JPH06176302A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH06176302A
JPH06176302A JP4351919A JP35191992A JPH06176302A JP H06176302 A JPH06176302 A JP H06176302A JP 4351919 A JP4351919 A JP 4351919A JP 35191992 A JP35191992 A JP 35191992A JP H06176302 A JPH06176302 A JP H06176302A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、オーデイオ信号を記録再生するテー
プレコーダ等の磁気記録再生装置に関し、簡易かつ確実
にバイアス電流を最適値に設定し得るようにする。 【構成】本発明は、テスト信号を再生してバイアス電流
の切り換えに対応した再生信号の信号レベル検出結果を
得、確定値を基準して得られる補間値を基準にしてこの
信号レベル検出結果を順次確定値に設定し、この確定値
を基準にしてバイアス電流を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図7) 発明が解決しようとする課題(図7) 課題を解決するための手段(図1、図5及び図6) 作用(図1、図5及び図6) 実施例 (1)実施例の構成(図1〜図6) (2)実施例の効果 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関
し、例えばオーデイオ信号を記録再生するテープレコー
ダに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、オーデイオ信号を記録再生するテ
ープレコーダにおいては、テスト信号を記録再生するこ
とにより、交流バイアスの信号レベルを自動的に最適値
に設定し得るようになされたものがある。
【0004】すなわちこの種のテープレコーダにおいて
は、所定の発振回路でバイアス信号を生成し、このバイ
アス信号の電流値を順次変化させて例えば周波数 400
〔Hz〕のテスト信号を記録した後、同様にして周波数10
〔kHz〕のテスト信号を記録する。さらにこの種のテー
プレコーダにおいては、続いて磁気テープを巻き戻した
後、記録したテスト信号を再生し、その信号レベルを検
出する。
【0005】このようにすれば図7に示すように、この
種のテープレコーダにおいては、バイアス信号の電流値
に応じて信号レベルが変化する再生信号を得ることがで
きる。これによりこの種のテープレコーダにおいては、
周波数の異なる2つのテスト信号で再生信号の信号レベ
ルが等しくなるバイアス電流値I1を検出した後、この
バイアス電流値I1にバイアス信号の電流値を設定し、
これにより再生信号の周波数特性を一定値に保持し得る
ようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにし
てバイアス電流を設定する際、ドロツプアウトが発生す
ると、この種のテープレコーダにおいては、再生信号の
信号レベルを正しく検出し得なくなる。また磁気テープ
の走行が一時的に変動しても、再生信号の信号レベルを
正しく検出し得なくなる。このため従来、この種のテー
プレコーダにおいては、ドロツプアウト、磁気テープの
走行変動が発生すると、バイアス電流を正しく最適値に
設定し得なくなる問題があつた。
【0007】この問題を解決する一つの方法としてテス
ト信号の記録時間を長くする方法が考えられる。すなわ
ちドロツプアウト、磁気テープの走行変動が一時的に発
生した場合でも、テスト信号の記録時間を長くして何度
も再生信号の信号レベルを検出し得るようにすれば、そ
の分再生信号の信号レベルを正しく検出し得、これによ
りバイアス電流を最適値に正しく設定し得ると考えられ
る。ところがこの方法の場合、テスト信号の記録時間を
長くした分、バイアス電流の設定に時間を要する問題が
ある。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易かつ確実にバイアス電流を最適値に設定するこ
とができる磁気記録再生装置を提案しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、交流バイアス信号SBの電流値を
順次切り換えてテスト信号STESTを磁気テープに記
録するテスト信号記録手段2、5、6、7、8、12、
14と、テスト信号STESTの再生結果SPBに基づ
いて交流バイアス電流値を設定するバイアス電流設定手
段2、7、14、16、17、18、19とを備え、バ
イアス電流設定手段2、7、14、16、17、18、
19は、電流値の切り換えに対応してテスト信号STE
STの再生信号SPBの信号レベルを検出することによ
