JP2805645B2 - 自動等化器及び等化器の設定方法 - Google Patents

自動等化器及び等化器の設定方法

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JP2805645B2 JP1237492A JP23749289A JP2805645B2 JP 2805645 B2 JP2805645 B2 JP 2805645B2 JP 1237492 A JP1237492 A JP 1237492A JP 23749289 A JP23749289 A JP 23749289A JP 2805645 B2 JP2805645 B2 JP 2805645B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本発明は、記録再生装置や通信装置等の伝送回路に用
いられる等化器(イコライザ)の特性パラメータを自動
的に制御するようにした自動等化器及び等化器の設定方
法に関する。
B 発明の概要 本発明は、記録再生装置や通信装置等の伝送回路に用
いられる等化器(イコライザ)の特性パラメータを自動
的に制御するようにした自動等化器において、特性パラ
メータが可変自在な等化器に対し、予め設定された複数
の特性パラメータに対応する各測定点について出力の信
号誤り率を順次検出して最小誤り率の測定点を求め、こ
の測定点の特性パラメータを初期パラメータとして上記
等化器に与える初期パラメータの設定動作を行ってか
ら、上記等化器の特性パラメータを所定範囲で変化さ
せ、上記誤り率検出手段により検出される信号誤り率の
変化の度合いに基づいて、上記信号誤り率が小さくなる
方向に上記等化器の特性パラメータを可変制御する制御
動作を繰り返し行うことにより、上記等化器の特性パラ
メータを効率良く最適に制御できる自動等化器の実現し
たものである。
C 従来の技術 一般に、記録再生装置や通信装置等の伝送回路では、
伝送アナログ信号の歪みや伝送ディジタルデータのエラ
ーの低減を図るために、その伝送特性に適したイコライ
ザ特性を上記伝送アナログ信号や伝送ディジタルデータ
に与える等化器が用いられている。例えば、オーディオ
テープレコーダやビデオテープレコーダ等の磁気記録再
生装置では、再生系に、再生ヘッドによる再生信号に高
域を強調する特性を与える等化器を設けることによっ
て、記録系における磁気テープの記録密度を高めること
ができるようにしている。
従来、等化器の特性は、製品出荷時等に適正に調整さ
れ、その状態で固定されていた。
D 発明が解決しようとする課題 ところで、磁気記録再生装置では、例えば、使用する
磁気記録媒体や磁気ヘッドの特性のばらつき、温度変化
や湿度変化、経時変化等々の種々の要因によって再生系
の周波数特性が変動する。
従って、イコライザ特性の固定された従来の等化器を
用いたのでは、十分な信頼性を得ることができない。ま
た、上記再生系の周波数特性の変動を見込んで、イコラ
イザ特性に余裕を持たせるように調整したのでは、その
余裕分だけ記録密度が低下することになる。
このような欠点を解消するために、本件出願人は、特
願平1−60416号として、等化器の特性パラメータを変
化させ、この変化に応じた出力の信号誤り率の変化の度
合いに基づいて、上記等化器の特性パラメータを制御し
て最適値に収束させるようにした自動等化器を先に提案
している。
しかしながら、このような自動等化器では、等化器の
特性パラメータの初期値と収束値とが離れていると、多
大な収束時間を必要とする。また、特性パラメータの値
がとり得る多次元空間内で、等化器の出力の信号誤り率
が一定すなわち信号誤り率の変化が“0"の空間領域が存
在し、この空間領域が上記特性パラメータの微少変化領
域を内包してしまったような場合には、上記特性パラメ
ータを最適値に収束させることができなくなってしま
う。例えば、第7図に等化器の出力の信号誤り率を等高
線で示すように、等化器の特性パラメータC1,C2の値が
とり得る二次元平面内で、等化器の出力の信号誤り率が
“1"で一定の領域が同図中に斜線を施して示すように存
在している場合に、この領域内の特性パラメータを変化
させた各測定点P1,P2,P3,P4で上記信号誤り率を検出し
ても、上記信号誤り率の変化が全て“0"であるために、
