JPH06181886A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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Publication number
JPH06181886A
JPH06181886A JP4355897A JP35589792A JPH06181886A JP H06181886 A JPH06181886 A JP H06181886A JP 4355897 A JP4355897 A JP 4355897A JP 35589792 A JP35589792 A JP 35589792A JP H06181886 A JPH06181886 A JP H06181886A
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JP
Japan
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sliding base
main body
light source
base
operating rod
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JP4355897A
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English (en)
Inventor
Satoru Okinishi
覚 沖西
Motoya Takai
元也 高井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アライメント操作の省力化、及び被検眼の安
全保護を図る眼科装置を提供する。 【構成】 検者は眼底カメラ本体に内蔵された光源を点
灯し、操作桿47を握り、摺動基台44を前後左右及び
上下に移動してアライメントを行う。眼底カメラ本体4
6と被検眼Eが接近している際に、操作桿47から検者
が手を放すと感圧センサ47aからの出力信号が急減す
るため、判断回路において検者が操作を中断していると
判断され、固定機構48のロータリソレノイド48cが
回転され、これに連動してヘリコイド48aが回転し、
先端の摩擦部材48dが固定基台41に押し付けられて
摺動基台44を固定基台41に対して固定し、同時に照
明光源調整回路により光源の光量が減少される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にジョイスティッ
クと呼ばれる操作桿により操作を行う眼科装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来からの一般的な眼科機器は、被検者
用の顔受台が取り付けられた固定基台の上に、操作桿の
操作により前後左右方向に自在に摺動可能な摺動基台が
載置され、この摺動基台の上には上下移動機構を介して
測定光学系本体が取り付けられている。
【0003】この摺動基台の移動を防止するための固定
機構は装置から全く独立しており、装置の主電源に連動
して作動するように設けられているものが知られてい
る。また、長時間装置を使用しない場合は光源や装置本
体の電源を切り、節電や過熱防止を図っている装置もあ
る。
【0004】以下に、摺動基台の従来例を図7〜図10
により説明する。図7は第1の従来例で最も一般的な構
成を示し、固定基台1の前方には顔受台2が設けられ、
後方には摩擦板3が設けられ、両側には案内突起列4
a、5aを有する案内板4、5が設けられている。更に
固定基台1上には、操作桿6を操作することにより固定
基台1に対して前後左右方向に移動自在の摺動基台7が
設けられ、操作桿6の下部には図示しない鋼球が摺動基
体7の後部の重量のため摩擦板3を圧接するように設け
られている。また、摺動基台7上には眼底カメラ等の眼
科装置本体8が搭載されている。
【0005】更に、摺動基体7の下部には図8に示す案
内管9が固定されており、この内部には案内軸10、ス
ライドベアリング11が設けられており、案内軸10は
スライドベアリング11との小さな摩擦力により軸中心
に回転及び軸方向の水平移動が可能とされている。この
案内軸10の両端には、案内板4、5の突起列4a、5
aと嵌合する案内孔12a、13aを有する歯車12、
13が固着されている。
