JP3026849B2 - ゴルフカートの操作装置 - Google Patents

ゴルフカートの操作装置

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JP3026849B2
JP3026849B2 JP3090558A JP9055891A JP3026849B2 JP 3026849 B2 JP3026849 B2 JP 3026849B2 JP 3090558 A JP3090558 A JP 3090558A JP 9055891 A JP9055891 A JP 9055891A JP 3026849 B2 JP3026849 B2 JP 3026849B2
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泰彦 白川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ場のコース内を
走行しながらゴルフバッグを運搬するゴルフカートに係
り、特に、その走行状態を操作する操作装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在、例えば特開昭64−29279号
公報に示されているようにゴルフ場のコース内において
ゴルフバッグを運搬するためのゴルフカートとしては種
々のものが知られている。そして、一般に、このゴルフ
カートは、カート本体の後端部に、把持部として例えば
水平方向に延びるバーハンドルを備えている。そして、
手動式のゴルフカートにあっては、このバーハンドルを
把持しながら押すことで走行させるようになっており、
また、駆動用モータを備えたものにあっては、該駆動用
モータの駆動力によって走行するようになっている。
【0003】ところが、このようなゴルフカートは、そ
の旋回時に大きな労力が必要となり、操作性に劣るもの
であった。つまり、この種のゴルフカートは、前輪がフ
リーキャスタで構成されていて、右方向に旋回させよう
とする場合、前記バーハンドルの左端部に大きな押圧力
を加えたり、またはハンドルの右端部を引戻すなどして
ゴルフカートの向きを大きな操作力をもって右方向に変
える必要があった。また、左方向に旋回させようとする
場合も前記とは逆方向の大きな操作力をもってゴルフカ
ートの向きを左方向に変える必要があった。
【0004】この点に鑑みて、近年、ステアリングモー
タ等を備えさせ、自動操舵を可能にしたゴルフカートが
普及しつつある。この種のゴルフカートの一例を具体的
に説明すると、図7に示すように、カート本体の後端部
で車幅方向に延びるバーハンドルaの車幅方向中央部に
操作パネルbを備えており、この操作パネルb上に電源
スイッチc、スタートスイッチd、スピードモードスイ
ッチe及びパワーハンドルスイッチf等を備えている。
そして、前記操作パネルbの中央部上面に、水平方向に
回動操作することによって図示しないステアリングモー
タの駆動方向及び駆動量を制御して前輪又は後輪の操舵
量を調整するパワーハンドルgが配設されている。そし
て、ゴルフカートを旋回させる際には、前記パワーハン
ドルスイッチfをONした状態でパワーハンドルgを時
計回り方向又は反時計回り方向(図7の矢印参照)に回
動させ、その回動量に応じてステアリングモータを駆動
させて前輪または後輪を所定方向へ所定角度だけ自動操
舵させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自動操舵用のパワーハンドルgを備えたゴルフカー
トを実際に旋回操作する際、旋回時前にあっては両手で
バーハンドルaを把持しているのに対し、旋回時には片
手をバーハンドルaから離して、この片手でパワーハン
ドルgを把持するようにせねばならず、ハンドルa,g
の持ち換え動作が必要となるために、操作性が十分に確
保されているとは言い難いものであった。また、この旋
回操作中は、片手でゴルフカートを押すことになるため
に安定した姿勢で走行させることができなかった。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、ゴルフカートの旋回操作時の操作性の向上が図
