JPH06182414A - 冷間圧延機における反り制御方法 - Google Patents
冷間圧延機における反り制御方法Info
- Publication number
- JPH06182414A JPH06182414A JP4340092A JP34009292A JPH06182414A JP H06182414 A JPH06182414 A JP H06182414A JP 4340092 A JP4340092 A JP 4340092A JP 34009292 A JP34009292 A JP 34009292A JP H06182414 A JPH06182414 A JP H06182414A
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- Japan
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- stand
- warp
- ringer
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】冷延鋼板の焼鈍後の冷間圧延において、圧延材
の反りを防止する。 【構成】圧延油を供給して第1スタンド1で圧延された
鋼板3の両面をそれぞれ払拭するリンガーロール11、
12を設ける。第2スタンド2のワークロール5、5を
無給油で操業する。圧延機出側に反り計16を配設して
鋼板3の反りを測定する。この反りが零となるように演
算器17がリンガーロール11、12の押付圧力を制御
する。
の反りを防止する。 【構成】圧延油を供給して第1スタンド1で圧延された
鋼板3の両面をそれぞれ払拭するリンガーロール11、
12を設ける。第2スタンド2のワークロール5、5を
無給油で操業する。圧延機出側に反り計16を配設して
鋼板3の反りを測定する。この反りが零となるように演
算器17がリンガーロール11、12の押付圧力を制御
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷間圧延機における反り
制御方法に関するものである。
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷延鋼板の製造は一般に冷間圧延、焼
鈍、調質圧延という工程によって行われる。調質圧延時
の圧下率としては、1%前後の場合が多いが、薄ゲージ
化あるいは高硬度化を目的として調質圧延時に約10〜
20%の圧下率を施す場合がある。このような焼鈍後の
圧延は一般的には2スタンドからなる圧延機を用いて行
うことが多く、調質圧延を兼用する場合が多い。このよ
うな圧延機では、第1スタンドの入側にて鋼板に潤滑油
をスプレーし、所定の圧下率で圧延した後、リンガーロ
ール、エアー等で水切りを行い、第2スタンドにて板面
粗度調整、形状調整を行う。
鈍、調質圧延という工程によって行われる。調質圧延時
の圧下率としては、1%前後の場合が多いが、薄ゲージ
化あるいは高硬度化を目的として調質圧延時に約10〜
20%の圧下率を施す場合がある。このような焼鈍後の
圧延は一般的には2スタンドからなる圧延機を用いて行
うことが多く、調質圧延を兼用する場合が多い。このよ
うな圧延機では、第1スタンドの入側にて鋼板に潤滑油
をスプレーし、所定の圧下率で圧延した後、リンガーロ
ール、エアー等で水切りを行い、第2スタンドにて板面
粗度調整、形状調整を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このときの問題として
鋼板に反りが発生する。特に焼鈍後に圧延を行う材料は
板厚が0.2mm以下と薄い場合が多く、反りの問題は
顕著に現れやすく、生産性や歩留りの低下を招く結果と
なる。圧延材の反りを防止する技術としては特開昭59
−229205号公報に開示されているように潤滑油量
を鋼板の表裏面で変化させることによって摩擦係数を調
整し、表裏面の伸びを均等化させる技術が知られてい
る。
鋼板に反りが発生する。特に焼鈍後に圧延を行う材料は
板厚が0.2mm以下と薄い場合が多く、反りの問題は
顕著に現れやすく、生産性や歩留りの低下を招く結果と
なる。圧延材の反りを防止する技術としては特開昭59
−229205号公報に開示されているように潤滑油量
を鋼板の表裏面で変化させることによって摩擦係数を調
整し、表裏面の伸びを均等化させる技術が知られてい
る。
【0004】しかし、前記の技術では摩擦係数が変る
と、板厚に対しても影響を及ぼすという問題があった。
また最終スタンドで潤滑油を用いない場合には対応でき
ないという問題もあった。本発明は前記問題点を解決し
た鋼板の反り制御技術を提供することを目的とする。
と、板厚に対しても影響を及ぼすという問題があった。
また最終スタンドで潤滑油を用いない場合には対応でき
ないという問題もあった。本発明は前記問題点を解決し
た鋼板の反り制御技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも2以
上のスタンドを有する冷間圧延機を用い、最終スタンド
の上流側に上面がゴムロール、下面が鉄ロールからなる
押付圧可変なリンガーロールと、下面がゴムロール、上
面が鉄ロールからなる押付力可変なリンガーロール上と
を配設し、最終スタンドでは潤滑油を使用せずに圧延す
ると共に、鋼板の反り量が零となるように前記リンガー
ロールの圧力を制御することを特徴とする冷間圧延機に
おける反り制御方法である。
上のスタンドを有する冷間圧延機を用い、最終スタンド
の上流側に上面がゴムロール、下面が鉄ロールからなる
押付圧可変なリンガーロールと、下面がゴムロール、上
面が鉄ロールからなる押付力可変なリンガーロール上と
を配設し、最終スタンドでは潤滑油を使用せずに圧延す
