合開始剤 重合開始剤としては水溶性の過酸化物系、アゾビス系、
レドックス系の中から任意に選択することができる。そ
のような重合開始剤としては、過酸化物系では過酸化水
素、t-ブチルパーオキシマレイン酸、コハク酸パーオキ
サイド、アセチルパーオキサイド、アゾビス系では2,2
’- アゾビス(2-アミノジプロパン)二塩酸塩、2,2
’- アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2- イル)プロパ
ン]二塩酸塩、2,2 ’- アゾビス[2-メチル-N- (ヒド
ロキシメチル)プロピオンアミド]、レドックス系では
硝酸セリウム・アンモニウム、硫酸セリウム・アンモニ
ウムなどが挙げられる。
【0021】開始剤の使用量は、モノマーに対して0.
01〜10重量%の範囲で任意に選択することができる
が、好ましくは0.05〜5重量%、特に好ましくは
0.1〜3重量%である。開始剤の量が5重量%を越え
ると、PVA主鎖の切断、カップリングが起こり易くな
り、溶液粘度があがり取扱が難しくなる。また、0.0
1重量%以下では少なすぎて重合が進行しない。
【0022】重合温度および重合時間 重合温度および重合時間は、使用するモノマー、重合開
始剤の種類により任意に選択することができるが、重合
温度は反応制御の面から20℃から水の沸点である10
0℃が好ましく、重合時間は生産効率の点から1〜8時
間が好ましい。このようにして得られたグラフト共重合
体の分子は、PVA鎖にNVAなどのモノマーからなる
共重合体が櫛状に結合しているか、または一部PVA鎖
の末端にブロック的に結合していると考えらる。PVA
鎖に櫛状もしくは末端に結合したNVA系共重合体はP
VA分子間の水素結合形成を阻害する。そのため、グラ
フトするモノマーの量が多いほどPVAの結晶化が抑制
され、水溶性は長期間維持される。一方フィルムの強度
はPVAの含量に依存しており、PVAの含量が多いほ
どフィルム強度は高くなる。以上のことより、PVA:
グラフトするモノマーの重量比=1:1.5〜10:
1、好ましくは1:1〜10:2、特に好ましくは1:
0.8〜10:3である。これよりPVAの含量が低下
すれば、充分なフィルム強度は得られず、逆にPVAの
量が多ければ、充分に結晶化の進行による冷水不溶化を
十分に抑制することができない。
【0023】共重合体の成形方法 次に得られた共重合体の成形方法について説明する。P
VAのグラフト共重合液は、高粘度の液体となる。これ
から脱溶媒してペレット状にしてから可塑剤等を添加し
て加熱溶融後成形機にかけて膜状に成形しても良いし、
水で希釈、あるいはそのまま溶液キャステイ ング法にて
成膜してもよい。加熱成形の方法は、一般的な押し出し
成形方法を適用することができ、Tダイ法、インフレー
ション法などが例示される。成形温度は100〜230
℃の範囲から任意に選択することができるが、グラフト
共重合体の軟化点より高い温度で行うのが望ましい。
【0024】また、成形時に柔軟性を付与するための可
塑剤を添加してもよい。そのような可塑剤としてはグリ
セリン、トリメチロールプロパン、ポリエチレングリコ
ール(分子量1500以下)、ポリグリセロール、トリ
エタノールアミン、1,3−ブタンジオールなどがあげ
られる。また所望により着色用の水溶性染顔料などを添
加することもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明の水溶性熱可塑性フィルムは長時
間保存しても化学的、物理的性質の変化が少ないため、
冷水への溶解度が変化しにくく、またPVAがフィルム
強度の高く、NVAの耐アルカリ性、耐酸性に優れるた
め、その特性を生かし多くの用途に利用できる。具体的
には、洗剤、農薬、染料、工業薬品、水処理剤等の包装
材、ナプキン防漏膜、ナプキン等の衛生用品の包装材、
病院用ランドリーバッグ、種子テープ用基材、特殊印刷
等の用途に好適に用いることができる。
【0026】(用途) (1)洗剤、農薬等の包装材 粉末洗剤(界面活性剤、ビルダー、漂白剤、酵素などを