れ、且つその操作を安定した姿勢でもって行うことがで
きるゴルフカートの操作装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、左右の旋回操作及びブレーキング操作
を行う各レバーを、ゴルフカートのハンドルを把持した
状態で操作可能な位置に配置し、この2種類のレバーの
操作方向を互いに異なる方向とした。具体的に、請求項
1記載の発明は、ゴルフ場内を走行しながらゴルフバッ
グを運搬するゴルフカートを前提としている。そして、
前記ゴルフカートの走行時に把持するハンドルと、該ハ
ンドルの所定寸法を存した前側に配置され、前記ハンド
ルを把持した状態で前後方向に操作可能なステアリング
レバーと、前記ハンドルを把持した状態で前記ステアリ
ングレバーの操作方向に対して垂直な方向に操作可能な
ブレーキレバーとを備えている構成としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のゴ
ルフカートの操作装置において、ハンドルを車幅方向に
延びるバーハンドルで形成し、ステアリングレバーを、
前記バーハンドルの所定寸法を存した前側で車幅方向に
延びて、後方へ引き操作可能としており、ブレーキレバ
ーを、前記バーハンドルの所定寸法を存した下側で車幅
方向に延びて、上方へ引き上げ操作可能とする構成とし
た。
【0009】
【作用】上記の構成により本発明では、以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、ゴルフ
カートの走行時、特に、手動走行時には、ハンドルを把
持しながら走行させる。そして、ゴルフカートを旋回さ
せる際には、前記ハンドルを把持した状態で、例えば人
差指によってステアリングレバーを前後方向に操作す
る。一方、ゴルフカートの走行を停止させる際には、前
記ハンドルを把持した状態で、例えば薬指によってブレ
ーキレバーを、前記ステアリングレバーの操作方向に対
して垂直な方向に操作する。これにより、ハンドルの持
ち換え動作を行うことなしに、ステアリング操作及びブ
レーキング操作を行うことができ、また、旋回時には、
両手でハンドルを把持しているので安定した姿勢が確保
できる。
【0010】請求項2記載の発明では、ゴルフカートを
旋回させる際には、ハンドルを把持した状態で、例えば
人差指によってステアリングレバーを後方へ引き操作す
る。一方、ゴルフカートの走行を停止させる際には、前
記ハンドルを把持した状態で、例えば薬指によってブレ
ーキレバーを上方へ引き上げ操作する。従って、これに
よっても、ハンドルの持ち換え動作が不要となり、且つ
旋回時の安定した姿勢が確保できる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。また、本例は本発明に係る操作装置を誘導式ゴル
フカートに採用した場合について説明する。また、この
誘導式ゴルフカートの種類として、現在、電磁誘導式、
フェライト誘導式、光学誘導式、磁気誘導式等が知られ
ているが、本例では、電磁誘導式のゴルフカートについ
て説明する。図3及び図4に示すように、本例における
ゴルフカート1は、ゴルフ場のコース内において、誘導
信号に追従してゴルフバッグ2を運搬するための車両で
あって、ゴルフ場の各ホール毎に形成されたカート道3
を誘導されながら自動走行するようになっている。ま
た、本例におけるゴルフカート1は、前2輪及び後2輪
の合計4輪を有しており、前輪4の車輪幅及び車輪径に
対して後輪5の車輪幅及び車輪径が共に僅かに大きく設
定されている。つまり、例えば、前輪4は車輪幅104
mm,車輪径272mmであるのに対し、後輪5は車輪幅1
22mm,車輪径320mmに設定されている。また、この
ゴルフカート1にあっては前記後輪5が駆動輪とされて
いる。また、左右の車輪間隔(トレッド)は前後共に、
例えば710mmに等しく設定されており、前後輪4,5
の軸心間距離(ホイールベース)は例えば750mmに設
定されている。尚、本発明におけるゴルフカート1は、
前後輪4,5の車輪幅及び車輪径、その他、各寸法につ