【0006】摺動基台7を粗動する際は、操作桿6の下
部に設けた図示しない鋼球を摩擦板3上で滑動させ、ま
た微動する際は操作桿6を傾けてこの鋼球に荷重し、摩
擦板3上で回転させるようにする。操作桿6を前後方向
に操作すると、案内管9とスライドベアリング11とに
摩擦力が生じ、案内軸10と共に車輪12、13が軸中
心に回転される。この回転運動のため車輪12、13は
案内孔12a、13aを案内板4、5の突起列4a、5
aに順々に嵌合しながら案内板4、5に沿って移動し、
摺動基台7を前後方向に移動させる。
【0007】操作桿6を左右方向に操作すると、案内管
9とスライドベアリング11との摩擦力のため、案内管
9はスライドベアリング11と共に案内軸10の軸に沿
って移動し、摺動基台7が左右方向に移動される。
【0008】実際の眼科機器用摺動基台において、摺動
基台7の水平面内での移動量は前後方向には約40mm
程度で比較的小さく、左右方向には被検者Sの瞳孔間隔
よりも若干大きく移動する必要があるため、案内軸10
は摺動基台7の幅より約80〜100mm程度の余裕を
持っている。
【0009】図9は第2の従来例の構成図であり、固定
基台21上に摺動基台22が設けられており、この上面
には上下動機構部23、操作桿24が設けられている。
上下動機構部23は摺動基台22に固定され、この上部
に図示しない眼底カメラ等の眼科機器本体が載置され
る。また、案内管25等から成る図10に示す摺動機構
部が摺動基台22に内設され、案内管25は固定基台2
1に取付ねじ26、27により固定され、案内軸28は
内面にスライドベアリング29を設けた案内管25に挿
入されていて、軸方向に移動可能でかつ軸中心に回転可
能に設けられている。
【0010】案内軸28の両端にはピニオン歯車30、
31が形成され、摺動基台22の両内壁に固着されたラ
ック歯車板32、33の下面に形成されたラック32
a、33aと噛合しながら回転する。また、ピニオン歯
車30、31の内側には玉軸受35、36が案内軸28
に嵌着され、その外輪はラック歯車板32、33の切込
部32b、33bと係合して、摺動基台22の重量を保
持して、ピニオン歯車30、31とラック歯車板30、
31の噛合に適当な間隔を保たせ、案内軸28が容易に
回転できるようにしている。なお、ラック歯車板32、
33は玉軸受35、36を軸方向から挟み込むようにし
て摺動基台22に取り付けられていて、摺動基台22と
案内軸28のスラストのがたを防止している。
【0011】操作桿24の下端には、第1の従来例と同
様に図示しない鋼球が摺動基台22の後部の重量を受
け、固定基台21上の図示しない摩擦板と圧接されてお
り、操作桿24を操作してこの鋼球を滑動又は回転さ
せ、摺動基台22を粗動及び微動で摺動できるようにな
っている。
【0012】操作桿24を左右方向に操作すると、案内
軸28はスライドベアリング29の回転と連動して、案
内管25の内部を軸方向に移動し、摺動基台22を左右
方向に摺動する。なお、スライドベアリング29は案内
軸28の移動量の2分の1だけ移動する。操作桿24を
前後方向に操作すると案内軸28が回転し、両端のピニ
オン歯車30、31がラック歯車32、33と噛合して
ゆき、案内軸28は回転しながらラック歯車32、33
に沿って移動し、摺動基台22が前後方向に移動され
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(1) 従来の摺動基台の固定機構を有する眼底カメラにお
いては、例えばフィルムの補充や蛍光撮影のような特殊
撮影の場合には、アライメントの終了後に特殊フィルタ
等の挿入、カルテの確認等の必要がある。従って、操作
を中断し操作桿から手を放した場合に、摺動基台が不安
定になるので、装置が動いてしまうと再度アライメント
をやり直さなければならない。特にアライメントの終了
後は、対物レンズが被検眼の付近に存在するので、突然
に操作桿から手を放すと大変危険である。また、操作が
中断されているにも拘らず、観察光源は点灯されたまま
で被検眼を照射しており、被検者に苦痛を与えている。
【0014】このようなことを防ぐために、操作桿に接
触センサを取り付け、検者の手が操作桿から離れるとセ
ンサからの信号を電気系統の制御回路が直接受けて、摺
動基台に電磁制御を掛け、連続観察光源の電源を断にす
る方法が考えられるが、次のような問題点が生ずる。
【0015】第1には、被検者の顔から対物レンズが大
