JPH06174897A - 多層膜x線ミラーおよび多層膜x線光学系 - Google Patents

多層膜x線ミラーおよび多層膜x線光学系

Info

Publication number
JPH06174897A
JPH06174897A JP33051692A JP33051692A JPH06174897A JP H06174897 A JPH06174897 A JP H06174897A JP 33051692 A JP33051692 A JP 33051692A JP 33051692 A JP33051692 A JP 33051692A JP H06174897 A JPH06174897 A JP H06174897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
multilayer
ray
mirror
ray mirror
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33051692A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kuroda
研一 黒田
Seiichi Itabashi
聖一 板橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP33051692A priority Critical patent/JPH06174897A/ja
Publication of JPH06174897A publication Critical patent/JPH06174897A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層膜X線ミラーで目的とする波長のみを反
射し、それ以外の波長の反射を抑圧すること。 【構成】 基板1上に高密度層2としてW薄膜と低密度
層3としてB4 C薄膜を周期長が2.5nm、周期数1
00、W相対膜厚比0.5となるように多層膜X線ミラ
ーを構成する。高密度層表面の反射波4,5および裏面
の反射波6が得られる。斜入射角10度でX線を入射す
ると基本波が反射され、2次高調波の反射が抑圧され
る。Wの相対膜厚比を0.33とすると3次高調波の反
射が抑圧される。W相対膜厚比の異なる2枚の多層膜X
線ミラーを平行に配置して多層膜X線光学系を作製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線分光素子として目的
とする波長以外のX線の反射率を抑圧し、単色性を向上
させたX線光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】波長1nm以下から100nm程度のX
線領域におけるほとんどの物質の屈折率は1に非常に近
く、従って非常に浅い角度での全反射を利用したミラー
以外では、可視光におけるような広い波長範囲をカバー
する反射ミラーを実現するのは困難である。そのため、
波長オーダーの周期的構造におけるブラッグ反射を利用
した素子が用いられる。従ってこのような素子は必然的
にブラッグ条件を満たす特定の波長のみを反射する分光
素子の特性を有する。このような周期構造を有する素子
として単結晶を利用することができるが、格子常数は人
為的に制御することができないし、数nmオーダーの大
きい格子常数を持つ単結晶を得るのは困難である。この
ため、異種の薄膜を積層することにより、人工的に周期
構造を実現した多層膜X線ミラーが提案された。多層膜
X線ミラーは基板上に密度の高い重い元素を主として含
む薄膜(高密度層)と密度の低い軽い元素を主として含
む薄膜(低密度層)をX線の波長程度(典型的には数n
m)の周期間隔で交互に積層したものである。広く用い
られてきた材料の組み合わせとしては、例えばWとCか
らなる多層膜X線ミラーをW/Cと表記することにすれ
ば、W/C,W/Be,W/B4 C,Mo/Si,Au
/C,Ta/Cなどがある。入射したX線は、高密度層
および低密度層のそれぞれの表面で反射するが、ブラッ
グの条件に従う場合には、これらの反射は等価な反射波
となり位相が揃い、強い反射を示す。高密度層の裏面か
らの反射波も存在するため、高密度層と低密度層との相
対膜厚比により高調波の位相が反射波と揃ったり、逆に
なったりしてそれら高調波の反射特性は相対膜厚比に強
く依存する。
【0003】これらの多層膜X線ミラーの反射率は1周
期を構成する薄膜の相対膜厚比により変化するため、従