いて、本例に示すものに限るものではなく、様々な形式
が採用可能である。また、後輪駆動式に限らず前輪駆動
式や4輪駆動式としてもよい。
【0012】また、このゴルフカート1のカート本体1
aの上面には、前端部に載置柵1b、後部に載置バー1
cが夫々設けられていて、ゴルフバッグ2を図3に仮想
線で示すような状態で載置可能となっている。また、前
記載置バー1cの左右両端部の下側には、ゴルフバッグ
2から取出した図示しないゴルフクラブを差込んでおく
クラブ保持筒1d及び傘を収容する傘収容筒1eが配設
されている。更に、前記載置バー1cの後側には、マニ
ュアル操作によってゴルフカート1を走行させる際に把
持するバーハンドル6が配設されている。また、このバ
ーハンドル6と前記載置バー1cとの間には、小物を収
容する篭7及びマニュアル操作系の操作ボックス8が配
設されている。
【0013】そして、このゴルフカート1は、その操舵
系として4輪操舵機構を備えている。以下、この操舵系
について説明する。図5に示すように、前輪4を操舵す
る前輪操舵機構9と、後輪5を操舵する後輪操舵機構1
0とを有している。前輪操舵機構9は、カート中央部に
配設されたステアリングモータ11の回転軸11aに連
繋されている。詳述すると、前記ステアリングモータ1
1の回転軸11aには略扇状のステアリングプレート1
2が取付けられており、該ステアリングプレート12の
前端左右両側部には車幅方向外側に延びるタイロッド1
3,13が軸支され、このタイロッド13,13の外側
端にはナックルアーム14,14が軸支されている。そ
して、このナックルアーム14,14は、その折曲部分
が支軸15,15によってカート車体1a側に支持され
ていると共に、外側端が前輪4,4に連結されている。
つまり、前記ステアリングモータ11が駆動して、その
回転軸11aが回転すると、ステアリングプレート12
回動し、この回動に伴ってタイロッド13が車幅方向
に移動し、この移動によってナックルアーム14が支軸
15を中心に回動して前輪4を操舵するように構成され
ている。また、前記ステアリングプレート12の後端部
には、車体前後方向に対して所定の傾斜角度をもって傾
斜配置され前記ステアリングプレート12に一体的に取
付けられたフロントサブロッド16が配設されている。
【0014】一方、後輪操舵機構10も前述した前輪操
舵機構9と同様の構成で成っており、前端部がカート本
体1aに軸支された略扇状のステアリングプレート17
の後端左右両側部に車幅方向外側に延びるタイロッド1
8,18が軸支され、このタイロッド18,18の外側
端にナックルアーム19,19が軸支されている。そし
て、このナックルアーム19,19の折曲部分が支軸2
0,20によってカート車体1a側に支持されていると
共に、外側端が後輪5,5に連結されている。また、こ
の後輪操舵機構10のステアリングプレート17の前端
部には車体前後方向に対して所定の傾斜角度をもって傾
斜配置され前記ステアリングプレート17に一体的に取
付けられたリヤサブロッド21が配設されている。
【0015】そして、前記前輪操舵機構9のフロントサ
ブロッド16の後端と後輪操舵機構10のリヤサブロッ
ド21の前端との間には連結ロッド22が架設されてい
て、前記ステアリングモータ11の駆動力が前輪操舵機
構9ばかりでなく後輪操舵機構10へも伝達されるよう
になっている。つまり、ステアリングモータ11が駆動
して、その回転軸11aが回転すると、その回転力はフ
ロントサブロッド16、連結ロッド22及びリヤサブロ
ッド21を介して後輪操舵機構10のステアリングプレ
ート17にも伝達され、このステアリングプレート17
回動し、この回動に伴なってタイロッド18,18が
車幅方向に移動し、この移動によってナックルアーム1
9,19が支軸20,20を中心に回動して後輪5,5
が操舵されるように構成されている。
【0016】上述した操舵について具体的に説明する
と、例えばステアリングモータ11の回転軸11aが図
5において時計回り方向(矢印A方向)に回転すると、
ステアリングプレート12が同様に時計回り方向に回動
し、前輪操舵機構9のタイロッド13,13が車幅方向
