JPH06182342A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JPH06182342A
JPH06182342A JP34219692A JP34219692A JPH06182342A JP H06182342 A JPH06182342 A JP H06182342A JP 34219692 A JP34219692 A JP 34219692A JP 34219692 A JP34219692 A JP 34219692A JP H06182342 A JPH06182342 A JP H06182342A
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water
electrolysis
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Toshihisa Hirai
利久 平井
Motoyoshi Nakano
源喜 中野
Toru Watanabe
徹 渡辺
Hiroyuki Noguchi
弘之 野口
Yukinaga Yamauchi
幸長 山内
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水道水の成分や使用条件に変化があっても電解
水のpH価の変動を抑制する。 【構成】電解槽14は、直流電圧を印加する一対の電極
15a,15bを備え、水を電解してアルカリ水と酸性
水とを分離して排出管16a,16bから各別に排出す
る。コントローラ20は、操作表示部24の操作に応じ
て電極15a,15bに印加する電源回路23の出力電
圧を段階的に選択する。電源回路23では電極15a,
15bの間の通電電流を検出し、コントローラ20では
検出した電流値が既定の上限値に達すると電極15a,
15bへの印加電圧を1段階下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水を電解しアルカ
リ水と酸性水とを分離して各別に排出する電解水生成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水道水を中空糸膜や活性炭な
どの浄水器を通して浄化した後に、電解槽に導いて電解
し、アルカリ水と酸性水とを連続的に生成するようにし
た電解水生成装置が提供されている。この種の電解水生
成装置は、電解槽に設けた電極間に直流電圧を印加する
ことによって、アルカリ水と酸性水とを得るように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、水道水に
含まれる各種イオン(カルシウムイオン、マグネシウム
イオン、塩素イオン、硫酸イオン等)の濃度に応じて電
極間の導電率が変化するのであって、イオンの濃度が高
いと電極間で電流が流れやすくなり電解速度が大きくな
る結果、アルカリ水の水素イオン濃度指数が所望値より
も大きくなるとともに、酸性水の水素イオン濃度指数
(以下、pH価と略称する)が所望値よりも小さくなる
(すなわち、アルカリ度や酸性度が高くなる)という問
題が生じる。また、浄水器に目詰まりが生じたり、浄水
器に結合されている水道の蛇口を絞ることによって、電
解槽を通過する単位時間あたりの水量が小さくなった場
合にも同様の問題が生じる。従来の電解水生成装置で
は、電解槽に設けた電極間に印加する電圧を使用者が調
節できるものが提供されているが、電極間への印加電圧
は使用者が選択した一定電圧に保たれるものであるか
ら、結局、使用する地域の水質や使用状態が変われば、
取り出されたアルカリ水や酸性水のpH価にばらつきが
生じるのである。この場合に、飲用に適さないようなp
H価の高いアルカリ水が取り出されることもある。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、水道水の成分や使用条件に変化があっても使
用に適さないようなpH価の電解水が得られるのを防止
し、電解水のpH価のばらつきを抑制した電解水生成装
置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、水を電解しアルカリ水と酸性
水とを分離して各別に排出する電解槽と、電解槽に設け
た電極間に印加する電圧を選択する電圧選択手段と、電
極間に流れる電流を検出し電流値が既定の上限値に達す
ると電極間に印加する電圧を下げる方向に変化させる電
圧制御手段とを備えているのである。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の構成に加
えて、電極間の印加電圧が電圧制御手段により変化して