きく離れている場合や、一連の撮影が終了して操作の中
断をする場合等に、特に必要のない場合にも摺動基台の
固定と、観察光源の消灯が行われるため、あまり頻繁に
観察光源の電源を切るのは光源の寿命を縮めることにな
る。また、不必要に摺動基台を固定するのも操作を妨げ
余分な電力消費や作動音が生じ好ましくない。
【0016】第2に、検者が操作桿から手を離さないま
でも、アライメント操作中に操作桿の保持が完全でない
ため、摺動基台が不安定になったり、不用意に力を入れ
過ぎて被検者の顔に対物レンズを当ててしまう危険も考
えられる。
【0017】(2) 図7に示す第1の従来例においては、
案内軸9や車輪12、13等の摺動案内機構が摺動基台
7の幅方向に大きく突出しているため見苦しく、デザイ
ン上からも好ましくなく、特に大きな固定基台1を必要
とするため、机上型装置の場合には大きな机を必要と
し、診察室を狭くするという不都合が生ずる。また、案
内軸10は顔受台2の付近に突出しているため、被検者
Sが手を触れ易く手を挟んでしまう虞れがある。
【0018】このような欠点を改善するため、図9に示
す第2の従来例においては、案内管25や案内軸28等
の摺動案内機構は摺動基台22に覆われており、外側に
露出することはない。しかし、固定基台21に固設され
た案内管25の中に、水平移動かつ回転自在に案内軸2
8を保持し、案内軸28の両端部付近で摺動基台22を
支持するようにしたため、特に摺動基台22を前後方向
に移動させた場合に、案内軸28及び操作桿24に掛か
る荷重が変化してしまい、操作桿24の下部に設けられ
た図示しない鋼球が摩擦板を強く圧接した場合に鋼球を
滑動させるための余分な力を必要としたり、操作桿24
への荷重が小さくなると、摩擦板に対して鋼球が滑動し
てしまい、摺動基台22を微動するのに不都合が生ず
る。
【0019】本発明の第1の目的は、上述の問題点(1)
を解決し、アライメント操作の無駄を省き、装置の省電
力化、被検者の安全を保護できる眼科装置を提供するこ
とにある。
【0020】本発明の第2の目的は、上述の問題点(2)
を解決し、操作性の良好な摺動機構を有する眼科装置を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1発明に係る眼科装置は、固定基台に対して水平
方向に摺動可能な摺動基台と、該摺動基台に搭載した本
体と、前記摺動基台に設け前記摺動基台を操作するため
の操作桿と、該操作桿に設けたセンサと、該センサから
の出力を基に前記本体の操作状態を判別する操作判別手
段とを有することを特徴とする。
【0022】また、第2発明に係る眼科装置は、固定基
台に対して水平方向に摺動可能な摺動基台と、該摺動基
台に搭載し眼底を照明をする眼底照明光源及び電気的被
制御部を有する本体と、前記摺動基台に設け前記摺動基
台を操作するための操作桿と、該操作桿に設けたセンサ
と、該センサと前記電気的被制御部からの出力から前記
本体の操作状態を判別する操作判別手段と、前記電気的
被制御部に作動信号を入力する制御回路と、前記操作判
別手段において前記本体が適切に操作されていないと判
断された場合に、前記制御回路を介して或いは直接に照
明光源調整回路を駆動して、前記眼底照明光源の光量を
変化させる光量調節手段とを有することを特徴とする。
【0023】第3発明に係る眼科装置は、固定基台に対
して水平方向に移動可能な摺動基台と、該摺動基台に搭
載した本体と、操作桿を操作して前記摺動基台を水平方
向に摺動する摺動手段と、前記摺動基台に取り付けた案
内軸と、該案内軸を軸として摺動及び回転自在に設けた
案内管と、該案内管の両端に設けた第1の案内部材と、
該第1の案内部材と係合し前記固定基台に取り付けた第
2の案内部材とを有することを特徴とする。
【0024】
【作用】上述の構成を有する第1発明に係る眼科装置に
おいては、操作桿に設けられたセンサからの出力に基づ
き、操作判別手段において検者が不適切に操作を中断し
ていると判断された場合に、制御回路を介して或いは直
接、照明光源調光回路を駆動して照明光源を減光する。
【0025】また、第2発明に係る眼科装置において
は、同様な場合に制御回路を介して或いは直接に固定手
段を駆動して固定基台を固定させる。
【0026】第3発明に係る眼科装置においては、アラ
イメントを行う際に操作桿を案内軸方向に移動させる
と、案内管の内部を案内軸が軸方向に摺動され、摺動基
