JPH0617626Y2 - 車両用シート - Google Patents
車両用シートInfo
- Publication number
- JPH0617626Y2 JPH0617626Y2 JP3520889U JP3520889U JPH0617626Y2 JP H0617626 Y2 JPH0617626 Y2 JP H0617626Y2 JP 3520889 U JP3520889 U JP 3520889U JP 3520889 U JP3520889 U JP 3520889U JP H0617626 Y2 JPH0617626 Y2 JP H0617626Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- main
- split
- door
- divided
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、車両用シート、特に車両ドアにシートの一
部が設けられた車両用シートに関するものである。
部が設けられた車両用シートに関するものである。
[従来の技術] 従来の車両用シートは、特開昭61−12430号公報
に記載されているように、車幅の狭い乗用車ではシート
クッションと隣接するドアの車室内側の側面に上記シー
トクッションのサイド部を構成する部材、例えばサイド
サポートやアームレスト、あるいはサイドサポートとア
ームレストが一体化した部材を取付けている。この部材
(以下、分割クッション部という)は、ドアの車室内側
の側面に可動レールにより進退自在に設けられ、シート
クッションとワイヤを介して接続されおり、車両用シー
トを移動させると上記シートクッションとともに移動
し、ドア開閉時のシートクッションと分割クッション部
との位置合わせが容易に行える。
に記載されているように、車幅の狭い乗用車ではシート
クッションと隣接するドアの車室内側の側面に上記シー
トクッションのサイド部を構成する部材、例えばサイド
サポートやアームレスト、あるいはサイドサポートとア
ームレストが一体化した部材を取付けている。この部材
(以下、分割クッション部という)は、ドアの車室内側
の側面に可動レールにより進退自在に設けられ、シート
クッションとワイヤを介して接続されおり、車両用シー
トを移動させると上記シートクッションとともに移動
し、ドア開閉時のシートクッションと分割クッション部
との位置合わせが容易に行える。
[考案が解決しようとする課題] 従来の車両用シートは以上のように構成されており、分
割クッション部はドアの開成時に固定されていないの
で、外部からのなんらかの要因によりメインシートと分
割シートとの位置がずれてドアを閉めることができなく
なり、このため不慮の事故が起こるなどして危険であ
る。また、搭乗者に対するホールド感を向上させるため
にシートバックをバケットタイプにすると、上記シート
バックは分割されていないので乗車性が悪いなどの問題
点があった。
割クッション部はドアの開成時に固定されていないの
で、外部からのなんらかの要因によりメインシートと分
割シートとの位置がずれてドアを閉めることができなく
なり、このため不慮の事故が起こるなどして危険であ
る。また、搭乗者に対するホールド感を向上させるため
にシートバックをバケットタイプにすると、上記シート
バックは分割されていないので乗車性が悪いなどの問題
点があった。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、ドア開成時にはシートクッション及び分割ク
ッション部をロックして移動できないようにし、ドア閉
成時にロクを解除してシートを移動できるようにし、メ
インシートと分割シートとの位置が必ず合うようにする
とともに、シートバックをバケットタイプとしてホール
ド感を向上させ、かつシートバックを分割して乗車性が
よい車両用シートを得ることを目的とする。
たもので、ドア開成時にはシートクッション及び分割ク
ッション部をロックして移動できないようにし、ドア閉
成時にロクを解除してシートを移動できるようにし、メ
インシートと分割シートとの位置が必ず合うようにする
とともに、シートバックをバケットタイプとしてホール
ド感を向上させ、かつシートバックを分割して乗車性が
よい車両用シートを得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案に係る車両用シートは、ドア側における側部を
分割し、主クッション部及び主バック部とからなるメイ
ンシートと、ドア側の分割クッション部及び分割バック
部とからなる分割シートと、車両床に設けられてメイン
シートを前後移動可能に保持する第1スライド機構と、
ドア側に設けられて上記分割シートを前後移動可能に保