も電圧選択手段による電圧の選択状態を保って表示する
表示手段を備えているのである。請求項3の発明では、
請求項1の構成に加えて、電極に印加する電圧の極性を
反転させる極性切換手段を備えているのである。
【0007】請求項4の発明では、水を電解しアルカリ
水と酸性水とを分離して各別に排出する電解槽と、電解
槽に設けた電極間に印加する電圧を選択する電圧選択手
段と、電圧選択手段とは別に設けられ電圧選択手段によ
って選択可能な最高電圧よりも高い電圧を電極間に印加
する急速電解手段とを備え、急速電解手段による電圧の
印加時は電圧選択手段による電圧の印加は無効になるの
である。
【0008】請求項5の発明では、請求項4の発明に加
えて、電圧選択手段で選択した電圧による通常電解に対
応して第1の上限値を既定するとともに、急速電解手段
で設定した電圧による急速電解に対応して第1の上限値
よりも高い第2の上限値を既定し、電極間に流れる電流
を検出していて、通常電解時には電流値が第1の上限値
に達すると電極間に印加する電圧を下げる方向に変化さ
せ、急速電解時には電流値が第2の上限値に達すると電
極間に印加する電圧を下げる方向に変化させる電圧制御
手段を備えているのである。
【0009】
【作用】請求項1の構成によれば、電極間に流れる電流
を検出し電流値が既定の上限値に達すると電極間に印加
する電圧を下げる方向に変化させる電圧制御手段を備え
ているのであって、電解槽を単位時間あたりに通過する
水の量が少ない場合や水に含まれるイオンの濃度が高い
場合であって、電極間に流れる電流が上限値まで増加す
ると、電極間に印加する電圧を下げることによって電解
速度を小さくし、結果的に電解槽から飲用に適さないよ
うなpH価の高いアルカリ水が排出されるのを防止する
ことができるのである。すなわち、電圧設定手段によっ
て設定した所望のpH価に対するpH価のばらつきが少
なくなるのである。
【0010】請求項2の構成によれば、表示手段は電極
間に印加されている実際の電圧を表示するものではなく
電圧選択手段による電圧の選択状態を表示するので、電
圧制御手段の動作によって電極間の印加電圧が変化して
も表示手段の表示は変化しないのであって、表示手段は
電解槽から排出されている電解水のpH価の目安を与え
ることができる。
【0011】請求項3の構成によれば、極性切換手段に
よって電極に印加する電圧の極性を反転可能としている
ので、電解槽からアルカリ水と酸性水とをそれぞれ排出
するように設けた2個の排出口の一方のみを用いてアル
カリ水と酸性水とを選択的に排出することができるので
ある。すなわち、一般にはアルカリ水を利用するのであ
って酸性水を排出する排出口は排水専用に利用されるこ
とが多く、各排出口からアルカリ水と酸性水とが固定的
に取り出されるようになっていると、酸性水を利用しよ
うとするときには排水用の排出口から取り出すことにな
って不潔感が生じる。これに対して、極性切換手段を設
けていることによって、通常はアルカリ水を取り出す排
出口から酸性水を取り出すことが可能になって、酸性水
を衛生的に取り出すことができるようになるのである。
【0012】請求項4の構成によれば、電圧選択手段に
よって選択可能な最高電圧よりも高い電圧を電極間に印
加する急速電解手段を電圧選択手段とは別に設けている
のであって、電解しようとする水に炭酸ガス根等が多く
含まれていて電解後にもアルカリ水のpH価が大きくな
らないような場合や、電解槽を通過する単位時間あたり
の水量が多すぎるような場合に、急速電解手段を用いる
ことによってpH価の高いアルカリ水を得ることができ
る。また、水質や水量が通常の場合には、アルカリ水の
pH価が飲用には適さない程度に高くなり、また酸性水
ではpH価が非常に低くなって強い酸性になるが、この
ようなアルカリ水は野菜の灰汁抜きに利用すると効果的
であり、また酸性水はまないたの消毒などに用いること
ができる。しかも、急速電解手段は電圧選択手段とは別
に設け、急速電解手段による電圧の印加時には電圧選択
手段による電圧の印加は無効になるので、電圧選択手段
によってどのような電圧が選択されていても、急速電解
手段による急速電解をただちに開始することができるの
である。
【0013】請求項5の構成によれば、電極間に流れる
電流を検出し、電流値が通常電解と急速電解とにそれぞ
れ対応して2段階に設定した上限値のいずれかに達する
と電極間に印加する電圧を下げる方向に変化させる電圧
制御手段を備えているのであって、通常電解時には飲用
に適さないようなpH価の高いアルカリ水が電解槽から
排出されるのを防止することができ、急速電解時には人
体に有害な程度にまでpH価が高くなったり低くなった
