JPH06178264A - ディジタル画像の記録/再生方法及びその装置 - Google Patents

ディジタル画像の記録/再生方法及びその装置

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JPH06178264A
JPH06178264A JP4324225A JP32422592A JPH06178264A JP H06178264 A JPH06178264 A JP H06178264A JP 4324225 A JP4324225 A JP 4324225A JP 32422592 A JP32422592 A JP 32422592A JP H06178264 A JPH06178264 A JP H06178264A
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JP4324225A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Asahina
宏 朝比奈
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像を高速に再生でき、複数の記憶手段の1
つが故障した場合でも画像の再生ができ、かつ、鮮明な
再生画像を得ることができるディジタル画像の記録/再
生方法及びその装置を提供すること。 【構成】 画像をディジタル画像として記録する少なく
とも1台の記録装置を備えたディジタル画像の記録/再
生方法において、原画像を所定の画素数で構成される複
数の画素に分割する第1ステップと、前記原画像を、い
ずれの画像からでも、前記原画像の全体像が把握できる
ような複数の小画像に分割する第2ステップと、前記複
数の小画像を所定の様式で前記記録装置に記録する第3
ステップと、前記記録装置に記録された複数の前記小画
像の少なくとも1つの小画像を読み出して原画像を再生
する第4ステップと、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル画像の記録
/再生方法及びその装置、特に、X線診断装置における
ディジタル画像の記録/再生方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のX線診断装置において、ディジタ
ル・フルオログラフィ(以下、「DF」と記す)装置
は、繰り返し曝射するX線を利用し、図13に示すよう
に、X線TVカメラ30システムにて連続に映像化し、
表示装置50にて画像を表示すると共に、画像記録媒体
に記録し、再生することができる。図13に従来のDF
装置のブロック図を示す。
【0003】従来のDF装置は、基本的に、被写体15
にX線を照射するX線管10と、前記被検体を透過した
X線を検出して、光学像に変換する検出部20と、この
検出部20で検出された光学像をビデオ画像に変換する
TVカメラ30と、TVカメラ30で変換されたビデオ
画像に対して詳細は後述する処理を行うDFプロセッサ
40と、このDFプロセッサ40で処理された画像を表
示する表示装置50と、前記DFプロセッサ40で処理
された画像を記録するディジタルVTR装置60で構成
される。
【0004】また、DFプロセッサ40は、TVカメラ
から入力した画像をディジタル画像に変換するアナログ
・ディジタル(以下、A/D)変換器41と、このA/
D変換器41によってA/D変換された画像に所定の処
理を施して所望の画像を得る画像処理部42と、前記画
像処理部42で処理された画像をD/A変換して前記表
示装置50に出力するディジタル・アナログ(以下、D
/A)変換器43と、1画像又は複数画像分の画像を記
憶する画像メモリ44と、ディジタル画像を記録する磁
気ディスク装置45と、画素数が多い高精細の高マトリ
クス画像を通常のビデオレートで記録するために画像を
VTR記録用に分割するディジタルVTR装置用画像分
割器46とにより構成される。
【0005】ここで、図13の構成では、外部記憶装置
として、磁気ディスク装置45及びディジタルVTR装
置60の両者を備えているが、磁気ディスク装置45及
びディジタルVTR装置60のいずれか一方を外部記憶
(記録)装置として備えていれば良い。
【0006】上記のように構成されたDF装置におい
て、X線管10から照射されたX線は、被写体15を透
過し、検出部20により光学像に変換されて、TVカメ
ラ30に入力する。TVカメラ30にて、前記光学像は
ビデオ画像に変換され、DFプロセッサ40に入力す
る。DFプロセッサ40に入力したビデオ画像は、ディ
ジタルデータに変換され、更に、画像処理を施されて、
再びアナログのビデオ画像に戻された後に、表示装置5
0上に表示される。同時に前記ディジタルデータは、画
像メモリ44に記録される。
【0007】上記のように、画像の記録媒体としては、
一般に、DRAM等の半導体メモリからなる画像メモリ
44が使用されるが、画像メモリ44は揮発性であり、
電源が落ちると、画像は消滅してしまう。そこで、画像
メモリ44に代え、或いは、画像メモリ44に加えて、
不揮発性記憶媒体として、磁気ディスク装置45或いは
ディジタルVTR装置60等の外部記憶装置が用いられ
る。磁気ディスク装置45が使用される場合は、通常前
記画像メモリ44に代えて磁気ディスク装置45が使用
されることが多い。
【0008】磁気ディスク装置45は、記録/再生する
画像のビット長や、マトリックスの大きさに制限がな
く、データ転送レートの範囲内で記録することができ
る。更に、磁気ディスク装置45は、磁気ヘッドを介し
てディスク上にデータを記録していくため、ディスクの
回転方向に連続して記録すると、磁気ディスク装置45
の有する最大データ転送レートで記録することができ
る。従って、複数画像を記録する場合には、画像順に連
続して記録する方法がとられる。画像再生も記録の場合
と同様に記録順に再生(図14に示す正方向再生)する
ことにより、最高速で読み出すことができる。
【0009】しかし、図14に示すように、複数の画像
を記録した順番と反対の順番で再生(以下、逆方向再
生)する場合には、正方向再生と比較して画像の再生に
時間が掛かる。その理由を以下に述べる。
【0010】例えば画像4から画像1までを順番に再生
する場合を考慮する。まず、画像4を読み出す場合に
は、画像4の先頭に磁気ヘッドを移動して、画像4を読
み出して再生する。次に、画像4の再生が完了したら、
画像3の先頭に磁気ヘッドを移動して、画像3を読み出
して再生する。画像2及び画像1の再生は、上記と同様
である。上記のように、1つの画像を読み出して再生す
る場合に、画像再生後に次の画像の先頭まで磁気ヘッド
を移動させる時間、いわゆる画像の先頭を検索するため
の画像の検索時間が必要になる。従って、逆方向再生に
場合には、この画像の検索時間が余分に時間が掛かる。
【0011】上記のように、磁気ディスク装置45は、
