JPH03111799A - 多層膜分光器 - Google Patents

多層膜分光器

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JPH03111799A
JPH03111799A JP24960489A JP24960489A JPH03111799A JP H03111799 A JPH03111799 A JP H03111799A JP 24960489 A JP24960489 A JP 24960489A JP 24960489 A JP24960489 A JP 24960489A JP H03111799 A JPH03111799 A JP H03111799A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願発明は、必要とする帯域のX線を分光するのに好適
な多層膜反射鏡に関する。
〔従来の技術〕
近年、電子蓄積リング(SOR)やレーザープラズマ光
源の開発に伴い、真空紫外から数人程度の範囲の波長の
X線を利用した製品開発や科学研究が盛んになってきて
いる。それに従い、白色のX線光源から必要とする帯域
の波長のX線を分光して利用する機会が多(なってきて
いる。この為の分光器としては、数Å以下の波長のもの
に対しては結晶分光器が利用され、数Å以上の波長に対
しては凹面回折格子が利用されることが多い。
結晶分光器としては、例えば第14図に示したような、
分光と結像を兼ねた湾曲結晶モノクロメータ−や、第1
5図に示したような、裾引のない(tailless)
角分布のX線束を得るために多重回の対称反射を起こさ
せる逐次的対称反射型の結晶モノクロメータ−がある。
尚、第14図において、1は結晶から成る凹面回折格子
、2はローランド円(回折格子の凹面の曲率半径を直径
とし、該凹面の中央で接する円)であって、X線源がロ
ーランド円2内にあると回折後のX線はローランド円2
の円周上に結像する性質がある。又、第15図において
、互いに平行に配置された長短の結晶から成る平板状の
回折格子である。
これらの分光器の波長分解能λ/Δλは、スリットとの
組合わせで大体10’程度である。これらの分光器にお
いて、使用する波長、光源(X線源)及び焦点の位置関
係はブラッグ条件で規定される。即ち、光源から回折格
子の結晶面への斜入射角と回折角をθ、分光するX線の
波長をλ、結晶の格子間隔をdとすると、周知のブラッ
グ条件nλ= 2 d sinθ(nは正整数)  −
−−−(1)を満足する。そして、第14図のような湾
曲結晶モノクロメータ−の場合には、波長、光源の位置
焦点の位置が式(1)の関係を満たし、且つ光源の位置
と焦点の位置がローランド円2上に位置している。従っ
て、波長を変えて分光するときは、光源の位置と焦点の
位置をローランド円2上で移動させる。一方、第15図
のような逐次的対称反射型の結晶モノクロメータ−の場
合も各回折面で式(1)の関係を満足していて、特定の
波長に対して、光線の入射角と射出角が決定される。
又、表面に格子溝を設けて成る凹面回折格子を初めとす
る回折格子も、式(1)と同様な関係式がある。即ち、
波長λの光が入射角αで入射するとき、m次の回折光の
回折角βは、格子溝間隔dに対して次式で与えられる。
mλ=d (sin α+sinβ)   −−−−(
2)このような凹面回折格子の場合も、式(2)の条件
を満足しつつ、入射スリット(光源)と射出スリット(
焦点)がローランド円上に位置している。波長分解能λ
/Δλは、詳細に理論的に考察されている(T、Nam
1oka Journal of the 0ptic
alSociety of America Vol 
49.No、5.(1959)446参照)。
となる。但し、 ・・・・(4) ここで、Rは凹面回折格子の曲率半径である。
そして、R= 1000mm、  λ= 40.5人、
α=88°、β=−80” 、 d= l/ 3600
mmの場合には、λ/Δλ=4×104と計算されるが
、実際には入射スリットなどの影響でλ/Δλ’=10
2〜10’程度となる。
又、この他に第16図に示した如き軟X線多層膜反射鏡
の開発が進み、この軟X線多層膜反射鏡も分散素子とし
ての性能を有しているので、分光素子として利用する動
きもある。この多層膜反射鏡は、基板5上に層厚d、の
