JPH0617618Y2 - トラクタ−の前輪動力取出装置 - Google Patents

トラクタ−の前輪動力取出装置

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JPH0617618Y2
JPH0617618Y2 JP1986183636U JP18363686U JPH0617618Y2 JP H0617618 Y2 JPH0617618 Y2 JP H0617618Y2 JP 1986183636 U JP1986183636 U JP 1986183636U JP 18363686 U JP18363686 U JP 18363686U JP H0617618 Y2 JPH0617618 Y2 JP H0617618Y2
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JP
Japan
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front wheel
clutch
case
wheel clutch
lever
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Application number
JP1986183636U
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English (en)
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JPS6387126U (ja
Inventor
博巳 西尾
Original Assignee
ヤンマーディーゼル株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は四輪駆動型トラクターの前輪動力取出装置にお
ける、クラッチ機構の配置に関するものである。
(ロ)従来技術 従来から、ミッションケースの前方に設けた前輪クラッ
チケースの内部にクラッチシフターを設けた技術は公知
とされているのである。
例えば実開昭52−170423号公報に記載の技術の
如くである。
また、ミッションケースの下方に配置した前輪クラッチ
ケースにクラッチシフターを配置した技術も公知とされ
ているのである。
例えば実開昭50−143226号公報の如くである。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 本考案はミッションケースM内に、前輪動力クラッチ装
置を配置することが出来ない場合に関するものであり、
この場合に、クラッチシフター等を、ミッションケース
Mの前面に設けた前輪クラッチケースの内部に配置した
ものである。
該ミッションケースMの前方には、エンジンの後面とミ
ッションケースの前面との間に介装してクラッチハウジ
ングを配置し、これにより機体支持部材を構成している
のであるから、該クラッチハウジングに、前輪クラッチ
レバーの枢支部を設ければ良いのであるが、該クラッチ
ハウジングが板金製に構成されている場合には、全体的
には強度を具備しているのであるが、個々の側面板とし
ては、前輪クラッチレバーの枢支部を支持する程の強度
を具備していないのである。
本考案においては、前輪クラッチレバーのクラッチを前
輪クラッチケースに嵌装し、実質的にはミッションケー
スMに前輪クラッチレバー8を支持した構造としたもの
である。
そして、クラッチハウジングが該前輪クラッチケース6
の周囲を囲繞しているので、これを通過すべく、クラッ
チハウジング1に前輪クラッチレバー8の基部または、
枢支軸9の通過可能な通過孔1aを開口したものであ
る。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案の目的は以上の如くであり、次に該目的を達成す
る為の構成を説明する。
ミッションケースMの前面より突設した前輪クラッチケ
ース6内に、前輪への動力を断接するクラッチシフター
7を配置し、該クラッチシフター7を操作する前輪クラ
ッチレバー8の枢支軸9を、該前輪クラッチケース6に
嵌装枢支し、該前輪クラッチケース6の周囲を囲繞する
門型のクラッチハウジング1を設け、該門型のクラッチ
ハウジング1の側壁部で、前輪クラッチケース6の側方
に位置する部分に、前記前輪クラッチレバー8の基部ま
たは枢支軸9が嵌挿可能な通過孔1aを開口したもので
ある。
(ホ)実施例 本考案の目的・構成は以上の如くであり、次に該目的を
達成する為の構成を説明する。
第1図は本考案のトラクターのミッションケースM部分
