JPH06182008A - 誘導式ゴルフカ−ト - Google Patents

誘導式ゴルフカ−ト

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JPH06182008A
JPH06182008A JP3075217A JP7521791A JPH06182008A JP H06182008 A JPH06182008 A JP H06182008A JP 3075217 A JP3075217 A JP 3075217A JP 7521791 A JP7521791 A JP 7521791A JP H06182008 A JPH06182008 A JP H06182008A
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wheel
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亨 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カ−ト道の面積をできるだけ小さくすること
が可能な誘導式ゴルフカ−トを得る。 【構成】 前輪4,4を操舵する前輪操舵機構9と後輪
5,5を操舵する後輪操舵機構10とを備えさせ、カ−
ト道3の湾曲状態に応じて前記前輪4,4及び後輪5,
5の操舵方向を互いに逆位相に設定して、前輪4と後輪
5とが同一軌跡上を通過するようにする。これにより、
カ−ト道3の幅寸法は車輪幅程度で十分となりカ−ト道
面積が縮小される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ場のコ−ス内に
おいて、誘導信号に追従して自動走行しながらゴルフバ
ッグを運搬する誘導式ゴルフカ−トに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、例えば特開昭64−29279号
公報に示されているようにゴルフ場のコ−ス内において
ゴルフバッグを運搬するためのゴルフカ−トとしては種
々のものが知られており、その中でも自動走行可能な誘
導式ゴルフカ−トが多用されつつある。この誘導式ゴル
フカ−トには、電磁誘導式、フェライト誘導式、光学誘
導式、磁気誘導式等があるが、本文では電磁誘導式を中
心に説明する。電磁誘導式ゴルフカ−トは、ゴルフ場の
各ホ−ルに埋設された誘導ル−プ線によって形成される
磁界を検出しながら、この誘導ル−プ線に沿って自動走
行するように構成されている。また、この誘導式ゴルフ
カ−トは、駆動源を持たない手動式のゴルフカ−トに比
べて重量が大きく、そのまま芝生上を走行させると芝生
を傷めてしまう虞れがあるために、このような誘導式ゴ
ルフカ−トを採用するようなゴルフ場では、各ホ−ル毎
に、アスファルトやコンクリ−ト等で形成されるカ−ト
道が延設されており、前記誘導式ゴルフカ−トを、この
カ−ト道の上で走行させるようにしている。
【0003】そして、このゴルフカ−トをプレ−ヤ−の
近くで走行させてゴルフバッグからのゴルフクラブの取
出しやクラブ交換等を簡単且つ迅速に行うために、この
カ−ト道をできるだけフェアウエイの近くに形成したい
といった要求が予てよりあった。ところが、このように
フェアウエイに近接してカ−ト道を形成するような場
合、プレ−ヤ−の打ったゴルフボ−ルがカ−ト道上に落
下する確率が高く、このように、ゴルフボ−ルがカ−ト
道上に落下すると、芝生上に落下した場合に比べて大き
くバウンドし、ボ−ルの飛距離や方向性が不自然に変化
してしまうことになる。そのため、このカ−ト道は、フ
ェアウエイから外れたラフ部分に形成されているのが実
情であった。従って、前記カ−ト道によるボ−ルへの影
響を回避しながらフェアウエイの近くに形成するために
は、カ−ト道の面積を小さくしてボ−ルが接触する確率
を低下させるようにしなければ実現不可能であった。
【0004】一方、上述したような誘導式ゴルフカ−ト
は、前1輪,後2輪または前2輪,後1輪の3輪型のも
のや前後共に2輪の4輪型のものがあり、前輪または後
輪の一方を駆動輪とし、他方をフリ−キャスタとしてい
るものが一般的であった。そして、このようなゴルフカ
−トを走行させる前記カ−ト道は、前述したように、面
積を小さくすることを目的として、各車輪の通過軌跡上
にのみに形成され、この通過軌跡間を芝生領域とするよ
