JPH06179412A - テーピング電子部品の接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テーピング電子部品の接続装置に関するもの
で、従来の作業時にテーピング電子部品が折れ曲がり、
また、テーピング電子部品の浮き上がりが生じ作業性が
悪いということを改善し、その上作業時間の短縮及び一
定数で同一品種のテーピング電子部品を巻装したリール
の作成が可能とすることを目的としている。 【構成】 テーピング電子部品１どうしを接続する接続
部２を有し、この接続部２の両側に接続台１０より低い
位置に取り付けられた供給リール１６ならびに巻取りリ
ール１５を備え、この両リールをを保持するリール保持
部１４Ａ，１４Ｂに結合されそれぞれのリールを回転さ
せるモータ７と、このモータ７を制御する制御部８を有
し、搬送中のテーピング電子部品１を保持するガイド４
を備え、テーピング電子部品１内の電子部品の数を計測
する計測部３及び品種を認識する認識部６より構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子部品実装機において
用いられるテーピング電子部品の接続装置に関するも
の。

【０００２】

【従来の技術】従来のテーピング電子部品の接続装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。図４は従来のテ
ーピング電子部品の接続装置（特開平４−２３７１９３
号公報）の斜視図を示し、図５は、テーピング電子部品
１の構成についての斜視図を示す。

【０００３】従来は、図５に示すように一定の間隔を持
って電子部品１９を収納する部品収納部２０を設けると
ともに搬送孔２１を設けたテープ台紙２２に、上記部品
収納部２０に収納した電子部品１９を部品収納部２０内
に保持するカバーテープ２３を貼付けて構成したテーピ
ング電子部品１を接続するに当り、図４に示すようにテ
ーピング電子部品１の終端部と、他のテーピング電子部
品１の始端部とを重ねて切断する切断部９と、切断され
たテーピング電子部品１の終端部と始端部を切断面で突
き合わせて接続する接続台１０と、この接続台１０にテ
ーピング電子部品１を接続するための接着テープを供給
するテープ供給部１１と、上記切断の加工ならびに接続
の加工の際にテーピング電子部品１を押圧するレバー１
２と、このレバー１２に取り付けられ上記接着テープを
切断するカッター部１３と、上記接続台１０より高い位
置で供給リール１６ならびに巻取りリール１５を保持す
るリール保持部１４と、上記リール保持部１４に取り付
けられ使用途中のテーピング電子部品１の巻取り、供給
を行う際に供給リール１６ならびに巻取りリール１５を
手動で回転させるハンドル１７より構成されているテー
ピング電子部品の接続装置により、使用途中のテーピン
グ電子部品１の接続が行われていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のテーピ
ング電子部品の接続装置ではリール保持部１４が接続台
１０より高い位置にあり、テーピング電子部品１の搬送
経路にテーピング電子部品１を保持する箇所がなかった
ので、テーピング電子部品１の終端部と始端部を接続す
るときに接続台１０でテーピング電子部品１の接続の作
業性が悪くなっていた。

【０００５】また、図６に示すように接続の加工後に接
続されたテーピング電子部品１は、リール保持部１４が
接続台１０より高い位置に取り付けられているので接続
された部分で折れ曲がりが発生し、この折れ曲がりによ
ってテーピング電子部品１のテープ台紙２２からカバー
テープ２３が剥がれ電子部品１９が部品収納部２０より
飛び出ることがあった。

【０００６】また、テーピング電子部品１を接続するた
めには、一旦、使用途中のテーピング電子部品１を巻取
りリール１５から供給リール１６に巻き替える作業が必
要であるが、この巻き替え作業が手動であったので作業
に時間がかかり、さらに、テーピング電子部品１どうし
を接続するときに電子部品１９の品種を肉眼によって確
認するしかなく、異なった品種のテーピング電子部品１
どうしを接続する可能性があった。そのうえ、接続した
テーピング電子部品１を供給リール１６から巻取りリー
ル１５に巻戻す際に、テーピング電子部品１に収納され
た電子部品１９の正確な数の把握が不可能であったの
で、一定数の電子部品１９を巻装したリールの作成をす
ることができなかった。