物質aの層と層厚d2の物質すの層から成る厚さdの層
対を多数積層して形成して成るものである。図中、6は
入射スリット、ψは入射角、7は反射点、8は射出スリ
ットである。
ここで、物質a、bの組合わせとしてW(タングステン
)/C(炭素)を選び、128層対、入射角45°とし
た場合の波長に対する反射率依存性(T、Nam1ok
a Revue Pbys、Appl、Vol、23(
1988)1711〜1726参照)を第17図に示す
。この図によれば、λ/Δλ:60程度の波長分解能を
有していることが分かる。大体この値は格子線数が60
0本/ff1f11程度の市販の凹面回折格子の分光器
の波長分解能に相当する。
ところで、従来の湾曲結晶モノクロメータ−或は凹面回
折格子を用いたX線分光器においては、光源或は入射ス
リット、焦点或は射出スリット。
回折面の位置が常にローランド円上にあり、且つ上記条
件式(1)或は(2)を満たす必要がある。
従って、これらの分光器は、分光する波長が変わると、
光源9回折面、焦点の位置をローランド円上で移動させ
て条件式(1)或は(2)を満たすようにその都度調整
する必要がある。そして格子溝形の凹面回折格子を有す
るものの調整方式としては、例えば第18図に示した如
く、スリットS82を固定しておいて、これらが常にロ
ーランド円上に位置するように凹面回折格子Gを回転さ
せる方式(定偏角トロイダル回折格子モノクロメータ−
光学系)や、第19図に示した如く、検出側のスリット
Slを固定しておいて、ローランド円が常にスリットS
、  S、を通るように凹面回折格子G及び入射側のス
リットSlを動かす方式(ボダール・モノクロメータ−
)や、第20図に示した如く、入射側のスリットS1及
び凹面回折格子Gを固定しておき、検出側のスリットS
2をローランド円に沿って動かす方式(ラントン・モノ
クロメータ−)がある。又、湾曲結晶モノクロメータ−
の場合も同様な調整方式が採用される。
第18図乃至第20図において、αは入射角、βは回折
角である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記調整方式のものは、何れも回転運動を実
現するために、機械系が大変高精度であることが要求さ
れ、複雑な構造になってしまうという欠点があった。特
に、第19図に示した方式のものは、スリットS1及び
凹面回折格子Gの両方を動かさなければならないので大
変である。又、第20図に示した方式のものは、実際に
はローランド円2の中心0を支点として動(棒の先にネ
ジ部9を設け、該ネジ部9に螺合するナツト10に直角
に取付けた棒の先にスリットS2を装着しておき、前記
棒の回転角に合わせてナツトlOを進退させて位置合せ
をするため、位置合せ機構が極めて複雑になる。そして
、その結果製造コストも著しく高(なってしまうという
問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、機械系が極めて簡単であ
り、製造コストも安い分光器となる多層膜反射鏡を提供
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明による多
層膜反射鏡は、所定の入射角の入射光に対して反射点を
変えた時異なる波長番こおいて反射率が最大となるよう
にして成ること(こより、入射スリット及び射出ス1ル
ソトを固定しつつ多層膜反射鏡をスライドさせるだけで
かなりの波長域に亘って分光が行なわれるようにしたも
のである。
以下、この点について詳細に説明する。
軟X線多層膜反射鏡は、第16図に示すよう(こ屈折率
差が大きい2種類の物質a、bの薄膜を夫々層厚a、、
d2で交互に積層した構造になっている。この層対の厚
み(周期厚)をdとしてX線の入射角をψとすれば、ブ
ラ・ソゲ条件に従(溝、(よぼ λ=2dsin  (π/2−ψ)     −−−−
(5)を満たす条件で、特定の波長λのX線の反射率力
(最大となる。即ち、入射角を固定した場合、次式にほ
ぼ従うように周期dを選択し、 反射角ψの方 向に射出スリットを置けば、波長λのX線を分光できる
。従来方式では基本的には角度ψを変化させることで分
光を行っていたが、上記のことは、dを何らかの方法で
変化させれば、光源、入射スリット、射出スリット、検
出器等を固定したまま分光できることを示している。そ
