JPH06175201A - 閃光装置 - Google Patents

閃光装置

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JPH06175201A
JPH06175201A JP32963192A JP32963192A JPH06175201A JP H06175201 A JPH06175201 A JP H06175201A JP 32963192 A JP32963192 A JP 32963192A JP 32963192 A JP32963192 A JP 32963192A JP H06175201 A JPH06175201 A JP H06175201A
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JP
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light emission
flash
time
emission
main
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JP32963192A
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Hiroshi Yamada
浩 山田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズームレンズの焦点距離が長いほど、また、
被写体距離が長いほど、閃光装置のプリ発光開始からメ
イン発光までのプリ発光の時間を長くした後、メイン発
光を行うことにより、ズームレンズの焦点距離および被
写体距離に関わらず、赤目現象を防止することのできる
閃光装置を提供する。 【構成】露出時に被写体照明用の照射光を照射する主閃
光手段5と、上記露出に先立って被写体に向けてプリ発
光を行うための赤目防止用発光手段4と、撮影レンズの
焦点距離を検出する焦点距離検出手段1と、上記赤目防
止用発光手段4による上記プリ発光の開始から上記主閃
光手段5による照射の開始までの時間を上記焦点距離検
出手段1によって検出された上記焦点距離が長焦点距離
である程長くする発光制御手段3とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、閃光装置、詳しく
は、閃光撮影時に発生する赤目現象を防止する手段を有
する閃光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、閃光発光撮影における赤目現象を
防止する手段に関しては種々提案されている。例えば、
特開平1−244437号公報に開示されてる赤目防止
制御装置には、被写体上における赤目防止用発光装置か
らのプリ発光の光量が被写体距離にかかわらず略一定と
なるように、光量制御手段が同被写体距離に応じて上記
プリ発光の射出光量を制御するという技術手段が提案さ
れている。また、特開平2−56528号公報に開示さ
れている赤目防止制御装置には、焦点距離検出手段で撮
影レンズの焦点距離を検出し、その検出された焦点距離
が長いほど、光量制御手段が赤目防止用発光装置からの
一定時間のプリ発光の射出光量を多くするように制御す
るという技術手段が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
1−244437号公報に開示されている赤目防止手段
では、遠距離および長焦点距離での撮影で、被写体−レ
ンズを結ぶ線と被写体−ストロボを結ぶ線によってなす
角度(以下、見込み角と称す)が小さくなるために、被
写体上の光量を一定にしても、赤目現象を防止する効果
は少ないという欠点がある。また、特開平2−5652
8号公報に開示されている赤目防止手段では、撮影レン
ズの焦点距離が長くなるに従って赤目防止用発光装置か
らのプリ発光量を多くするだけで、プリ発光開始から主
閃光装置によるメイン発光開始までの時間が一定である
ため、プリ発光の光量をある程度以上多くしても瞳孔径
は小さくならないので、赤目防止効果は少ないという問
題点がある。図10はその理由を示したもので、横軸に
プリ発光を開始してからの時間をとり、縦軸に瞳孔径を
とって、赤目防止用発光装置がプリ発光を開始してから
瞳孔が縮瞳する変化を表した線図である。プリ発光開始
から略0.2秒後に大きく縮瞳し始め、この縮瞳の傾き
は略一定となり、プリ発光量を多くしてもこの傾きは変
わらない。つまり、プリ発光開始からメイン発光までの
時間が一定であれば、プリ発光量の大小に関わらず、瞳
孔径は略一定であり、長焦点距離および遠距離での撮影
における赤目防止効果は少ない。
【0004】本発明の目的は、閃光撮影の際に、撮影レ
