JPH06179271A - シリアルインパクトプリンタ - Google Patents

シリアルインパクトプリンタ

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JPH06179271A
JPH06179271A JP11491893A JP11491893A JPH06179271A JP H06179271 A JPH06179271 A JP H06179271A JP 11491893 A JP11491893 A JP 11491893A JP 11491893 A JP11491893 A JP 11491893A JP H06179271 A JPH06179271 A JP H06179271A
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platen
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Application number
JP11491893A
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English (en)
Inventor
Atsuo Sakaida
惇夫 坂井田
Yasuji Chikaoka
保二 近岡
Yasuo Imoto
保雄 井元
Akira Ninomiya
明 二宮
Yoshiyuki Yamada
儀行 山田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/02Platens
    • B41J11/10Anvil or like character-size platens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/20Platen adjustments for varying the strength of impression, for a varying number of papers, for wear or for alignment, or for print gap adjustment

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字ワイヤに対向する突起部が設けられたプ
ラテンを有するシリアルインパクトプリンタにおいて、
印字ワイヤの打撃により、不要な陰影を生じることな
く、鮮明に印字できる。 【構成】 印字ワイヤ25bが印字用紙Pを打撃する
と、突起21bとの間の小面積に圧力が集中して鮮明に
印字する。また、突起21a,21cは、クッション部
材からなるスペーサ23により周りを取り囲まれている
ため、印字用紙Pとの間に強い圧力が働かず、印字用紙
Pの下層の用紙に突起21a,21cによる不要な陰影
を生じることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字ワイヤによって印
字媒体に打撃を加えて印字を行うシリアルインパクトプ
リンタに係り、特に、印字ワイヤに対向してプラテンに
突起部を設けたシリアルインパクトプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インパクトプリンタは、カー
ボン紙等の感圧紙を重ねた複写式印字用紙に対し、一括
して印字を行うのに利用されている。このため、この種
のインパクトプリンタには、重ねられた印字用紙が多数
枚(例えば10枚程度)になっても、すべての印字用紙
に対して鮮明に印字できることが要望されていた。
【0003】ところが、多数枚の印字用紙に対して鮮明
に印字するには、次の二つの問題点があった。一つは、
最下層の印字用紙にも充分な濃さで印字を行うために
は、印字ワイヤを強く駆動した方がよいが、印字ワイヤ
からの打撃力が強すぎると最上層の印字用紙に穿孔が生
じるという問題である。もう一つは、下層の印字用紙に
なるほど伝達される打撃力が分散するため、印字される
文字がぼけやすいという問題である。
【0004】そこで、これらの問題点を解決するため
に、本願発明者らは、特願平4−164196号に示し
たシリアルインパクトプリンタを完成した。このプリン
タには、印字用紙を挟んで印字ヘッドに対面して配設さ
れ、印字ヘッドの動きに同期して印字ヘッドと平行に動
くプラテンが備えられ、しかも、そのプラテンには、印