記録/再生に機械的動作を伴うため、画像の記録はディ
スク回転方向と同一方向で行われ、画像を再生する場合
は、正方向再生では画像を連続して再生できるが、逆方
向再生では画像の検索時間を余分に要するためにデータ
転送速度が低下する。
【0012】上記のように磁気ディスク装置45は、基
本的に、記録/再生する画像のビット長や、マトリック
スの大きさに制限がなく、データ転送レートの範囲内で
記録することができるが、1台の磁気ディスク装置45
ではデータ転送レートの制限により、記録すべき画像を
連続して記録できない場合がある。このような場合に、
複数の磁気ディスク装置45を並列に接続して、装置全
体としてのデータ転送レートを向上することがある。上
記のように、複数の磁気ディスク装置45を並列して使
用した場合には、次のように画像データの記録が行われ
る。
【0013】データ転送が行われる小画像単位毎に磁気
ディスク装置45を振り分けて記憶したり、或いは、磁
気ディスク装置45の前段にメモリを設け、メモリに1
画像づつ一時的に記憶し、その画像を画像単位で磁気デ
ィスク装置45に振り分けて記憶する方法を用いること
によって、磁気ディスク装置45のデータ転送レートの
低さを補っている。
【0014】この場合には、1つの磁気ディスク装置4
5に着目すると、その磁気ディスク装置45には、1画
像中の小画像単位分の画像のみ、或いは、不連続の1画
像のみしか記録されていない。従って、もし、複数の磁
気ディスク装置45のうちの1台が故障した場合には、
前者の場合には、図15に示すように、画像の小画像単
位が失われた状態で再生されることになる。また、後者
の場合には、故障した磁気ディスク装置45に記録され
た画像データが再生できないので、その再生されない画
像データの部分が不連続となる。
【0015】従って、従来の磁気ディスク装置45を用
いた場合の画像の記録/再生方法及びその装置は、逆方
向再生を行う場合には、データ転送速度が低下するとい
う問題があり、データ転送レートの低さを補うために複
数の磁気ディスク装置45を使用した場合には、その中
の1台の磁気ディスク装置45が故障した場合に、画像
の一部、或いは、1のすべての画像データが失われる問
題がある。
【0016】また、最近では、データの持ち運びの要求
から、放送機器のディジタルVTR装置60が不揮発性
記録媒体として利用されるようになっている。ディジタ
ルVTR装置60は、アナログのビデオ信号をA/D変
換し、ディジタルデータとして記録する。再生では、デ
ィジタルデータをD/A変換し、アナログのビデオ信号
に戻している。具体的には、ディジタルVTR装置60
が使用される場合は、記録すべき画像をディジタルVT
R用画像分割器46に入力して、ディジタルVTR装置
60のビデオレートに合わせて画像を分割することによ
って、前記分割画像をディジタルVTR装置60に記録
していく。
【0017】しかし、このディジタルVTR装置60
は、放送分野向けに商用ビデオレート(NTSC)に準
拠した画像しか記録できない。なぜならば、商用ビデオ
レートは走査線525本を有するため512×512マ
トリクス画像は記録できるがそれ以上の高マトリクス画
像は記録できないからである。
【0018】上記のように、ディジタルVTR装置60
は、NTSCに準拠しているため525本の画像しか記
録できないので、図16(a)に示すように、DF装置
において生成した1024×1024の画像は512×
512画像に縮小して記録するため解像力が低下してし
まう。この問題を解決して、DF装置に適用するため
に、次のような手段がとられる。
【0019】このディジタルVTR装置60をDF装置
とを組み合わせる場合、ディジタルデータの記録部に直
接記録データをディジタルデータとして転送し、再生も
同様にディジタルデータとして読み出す方法がとられ
る。すなわち、ディジタルVTR装置60を磁気テープ
装置と同様のデータレコーダとして利用している。この
ようにすることにより、高マトリクス画像は画像を分割
してディジタルVTR装置60の複数フレームに高マト
リクス画像として記録することができ、高マトリクス画
像として、そのまま再生することもできる。しかし、こ
のようにして記録された高マトリクス画像は、図16
(b)のように分割されて記録されているので、全デー
タをDFプロセッサに読み出して再生しなければ、全体
の画像を観察することができない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
磁気ディスク装置は、逆方向再生を行う場合にデータ転
送速度が低下する。複数の磁気ディスク装置を使用した
場合において、1台の磁気ディスク装置に故障等の異常
が生じた場合に、記録された画像のデータのすべてのデ
ータ若しくは画像単位のデータを失ってしまう。ディジ
タルVTR装置は、そのまま使用すれば、DF装置の高
マトリクス画像の解像度が低下する。更に、分割して記
録する方法では、全データ再生まで観察できない。等の
問題があった。
【0021】本発明は、上記の事情に基づいてなされた
もので、画像を高速に再生でき、複数の記憶手段の1つ
が故障した場合でも画像の再生ができ、かつ、鮮明な再
生画像を得ることができるディジタル画像の記録/再生
方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。
【0023】本発明方法は、画像をディジタル画像とし
て記録する少なくとも1台の記録装置を備えたディジタ
ル画像の記録/再生方法において、原画像を所定の画素
数で構成される複数の画素に分割する第1ステップと、
前記原画像を、いずれの画像からでも、前記原画像の全
体像が把握できるような複数の小画像に分割する第2ス
テップと、前記複数の小画像を所定の様式で前記記録装
置に記録する第3ステップと、前記記録装置に記録され
た複数の前記小画像の少なくとも1つの小画像を読み出
して原画像を再生する第4ステップと、を具備すること
を特徴とする。更に、前記第3ステップにおいて、記録
装置が複数の磁気ディスク装置で構成される場合に、1
つの原画像を分割して得られた複数の小画像を異なる磁
気ディスク装置に記録することを特徴とする。
【0024】本発明装置は、画像をディジタル画像とし
て記録/再生するディジタル画像の記録/再生装置にお
いて、原画像を所定の画素数で構成される複数の画素に
分割する手段と、前記原画像を、いずれの画像からで
も、前記原画像の全体像が把握できるような複数の小画
像に分割する手段と、前記複数の小画像を所定の様式で
記録する少なくとも1つの記録手段と、前記記録装置に
記録された複数の前記小画像の少なくとも1つの小画像
を読み出して原画像を再生する手段と、を具備すること
を特徴とする。前記再生手段は、読み出された少なくと
も1つの小画像に基づいて、読み出されていない小画像
を補間することにより原画像を再生する手段を含み、前