り、再生信号SPBの信号レベル検出結果P1、P2、
P3、P4、P5、P6、……を離散的に得、離散的な
信号レベル検出結果P1、P2、P3、P4、P5、P
6、……について、連続する信号レベル検出結果P1、
P2、P3、P4、P5、P6、……を順次確定値に設
定し、該確定値を基準にして交流バイアス電流値を設定
し、バイアス電流設定手段2、7、14、16、17、
18、19は、始めに離散的な信号レベル検出結果P
1、P2、P3、P4、P5、P6、……の少なくとも
1つを確定値P1に設定し、該確定値P1を基準にして
確定値P1に連続する信号レベル検出結果P2を確定値
P2に設定した後、新たに設定した確定値P2を基準に
してさらに連続する信号レベル検出結果P3を確定値P
3に設定し、新たに設定した確定値P2、(P3、P
4、……)を基準にして連続する信号レベル検出結果P
3(P4、P5、……)を確定値に設定する処理を順次
繰り返して離散的な信号レベル検出結果P1、P2、P
3、P4、P5、P6、……を順次確定値P1、P2、
P3、P4、P5、P6、……に設定し、バイアス電流
設定手段2、7、14、16、17、18、19は、確
定値P1(P2、P3、……)及び確定値P1(P2、
P3、……)に連続する信号レベル検出結果P2(P
3、P4、……)以外の信号レベル検出結果P3(P
4、P5、……)と、確定値P1(P2、P3、……)
とを基準にして所定の補間処理を実行して補間値f
(x)を得、補間値f(x)を基準にして確定値P1
(P2、P3、……)に連続する信号レベル検出結果P
2(P3、P4、……)を補正して確定値P1(P2、
P3、……)に連続する信号レベル検出結果P2(P
3、P4、……)を確定値P2(P3、P4、……)に
設定する。
【0010】さらに本発明において補間処理は、確定値
P1(P2、P3、……)及び確定値P1(P2、P
3、……)に連続する信号レベル検出結果P2(P3、
P4、……)以外の信号レベル検出結果P3(P4、P
5、……)と、確定値P1(P2、P3、……)とを基
準した直線補間でなる。
【0011】
【作用】連続する信号レベル検出結果P1、P2、P
3、P4、P5、P6、……を順次確定値に設定し、該
確定値を基準にして交流バイアス電流値を設定し、この
とき確定値P1(P2、P3、……)及び確定値P1
(P2、P3、……)に連続する信号レベル検出結果P
2(P3、P4、……)以外の信号レベル検出結果P3
(P4、P5、……)と、確定値P1(P2、P3、…
…)とを基準にして所定の補間処理を実行して補間値f
(x)を得、補間値f(x)を基準にして確定値P1
(P2、P3、……)に連続する信号レベル検出結果P
2(P3、P4、……)を補正して確定値P2(P3、
P4、……)に設定することにより、信号レベル検出結
果P1、P2、P3、P4、P5、P6、……の何れか
に誤りがある場合でも、信頼性の高い確定値P1、P
2、P3、P4、P5、P6、……を得ることができ
る。
【0012】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0013】(1)実施例の構成 図1において、1は全体としてテープレコーダを示し、
システム制御回路2で全体の動作を制御してオーデイオ
信号を記録再生する。すなわちテープレコーダ1におい
ては、所定の入力端子から入力されるオーデイオ信号S
AIの信号レベルを減衰器3で補正した後、選択回路4
を介して増幅回路5に出力する。
【0014】テープレコーダ1においては、増幅回路5
でオーデイオ信号を所定の信号レベルに増幅した後、加
算回路6に出力し、ここでバイアスオシレータ(バイア
スOSC)7から出力される交流バイアス信号SBを加
算して記録用磁気ヘツド8に出力する。これによりテー
プレコーダ1においては、交流バイアス記録の手法を適
用してオーデイオ信号を記録し得るようになされてい
る。
【0015】これに対して再生時、テープレコーダ1に
おいては、再生用磁気ヘツド9から出力される再生信号
を再生増幅回路10で増幅してオーデイオ信号SPBを
復調し、このオーデイオ信号SPBを外部出力端子に出
力する。これによりテープレコーダ1においては、シス
テム制御回路2で全体の動作モードを切り換えてオーデ
イオ信号を記録再生し得るようになされている。
【0016】これに対してテープレコーダ1において
は、新たな磁気テープがセツトされて録音モードに切り
換わると、自動的にバイアス設定モードに切り換わり、
自動的にバイアス電流を最適値に設定する。すなわちシ
ステム制御回路2においては、テストオシレータ(テス
トOSC)12に制御信号S1を出力し、これに対応し
てテストオシレータ12においては、テスト信号STE
STの出力を開始する。
【0017】さらにシステム制御回路2においては、選
択回路4に切り換え信号SELを出力することにより、