の側面断面図、第2図は同じくミッションケースMの前
面一部断面図、第3図は同じくミッションケースMの蓋
体33を取り外した状態の前面一部断面図、第4図は前
輪クラッチレバー8と枢支軸9の部分の拡大断面図、第
5図はクラッチハウジング1の後面図、第6図は同じく
前面図、第7図は同じく側面断面図、第8図は同じく平
面図、第9図は前輪クラッチレバー8の基部3を示す図
面である。
第1図において、ミッションケースM内に、クラッチハ
ウジング1内の主クラッチにより断接された後の回転
が、軸21へ伝達される。該軸21と次段の軸22との
間で、摺動ギア29を3段にスライドすることにより、
前進2段・後進1段の計3段の主変速が行われる。
また次段の軸23とピニオン軸24との間で、摺動ギア
30を前後に3段にスライドすることにより、高・中・
低の3段の副変速が行われるのである。
ピニオン軸24の後端のピニオン4aより、デフギア装
置へ動力が伝達されている。
軸21の後端に軸16が連結され、更にワンウェイクラ
ッチ15を介して軸13が駆動される。該軸13とPT
O軸14との間に、PTOクラッチ装置が構成されてい
る。
このような第1図の構成においては、ミッションケース
M内に余裕があるように見えるが、これは該ギア摺動式
変速装置に代えて、油圧クラッチ式変速装置を、同じミ
ッションケースM内に配置して、同一段の主・副変速を
得ることができるように構成されているからである。
即ち、ギアとギアの間に、2組の一対となった油圧クラ
ッチ装置を配置できるように、各ギアを配置しているか
らである。
そして油圧クラッチ装置の場合には、ピニオン軸24の
上に4組の油圧クラッチ装置が架設されるのであり、そ
の中の前端の1組の油圧クラッチ装置を、前輪動力断接
用の油圧クラッチ装置とすることができるのである。
該ミッションケースMの内部を、油圧クラッチ式変速装
置に構成した場合には、ミッションケースMの蓋体33
を油圧プレートに取り替えるのである。該油圧プレート
の内部には、油圧制御弁が介装されているので、前輪ク
ラッチレバー8はこの油圧制御弁を操作すべく、該油圧
プレートかミッションケースMの一部に支持させること
ができるのである。
しかし、第1図の如くギア摺動式の変速装置に構成した
場合には、クラッチシフター7のスライド空間をとる必
要があり、油圧クラッチ装置の如くコンパクトに構成す
ることが出来ないので、どうしても、ミッションケース
M内に前輪クラッチ機構を収納してしまうことが出来
ず、蓋体33の前面に前輪クラッチケース6を固設し、
この内部に、前輪動力取出軸5とクラッチシフター7を
配置したものである。
そして、該クラッチシフター7をスライドする為の前輪
クラッチレバー8が突出されるのであるが、該前輪クラ
ッチレバー8の支持部を油圧クラッチ式変速装置の場合
には、油圧プレートの部分やミッションケースMの前端
に支持していたのである。
しかし、本構成においては蓋体33の前面に突出した前
輪クラッチケース6の部分に、クラッチシフター7があ
るので、蓋体33の部分に枢支軸9を設けることができ
ず、直接に前輪クラッチケース6に枢支軸9を嵌装して
いるのである。
そして該ミッションケースMの蓋体33とエンジンの後
面との間には、クラッチハウジング1が架設されてお
り、該前輪クラッチケース6の周囲も囲繞しているの
で、前輪クラッチレバー8と枢支軸9との連結が出来な
いのである。
本考案においては、該クラッチハウジング1に通過孔1
aを開口して、前輪クラッチレバー8の基部3を通過さ
せているのである。該通過孔1aの部分において、前輪
クラッチレバー8を枢支することはせずに、前輪クラッ
チレバー8の支持は完全に前輪クラッチケース6により
行っているのである。
第3図において、25は主変速レバーの枢支軸であり、
シフター26を前後にスライドし、摺動ギア29を前後
スライドするものである。また27は副変速レバーの枢
支軸であり、シフター28を前後にスライドして、ピニ
オン軸24の上の摺動ギア30を3段にスライドするも
のである。
第5図から第8図においては、クラッチハウジング1の
構成を示している。
該クラッチハウジング1の前端はフライホイールケース
4に構成されており、後端はミッションケースMの前面
との固定フランジ17に構成されている。フライホイー
ルケース4と固定フランジ17の間を門型のクラッチハ
ウジング1により連結しているのである。
該門型クラッチハウジング1の内部には遮蔽補強板18
が溶接固定され、クラッチハウジング1の強度を向上さ
せている。
本考案の通過孔1aの部分は、該遮蔽補強板18により
補強された部分よりも下方の切りっ放しの板の部分であ
り、前輪クラッチレバー8を支持するだけの強度を具備