ンズの焦点距離、または被写体距離が長いほど、プリ発
光開始からメイン発光開始までの時間を長くして、赤目
現象を防止する閃光装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の閃光装
置の概念を示している。撮影レンズの焦点距離を検出す
る焦点距離検出手段1、または被写体距離を検出する被
写体距離検出手段2からの検出信号を、コントロール回
路3に入力する。そして、上記焦点距離検出手段1から
の検出信号、または被写体距離検出手段2からの検出信
号に基づいて上記コントロール回路3が、プリ発光させ
るために赤目防止用発光手段4へ発光信号を出力した
後、メイン発光させるために主閃光手段5へ発光信号を
出力する。
【0006】
【作用】撮影レンズの焦点距離を上記焦点距離検出手段
1により検出して、その検出信号を上記コントロール回
路3に入力する。また、被写体距離を上記被写体距離検
出手段2により検出して、その検出信号を同コントロー
ル回路3に入力する。そして、上記焦点距離検出手段1
で検出された記焦点距離が長いほど、また上記被写体距
離検出手段2で検出された被写体距離が長いほど、上記
コントロール回路3により、上記赤目防止用発光手段4
によるプリ発光開始から上記主閃光手段5によるメイン
発光開始までの時間を長くして、同赤目防止用発光手段
4によりプリ発光を行った後、同主閃光手段5によりメ
イン発光を行う。また、上記被写体距離が所定値より遠
いときは、上記プリ発光開始からメイン発光開始までの
同プリ発光の時間を短縮するか、あるいは該プリ発光を
禁止する。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図2は、本発明の第1実施例を示す閃光装置の電気
回路のブロック構成図である。本実施例の閃光発光装置
11は、CPU18により電源出力を制御される電源回
路12と、同電源回路12の+,−出力端子に接続され
て、充電されるメインコンデンサ13と、陽極端子を該
電源回路12の+出力端子に接続され、陰極端子を絶縁
ゲート型バイポーラ・トランジスタ(Insulated Gate B
ipolar Tran-sistor)(以下、IGBTと称する)16
のコレクタに接続されていて、トリガ電極にトリガ電圧
が印加されることにより、上記メインコンデンサ13の
充電電荷を放電して閃光発光する閃光発光管14と、同
閃光発光管14のトリガ電極端子に出力端子が接続され
て、上記CPU18からの発光信号により、該閃光発光
管14にトリガ電圧を印加するトリガ回路15と、該閃
光発光管14の−極端子にコレクタが、また上記電源回
路の−出力端子にエミッタがそれぞれ接続されていて、
ゲート制御回路17にゲートが接続され、該閃光発光管
14の閃光発光を制御する上記IGBT16と、同IG
BT16に出力端子が接続され、上記CPU18からの
信号により同IGBT16のゲートをバイアスするゲー
ト制御回路17とから構成されている。そして、赤目防
止発光のときには後述するCPUからの発光信号が、上
記トリガ回路15と同ゲート制御回路17とに同時に出
力される。
【0008】また、カメラ全体を制御する上記CPU1
8からの測光指令信号により、撮影の露出を決定するた
めに被写体輝度を測定した測光回路19から被写体輝度
信号が同CPU18に入力される。また、該CPU18
からの被写体距離検出指令信号により、被写体距離を検
出した被写体距離検出手段20から被写体距離信号が該
CPU18に入力される。そして、同被写体距離信号に
基づいて、撮影レンズの焦点距離を合わせるために、上
記CPU18からレンズ駆動信号がレンズ駆動回路21
へ出力されて、フォーカスレンズを駆動し、同フォーカ
スレンズが所定量だけ駆動されたか否かが上記CPU1
8に入力される。また、同CPU18からフィルム巻上
げ指令信号がフィルム巻上げ回路22に入力されて、フ
ィルムが巻き上げられ、フィルムが1駒分だけ巻き上げ
られたか否かの信号が該CPU18に入力される。
【0009】また、該CPU18からの焦点距離検出指
令信号により、ズームレンズの焦点距離を検出した焦点
距離検出回路23からのズームレンズの焦点距離信号が
上記CPU18に入力される。また、同CPU18から
シャッタ駆動指令信号がシャッタ駆動回路24へ出力さ
れて、シャッタが駆動され、同シャッタが所定通り駆動
されたか否かの信号が上記CPU18に入力される。更
に、該CPU18からモード設定信号がモード設定回路
25へ出力され、赤目防止モードが設定されたか否かの
信号が上記CPU18に入力される。また、撮影開始信
号を入力するためのレリーズスイッチ釦26、および、
カメラの電源をオン,オフさせるためのパワースイッチ
27が、上記CPU18に接続されている。
