JPH0618137B2 - プラスチック磁石用金型 - Google Patents
プラスチック磁石用金型Info
- Publication number
- JPH0618137B2 JPH0618137B2 JP61148277A JP14827786A JPH0618137B2 JP H0618137 B2 JPH0618137 B2 JP H0618137B2 JP 61148277 A JP61148277 A JP 61148277A JP 14827786 A JP14827786 A JP 14827786A JP H0618137 B2 JPH0618137 B2 JP H0618137B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- ferromagnetic
- mold
- cavity
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
本発明は、各種の電子機器産業機器に用いられるモータ
ーに使用されるリング状のプラスチック磁石用金型に関
するものであり、その磁石は第1図に示すようにリング
体の半径方向Hと軸方向Vの2方向に磁気特性を有する
ものである。
ーに使用されるリング状のプラスチック磁石用金型に関
するものであり、その磁石は第1図に示すようにリング
体の半径方向Hと軸方向Vの2方向に磁気特性を有する
ものである。
従来より、モーター特性の精度を向上させるため、半径
方向に磁気特性を有するリング状のモーター駆動用磁石
と軸方向に磁気特性を有するリング状のFG検出用磁石
を別々に作製し、前記2つの磁石を接着して使用する方
法が用いられていた。しかしながら、この手法は2つの
磁石があらかじめ必要となり、部品数が増え、かつ接着
工程が必要となるため製造原価が高くなるという欠点が
あった。 また、従来より第3図のように強磁性と非磁性を組み合
わせた金型構造を用いることにより、半径方向と軸方向
に磁路をつくり磁場印加時に強制的に半径方向と軸方向
に磁力線を流してやることで前記の駆動用磁石とFG検
出用磁石を一体成形する方法も知られている。しかしな
がらこの手法は、軸方向に設けられた磁路により磁石内
に、軸方向に多量の磁力線が入り込むことで磁石内の半
径方向に充分な磁力線が流れず、強磁性体粉末を均一に
半径方向に配向させられないため半径方向の磁気特性
が、半径方向にのみ強磁性体粉末を配向させた時と比較
して低下するという欠点があった。
方向に磁気特性を有するリング状のモーター駆動用磁石
と軸方向に磁気特性を有するリング状のFG検出用磁石
を別々に作製し、前記2つの磁石を接着して使用する方
法が用いられていた。しかしながら、この手法は2つの
磁石があらかじめ必要となり、部品数が増え、かつ接着
工程が必要となるため製造原価が高くなるという欠点が
あった。 また、従来より第3図のように強磁性と非磁性を組み合
わせた金型構造を用いることにより、半径方向と軸方向
に磁路をつくり磁場印加時に強制的に半径方向と軸方向
に磁力線を流してやることで前記の駆動用磁石とFG検
出用磁石を一体成形する方法も知られている。しかしな
がらこの手法は、軸方向に設けられた磁路により磁石内
に、軸方向に多量の磁力線が入り込むことで磁石内の半
径方向に充分な磁力線が流れず、強磁性体粉末を均一に
半径方向に配向させられないため半径方向の磁気特性
が、半径方向にのみ強磁性体粉末を配向させた時と比較
して低下するという欠点があった。
本発明は、半径方向の磁気特性を落とさずにかつ軸方向
にも回転検出用に充分な磁気特性をもったプラスチック
磁石を得んとして研究した結果、磁場印加中に発生する
金型の円錐形状強磁性体からの洩れ磁束をキャビティ部
の上方に配置したリング状の強磁性体に集中させること
により得られるとの知見を得、更に此の知見に基づき研
究を進めて本発明を完成するに至ったものである。
にも回転検出用に充分な磁気特性をもったプラスチック
磁石を得んとして研究した結果、磁場印加中に発生する
金型の円錐形状強磁性体からの洩れ磁束をキャビティ部
の上方に配置したリング状の強磁性体に集中させること
により得られるとの知見を得、更に此の知見に基づき研
究を進めて本発明を完成するに至ったものである。
本発明は、熱可塑性樹脂中に強磁性体粉末を含有させた
成形材料を強磁性体粉末を配向させ得る磁場中に設置さ
れた金型のリング形状のキャビティ部に射出成形するこ
とでリング形状の磁石を得る際の強磁性体と非磁性体の
組み合わせた金型において、該キャビティ部2の内側は
強磁性体の円柱状のキャビティコア12よりなり、キャビ
ティ部2の外側は強磁性体のキャビティ枠7よりなり、
キャビティ部の上部にあって下部の直径がキャビティ部
の内径と等しい強磁性体の逆円錐形状磁極コア1を有
し、キャビティ部の上部にあって外径がキャビティ部の
外径と等しく、内径がキャビティ部の内径より大きく、
高さが逆円錐形状コア1より低い強磁性体のリング状枠
11を有し、及びキャビティ部の下部が非磁性体のキャ
ビティ下部コア5からなることを特徴とするプラスチッ
ク磁石用金型である。 本発明に係るプラスチック磁石用金型は第2図にに示さ
れており、本発明の金型は強磁性体の逆円錐状の磁極コ
ア1とキャビティ部2の上部の強磁性体のリング状枠1
1とその他の斜線部で示した強磁性体及びゴマ塩状部に
示した非磁性体の部材からなっており、電磁石コイル3