台を摺動する。操作桿を第1の案内部材の方向に操作す
ると案内軸が軸中心に回転され、両端に設けた第2の案
内部材がこれと連動して回転しながら固定基台に設けた
第1の案内部材と係合して、回転しながら案内軸が第1
の案内部材に沿って水平移動して、同方向に摺動基台を
移動させる。
【0027】
【実施例】本発明を図1〜図6に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は第1の実施例の一部を断面と
した装置の側面図であり、固定基台41の上には2本の
直動レール42、43に案内されて、前後左右方向に摺
動可能な摺動基台44が設けられ、固定基台41の左端
には額の触れる部分に検知センサ45aを設けた顔受け
台45が設けられている。また、摺動基台44の上部に
は対物レンズ等を収納するレンズ鏡筒46aを備えた眼
底カメラ本体46が上下移動及びパンニング、チルティ
ング可能に搭載されている。摺動基台44の右端には操
作桿47が設けられ、この操作桿47には物が接触する
ことを検知する感圧センサ47a、写真撮影用の撮影釦
47bが設けられている。更に摺動基台44と固定基台
41の間には、図2に示すように摺動基台44に螺合す
るヘリコイド48a、伸縮自在の接続部48b、ロータ
リソレノイド48c、摩擦部材48dで構成される固定
機構48が設けられている。
【0028】図3は眼底カメラ本体46の光学配置図で
あり、ハロゲンランプ等から成る観察用光源51から被
検眼Eに至る光路上には、コンデンサレンズ53、撮影
用ストロボ54、コンデンサレンズ55、ミラー56、
光路から脱入可能な特殊撮影用の光学フィルタ57、5
8、リングスリット59、大きさが可変で被検眼Eの水
晶体からの有害反射光束を遮光する水晶体バッフル6
0、リレーレンズ61、光軸に沿って移動可能で撮影領
域外の照明光束を遮光する照明絞り62、リレーレンズ
63、被検眼Eの角膜Ecからの有害反射光を遮光する角
膜バッフル64、孔あきミラー65、対物レンズ66が
配置されている。
【0029】孔あきミラー65の背後の光路上には、光
路から脱入可能な特殊撮影用の光学フィルタ67、光軸
に沿って移動可能なフォーカシングレンズ68、固定レ
ンズ69、撮影画角切換えのために光軸に沿って移動又
は切換わる変倍レンズ70、71、リレーレンズ72、
跳ね上げミラー73、シャッタ74、フィルム75が配
置され、跳ね上げミラー73の反射方向の光路上には跳
ね上げミラー76、補助撮影系77が配置され、更に跳
ね上げミラー76の反射方向の光路上には接眼レンズ7
8が配置されている。
【0030】図3に示す各可動光学部材は図示しないレ
バー或いはつまみにより手動又は電動で駆動され、それ
ぞれ単独又は複数で連動して駆動される。更に、この実
施例においては、図示されないセンシングスイッチ等の
出力から、各可動光学部材の作動状況を監視する判断回
路等が設けられている。
【0031】図4は電気系統のブロック回路構成図を示
し、判断回路81には顔受台45の検知センサ45a、
可動光学部材検知センサ82、操作桿47の感圧センサ
47a、撮影釦47b、撮影モード設定スイッチ83の
出力が接続され、特殊撮影用の光学フィルタ57、5
8、67の光路上での有無、跳ね上げミラー73、76
の動作、補助撮影装置77の種類と有無、撮影画角の状
態、水晶体バッフル60、角膜バッフル64、絞り62
の大きさ、フォーカスの状態、フィルム75の残数、撮
影動作の頻度、設定された撮影モード、顔受け台45に
被検者が顔を固定されているか否か等の装置の使用状態
が、常に判断回路81において監視されている。
【0032】判断回路81の出力は制御回路85に接続
され、制御回路85には顔受台45の検知センサ45
a、可動光学部材検知センサ82、撮影モード設定スイ
ッチ83、操作桿47の撮影釦47bの出力がそれぞれ
接続され、制御回路85の出力はリレー回路やサイリス
タから成る電動部駆動回路86を介して電動部87と固
定機構48に接続され、スイッチング素子や可変抵抗等
から成る光源調整回路88を介して観察用光源51に接
続され、光源調整回路88の出力は判断回路81に接続
されている。
【0033】眼底観察時には、光学フィルタ57、5
8、67を光路から退避させる。観察用光源51からの
光束はコンデンサレンズ53、コンデンサレンズ55、
ミラー56、リングスリット59、水晶体バッフル6
