JPH0525322Y2 - - Google Patents

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JPH0525322Y2
JPH0525322Y2 JP12302788U JP12302788U JPH0525322Y2 JP H0525322 Y2 JPH0525322 Y2 JP H0525322Y2 JP 12302788 U JP12302788 U JP 12302788U JP 12302788 U JP12302788 U JP 12302788U JP H0525322 Y2 JPH0525322 Y2 JP H0525322Y2
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JP
Japan
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seat
cushion
lock
floor
reclining device
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、車体のフロアに沿つた着座状態と、
該フロア上に起立する跳ね上げ状態とに回動可能
なシートクツシヨンを備えた、自動車用シート装
置に関する。
従来の技術 従来の自動車用シート装置としては、第7,8
図に示した構造のものが実用されている。すなわ
ち、車体1には乗降口10が設けられており、又
フロア2上には、一対のシートスライドレール3
が前後方向に配設されている。該シートスライド
レール3は、前記フロア2に固定されたロアレー
ル4と、該ロアレール4に摺動自在に嵌合された
アツパレール5とからなる。該アツパレール5に
は、ヒンジ6の固定側片7が固着されており、該
ヒンジ6の可動側片8は、シートクツシヨン9内
に埋設されたクツシヨンフレーム11の前端部に
固着されている。該クツシヨンフレーム11の後
端部下面には、前記乗降口10から離間する一側
部12にクツシヨンロツク13が設けられてお
り、乗降口10に近接する他側部14に脚15が
設けられている。さらに、前記クツシヨンフレー
ム11の後端部両側には、一対のブラケツト1
6,17が立設されており、前記一側部12に位
置するブラケツト16には、バツクフレーム18
の一端がピン19により枢支されている。前記バ
ツクフレーム18は、シートバツク20内に埋設
されており、その他端部はリクライニングデバイ
ス21を介して、前記他側部14に位置するブラ
ケツト17に支持されているとともに、該ブラケ
ツト17には、前記クツシヨンロツク13とリク
ライニングデバイス21に連係された同時解除レ
バー22が設けられている。
かかる構造において、前記クツシヨンロツク1
3を係止作動させ、かつシートバツク20を任意
に変角してリクライニングデバイス21を係止作
動させると、第8図イに示したように、シートク
ツシヨン9が、フロア2に沿い、シートバツク2
0が設定角度に起立する着座状態が得られる。
また、リクライニングデバイス21を解離作動
させ、第8図ロに示したように、シートバツク2
0をシートクツシヨン9上に重ね合わせると、こ
の状態ではリクライニングデバイス21のレバー
22にワイヤで連結されたクツシヨンロツク13
が解除作動されるので、第8図ハに示したように
シートバツク20とシートクツシヨン9が重ね合
わされた状態で、起立する跳ね上げ状態が得ら
れ、これにより、シートバツク20とシートクツ
シヨン9に妨げられることなく、このシートの後
方に設けられている図外の後部シートへの乗降を
行うことを可能にするものである。
考案が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の装置にあつて
は、前記着座状態において、バツクフレーム18
は前記乗降口10に近接する他側部14のみを、
リクライニングデバイス21、ブラケツト17、
を介してクツシヨンフレーム11に係止され、乗
降口10から離間する一側部12はピン19によ
り回動自在に枢支されている。したがつて、車体
1の前面衝突時の慣性により、シートバツク20
の上部に前向きの荷重FFが入力されると、バツ
クフレーム18の一側部12側は、ピン19を中
心に前方に回動し(矢印FR)、これによりエネル
ギ吸収がなされる。一方、バツクフレーム18の