主成分とする)を1回分の使用量(20〜40g)ずつ
小袋に包装し、使用の際にそのまま洗濯機内の水中に投
じ、溶解させて使用できる。このため、粉末洗剤用フィ
ルムの膜厚は機械的強度及び、溶解速度を満たすために
15〜50μmが好ましい。洗剤はアルカリ性を示すた
め、耐アルカリ性のNVAを成分に含む本発明のグラフ
ト共重合体がこの目的に好適である。粉末洗剤の包装材
として用いることにより、直接内容物に触れずに使用で
きること、事前の計量により、溶解操作の合理化と使用
量の適正化が図れること、使用後の包装材の処理にわず
らわされないこと等の利点がある。
【0027】農薬の包装材として使用する場合は、特に
水和剤、水溶剤の包装剤として使用される。対象となる
農薬としては殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺ダニ剤などが
挙げられる。一般に、農薬の場合、微粉砕されているた
め、開封したとき飛散し、皮膚や呼吸器系に悪影響を及
ぼすが、水溶性フィルムで包装することにより飛散が防
止できる。
【0028】(2)病院用ランドリーバッグ 水溶性フィルムのバッグに病院内の汚染した器具、衣
類、シーツなどを発生箇所で直ちに密封包装し、そのま
ま洗濯設備に送ることで病院内の病原菌の拡散が抑制さ
れ、二次感染を防止できる。水溶性フィルムを病院用ラ
ンドリーバッグとして用いるときには、常温で水不溶性
で、温水(55〜60℃)に対して水溶性であること、
濡れ強度が大きいこと、通常の取扱では破袋しないこと
などが適正条件として挙げられる。
【0029】(3)種子テープ用基材 水溶性フィルムのテープ上にダイコン、ゴボウ、ニンジ
ン、ホウレンソウなど野菜、草花などの種子を一定間隔
に並べ、この種子を包むようにテープで巻き、その上か
ら糸を螺旋上に巻いて種子を固定、もしくはこのフィル
ムのテープ2枚の間に種子を並べ、フィルム融着して固
定し用いることができる。また、テープには植物の栄養
成分等を混入させてもよい。テープを畑に直線上に並べ
て土で覆い、水を散布することによりフィルムが溶解
し、種子を等間隔で植える好適な手段として用いること
ができる。除草時、収穫時の作業性より直線上に種子を
蒔いたり植物の成長の面より一定間隔をおいて種子を蒔
くことが重要であるが、テープを使用することにより、
さして労力を使わずにこの種蒔を容易に行うことができ
る。
【0030】(4)特殊印刷 パターンを印刷した水溶性フィルムを、印刷面を上にし
て液体上に浮かべ、そのあとに被印刷物を押しあて、液
圧によりパターンを印刷する。この印刷は建材、アルミ
サッシ、木工品、事務器、石材などに用いることがで
き、印刷後のフィルムは水洗により除去することができ
る。
【0031】また、水溶性フィルムに対し、疎水性イン
キで印刷し、印刷部分の非親水性と非印刷部分の親水性
の差により、水に濡れた際大きな伸縮性の差を生じる。
この性質を利用して未硬化の石膏、セメント面などに印
刷パターンに従った凹凸面を作り、建築物の壁面装飾な
どに生かすことができる。このフィルムは、濡れにより
伸縮性が大きく、石膏面などを深く堀り込む力と、形状
保持力が必要とされ、凹凸や局面のあるものの印刷に適
する。
【0032】さらに電子産業分野でのプリント基板、フ
レキシブル基板、タッチパネルなどの製造工程のスクリ
ーン印刷用フィルムに応用することもできる。
【0033】
【実施例】以下に、水溶性熱可塑性フィルムの実施例お
よび使用例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明
は以下の例に限定されるものではない。
【0034】実施例1〜4、11〜13 表1に示すように、PVA(60g)、溶媒の水(34
0g)を攬拌機、窒素導入管、冷却器を備えた1リット
ルの四つ口フラスコに仕込み、窒素雰囲気下重合開始剤
の35%の過酸化水素をを加えた後、攬拌しながら所定
の温度に昇温した。その温度で、NVA、ビニル系モノ
マーの混合液を1〜3時間かけて滴下し、所定の時間重
合させた後、放冷し、グラフト共重合体を得た。