うにしている。従って、前記3輪型カ−トではカ−ト道
が3本必要であった。これに比べて4輪型カ−トにおい
て、左右の車輪間寸法(トレッド)を前後共に等しくし
ておくと、直線道を走行する限りにおいてカ−ト道が2
本で済むために有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
ゴルフ場において、カ−ト道は、樹木、丘、バンカ−等
を回避したり、或いは芝生によってティ−グラウンドか
らカ−ト道を見え難くして景観の向上を図ること等を目
的として、直線道ばかりでなく複数箇所に湾曲道を備え
ているのが実情である。そのため、この種のゴルフカ−
トは、例えば前輪を操舵可能として、この湾曲道に沿っ
て走行が可能となるように構成されている。ところが、
従来の4輪型ゴルフカ−トにおいて、該ゴルフカ−トが
湾曲道を走行する場合、前後輪に内輪差が生じて、前後
輪の通過軌跡にずれが生じるために、このずれ量だけカ
−ト道の幅寸法を大きくしたり、或いはカ−ト道を4本
形成する必要があり、カ−ト道の面積が増大することに
伴って前述したボ−ルの接触確率の低下が阻害されるも
のであった。つまり、図7及び表1に示すように、4輪
型カ−トにおいて、湾曲道の半径Rが小さいほど、この
内輪差T1,T2は大きくなってボ−ルが接触する確率
が高くなるために、実際に、フェアウエイに近接してカ
−ト道を形成するためには、この問題点を解消させなけ
ればならなかった。
【0006】以下の表1(単位mm)及び図7は、ゴルフ
カ−トの前輪の幅104mm,径272mm、後輪の幅12
2mm,径320mmとし、トレッド710mm、ホイ−ルベ
−ス750mmのものついて、右方向への旋回時を実験に
より求めたものである。
【0007】
【表1】
【0008】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、カ−ト道の面積をできるだけ小さくして、ボ−
ルが接触する確率を低下させ、該カ−ト道を、プレ−の
妨げになることなしにフェアウエイの中央部分に形成可
能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ゴルフカ−トが湾曲道を走行する際に
おける前輪と後輪との通過軌跡を同一にしてカ−ト道の
幅寸法を車輪の幅寸法程度で十分にゴルフカ−トが走行
可能となるようにした。具体的に、請求項1記載の発明
は、進行方向に並設された前輪及び後輪を有し、誘導手
段による誘導によって、前記前輪及び後輪の通過軌跡上
にのみ形成されるカ−ト道を自動走行可能とされた誘導
式ゴルフカ−トを対象としている。そして、前記前輪を
操舵する前輪操舵手段と、前記後輪を操舵する後輪操舵
手段と、前記誘導手段の出力を受け、前記カ−ト道の湾
曲状態に応じて前記前輪及び後輪の操舵方向を互いに逆
位相に設定して、前輪と後輪とが同一軌跡上を通過する
ように前記前輪操舵手段及び後輪操舵手段を制御する操
舵制御手段とを備えさせるような構成とした。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の誘
導式ゴルフカ−トにおいて、誘導手段による誘導自動走
行を停止して、手動による走行を可能にする手動走行手
段を備えさせるような構成とした。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の誘導式ゴルフカ−トにおいて、自動走行を遠隔操
作により制御可能な遠隔操作手段を備えさせるような構
成とした。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の誘
導式ゴルフカ−トにおいて、遠隔操作手段を、自動走行
状態の走行速度を変更可能とするような構成とした。
【0013】
【作用】上記の構成により本発明では、以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、ゴルフ
カ−トの誘導自動走行時には、ゴルフカ−トは誘導手段
によってカ−ト道上を誘導されながら走行する。そし
て、前記カ−ト道が湾曲しているような場合、この湾曲
状態に応じて操舵制御手段が、前輪操舵手段及び後輪操
舵手段を制御して前輪及び後輪の操舵方向を互いに逆位
相に設定する。これによって前輪と後輪との通過軌跡は