上記特性パラメータを最適値に近づける方向に制御する
ことができない。
そこで、本発明は、このような自動等化器における問
題点に鑑み、特性パラメータを効率良く且つ確実に最適
値に収束させることができるようにして、最適イコライ
ザ特性を入力信号に与えることのできる自動等化器及び
等化器の設定方法を提供することを目的とするものであ
る。
E 課題を解決するための手段 本発明に係る自動等化器は、上述の目的を達成するた
めに、特性パラメータが可変自在な等化器と、上記等化
器の出力の信号誤り率を検出する誤り率検出手段と、上
記誤り率検出手段により上記等化器の出力の信号誤り率
を順次検出し、最小誤り率の測定点を求め、上記測定点
の特性パラメータを初期パラメータとして設定する初期
パラメータ設定手段と、上記等化器に与える特性パラメ
ータを所定の期間毎に所定の範囲で順次変化させ、上記
変化の最中に上記誤り率検出手段にて検出される信号誤
り率が最小になるように上記等化器に与える特性パラメ
ータを設定する特性パラメータ制御手段とを備え、上記
初期パラメータ設定手段は、上記等化器に与える特性パ
ラメータを所定の期間毎に所定の範囲で順次変化させて
いる期間に、上記誤り率検出手段により検出される上記
信号誤り率が所定量より大きくなったことを検知し、再
度上記初期パラメータを設定し直すことを特徴とする。
上記初期パラメータ設定手段は、予め設定された信号誤
り率以下の測定点を検出した時点で、その測定点の特性
パラメータを初期パラメータとして設定するようにして
もよい。
また、本発明に係る等化器の設定方法は、特性パラメ
ータが可変自在な等化器に対して初期値を設定する工程
と、上記設定された初期値の基で上記等化器の出力の信
号誤り率を複数の測定点で検出する工程と、上記複数の
測定点に対応して検出した複数の信号誤り率と所定値の
大小比較を行う比較工程と、上記比較工程において信号
誤り率が所定値より小さいと判断された測定点の特性パ
ラメータを初期パラメータとして設定する初期パラメー
タ設定工程と、上記初期パラメータ設定工程後に上記等
化器に与える特性パラメータを所定の期間毎に所定の範
囲で順次変化させ、上記変化の最中に検出される信号誤
り率が最小になるように上記等化器に与える特性パラメ
ータを設定する特性パラメータ設定工程と、上記特性パ
ラメータ設定工程中において、特性パラメータを順次変
化させている期間に、検出される信号誤り率が所定量よ
り大きくなったことを所定期間検知した場合に再度上記
初期パラメータを設定する初期パラメータ設定工程とを
有することを特徴とする。
F 作用 このような本発明に係る自動等化器及び等化器の設定
方法では、等化器の出力の信号誤り率を複数の測定点で
検出して初期パラメータを設定し、この初期パラメータ
を始点として上記等化器に与える特性パラメータを所定
の期間毎に所定の範囲で順次変化させ、信号誤り率が最
小になるように上記等化器に与える特性パラメータを設
定する。また、上記等化器に与える特性パラメータを設
定する際に、検出される信号誤り率が所定量より大きく
なったことを所定期間検知した場合には、再度上記初期
パラメータの設定を行う。
G 実施例 以下、本発明の一実施例について、図面に従い詳細に
説明する。
第1図は、本発明を適用したディジタルオーディオテ
ープレコーダの再生系の構成を示すブロック図である。
この再生系は、第1図に示すように、磁気テープ
(1)に記録されているディジタルオーディオデータを
再生するための磁気ヘッド(2)を備えている。この磁
気ヘッド(2)により上記磁気テープ(1)から再生さ
れる再生信号は、再生増幅器(3)を介してアナログ・
ディジタル(A/D)変換器(4)に供給される。このA/D
変換器(4)は、上記再生信号を2値化してディジタル
信号に変換する。上記A/D変換器(4)により得られる
上記ディジタル信号は、等化器(5)を介してデータ処
理部(6)に供給される。このデータ処理部(6)は、
上記等化器(5)を介して供給される上記ディジタル信
号に所定の誤り訂正処理や復号処理等を施す。これによ
り、上記データ処理部(6)は、上記ディジタル信号か
らディジタルオーディオデータを復号して、再生オーデ
ィオデータとして信号出力端子(7)から出力する。
この再生系において、上記等化器(5)は、本発明に
係る自動等化器(10)を構成するもので、特性パラメー