記記録手段は、複数の磁気ディスク装置及び少なくとも
1つのディジタルVTR装置の少なくとも一方で構成さ
れ、前記記録手段が、複数の磁気ディスクで構成される
時には、前記複数の小画像を複数の前記磁気ディスクに
分割して記録する手段を含むことを特徴とする。
【0025】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。
【0026】いずれの小画像からも全体像が把握できる
ような複数の小画像に分割して記録するようにしたの
で、磁気ディスク装置及びディジタルVTR装置のいず
れかを使用した場合においても、1つの小画像を再生す
るのみで原画像の全体が把握できるので、高速サーチが
できる。また、ディジタルVTR装置では、原画像が高
マトリクスであっても記録した複数の小画像をビデオレ
ートで画像観察できる。
【0027】加えて、1つの小画像のみを読み出して、
補間によって原画像の全体が再生できるので、例えば、
原画像を4分割した場合には1つの小画像のみで原画像
を再生すると、記録速度の4倍の速度で画像を再生する
ことが可能になる。同様に、8分割の場合には8倍、1
6分割の場合には16倍の速度で再生が可能になる。
【0028】また、ディジタルVTR装置においては、
小画像をビデオレートの512×512画素として記録
することになるが、512×512マトリクスの画像は
画素は荒いが全体像の情報を持っているため、例えば、
1024×1024マトリクスの高マトリクス画像であ
っても、1つの小画像のみで全体像が観察でき、4分割
された小画像の4面をすべて読み出して合成すると、1
024×1024マトリクスの高マトリクス画像として
観察できる。2048×2048マトリクスの画像は1
6面に分割することで1024×1024マトリクス画
像と同様に取り扱うことができる。
【0029】加えて、1つの小画像のみを再生する場合
には、ビデオレート以上の高速再生ができるので、画像
検索の時間が短くなると共に、画像の検索中に画像の全
体像が常に観察でき、オペレータの負担を軽減する。同
様に、1つの小画像のみの再生による高速サーチの場合
でも画像の全体像が常に観察できるので、診断したい画
像を容易に見つけることができる。
【0030】複数の磁気ディスク装置を用いて、1つの
原画像が分割された複数の小画像を異なる磁気ディスク
装置に記録するようにしたので、1つの小画像を読み出
している間に、他の小画像のヘッダ位置に磁気ディスク
装置のヘッドを移動することができるので、正方向再生
/逆方向再生共に画像を検索するためのヘッドの移動時
間を要せず、高速な再生が可能である。加えて、複数磁
気ディスク装置の並列運転では、複数の磁気ディスク装
置の1台が故障等の異常を生じた場合であっても、少な
くとも1つの小画像を読み出せば、その小画像に基づい
て、画像を補間によって復元することができるので、画
像の再生が可能になると共に、装置の信頼性が向上す
る。
【0031】また、原画像を複数の小画像に分割して、
複数の小画像を複数の磁気ディスク装置に分割して記録
する手段を採用しているので、データの記録及び再生の
ための高速データ転送技術が不要になるので、磁気ディ
スク装置の構成が簡単になる。
【0032】
【実施例】図1に本発明の一実施例に係るディジタル画
像の記録/再生装置の概略構成のブロック図を示す。
【0033】本発明のDF装置は、基本的に、被写体1
5にX線を照射するX線管10と、前記被検体を透過し
たX線を検出して、光学像に変換する検出部20と、こ
の検出部20で検出された光学像をビデオ画像に変換す
るTVカメラ30と、TVカメラ30で変換されたビデ
オ画像に対して詳細は後述する処理を行うDFプロセッ
サ40と、このDFプロセッサ40で処理された画像を
表示する表示装置50と、前記DFプロセッサ40で処
理された画像を記録するディジタルVTR装置60で構
成される。
【0034】また、DFプロセッサ40は、TVカメラ
から入力した画像をディジタル画像に変換するA/D変
換器41と、このA/D変換器41によってA/D変換
された画像に所定の処理を施して所望の画像を得る画像
処理部42と、前記画像処理部42で処理された画像を
D/A変換して前記表示装置50に出力するD/A変換
器43と、1画像分の画像を記憶する画像メモリ44
と、ディジタル画像を記録する磁気ディスク装置45
と、ディジタル画像を詳細は後述する所望の小画像に分
割し、かつ、前記分割された小画像を原画像に復元する
小画像分割/復元器47により構成される。
【0035】上記の構成において、本発明のDF装置
は、画像記録媒体である画像メモリ44、磁気ディスク
装置45及びディジタルVTR装置60への入力段に1
つの小画像分割/復元器47を備えたことを特徴とす
る。この小画像分割/復元器47は画像メモリ44、磁
気ディスク装置45及びディジタルVTR装置60の各
々の入力段に備えた構成としても良い。
【0036】また、図1の構成は、図13と同様に、外
部記憶装置として、磁気ディスク装置45及びディジタ
ルVTR装置60の両者を備えているが、磁気ディスク
装置45及びディジタルVTR装置60のいずれか一方
を外部記憶(記録)装置として備えていれば良い。ま
た、磁気ディスク装置45を備える場合には、磁気ディ
スク装置45は複数台数備える。
【0037】図13と同様に、X線管10より照射され
たX線は、被写体15を透過して、検出部20によって
検出される。検出部20は、検出されたX線を光学像に
変換し、TVカメラ30に出力する。TVカメラ30
は、前記光学像をビデオ画像に変換して、DFプロセッ
サ40に出力する。DFプロセッサ40の動作は後述す
るが、DFプロセッサ40において、所定の処理を施さ
れたビデオ画像は、表示装置50及びディジタルVTR
装置60に出力される。以下、DFプロセッサ40の動
作について詳細に記載する。まず、画像を記録する場合
について述べる。
【0038】DFプロセッサ40に入力したビデオ画像
は、まずA/D変換器41によってディジタルデータに
変換されて、画像処理部42及び小画像分割器/復元器
47に出力される。画像処理部42に入力したディジタ
ルデータは、所望の画像が得られるように画像処置が施
され、その後、D/A変換器によってアナログデータに
変換されて、表示装置50に出力される。
【0039】一方小画像分割器/復元器47に入力した
画像は、後述するような方法で複数の小画像に分割され
て、分割された小画像は原画像の1画像分がいったん画
像メモリ44に蓄えられる。画像メモリ44に蓄えられ
た小画像は、所定の方法で磁気ディスク装置45に転送
されて記録される。或いは、ディジタルVTR装置60
に記録される。
【0040】ここで、外部記憶装置として、磁気ディス
ク装置45を使用する場合、磁気ディスク装置45のデ
ータ転送レートが高ければ、画像メモリ44は特に必要
としない、しかし、外部記憶装置としてディジタルVT