【0010】上記閃光発光装置11における作用を説明
すると、まず、上記CPU18からの信号で上記電源回
路12の出力が制御されて、同電源回路12により上記
メインコンデンサ13が充電される。そして、上記ゲー
ト制御回路17が上記CPU18からの信号により、上
記IGBT16をバイアスして制御すると同時に、上記
トリガ回路15が上記CPU18からの信号により、上
記閃光発光管14へ連続トリガ信号を出力し、上記メイ
ンコンデンサ13の充電電荷を放電して、上記閃光放電
管14はプリ発光または閃光発光を行う。
【0011】次に、このように構成された上記第1実施
例の閃光装置の作用を、図3に示すフローチャートに従
って説明する。シーケンスが開始され、ステップS1に
て、上記焦点距離検出回路23によりズームレンズの焦
点距離を測定してステップS2に進む。ステップS2に
おいて、同焦点距離から所定の演算式で算出した値、あ
るいは該焦点距離に対応した、図示されないメモリに予
め記憶されている値を、上記閃光発光装置11のプリ発
光開始からメイン発光開始までの時間t1として設定す
る。このとき、該焦点距離が長いほど、同時間t1は長
くなる。そして、ステップS3に進む。
【0012】ステップS3にて、上記測光回路19によ
り被写体輝度を測定してステップS4に進む。ステップ
S4では、上記被写体距離検出回路20により被写体距
離を測定してステップS5に進む。ステップS5では、
上記レンズ駆動回路21によりフォーカスレンズを駆動
して、被写体にピントを合わせてステップS6に進む。
ステップS6にて、上記閃光発光装置11によりプリ発
光を開始する。ステップS7では、メイン発光開始まで
の時間t1が経過したか否かがチェックされ、経過して
おれば、ステップS8において、上記閃光発光装置11
によるメイン発光と同時に、上記シャッタ駆動回路24
によりシャッタが作動して閃光発光撮影を行う。そし
て、ステップS9において、上記巻上げ回路22により
フィルムを1駒分巻き上げ、終了する。
【0013】ここで、図4により、第1実施例の閃光装
置における上記プリ発光およびメイン発光による瞳孔径
の大きさを、横軸に時間tをとり、縦軸に瞳孔径φをと
って線図で示す。まず、図4(A)に示したプリ発光開
始からメイン発光開始までの時間t1の場合について述
べる。上記閃光装置は、時間t1の間、上記CPU18
からの連続インパルス信号である発光信号により、トリ
ガ回路15が連続トリガパルスを発光管14に印加し、
同発光管14は連続パルス発光であるプリ発光を行う。
時間t1のプリ発光終了後、幅の広い矩形波の発光信号
により、パルス波高値が一段と高くパルス幅の広い発光
波形で示すようなメイン発光を行う。このように発光す
ると、プリ発光開始以前には、瞳孔径は一定の大きさで
あるが、プリ発光が開始されると、瞳孔は縮瞳し始め、
瞳孔径φは一定の割合で小さくなっていく。プリ発光開
始から時間t1の経過後に瞳孔径がφ1に縮瞳したとこ
ろでメイン発光を行うので、赤目現象を防止することが
できる。メイン発光が終了すると、再び、瞳孔径は大き
くなっていく。
【0014】次に、上記図4(A)のときよりもズーム
レンズの焦点距離が長いときは、プリ発光開始からメイ
ン発光開始までの時間を、上記時間t1から、図4
(B)に示す時間t2に延ばしてメイン発光する。上述
したように、プリ発光開始以前には、瞳孔径は一定の大
きさであるが、プリ発光が開始されると、瞳孔は縮瞳し
始め、瞳孔径φは一定の割合で小さくなっていく。そこ
で、プリ発光開始から時間t1後に瞳孔径はφ1になる
が、瞳孔をより縮瞳させるために、時間t1が経過し
て、時間t2後に瞳孔径が上記φ1より小さいφ2にな
ったところでメイン発光を行うことにより、赤目現象を
防止することができる。メイン発光が終了すると、再
び、瞳孔径は大きくなっていく。
【0015】以上より、プリ発光を継続すると瞳孔径は
徐々に小さくなっていくので、プリ発光開始からメイン
発光までの時間tを長くすると、上記瞳孔径は小さくな
っていく。通常、ズームレンズの焦点距離が長いとき
は、見込み角が小さいために、赤目現象が発生しやす
い。しかし、上記第1実施例のように、ズームレンズの
焦点距離が長いほど、閃光装置におけるプリ発光開始か
らメイン発光までの時間を長くし、瞳孔径を小さくする
ことで、赤目現象を防止する大きな効果が得られる。上
記第1実施例では、ズームレンズにおける焦点距離を測
定したが、ズームレンズに限ることなく、2焦点に切換
えるようにしたレンズでもよいことは当然である。
【0016】次に、本発明の第2実施例の閃光装置の作
用を、図5のフローチャートにより説明する。この第2
実施例の閃光発光装置の構成は上記図2と同様であり、
作用のみが異なる。シーケンスが開始され、ステップS