持する第2スライド機構と、メインシート側に設けられ
る第1リクライニング機構と、分割シート側に設けら
れ、メインシートと分割シートとが連結している状態で
上記第1リクライニング機構と連動して作動する第2リ
クライニング機構とを備え、第1及び第2スライド機構
はそれぞれ、メインシートと分割シートの連結が解除さ
れたときに作動して各シートの前後方向の移動機能をロ
ックするスライドロック部材を有し、第1及び第2リク
ライニング機構はそれぞれ、メインシートと分割シート
の連結が解除されたときに作動してリクライニング機構
の回動機能をロックするリクライニングロック部材を有
しているものである。
分割し、主クッション部及び主バック部とからなるメイ
ンシートと、ドア側の分割クッション部及び分割バック
部とからなる分割シートと、車両床に設けられてメイン
シートを前後移動可能に保持する第1スライド機構と、
ドア側に設けられて上記分割シートを前後移動可能に保
持する第2スライド機構と、メインシート側に設けられ
る第1リクライニング機構と、分割シート側に設けら
れ、メインシートと分割シートとが連結している状態で
上記第1リクライニング機構と連動して作動する第2リ
クライニング機構とを備え、第1及び第2スライド機構
はそれぞれ、メインシートと分割シートの連結が解除さ
れたときに作動して各シートの前後方向の移動機能をロ
ックするスライドロック部材を有し、第1及び第2リク
ライニング機構はそれぞれ、メインシートと分割シート
の連結が解除されたときに作動してリクライニング機構
の回動機能をロックするリクライニングロック部材を有
しているものである。
[作用] この考案における車両用シートは、ドア開成時に第1,
第2スライド機構及び第1,第2リクライニング機構を
調整不能として、メインシートと分割シートとが移動で
きないようにして、ドア閉成時に上記メインシートと分
割シートとの位置が必ず合うようになる。またドア閉成
時のみドアに連動して上記第1,第2スライド機構及び
第1,第2リクライニング機構が調整可能となり、メイ
ンシートと分割シートとが一体となって移動することが
可能となる。
第2スライド機構及び第1,第2リクライニング機構を
調整不能として、メインシートと分割シートとが移動で
きないようにして、ドア閉成時に上記メインシートと分
割シートとの位置が必ず合うようになる。またドア閉成
時のみドアに連動して上記第1,第2スライド機構及び
第1,第2リクライニング機構が調整可能となり、メイ
ンシートと分割シートとが一体となって移動することが
可能となる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図乃至第5図を用いて
説明する。図において、1は車両のドア、2は車両用シ
ートであり、この車両用シート2は、ドア1側における
側部を分割し、主クッション部31及び主バック部32
とからなるメインシート3と、ドア側の分割クッション
部41及び分割バック部42とからなる分割シート4と
から構成されている。上記メインシート3は、車両床に
設けられた第1スライド機構であるメインスライダ5,
5で保持されており、かつこのメインシート3の主バッ
ク部32は、第1リクライニング機構であるメインリク
ライニングデバイス7により主クッション部31の後端
部に回動自在に枢着されている。上記分割シート4は、
ドア1の車室内側の側面1aに設けられた第2スライド
機構であるサブスライダ6で保持されており、かつ上記
分割バック部42は、第2リクライニング機構であるサ
ブリクライニングデバイス8により分割クッション部4
1の後端部に回動自在に枢着されている。上記メイン,
サブスライダ5,6及びメインリクライニングデバイス
7には、それぞれ第1〜第3ロック部9〜11が設けら
れており、また上記メインシート3及び分割シート4と
の互いに対向する側面には、上記ドア1の閉成時にメイ
ンシート3と分割シート4を連結し、かつ上記第1〜第
3ロック部9〜11のロックを解除する第1〜第3連動
部材12〜14が設けられている。
説明する。図において、1は車両のドア、2は車両用シ
ートであり、この車両用シート2は、ドア1側における
側部を分割し、主クッション部31及び主バック部32
とからなるメインシート3と、ドア側の分割クッション
部41及び分割バック部42とからなる分割シート4と
から構成されている。上記メインシート3は、車両床に
設けられた第1スライド機構であるメインスライダ5,
5で保持されており、かつこのメインシート3の主バッ
ク部32は、第1リクライニング機構であるメインリク
ライニングデバイス7により主クッション部31の後端
部に回動自在に枢着されている。上記分割シート4は、
ドア1の車室内側の側面1aに設けられた第2スライド
