JPH0617559A - 構造物の制振装置 - Google Patents

構造物の制振装置

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Publication number
JPH0617559A
JPH0617559A JP21882091A JP21882091A JPH0617559A JP H0617559 A JPH0617559 A JP H0617559A JP 21882091 A JP21882091 A JP 21882091A JP 21882091 A JP21882091 A JP 21882091A JP H0617559 A JPH0617559 A JP H0617559A
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JP
Japan
Prior art keywords
movable mass
displacement
sensor
actuator
displaced position
Prior art date
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Pending
Application number
JP21882091A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Noguchi
野口  真児
Nobuyoshi Haniyuda
信良 羽生田
Kozo Fukao
康三 深尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd, Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
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Publication of JPH0617559A publication Critical patent/JPH0617559A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易で効率的なアクチュエータ制御回路を備
えた制振装置を提供する。 【構成】 構造物1の変位位置を検出する変位センサA
と、可動マス2の変位位置を検出する変位センサBとを
備える。また、変位センサAの検出した構造物1の変位
位置の積分値と変位センサBの検出する可動マス2の変
位位置とが同位相で変化するようにアクチュエータ3を
制御する制御回路4を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルなどの構造物の振
動を抑制する制振装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルなどの構造物の振動を抑制する制振
装置として、所定の質量を持った可動マスを油圧シリン
ダなどのアクチュエータを介して構造物の頂部に支持
し、構造物の振動に応じてアクチュエータを駆動するこ
とにより、可動マスの慣性力で構造物の振動を抑制する
アクティブ方式の制振装置が知られている(実開平2−
78835号)。
【0003】
【発明の課題】この制振装置においては、アクチュエー
タの駆動を制御するコントローラが構造物の変位位置と
変位速度及び可動マスの変位位置と変位速度という4種
類のデータを使用して制御出力を演算していた。
【0004】しかしながら、そのためにこの制振装置は
必要とするセンサの数が多く、またコントローラが複雑
な演算を行うことからデータ入力から制御出力に至るま
での時間がかかるという問題があった。
【0005】ところで、構造物の振動に対して可動マス
を図2に示すように90°遅れの位相で振動にさせると
構造物の振動の減衰効果が最も高いことが知られてお
り、この理論に基づいてアクチュエータの駆動の制御を
行えば制御に必要なデータの種類を少なくすることがで
きる。
【0006】また、好ましい制振効果を得るには構造物
と可動マスによる2自由度系振動の動的安定性を考慮し
てアクチュエータを制御することが望ましい。
【0007】しかしながら、これらの条件を満たす制振
装置は従来存在しなかった。
【0008】本発明は、アクティブ方式の制振装置にお
ける以上の問題点に鑑みてなされたもので、簡易で効率
的なアクチュエータ制御回路を備えた制振装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を達成するための手段】本発明は、所定の質量を
持つ可動マスをアクチュエータを介して構造物に相対変
位自由に支持し、構造物の振動に対してアクチュエータ
が可動マスを駆動することで構造物を制振する構造物の
制振装置において、構造物の変位位置を検出する変位セ
ンサAと、可動マスの変位位置を検出する変位センサB
と、変位センサAの検出した構造物の変位位置の積分値
と変位センサBの検出する可動マスの変位位置とが同位
相で変化するようにアクチュエータを制御する回路とを
備えている。
【0010】
【作用】アクチュエータの制御に必要なデータが構造物
の変位位置の積分値と可動マスの変位位置の2種類のみ
で良いので必要なセンサの数が少なくなる。
【0011】また、構造物の変位の積分値と可動マスの
変位とを同位相とすることで、構造物の変位に対して可
動マスの変位は90°遅れの位相となる。
【0012】その場合の振動系の安定条件は下記の数式
1に示される。数式1においてX1は構造物の変位、X2
は可動マスの変位、M1は構造物の質量、M2は可動マス
の質量、K1は構造物と地盤との間に想定されるばねの
ばね定数、C1は構造物と地盤との間に想定されるダン
パの減衰定数を示す。
【0013】
【数1】
【0014】一方、構造物の変位の積分値と可動マスの
変位を同位相とすることからゲインaは正の値でなけれ
ばならないが、この条件は数式1で求めたaの条件と矛