こで、本発明では、同一基板上に周期厚が連続的又段階
的に変化する多層膜を被覆した軟X線多層膜反射鏡を提
案している。
第1図は、長さlの基板5の上に周期厚を線型に変化さ
せた多層膜を被覆した多層膜反射鏡の概念図を示してい
る。
断面Aにおける周期厚をd、断面Bにおける周期厚をd
′とし、断面AよりXだけ離れた断面Cにおける周期厚
をd8とすると、 ! と書ける。ここで、式(6)のdをd、で置き換えるλ
=2+i+ (r/2 φ)・(−x + d 1 ・・・・(8) となる。式(8)は、ψが固定であっても、Xを変化さ
せて適当に反射点7を選べば、波長λのX線を固定した
スリットから取り出せることを意味している。第1図に
おいては、多層膜反射鏡の法線に対して角度ψで入射ス
リット6と射出スリット8を設置したようすを示してい
る。この図では、多層膜反射鏡の反射面にかなりの角度
のついているように描かれているが、実際にはX線領域
でのd′とdの差は大きくても数μm程度であって、殆
ど反射面に角度がつかないのに等しいので、反射点を移
動させることでブラッグ条件は崩れない。
第2図は、多層膜反射鏡の反射率の物質の組合わせに対
する依存性を示している(T、 Nam1okaRev
ue Rhys、Appl、Vol、23(1988)
 1711−1726参照)。ここで、各元素名の添字
り、 Kは夫々各元素のし殻、に殻に対応する吸収端を
表わしている。
又、多層膜反射鏡の総厚は3660人となっている。
この図によれば、特定の物質の組合わせでは、特定の波
長領域のみでしか十分な反射率が得られないことが判る
。即ち、多層膜反射鏡において、広い波長領域に対して
有効な分光素子を一種類の材料の組合わせで実現するこ
とは困難であることが判る。従って、第3図のように同
一基板5の上に、異なる材料の組合わせの多層膜を数種
類異なる位置に被覆してできるだけ広い波長域のX線を
分光できるようにする工夫が必要である。第3図は、4
種類の物質の組合わせ(al/btla2/ t)z 
、  as / bs 、  at / b4)の多層
膜L〜L4を異なる位置に被覆して成る多層膜反射鏡の
断面を示している。
第4図及び第5図は、何れも分光の際必要な反射点の移
動方式の原理を示す図である。何れも、本発明の趣旨に
従い、入射スリット6、射出スリット8が固定され、機
械的操作が極めて簡単なものになっている。第4図のも
のは本発明による多層膜反射鏡11を一次元の位置決め
ステージ12の上に搭載したものであり、反射点7の移
動は簡単に一次元の移動で事足りる。尚、13は反射点
7のみを露出させるためのマスクである。又、第5図は
本発明による多層膜反射鏡11をディスク12′上に設
け、そのディスク12′を回転させることで反射点7の
移動を実現したものを示している。これらの方式の機構
は、従来のボダール・モノクロメータ−(第19図)や
ラントン・モノクロメータ−(第20図)の機構と比較
して大変簡単なものとなっている。又、従来の定偏角ト
ロイダル回折格子モノクロメータ−光学系(第18図)
のような高精度な凹面回折格子Gの回転操作が不用とな
る。
尚、第1図に示したような連続的に膜厚の変化した多層
膜の作製も比較的簡単であり、これは第6図に示すよう
に、蒸着の際に基板5を蒸発源に対して傾けて設置すれ
ば、連続的に膜厚が変化した多層膜が作製できる。即ち
、真空槽14の下部に薄膜材料15を載置する蒸発源1
6が上部に、基板5と膜厚計17が夫々設けられている
と共に、基板5と蒸発源16との間に挿脱自在であって
挿入された時に薄膜材料が基板5に届くのを妨げるシャ
ッタ18が設けられており、電流導入端子19から蒸発
源16に電流を加えると薄膜材料15が蒸発して基板5
に付着するが、基板5を傾けておくと、薄膜材料15が
存在する蒸発源16の中心点から基板5に対する単位放
射角当りの蒸発量が等しいとすれば、基板5の蒸発源1
6の中心点から遠い部分の方が近い部分よりも面積が大
となるので膜厚が薄(なるのである。
又、実際、多層膜反射鏡の周期厚、各物質の膜厚を設計
する場合、X線も多層膜反射鏡境内で光路長が変化する
ので、厳密には式(5)のブラッグ条件を満足しない。
従って、その都度最適化設計が必要である。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づき本発明の詳細な説明する