他側部14側は、リクライニングデバイス21を
介してクツシヨンフレーム11に、剛に係止され
ており、よつて前記設定角度を維持する。
このとき、クツシヨンフレーム11は、クツシ
ヨンロツク13により前記一側部12側のみをア
ツパレール5に係止され、他側部14の脚15は
単にアツパレール5上に当接する構造となつてい
る。したがつて、前記荷重FFはバツクフレーム
18が剛に係止されている他側部14側において
は、クツシヨンフレーム11に対して、図示した
ようにヒンジ6を中心に前方に回転させる方向の
応力FUとして作用し、この結果クツシヨンフレ
ーム11には、他側部14が上方に引つ張られる
変形Tが生ずる。したがつて、かかる変形Tの発
生を防止するために、クツシヨンフレーム11を
補強しなければならず、該クツシヨンフレーム1
1の重量、延いては車体1の重量が増加する一因
となるものであつた。
そこで、第9図に示したように、クツシヨンロ
ツク13とリクライニングデバイス21とを、前
記他側部14に併設することにより、バツクフレ
ーム18及びリクライニングデバイス21を介し
てクツシヨンフレーム11に前記荷重FFが入力
された際、クツシヨンロツク13により、前記応
力FUに抗してクツシヨンフレーム11を係止す
る構造も提案されるに至つている(実開昭58−
12029号公報参照)。
しかし、かかる構造にあつては、フロア2に脚
15が設けられ、該脚15の上端部にクツシヨン
ロツク13が設けられていることから、第8図ハ
に示した跳ね上げ状態にした際、脚15がクツシ
ヨンロツク13とともに、フロア2の乗降口10
側に残る。このため、脚15とクツシヨンロツク
13とが、乗降の妨げとなり、乗降性を悪化させ
る新たな課題が生ずるものであつた。
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、乗降性を悪化させることなく、
全面衝突時に生ずる変形を抑制しつつ軽量化を図
ることを可能にした自動車用シート装置を提供す
ることを目的とするものである。
課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本考案にあつては、
車体のフロアに前端部を枢支され、前記フロアに
沿つた着座状態及びフロア上に起立する跳ね上げ
状態に回動可能なシートクツシヨンと、該シート
クツシヨンの後端部にリクライニングデバイスを
介して枢支され、変角自在なシートバツクと、前
記着座状態のシートクツシヨンを、車体のフロア
に係止するクツシヨンロツクとが設けられた自動
車用シートにおいて、車体に設けられた乗降口か
ら離間する自動車用シートの一側部に、前記クツ
シヨンロツクとリクライニングデバイスとが併設
される一方、前記乗降口に近接する自動車用シー
トの他側部には、前記リクライニングデバイス及
びクツシヨンロツクに連係された同期解除レバー
と、前記シートクツシヨンを支持する起立位置と
折り畳み位置とに回動自在に枢支された脚と、該
脚と車体との間に前記シートクツシヨンの跳ね上
げ状態への回動に伴つて前記脚を折り畳み位置に
回動させる連動部材とが設けられて構成されてい
る。
作 用 前記構成において、自動車用シートを着座状態
にした際には、シートクツシヨンの後端部は、乗
降口から離間する一側部にて、クツシヨンロツク
を介してフロアに係止されるとともに、乗降口に
近接する他側部にて、脚を介してフロア上に支持
される。又シートバツクは、前記一側部にてリク
ライニングデバイスにより、任意の角度をもつて
シートクツシヨンの後端部に係止される。
この着座状態で、前面衝突時に慣性によりシー
トバツクに前向きの荷重が入力すると、該荷重は
リクライニングデバイスによりシートバツクが剛
に係止されている一側部においては、シートクツ
シヨンを前方に回転させる方向の応力として作用
する。
しかし、前記一側部にはリクライニングデバイ
スと、クツシヨンロツクが併設されていることか
ら、該クツシヨンロツクにより、シートクツシヨ
ンは前記応力に抗してフロアに係止された状態に
維持される。
又同期解除レバーを操作すると、クツシヨンロ
ツクとリクライニングデバイスとを同時に解除さ
れ、これによりシートクツシヨンを、フロア上に
起立する跳ね上げ状態に回動し得るとともに、リ
クライニングデバイスが解除されることにより、
シートバツクはシートクツシヨンと重なり合つて
