JP3666102B2 - アルカリイオン整水器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道水等の原水を電気分解して、飲用、医療用として利用するアルカリイオン水及び化粧水、殺菌洗浄水等として利用する酸性イオン水を製造するアルカリイオン整水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、連続電解方式のイオン水生成器としてアルカリイオン整水器が普及している。このアルカリイオン整水器は、電解槽内で水道水等を電気分解して、陽極側に酸性イオン水を生成し、陰極側にアルカリイオン水を生成するものである。
【0003】
以下、従来の連続電解方式のアルカリイオン整水器について説明する。図4は従来のアルカリイオン整水器の概略構造図、図5は従来のアルカリイオン整水器の操作表示部概略図、図6は従来のアルカリイオン整水器の要部電気回路図である。1は水道水等の原水管、2は水栓、3は水栓2を介して原水管1と接続されたアルカリイオン整水器、4は内部に原水中の残留塩素を吸着する活性炭及び一般細菌や不純物を取り除く中空糸膜等を備えた浄水部、5はグリセロリン酸カルシウムや乳酸カルシウム等のカルシウムイオンを原水中に付与し導電率を高めるカルシウム供給部、6は通水を確認し後述の制御手段に制御指示する流量センサ、7は流量センサ6を経由してきた水を電気分解する電解槽、8は電解槽を2分し電極室を形成する隔膜、9,10は隔膜8で2分されて形成された各電極室に配設された電極板、11は電極板10側の水(電極板10が陽極の場合は酸性イオン水)を排出する排水管、12は電解槽7と排水管11の接続部付近に配設されアルカリイオン水を効率よく生成するために設けられた吐水流量調整用の流量調整部、13は電極板9側の水(電極板9が陰極の場合はアルカリイオン水)を吐出する吐出管、14は電解槽7内の滞留水や電極板洗浄時のCa,Mg等からなるスケールが溶解した洗浄水を排水するための電磁弁、15は排水管11を介して電極板10側の水(電極板10が陽極の場合は酸性イオン水)や電解槽7の滞留水や洗浄水を排水する放水管、16は浄水部4内のカートリッジ(図示せず)の有無を検出する浄水器センサ、17は電源投入用プラグ、18は電源投入用プラグ17からの交流電源を直流電源に変える電源部、19はアルカリイオン整水器3の動作を制御する制御手段、20はアルカリイオン整水器3の操作状態を表示しする操作表示部である。
【0004】
ところで図5に示すように、この操作表示部20には、モード選択ボタン200、生成報知部201、pH調節ボタン202、カルシウム補充リセットスイッチ203、洗浄報知部204が設けられている。モード選択ボタン200はアルカリイオン水生成モードと、酸性イオン水生成モードと、浄水モードのどれかを切換、選択できるようになっている。このモード選択ボタン200で3つのモードのうちのどれかを選択して通水すると、制御手段19によって極性と通水状態が判断され、電気分解後所定の水を吐出することができる。生成報知部201はランプであり、電気分解の状態が落ち着いてきたら、アルカリイオン整水器3で生成されるアルカリイオン水、酸性イオン水の水質が安定したことを点灯して利用者に報知する。またpH調節ボタン202によって強モードと、中モード、弱モードのどれか1つのモードが切換、選択できるようになっており、いずれかを選択すると、制御手段19が後述するように濃度の異なるイオン水を供給するものである。また洗浄報知部204もランプであり、電極板9,10にCa,Mg等のスケールが付着してくると再生のため電圧の極性を反転させて印加して洗浄するが、この際に点灯または点滅するものである。
【0005】
次に図6に基づいて、従来のアルカリイオン整水器3の電気回路について説明する。22は電源部18の内部に配置されたトランス、23は制御等に必要な直流電圧電流を発生する制御用直流電源、24は電気分解に必要な直流電圧電流を発生する電解用直流電源、25は電解用直流電源24へ流入する交流電流を監視するカレントトランスデューサ、26はカレントトランスデューサ25からの信号を直流レベルに変換する平滑化回路、27はFET等からなり電解槽7に印加される電圧を制御する出力制御回路、28は電解槽ー電磁弁切り替えリレー、29は電極板9,10の極性を切り替える極性切り替えリレー、30は電磁弁ソレノイドである。そして電解用直流電源24からの直流電圧電流は、出力制御回路27、電解槽ー電磁弁切り替えリレー28、極性切り替えリレー29を介して電解槽7の電極板9,10に給電される。