タ設定部(11)により与えられる3つの特性パラメータ
C1,C2,C3によってイコライザ特性が可変自在となってい
る。
このような等化器(5)としては、例えば第2図に示
すように、上記ディジタル信号が供給される入力端子
(21)に直列接続された第1,第2の遅延回路(22),
(23)と、上記ディジタル信号が上記入力端子(21)か
ら直接供給される第1の乗算器(24)と、上記ディジタ
ル信号が上記入力端子(21)から上記第1の遅延回路
(22)を介して供給される第2の乗算器(25)と、上記
ディジタル信号が上記入力端子(21)から上記第1,第2
の遅延回路(22),(23)の直列回路を介して供給され
る第3の乗算器(26)と、上記第1乃至第3の乗算器
(24),(25),(26)の出力を加算する加算器(27)
とからなるFIR形ディジタルフィルタが用いられる。
このような構成の等化器(5)において、上記第1の
乗算器(24)は、上記入力端子(21)から直接供給され
る上記ディジタル信号に対して、上述の特性パラメータ
設定部(11)により与えられる特性パラメータC1による
重み付けを行う。また、上記第2の乗算器(25)は、上
記入力端子(21)から上記第1の遅延回路(22)を介し
て供給される上記ディジタル信号に対して、上記特性パ
ラメータ設定部(11)により与えられる特性パラメータ
C2による重み付けを行う。さらに、上記第2の乗算器
(26)は、上記入力端子(21)から上記第1,第2の遅延
回路(22),(23)の直列回路を介して供給される上記
ディジタル信号に対して、上記特性パラメータ設定部
(11)により与えられる特性パラメータC3による重み付
けを行う。そして、上記加算器(27)は、上記第1乃至
第3の乗算器(24),(25),(26)の各出力、すなわ
ち、上記特性パラメータ設定部(11)により与えられる
特性パラメータC1,C2,C3による重み付けがされた各ディ
ジタル信号を加算し、その加算出力をフィルタリング処
理済のディジタル信号として信号出力端子(28)から出
力する。
そして、本発明に係る自動等化器(10)は、第1図に
示すように、上記特性パラメータ設定部(11)により与
えられる3つの特性パラメータC1,C2,C3によってイコラ
イザ特性が可変自在な上記等化器(5)と、この等化器
(5)の出力の信号誤り率ERを検出する誤り率検出部
(12)と、この誤り率検出部(12)により検出される信
号誤り率ERに基づいて上記等化器(5)の特性パラメー
タC1,C2,C3の初期値すなわち初期パラメータを上記特性
パラメータ設定部(11)に与える初期パラメータ設定部
(13)と、上記特性パラメータ設定部(11)が上記等化
器(5)に与える特性パラメータC1,C2,C3を最適値に可
変制御する特性パラメータ制御部(14)とを備えてな
る。
この自動等化器(10)では、特性パラメータ設定部
(11)が上記等化器(5)に与える特性パラメータC1,C
2,C3のうち、第3の特性パラメータC3は常に所定値に固
定されており、第1及び第2の特性パラメータC1,C2
可変設定することにより、上記等化器(5)によって最
適なイコライザ特性を与える。
上記初期パラメータ設定部(13)は、上記等化器
(5)の第1及び第2の特性パラメータC1,C2の値が採
り得る二次元平面内で、第3図に示すように予め設定さ
れた上記各特性パラメータC1,C2の初期値として優れて
いる思われる必要最少限の数の測定点A,B,C,D,E,Fにつ
いて、上記誤り率検出部(12)により上記等化器(5)
の出力の信号誤り率ERを順次に検出して、最小誤り率ER
MINの測定点を求め、この測定点の特性パラメータC1,C2
を初期パラメータとして上記特性パラメータ設定部(1
1)に与える設定動作を第4図のフローチャートに示す
ような手順で行う。
すなわち、上記初期パラメータ設定部(13)は、この
自動等化器(10)の動作開始時に、先ず第1のステップ
S1において上記測定点A,B,C,D,E,Fを数える変数Nを1
に設定してから次の第2のステップS2に移る。
この第2のステップS2では、初期パラメータを設定す
るためのサーチモードであるか否かの判定処理を行う。
この第2のステップS2における判定結果がNOすなわちサ
ーチモードでない場合には、後述する第12ステップS12