R装置60が用いられる場合には、データ転送レートが
低いので、記録すべき画像を小画像分割/復元器47で
後に記載する方法で分割して得られた複数の小画像をい
ったん画像メモリ44に記録しておいた後に、ディジタ
ルVTR装置60のビデオレートに合わせて分割された
小画像を画像メモリ44から読み出してディジタルVT
R装置60に記録する。小画像分割/復元器47の基本
的な動作を以下に述べる。
【0041】小画像分割/復元器47は、画像を記録す
る場合には、原画像を所定の方法により複数の小画像に
分割して、分割された小画像を順に外部記録装置に出力
する。ここで、原画像を複数の小画像に分割する場合に
は、詳細は後述するように、1つの小画像を読み出すこ
とにより原画像が再生できるような方法によって分割す
る。
【0042】また、小画像分割/復元器47は、分割に
より小画像に分割された画像を再生する場合には、外部
記録装置から順番に入力された小画像を原画像に並び替
えて復元する。ここで、原画像を復元する場合に、必要
な小画像の一部のみを入力して復元する場合、或いは、
複数の磁気ディスク装置の1台の故障等により必要な小
画像の一部が入力できない場合が考えられる。しかし、
この場合であっても、1つの小画像で原画像が再生でき
るように分割しているので、この小画像の入力のみでも
充分に原画像を再生できる。更に、この場合には、小画
像分割/復元器47は、入力された小画像データに基づ
いて、その補間をとることにより原画像に近い画像とし
て画像を復元する機能も有する。この補間機能により、
複数の磁気ディスク装置45の並列運転中に1台の磁気
ディスク装置45に異常を生じた場合でも、他の磁気デ
ィスク装置45の小画像データに基づいて原画像に近い
画像として全体の画像を復元することができる。また、
ディジタルVTR装置60のテープ不良等により小画像
データが一部分損失した場合にも同様に原画像に近い画
像として画像を復元できる。更に、磁気ディスク装置4
5、或いは、ディジタルVTR装置60の高速読み出し
において、一部の小画像データのみ読み出した場合であ
っても、読み出した小画像データに基づいて原画像に近
い画像として全体の画像を復元できる。
【0043】図2に基づいて、小画像分割/復元器47
の動作をより詳細に説明する。図2は、原画像から小画
像への分割、及び、小画像から再生像への復元の様子を
画像を画素単位で表して説明するための図である。
【0044】以下の説明は、説明の都合上画像を4つの
小画像に分割した場合について説明するが、これには、
限られず、原画像の分割数は任意の数で良い。また、磁
気ディスク装置45が2台、又は、ディジタルVTR装
置60は1台として説明を行うが、それに限らず任意の
台数を組み合わせることも可能であるし、磁気ディスク
装置45及びディジタルVTR装置60の両者を備えた
装置であっても良い。まず、画像の分割記録方法につい
て説明する。
【0045】図1において、A/D変換器41によって
ディジタル画像に変換された原画像が小画像分割/復元
器47に入力する。小画像分割/復元器47において、
この原画像は、まず、画素毎に抽出される。その様子を
図2(a)に示す。
【0046】図2(a)に示すように、まず、画素毎に
原画像を分割する。この場合は、原画像を4分割してい
るので、4つの画素を1単位として、左上の画素をa、
aの左の画素をb、aの下の画素をc、bの下の画素を
dとする。この4つの画素で構成された画素の集合によ
って、全体の画像が構成されているものとする。次に、
図2(b)に示すように、この1単位の画素の中から、
画素a、画素b、画素c及び画素dをそれぞれ取り出し
て、画素aのみで構成された小画像を小画像A、画素b
のみで構成された小画像を小画像B、画素cのみで構成
された小画像を小画像C、画素dのみで構成された小画
像を小画像D、とする。そして、図2(b)に示すよう
に小画像A〜Dのように4つに分割された原画像を所定
の外部記憶装置、例えば、磁気ディスク装置45又はデ
ィジタルVTR装置60に所定の方法で記録する。
【0047】上記のような分割方法によれば、小画像を
構成する画素は、原画像の各領域から均等に抽出されて
いるので、1つの小画像のみであっても、原画像と比較
して解像度は劣るが、原画像の全体は把握できる。
【0048】上記の説明では、原画像を4分割する場合
について説明したが、原画像を2分割する場合は、図3
に示すように画素a及び画素bの2つのグループで構成
される小画像に分割する。また、原画像を8分割する場
合は、例えば図4に示すように画素a、画素b、画素
c、画素d、画素e、画素f、画素g及び画素hの8つ
のグループで構成される小画像に分割する。
【0049】次に上記のように分割された小画像を復元
する場合の小画像分割/復元器47の動作について説明
する。小画像を復元する場合には、図2(c)に示すよ
うに、入力される小画像によって復元方法が異なる。
【0050】(c1)及び(c1′)は、小画像1つの
み、例えば、小画像Aが入力され、他の画像が入力され
ない場合を示す。(c1)は、他の小画像B、C、Dに
相当する画素に小画像Aを一律に埋め込むことにより、
原画像に近い画像として全体像を復元する場合を示す。
(c1′)は、小画像Aの画素データを用いて、小画像
B、C、Dの画素データを補間して求める場合を示す。
この場合において、平均補間を行う場合には、画素
b′、c′、d′のデータは次式で求められる。 b′=(a(x,y)+a(x+1,y))/2 c′=(a(x,y)+a(x,y+1))/2 d′=(a(x,y)+a(x+1,y) +(a(x,y+1)+a(x+1,y+1))/4 上式において、x、yは小画像Aの原画像における画素
の座標を示す。
【0051】(c2)は、2つの小画像、例えば、小画
像A、Bが入力され、小画像C、Dが入力されない場合
を示す。この場合には、他の小画像C、Dに相当する画
素に小画像A、Bを一律に埋め込むことにより、原画像
に近い画像として全体像を復元する例を示す。この場合
も、(c1)の場合と同様に、小画像A、Bを用いて補
間により他の小画像C、Dに相当する画素を求めること
もできる。
【0052】(c3)は、3つの小画像、例えば、小画
像A、B、Cが入力され、1の小画像、例えば小画像D
が入力されない場合を示す。この場合には、残りの小画
像Dに相当する画素に小画像A、B、Cのいずれかを埋
め込むか、又は、補間して求めることができる。この場
合において、平均補間では、画素d′のデータは次式で
求められる。 d′=(b(x,y)+b(x+1,y) +(c(x,y)+c(x+1,y))/4 (c4)は、小画像A、B、C、Dがすべて入力された
場合を示しており、この場合には原画像に近い画像とし
て画像が完全に復元できる。
【0053】上記のように、小画像の入力状態により、
原画像又は補間による再生画像を出力することにより、
再生画像が表示装置50に表示されるので、操作者は全