選択回路4の接点を切り換え、これによりテープレコー
ダ1においては、オーデイオ信号SAIに代えてテスト
オシレータ12から出力されるテスト信号STESTを
記録し得るようにする。この状態でシステム制御回路2
においては、さらに周波数切り換え信号S2をテストオ
シレータ12に出力してテスト信号STESTの周波数
を周波数 400〔Hz〕に設定した後、この状態で磁気テー
プ走行系に制御信号を出力してテープレコーダ1の動作
モードを記録モードに切り換える。
【0018】これによりテープレコーダ1においては、
所定期間、周波数 400〔kHz〕のテスト信号STEST
を記録するようになされている。このテスト信号STE
STの記録時、システム制御回路2においては、デイジ
タルアナログ変換回路(D/A)14を介して、バイア
スオシレータ7に信号レベル切り換え信号SLを出力
し、これに対応してバイアスオシレータ7においては、
この信号レベル切り換え信号SLの信号レベルに応じて
バイアス信号SBの信号レベルを切り換えることにより
バイアス電流値を切り換える。
【0019】これによりシステム制御回路2において
は、図2に示すように、バイアス電流値を最大値に設定
して 360〔msec〕の期間の間、周波数 400〔Hz〕のテス
ト信号STESTを記録した後、続いて90〔msec〕周期
で順次バイアス電流値を低減してこのテスト信号STE
STを記録し、最後にバイアス電流値を最小値に設定し
て 360〔msec〕の期間の間、このテスト信号STEST
を記録する。さらにこのようにして周波数 400〔Hz〕の
テスト信号STESTを記録すると、続いてシステム制
御回路2においては、テストオシレータ12に周波数切
り換え信号S2を出力してテスト信号STESTの周波
数を周波数10〔kHz〕に切り換え、同様にバイアス電流
を順次切り換えて周波数10〔kHz〕のテスト信号STE
STを記録し、磁気テープ走行系を停止制御する。
【0020】続いてシステム制御回路2においては、磁
気テープ走行系を制御して磁気テープを巻き戻した後、
再生モードに切り換わり、このようにして記録したテス
ト信号STESTについて再生信号SPBの信号レベル
を検出する。すなわちテープレコーダ1においては、再
生信号SPBを検波回路16に与えて包絡線検波するこ
とにより、再生信号SPBの信号レベルを検出し、この
信号レベル検出結果を対数変換回路17で対数値に変換
する。
【0021】さらにテープレコーダ1においては、この
対数変換回路17の出力信号をアナログデイジタル変換
回路(A/D)18でデイジタル値に変換し、このデイ
ジタル値をシステム制御回路2に出力する。これにより
テープレコーダ1においては、テスト信号STESTの
再生信号レベルを所定周期で検出するようになされてい
る。
【0022】このときアナログデイジタル変換回路18
においては、図3においてサンプリングのタイミングを
矢印で示すように、対数変換回路17の出力信号を90
〔msec〕周期でデイジタル値に変換するようになされ、
これによりシステム制御回路2においては、バイアス電
流の最大値及び最小値については、それぞれ4回づつ再
生信号SPBの信号レベルを検出し得るようになされて
いる。すなわち図4に示すように、通常ドロツプアウト
においては、短い期間で発生することにより、この実施
例のようにバイアス電流の最大値及び最小値について36
0〔msec〕の期間の間テスト信号STESTを記録し、
それぞれ4回づつ再生信号SPBの信号レベルを検出し
得るようにすれば、ドロツプアウトが発生した場合で
も、何れかのタイミング(この場合時点t1及びt4の
タイミングでなる)で正しい信号レベルを検出すること
ができる。
【0023】これによりシステム制御回路2において
は、このバイアス電流の最大値及び最小値について得ら
れる信号レベル検出結果について、それぞれ最大値を検
出することにより、ドロツプアウト等が発生した場合で
も、正しい信号レベル検出結果を取り込むようになされ
ている。かくしてシステム制御回路2においては、この
ようにして取り込んだ信号レベル検出結果をメモリ回路
19に格納し、続いて図5に示す処理手順を順次実行し
て信号レベル検出結果の確定値を検出する。
【0024】すなわち図6に示すように、この実施例の
場合、システム制御回路2においては、それぞれ各信号
レベルの検出結果P1、P2、……について、それぞれ
各所定の判断基準に従つて順次信号レベルの検出順に正
しい検出結果か否か判断し、ここで正しい検出結果と判
断される場合は、各検出結果を確定値に設定する。これ
に対して正しい検出結果と判断し得ない場合、システム
制御回路2においては、この検出結果を補間演算処理に
よつて得られる補間値に置き換えて確定値に設定し、こ
れによりドロツプアウト等が発生した場合でも、正しい
検出結果を推定し得るようになされている。