により誘起された磁束が図に示す矢印方向の磁路となる
ように構成されている。 本発明の金型は、磁極コア1が強磁性体で逆円錐形状構
造を有するため従来より半径方向にのみ磁化容易軸を持
たせるために用いられる第4図に示した金型の強磁性体
の円柱状構造の磁極コア8に比べ電磁石コイル3により
誘起された磁束を集中させる効果がありキャビティ部2
の半径方向に高磁力の磁束線を流すことができることの
みならず、強磁性体のキャビティ枠と強磁性体のリング
状枠11との距離が近づくため電磁石コイル3により誘
起された磁束が強磁性体のキャビティ枠7と強磁性体の
リング状枠11に引っ張られることにより、強磁性体の
磁極コア1からのキャビティ部2の軸方向への漏れ磁束
が発生し易くなり、この漏れ磁束を強磁性体のリング状
枠11に集中させることにより強磁性体粉末を軸方向に
も配向させることができるのである。強磁性体のリング
状枠12のない金型構造の場合、強磁性体の逆円錐形状
の磁極コア1からの漏れ磁束を集中的にキャビティ部2
の軸方向に流すことができず、軸方向の磁気特性が低下
してしまうのである。また、この強磁性体の磁極コアの
逆円錐形状のテーパー角αは45゜〜80゜が望まし
い。テーパー角αが80゜以上であると第4図の円柱状
構造の磁極コア9と同じ効果になり軸方向の磁気特性が
低下してしまうのである。またテーパー角αが45゜未
満であると強磁性体のキャビティ枠7と強磁性体のリン
グ状枠11との距離が近づきすぎるため磁極コア1から
の漏れ磁束が多くなりすぎ、これもだい3ずの金型構造
と同様に半径方向の磁気特性を低下させてしまうのであ
る。強磁性体のリング状枠11の寸法はリング状枠11
と磁極コア1との間の非磁性体の部分が1mm以上あれば
特に制限されるものではない。リング状枠11と磁極コ
ア1との間の寸法が1mm未満であると漏れ磁束が大きく
なりすぎ、第3図の金型構造と同様に軸方向に多量の磁
力線が入り込むことで半径方向の磁気特性を低下出させ
てしまうのである。
成形材料を強磁性体粉末を配向させ得る磁場中に設置さ
れた金型のリング形状のキャビティ部に射出成形するこ
とでリング形状の磁石を得る際の強磁性体と非磁性体の
組み合わせた金型において、該キャビティ部2の内側は
強磁性体の円柱状のキャビティコア12よりなり、キャビ
ティ部2の外側は強磁性体のキャビティ枠7よりなり、
キャビティ部の上部にあって下部の直径がキャビティ部
の内径と等しい強磁性体の逆円錐形状磁極コア1を有
し、キャビティ部の上部にあって外径がキャビティ部の
外径と等しく、内径がキャビティ部の内径より大きく、
高さが逆円錐形状コア1より低い強磁性体のリング状枠
11を有し、及びキャビティ部の下部が非磁性体のキャ
ビティ下部コア5からなることを特徴とするプラスチッ
ク磁石用金型である。 本発明に係るプラスチック磁石用金型は第2図にに示さ
れており、本発明の金型は強磁性体の逆円錐状の磁極コ
ア1とキャビティ部2の上部の強磁性体のリング状枠1
1とその他の斜線部で示した強磁性体及びゴマ塩状部に
示した非磁性体の部材からなっており、電磁石コイル3
により誘起された磁束が図に示す矢印方向の磁路となる
ように構成されている。 本発明の金型は、磁極コア1が強磁性体で逆円錐形状構
造を有するため従来より半径方向にのみ磁化容易軸を持
たせるために用いられる第4図に示した金型の強磁性体
の円柱状構造の磁極コア8に比べ電磁石コイル3により
誘起された磁束を集中させる効果がありキャビティ部2
の半径方向に高磁力の磁束線を流すことができることの
みならず、強磁性体のキャビティ枠と強磁性体のリング
状枠11との距離が近づくため電磁石コイル3により誘
起された磁束が強磁性体のキャビティ枠7と強磁性体の
リング状枠11に引っ張られることにより、強磁性体の
磁極コア1からのキャビティ部2の軸方向への漏れ磁束
が発生し易くなり、この漏れ磁束を強磁性体のリング状
枠11に集中させることにより強磁性体粉末を軸方向に
も配向させることができるのである。強磁性体のリング
状枠12のない金型構造の場合、強磁性体の逆円錐形状
の磁極コア1からの漏れ磁束を集中的にキャビティ部2
の軸方向に流すことができず、軸方向の磁気特性が低下
してしまうのである。また、この強磁性体の磁極コアの
逆円錐形状のテーパー角αは45゜〜80゜が望まし
い。テーパー角αが80゜以上であると第4図の円柱状
構造の磁極コア9と同じ効果になり軸方向の磁気特性が
低下してしまうのである。またテーパー角αが45゜未
満であると強磁性体のキャビティ枠7と強磁性体のリン
グ状枠11との距離が近づきすぎるため磁極コア1から
の漏れ磁束が多くなりすぎ、これもだい3ずの金型構造
と同様に半径方向の磁気特性を低下させてしまうのであ
る。強磁性体のリング状枠11の寸法はリング状枠11
と磁極コア1との間の非磁性体の部分が1mm以上あれば
特に制限されるものではない。リング状枠11と磁極コ
ア1との間の寸法が1mm未満であると漏れ磁束が大きく
なりすぎ、第3図の金型構造と同様に軸方向に多量の磁
力線が入り込むことで半径方向の磁気特性を低下出させ
てしまうのである。
本発明の金型を使用して成形することにより、磁石の半
径方向と直角方向にも強磁性体粉末を配向させることが
できるため、磁石の半径方向の磁気特性を損なうことな
く軸方向にも回転検出用に充分な磁気特性をもったプラ
スチック磁石が得られ、しかも一体成形であるため製造
