JP3064140B2 - タンデム圧延機 - Google Patents
タンデム圧延機Info
- Publication number
- JP3064140B2 JP3064140B2 JP5048371A JP4837193A JP3064140B2 JP 3064140 B2 JP3064140 B2 JP 3064140B2 JP 5048371 A JP5048371 A JP 5048371A JP 4837193 A JP4837193 A JP 4837193A JP 3064140 B2 JP3064140 B2 JP 3064140B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shape
- rolling
- rolling mill
- roll
- mill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
結して、熱間圧延あるいは冷間圧延により、板状のある
いは帯状の鋼板を製造するタンデム圧延機に関する。
するタンデム圧延機において、仕上圧延機としては、板
クラウンや耳波や中伸び等(以下板クラウン・形状と略
記する)の品質を向上させるために、板クラウン・形状
の制御能力の高い圧延機(6Hiミル,6HiUCミル
等)が用いられている。
ラウン・形状の制御は、仕上圧延機の出側に設けた板形
状検出器および板厚測定器が検知した信号に基づき、ワ
ークロールベンダー、中間ロールベンダー、中間ロール
シフト等を作動させて、ワークロールのたわみ形状を調
整する事によって行う。
ウン・形状に異常が発生した際、板クラウン・形状に異
常がある部分が仕上圧延機を出て板形状検出器や板厚測
定器に達した後で、ワークロールのたわみ形状の調整が
開始される。従って板クラウン・形状が不適当な部分が
最終スタンドを通過開始する時刻とワークロールのたわ
み形状の調整が完了する時刻との間には時間のずれがあ
り、この時間のずれの間に仕上圧延機を通過した圧延材
は板クラウン・形状が矯正されていないという問題点が
ある。
ワークロールに近接させて配すると、この時間のずれが
小さくなり、板クラウン・形状が不適当な板が製造され
る量は減少するが、仕上圧延機の出側のスペースの制約
から十分に近接させる事が難しく、従って、板クラウン
・形状が不適当な板の発生量を十分に低減させる事が難
しかった。
るいは冷間圧延において、板クラウン・形状が不適当な
板の発生を十分に低減する事ができるタンデム圧延機の
提供を課題としている。
明のタンデム圧延機の例の説明図で、(A)は全体の説明
図、(B)は#5(最終スタンド)の詳細説明図、(C)は図
1(B)の仕上圧延機の分割バックアップロールの配置の
例の平面説明図である。本発明は、熱間圧延あるいは冷
間圧延で使用する、例えば#1〜#5よりなるダンデム
圧延機である。但し、熱間圧延の場合にはペイオフリー
ル(11)は存在しない。
ド#5は、上下少なくともどちらか一方のロールアセン
ブリー(図1では上ロールアセンブリー)は、軸方向に3
分割以上に分割した(図1では4分割に分割した)分割バ
ックアップロール3A,3B,4A,4Bによって、ワ
ークロール1を支持する機構である。また各々の分割バ
ックアップロールには、それぞれ独立した荷重検出装置
16A,16B,および17A,17Bと、それぞれ独
立した圧下装置18A,18B,および19A,19B
が配されている。尚20は#5の圧延スタンドのハウジ
ングの例であるが、ハウジングに取りつけた昇降する上
ロールチョックであってもよい。
発明のロールアセンブリーである仕上げ圧延機の例であ
るが、下のロールアセンブリーのみがあるいは上下双方
のロールアセンブリーが本発明のロールアセンブリーで
あってもよい。また図1は4分割に分割した分割バック
アップロールの例を示したが分割数は3以上であればよ
い。
ロードセルを用いることができる。また圧下装置18,
19には汎用の例えば油圧圧下装置を用いる事もできる
が、例えば図2に例示した偏芯圧下装置を用いると、圧
下装置がコンパクトになるために好ましい。図2で22
はスタンド21に固定して取りつけたシャフトである。
また23はシャフト22の回りに回動させて位置設定が
できる偏芯スリーブである。分割バックアップロール3
は偏芯スリーブ23を軸に回動する。図2(A)の状態の
偏芯スリーブ23をシャフト22の回りに図2(B)の位
置迄回動させて設定すると、偏芯スリーブ23を軸に回
動する分割バックアップロールの尖端の位置は、L1か
らL2に変わり、図示しないワークロールのたわみを変
えることができる。
状に異常が発生すると、ワークロール1は、圧延材13
の板クラウン・形状の異常部が通過する際に、異常な板
クラウン・形状に沿ったたわみ形状にたわもうとするた
めに、分割バックアップロール3A,3B,4A,4B
のそれぞれに対する荷重に変化が発生する。この荷重の
変化はそれぞれ独立に配されている荷重検出装置16
A,16B,17A,17Bで直ちに検知され、荷重分
布の変化して把握される。この荷重分布の変化を基にそ
れぞれ独立に配されている圧下装置を作動させて、ワー
クロールのたわみ形状を制御する。
状の異常が発生すると、板クラウン・形状の異常部の先
端がワークロール1を通過すると同時に、板クラウン・