11にて、上記測光回路19により被写体輝度を測定し
てステップS12に進む。ステップS12では、上記被
写体距離検出回路20により被写体距離を測定してステ
ップS13に進む。ステップS13において、同被写体
距離から所定の演算式で算出した値、あるいは該被写体
距離に対応した、図示されないメモリに予め記憶されて
いる値を、上記閃光発光装置11のプリ発光開始からメ
イン発光開始までの時間t1として設定する。このと
き、上記被写体距離が長いほど、同時間t1は長くな
る。そして、ステップS14に進む。
【0017】ステップS14では、上記レンズ駆動回路
21によりフォーカスレンズを駆動し、被写体にピント
を合わせてステップS15に進む。ステップS15に
て、上記閃光発光装置11によりプリ発光を開始する。
ステップS16では、メイン発光開始までの時間t1が
経過したか否かがチェックされ、経過しておれば、ステ
ップS17において、上記閃光発光装置11によるメイ
ン発光と同時に、上記シャッタ駆動回路24によりシャ
ッタが作動して閃光発光撮影を行う。そして、ステップ
S18において、上記巻上げ回路22によりフィルムを
1駒分巻き上げ、終了となる。
【0018】このように、被写体までの距離が長いとき
は込み角が小さいために赤目現象が発生しやすいので、
この第2実施例のように、被写体までの距離が長いほど
閃光装置におけるプリ発光開始からメイン発光までの時
間を長くし、瞳孔径を小さくすることで、赤目現象を防
止することができるという大きな効果が得られる。
【0019】次に、上記第2実施例の変形例の作用を、
上記図2に示す閃光装置の構成に基づいて、図6のフロ
ーチャートにより説明する。シーケンスが開始され、ス
テップS21では、レリーズスイッチ釦26のファース
トレリーズが押されるまで、このループを繰り返す。フ
ァーストレリーズが押されると、ステップS22にて、
上記測光回路19により被写体輝度を測定してステップ
S23に進む。ステップS23では、上記被写体距離検
出回路20により被写体距離Lを測定してステップS2
4に進む。ステップS24において、同被写体距離Lか
ら所定の演算式で算出した値、あるいは該被写体距離L
に対応した、図示されないメモリに予め記憶されている
値を、上記閃光発光装置11のプリ発光開始からメイン
発光開始までの時間t1として設定する。このとき、上
記被写体距離が長いほど、同時間t1の値は大きくな
る。そして、ステップS25に進む。
【0020】ステップS25では、上記レリーズスイッ
チ釦26のファーストレリーズが押されたか否かを再度
判断して、押されていなければ上記ステップS21に戻
り初めから実行し直し、押されていればステップS26
に進む。ステップS26では、上記レリーズスイッチ釦
26のセカンドレリーズが押されたか否かを判断して、
押されていなければ上記ステップS25に戻りファース
トレリーズの確認をし、押されていればステップS27
に進む。次に、ステップS27において、上記レンズ駆
動回路21によりフォーカスレンズを駆動し、被写体に
ピントを合わせてステップS28に進む。
【0021】ステップS28では、上記ステップS23
で求めた被写体距離Lと所定値L1とを比較して、同被
写体距離Lが所定値L1以上のときはプリ発光を禁止し
てステップS31に進み、該被写体距離Lが同所定値L
1より短いときはプリ発光を行うためにステップS29
に進む。ステップS29〜ステップS32は、上記図5
におけるステップS15〜ステップS18と同様に、プ
リ発光を開始してから時間t1後に、メイン発光と同時
にシャッタを作動し、閃光発光撮影を行ってフィルムを
1駒巻き上げて終了する。
【0022】更に、上記第2実施例の別の変形例の作用
を、上記図2に示す閃光装置の構成に基づいて、図7の
フローチャートにより説明する。シーケンスが開始され
て、ステップS41〜ステップS43は、上記図6にお
けるステップS22〜ステップS24と同様に、被写体
輝度を測光し、被写体距離Lを求め、時間t1を設定し
てステップS44に進む。ステップS44では、上記図
6におけるステップS27と同様に、上記レンズ駆動回
路21によりフォーカスレンズを駆動し、被写体にピン
トを合わせてステップS45に進む。
【0023】ステップS45では、上記ステップS42
で求めた被写体距離Lと所定値L1とを比較して、被写
体距離Lが所定値L1以上のときはステップS46に進
む。ステップS46において、上記図6の実施例ではプ
リ発光を禁止していたのに対して、ここでは、時間t1
をt1/c(c>1)に変更して同時間t1を短くし、
ステップS47に進む。これに対して、該被写体距離L
が同所定値L1より短いときは、該時間t1は変更され
ずに、ステップS47に進む。ステップS47〜ステッ