機構であるサブスライダ6で保持されており、かつ上記
分割バック部42は、第2リクライニング機構であるサ
ブリクライニングデバイス8により分割クッション部4
1の後端部に回動自在に枢着されている。上記メイン,
サブスライダ5,6及びメインリクライニングデバイス
7には、それぞれ第1〜第3ロック部9〜11が設けら
れており、また上記メインシート3及び分割シート4と
の互いに対向する側面には、上記ドア1の閉成時にメイ
ンシート3と分割シート4を連結し、かつ上記第1〜第
3ロック部9〜11のロックを解除する第1〜第3連動
部材12〜14が設けられている。
次に、上記メイン,サブスライダ5,6及びメイン,サ
ブリクライニングデバイス7,8について説明する。ま
ず、サブスライダ6は、第2図(a)に示すように、ドア
1の側面1aに固定されたL字形の長尺片からなるブラ
ケット15の水平片15aの上面に設けられたロアレー
ル6aと、このロアレール6aの上に進退自在に設けら
れ分割クッション部41を保持するアッパレール6b
と、このアッパレール6bの上面から水平方向に突出す
る舌片6cとからなり、第1ロック部9を有する。この
第1ロック部9は、ロック片9a及び押ピン9bとから
なる。上記ロック片9aは、中央が上記舌片6cの端部
に枢着され、下端が上記ブラケット15の水平片15a
に設けられた複数の爪片15b間に係止するとともに、
上端が上記押ピン9bの一端に枢着され、かつ図示しな
いバネなどで常にロックするように附勢されている。上
記押ピン9bは、他端が分割クッション部41の側面4
1aに設けられた第1孔41bより主クッション部31
方向に突出し、上記主クッション部31の側面31aか
ら突出する第1連結部材12と対向するように設けられ
ている。この第連結部材12は、上記主クッション部3
1と分割クッション部41とが一体となったときに、端
面で押ピン9bを押すとともに、外周が上記第1孔41
bに嵌合する。
ブリクライニングデバイス7,8について説明する。ま
ず、サブスライダ6は、第2図(a)に示すように、ドア
1の側面1aに固定されたL字形の長尺片からなるブラ
ケット15の水平片15aの上面に設けられたロアレー
ル6aと、このロアレール6aの上に進退自在に設けら
れ分割クッション部41を保持するアッパレール6b
と、このアッパレール6bの上面から水平方向に突出す
る舌片6cとからなり、第1ロック部9を有する。この
第1ロック部9は、ロック片9a及び押ピン9bとから
なる。上記ロック片9aは、中央が上記舌片6cの端部
に枢着され、下端が上記ブラケット15の水平片15a
に設けられた複数の爪片15b間に係止するとともに、
上端が上記押ピン9bの一端に枢着され、かつ図示しな
いバネなどで常にロックするように附勢されている。上
記押ピン9bは、他端が分割クッション部41の側面4
1aに設けられた第1孔41bより主クッション部31
方向に突出し、上記主クッション部31の側面31aか
ら突出する第1連結部材12と対向するように設けられ
ている。この第連結部材12は、上記主クッション部3
1と分割クッション部41とが一体となったときに、端
面で押ピン9bを押すとともに、外周が上記第1孔41
bに嵌合する。
次に、メインスライダ5は、ブラケット16,16を介
して車両の床に固定されたロアレール5aと、このロア
レール5aの上に進退自在に設けられ主クッション部3
1を保持するアッパレール5bと、このアッパレール5
bの上面に水平方向に突出したあと下方向に折曲された
水平片5cと、ロアレール5aの下面から水平方向に突
出する複数の爪片5dとからなり、第2ロック部10を
有する。この第2ロック部10は、一端が上記水平片5
cに枢着され、メインスライダ5に沿ってシート2の前
方に延長したあとシート2の前端位置で水平方向に折曲
されたL字状のパイプからなるレバー10aと、このレ
バー10aの一端に下方向に突出するとともに上記爪片
5d間に係止するロック片10bと、コーナー部が上記
水平片5cの下端に枢着され、かつ一端が上記ロック片
10bに当接するとともに他端が後述する第2連結部材
13の一端に枢着されたL字状の係止片10cとからな
る。
して車両の床に固定されたロアレール5aと、このロア
レール5aの上に進退自在に設けられ主クッション部3
1を保持するアッパレール5bと、このアッパレール5
bの上面に水平方向に突出したあと下方向に折曲された
水平片5cと、ロアレール5aの下面から水平方向に突
出する複数の爪片5dとからなり、第2ロック部10を
有する。この第2ロック部10は、一端が上記水平片5
cに枢着され、メインスライダ5に沿ってシート2の前
方に延長したあとシート2の前端位置で水平方向に折曲
されたL字状のパイプからなるレバー10aと、このレ