に移る。また、この第2のステップS2における判定結果
がYESすなわちサーチモードである場合には、次の第3
ステップS3に移る。
ここで、上記自動等化器(10)の動作開始時には上記
サーチモードが設定され、上記第2のステップS2から第
3ステップに移ることになる。
この第3ステップS3では、上記誤り率検出部(12)に
より現在検出されている上記等化器(5)の出力の信号
誤り率ERが所定値k1よりも大きい否かの判定処理を行
う。この第3のステップS3における判定結果がNOすなわ
ち信号誤り率ERが所定値k1よりも小さい場合には、後述
する第9ステップS9に移る。また、この第3のステップ
S3における判定結果がYESすなわち信号誤り率ERが所定
値k1よりも大きい場合には、次の第4ステップS4に移
る。
この第4ステップS4では、上記変数N(N=1)によ
り示される第1の測定点Aの特性パラメータC1,C2を上
記特性パラメータ設定部(11)に与えて、上記第1の測
定点Aについて、上記誤り率検出部(12)により上記等
化器(5)の出力の信号誤り率ERを検出する。
そして、次の第5ステップS5で上記変数Nをインクメ
ントしてから、次の第6ステップS6に移る。
この第6ステップS6では、上記等化器(5)の出力の
信号誤り率ERを全ての測定点A,B,C,D,E,Fについて検出
したか否かの判定処理を行う。この第6ステップS6にお
ける判定結果がNOである場合には、上記第2ステップS2
に戻って、上記第2ステップS2から第6ステップS6の処
理動作を繰り返し行う。これにより、上記測定点A,B,C,
D,E,Fについて、 A→B→C→D→E→F の順序で各信号誤り率ERを検出する。そして、この第6
ステップS6における判定結果がYESすなわち全ての測定
点A,B,C,D,E,Fについて信号誤り率ERを検出した場合に
は、次の第7ステップS7に移る。
この第7ステップS7では、上記各測定点A,B,C,D,E,F
について検出した各信号誤り率ERうちの最小値ERMIN
所定値k2よりも小さいか否かの判定処理を行う。この第
7ステップS7における判定結果がNOすなわち所定値k2
りも小さい最小誤り率ERMINが得られない場合には、上
記第2ステップS2から第6ステップS6の処理動作による
上記各測定点A,B,C,D,E,Fについての各信号誤り率ERの
検出を失敗したものと判断して、第8ステップS8で上記
変数Nを1に設定してから上記第2のステップS2に戻っ
て各信号誤り率ERの検出動作を再度行う。また、この第
7ステップS7における判定結果がYESすなわち所定値k2
よりも小さい最小誤り率ERMINが得らた場合には、第9
ステップS9に移る。
この第9ステップS9では、この自動等化器(10)の動
作モードとして定常モードを設定する。
次の第10ステップS10では、上記サーチモードの処理
動作で最小誤り率ERMINが得られた測定点、例えば上記
第3図に示した第4の測定点Dの特性パラメータC1,C2
の値を初期値とする初期パラメータを上記特性パラメー
タ設定部(11)に与える。
上記初期パラメータ設定部(13)は、このようにして
初期パラメータを上記特性パラメータ設定部(11)に与
えると、上記特性パラメータ設定部(11)の制御を上記
特性パラメータ制御部(14)の管理下に移す。
また、上記初期パラメータ設定部(13)は、上述の第
3ステップS3における判定結果がNOすなわち信号誤り率
ERが所定値k1よりも小さい測定点が検出された場合に
は、上記第9ステップS9に移って定常モードを設定す
る。そして、上記第10ステップS10では、上記第3ステ
ップS3における判定処理により検出された信号誤り率ER
が所定値k1よりも小さい測定点の特性パラメータC1,C2
の値を初期値とする初期パラメータを上記特性パラメー
タ設定部(11)に与える。このように、信号誤り率ERが
所定値k1よりも小さい測定点を検出した時点で、その測
定点の測定点の特性パラメータC1,C2の値を初期値とす
る初期パラメータを設定して、上記サーチモードの動作
を迅速に行うことができるようになる。
さらに、上記特性パラメータ制御部(14)は、第11ス
テップS11の定常モードの制御動作を行うもので、例え
ば第5図に示すように構成される。すなわち、この特性
パラメータ制御部(14)は、上記特性パラメータ設定部