プS50は、上記図6におけるステップS29〜ステッ
プS32と同様に、プリ発光を開始して、時間t1後に
メイン発光と同時にシャッタを作動し、閃光発光撮影を
行ってフィルムを1駒巻き上げて終了する。
【0024】このフローチャートでは、上記図6におけ
るステップS21,ステップS25,ステップS26の
レリーズスイッチ釦26のオン,オフに関しては省略さ
れている。また、時間t1を変更するのに、t1/cの
演算を行っているが、図示されないメモリ等に記憶され
ている時間t1に対応した値を用いてもよい。
【0025】このように上記図6,図7に示す第2実施
例の変形例では、被写体までの距離が長いほど、プリ発
光開始からメイン発光までの時間を長くして、瞳孔を小
さくした状態でメイン発光撮影を行っているが、被写体
までの距離が非常に長い時は、赤目現象が発生しても、
その赤目は小さくなるので、プリント上では目だたなく
なる。そこで、被写体距離が所定値よりも長いときは、
プリ発光を禁止するか、または、プリ発光開始からメイ
ン発光までの時間を短くして、上記閃光装置はメイン発
光を行う。
【0026】次に、上記第2実施例の更に別の変形例の
作用を、上記図2に示す閃光装置の構成に基づいて、図
8のフローチャートにより説明する。シーケンスが開始
され、ステップS61〜ステップS64は、上記図7に
おけるステップS41〜ステップS44と同様に、被写
体輝度を測光し、被写体距離Lを求め、時間t1を設定
し、フォーカスレンズを駆動してピントを合わせ、ステ
ップS65に進む。ステップS65では、上記ステップ
S62で求めた被写体距離Lと所定値L2とを比較し
て、同被写体距離Lが所定値L2以下のときはプリ発光
を禁止してステップS68に進み、該被写体距離Lが同
所定値L2より長いときはプリ発光を開始するためにス
テップS66に進む。上記所定値L2は、非常に短い距
離である。
【0027】ステップS66〜ステップS69は、上記
図6におけるステップS47〜ステップS50と同様
に、プリ発光を開始してから時間t1後に、メイン発光
と同時にシャッタを作動して、閃光発光撮影を行い、フ
ィルムを1駒巻き上げて終了する。このフローチャート
でも、上記図6におけるステップS21,ステップS2
5,ステップS26のレリーズスイッチ釦26のオン,
オフに関しては省略されている。
【0028】次に、第2実施例の、また更に別の変形例
の作用を、上記図2に示す閃光装置の構成に基づいて、
図9のフローチャートにより説明する。シーケンスが開
始され、ステップS71〜ステップS74は、上記図8
におけるステップS61〜ステップS64と同様に、被
写体輝度を測光して、被写体距離Lを求め、時間t1を
設定して、フォーカスレンズを駆動してピントを合わ
せ、ステップS75に進む。
【0029】ステップS75では、上記ステップS72
で求めた被写体距離Lと所定値L2とを比較して、同被
写体距離Lが所定値L2以下のときはステップS76に
進む。ステップS76において、上記図8の実施例では
プリ発光を禁止していたのに対して、ここでは、時間t
1をt1/c(c>1)に変更して同時間t1を短く
し、ステップS77に進む。これに対して、該被写体距
離Lが同所定値L2より短いときは、該時間t1は変更
されずに、ステップS77に進む。
【0030】ステップS77〜ステップS80は、上記
図8におけるステップS66〜ステップS69と同様
に、プリ発光を開始し、時間t1後にメイン発光と同時
にシャッタを作動し、閃光発光撮影を行ってフィルムを
1駒巻き上げて終了する。このフローチャートでも、上
記図6におけるステップS21,ステップS25,ステ
ップS26のレリーズスイッチ釦のオン,オフに関して
は省略されている。
【0031】このように、図8,図9の変形例では、被
写体までの距離が非常に短いときは、見込み角が大きく
なるために、閃光装置のメイン発光の光が瞳孔に入射し
にくくなり、赤目現象は発生しにくい。そこで、被写体
までの距離が非常に長いときと同様に、被写体距離が非
常に短いときは、プリ発光を禁止するか、または、プリ
発光開始からメイン発光までの時間を短くして、上記閃
光装置はメイン発光を行う。
【0032】上述のように、被写体距離が長いか、また
は短いときには、プリ発光開始からメイン発光までの時
間を短くするか、または、プリ発光を禁止するようにす
ることで、レリーズスイッチ釦が押されてから、シャッ
タが切れるまでの時間であるレリーズタイムラグを短縮
でき、また、プリ発光のエネルギー消費を低減すること
ができる。
【0033】以上の実施例では、プリ発光とメイン発光
とを1個の閃光放電管で行っているが、それぞれの発光
をそれぞれ専用の閃光発光管で行ってもよい。また、プ
リ発光を別の光源、例えば、LED,あるいは電球等で