バー10aの一端に下方向に突出するとともに上記爪片
5d間に係止するロック片10bと、コーナー部が上記
水平片5cの下端に枢着され、かつ一端が上記ロック片
10bに当接するとともに他端が後述する第2連結部材
13の一端に枢着されたL字状の係止片10cとからな
る。
また、メインリクライニングデバイス7は、第4図(b)
に示すように、主クッション部31内のフレーム31b
の後端部に設けられ上方向に突出する第1ブラケット7
a1,7a2と、この第1ブラケット7a1,7a2に
枢着された主軸7bと、図示しない内歯車が主軸7bに
固定され遊星歯車を介して外歯車が設けられた遊星歯車
装置7cと、一方が上記主軸7bに枢着され、他方が上
記遊星歯車装置7cの外歯車が成形されるとともに、主
バック部32のフレーム32aを保持する第2ブラケッ
ト7d1,7d2とからなり、第3ロック部11を有す
る。上記主軸7bは、一端が上記主バック部32のドア
1と反対側の側面32cから第3ロック部11を介して
突出し、端部にハンドル17が設けられているととも
に、他端が主バック部32の側面32bからドア1側に
突出し、端部に矩形状の孔7eが成形されて第3連結部
材14となる。上記サブリクライニングデバイス8は、
第4図(a)に示すように、分割クッション部41内のフ
レーム41eの後端部に設けられ上方向に突出する第1
ブラケット8aと、この第1ブラケット8aに枢着され
た主軸8bと、遊星歯車装置8cと、分割バック部42
のフレーム42aを保持する第2ブラケット8dとから
なる。上記主軸8bは、上記主軸7bと対向するよう
に、分割バック部42の側面42bに設けられた孔42
cから突出し、先端が上記主軸7b端部の孔7e端部に
嵌合するような角柱8eとなっている。上記第3ロック
部11は、第5図に示すように、上記主軸7bに固定さ
れた歯車11aと、上端部に上記歯車11aに噛み合う
ような歯11cが成形され、中央がブラケット7a2に
枢着されるとともに下端が第2連結部材13に枢着され
たロック片11bとからなる。上記第2連結部材13
は、略Y字状の棒材からなり、図示しないブラケットに
より主クッション部31の下面に垂下され、コイルバネ
13aにより上記第2,第3ロック部10,11を常に
ロックする方向に附勢されており、かつ一端が主クッシ
ョン部31の側面31aより突出して、上記メインシー
ト3と分割シート4とが一体となったときに分割クッシ
ョン部41の第2孔41cに嵌合されるとともにメイン
シート3方向に押される。尚、ロック片9a,10bに
よりスライドロック部材を構成しており、また、ロック
片11b及び遊星歯車装置8cによりリクライニングロ
ック部材を構成している。
に示すように、主クッション部31内のフレーム31b
の後端部に設けられ上方向に突出する第1ブラケット7
a1,7a2と、この第1ブラケット7a1,7a2に
枢着された主軸7bと、図示しない内歯車が主軸7bに
固定され遊星歯車を介して外歯車が設けられた遊星歯車
装置7cと、一方が上記主軸7bに枢着され、他方が上
記遊星歯車装置7cの外歯車が成形されるとともに、主
バック部32のフレーム32aを保持する第2ブラケッ
ト7d1,7d2とからなり、第3ロック部11を有す
る。上記主軸7bは、一端が上記主バック部32のドア
1と反対側の側面32cから第3ロック部11を介して
突出し、端部にハンドル17が設けられているととも
に、他端が主バック部32の側面32bからドア1側に
突出し、端部に矩形状の孔7eが成形されて第3連結部
材14となる。上記サブリクライニングデバイス8は、
第4図(a)に示すように、分割クッション部41内のフ
レーム41eの後端部に設けられ上方向に突出する第1
ブラケット8aと、この第1ブラケット8aに枢着され
た主軸8bと、遊星歯車装置8cと、分割バック部42
のフレーム42aを保持する第2ブラケット8dとから
なる。上記主軸8bは、上記主軸7bと対向するよう
に、分割バック部42の側面42bに設けられた孔42
cから突出し、先端が上記主軸7b端部の孔7e端部に
嵌合するような角柱8eとなっている。上記第3ロック
部11は、第5図に示すように、上記主軸7bに固定さ
れた歯車11aと、上端部に上記歯車11aに噛み合う
ような歯11cが成形され、中央がブラケット7a2に
枢着されるとともに下端が第2連結部材13に枢着され
たロック片11bとからなる。上記第2連結部材13
は、略Y字状の棒材からなり、図示しないブラケットに
より主クッション部31の下面に垂下され、コイルバネ
13aにより上記第2,第3ロック部10,11を常に
ロックする方向に附勢されており、かつ一端が主クッシ
ョン部31の側面31aより突出して、上記メインシー
ト3と分割シート4とが一体となったときに分割クッシ