字ワイヤに対向して突起部が設けられている。そして、
印字ワイヤが印字用紙に打撃を加えると、印字用紙が印
字ワイヤと突起部との間に挟まれ、打撃力が分散するこ
となく小面積に集中する。この結果、多数枚セットの複
写式印字用紙に印字する場合でも、印字用紙の全葉にわ
たって鮮明に印字することができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のプリ
ンタによる印字では、図25に示すように、印字ワイヤ
90bが多数枚セットの複写式印字用紙Pを打撃する
と、印字用紙Pには圧力P1が加わり、印字用紙Pは、
矢印Aの方向に強く動かされる。このため、突起94b
からも圧力P2が加わる。
【0006】ところが、突起94bの近傍には、突起9
4bと同じ高さの突起94a,94cが設けられてお
り、これらの突起も印字用紙Pに当接している。このた
め、印字用紙Pが、矢印Aの方向に動くと、印字用紙P
には、突起94a,94cからも、圧力P3,P4が加
わっていた。この結果、感圧紙である印字用紙Pには、
下層の用紙に不要な陰影が生じる場合があった。特に、
印字濃度を上げるために、プラテンを圧電素子などによ
って振動させる構成を有するインパクトプリンタにおい
ては、突起側からも積極的に圧力を加えることになり、
不要な陰影が現れやすかった。
【0007】そこで本発明は、多数枚セットの複写式印
字用紙に印字する場合でも、印字用紙の全葉にわたって
鮮明に印字できると共に、印字用紙に不要な陰影を生じ
させないシリアルインパクトプリンタを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を採った。即ち、印字媒体に沿って動く印字ヘッドと、
該印字ヘッドと対面して平行に動くプラテンと、前記印
字ヘッドの印字ワイヤに対向して、前記プラテンに設け
られた突起部とを備え、前記印字ワイヤが、前記突起部
との間で印字媒体を挟んで打撃を加えることによって印
字するシリアルインパクトプリンタであって、押圧力に
対して、前記突起部よりも変形しやすいスペーサを、前
記突起部の近傍に設けたことを特徴とするシリアルイン
パクトプリンタの構成がそれである。
【0009】
【作用】前記構成を有する本発明のシリアルインパクト
プリンタによれば、印字ワイヤに対向する突起部と、突
起部より変形しやすいスペーサとが、プラテンに配設さ
れている。そして、印字ワイヤが印字用紙を打撃する
と、その印字ワイヤとそれに対向する突起部との間に印
字用紙が挟まれて印字がなされる。このとき、印字ワイ
ヤの打撃力は、ほとんど分散することなく印字ワイヤと
それに対向する突起部との間の小面積に集中し、印字ワ
イヤの打撃した位置に鮮明な印字がなされる。
【0010】また、突起部の近傍に配設されたスペーサ
は、印字用紙を支持して、別の突起部から印字用紙に対
して強い圧力が加わるのを防ぐ。このスペーサは、突起
部よりも柔軟で変形しやすく、しかも突起部より広い面
積で印字用紙に接触して印字用紙を支持しているので、
スペーサからは印字用紙に対して微弱な圧力しか加わら
ない。
【0011】この結果、多数枚セットの複写式印字用紙
に印字する場合でも、印字用紙の全葉にわたって鮮明に
印字でき、特に下層の印字用紙に不要な陰影が生じるこ
とも無い。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は第1実施例としてのプリンタの印字ヘッド
およびプラテン付近を示す斜視図、図2は同部分の断面
図である。プリンタ1には、印字ヘッド2が、メインガ
イド軸3とサブガイド軸4に支持されたキャリッジ5に
搭載されることにより、所定の印字位置にある印字用紙
Pの印字面に対向する位置で、軸方向に往復動自在に設
けられている。一方、プラテン6は、板バネ7を介して
フレーム8に支持され、このフレーム8と共に、メイン
ガイド軸9とサブガイド軸10に支持されたキャリッジ
11に搭載されることにより、印字用紙Pを挟んで印字
ヘッド2に対向する位置で、軸方向に往復動自在に設け
られている。各軸3,4,9,10は各々平行に配設さ
れている。
【0013】印字ヘッド2が搭載されたキャリッジ5お
よびプラテン6が搭載されたキャリッジ11は、相互に
対応する位置でタイミングベルト12,13に係留され
ている。このタイミングベルト12,13は、メインガ
イド軸3,9に直交する方向に伸びる駆動軸14に固定
された同一径の駆動ローラ15,16と、これら各々に
対応したローラ間(図示略)に張設されている。かくし
