JPH06173925A - ネ ジ - Google Patents

ネ ジ

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JPH06173925A
JPH06173925A JP32654392A JP32654392A JPH06173925A JP H06173925 A JPH06173925 A JP H06173925A JP 32654392 A JP32654392 A JP 32654392A JP 32654392 A JP32654392 A JP 32654392A JP H06173925 A JPH06173925 A JP H06173925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
thread
angle
nut
screw portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP32654392A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Shimizu
満夫 志水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMASHINA SEIKOSHO KK
Original Assignee
YAMASHINA SEIKOSHO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by YAMASHINA SEIKOSHO KK filed Critical YAMASHINA SEIKOSHO KK
Priority to JP32654392A priority Critical patent/JPH06173925A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄板材を強固に固定できる生産性の高いネジ
を提供することを目的とする。 【構成】 ネジ10にかかる転造前の軸部12の外径d
がナット20にかかる雌ネジ部21の内径dよりも
小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネジ、特に、転造ネジの
ネジ山の形状に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般に、
図6に示すように、転造ネジ1では、ネジ転造ダイスの
構造上、その軸部3のうち、ネジ頭2近傍に位置する部
分に不完全ネジ部3aが生じることは避けられない。こ
のため、ナット4を螺合しても、その雌ネジ部4aのネ
ジ山が前記不完全ネジ部3aの谷部に係止するので、ナ
ット4をネジ頭2に強く圧接するまで螺合できなかっ
た。この結果、従来の転造ネジ1では薄板材5a,5b
を強固に固定できないという不具合があった。
【0003】従来、このような不具合を解決するため、
例えば、実公昭48−13329号公報に記載の座金付
ネジが開示されている(図7)。すなわち、ネジ頭6近
傍に位置する円筒部7の軸径を雄ネジ部8の谷径よりも
小さくしたことを特徴とする座金付ネジ9である。
【0004】しかしながら、前述の座金付ネジ9は、ネ
ジ山転造前の軸部の太さが一様であり、かつ、その素材
径が雌ネジの内径よりも大きいので、ネジ山を転造する
前に、円筒部7の軸径を雄ネジ部8の谷径よりも小さく
する溝入れ加工が必要であり、加工工数が多く、生産に
手間がかかるという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、加工
工数が少なく、薄板材を強固に固定できるネジを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるネジは、
前記目的を達成するため、一様な太さの軸部に転造加工
を施して形成した雄ネジ部をナット等の雌ネジ部に螺合
して固定するネジにおいて、転造前の前記軸部の外径を
前記雌ネジ部の内径よりも小さくした構成としてある。
また、前記雄ネジ部のネジ山断面のうち、その頂部にお
けるネジ山の角度を、前記頂部を除いた基部におけるネ
ジ山の角度よりも大きくしたものであってもよい。
【0007】
【作用】したがって、本発明にかかるネジの雄ネジ部を
ナット等の雌ネジ部に螺合すると、雄ネジ部の不完全ネ
ジ部における谷径が雌ネジ部の内径よりも小さいので、
雌ネジ部のネジ山が雄ネジ部の不完全ネジ部に係止せ
ず、ネジ頭をナット等に強く圧接するまでネジを螺合で
きることになる。
【0008】
【実施例】次に、本発明にかかるネジの実施例を図1な
いし図5の添付図面に従って説明する。第1実施例は、
図1および図2に示すように、ネジ10がネジ頭11お
よび軸部12からなり、この軸部12の転造加工前の外
径dを後述するナット20の内径dよりも小さくし
たものである。
【0009】前記軸部12には雄ネジ部13が転造加工
で形成されており、雄ネジ部13を構成するネジ山14
のうち、その頂部14aにおけるネジ山角は60度であ
り、前記頂部14aを除いた基部14bにおけるネジ山
角は45度である。そして、この場合における前記頂部
14aの高さ寸法mは全ネジ山高さ寸法hの40%であ
り、前記基部14bの高さ寸法nは全ネジ山高さ寸法h
の60%である。
【0010】一方、前記雄ネジ部13に螺合するナット