形状の異常を検知してワークロールのたわみ形状の調整
を開始する。このため板クラウン・形状が不適当な部分
の先端が最終スタンドを通過開始する時刻とワークロー
ルのたわみ形状の調整が完了する時刻の間の時間のずれ
は小さく、従って板クラウン・形状が不適当な板の発生
量を十分に低減することができる。
述べた最終スタンドの圧延機は、ワークロールの胴長方
向の荷重分布を直接測定することができるので、圧延中
圧延材の形状を直接的に推定することが可能である。ま
たこの圧延機はミルヒステリシスが小さいので圧延総荷
重を測定し、ミル剛性を演算することによって、圧延中
圧延材の板厚を推定することも可能である。従ってこの
圧延機を用いると、圧延材の形状および板厚の制御の高
応答・高精度化が可能となる。
で、上ワークロール1は80mmφ×462mm、分割
バックアップは軸方向7分割のもので、それぞれは13
0mmφ×66mmである。尚下ワークロールは165
mmφ×400mmで下バックアップロールは480m
mφ×400mmである。
ベンダー(Max:±5トン/チョック)を有する4段圧延
機で、上下のワークロールは何れも165mmφ×40
0mm、上下のバックアップロールは何れも480mm
φ×400mmである。尚本発明例の圧延機と比較例の
圧延機の何れにもロールバイト出口から1m離れた位置
に電磁相関式の形状検出器を設置した。図3はこの実施
例で用いた本発明の仕上げ圧延機の説明図である。
厚1mm×板幅300mmの低炭素鋼帯板であるが、長
さ方向に、最初の5mはエッジドロップ部を有する板
(両エッジが中央部よりも板厚が薄い)で次の5mはエッ
ジアップ部を有する板(両エッジが中央部よりも板厚が
厚い)で、その次の5mはエッジドロップ部で更にその
次の5mはエッジアップ……となっている。尚この供試
鋼板は、この実施例のために、テーパーワークロールと
テンションレベラーを用いて特別に作成した鋼板であ
る。
ールベンダーを圧延材の板形状が平坦になるように設定
し、形状制御を行わないで圧延した。圧延後の鋼板はエ
ッジドロップ部はフラット(板端の急峻度:1%以下)で
あったが、エッジアップ部では全長が激しい耳伸び(板
端の急峻度:2.5〜3.0%)となり、その次のエッジ
ドロップ部では再びフラット(板端の急峻度:1%以下)
となった。
式の形状検出器の出力をもとに、目標とする板形状が得
られるようにワークロールベンダー力を制御する、形状
フィードバック制御を用いた圧延を行った。圧延後の鋼
板は、最初のエッジドロップ部はフラット(板端の急峻
度:1.0以下)であった。次のエッジアップ部はエッジ
アップ部に変わった直後の約1mは激しい耳伸び(板端
の急峻度:2.5〜3.0)でその後はフラットである。
しかし次のエッジドロップ部は、エッジドロップ部に変
わった直後の約1mは激しい中伸び(板中央の急峻度:
1.5〜2%)が生じその後はフラットとなる。
本発明の荷重検出装置の検知結果を用いないで、電磁相
関式の形状検出器の出力をもとに、目標とする板形状が
得られるように分割バックアップロールの圧下装置を制
御する形状フィードバック制御を用いた圧延を行った。
この場合の圧延後の鋼板の形状は比較例2と略同じ結果
であった。
各分割バックアップの荷重検出装置(ロードセル)の出
力をもとに、各分割バックアップロールの圧延荷重分布
が目標とする荷重分布になるように、各分割バックアッ
プロールの圧下装置の圧下量を制御する形状フィードバ
ック制御を用いて圧延した。圧延後の鋼板は、最初のエ
ッジドロップ部はフラット(板端の急峻度:1%以下)
で、次のエッジアップ部ではエッジアップ部に変わった
直後の約5cmは耳伸びが生じているが、残りの部分は
フラット(板端の急峻度:1%以下)である。次のエッジ
ドロップ部ではエッジドロップ部に変わった直後の約5
cmは中伸びが生じたがその後は再びフラット(板端の
急峻度:1%以下)となる。
較例2、比較例3、本発明例1の板端急峻度の説明図で
ある。以上述べた如く、図1の#5で述べた仕上圧延機
をタンデム圧延機の最終スタンドに配し、#5で述べた
荷重検出装置に基づく制御圧延を行うと、図1の#1〜
#4スタンドで製造した圧延材の板クラウン・形状が不
適当な場合でも、#5が不適当な板クラウン・形状を迅
速にかつ精度よく矯正する。
いて述べたが、熱間圧延の場合にも同様の作用効果を奏
する。以上述べた如く、本発明のタンデムミルを用いる
と、熱間圧延あるいは冷間圧延において、板クラウン・
形状が不適当な板の発生を十分に低減することができ
る。
図。
図。
の説明図。
クロール、 3(3A,3B,):分割バックアップロー
ル、 4(4A,4B):分割バックアップロール、
5:下ロールアセンブリーのバックアップロール、
6:潤滑油供給ノズル、 7:潤滑油供給ノズル、
8:形状検出器、 9:ディフレクターロール、 1
0:ディフレクターロール、 11:ペイオフリール、
12:テンションリール、 13:圧延材、 14:
演算機、 15:形状設定器、 16(16A,16B):荷重
検出装置、 17(17A,17B):荷重検出装置、1
8(18A,18B):圧下装置、 19(19A,19
B):圧下装置、 20:圧延スタンドハウジング又は
ロールチョック、 21:スタンド、 22:シャフ
ト、 23:偏芯スリーブ。
Claims (1)