同一になる。つまり、前後輪の内輪差が生じないため
に、カ−ト道は車輪の幅程度が確保されておれば十分で
あって、カ−ト道面積を大幅に縮小することができる。
【0014】請求項2記載の発明では、ゴルフカ−トを
カ−ト道から外れた領域を走行させるような場合、手動
走行手段によって任意に走行させることができる。
【0015】請求項3記載の発明では、ゴルフカ−トの
誘導自動走行時を遠隔操作手段によって遠隔操作できる
ために、ゴルフカ−トをプレ−ヤ−の要求に応じて走行
させることができ利便性に富む。
【0016】請求項4記載の発明では、遠隔操作手段に
よる遠隔操作によってゴルフカ−トの走行速度を任意に
設定できるためプレ−の進行の円滑化が図れる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2及び図3に示すように、本例におけるゴルフ
カ−ト1は、ゴルフ場のコ−ス内において、誘導信号に
追従してゴルフバッグ2を運搬するための車両であっ
て、ゴルフ場の各ホ−ル毎に形成されたカ−ト道3を誘
導されながら自動走行するようになっている。また、本
例におけるゴルフカ−ト1は、前2輪及び後2輪の合計
4輪を有しており、前輪4の車輪幅及び車輪径に対して
後輪5の車輪幅及び車輪径が共に僅かに大きく設定され
ている。つまり、例えば、前輪4は車輪幅104mm,車
輪径272mmであるのに対し、後輪5は車輪幅122m
m,車輪径320mmに設定されている。また、このゴル
フカ−ト1にあっては前記後輪5が駆動輪とされてい
る。また、左右の車輪間隔(トレッド)は前後共に、例
えば710mmに等しく設定されており、前後輪4,5の
軸心間距離(ホイ−ルベ−ス)は例えば750mmに設定
されている。尚、本発明におけるゴルフカ−ト1は、前
後輪4,5の車輪幅及び車輪径、その他、各寸法につい
て、本例に示したものに限るものではなく、様々な形式
が採用可能である。また、後輪駆動式に限らず、前輪駆
動輪式や4輪駆動式としてもよい。
【0018】また、このゴルフカ−ト1のカ−ト本体1
aの上面には、ゴルフバッグ2が載置可能となるよう
に、前端部に載置柵1b、後部に載置バ−1cが夫々設
けられていて、ゴルフバッグ2を図2に仮想線で示すよ
うな状態で載置可能となっている。また、前記載置バ−
1cの左右両端部の下側には、ゴルフバッグ2から取出
した図示しないゴルフクラブを差込んでおくクラブ保持
筒1d及び傘を収容する傘収容筒1eが配設されてい
る。更に、前記載置バ−1cの後側には、マニュアル操
作によってゴルフカ−ト1を走行させる際に把持するハ
ンドル6が配設されている。また、このハンドル6と前
記載置バ−1cとの間には、小物を収容する篭7及びマ
ニュアル操作系の操作ボックス8が配設されている。
【0019】そして、このゴルフカ−ト1の特徴とする
ところは操舵系にある。以下、この操舵系について説明
する。図1に示すように、この操舵系は、前後輪4,5
共に操舵を行う所謂4輪操舵機構(4WS)を備えてお
り、前輪4を操舵する本発明でいう前輪操舵手段として
の前輪操舵機構9と、後輪5を操舵する本発明でいう後
輪操舵手段としての後輪操舵機構10とを有している。
前輪操舵機構9は、カ−ト中央部に配設されたステアリ
ングモ−タ11の回転軸11aに連繋されている。詳述
すると、前記ステアリングモ−タ11の回転軸11aに
は略扇状のステアリングプレ−ト12が取付けられてお
り、該ステアリングプレ−ト12の前端左右両側部には
車幅方向外側に延びるタイロッド13,13が軸支さ
れ、このタイロッド13,13の外側端にはナックルア
−ム14,14が軸支されている。そして、このナック
ルア−ム14,14は、その折曲部分が支軸15,15
によってカ−ト車体1a側に支持されていると共に、外
側端が前輪4,4に連結されている。つまり、前記ステ
アリングモ−タ11が駆動して、その回転軸11aが回
転すると、ステアリングプレ−ト12が揺動し、この揺
動に伴ってタイロッド13が車幅方向に移動し、この移
動によってナックルア−ム14が支軸15を中心に回動
して前輪4を操舵するように構成されている。また、前
記ステアリングプレ−ト12の後端部には、車体前後方
向に対して所定の傾斜角度をもって傾斜配置され前記ス
テアリングプレ−ト12に一体的に取付けられたフロン
トサブロッド16が配設されている。
【0020】一方、後輪操舵機構10も前述した前輪操