来は反射率が最大になるようにそれぞれの膜厚を設定し
ていた。また、これらの多層膜X線ミラーを複数組み合
わせた2結晶型のX線分光器においては、同じくできる
だけ分光出力を大きくするため、上述した特性を備えた
同一構造の多層膜X線ミラーを複数枚用いてきた。
【0004】ブラッグの反射条件は屈折率をほとんど1
に等しいと仮定して反射面からの角度(斜入射角)を
θ、周期長をd、X線の波長をλとすると、
【0005】
【数1】2d・sinθ=nλ (nは自然数) であるので、一般にはn=1の基本波のみならず波長が
基本波のn分の1(nは2以上)の高調波のX線を反射
する。これらの高調波の反射率は多層膜X線ミラーを構
成する元素による吸収、周期数、1周期内の各薄膜の相
対膜厚比などに依存する。一般に反射率は周期数(N
rep )が多くなると増大し、次第に飽和するようになる
が、相対膜厚比、材料組成によっては敏感に増減する。
【0006】図9は多層膜X線ミラー10の基本波、お
よび各高調波の反射率の相対膜厚比依存性の具体例を示
すグラフである。高密度層の薄膜としてW、低密度層の
薄膜としてB4 Cを用い、これらの薄膜を積層した単位
周期(周期長d)2.5nmを100回繰り返した多層
膜X線ミラーで斜入射角を10度にし、Wの膜厚(相対
膜厚%)を変化させたときの反射率を示す。このとき基
本波は0.87nmである。
【0007】従来は、基本波の反射率を最大にするよう
にWの周期長に対する相対膜厚比(W相対膜厚比:R
W )を決定していたので、W相対膜厚比はRW =0.3
ということになる。ところが、このとき2次高調波に対
する反射率も30%程度あるため、光源として広い範囲
の波長成分を含んでいるシンクロトロン放射光を用いる
場合には、基本波の他に高調波をも反射することにな
る。
【0008】図10はこのときの反射率スペクトルを示
すグラフであり、11は基本波、12は2次高調波、1
3は3次高調波、14は4次高調波を表す。図10は2
次高調波の反射率が高いことを示している。一般的に
は、基本波を最大にするように相対膜厚比を設定する
と、2倍波のみならず、高次の高調波が含まれる。分光
素子として多層膜X線ミラーを用いる場合には、このよ
うな高調波成分が含まれていることは単一波長の光を分
光するという目的にそぐわないものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、目的
とする波長のみを反射し、それ以外の波長の反射を抑圧
した多層膜X線ミラーおよび多層膜X線光学系を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に従う本発明の
多層膜X線ミラーは、材料組成の異なる2種以上の薄膜
を所定の厚さで積層した積層単位を複数有する多層膜X
線ミラーにおいて、前記2種以上の薄膜のうち密度の最
も高い薄膜の膜厚を前記積層単位の厚さのおおよそ1/
i(iは正の整数)にしたことを特徴とする。
【0011】請求項2に従う本発明の多層膜X線光学系
は、2つの互いに素である2以上の整数をm,nとする
とき、i=mである請求項1記載の多層膜X線ミラーを
少なくとも1枚、およびi=nである請求項1記載の多
層膜X線ミラーを少なくとも1枚有することを特徴とす
る。
【0012】請求項3に従う本発明の多層膜X線光学系
は、材料組成の異なる2種以上の薄膜を所定の厚さで積
層した積層単位を複数有する多層膜X線ミラーを2枚以
上有する多層膜X線光学系において、少なくとも1枚の
多層膜X線ミラーが第1の積層単位の厚さを有し、別の
少なくとも1枚の多層膜X線ミラーが第2の積層単位の
厚さを有し、前記第1の積層単位の厚さ対前記第2の積
層単位の厚さの比がおおよそ1対N(Nは正の整数)の
関係にあり、前記第1の積層単位の厚さを有する多層膜
X線ミラーにおいてはi=2であり、前記第2の積層単
位の厚さを有する多層膜X線ミラーにおいてはN次の高
調波X線に対する反射率が最大となるように前記積層単
位での膜厚比が決定されていることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明は多層膜X線ミラーの高調波反射率がそ
の構成する薄膜の相対膜厚比により変化することに着目
し、最適の相対膜厚比を選ぶこと、あるいは相対膜厚比
の異なった多層膜X線ミラーを複数枚組み合わせること
によって積極的に高調波成分の反射率抑圧を実現する点
で従来の技術とは異なる。
【0014】図1は本発明の多層膜X線ミラーの模式的
断面図である。多層膜X線ミラー10は、基板1上に重