て、印字ヘッド2とプラテン6は絶えず向いあった状態
で同方向に移動可能となる。駆動軸14はモータ(図示
略)からの駆動機構に連結されている。また、印字用紙
Pの搬送方向の上流および下流には、一対の紙送りロー
ラ17a,17bおよび18a,18bが設けられてい
る。
【0014】印字ヘッド2には、フレキシブル基板19
が接続され、このフレキシブル基板19を介して、制御
装置(図示略)からの印字情報が印字ヘッド2へ送られ
るようになっている。なお、印字ヘッド2には、複数の
印字ユニットが放射状に配設され、この印字ユニットに
は、印字用紙Pを印打する印字ワイヤと、この各印字ワ
イヤごとに圧電素子と、この圧電素子の伸縮変位を拡大
して印字ワイヤに伝える運動伝達機構とを備えている。
【0015】図3はプラテン6付近の概略図である。板
バネ7のプラテン6とは反対側の面には積層形の圧電素
子20が配設されている。この圧電素子20は、印加さ
れた数kHzから超音波領域の交流電圧に応答してプラ
テン6方向へ伸縮運動をするように構成されている。
【0016】また、プリンタ1には、印字用紙Pの量お
よび質をセンサ(図示略)により検知し、これによりプ
ラテン6に振動を付与するか否かを判断する制御回路
(図示略)が備えられている。そして、例えば、印字用
紙Pが多数枚セットの複写式印字用紙の場合は、プラテ
ン6に振動を付与する必要があると判断され、圧電素子
20に交流電圧が印加されるように構成されている。
【0017】図4は、プラテン6の断面図である。プラ
テン面には、印字ワイヤ先端と略同一径の突起21a,
21b,…を有する突起部21が設けられている(図で
は、突起を3つに簡略化して示した)。これらの突起2
1a,21b,…は、印字ヘッド2の印字ワイヤの配列
と1対1で対向している。突起部21の材質としては、
超硬合金、タングステン、セラミックジルコニア等の十
分な硬度と耐久性を有するものが適しており、上記材質
より成る突起部21をプラテン6とは別体の構成とす
る。そして、突起部21をステンレス製等のプラテン6
のプラテン面に形成された凹部に嵌合して接着すること
により固定している。
【0018】更に、スペーサ23が、突起21a,21
b,…を取り巻いて、各突起21a,21b,…とほぼ
同じ高さとなるように設けられている。このスペーサ2
3の材質としては、ウレタン、シリコーンゴム、発砲ゴ
ム等の合成樹脂による柔軟で変形しやすいクッション部
材が適している。このスペーサ23は、接着剤などによ
りプラテン面に接着される。
【0019】次に、このように構成されたプリンタ1の
印字動作について説明する。先に示した図2において、
印字用紙Pは用紙の搬送方向にある一対の紙送りローラ
17a,17b,18a,18bによって所定の印字位
置へ送られる。そして、印字ヘッド2の所望の印字ワイ
ヤが、所定の印字位置に送られた印字用紙Pにインクリ
ボンIRを介して打撃を加えることで印字する。印字用
紙Pが複写式印字用紙の場合は、最上部の1枚目はイン
クリボンIRによって印字されるが、2枚目以下は印字
ヘッド2の打撃力によってカーボンによる写しが得られ
るようになっている。
【0020】更に、印字する際に、制御回路(図示略)
がプラテン6に振動を付与する必要があると判断する
と、圧電素子20に交流電圧が印加される。これによ
り、圧電素子20はプラテン6方向に伸縮運動し、板バ
ネ7を介してプラテン6に振動を付与するようになる。
この振動の周波数は、前記印字ワイヤが印字用紙Pに圧
接状態にある間に1から数回の振動が付与されるように
適宜設定されている。
【0021】また、ホストコンピュータ(図示略)から
の印字情報の送信に同期して、モータ(図示略)により
駆動軸14が回転され、その回転にともなって駆動ロー
ラ15,16が回転される。これにより、印字ヘッド2
を搭載したキャリッジ5がタイミングベルト12を介し
て印字用紙Pの表面側を走行し、この移動に追随して、
プラテン6を搭載したキャリッジ11がタイミングベル
ト13を介して印字用紙Pの裏面側を走行する。その移
動速度は駆動ローラ15,16が同一径であることから
全く同じである。従って、プラテン6は圧電素子20に
より振動を付与されながら、印字ヘッド2が印字用紙P
の表面側に沿って走行するのに同期して、印字用紙Pを
挟んで、その裏面側を走行する。そして、一行分の印字
が終了すると、印字用紙Pは用紙の搬送方向にある一対
の紙送りローラ17a,17b,18a,18bによっ