りするのを防止することができる。
【0014】
【実施例】図1に本実施例の全体構成を示す。水道水は
蛇口11に結合したマニホールド12を通して浄水器1
3に導入される。マニホールド12は、水道水を浄水器
13に通水するか水道水を浄水器13を通さずに吐出す
るかを選択するために設けられ、浄水器13への通水の
有無は内蔵した圧力スイッチ(図示せず)によって検出
される。圧力スイッチの出力は後述するコントローラ2
0に入力される。浄水器13は活性炭や中空糸膜を用い
てカルキ臭や不溶性不純物を除去するのであって、活性
炭や中空糸膜はカートリッジとして浄水器13に着脱自
在に装着される。浄水器13から吐出された浄水は電解
槽14に導入される。電解槽14は槽内に導入された浄
水に浸漬される2種の電極15a,15bを備え、両電
極15a,15bの間を約3:1に仕切る多孔質膜など
よりなる隔膜を備えている。また、各電極15a,15
bの近傍部位の水はそれぞれ排出管16a,16bを通
して電解槽14の外部に各別に排出される。電極15a
の近傍部位から排出管16aを通して排出される水が主
として利用に供され、排出管16bを通して排出される
水は排水される。すなわち、電極15a,15bのうち
陰極側の室では電子が供給されて陽イオンが電極15a
の近傍に集まってアルカリ水が得られ、陽極側の室では
電子が奪われ陰イオンが電極15bの近傍に集まって酸
性水が得られる。
【0015】両電極15a,15bに印加する直流電圧
は、プラグ21およびヒューズ22を介して供給される
商用交流電源を電源回路23によって整流平滑すること
によって得られる。電源回路23には、両電極15a,
15bのうちのどちらを陽極にするかを選択する極性切
換手段としての切換回路23aが設けられている。コン
トローラ20には、操作手段としてのタクティル形スイ
ッチ(ストロークの小さい押釦スイッチ)などのスイッ
チと、表示手段としての発光ダイオードなどとを備えた
操作表示部24が接続されるとともに、浄水器13のカ
ートリッジの使用時間などを設定するための補助設定部
25が接続される。
【0016】操作表示部24には、回路電源を入切する
電源スイッチSW1 、電極15a,15bへの印加電圧
の極性を反転させるように切換回路23aを操作する切
換スイッチSW2 、後述する急速電解動作を選択するた
めの急速電解スイッチSW3、通常の電解動作において
両電極15a,15bの間に印加する電圧を選択するp
H選択スイッチSW4 が操作手段として設けられる。ま
た、操作表示部24には、電源スイッチSW1 による回
路電源の入切を表示する電源灯L1 と、切換スイッチS
2 の操作により切換回路23aを制御して電極15a
を陰極に設定し排出管16aからアルカリ水を排出する
ときに点灯するアルカリ灯L2 と、排出管16aから酸
性水を排出するときに点灯する酸性灯L3 とを備える。
さらに、操作表示部24には、急速電解スイッチSW3
を操作したときに点灯する急速電解灯L4 と、pH選択
スイッチSW4 を1回押操作するごとに循環的に点灯す
る5個のpH表示灯L5 〜L9 とが設けられる。急速電
解灯L4 とpH表示灯L5〜L9 とはいずれか1つだけ
が点灯するのであって、急速電解灯L4 が点灯していな
い状態ではpH選択スイッチSW4 の操作が有効であっ
て、1回の押操作のたびにpH表示灯L5 〜L9 が順次
点灯する。ここに、pH表示灯L5 〜L9 の近傍にはP
H0〜PH4の文字が表記されており、PH0に対応す
るpH表示灯L9 が点灯しているときには、電解を行わ
ずに排出管16a,16bから浄水を排出する。また、
PH1〜PH4の間では段階的に電解能力が大きくなる
ように電極15a,15bに印加する電圧が上昇する。
【0017】蛇口11が閉じて水が停止すると、圧力ス
イッチの出力によってコントローラ20では電解を停止
させるように電源回路23を制御する。すなわち、水が
停止すれば電極15a,15bへの印加電圧は0Vにな
る。補助設定部25には浄水器13のカートリッジの使
用時間の積算値を設定する積算値設定スイッチSW
5と、排出管16aからアルカリ水と酸性水とのどちら
が排出されているかを音によって報知するか否かを選択
する音報知選択スイッチSW6 とを備える。音報知選択
スイッチSW6 で音による報知を選択している状態で
は、アルカリ水の給水中には音楽が流れ、酸性水の給水
中には「ピッピッ」というような警告音が流れる。音を
発生する手段および音信号を生成する手段は図示してい
ないがコントローラ20に設けられている。圧力スイッ
チが給水の停止を検出すると、音による報知は停止す
る。積算値設定スイッチSW5 はたとえば「30時