【0035】実施例5、6 表1に示すように、PVA(60g)、溶媒の水(34
0g)、および重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ
マレイン酸を用い、実施例1と同様な方法で反応を行
い、グラフト共重合体を得た。
【0036】実施例7、8 表1に示すように、PVA(60g)、溶媒の水(34
0g)、および重合開始剤として2,2’−アゾビス
(2−アミノジプロパン)二塩酸塩を用い、実施例1と
同様な方法で反応を行い、グラフト共重合体を得た。
【0037】実施例9、10 表1に示すように、PVA(60g)、溶媒の水(34
0g)、および重合開始剤として硝酸セリウム・アンモ
ニウムを用い、実施例1と同様な方法で反応を行い、グ
ラフト共重合体を得た。
【0038】実施例14、15、18 表1に示すように、PVA(80g)、溶媒の水(32
0g)、および重合開始剤として35%過酸化水素を用
い、、実施例1と同様な方法で反応を行い、グラフト共
重合体を得た。
【0039】実施例16、17 表1に示すように、PVA(80g)、溶媒の水(32
0g)、および重合開始剤として硝酸セリウム・アンモ
ニウムを用い、実施例1と同様な方法で反応を行い、グ
ラフト共重合体を得た。
【0040】比較例1〜3 表1に示すように、PVA(60g)、溶媒の水(34
0g)を攬拌機、窒素導入管、冷却器を備えた1リット
ルの四つ口フラスコに仕込み、窒素雰囲気下重合開始剤
の35%の過酸化水素水をを加えた後、攬拌しながら所
定の温度に昇温した。その温度で、NVA、ビニル系モ
ノマーの混合液を1〜3時間かけて滴下し、所定の時間
重合させた後、放冷し、グラフト共重合体を得た。ただ
し、比較例1はグラフト共重合体が溶媒の水中に沈澱し
てきたため、濾過、乾燥してグラフト共重合体として得
た。
【0041】比較例4 表1に示すように、PVA(50g)、溶媒の水(35
0g)、重合開始剤として35%過酸化水素水を用い、
比較例2と同様な方法によりグラフト共重合体を得た。
【0042】比較例5、6 表1に示すように、PVA(60g)、溶媒の水(34
0g)、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシマレイ
ン酸を用い、比較例1と同様な方法によりグラフト共重
合体を得た。
【0043】比較例7 表1に示すように、PVA(60g)、溶媒の水(34
0g)、重合開始剤として35%過酸化水素を用い、比
較例2と同様な方法により、グラフト共重合体を得た。
【0044】比較例8〜10 表1に示すように、PVA(80g)、溶媒の水(32
0g)、重合開始剤硝酸セリウム・アンモニウムを用
い、比較例2と同様な方法でグラフト共重合体を得た。
【0045】
【表1】
【0046】
【表1】
【0047】比較例11、12 比較例11としてけん化度87〜89モル%、平均重合
度1700〜2400のPVA、比較例12としてけん
化度87〜89モル%平均重合度1000〜1500の
PVAを用いた。
【0048】(フィルム成形)実施例1〜18、比較例
2、3、4、7で調整したグラフト共重合体を、水で1
0%濃度になるように調整した後、キャステイ ング法に
より厚み約30μmのフィルムを得た。比較例11及び
12のPVAも同様な方法で厚み約30μmのフィルム
を得た。
【0049】(水溶性テスト)20℃、60%RHで3
ヶ月保存した実施例1〜18および比較例1〜12フィ
ルムを3×3cmの穴のあいた2枚の板紙にはさみ、ホ
ッチキスで固定した。これを20℃の蒸留水に浸漬し、
フィルムの溶解状態をテストした。結果を表2に示す。
表中、○は完全に溶解したことを示し、×は不溶解分が
残ったことを示す。また、比較例1、5、6、8、9、
10はグラフト重合中に溶媒の水に析出してきたので、
水溶性試験×とした。
【0050】(ヒートシール性テスト)5×5cmの大
きさの実施例1〜18および比較例4、7のフィルム
を、20℃、60%RHで一晩調湿したのち、同じ種類