(11)により上記等化器(5)に与える特性パラメータ
C1,C2を所定の短期間毎に所定の微少範囲で順次変化さ
せる制御部(31)と、上記誤り率検出部(12)により検
出される信号誤り率ERの変化の度合いを演算する演算部
(32)と、この演算部(32)により算出される上記信号
誤り率ERの変化の度合いに基づいて、上記信号誤り率ER
が小さくなる方向に上記等化器(5)の特性パラメータ
C1,C2を設定する設定部(33)とを備えてなる。
そして、上記制御部(31)は、上記特性パラメータ設
定部(11)が上記等化器(5)に与える特性パラメータ
C1,C2の値が採り得る二次元平面内で、第6図に示すよ
うに、上記特性パラメータC1,C2の値をP1(C1,C2)→P2
(C1+1,C2)→P3(C1+1,C2+1)→P4(C1,C2+1)
の順序で直交的に微少振動させる制御を行う。
また、上記演算部(32)は、上記各値P1(C1,C2),P2
(C1+1,C2),P3(C1+1,C2+1),P4(C1,C2+1)の
特性パラメータにおける上記等化器(5)の出力につい
て、上記誤り率検出部(12)により検出される各信号誤
り率ER1,ER2,ER3,ER4から、上記第1の特性パラメータC
1の変化ΔC1に対する誤り率ERの変化ΔERの度合ΔER/Δ
C1を第1式により算出し、 また、上記第2の特性パラメータC2の変化ΔC2に対する
誤り率ERの変化ΔERの度合ΔER/ΔC2を第2式により算
出する。
上記演算部(32)により算出される上記特性パラメー
タC1,C2の変化ΔC1,ΔC2に対する誤り率ERの変化ΔERの
度合ΔER/ΔC1,ΔER/ΔC2の情報は、上記設定部(33)
に与えられる。
そして、上記設定部(33)は、上記特性パラメータ
C1,C2の変化ΔC1,C2に対する誤り率ERの変化ΔERの度合
ΔER/ΔC1,ΔER/ΔC2の情報に基づいて、上記誤り率ER
が小さくなるように新たな特性パラメータC1,C2を次の
ように設定する。
すなわち、上記設定部(33)は、新たな第1の特性パ
ラメータC1として、前回の第1の特性パラメータC1の値
に補正値(K・ΔER/ΔC1)を加えた を設定する。また、上記設定部(33)は、新たな第2の
特性パラメータC2として、前回の第2の特性パラメータ
C2の値に補正値(K・ΔER/ΔC2)を加えた を設定する。ここで、上記Kは比例定数である。
なお、上記設定部(33)による新たな特性パラメータ
C1,C2の設定処理は、上記誤り率ERを有効に小さくでき
るものであれば、線形処理に限定されることなく、非線
形処理としても良い。
上記設定部(33)により設定された新たな特性パラメ
ータC1,C2は、上記制御部(31)に与えられる。そし
て、上記制御部(31)は、この新たな特性パラメータ
C1,C2について、上述のように直交的に微少振動させる
制御を繰り返す。
このように、上記特性パラメータ制御部(14)は、上
記等化器(5)の特性パラメータC1、C2を所定範囲で変
化させ、上記誤り率検出部(12)により検出される信号
誤り率ERの変化ΔERの度合いに基づいて、上記信号誤り
率ERが小さくなる方向に上記等化器(5)の特性パラメ
ータC1,C2を可変制御する制御動作を繰り返し行うこと
により、上記信号誤り率ERが最も小さくなる状態に上記
等化器(5)の特性パラメータC1,C2を自動的に制御す
る。
上記特性パラメータ制御部(14)は、上述の初期パラ
メータ設定部(13)により初期パラメータとして与えら
れた上記第4の測定点Dの特性パラメータC1,C2を初期
値として、上記特性パラメータC1,C2の制御動作を行
う。
このように、上述の初期パラメータ設定部(13)によ
り初期パラメータとして与えられた上記第4の測定点D
の特性パラメータC1,C2を初期値として、上記特性パラ
メータ制御部(14)により上記特性パラメータC1,C2
制御動作を行うことにより、上記特性パラメータC1,C2
を最適値に迅速に且つ確実に収束させることができる。
また、この実施例では、上記第3図に示すように、上
記特性パラメータ制御部(14)による上記特性パラメー
タC1,C2の制御動作すなわち上述の第11ステップS11の定
常モードの制御動作を行う毎に、上述の第2ステップS2
に戻り、定常モードの制御動作中は、上記第2ステップ