間」、「45時間」、「60時間」の3段階が設定可能
であって、浄水器13へのカートリッジの装着後の経過
時間と設定時間とを比較し、設定時間に近くなると操作
表示部24のカートリッジ灯L11を点灯させることによ
ってカートリッジの交換時期を報知する。カートリッジ
の交換時期は設定した時間の5時間前からカートリッジ
灯L11を点滅させることによって報知する。カートリッ
ジの使用時間の積算値は、圧力スイッチの出力によって
通水が検出されている時間の積算値であって、電解槽1
4による電解を行うか否かには関係なく積算され、電源
スイッチSW1 がオフであっても積算される。また、停
電時やプラグをコンセントから抜いたときには積算値が
保持されるようになっている。
【0018】さらに詳しく説明する。図2に示すよう
に、プラグ21、ヒューズ22、ラインフィルタ26を
通してトランスT1 の1次巻線が商用交流電源に接続さ
れる。トランスT1 の1次巻線への給電経路には後述す
るリレーRy1 の接点r1 とサーマルスイッチThとが
挿入され、トランスT1 の温度が規定値以上に上昇する
とサーマルスイッチThが作動してトランスT1 への給
電を停止するようになっている。また、トランスT1
2次巻線には2次電圧を5段階に選択することができる
ようにタップが設けられている。すなわち、トランスT
1 の2次巻線からは5V、10V、15V、20V、3
0Vの5段階の2次電圧を得ることができるようになっ
ている。どの2次電圧を用いるかは5個のリレーRy2
〜Ry6 の接点r2 〜r6 よりなる電圧選択手段および
急速電解手段を兼ねる選択回路27によって選択され
る。
【0019】選択回路27により選択されたトランスT
1 の2次電圧は、ダイオードブリッジなどの全波整流回
路23bと平滑用のコンデンサC1 とリレーRy7 ,R
8の接点r7 ,r8 よりなる切換回路23aとにより
構成された電源回路23に入力され整流平滑される。ま
た、切換回路23aでは電源回路23の出力電圧の極性
を反転させることができる。電源回路23の出力電圧は
電解槽14の両電極15a,15bの間に印加されるの
であって、選択回路27により選択した電圧に比例した
電圧が電極15a,15bの間に印加されることにな
る。
【0020】また、平滑用のコンデンサC1 と切換回路
23aとの間には電極15a,15bの間に流れる電流
を検出するための抵抗R1 が挿入されており、この抵抗
1の両端電圧をコンパレータCP1 の両入力端に入力
することによって、抵抗R1での電圧降下に応じて通電
電流の大きさを既定の上限値と比較するようになってい
る。コンパレータCP1 では、抵抗R1 の両端電圧が両
電極15a,15bへの印加電圧に応じて既定した上限
値に達するとマイクロプロセッサを主構成要素とするコ
ントローラ20に対して過電流検知信号を出力する。こ
こに、抵抗R1はマンガニン線などを用いて0.005
〜0.2Ω程度の低抵抗に構成されている。また、コン
パレータCP1 における上限値は、pH選択スイッチS
4 により電極15a,15bへの印加電圧を選択する
通常電解の状態と、急速電解スイッチSW3 により電極
15a,15bへの印加電圧を選択する急速電解の状態
とについてそれぞれ設定されて2段階になっている。通
常電解の際には通常電解用の上限値が用いられ、急速電
解の際には急速電解用の上限値が用いられるのはいうま
でもない。また、急速電解用の上限値は通常電解用の上
限値よりも高く設定される。
【0021】一方、リレーRy2 〜Ry8 の電源は本実
施例では12Vになるように安定化電源回路28より出
力され、安定化電源回路28への入力電圧はトランスT
1 の2次巻線のうち15Vのタップから得るようになっ
ている。各リレーRy2 〜Ry8 の一端は共通接続され
て安定化電源回路28の一端に接続され、各リレーRy
2 〜Ry8 の他端はコントローラ20の対応するポート
に接続されている。したがって、コントローラ20のい
ずれかのポートの出力がLレベルになると対応するリレ
ーRy2 〜Ry8 に通電され、対応する接点r2 〜r6
がオンになり、また接点r7 ,r8 が切り換えられる。
【0022】コントローラ20への電源は、トランスT
1 とは別に設けたトランスT2 の出力電圧を安定化電源
回路29に通すことによって得られ、安定化電源回路2
9の出力電圧は本実施例では5Vに設定されている。安
定化電源回路29の出力端にはリレーRy1 の一端が接
続され、リレーRy1 はコントローラ20から出力され
るオン信号によって導通して接点r1 をオンにする。コ
ントローラ20には、上述したように、操作表示部24
および補助設定部25が接続される。