【0025】すなわちシステム制御回路2においては、
ステツプSP1からステツプSP2に移り、第1のカウ
ンタ(記号jで表す)を値1にセツトした後、続くステ
ツプSP3で第2のカウンタ(記号iで表す)を第1の
カウンタjより値1だけ大きな値に設定する。ここでこ
の実施例の場合、システム制御回路2においては、それ
ぞれ各周波数のテスト信号STESTについて順次連続
して取り込んだ信号レベル検出結果P1、……、P5、
……について、この第1及び第2のカウンタj及びiの
値に対応するように検出順に順次メモリ回路19から読
み出して処理する。
【0026】これによりシステム制御回路2において
は、始めに周波数 400〔Hz〕のテスト信号STESTに
ついてバイアス電流最大の状態で得られた4つの検出結
果のうち最も信号レベルの大きな検出結果(図6におい
て記号P1で表す)を第1のカウンタjで指定し、続い
てバイアス電流を低減した状態で得られる検出結果(図
6において記号P2で表す)を第2のカウンタiで指定
するようになされている。続いてシステム制御回路2に
おいては、ステツプSP4に移り、この第2のカウンタ
iで指定される検出結果に続く検出結果(図6において
記号P3で表す)と、第1のカウンタjで指定される検
出結果P1とを用いて次式で表される演算処理を実行す
ることにより、この第1のカウンタjで指定される検出
結果P1に続く検出結果P2について、対応する補間値
f(x)を計算する。
【0027】
【数1】
【0028】ここでDATA(i+1)とDATA
(j)は、それぞれ第2のカウンタiで指定される検出
結果に続く検出結果と第1のカウンタjで指定される検
出結果とを表し、xは、第1のカウンタjで指定される
検出結果に続く検出結果のカウンタ値を表す。これによ
りシステム制御回路2においては、それぞれ第2のカウ
ンタiで指定される検出結果に続く検出結果と、第1の
カウンタjで指定される検出結果とを用いて直線補間の
手法を適用して補間値f(x)を計算する。
【0029】このようにして補間値f(x)が得られる
と、システム制御回路2においては、続いてステツプS
P5に移り、補間値f(x)が対応する検出結果より大
きいか否か判断する。すなわち図7に示したように、磁
気テープにおいては、バイアス電流を横軸に取つて再生
信号の信号レベルを表した場合、信号レベルが増加する
方向に中央部分が曲線を描く特徴がある。これにより直
線補間の手法を適用して得られる補間値f(x)が対応
する検出結果より大きい場合、ドロツプアウト等により
検出結果に誤りが発生した場合と判断することができ、
この場合実際の検出結果より補間値f(x)の方が確か
らしいと判断することができる。
【0030】この判断基準に従つてシステム制御回路2
においては、ステツプSP5において肯定結果が得られ
ると、検出結果DATA(i)を補間値f(x)に置き
換えた後、ステツプSP8に移り、これにより実際の検
出結果をより確からしい補間値f(x)で置き換える。
これに対してステツプSP5において否定結果が得られ
ると、システム制御回路2においては、直接ステツプS
P7に移り、ここで第2のカウンタiをインクリメント
した後、ステツプSP8に移る。
【0031】ここでシステム制御回路2においては、第
2のカウンタiで指定される検出結果が周波数 400〔H
z〕のテスト信号STESTの最後の検出結果か否か判
断し、ここで否定結果が得られると、ステツプSP4に
戻る。これによりシステム制御回路2においては、周波
数 400〔Hz〕のテスト信号STSTの検出結果につい
て、順次ステツプSP3−SP4−SP5−SP6−S
P7−SP8−SP3又はステツプSP3−SP4−S
P5−SP7−SP8−SP3の処理ループLOOP1
を繰り返す。
【0032】これによりシステム制御回路2において
は、バイアス電流最大の条件で検出された検出結果(す
なわち図6においては検出結果P1でなる)を確定した
確定値に設定し、第2のカウンタiの値を順次更新して
この第2のカウンタiで指定される検出結果に続く検出
結果(すなわち順次検出結果P3、P4、P5、P6…
…でなる)と確定値P1とので直線補間処理を実行して
検出結果P2に対応する補間値f(x)を得、この補間
値f(x)を基準にして確定値P1に続く検出結果P2
について正しい検出結果か否か判断するようになされ、
ここで誤つた検出結果と判断した場合、この検出結果を
補間値f(x)に置き換えるようになされている。
【0033】すなわちこのようにして判断対象を間に挟
む検出結果に直線補間の手法を適用して正しい検出結果
か否か判断する場合、例えば検出結果P3に相隣る検出
結果P2及びP4について直線補間の手法を適用する
と、この場合直線補間の基準となる検出結果P4がドロ
ツプアウト等により信号レベルが小さく検出されている
ことにより、検出結果P3について正しい判断基準を得