ョン部41の第2孔41cに嵌合されるとともにメイン
シート3方向に押される。尚、ロック片9a,10bに
よりスライドロック部材を構成しており、また、ロック
片11b及び遊星歯車装置8cによりリクライニングロ
ック部材を構成している。
次に動作について説明する。まずドア1の開成時、すな
わちメインシート3と分割シート4とが分割された状態
において、サブスライダ6は、ロック片9aが直立状態
で保持されて爪片15b間に係止し移動できないように
なっている。次に、第2連結部材13がドア1側に突出
することにより、係止片10cの一端がロック片10d
の側面に当接してレバー10aは回動できず、ロック片
10bは直立状態で保持されて爪片5d間に係止し、メ
インスライダ5は移動できないようになっている。ま
た、メインリクライニングデバイス7はロック片11b
が直立状態で保持され、このロック片11bの歯11c
が歯車11aに噛み合って主軸7bはロックされて回動
できないようになっている。サブリクライニングデバイ
ス8は、これを回動させるハンドル17が接続されてい
ないので、遊星歯車装置8cによって分割バック部42
は回動できない。以上により上記主クッション部31及
び分割クッション部41は前後に移動できないととも
に、主バック部32及び分割バック部42は回動できな
い。すなわち上記ドア1が開いているときはメインシー
ト3と分割シート4との位置及び姿勢を変えることはで
きない。
わちメインシート3と分割シート4とが分割された状態
において、サブスライダ6は、ロック片9aが直立状態
で保持されて爪片15b間に係止し移動できないように
なっている。次に、第2連結部材13がドア1側に突出
することにより、係止片10cの一端がロック片10d
の側面に当接してレバー10aは回動できず、ロック片
10bは直立状態で保持されて爪片5d間に係止し、メ
インスライダ5は移動できないようになっている。ま
た、メインリクライニングデバイス7はロック片11b
が直立状態で保持され、このロック片11bの歯11c
が歯車11aに噛み合って主軸7bはロックされて回動
できないようになっている。サブリクライニングデバイ
ス8は、これを回動させるハンドル17が接続されてい
ないので、遊星歯車装置8cによって分割バック部42
は回動できない。以上により上記主クッション部31及
び分割クッション部41は前後に移動できないととも
に、主バック部32及び分割バック部42は回動できな
い。すなわち上記ドア1が開いているときはメインシー
ト3と分割シート4との位置及び姿勢を変えることはで
きない。
次にドア1の閉成時、すなわちメインシート3と分割シ
ート4とが一体となった状態において、第1連結部材1
2は押ピン9bを押すとともに分割クッション部41の
第1孔41bに嵌合して、上記押ピン9bによりロック
片9aは回動して爪片15b間から離れ、サブスライダ
6は移動可能となる。また第2連結部材13はメインシ
ート3側に押し込まれるとともに第2孔41cに嵌合す
る。この第2連結部材13が押し込まれることにより、
第2ロック部10の係止片10cは回動してロック片1
0bから離れ上記レバー10aは回動可能となる。この
とき上記レバー10aを回動することにより、上記ロッ
ク片10bは回動して爪片5d間から離れてメインスラ
イダ5は移動可能となる。次に、上記第2連結部材13
により第3ロック部11のロック片11bが回動し歯車
11aとの噛み合いが外れてメインリクライニングデバ
イス7は回動可能となる。また、第3連結部材14は先
端に設けられた孔7eにサブリクライニングデバイス8
の主軸8bの先端8eが嵌合して、サブリクライニング
デバイス8も回動可能となる。すなわちハンドル17を
回転させることで主軸7bは回転するとともに、上記第
3連結部材14を介して主軸8bも回転されて、遊星歯
車装置7c,8cによって第2ブラケット7d1,7d
2,8dは回動される。以上によりレバー10aを操作
して上記主クッション部31及び分割クッション部41
は前後に移動することができ、またハンドル17を回転
して上記主バック部32及び分割バック部42は回動す
ることができる。すなわち、上記ドア1が閉じてメイン
シート3と分割シート4とが一体となったときだけシー
ト2の位置及び姿勢を変えられる。
ート4とが一体となった状態において、第1連結部材1
2は押ピン9bを押すとともに分割クッション部41の
第1孔41bに嵌合して、上記押ピン9bによりロック
片9aは回動して爪片15b間から離れ、サブスライダ
6は移動可能となる。また第2連結部材13はメインシ
ート3側に押し込まれるとともに第2孔41cに嵌合す
る。この第2連結部材13が押し込まれることにより、
第2ロック部10の係止片10cは回動してロック片1
0bから離れ上記レバー10aは回動可能となる。この