【0023】以下に動作を説明する。まず、プラグ21
を商用交流電源のコンセントに差し込むと、安定化電源
回路29を通してコントローラ20に通電され、コント
ローラ20がリセットされた後に動作を開始する。次
に、操作表示部24の電源スイッチSW1 を押操作する
と、電源灯L1 が点灯し、またコントローラ20からオ
ン信号が出力されてリレーRy1 に通電され接点r1
オンになる。接点r1 がオンになればトランスT1 に給
電される。この時点ではコントローラ20は初期化され
ているから、選択回路27ではすべての接点r2 〜r6
がオフになっており、pH表示灯L9 が点灯していて電
解槽の電極15a,15bには電圧が印加されず電解は
行われない。また、アルカリ灯L2 および酸性灯L3
消灯している。
【0024】次に、急速電解スイッチSW3 またはpH
選択スイッチSW4 を押操作したときに圧力スイッチの
出力によって給水が確認されると、急速電解灯L4 、p
H表示灯L5 〜L8 のいずれかが点灯し、電極15a,
15bに電圧が印加され電解が開始される。すなわち、
pH選択スイッチSW4 を1回押操作のごとに、L9
8 →L7 →L6 →L5 →L9 の順に循環的に点灯し、
対応するリレーRy3〜Ry6 の接点r3 〜r6 が順次
択一的にオンになる。pH選択スイッチSW4によって
選択されて点灯したpH表示灯L5 〜L8 は蛇口11を
閉じて止水しても継続して点灯する。また、急速電解ス
イッチSW3 を押操作すると、pH選択スイッチSW4
によって選択されている印加電圧にかかわらずリレーR
2 がオンになり、急速電解灯L4 が点灯する。この急
速電解の状態は最大で10分間継続し、10分間が経過
すると急速電解は自動的に解除される。また、10分間
が経過するまでに急速電解スイッチSW3 を再び押操作
したり、pH選択スイッチSW4 を操作したり、蛇口1
1を閉じて止水したりしても急速電解は解除される。急
速電解が解除されると、解除前に選択されていた印加電
圧が電極15a,15bに印加される状態に復帰する。
急速電解の動作中には切換スイッチSW2 を操作しても
急速電解の使用時間は通算して計時される。また、急速
電解が解除されたときには、切換回路23aは電極15
aを陰極にするように設定され、排出管16aからアル
カリ水が排出される状態が選択される。
【0025】ここにおいて、電解中には抵抗R1 の両端
電圧がコンパレータCP1 によって監視されているので
あって、通常電解と急速電解とについてそれぞれ設定さ
れている上限値よりも抵抗R1 の両端電圧が高くなる
と、コンパレータCP1 からコントローラ20に対して
過電流検知信号が入力され、このときコントローラ20
は、印加電圧を1段階下げるようにリレーRy3 〜Ry
6 を選択する。すなわち、電解槽14の中で生成される
アルカリ水のpH価が、水質や水量によって所望値に比
べて過大になると、電極15a,15bへの印加電圧を
1段階下げることによってpH価を下げるようにし、も
ってpH価がほぼ所望値に保たれるようにしているので
ある。また、印加電圧を下げても抵抗R1 の両端電圧が
最初に選択した印加電圧に対する基準値を越えるときに
は、依然として過電流検知信号が出力されることになる
から、電極15a,15bへの印加電圧はさらに下げら
れることになる。急速電解スイッチSW3 の押操作によ
る動作である場合には、印加する最低電圧は20Vであ
り、pH選択スイッチSW4 の押操作による動作である
場合には、印加する最低電圧は0Vになる。また、急速
電解スイッチSW3 の押操作による動作の際に、電極1
5a,15bへの印加電圧を20Vとしてもも基準値を
越えるような状態では、トランスT1 の温度上昇によっ
て内蔵したサーマルスイッチThがオフになり、電極1
5a,15bへの電圧の印加が停止する。サーマルスイ
ッチThの動作時には電源灯L1 が点滅して報知する。
【0026】pH選択スイッチSW4 により選択した電
圧を電極15a,15bに印加している通常電解のとき
には、アルカリ水のpH価は10以下に保たれ、酸性水
のpH価は3〜5以上に保たれるように制御されること
になる。一方、急速電解スイッチSW3 により選択した
電圧を電極15a,15bに印加している急速電解のと
きには、アルカリ水のpH価は11程度、酸性水のpH
価は2.7程度になる。このアルカリ水は飲用には適さ
ないが、野菜の灰汁抜きなどに用いることができ、酸性
水はまないたの殺菌などに用いることができる。
【0027】pH選択スイッチSW4 により印加電圧を
選択したときにはpH表示灯L5 〜L9 のいずれかが点
灯し、急速電解スイッチSW3 により印加電圧を設定し