起立する。このとき、前記同期解除レバーは乗降
口に近接する他側部に設けられていることから、
充分なスペースのある乗降口側から、前記同期解
除レバーの操作を行い得る。
そして、このようにシートクツシヨンを跳ね上
げ状態に回動すると、該シートクツシヨンととも
に、脚はフロアから離れ、折り畳まれる。したが
つて、フロアの乗降口側に脚が残存することなく
充分なスペースが確保されるとともに、しかも前
記クツシヨンロツクとリクライニングデバイスと
は乗降口から離間する一側部に設けられているこ
とから、これらが乗降時の妨げとなることもな
い。
実施例 以下、本考案の一実施例について図面に従つて
説明する。すなわち、第10図イ着座状態ロ折り
畳み状態ハ跳ね上げ状態をもつて示したように、
車体1には乗降口10が設けられており、又フロ
ア2上には、一対のシートスライドレール3が前
後方向に配設されている。該シートスライドレー
ル3は、第1図に示したように、前記フロア2に
固定されたロアレール4と、該ロアレール4に摺
動自在に嵌合されたアツパレール5とからなり、
両アツパレール5には、各々ヒンジ6,6の固定
側片7が固着されている。一方のヒンジ6の固定
側片7には、第2図に詳細に示したように、軸2
4が挿通されており、該軸24の端部には内側片
25と外側片26とが嵌装されているとともに、
この両片25,26に連係されたリターンスプリ
ング27が嵌装されている。なお、63はシート
スライドロツク解除レバーである。前記内側片2
5には、斜状ロツド62の一端が枢支されてお
り、該斜状ロツド62の他端は、ヒンジ6の可動
側片8に枢支され、該可動側片8はヒンジピン2
3により前記固定側片7の上端部に枢支され、シ
ートクツシヨンの回動中心が形成されている。前
記可動側片8には、シートクツシヨン9内に埋設
されたクツシヨンフレーム11の前端部28が固
着されている。該クツシヨンフレーム11は矩形
状であつて、後端部29の下面には、前記乗降口
10から離間する一側部12にクツシヨンロツク
13が設けられており、乗降口10(第10図参
照)に近接する他側部14に脚15Aが設けられ
ている。
前記クツシヨンロツク13は、第3図イ,ロ及
び第4図に示したように、前記アツパレール5上
に固定されたロツク本体30と、前記クツシヨン
フレーム11側に固定された係止体31とから構
成されている。前記ロツク本体30には、アツパ
レール5に螺着されたベースプレート32上に、
ロツクピン33が立設されている。該ロツクピン
33の上端部には、球面状のボス部34が一体に
成形されており、該ボス部34の下方には、押さ
え板35と、該押さえ板35をボス部34方向に
押圧するロツクスプリング36とが嵌装されてい
る。
前記係止体31には、ボス部34を受容するこ
とが可能な開口径からなるロツク孔37が設けら
れており、該ロツク孔37の周部には、ロツク片
38がピン39により枢支されている。該ロツク
片38の中程部には、前記ロツクピン33の外周
に沿う形状の切欠部40が設けられており、又ロ
ツク片38の一端には、前記該切欠部40が前記
ロツク孔37を部分的に遮る位置に回動付勢する
リターンスプリング41が連係されている。さら
に、前記ロツク片38の他端部には、ストツパ4
2が枢支されており、該ストツパ42の先端は、
前記リターンスプリング41の回動付勢により、
凹部43の縦壁に当接し、これにより前記ロツク
片38の回動規制がなされている。
一方、前記脚15Aは、第5図に示したよう
に、ピン44によりクツシヨンフレーム11の下
面に枢支され、図示したアツパレール5上に起立
する位置と、該起立する位置に対して略直角に回
動し、前記クツシヨンフレーム11に対して平行
状態となる第10図ハに示す折り畳み位置とに、
回動自在となつている。又脚15Aの下端部寄り
には、連結ロツド45の一端が枢支されており、
連動部材たる連結ロツド45の他端は、前記ヒン
ジ6の固定側片7に枢支され、シートクツシヨン
の跳ね上げ状態で脚15Aを折り畳み位置に回動
させるようにヒンジピン23から離間して配設さ
れている。
さらに、前記クツシヨンフレーム11の後端部
両側には、一対のブラケツト16,17が立設さ
れており、前記乗降口10に近接する他側部14
側のブラケツト17には、シートバツク20内に
埋設されたバツクフレーム18の一端がピン19
により枢支されている。
前記乗降口10から離間する車室中央部寄りの