右側に移動し、この移動によってナックルアーム14,
14が支軸15,15を中心として図5において反時計
回り方向(矢印B方向)に回動して前輪4,4が進行方
向に向って左側に操舵される。これと同時に、連結ロッ
ド22がフロントサブロッド16によって矢印C方向に
押されて、後輪操舵機構10のステアリングプレート1
7が反時計回り方向(矢印D方向)に回動し、これによ
って、後輪操舵機構10のタイロッド18,18が車幅
方向右側に移動し、この移動によってナックルアーム1
9,19が支軸20,20を中心として時計回り方向
(矢印E方向)に回動して後輪5,5が進行方向に向っ
て右側に操舵される。つまり、前輪4と後輪5とは等し
い操舵角度もって互いに逆位相に操舵されるようにな
っている。一方、反対に、ステアリングモータ11が図
5において反時計回り方向に回転すると、前輪4は進行
方向に向って右側に、後輪5は進行方向に向って左側に
操舵され、この場合にも、前輪4と後輪5とは等しい操
舵角度もって逆位相に操舵される。
【0017】また、前記後輪5は車幅方向に延びるドラ
イブシャフト23によって連結されており、このドライ
ブシャフト23の中間位置には、デファレンシャルギヤ
ボックス24を介して駆動用モータ25が連繋されてい
る。また、前記ドライブシャフト23の左右両側には等
速ボールジョイント26が介設されている。これによっ
て、駆動用モータ25の駆動力は、デファレンシャルギ
ヤボックス24内の図示しないデファレンシャルギヤを
介して左右の後輪5,5に分配され、この後輪5,5が
回転駆動するように構成されている
【0018】また、前記フロントサブロッド16の前端
部は連結ロッド27を介して電磁誘導部28が連繋され
ている。この電磁誘導部28は、そのケーシング29の
後部が上下方向に延びる支軸30によってカート本体1
aに支持されており、このケーシング29の前端には、
カート本体1aの中心線から左右に等間隔を存して配置
された一対の誘導コイル31,32が取付けられてい
る。一方、このゴルフカート1が走行するカート道3,
3は、前輪4及び後輪5の通過軌跡上のみに形成されて
おり、このカート道3,3間の中央部には、通電される
ことによって磁界を形成する誘導ループ線33が埋設さ
れており、前記各誘導コイル31,32はこの磁界の強
さを検知するようになっている。
【0019】そして、本ゴルフカート1の特徴とすると
ころは、このゴルフカート1をマニュアル操作によって
走行操作する操作装置にある。以下、この操作装置につ
いて説明する。図1及び図2に示すように、前記操作ボ
ックス8の左右両側面には、ステアリングレバー34,
35が突設されている。このステアリングレバー34,
35は、図1及び図2において実線で示す位置と仮想線
で示す位置との間を回動可能であって、非操作状態で
は、実線で示す位置となるように付勢力が与えられてい
る。また、この非操作状態にあるステアリングレバー3
4,35と前記バーハンドル6との間隔t1は例えば3
5mmに設定されている。従って、この各ステアリングレ
バー34,35は、前記バーハンドル6を把持した状態
でもって人差指や中指を前方へ延ばすと、その操作が可
能となるようになっている。つまり、このステアリング
レバー34,35は、前記バーハンドル6を把持したま
まで、仮想線で示す状態まで引き操作できるような位置
に設定されている。また、前記バーハンドル6の鉛直下
方にはブレーキレバー36が配設されている。このブレ
ーキレバー36は、前記バーハンドル6よりも小径のパ
イプ材で成っており、その形状は前記バーハンドル6と
略同形状になっている。また、このブレーキレバー36
は、前端部が操作ボックス8の左右両側面に軸支されて
おり、図1及び図2において実線で示す位置と仮想線で
示す位置との間を回動可能であって、非操作状態では、
実線で示す位置となるように付勢力が与えられている。
また、このブレーキレバー36と前記バーハンドル6と
の間隔t2は例えば70mmに設定されている。従って、
このブレーキレバー36にあっても、前記バーハンドル
6を把持した状態でもって薬指や小指を下方へ延ばす