【０００７】本発明は従来の課題を解決し、接続時のテ
ーピング電子部品の浮き上がりを抑え作業性をよくし、
接続作業後のテーピング電子部品の折れ曲がりを防いで
カバーテープの剥がれをなくし、また、作業時間を短縮
することができ、しかも品種管理ならびに正確な数量の
管理が可能なテーピング電子部品の接続装置を提供する
ものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のテーピング電子部品の接続装置は、使用途中
のテーピング電子部品どうしを接続する接続部と、この
接続部の両端に配置され、かつ接続部の接続台より低い
位置に取り付けられた供給リールならびに巻取りリール
と、この供給リールならびに巻取りリールを保持するリ
ール保持部に結合され供給リールならびに巻取りリール
を回転させるモータと、テーピング電子部品の搬送経路
に設けられ電子部品の数量を計測する計測部と、同じく
上記搬送経路に設けられテーピング電子部品を保持する
ガイドと、台の上に設けられテーピング電子部品の品種
を認識する認識部と、上記計測部に接続されてリール保
持部に結合されたモータの制御を行う制御部より構成さ
れている。

【０００９】

【作用】使用途中のテーピング電子部品どうしを接続す
る接続台より低い位置に供給リールならびに巻取りリー
ルを取り付けたことにより、テーピング電子部品の接続
の加工後の接続された部分におけるテーピング電子部品
の折れ曲がりの発生を防ぎカバーテープのテープ台紙か
らの剥がれをなくすことができ、搬送経路にテーピング
電子部品を保持するガイドを設けたことにより、接続作
業時のテーピング電子部品の浮き上がりをなくし作業性
を良くすることができ、また、供給リールならびの巻取
りリールを保持するリール保持部にモータを搭載するこ
とにより、接続作業の時間短縮が図れ作業者の負担を軽
減し、そのうえ、テーピング電子部品の搬送経路に電子
部品の数量を計測する計測部を設けたことによりテーピ
ング電子部品の数量管理ができ、さらに、台の上にテー
ピング電子部品の品種を認識する認識部を設けたことに
より、テーピング電子部品の品種管理ができ、一定数で
同一品種のテーピング電子部品を巻装したリールの作成
が可能となる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。

【００１１】図１に本発明の一実施例におけるテーピン
グ電子部品の接続装置の斜視図を示す。本発明のテーピ
ング電子部品の接続装置は、使用途中のテーピング電子
部品１どうしを接続する接続部２と、この接続部２の両
端に配置され、かつ接続部２の接続台１０より低い位置
に取り付けられたリール保持部１４と、テーピング電子
部品１の搬送経路に設けられ電子部品１９の数量を計測
する計測部３と、同じく上記搬送経路に設けられテーピ
ング電子部品１を保持するガイド４と、台５の上に設け
られテーピング電子部品１の品種を認識する認識部６
と、上記計測部３に接続されてリール保持部１４に結合
されたモータ７の制御を行う制御部８より構成されてい
る。

【００１２】図２に上記接続部２を示す。この接続部２
はベース２５上にテーピング電子部品１の終端部と他の
テーピング電子部品１の始端部とを重ねて切断する切断
部９と、切断されたテーピング電子部品１の終端部と始
端部を切断面で突き合わせて接続する接続台１０と、こ
の接続台１０にテーピング電子部品１を接続する接着テ
ープを供給するテープ供給部１１と、上記切断部９での
切断加工ならびに接続の加工の際にテーピング電子部品
１を押圧するレバー１２と、このレバー１２に取り付け
られ上記接着テープを切断するカッター部１３とを設け
て構成されている。

【００１３】図３に本発明の一実施例におけるテーピン
グ電子部品の接続装置の正面図を示す。巻取りリールな
らびに供給リール１６をテーピング電子部品の接続部２
の接続台１０より低い位置に取り付けているので、テー
ピング電子部品１の接続後に発生するテーピング電子部
品１の接続された部分での折れ曲がりを防ぐことがで
き、また、搬送経路にガイド４を設けたことにより接続
作業時の接続面でのテーピング電子部品１の浮き上がり
をなくすことができる。また、リール保持部１４にはモ
ータ７を搭載し、供給リール１６ならびに巻取りリール
１５はモータ７と結合された状態で取り付けられる。そ
して、計測部３はリール保持部１４Ａに取り付けられた
ガイド４に結合されたセンサー１８により構成されてい
る。

【００１４】以下、本発明のテーピング電子部品の接続
装置を用いたテーピング電子部品１の接続方法を示す。
端数のテーピング電子部品１が巻かれた使用途中のリー
ルはリール保持部１４Ａに取り付けられ、テーピング電
子部品１は一旦モータ７によって自動的にリール保持部
１４Ｂの供給リール１６に巻取られる。