0、リレーレンズ61、照明絞り62、リレーレンズ6
3、角膜バッフル64、孔あきミラー65、対物レンズ
66を通り被検眼Eの眼底Erを照明する。眼底Erでの反
射光束は対物レンズ68を経て、孔あきミラー65の開
口部、フォーカシングレンズ68、固定レンズ69、変
倍レンズ70、71、リレーレンズ72を通り、跳ね上
げミラー73、跳ね上げミラー76でそれぞれ反射され
て、接眼レンズ78を介して検眼eにより眼底像として
観察される。
【0034】検者は操作桿47を操作し、摺動基台44
を粗動させて眼底カメラ本体46を被検眼Eに対向さ
せ、観察用光源51を点灯して上述の眼底観察を行い、
再び操作桿47を操作して摺動基台44を微動で前後左
右及び上下方向に移動し、またフォーカシングレンズ6
8、変倍レンズ70、71を駆動して、アライメントを
行う。
【0035】感圧センサ47aにおいては、検者が操作
桿47に触れているか否かを電気的に監視しており、ア
ライメントの終了後に操作桿47から検者が手を放す
と、感圧センサ47aからの出力信号が急減するため、
判断回路81において検者が操作を中断していると判断
され、同時に摺動基台42の位置から対物レンズ66が
被検眼Eに接近していると判断されると制御回路85へ
信号が出力され、電動部駆動回路86を制御して固定機
構48のロータリソレノイド48cが回転される。ロー
タリソレノイド48cの回転に連動してヘリコイド48
aが回転し、先端の摩擦部材48dが固定基台41に押
し付けられて、摺動基台44を固定基台41に対して固
定する。同時に、制御回路85は光源調整回路88を駆
動して、観察用光源51の光量を減少させる。
【0036】なお、検者が操作桿47から手を離した場
合でも、対物レンズ66が被検眼Eと接近していなけれ
ば、制御回路85へ信号を出力せず、対物レンズ66が
被検眼Eに接近している場合のみ危険回避のため摺動基
台42を固定させたり、観察用光源51の光量を減少さ
せるようにするとよい。
【0037】アライメントの終了後に、撮影モード設定
スイッチ83によって、特殊撮影モードが選択される
と、判断回路81の信号は制御回路85、電動部87に
入力され、光学フィルタ56、58、67が光路に挿入
され、操作桿47の撮影釦47bを押すと、跳ね上げミ
ラー73、76が光路から退避され、撮影用ストロボ5
4が発光してシャッタ74が開き、フィルム75には眼
底像が撮影される。
【0038】再び、操作桿47に検者が触れると、感圧
センサ47aからの出力信号が急増するため、判断回路
81において再び装置が操作されたと判別され、制御回
路85へ信号を出力し、電動部駆動回路86及び光源調
整回路88を制御し、固定機構48による摺動基台41
の固定解除及び観察用光源51を連続的に点灯させる。
この場合に、対物レンズ66が被検眼Eに接近していれ
ば直ちに装置の状態を復帰させず、検者が安全確認する
時間をおいてから状態を復帰させるようにするとよい。
【0039】操作桿47の感圧センサ47a以外に、温
度センサ、光センサ、赤外線センサ、電気抵抗式セン
サ、電気容量式センサなどを単独又は組み合わせて設け
てもよい。また、顔受け台45の額当て部分以外に顎受
け部分45bにタッチセンサや感圧センサ、温度センサ
等の検出手段を設けたり、対物レンズ66に光センサ、
温度センサ等の近接感知センサを設けたりして、被検眼
Eと対物レンズ66との距離の検知精度を向上させるこ
とも可能である。更に、角膜Ecでの反射光束を検知して
観察用光源51からの光束が被検眼Eを照明しているか
否かを判断させてもよい。
【0040】また、眼底カメラの使用状況を判別するた
めの可動部材検知センサ82、顔受け台45の検知セン
サ45a等は、必要に応じてその一部を省略することも
可能である。更に、判断回路81の出力を制御回路85
を介さずに、直接にスイッチング素子や可変抵抗等の光
源調整回路88を駆動して観察用光源51の光量を減光
させたり、リレーやサイリスタ等の電動部駆動回路86
を通じて固定機構48を駆動することも可能である。
【0041】固定機構48の駆動部であるヘリコロイド
48aとロータリソレノイド48cの代りに、巻きばね
と自己保持型ロータリソレノイドを使用したり、コイル
ばねと自己保持型直動ソレノイドを使用することもで
き、固定解除の際にはソレノイドの自己保持力で摩擦部
材を引き上げ、固定の時にはばねの復元力で摩擦部材を