ると共に、鋼板の反り量が零となるように前記リンガー
ロールの圧力を制御することを特徴とする冷間圧延機に
おける反り制御方法である。
【0006】
【作用】鋼板の反りに及ぼす影響を調べるために種々の
調査、実験を行った。最終スタンドの上流側における鋼
板の残脂量の表裏差と反りの関係を図2に示す。この図
より鋼板の表面の残脂量が多いと上方向の反りになり、
裏面の残脂量が多いと下方向の反りになることがわかっ
た。この結果は前記特開昭59−229205号公報に
示された潤滑油量の少ない方に反るという反りの向きと
逆の結果である。このことは、潤滑油量が少なく、1%
前後の圧下率しか施していない場合には、反りは表裏の
伸率差によって生ずるものではなく、鋼板のもつ残留応
力差によるものと考えられる。つまり、所定の板面粗度
を得るため、ワークロールには一定の粗度を付してある
が、ロール粗度の鋼板への転写の際に、鋼板表層に付与
される圧縮の残留応力が小さい方に反りが生じ、ロール
粗度が同じ場合には残脂量の多い方が、油膜により転写
率が小さくなり、残留応力が小さくなることで、反りが
生じるといういことがわかった。
調査、実験を行った。最終スタンドの上流側における鋼
板の残脂量の表裏差と反りの関係を図2に示す。この図
より鋼板の表面の残脂量が多いと上方向の反りになり、
裏面の残脂量が多いと下方向の反りになることがわかっ
た。この結果は前記特開昭59−229205号公報に
示された潤滑油量の少ない方に反るという反りの向きと
逆の結果である。このことは、潤滑油量が少なく、1%
前後の圧下率しか施していない場合には、反りは表裏の
伸率差によって生ずるものではなく、鋼板のもつ残留応
力差によるものと考えられる。つまり、所定の板面粗度
を得るため、ワークロールには一定の粗度を付してある
が、ロール粗度の鋼板への転写の際に、鋼板表層に付与
される圧縮の残留応力が小さい方に反りが生じ、ロール
粗度が同じ場合には残脂量の多い方が、油膜により転写
率が小さくなり、残留応力が小さくなることで、反りが
生じるといういことがわかった。
【0007】次に鋼板の表裏面の残脂量を調整する方法
としてリンガーロールの圧力と残脂量との関係を調査し
た結果を図3に示す。圧力を変化させることによって残
脂量が異なり、反りに影響を及ぼす程度の残脂量差を作
ることができる。本発明は上記の調査結果をもとに、鋼
板の反りに応じてリンガーロールの圧力を変化させるこ
とで反りを制御するものである。
としてリンガーロールの圧力と残脂量との関係を調査し
た結果を図3に示す。圧力を変化させることによって残
脂量が異なり、反りに影響を及ぼす程度の残脂量差を作
ることができる。本発明は上記の調査結果をもとに、鋼
板の反りに応じてリンガーロールの圧力を変化させるこ
とで反りを制御するものである。
【0008】本発明によれば、鋼板の反り量を測定し、
その反り量に応じて反り量を零にするようにリンガーロ
ールの圧力を変化させることによって反りの少ない鋼板
を製造することができる。リンガーロールは一般にゴム
ロールと鉄ロールが表裏で一組になっており、圧力を上
げるとゴムロールが偏平し、水切り性をよくする。この
ため上方向の反りと下方向の反りに対し、上ロールがゴ
ムロールのリンガーロールと下ロールがゴムロールのリ
ンガーロールが必要である。またリンガーロールの圧力
を上げ過ぎるとゴムが発熱し、破裂する可能性があるた
め、一定値までしか使うことができない。この場合は逆
の対のリンガーロール圧力を下げる必要がある。
その反り量に応じて反り量を零にするようにリンガーロ
ールの圧力を変化させることによって反りの少ない鋼板
を製造することができる。リンガーロールは一般にゴム
ロールと鉄ロールが表裏で一組になっており、圧力を上
げるとゴムロールが偏平し、水切り性をよくする。この
ため上方向の反りと下方向の反りに対し、上ロールがゴ
ムロールのリンガーロールと下ロールがゴムロールのリ
ンガーロールが必要である。またリンガーロールの圧力
を上げ過ぎるとゴムが発熱し、破裂する可能性があるた
め、一定値までしか使うことができない。この場合は逆
の対のリンガーロール圧力を下げる必要がある。
【0009】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示す配置図であ
り、第1のスタンドと第2のスタンド2からなる2スタ
ンドミルのスタンド間に2対の圧力可変なリンガーロー
ル11、12を配してある。鋼板3は第1スタンド1の
ワークロール4、4の上流側でスプレーノズル6によっ
て圧延油を供給される。この圧延油は第2スタンド2の
上流側でリンガーロール11、12により払拭される。
り、第1のスタンドと第2のスタンド2からなる2スタ
ンドミルのスタンド間に2対の圧力可変なリンガーロー
ル11、12を配してある。鋼板3は第1スタンド1の
ワークロール4、4の上流側でスプレーノズル6によっ
て圧延油を供給される。この圧延油は第2スタンド2の
上流側でリンガーロール11、12により払拭される。
【0010】リンガーロール11、12はそれぞれ鋼板
3の裏面、表面にゴムロール13を備え、反対の面に鉄
ロール14を備えており、圧力調整用シリンダ15、1
5により押付圧力を調整する。第2スタンドのワークロ
ール5、5は無給油で操業される。圧延機出側反り計1
6を配設して鋼板3の反りを測定し、この反りが零とな
るように演算器17が計算しリンガーロール11、12
の圧力を制御する。下向きの反りであれば下がゴムロー
ルであるリンガーロール11の圧力を上げれば、反りを
小さくすることが可能である。その結果の反りの分布を
図4に示した。実施例では従来より反りの値を小さくす
ることができた。
3の裏面、表面にゴムロール13を備え、反対の面に鉄
ロール14を備えており、圧力調整用シリンダ15、1