体像を把握することができる。小画像の分割を4分割以
外とした場合においても、上記と同様に復元が可能であ
る。
【0054】図5に磁気ディスク装置45を2台組合せ
て、順次記録された画像を逆方向再生する場合に、画像
の検索時間が吸収されて、正方向再生と同じ速度で再生
できる例を示す。本例においても、画像を4つの小画像
に分割して記録し、その画像を再生する場合を説明す
る。以下の説明において、画像の記録/再生時の小画像
の分割及び復元時間は無視できるものとする。更に、小
画像の書き込み時間及び読み出し時間は同じであるもの
と仮定し、tで表す。
【0055】まず画像を記録する場合は、図5(a)に
示すように、第1画像の小画像A(以下、画像1Aのよ
うに表す。他も同様に表す)が第1磁気ディスク装置4
5(以下、MD1とする)に記録される。次に、第1画
像の小画像B(画像1B)が第2磁気ディスク装置45
(以下、MD2とする)に記録される。そして、第1画
像の小画像C(画像1C)がMD1、第1画像の小画像
D(画像1D)がMD2に順次記録される。第2画像以
降(例えば、画像2A〜2D等)についても、第1画像
と同様に、小画像A及びCをMD1に、小画像B及びD
をMD2に記録する。上記のようにして、各画像につい
て、小画像A及びCはMD1に、小画像B及びDについ
てはMD2に記録する。
【0056】第1画像の記録について説明すると、第1
画像を小画像に分割する時間は無視できるので、磁気デ
ィスク装置45の画像の記録/読み出しに対するパイプ
ライン処理等の並列処理が可能であれば、画像1Aと画
像1Bとは並列処理により同時に記録/読み出しをする
ことができる。また、画像1Bと画像1Cについても同
様に並列処理により同時に記録/読み出しをすることが
できる。従って、磁気ディスク装置45のデータ転送レ
ートに依存することなく、高速に画像を記録することが
できる。次に、記録された画像の再生について図5
(b)を参照して説明する。まず、正方向再生について
説明する。
【0057】正方向再生の場合には、まず時間t1 にお
いて、画像1AをMD1から読み出し、MD2は画像1
Bを検索する。画像1Aの読み出しが終了すると、MD
1の磁気ヘッドは画像1Cの位置になっており、画像1
Bの検索も終了している。次に、時間t2 において、画
像1BをMD2から、時間t3 において画像1CをMD
1から、時間t4 において画像1DをMD1から読み出
す。ここで、第1画像の全部の小画像の読み出しが終了
したので、小画像分割/復元器47は、第1画像を復元
する。この場合において、例えば、4つの小画像のう
ち、画像1Aの読み出しができない時には、図2の説明
で述べたように、画像が補間等により再生される。この
ようにして復元された再生画像が表示装置50に表示さ
れる。第2画像以降は、第1画像と同様に読み出され
て、表示装置50に表示される。小画像の一部のみを読
み出して再生する場合、又は、一部が読み出せない場合
は以下の実施例において同様である。
【0058】従って、小画像に分割して記録した場合で
も、再生に要する時間はほとんど小画像の読み出し時間
に費やされるので、1台の磁気ディスク装置45に画像
が記録された場合と同様の速度で画像の再生が可能であ
る。次に、逆方向再生の場合について説明する。本説明
において、第2画像を先に読み出し、次に第1画像を読
み出す場合を説明する。
【0059】逆方向再生の場合には、まず時間t1 にお
いてMD1に記録された画像2Aが読み出され、MD2
は画像2Bを検索する。以下順次、時間t2 においてM
D2に記録された画像2B、時間t3 においてMD1に
記録された画像2C、時間t4 においてMD2に記録さ
れた画像2Dが読み出される。そして、小画像分割/復
元器47に出力されて、この小画像分割/復元器47で
第2画像が復元される。
【0060】次に、第1画像を読み出して復元する場合
には、まず、MD1に記録されている画像1Aを読み出
す場合を考慮すると、時間t4 において画像2DがMD
2から読み出されている間に、MD1のヘッドを移動さ
せて画像1Aの記録されているヘッダ位置にヘッドを移
動する。時間t5 において画像1AをMD1から読み出
す間に、MD2が画像1Bを検索する。以下順番に、時
間t6 において画像1BがMD2から読み出され、時間
t7 において画像1CがMD1から読み出され、時間t
8 において画像1DがMD2から読み出されて、第1画
像の読み出しが終了し、小画像分割/復元器47によっ
て、第1画像が復元される。
【0061】通常、1台の磁気ディスク装置45を用い
て画像の逆方向再生を行う場合には、1の画像を再生し
てから、次の画像を再生するまで、画像の開始位置にヘ
ッドを移動するための時間が必要であった。本発明によ
れば、上記のように、1つの小画像を読み出している間
に、次に読み出す小画像を検索するので、画像を検索す
るための時間が見かけ上必要としないので、逆方向再生
を行う場合においても、正方向再生と同じ時間で再生す
ることができる。
【0062】上記の説明においては、磁気ヘッドによる
画像の検索時間が1つの小画像の読み出し時間より短い
と仮定して説明している。しかし、磁気ヘッドによる画
像の検索時間が1つの小画像を読み出す時間よりも長い
場合は、磁気ディスク装置45の組合せ台数を増やし
て、画像検索に要する時間を吸収する必要がある。この
時、磁気ディスク装置45の必要台数nは、次式の条件
を満たすように設定されることが望ましい。 必要台数n=INT(画像の検索時間/画像読み出し時
間)+2 ただし、INTは商の整数部を示す。図6に、小画像に
分割した画像の別の記録方法の例を示す。
【0063】図6(a)に示すように、この例では奇数
番目の画像の小画像については、小画像A及びCをMD
1、小画像B及びDをMD2に記録し、偶数番目の画像
の小画像については、小画像A及びCをMD2、小画像
B及びDをMD1に記録するようにしている。正方向再
生については、図5(b)に示した場合と同様に、記録
した順番に小画像が読み出されて再生されるので、記録
した速度と同じ速度で再生される。
【0064】逆方向再生については、図5(b)に示す
ような読み出し方法を行うと、例えば、画像3Dの次の
画像2Aを読み出す場合、及び、画像2Dの次に画像1
Aを読み出す場合等において、画像3D及び画像2A
と、画像2D及び画像1Aとが同じ磁気ディスク装置4
5に記録されているので、画像2Aと画像1Aとを読み
出す場合に小画像2A或いは小画像1Aの検索時間が必
要になり、記録した時間と同じ時間で画像を再生するこ
とができない。
【0065】この場合には、例えば図6(b)に示すよ
うに、小画像を読み出すことにより、画像の検索時間を
吸収することができる。図6(b)に、第3画像から復
元する場合を示す。
【0066】この場合には、まず、時間t1 において画
像3AをMD1から読み出すと共に、MD2の画像3B