舵機構9と同様の構成で成っており、前端部がカ−ト本
体1aに軸支された略扇状のステアリングプレ−ト17
の後端左右両側部に車幅方向外側に延びるタイロッド1
8,18が軸支され、このタイロッド18,18の外側
端にナックルア−ム19,19が軸支されている。そし
て、このナックルア−ム19,19の折曲部分が支軸2
0,20によってカ−ト車体1a側に支持されていると
共に、外側端が後輪5,5に連結されている。また、こ
の後輪操舵機構10のステアリングプレ−ト17の前端
部には車体前後方向に対して所定の傾斜角度をもって傾
斜配置され前記ステアリングプレ−ト17に一体的に取
付けられたリヤサブロッド21が配設されている。
【0021】そして、前記前輪操舵機構9のフロントサ
ブロッド16の後端と後輪操舵機構10のリヤサブロッ
ド21の前端との間には連結ロッド22が架設されてい
て、前記ステアリングモ−タ11の駆動力が前輪操舵機
構9ばかりでなく後輪操舵機構10へも伝達されるよう
になっている。つまり、ステアリングモ−タ11が駆動
して、その回転軸11aが回転すると、その回転力はフ
ロントサブロッド16、連結ロッド22及びリヤサブロ
ッド21を介して後輪操舵機構10のステアリングプレ
−ト17にも伝達され、このステアリングプレ−ト17
が揺動し、この揺動に伴なってタイロッド18,18が
車幅方向に移動し、この移動によってナックルア−ム1
9,19が支軸20,20を中心に回動して後輪5,5
が操舵されるように構成されている。
【0022】上述した操舵について具体的に説明する
と、例えばステアリングモ−タ11の回転軸11aが図
1において時計回り方向(矢印A方向)に回転すると、
ステアリングプレ−ト12が同様に時計回り方向に揺動
し、前輪操舵機構9のタイロッド13,13が車幅方向
右側に移動し、この移動によってナックルア−ム14,
14が支軸15,15を中心として図1において反時計
回り方向(矢印B方向)に回動して前輪4,4が進行方
向に向って左側に操舵され、同時に、連結ロッド22が
フロントサブロッド16によって矢印C方向に押され
て、後輪操舵機構10のステアリングプレ−ト17が反
時計回り方向(矢印D方向)に揺動し、これによって、
後輪操舵機構10のタイロッド18,18が車幅方向右
側に移動し、この移動によってナックルア−ム19,1
9が支軸20,20を中心として時計回り方向(矢印E
方向)に回動して後輪5,5が進行方向に向って右側に
操舵される。つまり、前輪4と後輪5とは等しい操舵角
度をもって互いに逆位相に操舵されるようになってい
る。一方、反対に、ステアリングモ−タ11が図1にお
いて反時計回り方向に回転すると、前輪4は進行方向に
向って右側に、後輪5は進行方向に向って左側に操舵さ
れ、この場合にも、前輪4と後輪5とは等しい操舵角度
をもって逆位相に操舵される。
【0023】また、前記後輪5は車幅方向に延びるドラ
イブシャフト23によって連結されており、このドライ
ブシャフト23の中間位置には、デファレンシャルギャ
ボックス24を介して駆動用モ−タ25が連繋されてい
る。また、前記ドライブシャフト23の左右両側には等
速ボ−ルジョイント26が介設されている。これによっ
て、駆動用モ−タ25の駆動力は、デファレンシャルギ
ヤボックス24内の図示しないギヤボックスを介して左
右の後輪5,5に分配され、この後輪5,5が回転駆動
するような構成とされている。
【0024】また、前記フロントサブロッド16の前端
部は連結ロッド27を介して電磁誘導部28が連繋され
ている。この電磁誘導部28は、そのケ−シング29の
後部がカ−ト本体1aに上下方向に延びる支軸30によ
って支持されており、このケ−シング29の前端には、
カ−ト本体1aの中心線から左右に等間隔を存して配置
された一対の誘導コイル31,32が取付けられてい
る。一方、このゴルフカ−ト1が走行するカ−ト道3,
3は、前輪4及び後輪5の通過軌跡上のみに形成されて
おり、このカ−ト道3,3間の中央部には、通電される
ことによって磁界を形成する誘導ル−プ線33が埋設さ
れており、前記各誘導コイル31,32はこの磁界の強
さを検知するようになっている。従って、この各誘導コ
イル31,32と誘導ル−プ線33とによって本発明で
いう誘導手段が構成されている。
【0025】一方、前記ハンドル6周辺には、このゴル