S2から第12ステップS12に移って、上記誤り検出部(1
2)により得られる信号誤り率ERが所定の値k3よりも大
きいか否かの判定処理を行う。
そして、上記第12ステップS12における判定結果がNO
すなわち上記信号誤り率ERが所定の値k3よりも小さい場
合には、上記第11ステップS11に戻って定常モードの制
御動作を繰り返す。
また、上記第12ステップS12における判定結果がYESす
なわち上記信号誤り率ERが所定の値k3よりも大きい場合
には、次の第13ステップS13に移る。
この第13ステップS13では、上記信号誤り率ERが所定
の値k3よりも大きい状態が連続する回数nが所定の値k4
よりも大きいか否かの判定処理を行う。この第13ステッ
プS13における判定結果がNOである場合には、上記第11
ステップS11に戻って定常モードの制御動作を繰り返
す。また、この第13ステップS13における判定結果がYES
すなわち上記信号誤り率ERが所定の値k3よりも大きい状
態が所定回数k4連続した場合には、次の第14ステップS
14に移って、そのときの各特性パラメータC1,C2で示さ
れる測定点P0を偶数番目の測定点として設定してすると
ともに、サーチモードを設定する。
そして、次の第15ステップS15で上記変数Nを1に設
定してから上記第4のステップS2に戻って、上述のサー
チモードに移る。
上記通常動作モードにおいて上記信号誤り率ERが所定
の値k3よりも大きい状態が所定回数k4連続する状態が発
生して、上記サーチモードに移った場合には、上記第2
ステップS2から第6ステップS6の処理動作を繰り返し、
予め設定された上記測定点A,B,C,D,E,Fと上記第14ステ
ップS14で設定された測定点P0について、 A→P0→B→P0→C→ P0→D→P0→E→P0→F の順序で各信号誤り率ERを順次検出して、上述のサーチ
動作を行う。
そして、上記サーチ動作による新たな初期パラメータ
を上記第10ステップS10で設定して、上記第11ステップS
11に戻り、上述の定常モードの制御動作を再開する。
なお、上記サーチ動作において、測定点P0の信号誤り
率ERが上記測定点A,B,C,D,E,Fの最少誤り率REMINと同じ
であった場合には、上記初期パラメータとして上記測定
点P0の特性パラメータC1,C2を優先的に設定する。ま
た、上述の第2ステップS2,第7ステップS7及び第12ス
テップS12における上記信号誤り率ERの各判定値k1,k2,k
3は、 k1<k2<k3又はk1<k3<k2 の関係に設定される。
H 発明の効果 上述のように、本発明に係る自動等化器では、特性パ
ラメータが可変自在な等化器に対して、初期パラメータ
設定手段により、予め設定された複数の特性パラメータ
に対応する各測定点の中で、信号誤り率の最も小さい測
定点の特性パラメータを初期パラメータとして与えるの
で、特性パラメータ制御手段により上記等化器の上記特
性パラメータを最適値に収束させる制御動作を上記最適
値に近いところから開始することができる。また、上記
初期パラメータ設定手段は、複数の特性パラメータに対
応する各測定点について、上記等化器の出力の信号誤り
率を検出しているので、上記特性パラメータ制御手段に
より上記特性パラメータを効率良く且つ確実に最適値に
収束させることのできる初期パラメータを設定すること
ができる。これにより、上記特性パラメータ制御手段
は、上記特性パラメータを効率良く且つ確実に最適値に
収束させることができる。しかも、初期パラメータ設定
手段は、予め設定された信号誤り率以下の測定点を検出
した時点で、その測定点を初期パラメータとして上記等
化器に与えることにより、上記初期パラメータの設定動
作を迅速に行うことができる。さらに、上記初期パラメ
ータ設定手段は、上記特性パラメータ制御手段による特
性パラメータの制御動作中に上記等化器の信号誤り率が
予め設定された信号誤り率以上になると、この状態にお
ける特性パラメータを前記複数の測定点の1つとして、
初期パラメータの設定動作を行うことにより、上記初期
パラメータの再設定動作を迅速に且つ確実に行うことが
できる。
また、本発明に係る等化器の設定方法では、等化器の
出力の信号誤り率を複数の測定点で検出して初期パラメ
ータを設定し、この初期パラメータを始点として上記等
化器に与える特性パラメータを所定の期間毎に所定の範