20に設けた雌ネジ部21を構成するネジ山22の角度
は60度であり、かつ、前述したように雌ネジ部21の
内径dは前記軸部12の転造加工前の軸径dよりも
大きい。
【0011】したがって、ネジの転造加工によって軸部
12のネジ頭11近傍に位置する部分に不完全ネジ部1
3aが生じても、ナット20の内径dがネジ10の不
完全ネジ部13aの谷径よりも大きい。このため、前記
ネジ10の雄ネジ部13をナット20の雌ネジ部21に
螺合しても、雌ネジ部21のネジ山22が前記不完全ネ
ジ部13aの谷部に係止することがない。この結果、本
実施例によれば、ナット20をネジ頭11に強く圧接す
るまで螺合できるので、薄板材30,31をガタツキな
く強固に固定できる。
【0012】第2実施例は、図3に示すように、前述の
第1実施例がネジ10とナット20とで薄板材30,3
1を挾持する場合であるのに対し、天井32に取り付け
た型材33,34にカバー部材35を組み付ける場合に
使用されるものである。
【0013】すなわち、カバー部材35には雌ネジ部3
6が形成されており、本願発明にかかるネジ10が螺合
して組み付けられている。そして、ネジ10の雄ネジ部
13を天井32に取り付けた基台37の雌ネジ部38に
ドライバー39で螺合することにより、カバー部材35
が型材33,34に組み付けられる。
【0014】本実施例によれば、ネジ10を基台37か
ら取り外しても、ネジ10の雄ネジ部13がカバー部材
35の雌ネジ部36に係止して脱落しないので、紛失し
にくく、使い勝手が良いという利点がある。
【0015】なお、前述の実施例では、カバー部材35
に雌ネジ部36を直接形成する場合について説明した
が、必ずしもこれに限らず、図4に示す第3実施例のよ
うに、カバー部材35の凹部40に嵌合したナット20
を介してネジ10を螺合するようにしてもよい。他は前
述の第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0016】第3実施例によれば、雄ネジ部13を基台
37の雌ネジ部38から取り外しても、ネジ10の雄ネ
ジ部13がナット20の雌ネジ部21に係止するので、
ネジ10およびナット20が分離して散逸することがな
いという利点がある。
【0017】第4実施例は、図5に示すように、前述の
実施例が左右対称のネジ山14で雄ネジ部13を構成す
る場合であるのに対し、ネジ山14のうち、基部14b
における一方のフランク面の傾斜角度を30度とし、他
方のフランク面の傾斜角度を15度とすることにより、
基部14bにおけるネジ山角を45度とした場合であ
る。ただし、頂部14aのネジ山角は60度である。そ
して、この場合における頂部14aの高さ寸法mは全ネ
ジ山高さ寸法hの15%であり、基部14bの高さ寸法
nは全ネジ山高さ寸法hの85%である。
【0018】本実施例によれば、ナット20に対するネ
ジ込みが軽く容易になるという利点があ。
【0019】なお、前述の実施例にかかる頂部および基
部のネジ山角および高さ寸法は必要に応じて選択できる
ことは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるネジによれば、雄ネジ部を転造する前の軸部の
外径が雌ネジ部の内径よりも小さいので、軸部のネジ頭
近傍に位置する部分に不完全ネジ部が形成されても、雄
ネジ部の不完全ネジ部の谷径が雌ネジ部の内径よりも小
さい。このため、従来例のように雌ネジ部のネジ山が雄
ネジ部の不完全ネジ部に係止することがなく、ネジ頭を
ナット等に強く圧接するまでネジを螺合できるので、薄
板材を強固に固定できる。しかも、本発明によれば、従
来例のように転造前の軸部に溝入れ加工を行う必要がな
いので、加工工数が減少し、生産性が向上するという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第1実施例を示す部分断面図
である。
【図2】 本発明にかかる第1実施例を示す要部拡大断
面図である。
【図3】 本発明にかかる第2実施例を示す断面図であ
る。
【図4】 本発明にかかる第3実施例を示す要部拡大断
面図である。
【図5】 本発明にかかる第4実施例を示す部分断面図
である。
【図6】 従来例にかかる一実施例を示す断面図であ
る。
【図7】 従来例にかかる他の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10…ネジ、11…ネジ頭、12…軸部、13…雄ネジ
部、13a…不完全ネジ部、14…ネジ山、14a…頂
部、14b…基部、20…ナット、21…雌ネジ部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一様な太さの軸部に転造加工を施して形
    成した雄ネジ部をナット等の雌ネジ部に螺合するネジに
    おいて、 転造前の前記軸部の外径を前記雌ネジ部の内径よりも小
    さくしたことを特徴とするネジ。
  2. 【請求項2】 前記雄ネジ部のネジ山断面のうち、その
    頂部におけるネジ山の角度を、前記頂部を除いた基部に
    おけるネジ山の角度よりも大きくしたことを特徴とする
    請求項1に記載のネジ。
JP32654392A 1992-12-07 1992-12-07 ネ ジ Pending JPH06173925A (ja)

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