JP2981135B2 - 板材の冷間圧延方法 - Google Patents

板材の冷間圧延方法

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貴弘 上田
功 赤木
典久 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板材の冷間圧延方法に
関し、とくに冷延鋼板や電磁鋼板等の板材の冷間圧延に
際して避けられなかったエッジドロップを軽減し、製品
品質のより一層の改善を図ろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼の冷間圧延に当たって重要な
ことは、圧延中に不可避に生じるエッジドロップを軽減
することによって、板厚の均一な板材に仕上げることで
高い品質を確保することにある。このようなエッジドロ
ップを軽減する技術に関しては、例えば特開昭60-12213
号公報や特公平2-34241 号公報などに開示のものの他、
これまでに多数の提案がなされている。
【0003】特開昭60-12213号公報に開示の技術は、片
台形のワークロールを備えた冷間タンデムミルを用い、
その最終スタンドの出側で計測したエッジドロップ量と
目標とする値を比較してワークロールをシフトする圧延
方法に関するものである。また、特公平2-34241 号公報
に開示の技術は、片台形のワークロールを備えたタンデ
ムミルにおいて、ミルの入側板厚とロールギャップ分布
などからミルの出側における板幅方向の板厚分布を推定
し、これを目標とする板厚分布と照合してワークロール
のシフトを行う方法に関するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例示した従
来のエッジドロップ軽減技術は、次に述べるような不具
合を抱えており、なお改善の余地が残されていた。すな
わち、通常、板材の冷間圧延に用いるタンデムミルは3
〜6スタンドの圧延機にて構成されているが、第1スタ
ンドから最終スタンドの出側では10m以上にも達し、圧
延製品の長さに換算すると20〜60m程度と非常に長くな
る。このことから、例えば特開昭60-12213号公報に開示
されているようなフィードバック制御技術においては、
歩留りの著しい低下を余儀なくされていた。また、特公
平2-34241 号公報のようなフィードフォワード制御で
は、上述のような問題はないものの、母板のプロフィル
や変形抵抗等数多くの計測データが必要であり、一方で
これらについては計測不可能な項目もあることから、精
度の高いエッジドロップの予測を困難にしていた。
【0005】なお、片テーパ付きのワークロールを用い
た圧延方法では、エッジドロップの軽減効果は前段のス
タンドほど大きく、とくに第1スタンドでの効果が最も
大きいことが特開昭59-113904 号公報において明らかに
なっているが、実操業に適用できる程度に完成された方
法は今のところ見当たらないのが実情である。
【0006】本発明の目的は、板材の冷間圧延を行う際
の従来の問題を解決し、品質の良好な板材を安定して製
造できる新規な方法を提案するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、片テーパ付き
のワークロールを備えた冷間タンデムミルを使用して板
材の冷間圧延を行うに当たり、冷間ダンデムミルの少な
くとも第1スタンドの出側にて板材のエッジドロップを
計測し、この計測値と目標値とを比較して該計測値が目
標値になるようにタンデムミルの第1スタンドのワーク
ロールをフィードバック制御によってそのロール軸方向
にシフトする一方、タンデムミルの第2スタンド以降の
ワークロールについては、第1スタンドの出側における
エッジドロップの計測値と、該第1スタンドにおける
延情報から得られた変形抵抗値に基づフィードフォワ
ード制御によってワークロールをそのロール軸方向に
シフトすることを特徴とする冷間圧延方法である。
【0008】
【作用】ワークロールのシフト機能を有する冷間タンデ
ムミルの構成を模式的に図1に示す。以下、この図1に
基づいて本発明の構成の詳細を説明する。本発明を実施
するに当たっては、まず、少なくとも第1スタンドの出
側にエッジドロップを計測することができる計測器1を
配置しておく。そして、この計測器1にて得られた測定
値と予め定めておく目標値とを制御装置2において比較
演算し、計測した値が目標とする値になるように第1ス
タンドのワークロールを軸方向にシフトする。一方、第
2スタンド以降においては、第1スタンドの出側におけ
るエッジドロップの状況 (計測値) から各スタンド出側
におけるエッジドロップの量を予測し、これが目標とす