原価も安くなり、2方向に磁化容易軸をもつプラスチッ
ク磁石の成形用金型として好適である。
径方向と直角方向にも強磁性体粉末を配向させることが
できるため、磁石の半径方向の磁気特性を損なうことな
く軸方向にも回転検出用に充分な磁気特性をもったプラ
スチック磁石が得られ、しかも一体成形であるため製造
原価も安くなり、2方向に磁化容易軸をもつプラスチッ
ク磁石の成形用金型として好適である。
第1図は2方向に磁化容易軸をもつリング状磁石の断面
図、第2図は本発明の金型構造の断面図、第3図は2方
向に磁化容易軸を持たせるための従来より用いられてい
る金型の断面図及び第4図は半径方向にのみ磁化容易軸
を持たせるために従来より用いられていた金型の断面図
である。斜線部は強磁性体を、矢印は磁路を示す。 符号の説明 1:磁極コア、2:キャビティ部、 3:電磁石コイル、4:キャビティ上部枠、 5:キャビティ下部コア、6:下部コア、 7:キャビティ枠、8:磁極コア、 9:磁極コア、10:リング状磁石、 11:リング状枠、12:キャビティコア
図、第2図は本発明の金型構造の断面図、第3図は2方
向に磁化容易軸を持たせるための従来より用いられてい
る金型の断面図及び第4図は半径方向にのみ磁化容易軸
を持たせるために従来より用いられていた金型の断面図
である。斜線部は強磁性体を、矢印は磁路を示す。 符号の説明 1:磁極コア、2:キャビティ部、 3:電磁石コイル、4:キャビティ上部枠、 5:キャビティ下部コア、6:下部コア、 7:キャビティ枠、8:磁極コア、 9:磁極コア、10:リング状磁石、 11:リング状枠、12:キャビティコア
Claims (1)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂中に強磁性体粉末を含有させ
た成形材料を強磁性体粉末を配向させ得る磁場中に設置
された金型のリング形状のキャビティ部に射出成形する
ことでリング形状の磁石を得る際の強磁性体と非磁性体
の組み合わせた金型において、該キャビティ部2の内側
は強磁性体の円柱状のキャビティコア12よりなり、キャ
ビティ部2の外側は強磁性体のキャビティ枠7よりな
り、キャビティ部の上部にあって下部の直径がキャビテ
ィ部の内径と等しい強磁性体の逆円錐形状磁極コア1を
有し、キャビティ部の上部にあって外径がキャビティ部
の外径と等しく、内径がキャビティ部の内径より大き
く、高さが逆円錐形状磁極コア1より低い強磁性体のリ
ング状枠11を有し、及びキャビティ部の下部が非磁性
体のキャビティ下部コア5からなることを特徴とするプ
ラスチック磁石用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61148277A JPH0618137B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | プラスチック磁石用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61148277A JPH0618137B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | プラスチック磁石用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS636823A JPS636823A (ja) | 1988-01-12 |
JPH0618137B2 true JPH0618137B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=15449166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61148277A Expired - Lifetime JPH0618137B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | プラスチック磁石用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618137B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4753420B2 (ja) * | 2005-10-05 | 2011-08-24 | 河西工業株式会社 | 樹脂成形品の成形方法並びに成形金型 |
EP3461612B1 (en) | 2017-03-27 | 2022-06-08 | Technocrats Corporation | Undercut processing mechanism and molding die assembly |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59159519A (ja) * | 1983-03-01 | 1984-09-10 | Daido Steel Co Ltd | 異方性磁石の製造装置 |
-
1986
- 1986-06-26 JP JP61148277A patent/JPH0618137B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS636823A (ja) | 1988-01-12 |
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