と、その操作が可能となるようになっている。つまり、
このブレーキレバー36も、前記ステアリングレバー3
4,35と同様に、前記バーハンドル6を把持したまま
で、仮想線で示す状態まで引上げ操作ができるような位
置に設定されている。
【0020】また、図1に示すように、前記操作ボック
ス8上面の操作パネル8aには複数の操作スイッチS1
〜S6及び表示ランプR2〜R8が配設されている。先
ず、操作スイッチについて説明すると、操作パネル8a
上の最後部でバーハンドル6に近接した位置には、ゴル
フカート1の走行を停止させるストップスイッチS1が
配設されており、該ストップスイッチS1の前側には、
左からゴルフカート1のブレーキング状態を解除するブ
レーキ解除スイッチS2、手動モードにおいて走行速度
を低速に設定する手動低速スイッチS3、手動モードに
おいて走行速度を高速に設定する手動高速スイッチS4
が順に並設されている。更に、この3つのスイッチS2
〜S4の前側には自動運転モードに設定する自動運転ス
イッチS5及び自動走行を開始させるスタートスイッチ
S6が並設されている。そして、前記ブレーキ解除スイ
ッチS2、手動低速スイッチS3、手動高速スイッチS
4及び自動運転スイッチS5には、スイッチがONされ
て操作モードが設定された時に点灯する表示ランプR2
〜R5が配設されている。また、前記自動運転スイッチ
S5及びスタートスイッチS6の前側には、左からパワ
ーランプR6、コースランプR7及びバッテリランプR
8が並設されている。そして、前述した各スイッチS1
〜S6の操作信号は、後述するマイクロコンピュータ4
5に出力されるようになっている。
【0021】次に、このゴルフカート1の制御系につい
て図6のブロック図に基づいて説明する。前記電磁誘導
部28内には、上述したように、誘導ループ線33によ
って形成された磁界の強さを検知する左右の誘導コイル
31,32と、この各誘導コイル31,32の各信号を
整流及び増幅する整流・増幅回路37,38を備えて
いる。一方、マニュアル操作部39は、前記左右のステ
アリングレバー34,35と、該ステアリングレバー3
4,35の操作量を電気信号に換算するNO.1及びNo.2の
ポテンショメータ40,41と、該両ポテンショメータ
40,41の出力を比較する比較回路42とを備えてい
る。そして、前記電磁誘導部28及びマニュアル操作部
39の出力信号は、操作パネルの手動・自動切換回路4
3に出力され、この手動・自動切換回路43で選択され
た後、A/D変換器44において信号変換され、その
後、マイクロコンピュータ45に入力されるようになっ
ている。そして、このマイクロコンピュータ45はステ
アリング制御信号を出力し、前記ステアリングモータ1
1の駆動量を制御するようになっている。また、このス
テアリングモータ11には、その駆動量を検出するNo.3
ポテンショメータ46が接続されており、このNo.3ポテ
ンショメータ46で検出された駆動量信号は、再び前記
A/D変換器44に入力されてマイクロコンピュータ
45によるフィードバック制御を行うようになってい
る。
【0022】また、本ゴルフカート1は、リモコン47
による遠隔操作が可能となっており、プレーヤー等が操
作するリモコン47からの遠隔操作信号が受信部48に
よって受信されると、その遠隔操作信号を前記マイクロ
コンピュータ45に入力するように構成されている。ま
た、前記リモコン47による遠隔操作としては、ゴルフ
カート1のスタート,ストップ、及び走行速度調整等が
行われるように構成されている。
【0023】次に、上述ように構成されたゴルフカー
ト1の運転動作について説明する。先ず、このゴルフカ
ート1の電磁誘導自動走行時には、リモコン47の図示
しないスタート・ストップ兼用スイッチのON操作に伴
なって左右の誘導コイル31,32が誘導ループ線33
周辺の磁界の強さを検出しながら、カート道3上を走行
する。そして、カート道3が左右の何れかに湾曲してい
る場合、そのままゴルフカート1が直進していくと、片
側の誘導コイルが検出する磁界が強くなる一方、他方の
誘導コイルが検出する磁界が弱くなる。そして、この磁