フカ−ト1をマニュアル操作によって走行させるための
ステアリングレバ−34,35が配設されている。この
ステアリングレバ−34,35は、前記ハンドル6の所
定寸法を存した前側の操作ボックス側面に突設されてお
り、ハンドル6を把持したままで引き操作可能とされて
いる。また、前記ハンドル6の下側には、ブレ−キハン
ドル36(図2参照)が配設されている。
【0026】次に、このゴルフカ−ト1の制御系につい
て図4のブロック図に基づいて説明する。前記電磁誘導
部28内には、上述したように、誘導ル−プ線33によ
って形成された磁界の強さを検知する左右の誘導コイル
31,32と、この各誘導コイル31,32の各信号を
整流及び増幅する整流・増幅回路37,38を備えてい
る。一方、本発明でいう手動走行手段としてのマニュア
ル操作部39は、前記左右のステアリングレバ−34,
35と、該ステアリングレバ−34,35の操作量を電
気信号に換算するNO.1及びNo.2のポテンショメ−タ4
0,41と、該両ポテンショメ−タ40,41の出力を
比較する比較回路42とを備えている。そして、前記電
磁誘導部28及びマニュアル操作部39の出力信号は、
手動・自動切換回路43に出力されるようになってお
り、この信号は手動・自動切換回路43で選択された
後、A/D変換器44において信号変換された後、マイ
クロコンピュ−タ45に入力されるようになっている。
そして、このマイクロコンピュ−タ45はステアリング
制御信号を出力し、前記ステアリングモ−タ11の駆動
量を制御するようになっている。また、このステアリン
グモ−タ11には、その駆動量を検出するNo.3ポテンシ
ョメ−タ46が接続されており、このNo.3ポテンショメ
−タ46で検出された駆動量信号は、再び前記A/D変
換器44に入力されてマイクロコンピュ−タ45による
フィ−ドバック制御を行うようになっている。従って、
前記マイクロコンピュ−タ45、ステアリングモ−タ1
1等によって本発明でいう操舵制御手段が構成されてい
る。
【0027】また、本ゴルフカ−ト1は、リモコン47
による遠隔操作が可能となっており、プレ−ヤ−等が操
作するリモコン47からの遠隔操作信号が受信部48に
よって受信されると、その遠隔操作信号を前記マイクロ
コンピュ−タ45に入力するように構成されている。ま
た、前記リモコン47による遠隔操作としては、ゴルフ
カ−ト1のスタ−ト,ストップ切換、走行速度調整等が
行われるように構成されている。つまり、前記リモコン
47及び受信部48によって本発明でいう遠隔操作手段
が構成されている。
【0028】次に、上述したように構成されたゴルフカ
−ト1の運転動作について説明する。先ず、このゴルフ
カ−ト1の電磁誘導自動走行時には、リモコン47の図
示しないスタ−トスイッチのON操作に伴なって左右の
誘導コイル31,32が誘導ル−プ線33周辺の磁界の
強さを検出しながら、カ−ト道3上を走行する。そし
て、カ−ト道3が左右の何れかに湾曲しているような場
合、そのままゴルフカ−ト1が直進していくと、片側の
誘導コイルが検出する磁界が強くなる一方、他方の誘導
コイルが検出する磁界が弱くなる。そして、この磁界の
変化を検出した各誘導コイル31,32の検出信号が整
流・増幅回路37,38及び手動・自動切換回路43を
経た後、A/D変換器44で信号変換されて、マイクロ
コンピュ−タ45に入力される。このマイクロコンピュ
−タ45では、前記左右の誘導コイル31,32で検出
される磁界の強さが等しくなるように、つまり、各誘導
コイル31,32の誘導ル−プ線33からの距離が等し
くなるように、ステアリングモ−タ11の駆動方向及び
駆動量を設定し、その駆動信号をステアリングモ−タ1
1に出力する。具体的に、図1の如く誘導ル−プ線33
が進行方向に向って左側に湾曲しているような場合に
は、上述したように、ステアリングモ−タ11の回転軸
11aを矢印A方向に回転させて前輪4,4を左側、後
輪5,5を右側に所定の操舵角度をもって逆位相に操舵
させる。このとき、ステアリングモ−タ11の駆動力
は、フロントサブロッド16、連結ロッド27を介して
電磁誘導部28に伝達され、この電磁誘導部28が進行
方向に向って左側に回動されることにより、前記各誘導
コイル31,32によって検出される磁界の強さが等し
くなる方向となる。このように、操舵されると、図5に
示すように、前輪4の通過軌跡と後輪5の通過軌跡とが