押し付けるようにするとよく、この場合に操作桿47か
ら手を放した場合だけでなく、主電源を消した場合に固
定機構48を作動させるようにできる。
【0042】図5は第2の実施例を示し、固定基台91
上に摺動基台92が前後及び左右方向に移動可能に設け
られ、この摺動基台92には操作桿93と、上部に眼底
カメラ本体94が設けられた上下方向駆動機構部95が
設けられている。また、摺動基台92の内部には、図6
に示す案内管96等から成る摺動機構が設けられてお
り、案内管96の両端にはピニオン歯車96a、96b
が形成されて、固定基台91に固設し前後方向に水平に
設けたラック歯車板97、98と噛合している。この案
内管96には案内軸99が挿入され、案内管96の内面
に設けられたスライドベアリング100を介して摺動か
つ回転自在に設けられている。なお、案内軸99はラッ
ク歯車板97、98に設けられた前後に長い開口部97
a、98aにも挿入されており、摺動基台92が固定基
台91から浮上がることを防止している。
【0043】更に、これらの摺動機構部は摺動基台92
に固定された基板101とこの両端に設けられた支持板
101、102により被装されており、案内軸99は支
持板101、102により回転可能に支持されている。
【0044】操作桿93の下端には図7、図9に示す第
1、第2の従来例と同様に、図示しない鋼球が摺動基台
92の後部の重量を受け、固定基台91上の図示しない
摩擦板と圧接されており、操作桿93を操作して、この
鋼球を滑動又は回転させることにより、摺動基台92を
粗動及び微動で摺動できる。
【0045】検者は先ず粗動により眼底カメラ本体94
を被検眼と対向させ、接眼レンズを覗いて眼底像を観察
しながら微動でアライメントを行う。操作桿93を回転
させると、上下方向駆動機構部により眼底カメラ本体9
4が上下方向に移動される。操作桿93を左右方向に操
作すると、同方向に力が生じ案内軸99がスライドベア
リング100と共に案内管96の内部を軸方向に移動さ
れる。案内軸99の端部を支持する支持板101、10
2は摺動基台92に固定されているため、摺動基台92
は案内軸99と同方向に摺動される。
【0046】操作桿93を前後方向に操作するとこの方
向に力が生じ、案内軸99が軸中心に回転され、スライ
ドベアリング100を介して案内管96を回転させる。
案内管96が回転されるとビニオン歯車96a、96b
がラック歯車板97、98のラックと順々に噛合してゆ
き、案内管96がラック歯車板97、98に沿って水平
移動され、摺動基台92を前後方向に摺動させる。
【0047】なお、上述の実施例においては、眼底カメ
ラについて説明したが、他の眼科器械においても適用可
能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る眼科
装置は、操作判別手段において眼底カメラが適切に操作
されていない場合に、摺動基台を固定基台に対して固定
するようにしたため、操作を突然中断して操作桿から手
を放した場合にも、眼底カメラ本体の位置を安定できる
ので、アライメントの手間が軽減でき、特にアライメン
トが完了して装置が被検眼付近に在っても、被検眼に対
する安全を確保できる。
【0049】また第2発明に係る眼科装置は、操作判別
手段が上述のように判断した場合に、照明光源の発光量
を落とすようにしたため、操作が中断されている間に被
検眼に余分な光束が投影されないので苦痛を軽減するこ
とができる。
【0050】第3発明に係る眼科装置は、固定基体に固
設された第1の案内部材と案内管の両端に設けた第2の
案内部材を噛合させながら、摺動基台と案内管の相対的
な位置関係を変化させずに摺動基台を移動できるため、
操作桿に掛かる荷重の変化がなく、操作桿に必要以上の
荷重が掛からず、摺動基台を粗動する際に容易に操作で
き、摺動基台を微動する際に操作桿への荷重が不足して
摺動基台が滑動することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】固定機構の構成図である。
【図3】眼底カメラ本体の光学系配置図である。
【図4】電気系統のブロック回路構成図である。
【図5】第2の実施例の側面図である。
【図6】摺動機構の構成図である。
【図7】第1の従来例の構成図である。
【図8】摺動機構の構成図である。
【図9】第2の従来例の構成図である。
【図10】摺動機構の構成図である。
【符号の説明】