【００１５】次に別の使用途中のリールに巻かれたテー
ピング電子部品１が認識部６として用いたバーコードリ
ーダにより先のリール保持部１４Ｂの供給リール１６に
巻取られたものと同一品種であることが、それぞれのリ
ールに取り付けられたバーコード２４を用いて確認され
た後、リールはリール保持部１４Ａに取り付けられ、こ
のリールに巻かれたテーピング電子部品１の先端と先に
リール保持部１４Ｂの供給リール１６に巻取られたテー
ピング電子部品１の後端とが図２に示されたテーピング
電子部品の接続部２により接続される。

【００１６】さらに、接続されたテーピング電子部品１
は再びモータ７によってリール保持部１４Ｂの供給リー
ル１６に巻取られる。上記作業をテーピング電子部品１
が供給リール１６に満杯に巻取られるまで繰り返す。供
給リール１６が満杯になったらテーピング電子部品の巻
かれていない空のリールを巻取りリール１５としてリー
ル保持部１４Ａに取り付け、テーピング電子部品１をリ
ール保持部１４Ｂの供給リール１６からリール保持部１
４Ａの巻取りリール１５に巻取る。この時に、テーピン
グ電子部品１の搬送経路に設けられたセンサー１８がテ
ーピング電子部品１の搬送孔２１を計測することによっ
て、巻取られているテーピング電子部品１内の電子部品
１９の数が計測され、その信号が制御部８に送られ、そ
の信号によってリール保持部１４Ａの巻取りリール１５
に必要な数の電子部品１９が巻取られると制御部８がモ
ータ７を停止させる。この停止した状態でテーピング電
子部品の接続部２の切断部９によってテーピング電子部
品１が切断され、一定数のテーピング電子部品１を巻取
ったリールが作成される。

【００１７】なお、本実施例では認識部６をバーコード
リーダとしたが、これは、センサーや画像認識装置とし
てもよく、また、センサー１８で搬送孔２１を計測する
としたがこれは電子部品１９を直接計測してもよい。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明のテーピング電子部
品の接続装置は、使用途中のテーピング電子部品どうし
を接続する接続部より低い位置に供給リールならびに巻
取りリールを取り付けたことにより、テーピング電子部
品の接続の加工後の接続された部分でのテーピング電子
部品の折れ曲がりの発生を防ぎカバーテープのテープ台
紙からの剥がれをなくすことができ、搬送経路にテーピ
ング電子部品を保持するガイドを設けたことにより、接
続作業時のテーピング電子部品の浮き上がりをなくし作
業性を良くすることができ、また、供給リールならびに
巻取りリールを保持するリール保持部にモータを搭載す
ることにより、接続作業の時間短縮が図れ作業者の負担
を軽減し、そのうえ、テーピング電子部品の搬送経路に
電子部品の数量を計測する計測部を設けたことによりテ
ーピング電子部品の数量管理ができ、さらに、台の上に
テーピング電子部品の品種を認識する認識部を設けたこ
とにより、テーピング電子部品の品種管理ができ、一定
数で同一品種のテーピング電子部品を巻装したリールの
作成を可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるテーピング電子部品
の接続装置を示す斜視図

【図２】同装置内の接続装置を示す斜視図

【図３】同装置の正面図

【図４】従来のテーピング電子部品の接続装置を示す斜
視図

【図５】テーピング電子部品の接続装置を示す斜視図

【図６】従来のテーピング電子部品の接続装置での接続
作業後のテーピング電子部品の状態を示す図

【符号の説明】 １ テーピング電子部品 ２ 接続部 ３ 計測部 ４ ガイド ５ 台 ６ 認識部 ７ モータ ８ 制御部 ９ 切断部 １０ 接続台 １１ テープ供給部 １２ レバー １３ カッター部 １４ リール保持部 １５ 巻取りリール １６ 供給リール １７ ハンドル １８ センサー １９ 電子部品 ２０ 部品収納部 ２１ 搬送孔 ２２ テープ台紙 ２３ カバーテープ ２４ バーコード ２５ ベース

フロントページの続き (72)発明者 根岸 重節 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中塚 茂樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田村 聡一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 使用途中のテーピング電子部品どうしを
   接続する接続部と、この接続部の両端に配置され、且つ
   接続部の接続台より低い位置に取り付けられた供給リー
   ルならびに巻取りリールと、この供給リールならびに巻
   取りリールを保持するリール保持部に結合されそれぞれ
   のリールを回転させるモータと、テーピング電子部品の
   搬送経路に設けられ電子部品の数量を計測する計測部
   と、同じく上記搬送経路に設けられテーピング電子部品
   を保持するガイドと、台の上に設けられテーピング電子
   部品の品種を認識する認識部と、上記計測部に接続され
   てリール保持部に結合されたモータの制御を行う制御部
   からなるテーピング電子部品の接続装置。