同一になる。従って、前輪4,4と後輪5,5の各車幅
間隔が同一で前輪4,4と後輪5,5の操舵角度が逆位
相で同一量回動されることにより、前輪と後輪の走行軌
跡が同一線上を走行することになり、車輪4,5が芝生
上を通過するようなことはなくなる。また、この誘導自
動走行において、リモコン47の操作によってゴルフカ
−ト1の走行速度を変更することもできる。一方、この
ゴルフカ−ト1をマニュアル操作する際には、操作ボッ
クス8の図示されないスイッチにより手動モ−ドに設定
し、この状態で、ハンドル6を把持しながら左右のステ
アリンギレバ34,35及びブレ−キハンドル36を操
作することにより、ゴルフカ−ト1をカ−ト道3から外
れた領域で任意に走行させることができる。
【0029】このように、本例の構成によれば、カ−ト
道3の幅寸法を車輪の幅程度に極めて小さくすることが
できるので、プレ−ヤ−の打ったゴルフボ−ルがカ−ト
道3に接触する確率が低下でき、不自然な飛距離及び方
向性が発生するようなことがなくなる。このため、カ−
ト道3をフェアウエイの近くに形成したとしても、この
カ−ト道3がボ−ルの飛距離や方向性に影響を与える確
率が低く維持できるので、ゴルフバッグをフェアウエイ
の近くに運搬することができ、これによってゴルフクラ
ブの取出しが容易且つ迅速に行え、また、プレ−中のロ
スタイムが短くできて、プレ−の進行の円滑化を図るこ
とができる。その他、カ−ト道3を形成する際の工事費
の削減や、ティ−グラウンドからの景観の向上を図るこ
とができる。更に、従来のような前輪若しくは後輪の2
輪操舵にあっては、上り坂及び下り坂において車輪の接
地圧力の変化が大きいため、操舵性が変化してしまうと
いったことがあったが、このような4輪操舵の場合に
は、前輪側又は後輪側のどちらかに荷重が偏っていて
も、荷重の高い側の車輪で操舵力を高めることになるた
め、常に安定した操舵力が確保され、操舵性が大きく改
善される。また、このような4輪操舵の場合、ゴルフカ
−ト1の最小回転半径を小さくすることもできるので、
カ−ト道3の設計自由度の向上が図れ、また、カ−ト置
き場への収容動作も簡単に行うことができる。つまり、
このような4輪操舵機構を採用したことによりゴルフカ
−トに特有の課題を一挙に解消することができ、所謂4
輪操舵式の乗用車では思慮し得なかった効果を発揮する
ことができる。
【0030】(変形例)次に、本発明の変形例について
説明する。本例では、特に、前述した実施例との相違点
について述べるに止め、同部材には同符号を付す。
【0031】図6に示すように、本例のゴルフカ−ト1
は、前輪操舵機構9及び後輪操舵機構10の夫々にフロ
ント及びリヤのステアリングモ−タ49,50を配設し
ており、この各ステアリングモ−タ49,50の回転軸
49a,50aが夫々ステアリングプレ−ト12,17
の基端部に夫々連結されている。従って、本例のゴルフ
カ−トは前述した実施例におけるリヤサブロッド21及
び連結ロッド22を必要としないものである。
【0032】そして、このゴルフカ−ト1の操舵時に
は、フロントステアリングモ−タ49の駆動量を図示し
ないポテンショメ−タで読取り、ここで読取られた、駆
動量でもってリヤステアリングモ−タ50の駆動量を設
定し、マイクロコンピュ−タが駆動信号をリヤステアリ
ングモ−タ50に出力して、該リヤステアリングモ−タ
50を所定の駆動量だけ駆動させる。これによって、前
輪4と後輪5は同操舵角度でもって逆位相に操舵され、
前輪4の通過軌跡と後輪5の通過軌跡とが一致されるこ
とになる。従って、この場合もカ−ト道3の幅寸法は後
輪5の幅寸法程度で十分となりカ−ト道面積の縮小が図
れる。
【0033】尚、上述したゴルフカ−ト1は、操舵力の
発生源としてステアリングモ−タ11,49,50を採
用したが、本発明は、これに限るものではなく、電動シ
リンダ等種々の手段を適用できる。また、操舵力の伝達
手段としてリンクを採用したが、ベルトやギヤ等によっ
て操舵力を伝達するような構成としてもよい。
【0034】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
述べるような効果が発揮される。先ず、請求項1記載の
発明によれば、カ−ト道の湾曲部分を走行する際、この
湾曲状態に応じて操舵制御手段が、前輪操舵手段及び後