界の変化を検出した各誘導コイル31,32の検出信号
が整流・増幅回路37,38及び手動・自動切換回路4
3を経た後、A/D変換器44で信号変換されて、マイ
クロコンピュータ45に入力される。このマイクロコン
ピュータ45では、前記左右の誘導コイル31,32で
検出される磁界の強さが等しくなるように、つまり、各
誘導コイル31,32の誘導ループ線33からの距離が
等しくなるように、ステアリングモータ11の駆動方向
及び駆動量を設定し、その駆動信号をステアリングモー
タ11に出力する。具体的に、図5の如く誘導ループ線
33が進行方向に向って左側に湾曲している場合には、
上述したように、ステアリングモータ11の回転軸11
aを矢印A方向に回転させて前輪4,4を左側、後輪
5,5を右側に所定の操舵角度もって逆位相に操舵さ
せる。このとき、ステアリングモータ11の駆動力は、
フロントサブロッド16、連結ロッド27を介して電磁
誘導部28に伝達され、この電磁誘導部28が進行方向
に向って左側に回動されることにより、前記各誘導コイ
ル31,32によって検出される磁界の強さが等しくな
る方向となる。このように、操舵されると、前輪4の通
過軌跡と後輪5の通過軌跡とが同一になる。従って、前
輪4,4と後輪5,5の各車幅間隔が同一で前輪4,
4と後輪5,5の操舵角度が逆位相で同一量回動され
ることにより、前輪4と後輪5の走行軌跡が同一線上
を走行することになり、車輪4,5が芝生上を通過する
ようなことはなくなる。また、この誘導自動走行におい
て、リモコン47の操作によってゴルフカート1の走行
速度を変更することもできる。
【0024】そして、本例の特徴とする動作として、例
えば、ゴルフカート1をカート道から外れた領域(フェ
アウエイ中央部やカート置場)を走行させるような場合
には、マニュアル操作に切換える。このマニュアル操作
に切換える際には、操作ボックス8の手動低速スイッチ
S3又は手動高速スイッチS4をONすることにより自
動モードから手動モードに切換え、この状態で、バーハ
ンドル6を両手で把持しながらゴルフカート1を走行さ
せる。そして、このマニュアル操作状態の旋回時には、
左右のステアリングレバー34,35を操作する。この
ステアリングレバー34,35の操作について説明する
と、例えばゴルフカート1を左方向に旋回させる場合、
上述したようにバーハンドル6を把持した状態で左手の
人差指などを前方に延ばして左側のステアリングレバー
34を引き操作する。そして、このときの操作量をNO.2
ポテンショメータ41が検出して電気信号に換算する。
そして、この電気信号が比較回路42、手動・自動切換
回路43及びA/D変換器44を経てマイクロコンピュ
ータ45に入力され、該マイクロコンピュータ45のス
テアリング制御信号によってステアリングモータ11が
図5において時計回り方向(矢印A方向)に所定量だけ
駆動され、上述したように、前輪4,4と後輪5,5
の操舵角度が逆位相で同一量回動される。一方、ゴルフ
カート1を右方向に旋回させる場合には、バーハンドル
6を把持した状態で右手の人差指などを前方に延ばして
右側のステアリングレバー35を引き操作すると、該マ
イクロコンピュータ45のステアリング制御信号によっ
てステアリングモータ11が図5において反時計回り方
向に所定量だけ駆動される。また、左右のステアリング
レバー34,35が共に引き操作されている場合には、
各ポテンショメータ40,41によって検出された操作
量を比較回路によって比較し、操作量の大きい方を操作
信号として扱うようになっている。
【0025】次に、ブレーキレバー36の操作について
説明する。走行中のゴルフカート1を停止する際、バー
ハンドル6を把持した状態で薬指などを下方に延ばして
ブレーキレバー36を引上げ操作する。これによって、
マイクロコンピュータ45は駆動用モータ25を停止さ
せ、図示しない電磁ブレーキの制動によりゴルフカート
1を停止させる。
【0026】このように、本例の構成によれば、ゴルフ
カート1のマニュアル操作時において、バーハンドル6
を把持した状態のままでステアリング操作及びブレーキ
ング操作が行えるため、ハンドルの持ち換え動作が不要