この直流電圧電流は、出力電圧が一定で数百Hzの基本パルスから構成されるが、出力制御回路27がこの基本パルスの出力パルス幅を変調することによって平均電圧を変化させるパルス幅制御方式の電圧制御を行っている。すなわちこのパルス幅を出力制御回路27で変更させると、直流電圧電流のデューティー比が変化し、見かけ上電圧が変化したと等価な状態を作るものである。利用者が操作表示部20のpH調節ボタン202を押して所望のpHレベルを選択すると、流量センサ6で検出される水の流量から制御手段19が平均印加電圧とそれに対応したデューティー比を記憶部33から読みだし、このデューティー比に基づいて出力制御回路27を動作させてアルカリイオン整水器3の電圧制御を行うものである。
【0006】
次に、以上のように構成された従来のアルカリイオン整水器3について、以下そのアルカリイオン水を生成する際の動作を説明する。利用者は操作表示部20のモード選択ボタン200を押してアルカリイオン水生成モードを選択設定するとともに、pH調節ボタン202で例えば弱モードを選択し、水栓2を開く。水栓2から通水された原水は、浄水部4で原水中の残留塩素の臭いや一般細菌等の不純物が取り除かれ、カルシウム供給部5でグリセロリン酸カルシウム等が溶解され電解容易な水に処理された後、流量センサ6を経て電解槽7に通水される。
【0007】
一方電源投入用プラグ17よりAC100Vが供給され、電源部18内部のトランス22を介して制御用直流電源23で電気分解に必要な直流電圧電流を発生する。また電解用直流電源24からの直流電圧電流は、出力制御回路27を経て、後記するように電解槽ー電磁弁切り替えリレー28、極性切り替えリレー29が切り替えられることにより電解槽7の電極板9,10に給電される。相対的にプラス電圧を印加する電極板を陽極、マイナス電極板を印加する電極板を陰極とすると、これにより、電解槽7内に隔膜8で仕切られた陽極室と陰極室とが形成される。
【0008】
さて通水後、制御手段19は流量センサ6の信号を読み取り、流量レベルが一定レベルを越えるとこの状態を通水中と判断する。このときモード選択ボタン200とpH調節ボタン202の押圧により既に電解条件が設定されているから、制御手段19は電解槽7による電気分解を行うために、電解槽ー電磁弁切り替えリレー28を電解槽側へ切り替え、極性切り替えリレー29を電極板9側が陰極となるように動作指令の出力をする。これにより、陰極室にはアルカリイオン水が、陽極室には酸性イオン水が生成されることになる。そしてこのとき操作表示部20の生成報知部201が点灯される。
【0009】
さらに、制御手段19は、電極板表面にCa,Mg等からなるスケール等の付着物が付着してきたら、アルカリイオン整水器3が止水状態になったとき、電圧の極性を反転させて印加して前記スケール等を電解水中に溶出させて電極板を洗浄する。その後、電解槽ー電磁弁切り替えリレー28を作動させて電磁弁14に給電しこれを開弁させて、スケールを含有した洗浄水を放水管15より放水する。このとき操作表示部20の洗浄報知部204が点灯または点滅させて、吐出される水を飲用しないように報知するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のアルカリイオン整水器は、アルカリイオン水と酸性イオン水と浄水が選択でき、イオン水のpHを強モード、中モード、弱モードの3つのレベルに制御できるものであったが、所定のpH値を保つことができるようにフィードバック制御するものではなかった。また、アルカリイオン整水器に供給される原水は、炭酸イオンや重炭酸イオン等の濃度または導電率等のように、pH値に影響を与える要因が地方々々で異なり、電気分解後吐出されるイオン水の濃度はまちまちのものとなっていた。加えて流量調整部の調節の仕方で電解槽を通過するのにかかる時間が異なり、pH値も同時に大きく変動するものであった。従って従来のアルカリイオン整水器から吐出されるイオン水のpH値は予測の非常に難しいものであった。
【0011】
そして従来のアルカリイオン整水器においてはこのようにpH値を所定の値に調節することができないことも原因して、用途ごとに最も適したpH値や望みのpH値があっても、用途の観点からpH設定できず、使い勝手が悪いものであった。
【0012】