輪操舵手段を制御して前輪及び後輪の操舵方向を互いに
逆位相に設定して、前輪と後輪との通過軌跡を同一とす
ることで前後輪の内輪差を生じさせないようにしている
ために、カ−ト道は車輪の幅程度が確保されておれば十
分であって、カ−ト道面積を大幅に縮小することができ
る。従って、カ−ト道をフェアウエイの近くに形成した
としても、このカ−ト道がボ−ルの飛距離や方向性に影
響を与える確率が低く維持できるので、ゴルフバッグを
プレ−ヤ−の近くに運搬することができる。また、カ−
ト道を形成する際の工事費の削減や、ティ−グラウンド
からの景観の向上を図ることもでき、更には、2輪操舵
のものに比べて、上り坂及び下り坂において前輪と後輪
の接地圧力の変化があっても操舵力の変化が小さくで
き、操舵性が大きく改善される。
【0035】請求項2記載の発明によれば、手動走行手
段によってゴルフカ−トを任意に走行させることができ
るので、上述した請求項1における効果に加えてゴルフ
カ−トをカ−ト道から外れた領域を走行させることがで
きる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、ゴルフカ−
トの誘導自動走行時を遠隔操作手段によって遠隔操作で
きるようにしたため、ゴルフカ−トをプレ−ヤ−の要求
に応じて走行させることができ、その利便性が大きく向
上される。
【0037】請求項4記載の発明によれば、遠隔操作手
段による遠隔操作によってゴルフカ−トの走行速度を任
意に設定できるためプレ−の進行の円滑化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴルフカ−トの操舵機構を示す平面図である。
【図2】ゴルフカ−トの側面図である。
【図3】ゴルフカ−トの平面図である。
【図4】ステアリング制御のブロック図である。
【図5】本例のゴルフカ−トにおける車輪の走行軌跡を
示す図である。
【図6】変形例における図1相当図である。
【図7】従来のゴルフカ−トにおける車輪の走行軌跡を
示す図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカ−ト 3 カ−ト道 4 前輪 5 後輪 9 前輪操舵機構(前輪操舵手段) 10 後輪操舵機構(後輪操舵手段) 11 ステアリングモ−タ(操舵制御手段) 31,32 誘導コイル(誘導手段) 33 誘導ル−プ線(誘導手段) 39 マニュアル操作部(手動走行手段) 45 マイクロコンピュ−タ(操舵制御手段) 47 リモコン(遠隔操作手段) 48 受信部(遠隔操作手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進行方向に並設された前輪及び後輪を有
    し、誘導手段による誘導によって、前記前輪及び後輪の
    通過軌跡上にのみ形成されたカ−ト道を自動走行可能と
    された誘導式ゴルフカ−トであって、 前記前輪を操舵する前輪操舵手段と、 前記後輪を操舵する後輪操舵手段と、 前記誘導手段の出力を受け、前記カ−ト道の湾曲状態に
    応じて前記前輪及び後輪の操舵方向を互いに逆位相に設
    定して、前輪と後輪とが同一軌跡上を通過するように前
    記前輪操舵手段及び後輪操舵手段を制御する操舵制御手
    段とを備えていることを特徴とする誘導式ゴルフカ−
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘導式ゴルフカ−トにお
    いて、誘導手段による誘導自動走行を停止して、手動に
    よる走行を可能にする手動走行手段を備えていることを
    特徴とする誘導式ゴルフカ−ト。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の誘導式ゴルフカ
    −トにおいて、自動走行を遠隔操作により制御可能な遠
    隔操作手段を備えていることを特徴とする誘導式ゴルフ
    カ−ト。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の誘導式ゴルフカ−トにお
    いて、遠隔操作手段は、自動走行状態の走行速度を変更
    可能とするように構成されていることを特徴とする誘導
    式ゴルフカ−ト。
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