- 【請求項1】熱間圧延あるいは冷間圧延で使用するタン
デム圧延機において、最終スタンドに、上下少なくとも
どちらか一方のロールアセンブリーが軸方向に3分割以
上に分割した分割バックアップロールによってワークロ
ールを支持する機構であり、各々の分割バックアップロ
ールには独立した荷重検出装置と圧下装置とを設けた仕
上圧延機を配した事を特徴とするタンデム圧延機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5048371A JP3064140B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | タンデム圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5048371A JP3064140B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | タンデム圧延機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06262207A JPH06262207A (ja) | 1994-09-20 |
JP3064140B2 true JP3064140B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=12801483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5048371A Expired - Lifetime JP3064140B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | タンデム圧延機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3064140B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4150276B2 (ja) | 2003-03-20 | 2008-09-17 | 新日本製鐵株式会社 | 金属板材の圧延方法および圧延装置 |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP5048371A patent/JP3064140B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06262207A (ja) | 1994-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2583481B2 (ja) | 熱間ストリップタンデム圧延ライン | |
JP3064140B2 (ja) | タンデム圧延機 | |
JPS586706A (ja) | 熱間薄板の圧延方法 | |
JP2000167604A (ja) | 板圧延機と板圧延方法 | |
US4856313A (en) | Method of controlling strip crown in planetary rolling | |
JP3067879B2 (ja) | ストリップ圧延における形状制御方法 | |
JP2761797B2 (ja) | タンデムミルによる冷間圧延におけるクラウン制御方法 | |
JP3348409B2 (ja) | 圧延機のクラウン・形状制御方法 | |
JP3142188B2 (ja) | 板圧延機の操業方法 | |
JP3142187B2 (ja) | 板圧延機の圧延制御方法 | |
JP3196990B2 (ja) | 圧延機におけるミル剛性の調整方法 | |
JP2501229B2 (ja) | タンデム冷間圧延機の制御方法 | |
JP3117913B2 (ja) | 調質圧延における形状制御方法及び調質圧延機 | |
JP2985989B2 (ja) | 圧延機 | |
JP2761796B2 (ja) | 冷間圧延におけるクラウン制御方法 | |
JPH0534092B2 (ja) | ||
JP2981135B2 (ja) | 板材の冷間圧延方法 | |
JP3392969B2 (ja) | 鋼帯の冷間圧延方法 | |
JPH0133245B2 (ja) | ||
JPH0839123A (ja) | 熱間圧延における絞り込み防止方法 | |
JP3289662B2 (ja) | 圧延機のミル定数差測定方法 | |
CA1302743C (en) | Method of controlling strip crown in planetary rolling | |
JPH10128420A (ja) | 板材の冷間圧延におけるエッジドロップ制御方法 | |
JP3458591B2 (ja) | 鋼板の熱間圧延方法および熱間仕上圧延機 | |
JPH0631322A (ja) | 圧延機における形状制御方法および装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000418 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080512 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |