JPH06176679A - 回転運動・直線運動変換装置およびその変換装置を使用した回路遮断器の電動操作装置 - Google Patents

回転運動・直線運動変換装置およびその変換装置を使用した回路遮断器の電動操作装置

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JPH06176679A
JPH06176679A JP32924392A JP32924392A JPH06176679A JP H06176679 A JPH06176679 A JP H06176679A JP 32924392 A JP32924392 A JP 32924392A JP 32924392 A JP32924392 A JP 32924392A JP H06176679 A JPH06176679 A JP H06176679A
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screw
moving body
circuit breaker
linear
screw rod
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JP32924392A
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Takashi Nishizawa
隆志 西沢
Yoshinobu Katsumata
良信 勝又
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転部材のねじ部と直線移動部材のねじ部と
の係合により、回転部材の回転運動を直線移動部材の直
線運動に変換するものにおいて、直線移動部材を手動に
より直接的に移動操作できるようにする。 【構成】 ゴム等により形成された押圧体40の弾発力
により、移動体33のナット32の雌ねじ32aがねじ
棒31の雄ねじ31aに係合した状態に保持する。この
状態でねじ棒31が回転すると、雄ねじ31aと雌ねじ
32aとの係合によりねじ棒31の回転が移動体33の
直線移動に変換される。移動体33を押し下げると、ナ
ット32の雌ねじ32aがねじ棒31の雄ねじ31aか
ら外れるので、移動体33を手動により直接移動させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ねじ機構により回転部
材の回転運動を直線移動部材の直線移動に変換する回転
運動・直線運動変換装置およびその変換装置を使用して
回路遮断器のハンドルを操作するようにした回路遮断器
の電動操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は回路遮断器を示す。同図におい
て、1はケース、2は固定接触子、3は可動接触子4を
設けた可動アーム、5はハンドル、6は可動アーム3と
ハンドル5とを連結する開閉機構、7は開閉機構6のキ
ャッチ8を係止するラッチ、9はラッチ7の係止を解除
する引外し機構である。
【0003】回路遮断器は周知のように、可動接触子4
が固定接触子2に接触したオン状態において、主回路に
過電流が流れると、引外し装置9が作動してラッチ7に
よるキャッチ8の係止を解除する。すると、トグルばね
10の作用により、可動アーム3が矢印A方向に回動
し、これにより可動接触子4が固定接触子2から開離し
てオフ状態になると共に、ハンドル5がトリップ位置に
移動する。
【0004】このトリップ状態からオン状態に戻すに
は、ハンドル5を一旦トリップ位置からリセット位置に
操作した後、リセット位置からオン位置へと操作する。
すると、リセット位置への操作により、再びキャッチ8
がラッチ7により係止されるので、その後のオン位置へ
の操作により、可動アーム3が矢印Aとは反対方向に回
動し、これにて可動接触子4が固定接触子2に接触して
オン状態に復帰するものである。
【0005】また、周知のように回路遮断器では、ハン
ドル5の操作により、オン状態とオフ状態との間で切換
え操作できるようになっている。すなわち、ハンドル5
をオン位置からオフ位置に操作すると、可動アーム3が
矢印A方向に引き上げられて可動接触子4が固定接触子
から開離する。また、ハンドル5をオフ位置からオン位
置に移動操作すると、可動アーム3が矢印Aとは反対方
向に押し下げられて可動接触子4が固定接触子2に接触
するものである。
【0006】このような回路遮断器の電動操作装置の一
例として図18に示す構成のものが考えられている。す
なわち、図18に示すように、回路遮断器のケース1に
取り付けられた電動操作装置のフレーム11内には、回
路遮断器のハンドル5が突出しており、このハンドル5
の両側に位置して、オン操作体12およびオフ操作体1
3が往復移動可能に設けられている。オン操作体12お
よびオフ操作体13は、モータ14を駆動源とする直線
移動部材たる移動体15により矢印B方向および矢印C
方向に移動されるようになっており、この各操作体12
および13の矢印B方向および矢印C方向への移動時
に、オン側圧縮コイルばね16およびオフ側圧縮コイル
ばね17が押し縮められて弾発力を蓄勢する。そして、
オン操作体12およびオフ操作体13は、ハンドル5の
移動範囲の外側(P1およびP2で示す)まで移動され
ると、図示しない係止レバーにより係止されるように構
成されている。
【0007】さて、図18はハンドル5がオン位置にあ
る状態を示している。ここでハンドル5をオフ位置に移
動させるには、オフ操作体13の係止を解除する。する
と、オフ操作体13がオフ側圧縮コイルばね17の蓄勢
弾発力により矢印B方向に移動し、ハンドル5をリセッ
ト位置まで移動させる。この後、移動体15が矢印C方
向に移動してオフ操作体13をP2位置に戻すため、ハ
ンドル5はトグルばね10の弾発力によってリセット位
置からオフ位置に移動する。
【0008】ハンドル5を再びオン位置に戻すには、オ
ン操作体12の係止を解除する。すると、オン操作体1
2はオン側圧縮コイルばね16の蓄勢弾発力により矢印
C方向に移動し、ハンドル5をオン位置に移動させる。
この後、オン操作体12は移動体15によりP1位置ま
で戻される。
【0009】ここで、モータ14の回転運動を移動体1
5の直線運動に変換する回転運動・直線運動変換装置1
8としては、図19に示す構成のものが採用されてい
る。すなわち、同図に示すように、回転運動−直線運動
変換装置18は、外周に雄ねじ19aを形成したねじ棒
19と、このねじ棒19の外径よりも大なる内径を有し
且つ内周に雄ねじ19aと同一ピッチの雌ねじ20aを
形成したナット20とからなり、そのうちナット20は
ボ―ルベアリング21のインナ―レ―スの内周に雌ねじ
を形成することによって構成されている。
【0010】そして、ボ―ルベアリング20のアウタ―
レ―ス22を移動体15内に嵌着することにより、ナッ
ト20を移動体15に回転可能に取付けている。また、
ねじ棒19はナット20に内接して雄ねじ19aが雌ね
じ20aに螺合するように当該ナット20内を貫通して
おり、一端側がフレーム11に回転可能に支持されてい
る。そして、このねじ棒19の一端部は可逆モータ14
にベルト伝動機構23を介して連結されている。
【0011】かかる構成の回転運動−直線運動変換装置
18において、ねじ棒19がモ―タ14により回転され
ると、雄ねじ19aと雌ねじ20aとの螺合により、ね
じ棒19の回転運動が移動体15の直線運動に変換され
るので、ねじ棒19の回転方向に応じて移動体15が矢
印B方向或いは矢印C方向に移動するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の回転運動・
直線運動変換装置18では、ねじ棒19の雄ねじ19a
とナット20の雌ねじ20aは常に螺合状態にあって、
その螺合を解くことができない構造になっている。この
ため、移動体15(ハンドル5)を移動させるには、ね
じ棒19の回転による以外方法はない。このため、モー
タ14に通電することなく、手動操作によってもハンド
ルを操作できるようにするには、手動によるねじ棒19
の回転操作機構を別途設けねばならず、構造が複雑にな
ると共に、移動体15を移動させるには、ねじ棒19を
何回転もさせねばならず、面倒である。
【0013】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、第1の目的は、回転部材の回転によらずとも直線移
動部材を手動にて直接的に移動させることができる回転
運動・直線運動変換装置を提供するにあり、第2の目的
は、回転部材の回転によらずとも回路遮断器のハンドル
を手動にて直接的に操作できる回路遮断器の電動操作装
置を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
めに、本発明の回転運動・直線運動変換装置は、回転部
材および直線移動部材に互いに螺合するねじ部を設け、
それら両ねじ部の螺合により回転部材の回転運動を直線
移動部材の直線運動に変換するものにおいて、前記両ね
じ部のうち、少なくとも一方のねじ部を径方向に移動可
能に構成し、その移動により当該一方のねじ部を他方の
ねじ部に対し螺合および螺合解除可能にしたことを特徴
とするものである。
【0015】第2の目的を達成するために、本発明の回
路遮断器のハンドル操作装置は、モータと、このモータ
により回転される回転部材と、直線移動部材と、前記回
転部材および直線移動部材に設けられたねじ部とを備
え、それら両ねじ部の螺合により前記回転部材の回転運
動を直線移動部材の直線運動に変換し、その直線移動部
材の移動により回路遮断器のハンドルを操作するように
したものにおいて、前記両ねじ部のうち、少なくとも一
方のねじ部を径方向に移動可能に構成し、その移動によ
り当該一方のねじ部を他方のねじ部に対し螺合および螺
合解除可能にしたことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】一方のねじ部を移動させて他方のねじ部との螺
合を解除すると、直線移動部材或いはハンドルは、回転
部材を回転させずとも、手動により直接的に直線移動さ
せることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。まず、本発明の回転運動・直線運動変換装置の第1
実施例を図1および図2を参照しながら説明する。
【0018】この実施例の回転運動・直線運動変換装置
は、図1に示すように、外周に雄ねじ(ねじ部)31a
を形成した回転部材としてのねじ棒31と、このねじ棒
31の外径よりも大なる内径を有し且つ内周に雄ねじ3
1aと同一ピッチの雌ねじ(ねじ部)32aを形成した
ナット32とからなり、ねじ棒31の回転運動を直線移
動部材としての移動体33の直線運動に変換するもので
ある。上記ナット32は、ボ―ルベアリング34のイン
ナ―レ―スの内周に雌ねじを形成することによって構成
されている。そして、ボ―ルベアリング34のアウタ―
レ―ス34aを移動体33内に嵌着することにより、ナ
ット32を移動体33に回転可能に取付けている。
【0019】さて、図1に示すように、ねじ棒31はナ
ット32内に挿通され、その両端部がベース35に立設
された一対の支持部材36,36にボールベアリング3
7,37を介して回転可能に支持されている。そして、
ねじ棒31の一端部には、従動プーリ38が取着されて
おり、この従動プーリ38と図示しないモータに取着さ
れた駆動プーリとの間にベルト39が掛け渡されてい
る。
【0020】しかして、ナット32の内径がねじ棒31
の外径よりも大きく設定されていることにより、移動体
32は両者間に存する隙間分だけ上下方向に移動可能に
なっている。そして、移動体33とベース35との間に
は、弾性部材としての例えばゴム製の押圧体40が圧縮
状態にして挟み込まれており、移動体33はその押圧体
40の弾発力により上方に付勢されている。これによ
り、ナット32の雌ねじ32aの下部がねじ棒31の雄
ねじ31aの下部に螺合した状態に保持される。ここ
で、上記押圧体40は、移動体33の下面に固定されて
おり、移動体33の移動に伴いベース35上をスライド
するようになっている。
【0021】以上のように構成された回転運動・直線運
動変換装置において、ねじ棒31が図示しないモ―タに
より回転されると、雄ねじ31aと雌ねじ32aとの摩
擦力がナット32とアウタ―レ―ス34aとの間の回転
抵抗よりも大きい場合(移動体33の移動抵抗が大きい
場合)、雄ねじ31aと雌ねじ32aとの摩擦力により
ナット32も回転する。ここで、ねじ棒31の径寸法を
d1 とし、ナット32の径寸法をd2 とすると、ねじ棒
31の1回転当り、ナット32は(d1 /d2)だけ回
転する。従って、ナット32は、ねじ棒31の1回転当
り[1−(d1/d2 )]だけ相対的に回転したことと
なる。このとき、ねじ棒31は軸方向には移動しないよ
うに拘束されているので、ナット32を取付けた移動体
33が[p×(1−d1 /d2 )]分だけ軸方向に直線
運動するようになる(但し、pはねじの1ピッチ量であ
る)。従って、ねじ棒31が正逆方向に回転すると、そ
の回転運動が移動体33の直線運動に変換されて左右方
向に往復移動するものである。 逆に、雄ねじ31aと
雌ねじ32aとの摩擦力がナット32とアウタ―レ―ス
34aとの間の回転抵抗よりも小さい場合(移動体33
の移動抵抗が小さい場合)、ナット32はアウターレー
ス34aに固定された状態になるため、移動体33はね
じ棒31の1回転当たり、ねじの1ピッチ量p相当分だ
け移動することとなる。
【0022】さて、ねじ棒31の回転によらず、手動に
よって移動体33を直接的に直線移動操作したい場合が
ある。この場合には、押圧体40を押し縮めるようにし
て移動体33を押し下げる。すると、図2に示すよう
に、ナット32の雌ねじ32aがねじ棒31の雄ねじ3
1aから離れて両者の螺合が解除された状態となるの
で、この状態で左右方向の操作力を加えれば、移動体3
3を左右方向に移動させることができる。
【0023】なお、移動体33の押し下げ力を解けば、
該移動体33は押圧体40の弾発力により上方に移動す
るので、雌ねじ32aは再度雄ねじ31aに螺合し、ね
じ棒31の回転により移動体33を移動させ得る状態と
なることは勿論である。
【0024】図3および図4は本発明の回転運動・直線
運動変換装置の第2実施例を示す。この実施例が前記第
1実施例と相違するところは、移動体33を付勢する手
段にある。すなわち、図3に示すように、移動体33の
上方には、ベース35に取り付けられた固定板41が設
けられている。この固定板41の下面には、移動体33
の移動範囲に渡って長尺な固定側永久磁石42が取り付
けられている。一方、移動体33の上面には、短尺な移
動側永久磁石43が取り付けられている。
【0025】両永久磁石42および43は、共に例えば
下側がN極、上側がS極となるように着磁されている。
これにより、両永久磁石42,43間には磁気吸引力が
作用することとなり、この磁気吸引力によって移動体3
3が上方に付勢され、ナット32の雌ねじ32aとねじ
棒31の雄ねじ31aとが螺合状態に保持される。従っ
て、移動体33を永久磁石42,43間の磁気吸引力に
抗して押し下げると、図4に示すように雌ねじ32aが
雄ねじ31aから外れるので、移動体33を手動によっ
て直接的に左右方向に移動操作することができる。
【0026】以上説明した第1実施例および第2両実施
例では、いずれも移動体33を上下動可能に設け、移動
体33の上下動により雌ねじ32aが雄ねじ31aに対
して螺合および螺合解除するように構成したが、これは
回転運動・直線運動変換装置の第3実施例を示す図5の
ように構成しても良い。
【0027】すなわち、移動体44はガイドレール45
によりねじ棒31の軸方向にだけ移動できるように拘束
されている。この移動体44には、ボールベアリンク3
4を取り付けた可動板46が上下動可能に設けられてい
る。可動板46は弾性部材としての圧縮コイルばね47
により上方に付勢されており、その付勢力によりナット
32の雌ねじ32aがねじ棒31の雄ねじ31aに螺合
された状態に保持されている。そして、可動板46を圧
縮コイルばね47の弾発力に抗して押し下げると、雌ね
じ32aが雄ねじ31aとの螺合を解除する。このよう
に構成しても移動体44を手動により直接的に左右方向
に移動操作できる。
【0028】また、回転運動・直線運動変換装置は、上
記各実施例で示したような雄ねじと雌ねじとの組み合わ
せだけでなく、本発明の回転運動・直線運動変換装置の
第4実施例を示す図6のように、雄ねじと雄ねじとの組
み合わせにより構成しても良い。
【0029】すなわち、移動体48の上部には、外周に
雄ねじ(ねじ部)49aを形成した短尺なねじ棒49が
回転自在に設けられており、このねじ棒49の雄ねじ4
9aは移動体48が押圧体40により上方に付勢される
ことによってねじ棒31の雄ねじ31aに螺合される。
このように構成してもねじ棒31の回転運動を移動体3
8の直線運動に変換できると共に、移動体38を押し下
げると雄ねじ49aが雄ねじ31aから外れるので、移
動体48を手動により直接的に左右方向に移動操作でき
るものである。
【0030】なお、上記各実施例において、ねじ棒31
を移動させることにより、そのねじ棒31の雄ねじ31
aとナット32の雌ねじ32a、ねじ棒49の雄ねじ4
9aとを螺合させおよびその螺合を解除させるように構
成しても良い。
【0031】次に、本発明における回路遮断器の電動操
作装置の第1実施例を図7ないし図13に基づいて説明
する。なお、この実施例では回路遮断器については図2
0に示すものを使用するものとし、回路遮断器の構成部
品については同図に使用した符号を用い、詳細な説明を
省略する。
【0032】図7および図8に示すように、電動操作装
置のフレーム51は回路遮断器のケ―ス1上に取付けら
れており、このフレーム51の底部に形成された孔52
から回路遮断器のハンドル5が突出している。上記フレ
ーム51内には直線移動部材としての移動体53が配設
されており、この移動体53は、フレーム51の左右両
側部間に取り付けられたシャフト54に左右方向に移動
可能に且つ図11における上下方向に回動可能に支持さ
れている。そして、移動体53に形成された矩形孔55
内に回路遮断器のハンドル5の先端部分が挿入されてお
り、これにて移動体53の左右方向移動によりハンドル
5が左右に回動操作されるようになっている。
【0033】上記移動体53は、フレーム51内に設け
られた直流可逆モータ56を駆動源として往復移動する
もので、そのモータ56の正逆方向の回転は、図11の
(b)に拡大して示す回転運動−直線運動変換装置57
により移動体53の往復の直線運動に変換されるように
なっている。
【0034】回転運動−直線運動変換装置57は、前述
した同装置の第1実施例(図1および図2)と同一構成
のもので、外周に雄ねじ(ねじ部)58aを形成した回
転体としてのねじ棒58と、このねじ棒58の外径より
も大なる内径を有し且つ内周に雄ねじ58aと同一ピッ
チの雌ねじ(ねじ部)59aを形成したナット59とか
らなり、そのうちナット59はボ―ルベアリング60の
インナ―レ―スの内周に雌ねじを形成することによって
構成されている。
【0035】ボ―ルベアリング60のアウタ―レ―ス6
0aは移動体53内に嵌着固定され、これにてナット5
9が移動体53に回転可能に取付けられた状態になって
いる。また、ねじ棒58はナット59内を貫通するよう
に配置され、図7に示すようにフレーム51に取り付け
られた一対の支持枠61,61に回転可能に支持されて
いる。そして、可逆モータ56の回転軸56aに取り付
けられた駆動プーリ62と、ねじ棒58の一端部に取り
付けられた従動プーリ63との間にベルト64が掛け渡
されていて、可逆モータ56の回転がベルト64を介し
てねじ棒58に伝達されるようにしている。
【0036】フレーム51の左右両側部間には、ねじ棒
58に関しシャフト54とは反対側に位置して別のシャ
フト65が取り付けられており、このシャフト65にば
ね座66が左右方向に移動可能に支持されている。一
方、移動体53にはアーム53aが延設されており、こ
のアーム53aの先端部はばね座66の上方に対向位置
している。そして、ばね座66とアーム53aとの間に
は、図11の(a)に示すように弾性部材としての圧縮
コイルばね67が設けられており、移動体53はこの圧
縮コイルばね67の弾発力により図11に示す矢印D方
向に回動付勢されてナット59の雌ねじ59aをねじ棒
58の雄ねじ58aに螺合させている。
【0037】移動体53を矢印Dとは反対方向に回動操
作すると、図12の(a)に示すように雌ねじ59aと
雄ねじ58aとの螺合が解除されるが、その移動体53
の回動操作は回動レバー68により行うようになってい
る。この回動レバー68は移動体53の移動範囲を覆う
ように幅広に形成されており、フレーム51の左右両側
部間に取り付けられたシャフト69に上下方向に回動可
能に支持されている。この回動レバー68の回動中心側
外周部はカム部68aとして形成されており、回動レバ
ー68が図11の(a)に示すようにフレーム51のカ
バー70に伏せられた状態から図12の(a)に示すよ
うに起立した状態になると、カム部68aがアーム53
aの先端部を押し下げることにより、移動体53が矢印
Dとは反対方向に回動されるように構成されている。な
お、カバー70には、ハンドル5に手を掛けることがで
きるようにするために開口部70aが形成されており、
この開口部70aは常には伏された状態にある回動レバ
ー68によって閉鎖されている。
【0038】一方、制御構成を示す図13のように、モ
ータ56は制御回路71により駆動回路72を介して制
御される。制御回路71には、図示しない遠隔操作装置
からオン操作信号S1 、オフ操作信号S2 が入力される
と共に、移動体53の位置検出スイッチ73,74から
の検出信号が入力されるようになっている。
【0039】ここで、一方の位置検出スイッチ73は移
動体53が矢印E方向に移動してハンドル5をオン位置
にセットしたとき検出信号を出力し、他方の位置検出ス
イッチ74は移動体53が矢印F方向に移動してハンド
ル5をリセット位置にセットしたとき検出信号を出力す
るものである。
【0040】そして、制御回路71は、そのオン操作信
号S1 、オフ操作信号S2 に応じて駆動回路72に正転
信号および逆転信号を出力し、駆動回路72はその正転
信号、逆転信号に応じてモータ56を正方向、逆方向に
回転駆動する。そして、位置検出スイッチ73,74か
ら制御回路71に検出信号が入力されると、制御回路7
1は駆動回路72に停止信号を出力し、これにより駆動
回路72がモータ56を停止させる。
【0041】ここで、以上のように構成された回路遮断
器の電動操作装置の作用を説明する。今、図7および図
8に示すように、移動体53が回路遮断器のハンドル5
をリセット位置にセットした位置にあるものとする。こ
の状態で、制御回路71に遠隔操作装置からオン操作信
号S1 が入力されると、駆動回路72は制御回路71か
ら正転信号を受けてモータ56を正方向に回転駆動す
る。
【0042】モータ56の回転はねじ棒58に伝達さ
れ、そのねじ棒58の回転は、雄ねじ58aとナット5
9の雌ねじ59aとの螺合により、移動体53の矢印E
方向の直線移動に変換され、この移動体53の移動に伴
い、回路遮断器のハンドル5が同方向に操作される。そ
して、図9および図10に示すようにハンドル5がオン
位置まで操作されると、移動体53が一方の位置検出ス
イッチ73のアクチュエータ73aに当接するため、該
スイッチ73が制御回路71に検出信号を出力する。す
ると、駆動回路72は制御回路71から停止信号を受け
てモータ56を停止させ、以上により回路遮断器がオン
状態にセットされる。
【0043】また、回路遮断器が図9および図10に示
すオン状態にあるとき、制御回路71に遠隔操作装置か
らオフ操作信号S2 が入力されると、駆動回路72は制
御回路71から逆転信号を受けてモータ56を逆方向に
回転駆動する。
【0044】モータ56の回転はねじ棒58に伝達さ
れ、そのねじ棒58の回転は、上述したと同様にして移
動体53の矢印F方向の直線移動に変換され、この移動
体53の移動に伴い、回路遮断器のハンドル5が同方向
に回動操作される。そして、図7および図8に示すよう
に、ハンドル5がオフ位置を経てリセット位置まで操作
されると、移動体53が他方の位置検出スイッチ74の
アクチュエータ74aに当接するため、該スイッチ74
が制御回路71に検出信号を出力する。すると、駆動回
路72は制御回路71から停止信号を受けてモータ56
を停止させ、以上により回路遮断器がオフ状態にセット
されたこととなる。
【0045】なお、回路遮断器がオン状態にあるとき、
過電流検出によりトリップ状態となった場合に、再びオ
ン状態に戻すには、上述したと同様にしてモータ56を
逆方向回転させてハンドル5を一旦オン位置からリセッ
ト位置に移動させ、その後、モータ56を正方向回転さ
せてハンドル5をリセット位置からオン位置に移動させ
るものである。
【0046】ハンドル5の電動操作は以上のようにして
行うが、手動によりハンドル5を直接操作したい場合が
ある。この場合には、回動レバー68を回動操作して図
12の(a)に示すように起立状態にする。すると、回
動レバー68のカム部68aが移動体53のアーム53
aを圧縮コイルばね67の弾発力に抗して矢印Dとは反
対方向に回動し、ナット59の中心をねじ棒58の中心
に一致させて雌ねじ59aを雄ねじ58aから外す。そ
れにより、移動体53が左右方向に自由に移動できる状
態となるため、カバー70の開口部70aを介してハン
ドル5を操作するものである。
【0047】このように本実施例によれば、ナット59
の雌ねじ59aをねじ棒58の雄ねじ58aから外し得
るように構成したので、ねじ棒48の回転によらずと
も、手動により直接ハンドル5を操作することができ、
ねじ棒58を手動で回転させてハンドル5を操作するよ
うに構成する場合とは異なり、構造が簡単になる。ま
た、本実施例では、移動体53により直接ハンドル5を
操作する構成であるので、図18に示す従来構成のもの
とは異なり、オン側操作体12、オフ側操作体13、オ
ン側圧縮コイルばね16、オフ側圧縮コイルばね17等
が不要となり、小形に構成できる。
【0048】図14ないし図17は本発明における回路
遮断器の電動操作装置の第2実施例を示す。この実施例
が、上述した電動操作装置の第1の実施例と異なるとこ
ろは、移動体53を矢印D方向に回動付勢してナット5
9の雌ねじ59aをねじ棒58の雄ねじ58aに螺合し
た状態に保持するための付勢構成にある。
【0049】この実施例では、同付勢構成として、前に
説明した本発明の回転運動・直線運動変換装置の第2の
実施例と同様に永久磁石を使用している他は、上述の電
動操作装置と同様の構成である。すなわち、フレーム5
1のカバー70の裏側には長尺な固定側永久磁石75が
固定されており、移動体53のアーム53aの先端部に
は移動側永久磁石76が固定されている。そして、両永
久磁石75,76の磁気吸引力により移動体53が矢印
D方向に回動付勢されて常にはナット59の雌ねじ59
aをねじ棒58の雄ねじ58aに螺合させている。この
ように構成しても、上述の電動操作装置の第1実施例と