い元素を主な成分とする高密度層2と軽い元素を主な元
素とする低密度層3とを、典型的には数nmを1周期と
して交互に積層したものである。入射したX線は、高密
度層2および低密度層3のそれぞれの表面で反射する。
ブラッグの条件に従う場合には、等価な反射波である反
射波4,5で位相が揃い、強い反射を示す。高密度層2
の裏面からの反射波6も存在するため、高密度層2,低
密度層3の相対膜厚比により高調波の位相が反射波4,
5と揃ったり、逆になったりしてそれら高調波の反射特
性は相対膜厚比に強く依存することは従来例と同様であ
る。材料の組み合わせとしては、同様に、W/C,W/
Be,W/B4 C,Mo/Si,Au/C,Ta/Cな
どが使用できる。
【0015】本発明の多層膜X線ミラーの構成は多層膜
の基本周期を構成する層の相対膜厚比を請求項1記載の
特定の比になるように設定したことに特長がある。
【0016】従来の多層膜X線ミラーは反射率を最大に
することに力点がおかれていたため、例えば図9に示す
構成においてW相対膜厚比0.3程度が用いられ、その
ため図10に示すように、その高調波波長においてもか
なり大きな反射率があった。これに対して、本発明にお
いては、例えば図9の例と同様にW/B4 C組成、基本
単位周期2.5、周期数100回、斜入射角10度の条
件において、W相対膜厚を0.5、あるいは0.33付
近に設定する。0.5に設定する場合には2次高調波の
反射が抑えられ、0.33に設定する場合には3次高調
波の反射が抑えられる。本発明に従えば、基本波におけ
る反射率はやや減少するものの、元来、基本波のW相対
膜厚比に対する依存性が穏やかであるためにその減少は
僅かであるが高調波ではその反射率をほとんど無視でき
るほど抑えることができるため、分光された光の単色性
は飛躍的に改善される。
【0017】図9に示した従来例では、基本波の最大反
射率を示すW相対膜厚比は、たまたま、0.3付近であ
るが、これは周期長、周期数、材料の組み合わせにより
変化する。他方、高調波の反射率が極小になるW相対膜
厚比は周期長のほぼ1/2,1/3などの整数分の1程
度になり、周期長、周期数、材料の組み合わせにはあま
り依存しない。
【0018】多層膜X線ミラー光学系の例として、2枚
の多層膜X線ミラーを用いた2結晶型分光器の構造を図
2に示す。図2において、1,2,3は図1と同じであ
り、10A,10Bは第1および第2の多層膜X線ミラ
ーである。第1の多層膜X線ミラー10Aは第2の多層
膜X線ミラー10Bと互いに平行に配置されているので
反射条件は同じになり、斜入射角を変化させても出射光
軸は入射光軸とは平行で一定の位置に定められ変化しな
いようにしてある。従来は分光器全体の透過率をなるべ
く大きくするため、2枚の多層膜X線ミラーは同一の構
成であり、反射率が最大になるように相対膜厚比が選定
された。例えば、図9に示すような特性を有する多層膜
X線ミラーの場合には、2枚のミラーのW相対膜厚比は
ともに基本波の反射率が最大になる0.3付近に定めら
れる。
【0019】本発明では、上記の2枚の多層膜X線ミラ
ー10A,10Bは異なる特性を有する点で従来の多層
膜X線ミラー光学系と異なる。すなわち、所望の波長の
反射率はともにある程度高いものの、それ以外の波長に
おける反射率においては両者に共通して高い反射を示さ
ないように組み合わせる。例えば、図2に示す多層膜X
線ミラー光学系の構成を例にとると、第1の多層膜X線
ミラー10AのW相対膜厚比を0.5にして2次高調波
の反射を抑え、第2の多層膜X線ミラー10BのW相対
膜厚比を0.33にして3次高調波の反射を抑えること
で分光器全体として主要な高調波の透過率を抑圧するこ
とができる。2枚の多層膜X線ミラー10A,10Bの
組み合わせは必ずしも同じ周期長である必要はなく、所
望の波長として第1の多層膜X線ミラー10Aの基本
波、第2の多層膜X線ミラー10Bの高調波となるよう
な組み合わせも同様の効果をあげることができる。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明を実施
例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されないこと勿論である。
【0021】図3は本発明の第1の実施例に従う多層膜
X線ミラーの特性を示すグラフであって、W/B4 Cの
構成で周期長が2.5nm、周期数100、W相対膜厚
比0.5、斜入射角10度のときの0.4から1nmの
波長域での反射率の波長依存性を示し、基本波波長0.