一側部12側のブラケツト16には、前記バツク
フレーム18の他端が、前記クツシヨンロツク1
3の上部に位置するリクライニングデバイス21
を介して、枢支されている。前記リクライニング
デバイス21は、第6図に示したように、前記ブ
ラケツト16に取り付けられた一対のガイド4
6,46を有し、該ガイド46,46間には、ス
ライドブロツク47が上下動自在に挾持されてい
る。該スライドブロツク47には、カム溝48が
設けられており、該カム溝48には、ベルクラン
ク49の一端に固着されたカム50が遊嵌されて
いる。
又前記スライドブロツク47の上縁には、係止
歯51が成形されており、該係止歯51は、リク
ライニングプレート52の下端縁に成形された被
係止歯53と噛合している。該被係止歯53と係
止歯51とは、前記スライドブロツク47を上方
に付勢するリターンスプリング(図示せず)によ
り、噛合状態が維持されるようになつており、又
前記リクライニングプレート52はピン54によ
り、前記ブラケツト16に枢支されている。
一方バツクフレーム18の、乗降口に近接する
他側部14には、同期解除レバー22が取り付け
られており、該同期解除レバー22連係された一
方のワイヤ55は前記クツシヨンロツク13のス
トツパ42に連係され、他方のワイヤ56は、リ
クライニングデバイス21のベルクランク49に
連係されている。
さらに、前記同期解除レバー22の下方に位置
するブラケツト17には、リクライニングレバー
57が取り付けられており、該リクライニングレ
バー57に連係されたワイヤ58の端部も前記ベ
ルクランク49に連係されている。
又、前記バツクフレーム18の上端部には、一
対のヘツドレスト取り付け用ブラケツト59が固
着されており、該ブラケツト59には、ヘツドレ
スト60がステイ61を介して係止されている。
以上の構成にかかる本実施例において、前記係
止体31とロツク本体30とを係合させる際に
は、第3図イに矢示したように、ロツク孔37内
にボス部34を挿入する。すると、ロツク片38
はボス部34に摺接しつつ、リターンスプリング
41に抗して、ロツク孔37から退去する方向に
回動し、ボス部34の通過を許容する。そして、
該ボス部34が切欠部40を通過した後、さらに
ロツクスプリング36に抗して押さえ板35を押
圧すると、第3図ロに示したように、ロツク片3
8はボス部34の下部に係合し、これにより係止
体31とロツク本体30の係合が完了する。
このとき、脚15Aは起立した状態となり、よ
つて、シートクツシヨン9の後端部は、乗降口1
0から離間する一側部12にて、クツシヨンロツ
ク13及びシートスライドレール3を介してフロ
ア2に係止されるとともに、乗降口10に近接す
る他側部14にて、脚15A及びシートスライド
レール3を介してフロア2上に支持される。
又、この状態で、リクライニングレバー57を
操作してワイヤ58を引張すると、ベルクランン
ク49が回動し、これによりスライドブロツク4
7が下方に引き下げられる。よつて係止歯51が
被係止歯53から離脱し、シートバツク20は、
ピン19,54を中心に前後方向に回動自在とな
る。そこで、該シートバツク20の所望の角度に
変角した後、リクライニングレバー57の操作を
中止すれば、再び係止歯51が被係止歯53に係
合し、シートバツク20は前記一側部12にてリ
クライニングデバイス21により、所望の角度を
もつてシートクツシヨン9の後端部に係止され、
第10図イに示した着座状態が得られる。
この着座状態で、全面衝突時に慣性によりシー
トバツク20に第7図に示した前向きの荷重FF
が入力すると、該荷重FFはリクライニングデバ
イス21によりバツクフレーム18とが係止され
ている一側部12においては、ヒンジピン23を
中心に、クツシヨンフレーム11をに前方に回転
させる方向の応力FUとして作用する。
しかし、前記一側部12にはリクライニングデ
バイス21とともに、クツシヨンロツク13が併
設されていることから、該クツシヨンロツク13
により、クツシヨンフレーム11の後端部29は
前記応力FUに抗してフロア2に係止された状態
に維持される。
一方、他側部14側においては、バツクフレー
ム18は、単にピン19によりブラケツト17に
枢支されているのみであることから、バツクフレ
ーム18は前記荷重FFの入力に伴つて、ピン1
9を中心に前方に回動し、エネルギ吸収がなさ