たときには急速電解灯L4 が点灯するから、飲用には適
していないpH価のアルカリ水が排出される状態では、
急速電解灯L4 の点灯によって注意を促すことができる
のである。
【0028】過電流検知信号によって電極15a,15
bへの印加電圧が下げられたときには、急速電解灯
4 、pH表示灯L5 〜L9 の点灯状態に変化はなく、
急速電解灯L4 、pH表示灯L5 〜L9 は急速電解スイ
ッチSW3 やpH選択スイッチSW4 による選択状態の
みを示すようになっている。すなわち、急速電解灯
4 、pH表示灯L5 〜L9 は電極15a,15bへの
実際の印加電圧にはかかわりなく、排出管16a,16
bから排出されているアルカリ水および酸性水のpH価
にほぼ対応することになる。なお、抵抗R1 の両端電圧
が瞬時的に基準値を越えてコンパレータCP1 から瞬時
的に過電流検知信号が発生しても、コントローラ20で
は印加電圧の引下げは行わず、過電流検知信号が0.5
mS以上10S以下の時間で継続すると印加電圧を引き
下げるようにして、ノイズによる誤動作を防止してい
る。
【0029】コントローラ20はpH選択スイッチSW
4 による選択状態を記憶するE2 PROMよりなる記憶
部を備え、停電時やプラグをコンセントから抜いたとき
には、40mSの瞬停時間以内にカートリッジの使用時
間の積算値や電解槽14の使用時間の積算値が記憶部に
格納される。したがって、通電が再開されて通水すれば
通電停止前の積算値から積算が開始されることになる。
また、カートリッジを交換したり電極15a,15bを
交換すれば積算値はリセットされる。
【0030】ところで、電解を続けていると電極15
a,15bにはイオンの析出によってスケールが形成さ
れることになる。このようなスケールを除去するため
に、本実施例では逆電洗浄機能が設けられている。すな
わち、水道水を電解槽14に通水している通常の使用状
態から蛇口11を閉じて止水すると、電解槽14の中の
水は自動的に排出され、排水の間に電極15a,15b
に印加される電圧の極性を逆転させるようになっている
のである。このように電圧を逆転させれば、電極15
a,15bに沈着していたスケールは電極15a,15
bから離脱し、電極15a,15bが洗浄されることに
なる。逆電洗浄の際にも抵抗R1 の両端電圧を監視し続
け、基準値を越えると印加電圧を引き下げるようになっ
ている。逆電洗浄の際には最初は15Vに設定され、印
加電圧が引き下げられると10Vになるが、それ以上の
引き下げは行われない。
【0031】なお、上記実施例においてトランスT1
タップの電圧を、5V、10V、15V、20V、30
Vに設定しているが、必ずしもこれに限定されるもので
はなく、それぞれ5〜10V、10〜15V、15〜2
0V、20〜25V、30〜40Vの範囲で適宜設定す
ることが可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、電極間に流れる電流
を検出し電流値が既定の上限値に達すると電極間に印加
する電圧を下げる方向に変化させる電圧制御手段を備え
ているので、電解槽を単位時間あたりに通過する水の量
が少ない場合や水に含まれるイオンの濃度が高い場合で
あって、電極間に流れる電流が上限値まで増加すると、
電極間に印加する電圧を下げることによって電解速度を
小さくし、結果的に電解槽から飲用に適さないようなp
H価の高いアルカリ水が排出されるのを防止することが
できるという利点がある。すなわち、電圧設定手段によ
って設定した所望のpH価に対するpH価のばらつきが
少なくなるのである。
【0033】請求項2の発明は、表示手段によって電圧
選択手段による電圧の選択状態を表示するので、表示手
段は電極間に印加されている実際の電圧を表示するもの
ではなく、電圧制御手段の動作によって電極間の印加電
圧が変化しても表示手段の表示は変化しないのであっ
て、表示手段は電解槽から排出されている電解水のpH
価の目安になるという効果がある。
【0034】請求項3の発明は、極性切換手段によって
電極に印加する電圧の極性を反転可能としているので、
電解槽からアルカリ水と酸性水とをそれぞれ排出するよ
うに設けた2個の排出口の一方のみを用いてアルカリ水
と酸性水とを選択的に排出することができるという効果
を奏する。請求項4の発明は、電圧選択手段によって選
択可能な最高電圧よりも高い電圧を電極間に印加する急
速電解手段を電圧選択手段とは別に設けているので、電
解しようとする水に炭酸ガス根等が多く含まれていて電
解後にもアルカリ水のpH価が大きくならないような場
合や、電解槽を通過する単位時間あたりの水量が多すぎ
るような場合に、急速電解手段を用いることによってp