87nmである。図3から基本波波長の半分の0.44
nmの2次高調波12の反射が抑圧されていることが判
る。同様に、第2の実施例として、W相対膜厚比を0.
33にすると、波長0.29nm付近の3次高調波13
の反射が抑圧される。
【0022】図4は本発明の第3の実施例に従う多層膜
X線分光系の特性を説明するグラフであって、2枚の多
層膜X線ミラーを分光素子として用いた2結晶型分光器
(図2)において、第1の多層膜X線ミラー10AがW
/B4 Cの構成で周期長が2.5nm、周期数60、W
相対膜厚0.5、第2の多層膜X線ミラー10BがW/
4 Cの構成で周期長が2.5nm、周期数60、W相
対膜厚0.33とする。第1の多層膜X線ミラー10A
では2次高調波12の反射が抑えられ、第2の多層膜X
線ミラー10Bでは3次高調波13の反射が抑えられ
る。図4は斜入射角10度のときの分光器全体の透過率
(反射率)の波長に対する依存性を示すものであるが、
2,3,4次等の高調波の反射が抑圧されていることが
判る。本実施例においては周期長を等しくし、2枚の多
層膜X線ミラーを平行に配置する2結晶型分光器を示し
たが、周期長が異なっていてもブラッグ条件を満足する
ように各々の斜入射角を異なって設定すれば全く同様の
効果が得られることは明らかである。
【0023】図5〜図8は本発明の第4の実施例に従う
多層膜X線光学系の特性を説明するグラフであり、2枚
の多層膜X線ミラーを分光素子として用いた2結晶型分
光器(図2)において、第1の多層膜X線ミラー10A
がW/B4 Cの構成で周期長が4.98nm、周期数1
00、W相対膜厚比0.15、第2の多層膜X線ミラー
10BがW/B4 Cの構成で周期長が2.5nm、周期
数100、W相対膜厚比0.5である。斜入射角10度
のときの第1の多層膜X線ミラー10A単独の特性を図
5、第2の多層膜X線ミラー10B単独の特性を図6に
示す。第1の多層膜X線ミラー10Aでは2次高調波の
反射が強調され、むしろ基本波よりも反射率が高い。第
2の多層膜X線ミラー10Bでは、第2の多層膜X線ミ
ラー10Bの基本波と第1の多層膜X線ミラー10Aの
2次高調波の波長は等しくなるように、周期長を第1の
多層膜X線ミラー10Aのほぼ半分に設定する。僅かで
はあるがX線の屈折率が1からずれていることや吸収が
存在するため第2の多層膜X線ミラー10Bの周期長は
第1の多層膜X線ミラー10Aの周期長の丁度半分から
は僅かにずれる。また、W相対膜厚比が0.5であるの
で、第2の多層膜X線ミラー10Bの2次高調波の反射
は抑えられる。図7は斜入射角10度のときの分光器全
体の透過率の波長依存性を示すグラフであるが、第1の
多層膜X線ミラー10Aの2次高調波つまり第2の多層
膜X線ミラー10Bの基本波以外の高調波および第1の
多層膜X線ミラー10Aの基本波の反射が抑圧されてい
ることが判る。本実施例においては第1の多層膜X線ミ
ラー10Aでの基本波,3次高調波,4次高調波等が第
2の多層膜X線ミラー10Bでそれらの反射が抑えられ
るため、目的とする波長以外での反射が全て小さい。さ
らに、図8は本実施例の場合と、第2の多層膜X線ミラ
ー10Bを2枚組み合わせた基本波のみの場合とについ
て、所定の波長での反射率のピークの鋭さを比較して示
すグラフである。図8から明らかなように、本実施例の
方がピーク幅が狭く、より単色性に優れた分光特性を示
す。本実施例においては斜入射角を等しくした2枚の多
層膜X線ミラー10A,10Bを平行に配置する2結晶
型分光器を示したが、周期長の関係が異なっていてもブ
ラッグ条件を満足するように各々の斜入射角を異なって
設定すればまったく同様の効果が得られることは明らか
である。
【0024】上述した実施例ではW/B4 Cの構成、周
期数、周期長、斜入射角など、一例を挙げるに止めた
が、他の材料の組み合せにおいても、他の周期数におい
ても、周期長が異なってもあるいは斜入射角が異なって
も、本発明の効果が期待できるのは云うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多層膜X
線ミラー、あるいはこれを組み合わせた多層膜X線光学
系により、目的とする波長のX線のみを反射し、その高
次高調波の反射を抑制することができるので、単色性に
すぐれた分光特性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層膜X線ミラーの一例を示す模式的
断面図である。
【図2】本発明の2枚の多層膜X線ミラーを用いた2結
晶型分光器の要部の構造を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に従う多層膜X線ミラー
の特性を示すグラフである。
【図4】本発明の第3の実施例に従う多層膜X線光学系
の分光器全体の透過率(反射率)の波長依存性を示すグ
ラフである。
【図5】本発明の第4の実施例に従う多層膜X線光学系
の特性を説明するグラフであり、第1の多層膜X線ミラ
ー単独の特性を示す。
【図6】本発明の第4の実施例に従う多層膜X線光学系
の特性を説明するグラフであり、第2の多層膜X線ミラ
ー単独の特性を示す。
【図7】本発明の第4の実施例に従う多層膜X線光学系
の特性を説明するグラフであり、分光器全体の透過率
(反射率)の波長依存性を示すグラフである。
【図8】本発明の第4の実施例に従う多層膜X線光学系
と、これに使用した2種の多層膜X線ミラーの一方のみ
を2枚使用した多層膜X線光学系について、所定の波長
での反射率のピーク幅を比較して示すグラフである。
【図9】従来の多層膜X線ミラーの基本波および各高調
波の反射率の相対膜厚比依存性の具体例を示すグラフで
ある。
【図10】従来の多層膜X線ミラーの基本波および各高