そこで本発明は、水の用途に応じたpH設定が簡単にできるとともに、流量調整の程度や地方々々で原水が異なっても吐出するイオン水のpH値を所定の値に保つことができ、使用する原水の水質を学習していくことにより調節する手間が次第に減っていくアルカリイオン整水器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明のアルカリイオン整水器は、生成するイオン水のpH値を複数の濃度レベルに分けて段階的に設定できるpH設定部と、濃度レベルのそれぞれで使用することができるイオン水の用途を濃度レベルと対応させてそれぞれ表示する用途表示部を備え、pH設定部の複数の濃度レベルと用途表示部の用途がそれぞれ対応づけられて一覧表示されていることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば水の用途に応じたpH設定を簡単にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、生成するイオン水のpH値を複数の濃度レベルに分けて段階的に設定できるpH設定部と、濃度レベルのそれぞれで使用することができるイオン水の用途を濃度レベルと対応させてそれぞれ表示する用途表示部を備え、pH設定部の複数の濃度レベルと用途表示部の用途がそれぞれ対応づけられて一覧表示されていることを特徴とするアルカリイオン整水器であり、水の用途に応じたpH値の設定が直ちにできるものである。更に、この一覧表示の中から目的とする用途をさがすとともに、その用途と対応づけられた濃度レベルでpH設定を行うことができる。
【0017】
請求項に記載された発明は、pH設定部と用途表示部とを本体容器前面に設けたものであり、本体容器前面だけを操作すれば直ちにpH値の設定ができるものである。
【0018】
請求項に記載された発明は、pH設定部によって設定されたpH値が濃度レベル内で微調整できるものであり、選択するpH値の自由度を上げるものである。
【0019】
請求項に記載された発明は、pHセンサによって検出されたpH値と目標のpH値とを比較し、電気分解のための直流電圧電流の基本パルスのデューティー比を変更して検出されたpH値を目標のpH値に近づける制御手段を備えたものであり、pH値を目標の値に近づけることができるものである。
【0020】
請求項に記載された発明は、目標のpH値を表示するpH表示手段を設けたものであり、制御されて吐出されるイオン水のpH値は実質的にこの目標のpH値であり、使用者は吐出されるイオン水のpH値を知ることができる。
【0021】
請求項に記載された発明は、pH設定部によって設定されるpH値が、濃度レベルのそれぞれで前回使用したpH値によって交換的に更新されていくものであり、流量調整の程度や当該原水の水質が一定している場合には、これらを学習していくため、その後の操作をきわめて容易にするものである。
【0022】
請求項に記載された発明は、pH設定部で強アルカリイオン水を吐出する濃度レベルを設定して電気分解し、強アルカリイオン水とともに生成される強酸性イオン水を使用することができるものであり、システムをコンパクトにすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態におけるアルカリイオン整水器の概略構造図である。また図2は本発明の実施の形態におけるアルカリイオン整水器の操作表示部概略図、図3は本発明の実施の形態のアルカリイオン整水器の要部電気回路部である。図1、図2、図3において、従来例の説明で用いた符号と同一符号のものは本実施の形態においても基本的に同一であるため、詳細な説明は従来例のところに譲って省略する。
【0023】
図1に示すように、1は水道水等の原水管、2は水栓、3はアルカリイオン整水器、4は浄水部、5はカルシウム供給部、6は流量センサ、7は電解槽、8は隔膜、9,10は電極板、11は排水管、12は流量調整部、13は吐出管、14は電磁弁、15は放水管、16は浄水器センサ、17は電源投入用プラグ、18は電源部、19は制御手段である。
【0024】
22はトランス、23は制御用直流電源、24は電解用直流電源、25はカレントトランスデューサ、26は平滑化回路、27は出力制御回路、28は電解槽ー電磁弁切り替えリレー、29は極性切り替えリレー、30は電磁弁ソレノイドである。
【0025】