を検索する。時間t2 において画像3BをMD2から、
画像3CをMD1から、画像3DをMD2から読み出す
ことにより、第3画像の読み出しが終了する。ここで、
小画像分割/復元器47により、第3画像が再生され
る。
【0067】次に、第2画像の再生の場合は、画像2D
→画像2C→画像2B画像2Aの順に読み出して、再生
する。時間t4 において画像3DをMD2から読み出し
ている間に、MD1の画像2Dを検索する。時間t5 に
おいて画像2DをMD1から読み出している間に、MD
2の画像2Cを検索する。時間t6 において画像2Cを
MD2から読み出している間に、MD1の画像2Bを検
索する。時間t7 において画像2BをMD1から読み出
している間に、MD2の画像1Aを検索する。そして、
時間t8 において画像1AをMD2から読み出して、第
2画像の読み出しが終了し、小画像分割器/復元器によ
り第2画像を再生する。
【0068】そして、第1画像を再生する場合は、第3
画像と同じ順序、すなわち画像1A→画像1B→画像1
C→画像1Dの順序、で読み出して、小画像分割/復元
器で再生する。具体的には、まず、時間t8 において画
像2AをMD2から読み出している間に、MD1の画像
1Aを検索する。次に、時間t9 において画像1AをM
D1から読み出している間に、MD2の画像1Bを検索
する。そして、時間t10において画像1Bを読み出し、
時間t11において画像1Cを読み出し、時間t12におい
て画像1Dを読み出すことにより、第1画像の読み出し
が終了し、小画像分割/復元器47により第1画像が復
元される。図7は、磁気ディスク装置45を4台とした
場合に、小画像に分割された画像を記録する例を示す図
である。図7(a)に示すように、MD1に小画像A、
MD2に小画像1、MD3に小画像C、MD4に小画像
Dが記録されている場合を考慮する。
【0069】磁気ディスク装置45に記録された小画像
を再生する場合には、正方向再生については、記録され
た順番に読み出されて再生され、逆方向再生については
図7(b)に示すような手順で再生されるので、図7
(a)に示すような記録方法であっても、上記の磁気デ
ィスク装置45が2台の場合と同様に画像の検索時間を
吸収することができる。
【0070】また、図7(b)から明らかなように、磁
気ディスク装置45の台数を多くすることは、磁気ディ
スク装置45の画像の検索時間が小画像の読み出し時間
よりも多くなる場合に有効であり、本実施例の場合に
は、例えば、画像2Aを検索するのは時間t2 〜t4 ま
での間とることができる。従って、小画像の検索時間が
小画像の読み出し時間の3倍とれることになる。
【0071】図9〜図10に、それぞれ図5〜図7の方
法で記録された小画像の一部分を読み出して画像を復元
することにより、記録に要した時間よりも高速に画像を
再生することができる例を示す。
【0072】図5の方法によって記録された画像の再生
方法について説明する。図9(a)により、小画像を3
つ、例えば、小画像A〜C、を読み出して再生する場合
を説明する。
【0073】まず、正方向再生の場合には、時間t1 に
おいて画像1AをMD1から、時間t2 において画像1
BをMD2から、時間t3 において画像1CをMD1か
ら読み出して、第1画像を小画像分割/復元器47で復
元して、再生する。復元方法は、図2に記載した通りで
ある。次に、時間t3 及びt4 において画像1C及び画
像2AをMD1から読み出している間に、MD2は画像
2Bを検索する。そして、時間t5 において画像2Bを
MD2から、時間t6 において画像2CをMD1から読
み出して、第2画像を小画像分割/復元器47で復元し
て再生する。第3画像以降は同様である。
【0074】逆方向再生に場合には、第3画像読出→第
2画像読出→第1画像の順番に読み出す場合を例にと
る。まず、時間t1 において画像3AをMD1から、時
間t2において画像3BをMD2から、時間t3 におい
て画像3CをMD1から順番に読み出して、第3画像を
復元して、再生する。次に、時間t3 において画像3C
のデータを読み出している間に、MD2の画像2Bを検
索し、時間t4 において画像2BをMD2から、時間t
5 において画像2CをMD1から、時間t6 において画
像2DをMD2から順番に読み出して、小画像分割/復
元器47で第2画像を復元して、再生する。そして、次
に、画像2Dの読み出し中にMD1の画像1Aを検索
し、時間t7 において画像1AをMD1から読み出す。
この時に、MD2の画像2Bを検索し、時間t8 におい
て画像2BをMD2から読み出し、時間t9 においてM
D1から画像1C読み出して、小画像分割/復元器47
で第1画像を復元して、再生する。
【0075】上記のようにして、4分割された小画像の
うち3つの小画像のみを読み出して復元することによ
り、正方向再生及び逆方向再生の両者共に、読み出し時
間が4分の3になり、画像の検索時間についても他の画
像を読み出している間に検索できるので、無視できるこ
とから、実質的に画像の復元・再生に要する時間は記録
に要する時間の4分の3になる。従って、高速に再生す
ることができる。
【0076】図9(b)は、2つの小画像、例えば、小
画像A及びB、を読み出して再生する場合を説明する図
である。この場合は、図9(a)の3つの小画像を読み
出して再生する場合と同様の方法により、記録に要した
時間の2分の1の時間で再生することができる。
【0077】図9(c)は、1つの小画像のみ、読み出
して再生する場合を説明するための図である。この場
合、例えば、小画像AはすべてMD1の記録されている
ので、小画像Aのみを読み出して、他の小画像を補間し
て画像を復元することを考慮すると、検索時間が掛か
る。このような場合には、検索時間を吸収するために、
MD1に記録されている小画像と、MD2に記録されて
いる小画像とを交互に読み出すために、例えば、第1画
像は小画像A、第2画像は小画像Bというように、小画
像A及びBを交互に読み出して、残りの小画像分を補間
して画像を復元する方法をとる。このようにすること
で、正方向再生及び逆方向再生の再生時間を記録に要し
た時間の4分の1にすることができる。
【0078】図9は、図6に示すような方法で記録した
場合における、図9に対応する小画像の再生方法を示す
図である。基本的には、図9に示した方法と同様の方法
により、再生時間を記録に要した時間の4分の3から4
分の1とすることができる。ここで、図9(c)の1の
小画像のみを再生する場合には、小画像Aは例えば、奇
数番目の画像がMD1に記録されていれば、偶数番目の
画像がMD2に記録されているので、この場合には、図
9(c)に記載したように、小画像A→小画像B→小画
像Aといった順番に読み出して再生する必要がなく、小
画像Aを順番に読み出して、残りの小画像分を補間して
画像を復元することができる。
【0079】図10は、図7に対応して、磁気ディスク