る値になるように制御装置3にて各スタンドのワークロ
ールを軸方向にシフトする。このような方法によれば、
制御効果の最も大きな第1スタンドでは主たる制御がフ
ィードバック制御となり、他のスタンドでは第1スタン
ドにおいて得られた圧延データを基にしたフィードフォ
ワード制御となるから、従来にも増して精度の高いエッ
ジドロップ制御を行うことができることとなる。
【0009】なお、上述したフィードフォワード制御を
行うに当たって、エッジドロップの量を予測するには、
第1スタンドの圧延において得られたデータ (圧延荷
重、張力等) から変形抵抗値を求め、これから逆算すれ
ばよく、このようにすれば、例えば、第1スタンドの入
側の計測値を用いるのに比べ、エッジドロップの量を精
度よく求めることができる。
【0010】なお、以上の説明では、片テーパ付きのワ
ークロールをシフトさせてエッジドロップを制御する場
合について述べたが、本発明はその他に、ワークロール
をクロスさせて圧延を行う場合にも適用できるものであ
る。
【0011】
【実施例】図1に示したようなタンデムミルを用いて2.
5 mmの板厚になる軟鋼を0.5mm の厚さに仕上げる冷間圧
延を、下記の4条件のもとでそれぞれ実施し、得られた
板材の幅方向における板厚偏差 (板の幅方向中央と幅端
との差. N=35の平均で評価) について調査した。
【0012】条件1:タンデムミルの最終スタンドの出
側にエッジドロップ計をおき、フィードバック制御を行
う。 条件2:ダンデムミルの第1スタンドの入側にエッジド
ロップ計をおき、フィードフォワード制御を行う。 条件3:タンデムミルの最終スタンドの出側と第1スタ
ンドの入出側にエッジドロップ計をおき、フィードバッ
ク制御を行うとともに、フィードフォワード制御を行
う。 条件4:第1スタンドの出側にのみエッジドロップ計を
おき、第1スタンドでフィードバック制御を行うととも
に、第2スタンド以降においてフィードフォワード制御
を行う。
【0013】冷間圧延によって得られた板材の標準とな
る板厚偏差を条件3において100 で表示した場合におい
て、条件1のものは213 、条件2のものは198 であり板
厚偏差が非常に大きいのに対して本発明の適合例である
条件4については101 であり板材の品質に全く問題ない
ことが確認できた。
【0014】
【発明の効果】本発明においては、冷間タンデムミルの
第1スタンドにてフィードバック制御を行い、それ以降
のスタンドにおいてはフィードフォワード制御を行うよ
うにしたものであるから、精度の高いエッジドロップ制
御を効率よく行うことができる。また、エッジドロップ
を計測する高価な機器は少なくとも第1スタンドの出側
に配置するだけでよいので、設備コストの上昇を抑える
ことが可能であり保全コストも最小限に留めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を実施するのに用いて好適なタン
デムミルの模式図である。
【符号の説明】
1 計測器 2 フィードバック制御用の装置 3 フィードフォワード制御用の装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 功 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 岡田 典久 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (56)参考文献 特開 平4−200814(JP,A) 特開 平4−91811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 37/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片テーパ付きのワークロールを備えた冷
    間タンデムミルを使用して板材の冷間圧延を行うに当た
    り、 冷間タンデムミルの少なくとも第1スタンドの出側にて
    板材のエッジドロップを計測し、この計測値と目標値と
    を比較して該計測値が目標値になるようにタンデムミル
    の第1スタンドのワークロールをフィードバック制御に
    よってそのロール軸方向にシフトする一方、ダンデムミ
    ルの第2スタンド以降のワークロールについては、第1
    スタンドの出側におけるエッジドロップの計測値と、該
    第1スタンドにおける圧延情報から得られた変形抵抗値
    に基づフィードフォワード制御によってワークロー
    ルをそのロール軸方向にシフトすることを特徴とする冷
    間圧延方法。
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