囲で順次変化させ、信号誤り率が最小になるように上記
等化器に与える特性パラメータを設定する際に、検出さ
れる信号誤り率が所定量より大きくなったことを所定期
間検知した場合には、設定した初期パラメータに不具合
が生じていると判断して、再度上記初期パラメータの設
定を行うので、収束ループの中の局所的な無限ループに
入ってしまうこともなく、確実に且つ迅速に特性パラメ
ータの設定を行うことができる。
従って、本発明によれば、等化器の特性パラメータを
効率よく且つ確実に最適値に収束させて、最適イコライ
ザ特性を入力信号に与えることができる自動等化器及び
等化器の設定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をディジタルオーディオテープレコーダ
に適用した自動等化器の構成を示すブロック図、第2図
は上記自動等化器を構成している等化器の具体的な構成
例を示すブロック図、第3図は上記自動等化器を構成し
ている初期パラメータ設定部の動作説明に供する特性パ
ラメータの2次元座標平面図、第4図は上記自動等化器
の動作の説明に供するフローチャート、第5図は上記自
動等化器を構成している特性パラメータ制御部の機能的
な構成例を示すブロック図、さらに、第6図は上記特性
パラメータ制御部による制御動作の説明に供する特性パ
ラメータの2次元座標平面図である。 第7図は自動等化器の問題点の説明に供する特性パラメ
ータの2次元座標平面図である。 5……等化器 10……自動等化器 11……特性パラメータ設定部 12……誤り率検出部 13……初期パラメータ設定部 14……特性パラメータ制御部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特性パラメータが可変自在な等化器と、 上記等化器の出力の信号誤り率を検出する誤り率検出手
    段と、 上記誤り率検出手段により上記等化器の出力の信号誤り
    率を順次検出し、最小誤り率の測定点を求め、上記測定
    点の特性パラメータを初期パラメータとして設定する初
    期パラメータ設定手段と、 上記等化器に与える特性パラメータを所定の期間毎に所
    定の範囲で順次変化させ、上記変化の最中に上記誤り率
    検出手段にて検出される信号誤り率が最小になるように
    上記等化器に与える特性パラメータを設定する特性パラ
    メータ制御手段とを備え、 上記初期パラメータ設定手段は、上記等化器に与える特
    性パラメータを所定の期間毎に所定の範囲で順次変化さ
    せている期間に、上記誤り率検出手段により検出される
    上記信号誤り率が所定量より大きくなったことを検知
    し、再度上記初期パラメータを設定し直すことを特徴と
    する自動等化器。
  2. 【請求項2】前記初期パラメータ設定手段は、予め設定
    された信号誤り率以下の測定点を検出した時点で、その
    測定点の特性パラメータを初期パラメータとして設定す
    ることを特徴とする請求項(1)記載の自動等化器。
  3. 【請求項3】特性パラメータが可変自在な等化器に対し
    て初期値を設定する工程と、 上記設定された初期値の基で上記等化器の出力の信号誤
    り率を複数の測定点で検出する工程と、 上記複数の測定点に対応して検出した複数の信号誤り率
    と所定値の大小比較を行う比較工程と、 上記比較工程において信号誤り率が所定値より小さいと
    判断された測定点の特性パラメータを初期パラメータと
    して設定する初期パラメータ設定工程と、 上記初期パラメータ設定工程後に上記等化器に与える特
    性パラメータを所定の期間毎に所定の範囲で順次変化さ
    せ、上記変化の最中に検出される信号誤り率が最小にな
    るように上記等化器に与える特性パラメータを設定する
    特性パラメータ設定工程と、 上記特性パラメータ設定工程中において、特性パラメー
    タを順次変化させている期間に、検出される信号誤り率
    が所定量より大きくなったことを所定期間検知した場合
    に再度上記初期パラメータを設定する初期パラメータ設
    定工程と を有することを特徴とする等化器の設定方法。
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