とき上記レバー10aを回動することにより、上記ロッ
ク片10bは回動して爪片5d間から離れてメインスラ
イダ5は移動可能となる。次に、上記第2連結部材13
により第3ロック部11のロック片11bが回動し歯車
11aとの噛み合いが外れてメインリクライニングデバ
イス7は回動可能となる。また、第3連結部材14は先
端に設けられた孔7eにサブリクライニングデバイス8
の主軸8bの先端8eが嵌合して、サブリクライニング
デバイス8も回動可能となる。すなわちハンドル17を
回転させることで主軸7bは回転するとともに、上記第
3連結部材14を介して主軸8bも回転されて、遊星歯
車装置7c,8cによって第2ブラケット7d1,7d
2,8dは回動される。以上によりレバー10aを操作
して上記主クッション部31及び分割クッション部41
は前後に移動することができ、またハンドル17を回転
して上記主バック部32及び分割バック部42は回動す
ることができる。すなわち、上記ドア1が閉じてメイン
シート3と分割シート4とが一体となったときだけシー
ト2の位置及び姿勢を変えられる。
以上の構成において、ドア1が開いているときはシート
2の位置や姿勢を変えることができず、上記ドア1を閉
めたときだけシート2の位置や姿勢を変えられるので、
シート2が如何なる状態であろうともドア1を開閉する
ことができ、かつシート2の位置及び姿勢を自由に変え
られる。
2の位置や姿勢を変えることができず、上記ドア1を閉
めたときだけシート2の位置や姿勢を変えられるので、
シート2が如何なる状態であろうともドア1を開閉する
ことができ、かつシート2の位置及び姿勢を自由に変え
られる。
なお、本実施例においては、メインスライダ5はレバー
10aを、メインリクライニングデバイス7はハンドル
17を操作することにより手動で調整可能としたが、上
記スライド機構とリクライニング機構とはモータやギヤ
機構等により電動で調整可能としてもよく、この場合に
おいて、ドア1の開成時に上記第1〜第3ロック部9〜
11で移動不能とするとともに、上記モータの電源をオ
フする電気接点連結部材を別途設けてもよい。
10aを、メインリクライニングデバイス7はハンドル
17を操作することにより手動で調整可能としたが、上
記スライド機構とリクライニング機構とはモータやギヤ
機構等により電動で調整可能としてもよく、この場合に
おいて、ドア1の開成時に上記第1〜第3ロック部9〜
11で移動不能とするとともに、上記モータの電源をオ
フする電気接点連結部材を別途設けてもよい。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば車両用シートを、ドア
側における側部を分割し、主クッション部及び主バック
部とからなるメインシートと、ドア側の分割クッション
部及び分割バック部とからなる分割シートと、車両床に
設けられてメインシートを前後移動可能に保持する第1
スライド機構と、ドア側に設けられて上記分割シートを
前後移動可能に保持する第2スライド機構と、メインシ
ート側に設けられる第1リクライニング機構と、分割シ
ート側に設けられ、メインシートと分割シートとが連結
している状態で上記第1リクライニング機構と連動して
作動する第2リクライニング機構とを備え、第1及び第
2スライド機構はそれぞれ、メインシートと分割シート
の連結が解除されたときに作動して各シートの前後方向
の移動機能をロックするスライドロック部材を有し、第
1及び第2リクライニング機構はそれぞれ、メインシー
トと分割シートの連結が解除されたときに作動してリク
ライニング機構の回動機構をロックするリクライニング
ロック部材を有しているので、ドア開成時にはシートク
ッション及び分割クッション部を移動できないようにな
り、ドア閉成時に一体となってシートを移動できるよう
になって、メインシートと分割シートとの位置が必ず合
うようにするとともに、バケットタイプのシートにより
ホールド感が向上し、かつシートバックを分割して乗車
性が向上する。
側における側部を分割し、主クッション部及び主バック
部とからなるメインシートと、ドア側の分割クッション
部及び分割バック部とからなる分割シートと、車両床に
設けられてメインシートを前後移動可能に保持する第1
スライド機構と、ドア側に設けられて上記分割シートを
前後移動可能に保持する第2スライド機構と、メインシ
ート側に設けられる第1リクライニング機構と、分割シ
ート側に設けられ、メインシートと分割シートとが連結
している状態で上記第1リクライニング機構と連動して
作動する第2リクライニング機構とを備え、第1及び第
2スライド機構はそれぞれ、メインシートと分割シート
の連結が解除されたときに作動して各シートの前後方向
の移動機能をロックするスライドロック部材を有し、第