ることが困難になる。この場合この検出結果P4に続く
検出結果P5と検出結果P2との間で直線補間の手法を
適用して検出結果P3の判断基準を作成するようにすれ
ば、正しい判断基準を得ることができる。
【0034】またドロツプアウト等によりこの検出結果
P5の信号レベルが小さく検出されている場合でも、さ
らに続く検出結果P6と検出結果P2との間で直線補間
の手法を適用して検出結果P3の判断基準を作成すれ
ば、正しい判断基準を得ることができる。さらに極めて
大きなドロツプアウトにより、周波数 400〔Hz〕のテス
ト信号STESTを記録した全体について正しい検出結
果を得ることができないような場合でも、バイアス電流
を最大値及び最小値に設定した状態で長時間テスト信号
STESTを記録したことにより、このバイアス電流の
最大値及び最小値については確実に正しい検出結果を得
ることができ、これによりこの処理ループLOOP1を
繰り返して最終的に正しい判断基準を得ることができ
る。
【0035】これによりステム制御回路2においては、
第2のカウンタiを順次インクリメントしてループLO
OP1の処理を繰り返した後、この第2のカウンタiで
指定される検出結果がバイアス電流最小の状態で得られ
る検出結果になると、ステツプSP8において肯定結果
が得られることにより、ステツプSP9に移る。ここで
システム制御回路2においては、第1のカウンタjをイ
ンクリメントすることにより、この第1のカウンタjで
指定される検出結果を、ループLOOP1を繰り返して
判断対象となつた検出結果に切り換え、これによりこの
判断対象となつた検出結果を確定値に設定する。このと
きシステム制御回路2においては、直線補間の手法を適
用して誤つて検出された検出結果を補間値f(x)で置
き換えることにより、ドロツプアウト等が発生した場合
でもより確からしい補間値f(x)を確定値に設定する
ことができる。
【0036】このようにして確定値を設定すると、シス
テム制御回路2においては、続いてステツプSP10に
移り、ここでこの第1のカウンタjで指定される検出結
果がバイアス電流最小の1つ手前の検出結果か否か判断
する。ここで否定結果が得られるとシステム制御回路2
においては、ステツプSP3に戻つて処理手順を実行
し、かくして設定した確定値に続く検出結果について、
ループLOOP1の処理手順を繰り返して確定値に設定
する。
【0037】これによりシステム制御回路2において
は、バイアス電流最大の状態で検出された検出結果を始
めに確定値に設定した後、この確定値に続く検出結果に
ついて順次正しい検出結果か否か判断して確定値に設定
するようになされ、この確定値設定処理がバイアス電流
最小の状態の1つ手前の検出結果まで完了すると、ステ
ツプSP10において肯定結果が得られることにより、
ステツプSP11に移つてこの処理手順を完了する。
【0038】このようにして周波数 400〔Hz〕のテスト
信号STESTについて、確定値が得られると、続いて
システム制御回路2においては、周波数10〔kHz〕のテ
スト信号STESTについて、同様に図5に示す処理手
順を実行し、これによりこの周波数10〔kHz〕のテスト
信号STESTについても確定値を検出する。さらにこ
のようにして周波数 400〔Hz〕及び周波数10〔kHz〕の
テスト信号STESTについて、検出結果の確定値が得
られると、システム制御回路2においては周波数 400
〔Hz〕及び周波数10〔kHz〕で値の等しい確定値を検出
し、バイアス信号SBの電流値をこの確定値のバイアス
電流値に設定する。
【0039】(2)実施例の効果 以上の構成によれば、バイアス電流最大の状態で長時間
テスト信号を記録して得られる再生信号の信号レベル検
出結果を始めに確定値に設定した後、この確定値に連続
する信号レベル検出結果について、順次補間値を基準に
して確定値を設定することにより、信頼性の高い信号レ
ベル検出結果を得ることができ、これによりテスト信号
を全体として短い時間記録した場合でも、確実にバイア
ス電流を最適値に設定し得、かくして簡易かつ確実にバ
イアス電流値を最適値に設定することができる。
【0040】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、バイアス電流の最大値を
始めに確定値に設定する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、バイアス電流の最小値を始めに確定値
に設定するようにしてもよい。
【0041】さらに上述の実施例においては、磁気テー
プの特性を直線近似してこの直線を内分する点を補間値
に設定する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、この直線を外分する点を補間値に設定するようにし
てもよい。