て所定の長さ分搬送される。
【0022】次に、印字の際における突起部及びスペー
サの働きについて説明する。図5に示すように、印字ワ
イヤ25bが、多数枚セットの複写式印字用紙Pを打撃
すると、圧力P1が加わって、印字用紙Pは、印字ワイ
ヤ25bを中心にして矢印Aの方向に強く動かされる。
このとき、スペーサ23は、印字用紙Pから伝わる圧力
によって変形して、印字ワイヤ25bに対向する突起2
1bを中心にしてくぼむ。しかし、突起21bそのもの
は、容易に変形しないので、突起21bからも印字用紙
Pに対して圧力P2が加えられる。これにより、圧力が
印字ワイヤ25bと突起21bとの間の小面積に集中し
て、鮮明な印字ができる。また、スペーサ23は柔軟に
変形して圧力を分散させて受け止めているので、スペー
サ23からの圧力によっては、感圧紙に着色することは
ない。ところで、突起21bの近傍には、突起21bと
同じ高さの突起21a,21cが設けられている。しか
し、これらの突起は、スペーサ23に周りを囲まれてお
り、印字用紙Pとの間に強い圧力が働かない。この結
果、印字用紙Pの下層の用紙に、突起21a,21cに
よる不要な陰影を生じることがない。
【0023】以上説明したように、第1実施例のシリア
ルインパクトプリンタによれば、印字の際には、印字用
紙の印字面に印字ワイヤの打撃力が加わると共に、プラ
テン側からも印字ワイヤの押圧力に反発する突起部から
の押圧力が加わる。更に、必要に応じてプラテンの振動
力を加えることもできるため、多数枚セットの複写式印
字用紙に印字する場合でも、印字用紙の全葉にわたって
鮮明な印字がなされる。
【0024】しかも、スペーサが、印字ワイヤの打撃に
よる圧力を分散して受け止め、打撃を加えていない印字
ワイヤに対向する突起からは、強い押圧力を発生させな
いため、印字用紙の下層の用紙に不要な陰影を生じるこ
とがない。このように、第1実施例のシリアルインパク
トプリンタでは、近傍の突起による陰影を防止するとい
う所期の目的を達することができた。しかしながら、ス
ペーサがあるため打撃圧の集中が緩和され、スペーサの
無い場合の印字品質に比べて、印字の鮮明さでは劣る恐
れがある。そこで、この点を改善して、さらに印字の鮮
明さが上がるように構成した例を、第2実施例以降に示
す。
【0025】まず、第2実施例について示す。第2実施
例としてのシリアルインパクトプリンタは、プラテン部
分以外は第1実施例のものと同一である。そこで、第1
実施例とは異なるプラテン部分についてのみ詳述するに
とどめる。また、後述する第3実施例以降の説明も同様
である。
【0026】第2実施例では、図6に示すように、プラ
テン6の突起21a,21b,…を取り巻いて、柔軟な
合成樹脂製のスペーサ31が設けられている。そして、
各突起21a,21b,…は、その先端部分がスペーサ
31から若干(例えば、0.3mm)突出した状態にな
っている。
【0027】このように構成されたプラテン6は、次の
ように働く。図7に示すように、印字ワイヤ25bが印
字用紙Pを打撃すると、印字用紙Pに圧力P1が加わ
り、印字用紙Pが印字ワイヤ25bを中心にして矢印A
の方向に強く動かされる。本実施例においては、突起2
1bの先端部分がスペーサ31より若干突出している。
このため、打撃の瞬間には打撃力がスペーサ31に吸収
されず、図5に示した第1実施例の場合よりも、突起2
1bが印字用紙Pに深くめり込む。この結果、より鮮明
な印字がなされる。
【0028】また、突起21bの周りでは、印字用紙P
がスペーサ31に当接して、印字用紙Pの矢印Aの方向
への動きが緩和される。このため、印字用紙Pが、他の
突起21a,21cに叩き付けられることはない。この
結果、印字用紙Pの下層の用紙に、突起21a,21c
による不要な陰影が生じない。なお、スペーサ31は柔
軟に変形して圧力を分散させて受け止めているので、ス
ペーサ31からの圧力によって感圧紙が着色することも
ない。
【0029】なお、突起21a,21b,…のスペーサ
31からの突出量があまりにも大きすぎると、スペーサ
31が設けられていないものと何ら変わらないことにな
るので、この突出量は僅かに突出している程度がよい。
具体的な突出量は、印字ワイヤの打撃力や突起同士の間
隔などによって適宜選択されるものである。
【0030】このように構成したプラテンを用いたシリ
アルインパクトプリンタでも、第1実施例と同様、下層
の用紙に不要な陰影が生じない。しかも、印字ワイヤに