装置45をMD1〜MD4の4台とした場合における、
画像の復元方法を示す図である。但し、図10におい
て、2つの小画像及び1つの小画像のみを読み出して画
像を復元する方法は、図9及び図9とほぼ同様であるこ
とから、3つの小画像を読み出す場合のタイミングを示
す。
【0080】本例の場合も、基本的には、先の図9及び
図9に示した方法と同様の方法により、画像を復元する
ことができるので、図9及び図9と同様に、再生時間を
短縮することができる。
【0081】また、上記のように、全体を表現できる複
数の小画像に分割したことにより、例えば、1台の磁気
ディスク装置45が故障したことにより、小画像の一部
分を読み出すことができない場合においても、故障して
いない磁気ディスク装置45から読み出した小画像によ
り原画像に近い画像として全体像が復元できるので、画
像の一部、或いは、1画面分の画像を失うことがない。
【0082】上記の実施例では、小画像を記録する場合
に、4つに分割して記録する例を示した。しかし、分割
数はこれに限らず、任意の数、例えば、N個、の小画像
に分割して記録する方法を採用することも可能である。
この場合には、画像の解像度を無視すれば、最高で記録
に要する時間のN分の1の時間で画像の再生をすること
が可能である。また、画像の分割数を多くすると、小画
像の読み出し時間は短縮するが、これに反し、画像の検
索時間が長くなるので、磁気ディスク装置45の台数を
2台とした場合には、画像の検索が終了する前に小画像
の読み出し時間が終了してしまい、画像の検索が終了す
るまで待つことになる。この場合には、磁気ディスク装
置45を増やすことによって、画像読み出し時間が終了
する前に画像の読み出しを終了させる必要がある。
【0083】次に、上記のような小画像に分割する方法
を用いて、ディジタルVTR装置60へ画像を記録する
ことにより、テープ異常等が発生した場合においても、
全体像を提供できる実施例を説明する。
【0084】図1に示したように、画像メモリ44、磁
気ディスク装置45と同様に小画像分割/復元器47に
て小画像に分割された画像として記録することで、再生
時にテープ異常等で、例えば小画像を一部失っても、最
低1つの小画像を読み出すことができれば、小画像分割
/復元器47にて画像の全体を復元し、表示装置50で
観察することができる。
【0085】また、小画像に分割する手段を用いること
により、商用ビデオレートの525本走査線に対して記
録できる512×512マトリクス以上の高マトリクス
画像に対して、小画像のマトリクスが512×512と
なるように分割して記録することができる。以下、10
24×1024マトリクスの高マトリクス画像の場合で
説明する。
【0086】1024×1024マトリクス画像の場合
には、そのままディジタルVTR装置60に記録するこ
とができない。この場合には、ディジタルVTR装置6
0は、512×512マトリクス画像の記録は可能であ
るので、1024×1024マトリクス画像を4つに分
割して、4つの512×512マトリクス画像としてデ
ィジタルVTR装置60に記録する。この様子を図11
に示す。
【0087】この小画像に分割された画像は、再生する
場合には、商用ビデオレートで小画像単位で記録された
順番に読み出される。従って、最初の1つの画像をのみ
を読み出すことにより画像の全体像を表示することがで
きる。また、高マトリクス画像として表示する場合に
は、分割された小画像をすべて読み出して小画像分割/
復元器47で復元することによって、高解像度の画像が
得られる。
【0088】また、ディジタルVTR装置60には、テ
ープ走行速度を上げることにより高速サーチが可能であ
る。この場合に、小画像に分割して記録することによ
り、複数個の小画像よりなる高速サーチ画像が得られ
る。また、小画像は原画像の全体像を含んでいるので、
高速サーチ画像を小画像分割器12/復元器14で復元
することにより、表示装置50で観察できる。
【0089】上記のディジタルVTR装置60において
は、1024×1024マトリクス画像の分割について
記載しているが、2024×2024マトリクス画像で
も良い。この場合には、1画像単位を512×512マ
トリクスとして記録するので、16個の小画像に分割し
て記録する。本発明は、上記実施例に限定されない。
【0090】上記の実施例において、小画像分割/復元
器47は、1つの機器として説明したが、これに限られ
ない。小画像分割器及び小画像復元器として別々の機器
で構成しても良い。
【0091】また、上記実施例においては、原画像を2
分割、4分割、8分割のように偶数個の小画像に分割す
る例を説明したが、この分割方法に限られず、原画像を
奇数個の小画像に分割しても良い。原画像を3つの小画
像に分割する場合の分割例を図12に示す。その他、本
発明の要旨を変更しない範囲で種々変形して実施できる
のは勿論である。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。
【0093】いずれの小画像からも全体像が把握できる
ような複数の小画像に分割して記録するようにしたの
で、磁気ディスク装置及びディジタルVTR装置のいず
れかを使用した場合においても、1つの小画像を再生す
るのみで原画像の全体が把握できるので、高速サーチが
できる。また、ディジタルVTR装置では、原画像が高
マトリクスであっても記録した複数の小画像をビデオレ
ートで画像観察できる。
【0094】加えて、1つの小画像のみを読み出して、
補間によって原画像の全体が再生できるので、例えば、
原画像を4分割した場合には1つの小画像のみで原画像
を再生すると、記録速度の4倍の速度で画像を再生する
ことが可能になる。同様に、8分割の場合には8倍、1
6分割の場合には16倍の速度で再生が可能になる。
【0095】また、ディジタルVTR装置においては、
小画像をビデオレートの512×512画素として記録
することになるが、512×512マトリクスの画像は
画素は荒いが全体像の情報を持っているため、例えば、
1024×1024マトリクスの高マトリクス画像であ
っても、1つの小画像のみで全体像が観察でき、4分割
された小画像の4面をすべて読み出して合成すると、1
024×1024マトリクスの高マトリクス画像として
観察できる。2048×2048マトリクスの画像は1
6面に分割することで1024×1024マトリクス画
像と同様に取り扱うことができる。
【0096】加えて、小画像のみを再生する場合には、
ビデオレート以上の高速再生ができるので、画像検索の
時間が短くなると共に、画像の検索中に画像の全体像が
常に観察でき、オペレータの負担を軽減する。同様に、
小画像のみの再生による高速サーチの場合でも画像の全
体像が常に観察できるので、診断したい画像を容易に見
つけることができる。
【0097】複数の磁気ディスク装置を用いて、1つの
原画像が分割された複数の小画像を異なる磁気ディスク