31は吐出管13から分岐して排水管11もしくは放水管15に接続される分岐管に設けられたpHセンサである。pHセンサ31はガラス電極型のものや、半導体電極型、イオン導電性隔膜電極型のものが適当である。pHセンサ31で検出したpH値検出信号は、制御手段19に送信され処理される。また32は操作表示部であり、図2に詳細に示すように、各種の設定と表示を行えるようになっており、アルカリイオン整水器3の本体容器前面に設けられている。このように前面に設けられているために、本体容器前面だけを操作すれば直ちにpH値の設定等各種の設定ができるものである。33は記憶部であって、イオン水を使用する度ごとに、後述するpH設定部321によって設定されるpH値を更新しながら記憶するものである。
【0026】
操作表示部32において、321は生成するイオン水のpH値を複数の濃度レベルに分けて段階的に設定できるpH設定部であり、一覧表示されている。pH設定部321には、pH値に応じて設定ボタンが複数設けられている。この実施の形態では6個設定ボタンが設けられている。また、322はpH設定部321で所定の濃度レベルを選択設定したとき点灯する濃度レベル表示ランプ、323はこの濃度レベルにそれぞれ対応したイオン水の用途を表示する用途表示部である。pH設定部321と用途表示部323はともに一覧表示される。324は生成表示部であり、イオン水生成中に生成するイオン水の状態が安定すると点灯するものである。イオン水生成開始直後に点滅を開始させ、安定したら点灯するようにするのが望ましい。また、325はpH値表示部であって、目標となるpH値がLCD表示される。326はpH微調整部であり、pH設定部321で設定されるpH値を各濃度レベル内で微調整して適当な目標値に設定し直すものである。これによって選択可能なpH値の自由度を上げることができる。327はカルシウム補充リセットスイッチであり、328は洗浄報知部である。329はpH校正部であり、長時間pHセンサ31の使用を続けたとき、スケール等によって検出値に誤差が生じるようになるので、これを校正するものである。
【0027】
次に、この操作表示部32を使用してアルカリイオン整水器3を動作させたときの説明をする。アルカリイオン整水器3の使用者がアク抜きや野菜ゆでという目的でアルカリイオン水を必要とするとき、使用者は用途表示部323をみて直ちにpH値が9.5以上であると知ることができる。そしてアク抜きや野菜ゆでが必要という用途だけから、他のものに迷わされることなく直ちにアク抜きや野菜ゆで用のイオン水を生成するpH設定部321の所定の設定ボタンを押すことができる。なお、上記のアク抜きや野菜ゆでを含め以下で述べる用途表示部323で説明する具体的な用途は、単に代表例を取り上げているにすぎず、当然ながらこれに限られるものではない。そして使用者が、用途表示部323に対応した、pH値9.5以上のイオン水を設定可能な「アルカリ強」の設定ボタンを押せば、そのままpH値9.5以上の濃度レベル表示ランプ322が点灯し、同時にpH値表示部325にこの「アルカリ強」の濃度レベルで前回使用したpH値がLCD表示される。もし、LCD表示されたpH値を変更したい場合は、pH微調整部326のプラスボタンもしくはマイナスボタンを押して調整すればよい。この後水栓2を開くと、水栓2から通水された原水は、浄水部4で原水中の残留塩素の臭いや一般細菌等の不純物が取り除かれ、ミネラル供給部5で電解容易な水に処理された後、流量センサ6を経て電解槽7に通水される。通水後制御手段19が流量センサ6の信号を読み取り、流量レベルが一定レベルを越えると制御手段19が通水中と判断する。
【0028】
ところでこのとき電解用直流電源24からの直流電圧電流は、出力制御回路27、電解槽ー電磁弁切り替えリレー28、極性切り替えリレー29を介して電解槽7の電極板9,10に給電されている。相対的にプラス電圧を印加する電極板を陽極、マイナス電極板を印加する電極板を陰極とすると、これにより、電解槽7内に隔膜8で仕切られた陽極室と陰極室とが形成される。制御手段19はpH設定部321の「アルカリ強」の設定ボタンが押されるか、あるいはこれに加えてpH微調整部326によって調整された場合、記憶部33に記憶されている前回使用のpH値か、もしくは調整されたpH値である目標のpH値、及びこれに対応したデューティー比を読みだして、出力制御回路27を動作させて電気分解を行う。なお、使用開始当初通水するときはpH10(図2において濃度レベル表示ランプ322の左側に表示した初期値である)が予め記憶部33に入力されている。生成したイオン水のpH値はpHセンサ31によって直ちにフィードバックされ、制御手段19はデューティー比を増減して目標とするpH値に近づけるように制御手段19は電気分解を制御する。制御されて吐出されるイオン水のpH値は、実質的にみてpH表示部325にLCD表示されたpH値にほぼ等しいから、使用者がこの表示をみれば生成中のイオン水のpH値を知ることができる。