調波の反射率スペクトルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 基板 2 高密度層 3 低密度層 4,5,6 反射波 10 多層膜X線ミラー 10A 第1の多層膜X線ミラー 10B 第2の多層膜X線ミラー 11 基本波 12 2次高調波 13 3次高調波 14 4次高調波 d 周期長 Nrep 固期数 RW W相対膜厚比 θ 斜入射角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料組成の異なる2種以上の薄膜を所定
    の厚さで積層した積層単位を複数有する多層膜X線ミラ
    ーにおいて、前記2種以上の薄膜のうち密度の最も高い
    薄膜の膜厚を前記積層単位の厚さのおおよそ1/i(i
    は正の整数)にしたことを特徴とする多層膜X線ミラ
    ー。
  2. 【請求項2】 2つの互いに素である2以上の整数を
    m,nとするとき、i=mである請求項1記載の多層膜
    X線ミラーを少なくとも1枚、およびi=nである請求
    項1記載の多層膜X線ミラーを少なくとも1枚有するこ
    とを特徴とする多層膜X線光学系。
  3. 【請求項3】 材料組成の異なる2種以上の薄膜を所定
    の厚さで積層した積層単位を複数有する多層膜X線ミラ
    ーを2枚以上有する多層膜X線光学系において、少なく
    とも1枚の多層膜X線ミラーが第1の積層単位の厚さを
    有し、別の少なくとも1枚の多層膜X線ミラーが第2の
    積層単位の厚さを有し、前記第1の積層単位の厚さ対前
    記第2の積層単位の厚さの比がおおよそ1対N(Nは正
    の整数)の関係にあり、前記第1の積層単位の厚さを有
    する多層膜X線ミラーにおいてはi=2であり、前記第
    2の積層単位の厚さを有する多層膜X線ミラーにおいて
    はN次の高調波X線に対する反射率が最大となるように
    前記積層単位での膜厚比が決定されていることを特徴と
    する多層膜X線光学系。
JP33051692A 1992-12-10 1992-12-10 多層膜x線ミラーおよび多層膜x線光学系 Pending JPH06174897A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33051692A JPH06174897A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 多層膜x線ミラーおよび多層膜x線光学系

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33051692A JPH06174897A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 多層膜x線ミラーおよび多層膜x線光学系

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06174897A true JPH06174897A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18233507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33051692A Pending JPH06174897A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 多層膜x線ミラーおよび多層膜x線光学系

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06174897A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005116771A3 (de) * 2004-05-27 2006-06-08 Infineon Technologies Ag Wellenlängenselektor für den weichen röntgen- und den extremen ultraviolettbereich
JP2007101475A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Rigaku Corp X線光学素子及びそれを用いたx線分析装置
JP2008209520A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Kyocera Corp 光フィルタモジュール
WO2011117009A1 (en) * 2010-03-24 2011-09-29 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and spectral purity filter
US8665420B2 (en) 2008-08-28 2014-03-04 Asml Netherlands B.V. Spectral purity filter and lithographic apparatus
WO2015140924A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 多層膜反射鏡、分光装置、および高次高調波の分光方法
JP2016533531A (ja) * 2013-09-23 2016-10-27 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 多層ミラー
JP2020516921A (ja) * 2016-11-29 2020-06-11 サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシェ シアンティフィクCentre National De La Recherche Scientifique Xuv放射用のスペクトル選択素子