のフィルムを2枚重ね合わせ、160℃に加熱したヒー
トシーラーで1秒間ヒートシールした。その結果を表2
に示す。○はシール性良好、×はシールした部分が容易
に剥離することを示す。また、−は試験を行なっていな
いことを示す。
【0051】
【表2】
【0052】(使用フィルムの成形)実施例1〜18、
比較例4、7のグラフト共重合体と11、12のPVA
と可塑剤を表3に示す組成で、固形分濃度10%まで水
で希釈した後、キャステイ ングにて膜厚18μmと30
μmのフィルムを得た。
【0053】
【表3】
【0054】(フィルムの引っ張り試験)使用フィルム
1〜4、7、9、11、13〜16、18、比較フィル
ム4、7、11、12(30μm)を15×1.7c
m、の大きさに切り、20℃、RH60%で7日間調湿
した後、テンシロン PTM−100(オリエンテック
(株)社製)を用い、引っ張り速度50mm/分で引っ
張り試験を行い、引っ張り破断点応力との引っ張り破断
点伸びを測定した。結果は表4に示した。
【0055】
【表4】
【0056】使用例1:洗剤水溶性包装材料 包装材の水溶性試験 粉状洗剤(花王(株)社製 アタック:登録商標)1g
を上記で成形して得た使用フィルム1、4、5、9、1
3、14、18(30μm)および比較フィルム11、
12を用い、4×4cmの大きさとなるようにヒートシ
ーラーで包装し、単位包装洗剤を作製した。この単位包
装洗剤を使用して以下の試験を行なった。前記単位包装
洗剤を3カ月間20℃、RH60%の恒温室に保存した
後、内容物を出した。包装材部分はマグネチックスター
ラーで緩やかに撹拌した3リットルの水道水(15℃)
に投入し、10分後未溶解部分の有無を目視判定した。
その結果を表5に示す。
【0057】単位包装洗剤の溶解性試験 粉状洗剤(花王(株)社製 アタック:登録商標)20
gを上記で成形して得た使用フィルム1、4、5、9、
13、14、18(30μm)および比較フィルム1
1、12を用い16×8cmの大きさになるようにヒー
トシーラーで包装し、包装洗剤の溶解性について試験を
行った。試験は洗濯機((株)日立製作所製 静御前:
登録商標)に15℃の水道水30リットルを入れ、前記
単位包装材を投入し、弱反転で5分間撹拌した後排水
し、泡をすくい取り、目視判定した。その結果を表5に
示す。
【0058】
【表5】
【0059】使用例2:農薬の水溶性包装材料 市販のスミチオン(登録商標)[2−クロル−4,6−
ビス(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジン]水和
剤2gを、上記で成形して得た使用フィルム2、4、
6、8、10、12、15、17(30μm)および比
較フィルム11、12を用い、6×3cmの大きさにな
るようにヒートシールで包装し、農薬包装剤を作製し
た。また、市販のマンゼブ(亜鉛配位エチレンビスジチ
オカルバミン酸マンガン塩)水和剤2gについても、同
様に農薬包装剤を作製した。このようにして得られた農
薬包装剤を3カ月間20℃、RH60%の恒温室に保存
した。保存後、内容物のスミチオン水和剤、マンゼブ水
和剤を出し、フィルムはマグネチックスターラーで緩や
かに攬拌しておいた15℃、1リットルの水に投入し、
10分後に未溶解物の有無を目視判定した。その結果を
表6に示す。
【0060】
【表6】
【0061】使用例3:種子テープ用基材 長さ25m、幅3cmに調整した使用フィルム3、1
3、18(18μm)2枚の間に大根の種子を25cm
間隔で1粒ずつ並べて100株溶着固定した種子テープ
を作成した。この種子テープを試験農場に播種し、7日
後に大根の発芽率を調べた。また、対照として種子テー
プを使わないで大根の種子を25cm間隔で1粒ずつ1
00株播種し(対照区)、その発芽率を比較し、水溶性
テープの発芽に対する影響を調べた。また、播種後67
日経過後の大根の根の成長度を比較した。その結果を表
7に示す。
【0062】
【表7】
【0063】使用例4:転写印刷用シート 20×20cmの大きさに調整した使用フィルム3、1