【0042】さらに上述の実施例においては、直線補間
の手法を適用して補間値を検出する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば複数の確定値を設定
して2次曲線等に近似して補間値を検出するようにして
もよい。
【0043】さらに上述の実施例においては、補間値と
信号レベル検出結果とを単に比較して正しい検出結果か
否か判断する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば補間値に所定の補正値を加えた後、信号レ
ベル検出結果と比較して正しい検出結果か否か判断する
ようにしてもよい。
【0044】さらに上述の実施例においては、本発明を
テープレコーダに適用した場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、交流バイアス記録の手法を適用して
種々の入力信号を記録再生する磁気記録再生装置に広く
適用することができる。
【0045】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、テスト信
号を再生してバイアス電流の切り換えに対応した再生信
号の信号レベル検出結果を得、この信号レベル検出結果
を順次補間値と比較して確定値に設定することにより、
信頼性の高い信号レベル検出結果を得ることができ、こ
れによりテスト信号を全体として短い時間記録した場合
でも、確実にバイアス電流を最適値に設定し得、かくし
て簡易かつ確実にバイアス電流を最適値に設定すること
ができる磁気記録再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるテープレコーダを示す
ブロツク図である。
【図2】そのテスト信号の記録の説明に供する信号波形
図である。
【図3】その再生信号のサンプリングの説明に供する信
号波形図である。
【図4】ドロツプアウトの補正の説明に供する信号波形
図である。
【図5】その信号レベル検出結果の補正の説明に供する
フローチヤートである。
【図6】その動作の説明に供する特性曲線図である。
【図7】バイアス電流値に対する再生信号の信号レベル
の変化を示す特性曲線図である。
【符号の説明】
1……テープレコーダ、2……システム制御回路、4…
…選択回路、5、10……増幅回路、6……加算回路、
8、9……磁気ヘツド、7……バイアスオシレータ、1
2……テストオシレータ、14……デイジタルアナログ
変換回路、16……検波回路、17……対数変換回路、
18……アナログデイジタル変換回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流バイアス信号の電流値を順次切り換え
    てテスト信号を磁気テープに記録するテスト信号記録手
    段と、 上記テスト信号の再生結果に基づいて交流バイアス電流
    値を設定するバイアス電流設定手段とを具え、 上記バイアス電流設定手段は、 上記電流値の切り換えに対応して上記テスト信号の再生
    信号の信号レベルを検出することにより、上記再生信号
    の信号レベル検出結果を離散的に得、上記離散的な信号
    レベル検出結果について、連続する信号レベル検出結果
    を順次確定値に設定し、該確定値を基準にして上記交流
    バイアス電流値を設定し、 上記バイアス電流設定手段は、 始めに上記離散的な信号レベル検出結果の少なくとも1
    つを確定値に設定し、該確定値を基準にして上記確定値
    に連続する信号レベル検出結果を確定値に設定した後、
    新たに設定した上記確定値を基準にしてさらに連続する
    信号レベル検出結果を確定値に設定し、 新たに設定した確定値を基準にして連続する信号レベル
    検出結果を確定値に設定する上記処理を順次繰り返して
    上記離散的な信号レベル検出結果を順次確定値に設定
    し、 上記バイアス電流設定手段は、 上記確定値及び上記確定値に連続する信号レベル検出結
    果以外の上記信号レベル検出結果と、上記確定値とを基
    準にして所定の補間処理を実行して補間値を得、上記補
    間値を基準にして上記確定値に連続する信号レベル検出
    結果を補正して上記確定値に連続する信号レベル検出結
    果を上記確定値に設定することを特徴とする磁気記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】上記補間処理は、上記確定値及び上記確定
    値に連続する信号レベル検出結果以外の上記信号レベル
    検出結果と、上記確定値とを基準した直線補間でなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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