【0029】
水栓2を止めると、制御手段19は流量センサ6からの信号で通水終了と判断し、この時点でpHセンサ31が測定したpH値を新しいpH値として、記憶部33内のpH値を交換的に更新する。ただ流量調整部12をそのままの状態にし、且つある特定の場所で水質が一定した原水を利用するような場合には、例え場所々々で水質が異なっていても、制御手段19がこれらを学習していくため更新したpH値に変更を加える必要がなくなり、その後の操作がきわめて簡単になる。通常使用者の嗜好もそれほどは変化しないものであるから、pH設定部321の選択ボタンを選択するだけで次第にpH微調整部326で微調整をすることは必要なくなるものである。
【0030】
以上はpH設定部321で「アルカリ強」を選択した場合の説明であるが、pH設定部321にはこの他「アルカリ3」「アルカリ2」「アルカリ1」「浄水」「酸性」の選択ボタンがある。「アルカリ3」は濃度レベルがpH値9〜9.5に相当し、用途表示部323で表示した飲用、料理用という用途に対応している。「アルカリ2」は濃度レベルがpH値8.5〜9であり、用途表示部323で表示した炊飯用という用途に対応している。また、「アルカリ1」は濃度レベルがpH値8〜8.5であり、用途表示部323で表示した通常の飲用に使用する飲用初期という用途に対応しているものである。「浄水」は濃度レベルがpH値6〜8であって、用途表示部323で表示した浄水を吐出するものである。この場合、制御手段19は電気分解をするためのシーケンスの動作指令を出さない。そして使用者が水栓2を開くと、水栓2から通水された原水は、浄水部4で原水中の残留塩素の臭いや不純物を取り除かれた後、カルシウム供給部5を通って電気分解しない電解槽7を通過して、吐出管13から吐出されるものである。そして、上述したように用途はこれらに限られるものではない。また、濃度レベルの数やそのときのpH値の範囲も必要に応じて設定することができるものである。
【0031】
さらに「酸性」は濃度レベルがpH値4〜6に相当し、用途表示部323で表示した洗顔用という用途に対応している。もし使用者が洗顔したいと思えば、段階的に一覧表示された用途表示部323の中で洗顔という表示を見つければ、これと対応した「酸性」の選択ボタンが洗顔に適した選択ボタンであることを直ちに知ることができる。そしてこの「酸性」選択ボタンを押すと、pH値4〜6の濃度レベル表示ランプ322が点灯し、pH値表示部325にこの濃度レベルで前回使用したpH値がLCD表示される。もし、LCD表示されたpH値を変更したい場合には、pH微調整部326のプラスボタンもしくはマイナスボタンを押して調整する。
【0032】
続いて水栓2を開くと、水栓2から通水された原水は、浄水部4とカルシウム供給部5と流量センサ6を経て電解槽7に通水される。制御手段19が流量センサ6の信号を読み取って、流量レベルが一定レベルを越えたとき制御手段19は通水中と判断する。
【0033】
ところでこのとき電解用直流電源24からの直流電圧電流が電解槽7の電極板9,10に給電される。制御手段19はpH設定部321の「酸性」の設定ボタン、もしくはこれに加えてpH微調整部326が調整されると、前回使用のpH値か、あるいは微調整されたpH値を読みだすが、これと同時に、このpH値に対応するデューティー比を記憶部33から読みだし、出力制御回路27を動作させて電気分解を行う。生成したイオン水のpH値はpHセンサ31によって直ちにフィードバックされ、デューティー比は増減されて目標とするpH値に近づけられる。このようにして吐出管13から所望のpH値の酸性イオン水が吐出される。水栓2を止めると、制御手段19は流量センサ6からの信号で通水終了と判断し、同時にこの時点でpHセンサ31が測定したpH値を「酸性」における新しいpH値として、記憶部33内のpH値を更新する。
【0034】
ところで本実施の形態においてはpH設定部321にとくに専用の選択ボタンを設けることはしていないが、用途表示部323に表示した洗いもの等の用途のために、強酸性イオン水を生成、利用することができる。すなわちpH設定部321の「アルカリ強」の選択ボタンを押すとともに水栓2を絞れば、電気分解によって強アルカリイオン水とともに強酸性イオン水が生成されるから、別途設けた酸性水スタンドに接続されている放水管15から排出される強酸性イオン水を使用すれば、専用の選択ボタンなしにでもpH値3以下の強酸性イオン水の利用が可能になる。もちろん専用の選択ボタンを設けて、電気分解によって吐出管13から強酸性イオン水を吐出させることもできる。