となり、ステアリング及びブレーキングの操作性が大幅
に向上する。また、ゴルフカート1の旋回時は両手でバ
ーハンドル6を把持しているので安定した姿勢でもって
旋回動作を行うことができる。
【0027】尚、本例では、本発明に係る操作装置を電
磁誘導式ゴルフカートに適用したものについて説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、誘導式ゴルフカ
ートの他のタイプとして上述したフェライト誘導式、光
学誘導式、磁気誘導式等の誘導式ゴルフカートへ適用す
るようにしてもよい。また、自動走行するものばかりで
なく、手動式のゴルフカートに採用するようにしてもよ
い。
【0028】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
述べるような効果が発揮される。先ず、請求項1記載の
発明によれば、ゴルフカートを旋回させる際には、ハン
ドルを把持した状態でステアリングレバーを前後方向に
操作する一方、ゴルフカートの走行を停止させる際に
は、前記ハンドルを把持した状態で、ブレーキレバー
を、前記ステアリングレバーの操作方向に対して垂直な
方向に操作するようにしているために、ハンドルの持ち
換え動作を行うことなしに、ステアリング操作及びブレ
ーキング操作を行うことができ、その操作性が大幅に向
上できる。また、旋回時に、両手でハンドルを把持した
状態が維持されるので、安定した姿勢を確保でき、ゴル
フカートの走行安定性及び信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、ゴルフカー
トを旋回させる際には、ハンドルを把持した状態で、テ
アリングレバーを後方へ引き操作する一方、ゴルフカー
トの走行を停止させる際には、前記ハンドルを両手で把
持した状態で、ブレーキレバーを上方へ引き上げ操作す
るようになっているために、より高い操作性が確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】操作パネル周辺の平面図である。
【図2】操作パネル周辺の側面図である。
【図3】ゴルフカートの側面図である。
【図4】ゴルフカートの平面図である。
【図5】ゴルフカートの操舵機構を示す平面図である。
【図6】ステアリング制御系を示すブロック図である。
【図7】従来の操作パネルの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカート 2 ゴルフバッグ 6 バーハンドル 34,35 ステアリングレバー 36 ブレーキレバー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 55/08 B62B 3/00 B62D 1/00 B62D 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフ場内を走行しながらゴルフバッグ
    を運搬するゴルフカートにおいて、 前記ゴルフカートの走行時に把持するハンドルと、該ハ
    ンドルの所定寸法を存した前側に配置され前記ハンドル
    を把持した状態で前後方向に操作可能なステアリングレ
    バーと、前記ハンドルを把持した状態で前記ステアリン
    グレバーの操作方向に対して垂直な方向に操作可能なブ
    レーキレバーとを備えていることを特徴とするゴルフカ
    ートの操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴルフカートの操作装置
    において、ハンドルは車幅方向に延びるバーハンドルで
    形成されており、ステアリングレバーは、前記バーハン
    ドルの所定寸法を存した前側で車幅方向に延びて、後方
    へ引き操作可能となっており、ブレーキレバーは、前記
    バーハンドルの所定寸法を存した下側で車幅方向に延び
    て、上方へ引き上げ操作可能に構成されていることを特
    徴とするゴルフカートの操作装置。
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