れ、荷重FF及びその応力FUがクツシヨンフレー
ム11に伝達されることはない。
したがつて、このようにリクライニングデバイ
ス21が設けられた一側部12側においては、ク
ツシヨンフレーム11は、クツシヨンロツク13
により前記応力FUに抗してフロア2に係止され、
かつリクライニングデバイス21が設けられてい
ない他側部14側においては、クツシヨンフレー
ム11に前応力FUが生ずることはないことから、
該応力FUに起因するクツシヨンフレーム11の
変形T(第7図参照)は、回避される。
よつて、該変形Tの発生を防止すべくクツシヨ
ンフレーム11を補強する必要性は解消され、該
クツシヨンフレーム11の軽量化、延いては車体
1の軽量化を図ることができる。
又乗降時等に、前記跳ね上げ状態[第10図
ハ]にする際には、同期解除レバー22を操作す
る。すると、ワイヤ55,56が引張され、該ワ
イヤ56の引張に伴つて、ベルクランク49が回
動し、これによりスライドブロツク47が下方に
引き下げられる。よつて、係止歯51が被係止歯
53から離脱し、シートバツク20はピン19,
54を中心に回動自在となるとともに、前記リク
ライニングデバイス21内に設けられたリターン
スプリング(図示せず)の付勢力ににより、前方
に回動し、シートクツシヨン9上に折り重なる。
これと同時に、前記ワイヤ55の引張に伴つ
て、ストツパ42が引張され、ロツク片38がリ
ターンスプリング41に抗してピン39を中心に
回動し、切欠部40は、ロツク孔37の外部に退
去する。したがつて、ロツク孔37はボス部34
から離脱することが可能となり、係止体31はロ
ツクスプリング36の弾発力により押し上げら
れ、前記係止体31が取り付けられたクツシヨン
フレーム11の後端部29も同様に、押し上げら
れる。よつて、シートクツシヨン9は可動側片8
とともに、ヒンジピン23を中心に前方に回動
し、斜状ロツド62は、可動側片8の回動にとも
なつて引張される。これによつて、前記斜状ロツ
ド62の可動側片8との枢支点が、ヒンジピン2
3より前方に変位した時点で、内側片25はリタ
ーンスプリング27の付勢力に抗して回動され、
外側片26を介して詳細省略のシートスライドロ
ツク解除レバー63を作動させてスプリングでシ
ートスレイドレール3のアツパレール5を最前位
置までスレイドさせ最前位置で跳ね上げできるよ
うにしている。又、ヒンジ6に設けられた図外の
スプリング付勢力により、シートクツシヨン9が
弾持され、これによりシートクツシヨン9は、シ
ートバツク20とともに、第10図ハに示した跳
ね上げ状態に維持される。
かかる跳ね上げ状態を得る際に操作される前記
同期解除レバー22は、乗降口10に近接する他
側部14に設けられていることから、充分なスペ
ースのある乗降口10側から、前記同期解除レバ
ー22の操作を行うことができ、操作性の向上を
図ることができる。
一方、このようにシートクツシヨン9を着座状
態から跳ね上げ状態に回動する際には、該シート
クツシヨン9の回動に伴つて、脚15Aはアツパ
レール5上から離れ、シートクツシヨン9が固定
側片7の枢支点23を中心に回動することによ
り、脚15Aと固定側片7とに両端を枢支されて
いる連結ロツド45により引張られてピン44を
中心に回動し、クツシヨンフレーム11に対して
平行状態となる位置に折り畳まれる。
したがつて、フロア2の乗降口10側に脚15
Aが残存することなく、しかも脚15Aは折り畳
まれることから、跳ね上げ状態におけるシートク
ツシヨン9より後方に、脚15Aが突出すること
なもなく、充分な乗降スペースを確保することが
できる。さらに、前記クツシヨンロツク13とリ
クライニングデバイス21とは乗降口10から離
間する一側部12に設けられていることから、例
えクツシヨンロツク13のロツク本体30がアツ
パレール5上に残るにしても、乗降時の妨げとな
ることもなく、前記充分な乗降スペースを有効利
用した、乗降自在性が確保されるのである。
なお、前記着座状態から、リクリニングレバー
57を操作して、シートバツク20を前方に倒
し、シートクツシヨン9上に重ね合わせれば、荷
台状態[第10図ロ]が得られる。
考案の効果 以上説明したように本考案は、車体に設けられ
た乗降口から離間する自動車用シートの一側部
に、前記クツシヨンロツクとリクライニングデバ
イスとが併設されたことから、全面衝突時の慣性