1及び第2リクライニング機構はそれぞれ、メインシー
トと分割シートの連結が解除されたときに作動してリク
ライニング機構の回動機構をロックするリクライニング
ロック部材を有しているので、ドア開成時にはシートク
ッション及び分割クッション部を移動できないようにな
り、ドア閉成時に一体となってシートを移動できるよう
になって、メインシートと分割シートとの位置が必ず合
うようにするとともに、バケットタイプのシートにより
ホールド感が向上し、かつシートバックを分割して乗車
性が向上する。
第1図はこの考案の一実施例である車両用シートの外観
斜視図、第2図乃至第5図はこの考案の車両用シートの
部分構成図である。 1……ドア、2……車両用シート、3……メインシー
ト、4……分割シート、5……メインスライダ、6……
サブスライダ、7……メインリクライニングデバイス、
8……サブリクライニングデバイス、9……第1ロック
部、10……第2ロック部、11……第3ロック部、1
2……第1連結部材、13……第2連結部材、14……
第3連結部材、31……主クッション部、32……主バ
ック部、41……分割クッション部、42……分割バッ
ク部。
斜視図、第2図乃至第5図はこの考案の車両用シートの
部分構成図である。 1……ドア、2……車両用シート、3……メインシー
ト、4……分割シート、5……メインスライダ、6……
サブスライダ、7……メインリクライニングデバイス、
8……サブリクライニングデバイス、9……第1ロック
部、10……第2ロック部、11……第3ロック部、1
2……第1連結部材、13……第2連結部材、14……
第3連結部材、31……主クッション部、32……主バ
ック部、41……分割クッション部、42……分割バッ
ク部。
Claims (1)
- 【請求項1】車両用シートのドア側における側部を分割
し、主クッション部及び主バック部とからなるメインシ
ートと、ドア側の分割クッション部及び分割バック部と
からなる分割シートと、車両床に設けられて上記メイン
シートを前後移動可能に保持する第1スライド機構と、
ドア側に設けられて上記分割シートを前後移動可能に保
持する第2スライド機構と、メインシート側に設けられ
る第1リクライニング機構と、分割シート側に設けら
れ、メインシートと分割シートとが連結している状態で
上記第1リクライニング機構と連動して作動する第2リ
クライニング機構とを備え、 上記第1及び第2スライド機構はそれぞれ、上記メイン
シートと分割シートの連結が解除されたときに作動して
各シートの前後方向の移動機能をロックするスライドロ
ック部材を有し、 さらに、上記第1及び第2リクライニング機構はそれぞ
れ、上記メインシートと分割シートの連結が解除された
ときに作動してリクライニング機構の回動機能をロック
するリクライニングロック部材を有していることを特徴
とする車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3520889U JPH0617626Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3520889U JPH0617626Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 車両用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02125821U JPH02125821U (ja) | 1990-10-17 |
JPH0617626Y2 true JPH0617626Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=31540368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3520889U Expired - Lifetime JPH0617626Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617626Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2579428Y2 (ja) * | 1992-02-05 | 1998-08-27 | アラコ株式会社 | 車両のシート構造 |
-
1989
- 1989-03-28 JP JP3520889U patent/JPH0617626Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02125821U (ja) | 1990-10-17 |
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