同様の効果を得ることができるものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
転部材のねじ部と直線移動部材のねじ部のうち、一方の
ねじ部を径方向に移動可能に設け、その移動により該一
方のねじ部を他方のねじ部と螺合および螺合解除可能に
したことにより、手動操作する場合、回転部材を回転操
作せずとも、直線移動部材或いは回路遮断器のハンドル
を手動にて直接的に移動させることができ、操作性に優
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における回転運動・直線運動変換装置の
第1実施例を示す概略的な縦断側面図
【図2】ねじ部の螺合を解除した状態の図1相当図
【図3】本発明における回転運動・直線運動変換装置の
第2実施例を示す図1相当図
【図4】図2相当図
【図5】本発明における回転運動・直線運動変換装置の
第3実施例を示す要部の縦断正面図
【図6】本発明における回転運動・直線運動変換装置の
第4実施例を示す図1相当図
【図7】本発明における回路遮断器の電動操作装置の第
1実施例を回路遮断器のオフ状態で示す平面図
【図8】同状態での縦断側面図
【図9】回路遮断器をオン状態にして示す平面図
【図10】同状態での縦断側面図
【図11】(a)はねじ棒とナットとの係合状態で示す
縦断側面図、(b)は同部分拡大図
【図12】(a)はねじ棒とナットとの係合を解除した
状態で示す縦断側面図、(b)は同部分拡大図
【図13】制御構成を示すブロック図
【図14】本発明における回路遮断器の電動操作装置の
第2実施例を示す図7相当図
【図15】図8相当図
【図16】図11の(a)相当図
【図17】図12の(a)相当図
【図18】本発明の回路遮断器の電動操作装置と対比す
るために近時考えられている同装置を示す平面図
【図19】回転運動・直線運動変換装置の縦断側面図
【図20】回路遮断器の縦断側面図
【符号の説明】
31はねじ棒(回転体)、31aは雄ねじ(ねじ部)、
32はナット、32aは雌ねじ(ねじ部)、33は移動
体(直線移動部材)、40は押圧体(弾性部材)、4
2,43は永久磁石、44,48は移動体(直線移動部
材)、49はねじ棒、49aは雄ねじ(ねじ部)、53
は移動体(直線移動部材)、56はモータ、57は回転
運動・直線運動変換装置、58はねじ棒(回転体)、5
8aは雄ねじ(ねじ部)、59はナット、59aは雌ね
じ(ねじ部)、66はばね座、67は圧縮コイルばね
(弾性部材)、68は回動レバー、68aはカム部、7
5,76は永久磁石である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材および直線移動部材に互いに螺
    合するねじ部を設け、それら両ねじ部の螺合により回転
    部材の回転運動を直線移動部材の直線運動に変換するも
    のにおいて、前記両ねじ部のうち、少なくとも一方のね
    じ部を径方向に移動可能に構成し、その移動により当該
    一方のねじ部を他方のねじ部に対し螺合および螺合解除
    可能にしたことを特徴とする回転運動・直線運動変換装
    置。
  2. 【請求項2】 モータと、このモータにより回転される
    回転部材と、直線移動部材と、前記回転部材および直線
    移動部材に設けられたねじ部とを備え、それら両ねじ部
    の螺合により前記回転部材の回転運動を直線移動部材の
    直線運動に変換し、その直線移動部材の移動により回路
    遮断器のハンドルを操作するようにしたものにおいて、
    前記両ねじ部のうち、少なくとも一方のねじ部を径方向
    に移動可能に構成し、その移動により当該一方のねじ部
    を他方のねじ部に対し螺合および螺合解除可能にしたこ
    とを特徴とする回路遮断器の電動操作装置。
  3. 【請求項3】 移動可能に構成されたねじ部は、弾性部
    材により他方のねじ部に螺合する方向に付勢されている
    ことを特徴とする請求項1記載の回転運動・直線運動変
    換装置又は請求項2記載の回路遮断器の電動操作装置。
  4. 【請求項4】 カム部を有する回動レバーを備え、この
    回動レバーの回動により、前記カム部が移動可能に構成
    されたねじ部を弾性部材の付勢力に抗して他方のねじ部
    との係合を解除する方向に移動させる構成であることを
    特徴とする請求項3記載の回転運動・直線運動変換装置
    又は回路遮断器の電動操作装置。
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