第7図は本発明による多層膜反射鏡の一実施例の光学的
モデルを示しており、これは、NiとTi、NiとCか
ら構成される多層膜反射鏡である。軟X線領域の多層膜
反射鏡の設計と評価に対してはプレネルの漸化式が可視
光域のものに対する場合と同じく有効である。R□−1
は(m−1)層まで積層して製膜した時の複素振幅反射
率を示し、N□−1は(m−1)層の複素屈折率を示し
ている。この場合、フレネルの漸化式を利用すれば、更
に複素屈折率N□を有する物質を厚みd、、、で積層し
た時の複素振幅反射率R4は次式(波間 武昭和60年
度科学研究費研究成果報告書「軟X線リソグラフィの開
発参照)で表現できる。
・・・・(9) ここで、rffiは新しく積層した第m層の真空に対す
るフレネル係数である。そして、P偏光成分に対しては
、 S偏光成分に対しては、 である。但し、φはX線が真空から多層膜へ入射すると
きの入射角であり、φ□は複素屈折角である。又、δ□
は第m%内l往復の位相差であり、波長λとすれば、 δ。(2π/λ)N、dユCO3φ□ ・・・・(口と
書ける。
従って、基板をm=o層として、順次第m層まで式(9
)を利用してRffiを求めれば、目的とする多層膜反
射鏡の反射率が計算できる。そして、d4について最適
化設計をすれば、与えられた物質と入射角に対する最大
反射率が得られる。
又、X線領域における複素屈折率は以下の式(青木貞雄
 光学Vo1.13 No、 1(198408参照)
で与えられる。
・・・・(13 ここで、flは原子散乱因子の実部、f2は原子散乱因
子の虚部、r、は電子古典半径、n、は単位体積当りの
原子数である。又、flとf2については、B、Hen
ke(B、Henke Atomic data &n
oclear data tables 27.1−1
44(1982)参照)によって各元素について測定さ
れている。
第8図はN i/T i、 N i /C多層膜反射鏡
の最適化された時の反射率の波長依存性を示している。
入射角は75°で、層数41層である。この図から、大
体27.4人〜44.7人までの波長領域では、N i
 / T iの組み合わせの多層膜反射鏡が反射率が良
く、44.7人〜70人までの波長領域ではN i /
 Cの組合わせの多層膜反射鏡の反射率が良いことが判
る。又、第9図は、その場合の多層膜反射鏡の最適周期
厚を示している。Ni/Ti多層膜反射鏡においては、
波長領域が27.4人〜44.7人の間ではNi層とT
i層の膜厚比は40 : 60で一定であり、N i 
/ C多層膜反射鏡においても、波長領域が44.7人
〜67.6人間ではNi層と0層の膜厚比は22ニア8
で一定である。
第1O図は、N i/T i、N i/C多層膜を組合
せた多層膜反射鏡(分散素子)の具体例を示している。
N i / T i 、 N i / C多層膜は共に
41層である。N i / T i多層膜については、
断面Aにおいて周期厚d、は53.7人であり、接合面
Bでの周期厚は88.6人である。断面Aと接合面Bの
間隔は17.3 mmである。d、は75°入射、波長
27.4人の時の最適値(反射率54%)であり、d2
は75°入射、波長44.7人の最適値(反射率24%
)である。この断面Aより接合面Bまでの間の多層膜反
射鏡を利用することにより、75゜入射の白色X線を2
7.4人〜44.7人の間のX線に分光することができ
る。
一方、N i / C多層膜については、接合面Bにお
いて周期厚d3は88.3人であり、断面Cでの周期厚
d、は154.7人である。接合面Bと断面Cの間隔は
22.9 mmである。d、は75°入射。
波長44.7人の時の最適値(反射率56%)であり、
d4は75°入射、波長67.6人の時の最適値(反射
率35%)である。接合面Bより断面Cの間の多層膜反
射鏡を利用することにより、75゜入射の白色X線を4
4.7人〜67人の間のX線に分光することができる。
従って、第1θ図のようなNi/Ti、Ni/C多層膜
反射鏡を用いれば、波長27.4人〜67゜6人のX線
を十分な反射率で、入射角と観測角(共に75°)を固
定したまま分光することができる。
仮に、本実施例を分光素子として第4図のような方式で
利用する場合を想定する。光源がSORの場合は大体ビ
ーム径が0.5 M程度なので、マスク13の窓は0.