【0035】
このように本実施の形態によれば、水の用途に応じたpH値の設定を簡単にすることができ、用途表示部323に強酸性イオン水の生成吐出方法を表示をすることにより、「強酸性」に対応した選択ボタンを設けないで強酸性イオン水を生成することができ、システムをコンパクトにすることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から分かるように、本発明のアルカリイオン整水器によれば、水の用途に応じたpH値の設定を簡単にすることができ、各地で原水が異なってもいても生成するイオン水のpH値を所定の値に保つことができ、使用する原水の水質を学習していくことで調節する手間が次第に減っていくアルカリイオン整水器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるアルカリイオン整水器の概略構造図
【図2】本発明の実施の形態におけるアルカリイオン整水器の操作表示部概略図
【図3】本発明の実施の形態におけるアルカリイオン整水器の要部電気回路図
【図4】従来のアルカリイオン整水器の概略構造図
【図5】従来のアルカリイオン整水器の操作表示部概略図
【図6】従来のアルカリイオン整水器の要部電気回路図
【符号の説明】
1 原水管
2 水栓
3 アルカリイオン整水器
4 浄水部
5 カルシウム供給部
6 流量センサ
7 電解槽
8 隔膜
9,10 電極板
11 排水管
12 流量調整部
13 吐出管
14 電磁弁
15 放水管
16 浄水器センサ
17 電源投入用プラグ
18 電源部
19 制御手段
20,32 操作表示部
21 付着物
22 トランス
23 制御用直流電源
24 電解用直流電源
25 カレントトランスデューサ
26 平滑化回路
27 出力制御回路
28 電解槽ー電磁弁切り替えリレー
29 極性切り替えリレー
30 電磁弁ソレノイド
31 pHセンサ
33 記憶部
200 モード選択ボタン
201 生成報知部
202 pH調節ボタン
203,327 カルシウム補充リセットスイッチ
204,328 洗浄報知部
321 pH設定部
322 濃度レベル表示ランプ
323 用途表示部
324 生成表示部
325 pH値表示部
326 pH微調整部
329 pH校正部

Claims (7)

  1. 生成するイオン水のpH値を複数の濃度レベルに分けて段階的に設定できるpH設定部と、前記濃度レベルのそれぞれで使用することができるイオン水の用途を前記濃度レベルと対応させてそれぞれ表示する用途表示部を備え、前記pH設定部の複数の濃度レベルと前記用途表示部の用途がそれぞれ対応づけられて一覧表示されていることを特徴とするアルカリイオン整水器。
  2. 前記pH設定部と前記用途表示部とを本体容器前面に設けたことを特徴とする請求項記載のアルカリイオン整水器。
  3. 前記pH設定部によって設定されたpH値が、前記濃度レベル内で微調整できることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のアルカリイオン整水器。
  4. pHセンサによって検出されたpH値と目標のpH値とを比較し、電気分解のための直流電圧電流の基本パルスのデューティー比を変更して前記検出されたpH値を前記目標のpH値に近づける制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のアルカリイオン整水器。
  5. 目標のpH値を表示するpH表示手段を設けたことを特徴とする請求項記載のアルカリイオン整水器。
  6. 前記pH設定部によって設定されるpH値が、前記濃度レベルのそれぞれで前回使用したpH値によって交換的に更新されていくことを特徴とする請求項または記載のアルカリイオン整水器。
  7. 前記pH設定部で強アルカリイオン水を吐出する濃度レベルを設定して電気分解し、強アルカリイオン水とともに生成される強酸性イオン水を使用することができることを特徴とする請求項1〜記載のアルカリイオン整水器。
JP03606396A 1996-02-23 1996-02-23 アルカリイオン整水器 Expired - Fee Related JP3666102B2 (ja)

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