41、91 固定基台 44、92 摺動基台 47、93 操作桿 48 固定機構 96 案内管 96a、96b ビニオン歯車 97、98 ラック歯車 99 案内軸 100 スライドベアリング

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定基台に対して水平方向に摺動可能な
    摺動基台と、該摺動基台に搭載した本体と、前記摺動基
    台に設け前記摺動基台を操作するための操作桿と、該操
    作桿に設けたセンサと、該センサからの出力を基に前記
    本体の操作状態を判別する操作判別手段とを有すること
    を特徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 前記操作判別手段は、前記センサの出力
    信号の強弱と、出力時間と、出力変化との少なくとも1
    つに基づいて判断する請求項1に記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】 前記センサは温度検知機能、圧力検知機
    能、光検知機能、電気容量検知機能の少なくとも1つの
    機能を有する請求項2に記載の眼科装置。
  4. 【請求項4】 前記操作判別手段により前記本体の使用
    状態を判断するようにした請求項1に記載の眼科装置。
  5. 【請求項5】 眼底を照明する眼底照明光源を有し、前
    記操作判別手段において本体が適切に操作されていない
    と判断された場合に、制御回路を介して或いは直接に照
    明光源調整回路を駆動し、前記眼底照明光源の光量を減
    少させる光量調節手段を有する請求項1に記載の眼科装
    置。
  6. 【請求項6】 固定基台に対して水平方向に摺動可能な
    摺動基台と、該摺動基台に搭載し眼底を照明をする眼底
    照明光源及び電気的被制御部を有する本体と、前記摺動
    基台に設け前記摺動基台を操作するための操作桿と、該
    操作桿に設けたセンサと、該センサと前記電気的被制御
    部からの出力から前記本体の操作状態を判別する操作判
    別手段と、前記電気的被制御部に作動信号を入力する制
    御回路と、前記操作判別手段において前記本体が適切に
    操作されていないと判断された場合に、前記制御回路を
    介して或いは直接に照明光源調整回路を駆動して、前記
    眼底照明光源の光量を変化させる光量調節手段とを有す
    ることを特徴とする眼科装置。
  7. 【請求項7】 前記操作判別手段において、前記本体が
    操作されていないと判断された場合に、前記制御回路を
    介して或いは直接に駆動し前記固定基台に対して前記摺
    動基台を固定する固定手段を有する請求項6に記載の眼
    科装置。
  8. 【請求項8】 固定基台に対して水平方向に移動可能な
    摺動基台と、該摺動基台に搭載した本体と、操作桿を操
    作して前記摺動基台を水平方向に摺動する摺動手段と、
    前記摺動基台に取り付けた案内軸と、該案内軸を軸とし
    て摺動及び回転自在に設けた案内管と、該案内管の両端
    に設けた第1の案内部材と、該第1の案内部材と係合し
    前記固定基台に取り付けた第2の案内部材とを有するこ
    とを特徴とする眼科装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の案内部材は前記案内管に連動
    して回転するようにした請求項8に記載の眼科装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007252832A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nidek Co Ltd 眼科装置
CN107788945A (zh) * 2017-10-24 2018-03-13 广州市博视医疗保健研究所 一种眼科检查机器人
JP2022084829A (ja) * 2016-03-23 2022-06-07 ビュームテクノロジー カンパニー.リミテッド. 視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバ

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