5 +am程度の幅が適当である。そして、0.5 m
m/ 5tepで位置決めステージ12を移動させると
、はぼ0,5人/5tepピッチで分光することができ
る。
第11図は、Ni/Ti多層膜反射鏡の波長31.6人
における反射率の波長依存性を示している。
この図によれば、半値幅は2人程度であって、分解能λ
/Δλは大体15程度であることが判る。
更に、Ni/Ti多層膜反射鏡をψ−0近くの直入射領
域に適するように設計すれば、より波長分解能が高い分
散素子を実現することができる。
第12図は、Ni/Ti201層、直入射、波長39.
8人設計の多層膜反射鏡の反射率の波長依存性を示して
いる。第12図によれば、λ/Δλ;100程度であり
、市販の斜入射型分光器に近い分解能を有していること
が判る。
尚、本発明による多層膜反射鏡は第1図のように周期厚
が線型に変化するのではなく、場合によっては非線型に
変化するようにしてもかまわな0゜例えば、第13図に
示したように、同じ入射角に対して最大反射率を与える
波長が異なる即ち周期厚が異なる多層膜L1〜L、を不
連続的に基板5に被覆することにより、周期厚が非線型
に変化するように構成することもできる。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明による多層膜反射鏡は、機械系が極
めて簡単であり、製造コストも安い分光器となるという
実用上重要な利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による多層膜反射鏡の概念を示す断面図
、第2図は多層膜反射鏡の反射率の材料の組合わせに対
する依存性を示す図、第3図は本発明多層膜反射鏡の具
体例の断面図、第4図及び第5図は何れも本発明多層膜
反射鏡の反射点の移動方式を示す図、第6図は本発明多
層膜反射鏡の多層膜の作製装置の一例を示す図、第7図
は本発明による多層膜反射鏡の一実施例の光学的モデル
を示す図、第8図及び第9図は夫々N i / T i
 。 N i / C多層膜反射鏡の最適化された時の反射率
の波長依存性を示す図及びその場合の最適周期厚を示す
図、第1O図はN i/T i、Ni/C多層膜を組合
わせた多層膜反射鏡の具体例の断面図、第11図はNi
/Ti多層膜反射鏡の波長31.6人における反射率の
波長依存性を示す図、第12図はNi/Ti201層、
直入射、波長39.8人設計の多層膜反射鏡の反射率の
波長依存性を示す図、第13図は本発明多層膜反射鏡の
他の具体例の断面図、第14図及び第15図は夫々従来
の結晶分光器の概略断面図、第16図及び第17図は夫
々従来の多層膜反射鏡及びその反射率の波長依存性を示
す図、第18図乃至第20図は夫々従来例における光源
2回折面、焦点の位置の調整方式%式% ) 周期厚、6・・・・入射スリット、7・・・・反射点、
9・・・・射出スリット、ψ・・・・入射角、L1〜L
、・・・・多層膜、11・・・・多層膜反射鏡、12・
・・・位置決めステージ、12’・・・・ディスク、1
3・・・・マスク。 第2図 波長(ム) 第4図 第5図 第6図 第7図 第10図 −−−17,3mm−−→−−−22゜9mm +第1
1図 32.6 31.6   30.6 波長(λ) 第13図 8 第14図 第15図 第16図 第17図 波 長(A) 第18図 第19図 第2o図 6゜ 補正の内−容 手 続 補 正 書(自発) 特 許 庁 長 官 殿 1、事件 の 表示 特願平1−249604号 2゜ 発 明 の 名 称 多層膜反射鏡 4゜ 代 理 人 〒105東京都港区新橋5の19 明細書第18頁10〜11行目の「そし−(、」の次に
「この分光素子の場合、1mmj動することにより反射
率が最大となるX象の波長がほぼ1人変化するので、1
を挿/する。 以

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 所定の入射角の入射光に対して反射点を変えた時異なる
    波長において反射率が最大となるようにして成る多層膜
    反射鏡。
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