よる印字用紙の打撃の瞬間には、印字用紙にスペーサが
接触していないので、一瞬の打撃力が緩和されず、第1
実施例に比べて、より鮮明な印字ができる。
【0031】次に、第3実施例について説明する。第3
実施例では、図8に示すように、プラテン6の突起21
a,21b,…を取り巻いて、柔軟な合成樹脂製のスペ
ーサ33が設けられている。そして、各突起21a,2
1b,…は、第2実施例と同様、その先端部分がスペー
サ33から若干突出した状態になっている。さらに、ス
ペーサ33には、一体に形成された凸部35a,35
b,…が設けられている。この凸部35a,35b…
は、各突起21a,21b,…の間に挟まれる位置にあ
る。
【0032】このように構成されたプラテン6は、次の
ように働く。図9に示すように、印字ワイヤ25bが印
字用紙Pを打撃すると、印字用紙Pに圧力P1が加わ
り、印字用紙Pが印字ワイヤ25bを中心にして矢印A
の方向に強く動かされる。本実施例も、突起21bの先
端部分がスペーサ33より若干突出している。このた
め、第2実施例と同様に、鮮明な印字がなされる。
【0033】また、突起21bからやや離れたところで
は、印字用紙Pがスペーサ33の凸部35b,35cに
よって支えられ、印字用紙Pの矢印Aの方向への動きが
緩和される。この結果、印字用紙Pの下層の用紙に、突
起21a,21cによる不要な陰影が生じない。なお、
スペーサ33は柔軟に変形して圧力を分散させて受け止
めているので、凸部35b,35cからの圧力によって
感圧紙が着色することもない。
【0034】次に、第4実施例について説明する。第4
実施例では、図10に示すように、プラテン6の突起2
1a,21b,…を取り巻いて、柔軟な合成樹脂製のス
ペーサ37が設けられている。スペーサ37は、第1実
施例と同様、各突起21a,21b,…とほぼ同じ高さ
にされている。さらに、スペーサ37には、各突起21
a,21b,…の周縁において、テーパ部39が形成さ
れている。
【0035】このように構成されたプラテン6は、次の
ように働く。図11に示すように、印字ワイヤ25bが
印字用紙Pを打撃すると、印字用紙Pに圧力P1が加わ
り、印字用紙Pが印字ワイヤ25bを中心にして矢印A
の方向に強く動かされる。本実施例においては、突起2
1bの周縁にテーパ部39が形成されている。このた
め、打撃の瞬間には打撃力がスペーサ37に吸収され
ず、図5に示した第1実施例の場合よりも、突起21b
が印字用紙Pに深くめり込む。この結果、より鮮明な印
字がなされる。
【0036】また、突起21bからやや離れたところで
は、印字用紙Pはスペーサ37によって支えられ、印字
用紙Pの矢印Aの方向への動きが緩和される。この結
果、印字用紙Pの下層の用紙に、突起21a,21cに
よる不要な陰影が生じない。なお、スペーサ37は柔軟
に変形して圧力を分散させて受け止めているので、スペ
ーサ37からの圧力によって感圧紙が着色することもな
い。
【0037】次に、第5実施例について説明する。上述
した4つの実施例では、突起の間隔が等間隔になってい
る場合を示してきた。一方、シリアルインパクトプリン
タには、印字ワイヤの間隔が等間隔になっていない場合
がある。したがって、当然、突起を印字ワイヤに1対1
で対向させた場合には、突起同士の間隔も不均等にな
る。このような場合には、プラテンを第5実施例のよう
に構成すると良い。
【0038】第5実施例では、図12に示すように、プ
ラテン6の各突起21a,21b,…は、不均等な間隔
になっている。そして、各突起21a,21b,…を取
り巻いて、突起同士の間隔が大きい箇所にはスペーサ4
1が、突起同士の間隔が小さい箇所にはスペーサ43
が、それぞれ配設されている。スペーサ41,43は、
それぞれ柔軟な合成樹脂製で、スペーサ43は、スペー
サ41に比べてやや硬く、変形しにくいものである。
【0039】このように構成されたプラテン6は、次の
ように働く。図13に示すように、印字ワイヤ25bが
印字用紙Pを打撃すると、印字用紙Pに圧力P1が加わ
り、印字用紙Pが印字ワイヤ25bを中心にして矢印A
の方向に強く動かされる。このとき、印字用紙Pは、突
起21bに強く押し付けられるので、突起21bからも
印字用紙Pに圧力P2が加わる。この結果、圧力が、印
字ワイヤ25bと突起21bとの間の小面積に集中し
て、鮮明な印字がなされる。
【0040】さて、突起同士の間隔が小さいと、近傍に
ある突起よって不要な陰影が発生しやすいことが分かっ
ている。すなわち、突起21bに打撃を加えると、突起