によりシートバツクの前向きの荷重は入力し、リ
クライニングデバイスによりシートバツクが剛に
係止されている一側部において、シートクツシヨ
ンを前方に回転させる方向の応力が作用しても、
該シートクツシヨンはクツシヨンロツクにより、
前記応力に抗してフロアに係止された状態に維持
される。
よつて前記応力に起因するクツシヨンフレーム
の変形は回避され、、該変形の発生を防止すべく
クツシヨンフレームを補強する必要性は解消さ
れ、該クツシヨンフレームの軽量化、延いては車
体の軽量化を図ることができる。
又、前記乗降口に近接する自動車用シートの他
側部に、前記リクライニングデバイス及びクツシ
ヨンロツクに連係された同期解除レバーが設けら
れたことから、充分なスペースのある乗降口側か
ら、前記同期解除レバーの操作を行うことがで
き、車両用シートを着座状態から跳ね上げ状態に
する際の、操作性の向上を図ることができる。
さらに、前記一側部に前記シートクツシヨンを
車体フロア上に支持し、前記跳ね上げ状態への回
動に伴つて折り畳まれる脚が設けられたことか
ら、フロアの乗降口側に脚が残存することなく、
しかも脚は折り畳まれることから、跳ね上げ状態
におけるシートクツシヨンより後方に、脚が突出
することなもない。
よつて乗降口側に充分な乗降スペースを確保す
ることができ、前記クツシヨンロツクとリクライ
ニングデバイスとが乗降口から離間する一側部に
設けられていることと相俟つて、前記充分な乗降
スペースを有効利用した、乗降自在性を確保する
ことを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す透視斜視図、
第2図は第1図A矢視詳細斜視図、第3図イはア
ンロツク状態におけるシートロツクを示す第1図
−線に沿う断面図、第3図ロはロツク状態に
おけるシートロツクを示す第1図−線に沿う
断面図、第4図は第3図イB矢視に相当する平面
図、第5図は第1図C矢示に相当する斜視図、第
6図はリクライニングデバイスの詳細を示す側面
図、第7図は従来の自動車用シートにおける未補
強クツシヨンフレームの変形状態を示す斜視図、
第8図は従来の自動車用シートの説明図で第8図
イは着座状態を示す説明図、第8図ロはシートバ
ツクの折り畳み状態を示す説明図、第8図ハは跳
ね上げ状態を示す説明図、第9図は他の従来の自
動車用シートを示す側面図、第10図は本考案の
自動車用シートの説明図で、第10図イは着座状
態を示す説明図、第10図ロはシートバツクの折
り畳み状態を示す説明図、第10図ハは跳ね上げ
た状態を示す説明図である。 1……車体、2……フロア、9……シートクツ
シヨン、10……乗降口、12……一側部、13
……クツシヨンロツク、14……他側部、15,
15A……脚、20……シートバツク、21……
リクライニングデバイス、22……同期解除レバ
ー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前端部を車体のフロアに枢支され、該フロアに
    沿つた着座状態及びフロア上に起立する跳ね上げ
    状態に回動可能なシートクツシヨンと、該シート
    クツシヨンの後端部にリクライニングデバイスを
    介して枢支され、変角自在なシートバツクと、前
    記着座状態におけるシートクツシヨンの後端部
    を、前記フロアに係止するクツシヨンロツクとが
    設けられた自動車用シートにおいて、該自動車用
    シートの前記車体に設けられた乗降口から離間す
    る一側部に、前記クツシヨンロツクとリクライニ
    ングデバイスとが併設される一方、前記自動車用
    シートの前記乗降口に近接する他側部に、前記リ
    クライニングデバイス及びクツシヨンロツクに連
    係された同期解除レバーと、前記シートクツシヨ
    ンを支持する起立位置と折り畳み位置とに回動自
    在に枢支された脚と、該脚と車体との間に前記シ
    ートクツシヨンの跳ね上げ状態への回動に伴つて
    前記脚を折り畳み位置に回動させる連動部材とが
    設けられたことを特徴とする自動車用シート装
    置。
JP12302788U 1988-09-20 1988-09-20 Expired - Lifetime JPH0525322Y2 (ja)

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