装置に記録するようにしたので、1つの小画像を読み出
している間に、他の小画像のヘッダ位置に磁気ディスク
装置のヘッドを移動することができるので、正方向再生
/逆方向再生共に画像を検索するためのヘッドの移動時
間を要せず、高速な再生が可能である。加えて、複数磁
気ディスク装置の並列運転では、複数の磁気ディスク装
置の1台が故障等の異常を生じた場合であっても、少な
くとも1つの小画像に基づいて、画像を補間によって復
元することができるので、画像の再生が可能になると共
に、装置の信頼性が向上する。
【0098】また、原画像を複数の小画像に分割して、
複数の小画像を複数の磁気ディスク装置に分割して記録
する手段を採用しているので、データの記録及び再生の
ための高速データ転送技術が不要になるので、磁気ディ
スク装置の構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディジタル画像の記録
/再生装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】原画像から小画像への分割、及び、小画像から
再生像への復元の様子を説明するための図。
【図3】原画像から小画像へ2分割として分割する場合
の例を示す図。
【図4】原画像から小画像へ8分割として分割する場合
の例を示す図。
【図5】磁気ディスク装置を2台組合せて、順次記録さ
れた小画像を記録/再生する場合の一実施例を示す図。
【図6】磁気ディスク装置を2台組合せて、順次記録さ
れた小画像を記録/再生する場合の他の実施例を示す
図。
【図7】磁気ディスク装置を4台組合せて、順次記録さ
れた小画像を記録/再生する場合の他の実施例を示す
図。
【図8】図5の方法で記録された小画像の一部を読み出
して再生する場合のタイミングを示す図。
【図9】図6の方法で記録された小画像の一部を読み出
して再生する場合のタイミングを示す図。
【図10】図7の方法で記録された小画像の一部を読み
出して再生する場合のタイミングを示す図。
【図11】画像を小画像に分割してディジタルVTR装
置に記録する例を示す図。
【図12】原画像を奇数個の小画像に分割する場合の分
割例を示す図。
【図13】従来のDF装置の概略構成を示すブロック
図。
【図14】従来の磁気ディスク装置を用いて記録した方
向と逆方向に再生する場合に画像を検索する時間が必要
であることを説明するための図。
【図15】従来のDF装置において、複数の磁気ディス
ク装置の内の1台の磁気ディスク装置が故障した場合に
おける画像の再生の様子を示す図。
【図16】従来の記録方法でディジタルVTR装置に記
録されたデータを再生する場合の説明図。
【符号の説明】
10…X線管、15…被写体、20…検出部、30…T
Vカメラ、40…DFプロセッサ、41…アナログ・デ
ィジタル(A/D)変換器、42…画像処理部、43…
ディジタル・アナログ(D/A)変換器、44…画像メ
モリ、45…磁気ディスク装置、46…ディジタルVT
R装置用画像分割器、47…小画像分割/復元器、50
…表示装置、60…ディジタルVTR装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配列された複数の画素か
    らなるディジタル画像を記録する少なくとも1台の記録
    装置を備えたディジタル画像の記録/再生方法におい
    て、 前記複数の画素からなる前記ディジタル画像を、前記原
    画像の全体像が把握できるように抽出された画素からな
    る複数の小画像に分割する第1ステップと、 前記複数の小画像を所定の様式で前記記録装置に記録す
    る第2ステップと、 前記記録装置に記録された複数の前記小画像の少なくと
    も1つの小画像を読み出して原画像を再生する第3ステ
    ップと、 を具備することを特徴とするディジタル画像の記録/再
    生方法。
  2. 【請求項2】前記第2ステップにおいて、記録装置が複
    数のディスク装置で構成される場合に、1つの原画像を
    分割して得られた複数の小画像を異なるディスク装置に
    記録することを特徴とする請求項1記載のディジタル画
    像の記録/再生方法。
  3. 【請求項3】 マトリクス状に配列された複数の画素か
    らなるディジタル画像を記録/再生するディジタル画像
    の記録/再生装置において、 前記複数の画素からなる前記ディジタル画像を、前記原
    画像の全体像が把握できるように抽出された画素からな
    る複数の小画像に分割する手段と、 前記複数の小画像を所定の様式で記録する少なくとも1
    つの記録手段と、 前記記録装置に記録された複数の前記小画像の少なくと
    も1つの小画像を読み出して原画像を再生する手段と、 を具備することを特徴とするディジタル画像の記録/再
    生装置。
  4. 【請求項4】前記再生手段は、読み出された少なくとも
    1つの小画像に基づいて、読み出されていない小画像を
    補間することにより原画像を再生する手段を含むことを
    特徴とする請求項3記載のディジタル画像の記録/再生
    装置。
  5. 【請求項5】前記記録手段は、複数のディスク装置及び
    少なくとも1台のディジタルVTR装置の少なくとも一
    方で構成されることを特徴とする請求項3記載のディジ
    タル画像の記録/再生装置。
  6. 【請求項6】前記記録手段は、複数のディスク装置で構
    成され、前記複数の小画像を複数の前記ディスク装置に
    分割して記録する手段を含むことを特徴とする請求項3
    記載のディジタル画像の記録/再生装置。
  7. 【請求項7】前記記録手段は複数のディスク装置で構成
    され、前記複数の小画像を前記複数のディスク装置に記
    録し、1つのディスク装置から1つの小画像を読み出し
    ている間に他のディスク装置から次に読み出す小画像の
    検索を行う手段を含むことにより、高速な再生ができる
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載のディジタル
    画像の記録/再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100942A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Canon Inc 表示制御装置、放射線撮像装置及び放射線撮像システム
WO2018056003A1 (ja) * 2016-09-26 2018-03-29 株式会社日立国際電気 映像記録システムおよび映像記録装置
WO2019016908A1 (ja) * 2017-07-20 2019-01-24 三菱電機株式会社 映像記録装置、映像記録方法

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