盾せず、したがって好ましい制振作用が得られる。
【0015】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。
【0016】図1において、1は構造物、2は構造物1
の頂部にアクチュエータ3を介して支持された可動マス
である。
【0017】構造物1には変位位置を検出するセンサA
が取り付けられる。また、可動マス2にも変位位置を検
出するセンサBが取り付けられる。
【0018】これらのセンサAとBは信号回路で制御回
路としてのコントローラ4に接続される。コントローラ
4はセンサAからの入力信号の積分値を演算する積分器
5と、積分器5の出力値にゲインaを乗じて可動マス2
の変位X2’を出力するゲイン設定器6とを備える。
【0019】ゲインaは2次遅れ系の伝達関数を示す下
記の数式2の(8)〜(10)式に基づき(11)式の
ように表される。ここで、ζは減衰比であり、減衰比ζ
が決まればゲインaが算出される。ゲイン設定器6には
この計算に基づくゲインaがあらかじめ設定される。
【0020】
【数2】
【0021】コントローラ4はまたゲイン設定器6から
出力される変位X2’とセンサBの検出した可動マス2
の変位X2とを比較する比較器7と、これらの差がゼロ
になるようにアクチュエータ3の駆動ドライバ9を制御
する補償器8を備える。
【0022】次に作用を説明する。
【0023】センサAが構造物1の変位X1を検出し、
検出された変位X1に基づき積分器5が∫X1dtを演算
し、演算結果にゲイン設定器6がゲインaを乗じると、
数式1の(1)式に明らかなように可動マス2のあるべ
き変位位置X2’が求まる。
【0024】比較器7はこの値X2’とセンサBから入
力される可動マス2の現在位置X2とを比較し、この差
を補償器8に出力する。そして、補償器8がこの差がゼ
ロになるように駆動ドライバ9を制御することにより、
可動マス2の現在位置X2が計算値X2’に一致するよう
にアクチュエータ3が駆動される。
【0025】このようにして、構造物1と可動マス2の
変位位置X1、X2という2種類のデータのみに基づいて
アクチュエータ3の制御が行われ、可動マス2は構造物
1の振動に90°遅れた位相で変位して構造物1に好ま
しい制振作用をもたらす。
【0026】なお、ゲインに基づいて可動マス2の変位
位置を決定するので、巨大地震など過大な振動入力に対
して可動マス1をストロークリミットの範囲で最大に駆
動するような制御も容易に行える。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、構造物と可動マ
スの各変位位置を検出し、可動マスを構造物の変位の積
分値と同位相で変位させるようにしたので、振動状態の
検出手段の数が少なく、制御回路が行う演算内容も単純
である。このため、装置の信頼性の向上や制御回路の小
型化、低コスト化に効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す制振装置の構成図であ
る。
【図2】構造物と可動マスの変位の位相差を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 構造物 2 可動マス 3 アクチュエータ 4 コントローラ 5 積分器 6 ゲイン設定器 7 比較器 8 補償器 A,B センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽生田 信良 神奈川県相模原市麻溝台一丁目12番1号 カヤバ工業株式会社相模工場内 (72)発明者 深尾 康三 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の質量を持つ可動マスをアクチュエ
    ータを介して構造物に相対変位自由に支持し、構造物の
    振動に対してアクチュエータが可動マスを駆動すること
    で構造物を制振する構造物の制振装置において、構造物
    の変位位置を検出する変位センサAと、可動マスの変位
    位置を検出する変位センサBと、変位センサAの検出し
    た構造物の変位位置の積分値と変位センサBの検出する
    可動マスの変位位置とが同位相で変化するようにアクチ
    ュエータを制御する回路とを備えたことを特徴とする構
    造物の制振装置。
JP21882091A 1991-08-29 1991-08-29 構造物の制振装置 Pending JPH0617559A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010255791A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 制振装置の制御方法及び装置
JP2017214946A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 住友理工株式会社 能動型制振装置
US10655204B2 (en) 2015-05-26 2020-05-19 Posco Hot press formed article having good anti-delamination, and preparation method for same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010255791A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 制振装置の制御方法及び装置
US10655204B2 (en) 2015-05-26 2020-05-19 Posco Hot press formed article having good anti-delamination, and preparation method for same
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