5により押付圧力を調整する。第2スタンドのワークロ
ール5、5は無給油で操業される。圧延機出側反り計1
6を配設して鋼板3の反りを測定し、この反りが零とな
るように演算器17が計算しリンガーロール11、12
の圧力を制御する。下向きの反りであれば下がゴムロー
ルであるリンガーロール11の圧力を上げれば、反りを
小さくすることが可能である。その結果の反りの分布を
図4に示した。実施例では従来より反りの値を小さくす
ることができた。
【0011】前記実施例で反り測定からリンガーロール
圧力へのフィードバックは手動でもよい。また2スタン
ドのミルに限らず複数スタンドのミルにおいても最終ス
タンドで潤滑油を使わない場合であれば本発明方法を適
用することができる。
圧力へのフィードバックは手動でもよい。また2スタン
ドのミルに限らず複数スタンドのミルにおいても最終ス
タンドで潤滑油を使わない場合であれば本発明方法を適
用することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は反りの量に応じて最終スタンド
入側のリンガーロール圧力を変更するようにしたから反
りの分布を小さくすることができるようになった。
入側のリンガーロール圧力を変更するようにしたから反
りの分布を小さくすることができるようになった。
【図1】本発明の1実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の原理を示す鋼板残脂量の表裏差と反り
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図3】リンガーロール圧力と残脂量の関係を示す図で
ある。
ある。
【図4】本発明の効果を示す反りの分布図である。
1 第1スタンド 2 第2スタンド 3 鋼板 4、5 ワークロール 6 スプレーノズル 11、12 リンガーロール 13 ゴムロール 14 鉄ロール 15 リンガーロール圧力調整用シリンダ 16 反り計 17 演算器
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも2以上のスタンドを有する冷
間圧延機を用い、最終スタンドの上流側に上面がゴムロ
ール、下面が鉄ロールからなる押付圧可変なリンガーロ
ールと、下面がゴムロール、上面が鉄ロールからなる押
付力可変なリンガーロール上とを配設し、最終スタンド
では潤滑油を使用せずに圧延すると共に、鋼板の反り量
が零となるように前記リンガーロールの圧力を制御する
ことを特徴とする冷間圧延機における反り制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4340092A JPH06182414A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 冷間圧延機における反り制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4340092A JPH06182414A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 冷間圧延機における反り制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182414A true JPH06182414A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18333642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4340092A Pending JPH06182414A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 冷間圧延機における反り制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06182414A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3632611A1 (de) * | 1986-09-12 | 1988-04-07 | Sharp Kk | Verfahren zum herstellen eines weichmagnetischen films aus permalloy |
WO2013180785A2 (en) | 2012-03-12 | 2013-12-05 | Areva Np Inc. | Method for recycling nuclear control rods and recycled control rod section |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP4340092A patent/JPH06182414A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3632611A1 (de) * | 1986-09-12 | 1988-04-07 | Sharp Kk | Verfahren zum herstellen eines weichmagnetischen films aus permalloy |
WO2013180785A2 (en) | 2012-03-12 | 2013-12-05 | Areva Np Inc. | Method for recycling nuclear control rods and recycled control rod section |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011106 |