していないのである。
遮蔽補強板18の上方に、主クラッチシフターの支持孔
20が開口され、また遮蔽補強板18の下側には、左右
にブレーキペダル枢支軸筒19,19が突出されている
のである。
以上のような構成において、本考案は第7図の固定フラ
ンジ17の前部に通過孔1aを開口したものである。該
通過孔1aの径は前輪クラッチレバー8の基部3を遊嵌
可能な大きさとしているのである。
該基部3の形状は、第9図において示しており、枢支軸
9に向けて、平行溝3aとボルト孔3bが開口されてい
るのである。
該平行溝3aに、第4図の如く枢支軸9の外端の平行切
欠部9aが係合嵌装されて、前輪クラッチレバー8の回
動により枢支軸9が同時に回動するべく構成されている
のである。そして枢支軸9と基部3との抜け止めを行う
べくボルト孔3bに固定ボルト2を螺装しているのであ
る。
(ヘ)考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、つぎのような効果を
奏するものである。
第1に、ミッションケースMの前部に突出した前輪クラ
ッチケース6にクラッチシフター7を設けたので、該ク
ラッチシフター7をスライドする前輪クラッチレバー8
を、ミッションケースMに支持することは出来ないが、
前輪クラッチケース6に枢支軸9を設けて、前輪クラッ
チレバー8を支持したので、強度的にはミッションケー
スMに支持したのと同様の支持力を得ることが出来たも
のである。
第2に、前輪クラッチケース6の周囲には門型のクラッ
チハウジング1が囲繞されているのであり、前輪クラッ
チレバー8の基部3と、枢支軸9とを連結するのが困難
なのであるが、クラッチハウジング1に通過孔1aを開
口することにより、クラッチハウジング1の強度を弱め
ることなく、前輪クラッチレバー8と前輪クラッチケー
ス6に枢支した枢支軸9との間を、連結することが出来
たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のトラクターのミッションケースM部分
の側面断面図、第2図は同じくミッションケースMの前
面一部断面図、第3図は同じくミッションケースMの蓋
体33を取り外した状態の前面一部断面図、第4図は前
輪クラッチレバー8と枢支軸9の部分の拡大断面図、第
5図はクラッチハウジング1の後面図、第6図は同じく
前面図、第7図は同じく側面断面図、第8図は同じく平
面図、第9図は前輪クラッチレバー8の基部3を示す図
面である。 1……クラッチハウジング 1a……通過孔 3……前輪クラッチレバーの基部 6……前輪クラッチケース 7……クラッチシフター 8……前輪クラッチレバー 9……枢支軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミッションケースMの前面より突設した前
    輪クラッチケース6内に、前輪への動力を断接するクラ
    ッチシフター7を配置し、該クラッチシフター7を操作
    する前輪クラッチレバー8の枢支軸9を、該前輪クラッ
    チケース6に嵌装枢支し、該前輪クラッチケース6の周
    囲を囲繞する門型のクラッチハウジング1を設け、該門
    型のクラッチハウジング1の側壁部で、前輪クラッチケ
    ース6の側方に位置する部分に、前記前輪クラッチレバ
    ー8の基部または枢支軸9が嵌挿可能な通過孔1aを開
    口したことを特徴とするトラクターの前輪動力取出装
    置。
JP1986183636U 1986-11-27 1986-11-27 トラクタ−の前輪動力取出装置 Expired - Lifetime JPH0617618Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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Publication Number Publication Date
JPS6387126U JPS6387126U (ja) 1988-06-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS50143226U (ja) * 1974-05-14 1975-11-26
JPS52170423U (ja) * 1976-06-17 1977-12-24

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JPS6387126U (ja) 1988-06-07

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