21aより突起21cとの間で強い圧力が発生し、不要
な陰影が発生しやすいのである。そこで、第5実施例に
おいては、突起同士の間隔が小さい箇所には、やや変形
しにくいスペーサ43を配置した。この結果、突起21
cが容易には印字用紙Pに当接しなくなり、突起同士の
間隔によらず不要な陰影が出なくなった。
【0041】このように、第5実施例のプラテンを用い
たシリアルインパクトプリンタも、下層の用紙に不要な
陰影を生じさせないという所期の目的を達することがで
きる。特に、突起同士の間隔が小さい箇所には、変形し
にくいスペーサを配置したので、突起同士の間隔が小さ
くても不要な陰影が出ない。
【0042】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
の種々なる態様を採用することができる。例えば、突起
部周縁に配設するスペーサとしては、実施例のような合
成樹脂製のスペーサの他にも、様々な構成が考えられ
る。
【0043】例えば、図14に示すように、プラテン6
に、突起部21を覆う薄い金属の板バネ51を設けても
よい。スペーサは、常に印字用紙に接触・摩擦している
ため、金属の板バネを用いることにより、合成樹脂に比
べて耐摩耗性が向上する。また、図15に示すように、
板バネ51と合成樹脂のクッション材53を併用しても
よい。これによって、板バネ51は、クッション材53
によって外圧に対して補強されるので、更にバネ定数の
小さい薄くて柔軟なものを使用できる。この結果、図1
4の板バネだけのものより柔らかく変形して外圧を吸収
でき、しかも合成樹脂だけのスペーサに比べて、耐摩耗
性も向上する。
【0044】更に、図16に示すように、薄い金属板5
5を合成樹脂のクッション材53の上に載せてもよい。
この金属板55は、周縁がプラテン6に接着され、図1
5の板バネ51と同様の効果を発揮する。あるいは、合
成樹脂のクッション材の表面に、金属層等の耐摩耗性が
向上するような加工を直接施しても同様である。
【0045】また、合成樹脂のクッション材53は、図
17に示すように、突起部21の外側に設けて金属板5
5を支えてもよいし、図18に示すように、金属板55
の全面を支えてもよい。更に、図19に示すように、金
属板55とクッション材53の双方の周縁をプラテン6
に噛ませて設ければ、接着しなくても取付が可能であ
る。図20に示すように、合成樹脂のクッション材53
だけのスペーサの場合でも、周縁をプラテン6に噛ませ
ることは可能である。
【0046】また、合成樹脂のクッション材53は、突
起部21の周りを埋め尽くすものでなく、図21に示す
ような部分的なものでも、印字用紙が印字ワイヤによっ
て突起部21にたたきつけられるのを支えることができ
る。スペーサを部分的に設ける方法としては、図22に
示すように、突起が菱形に配列された突起部21の中央
及び周縁に設けられた孔に、合成樹脂によって成型され
たスペーサ23をはめ込む方法などがある。これによっ
て、接着などを必要としないので、組立などが簡単にな
る。この例においては、中央のスペーサだけ、あるいは
周縁のスペーサだけを採用しても、相応の効果が得られ
る。
【0047】更に、図23に示すように、円柱状に成型
されたスペーサ23を突起部21の基部22の後ろから
嵌合させて設けてもよい。これも、簡単に組み立てられ
る。あるいは、図24に示すように、スペーサ23の印
字用紙との接触面24は、平面でないものでも構わな
い。このような緩やかな山形とすれば、印字用紙などを
通す際に、印字用紙を突起部に引っかけることなくスム
ーズに導入できる。
【0048】加えて、スペーサと突起部との高さの関係
は、突起同士の間隔、スペーサの変形しやすさ等から決
まるものであって、実施例で示したものに限定されるも
のではない。
【0049】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、印字媒体の
印字面に印字ワイヤの打撃力が加わると共に、プラテン
側からも印字ワイヤの押圧力に反発する突起部からの押
圧力が加わるため、多数枚セットの複写式印字用紙に印
字する場合でも、印字用紙の全葉にわたって鮮明な印字
がなされる。しかも、スペーサが、印字ワイヤの打撃に
よる圧力を分散して受け止め、打撃を加えていない印字
ワイヤに対向する突起からは、強い押圧力を発生させな
いため、印字媒体の下層の用紙に不要な陰影を生じるこ
とがない。この結果、特に多数枚セットの複写式印字用