行ってもよい。更に、プリ発光は定常光として発光させ
てもよいし、断続的に複数回あるいは一回行ってもよ
い。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ズームレンズの焦点距
離が長いほど、または被写体距離が長いほど、閃光装置
のプリ発光開始からメイン発光開始までのプリ発光の時
間を長くした後、メイン発光を行うことにより、ズーム
レンズの焦点距離および被写体距離に関わらず、赤目現
象を防止する大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閃光装置の概念図。
【図2】本発明の第1実施例および第2実施例を示す閃
光装置の電気回路のブロック構成図。
【図3】上記第1実施例の閃光装置の作用を示すフロー
チャート。
【図4】上記第1実施例の閃光装置のプリ発光およびメ
イン発光と瞳孔径との関係を示す線図。
【図5】上記第2実施例の閃光装置の作用を示すフロー
チャート。
【図6】上記第2実施例の変形例である遠距離撮影での
プリ発光禁止を含む閃光装置の作用を示すフローチャー
ト。
【図7】上記第2実施例の変形例である遠距離撮影での
プリ発光時間の短縮を含む閃光装置の作用を示すフロー
チャート。
【図8】上記第2実施例の変形例である近距離撮影での
プリ発光禁止を含む閃光装置の作用を示すフローチャー
ト。
【図9】上記第2実施例の変形例である近距離撮影での
プリ発光時間の短縮を含む閃光装置の作用を示すフロー
チャート。
【図10】従来例の問題点を説明するための、プリ発光
開始からの時間と瞳孔径との関係を示す線図。
【符号の説明】
11 ‥‥‥‥閃光発光装置(主閃光手段) 14 ‥‥‥‥閃光発光管(赤目防止用発光手段) 18 ‥‥‥‥CPU(発光制御手段) 23 ‥‥‥‥焦点距離検出回路(焦点距離検出手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】ステップS75では、上記ステップS72
で求めた被写体距離Lと所定値L2とを比較して、同被
写体距離Lが所定値L2以下のときはステップS76に
進む。ステップS76において、上記図8の実施例では
プリ発光を禁止していたのに対して、ここでは、時間t
1をt1/c(c>1)に変更して同時間t1を短く
し、ステップS77に進む。これに対して、該被写体距
離Lが同所定値L2より長いときは、該時間t1は変更
されずに、ステップS77に進む。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露出時に被写体照明用の照射光を照射す
    る主閃光手段と、 上記露出に先立って被写体に向けてプリ発光を行うため
    の赤目防止用発光手段と、 撮影レンズの焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、 上記赤目防止用発光手段による上記プリ発光の開始から
    上記主閃光手段による照射の開始までの時間を、上記焦
    点距離検出手段によって検出された上記焦点距離が長焦
    点距離である程長くする発光制御手段と、 を具備したことを特徴とする閃光装置。
  2. 【請求項2】 露出時に被写体照明用の照射光を照射す
    る主閃光手段と、 上記露出に先立って被写体に向けてプリ発光を行うため
    の赤目防止用発光手段と、 被写体までの距離を検出する距離検出手段と、 上記赤目防止用発光手段による上記プリ発光の開始から
    上記主閃光手段による照射の開始までの時間を、上記距
    離検出手段によって検出された上記距離が遠いとき程長
    くする発光制御手段と、 を具備したことを特徴とする閃光装置。
JP32963192A 1992-12-09 1992-12-09 閃光装置 Pending JPH06175201A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2743157A1 (fr) * 1995-12-28 1997-07-04 Samsung Aerospace Ind Dispositif et procede de commande de flash d'appareil photographique pour empecher le phenomene des yeux rouges
KR100973012B1 (ko) * 2008-05-14 2010-07-30 삼성전기주식회사 적목 현상 제거 장치 및 방법
CN105301870A (zh) * 2015-12-04 2016-02-03 蒋涛 一种人眼安全激光照明夜视系统

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