H価の高いアルカリ水を得ることができるという利点が
ある。また、水質や水量が通常の場合には、アルカリ水
のpH価が飲用には適さない程度に高くなり、また酸性
水ではpH価が非常に低くなって強い酸性になるが、こ
のようなアルカリ水は野菜の灰汁抜きに利用すると効果
的であり、また酸性水はまないたの消毒などに用いるこ
とができる。しかも、急速電解手段は電圧選択手段とは
別に設け、急速電解手段による電圧の印加時には電圧選
択手段による電圧の印加は無効になるので、電圧選択手
段によってどのような電圧が選択されていても、急速電
解手段による電解をただちに開始することができるとい
う効果がある。
【0035】請求項5の発明は、電極間に流れる電流を
検出し、電流値が通常電解と急速電解とにそれぞれ対応
して2段階に設定した上限値のいずれかに達すると電極
間に印加する電圧を下げる方向に変化させる電圧制御手
段を備えているので、通常電解時には飲用に適さないよ
うなpH価の高いアルカリ水が電解槽から排出されるの
を防止することができ、急速電解時には人体に有害な程
度にまでpH価が高くなったり低くなったりするのを防
止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す概略構成図である。
【図2】実施例の回路図である。
【符号の説明】
14 電解槽 15a 電極 15b 電極 20 コントローラ 23a 切換回路 24 操作表示部 CP1 コンパレータ L2 アルカリ灯 L3 酸性灯 L4 急速電解灯 L5 〜L9 pH表示灯 R1 抵抗 SW2 切換スイッチ SW3 急速電解スイッチ SW4 pH選択スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 弘之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山内 幸長 福井県大野市右近次郎33−15 北伸電機株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を電解しアルカリ水と酸性水とを分離
    して各別に排出する電解槽と、電解槽に設けた電極間に
    印加する電圧を選択する電圧選択手段と、電極間に流れ
    る電流を検出し電流値が既定の上限値に達すると電極間
    に印加する電圧を下げる方向に変化させる電圧制御手段
    とを備えたことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 【請求項2】 電極間の印加電圧が電圧制御手段により
    変化しても電圧選択手段による電圧の選択状態を保って
    表示する表示手段を備えて成ることを特徴とする請求項
    1記載の電解水生成装置。
  3. 【請求項3】 電極に印加する電圧の極性を反転させる
    極性切換手段を備えて成ることを特徴とする請求項1記
    載の電解水生成装置。
  4. 【請求項4】 水を電解しアルカリ水と酸性水とを分離
    して各別に排出する電解槽と、電解槽に設けた電極間に
    印加する電圧を選択する電圧選択手段と、電圧選択手段
    とは別に設けられ電圧選択手段によって選択可能な最高
    電圧よりも高い電圧を電極間に印加する急速電解手段と
    を備え、急速電解手段による電圧の印加時は電圧選択手
    段による電圧の印加は無効になることを特徴とする請求
    項1記載の電解水生成装置。
  5. 【請求項5】 電圧選択手段で選択した電圧による通常
    電解に対応して第1の上限値を既定するとともに、急速
    電解手段で設定した電圧による急速電解に対応して第1
    の上限値よりも高い第2の上限値を既定し、電極間に流
    れる電流を検出していて、通常電解時には電流値が第1
    の上限値に達すると電極間に印加する電圧を下げる方向
    に変化させ、急速電解時には電流値が第2の上限値に達
    すると電極間に印加する電圧を下げる方向に変化させる
    電圧制御手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の
    電解水生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090314658A1 (en) * 2008-06-19 2009-12-24 Tennant Company Hand-held spray bottle electrolysis cell and dc-dc converter

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