3、14、18(30μm)を用い、そのフィルムの上
に油性の熱可塑性インキ(黒)を用いて所望の模様を印
刷し、転写シートを作製した。この転写シートの印刷面
を紙上にのせたまま、紙面を下にして80℃の熱板上に
おき、上より手で印刷面を軽く2〜3回押さえることに
より、フィルムを紙に密着させた。これを30℃、5リ
ットルの水道水に3分間浸漬した後取り出し、水洗して
から転写性の良否を目視により確認した。その結果は表
8に示す。
【0064】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大賀 一彦 神奈川県川崎市川崎区扇町5番1号 昭和 電工株式会社化学品研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にポリビニルアルコールに対する
    N−ビニルアセトアミドの単独グラフト重合体もしくは
    ポリビニルアルコールに対するN−ビニルアセトアミド
    とビニル系モノマーのグラフト共重合体からなる水溶性
    熱可塑性フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコールがけん化度80〜
    95モル%の範囲の水溶性ポリビニルアルコールである
    請求項1に記載の水溶性熱可塑性フィルム。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアルコールとグラフト重合す
    る全モノマーの割合が重量比でポリビニルアルコール:
    モノマー=1:1.5〜10:1である請求項1に記載
    の水溶性熱可塑性フィルム。
  4. 【請求項4】 グラフト重合するモノマーの組成が、N
    −ビニルアセトアミド20重量%以上100重量%以
    下、およびビニル系モノマー0重量%以上80重量%以
    下の範囲内で水溶性かつ熱可塑性を示す請求項1に記載
    の水溶性熱可塑性フィルム。
  5. 【請求項5】 ビニル系モノマーが、一般式(I) CH2 =CH−O−CO−R1 (I) (式中、R1 はC1 〜C3 の低級アルキル基を表す。)
    で示される化合物、一般式(II) CH2 =C(R2 )−COOR3 (II) (式中、R2 は水素またはメチル基を表し、R3 はのC
    1 〜C3 低級アルキル基を表す。)で示される化合物、
    一般式(III) 【化1】 (式中、R4 、R5 は水素またはメチル基を表し、R6
    は水素、C1 〜C3 の低級アルキル基またはフェニル基
    を表す。また、nは1〜100の整数を表す。)で示さ
    れる化合物、一般式(IV) CH2 =CH−CO−R7 (IV) (式中、R7 はC1 〜C3 の低級アルキル基を表す。)
    で示される化合物、一般式(V) CH2 =CH−CO−N(R8 )R8 ’ (V) (式中、R8 とR8 ’は水素またはC1 〜C3 の低級ア
    ルキル基を表すがR8 とR8 ’が同時に水素であること
    はない。)で示される化合物、一般式(VI) CH2 =CH−O−R9 (VI) (式中、R9 はC1 〜C3 の低級アルキル基を表す。)
    で示される化合物から選択される一種以上の化合物であ
    る請求項1に記載の水溶性熱可塑性フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の水溶性熱可塑性フィルム
    からなることを特徴とする水溶性包装材。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の水溶性熱可塑性フィルム
    からなることを特徴とする種子テープ用基材。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の水溶性熱可塑性フィルム
    からなることを特徴とする印刷用基材。
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