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005116771A3 (de) * 2004-05-27 2006-06-08 Infineon Technologies Ag Wellenlängenselektor für den weichen röntgen- und den extremen ultraviolettbereich
JP2007101475A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Rigaku Corp X線光学素子及びそれを用いたx線分析装置
JP2008209520A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Kyocera Corp 光フィルタモジュール
US8665420B2 (en) 2008-08-28 2014-03-04 Asml Netherlands B.V. Spectral purity filter and lithographic apparatus
WO2011117009A1 (en) * 2010-03-24 2011-09-29 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and spectral purity filter
JP2013538433A (ja) * 2010-03-24 2013-10-10 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. リソグラフィ装置およびスペクトル純度フィルタ
JP2016533531A (ja) * 2013-09-23 2016-10-27 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 多層ミラー
US10209411B2 (en) 2013-09-23 2019-02-19 Carl Zeiss Smt Gmbh Multilayer mirror
WO2015140924A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 多層膜反射鏡、分光装置、および高次高調波の分光方法
JPWO2015140924A1 (ja) * 2014-03-18 2017-04-06 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 多層膜反射鏡、分光装置、および高次高調波の分光方法
JP2020516921A (ja) * 2016-11-29 2020-06-11 サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシェ シアンティフィクCentre National De La Recherche Scientifique Xuv放射用のスペクトル選択素子
US11270808B2 (en) 2016-11-29 2022-03-08 Centre National De La Recherche Scientifique Spectral selection component for XUV radiation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7113335B2 (en) Grid polarizer with suppressed reflectivity
US6665119B1 (en) Wire grid polarizer
JP3654836B2 (ja) 光子結晶の全方向反射体
US4536063A (en) Transmissive phase retarder
Lee X-ray diffraction in multilayers
EP1212644A1 (en) Improved wire-grid polarizing beam splitter
CA1302138C (en) Optical image rotators
US5604629A (en) Discrete vacuum ultra violet reflective interference filter
JP2005515448A (ja) 硬x線に曝露される多層体用の保護層
EP0729591B1 (en) Coated optical reflector for reflecting radiation having grazing incidence
JPH06174897A (ja) 多層膜x線ミラーおよび多層膜x線光学系
US3887261A (en) Low-loss reflection coatings using absorbing materials
US5619382A (en) Reflection type imaging optical system
JPH01213599A (ja) 反射型回折格子
KR0124493B1 (ko) 공간적으로 파장이 변하는 루게이트 광학 필터 및 그 운용 방법
JPS62226047A (ja) 多層膜反射鏡
JPS62297800A (ja) X線用多層膜反射鏡
JP2993147B2 (ja) X線高次光除去フィルター
US7173759B2 (en) Monochromator mirror for the EUV-spectral range
JP3315494B2 (ja) 反射膜
JP7442082B2 (ja) 光学ミラー
JPH05346496A (ja) 多層膜反射鏡
JPH08122496A (ja) 多層膜反射鏡
JPH03111799A (ja) 多層膜分光器
JPH04350600A (ja) X線用ハーフミラー