紙については、極めて品質の高い印字を行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のシリアルインパクトプリンタの
主要部分を示す斜視図である。
【図2】 第1実施例のシリアルインパクトプリンタの
主要部分を示す断面図である。
【図3】 第1実施例のプラテンの平面図である。
【図4】 第1実施例のプラテンの要部の断面図であ
る。
【図5】 第1実施例のシリアルインパクトプリンタに
よる印字の様子を示す説明図である。
【図6】 第2実施例のプラテンの要部の断面図であ
る。
【図7】 第2実施例のシリアルインパクトプリンタに
よる印字の様子を示す説明図である。
【図8】 第3実施例のプラテンの要部の断面図であ
る。
【図9】 第3実施例のシリアルインパクトプリンタに
よる印字の様子を示す説明図である。
【図10】 第4実施例のプラテンの要部の断面図であ
る。
【図11】 第4実施例のシリアルインパクトプリンタ
による印字の様子を示す説明図である。
【図12】 第5実施例のプラテンの要部の断面図であ
る。
【図13】 第5実施例のシリアルインパクトプリンタ
による印字の様子を示す説明図である。
【図14】 スペーサの第1の変形例を示す説明図であ
る。
【図15】 スペーサの第2の変形例を示す説明図であ
る。
【図16】 スペーサの第3の変形例を示す説明図であ
る。
【図17】 スペーサの第4の変形例を示す説明図であ
る。
【図18】 スペーサの第5の変形例を示す説明図であ
る。
【図19】 スペーサの第6の変形例を示す説明図であ
る。
【図20】 スペーサの第7の変形例を示す説明図であ
る。
【図21】 スペーサの第8の変形例を示す説明図であ
る。
【図22】 スペーサの第9の変形例を示す説明図であ
る。
【図23】 スペーサの第10の変形例を示す説明図で
ある。
【図24】 スペーサの第11の変形例を示す説明図で
ある。
【図25】 従来の突起による問題点の説明図である。
【符号の説明】
1・・・プリンタ、2・・・印字ヘッド、3,9・・・
メインガイド軸、4,10・・・サブガイド軸、5,1
1・・・キャリッジ、6・・・プラテン、7・・・板バ
ネ、8・・・フレーム、12,13・・・タイミングベ
ルト、14・・・駆動軸、15,16・・・駆動ロー
ラ、20・・・圧電素子、21・・・突起部、23,3
1,33,37,41,43・・・スペーサ、25a〜
25c・・・印字ワイヤ、35a,35b・・・凸部、
39・・・テーパ部、51・・・板バネ、53・・・ク
ッション材、55・・・金属板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 明 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 山田 儀行 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字媒体に沿って動く印字ヘッドと、 該印字ヘッドと対面して平行に動くプラテンと、 前記印字ヘッドの印字ワイヤに対向して、前記プラテン
    に設けられた突起部とを備え、 前記印字ワイヤが、前記突起部との間で印字媒体を挟ん
    で打撃を加えることによって印字するシリアルインパク
    トプリンタであって、 押圧力に対して、前記突起部よりも変形しやすいスペー
    サを、前記突起部の近傍に設けたことを特徴とするシリ
    アルインパクトプリンタ。
JP11491893A 1992-10-14 1993-05-17 シリアルインパクトプリンタ Pending JPH06179271A (ja)

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JP11491893A JPH06179271A (ja) 1992-10-14 1993-05-17 シリアルインパクトプリンタ
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JP27603792 1992-10-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0605098A3 (en) * 1992-11-12 1994-12-07 Brother Ind Ltd Serial impact printer.

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