JPH1029030A - ねじ転造用平ダイス - Google Patents
ねじ転造用平ダイスInfo
- Publication number
- JPH1029030A JPH1029030A JP20431296A JP20431296A JPH1029030A JP H1029030 A JPH1029030 A JP H1029030A JP 20431296 A JP20431296 A JP 20431296A JP 20431296 A JP20431296 A JP 20431296A JP H1029030 A JPH1029030 A JP H1029030A
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- JP
- Japan
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- groove
- rolling
- screw
- flat
- thread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
ピングねじとして使用でき、しかも締付強度、締付破断
トルクが大にして使用分野を拡大できるねじを容易かつ
高精度に製造することのできる平ダイスを提供する。 【解決手段】ねじ転造用の複数の転造溝6が所定のリー
ド角で転造面の全幅に亘って平行直線状に形成され、転
造面の上縁側から所定幅の範囲には転造溝6aの深さお
よび谷の角度が一定である平溝部10が形成され、この
平溝部に続いて転造溝6bの深さおよび谷の角度が徐々
に変化する変形溝部11が形成され、さらに深さおよび
谷の角度が一定である転造溝6cが形成され、転造面の
前面側に向かって下傾する前傾部4を前記変形溝部11
に続いて形成した構造。
Description
条を転造する平ダイスに関し、より詳しくはねじ条の山
の径が一定な円形ねじ部と、山の径が変化する特殊非円
形ねじ部を備えるねじを製造するための平ダイスに関す
る。
なるブランク材の外周に塑性変形によりねじ条を転造す
る平ダイスには従来から図19に示すような構造のもの
がある。平ダイス50は四角柱状に形成されていて、転
造面51にはねじを転造するための複数の転造溝52が
所定のリード角で平行直線状に形成されており、転造溝
52間の山部53は全て同一平面上にある。
造面の全幅に亘って一定の形状に形成されており、例え
ばねじ条の山および谷の各径が全域に亘って同径なメー
トルねじやユニファイねじ等の通常の円形ねじを製造す
るには、前記転造溝52の深さおよび谷の角度が一定で
ある平ダイスを使用し、また山の径を一巻き(1ピッ
チ)中に複数箇所で他の部分よりも大とした断面投影形
状が多角形状をなす非円形ねじを製造する場合には溝の
深さや溝の谷の角度が徐々に変化する平ダイスを使用す
る。
ング孔等に対するセルフタッピングねじとして広く使用
されているが、ねじ山の径及び頂角が円形ねじと異なっ
て不均一であることから、めねじの谷とねじ山の間に隙
間が生じて接触面積がその分小となるため、軸方向の耐
力や締付破断トルク値が円形ねじよりも劣り、ために使
用分野も一部制限されるという不都合がある。
形ねじとする特殊非円形ねじであればセルフタッピング
ねじとして使用でき、しかも締付強度、締付破断トルク
が大にして使用分野を拡大できるが、従来の平ダイスは
その転造溝が全て同じ形状であるので、前記特殊非円形
ねじを製造することはできなかった。
状に形成してねじの先端を被締結用の孔に挿入しやすい
ようにしたものがあるが、従来の平ダイスでは転造溝間
の山の頂部が同一平面上にあるので、ねじのテーパー部
には不完全なねじ条しか形成できず、ねじを被締結用の
孔へ正確に導入できないことがあった。
じ部と非円形ねじ部を備え、セルフタッピングねじとし
て使用でき、しかも締付強度、締付破断トルクが大にし
て使用分野を拡大できるねじを容易かつ高精度に製造す
ることのできる平ダイスを提供することにある。
明に係るねじ転造用平ダイスはねじ転造用の複数の転造
溝が所定のリード角で転造面の全幅に亘って平行直線状
に形成され、転造面の上縁側から所定幅の範囲には転造
溝の深さおよび谷の角度が一定である平溝部が形成さ
れ、この平溝部に続いて転造溝の深さおよび谷の角度が
徐々に変化する変形溝部を形成したものとしてある。
ねじ転造用の複数の転造溝が所定のリード角で転造面の
全幅に亘って平行直線状に形成され、転造面の上縁側か
ら所定幅の範囲には転造溝の深さおよび谷の角度が一定
である平溝部が形成され、この平溝部に続いて転造溝の
深さおよび谷の角度が徐々に変化する変形溝部が形成さ
れ、さらに深さおよび谷の角度が一定である転造溝が形
成され、転造面の前面側に向かって下傾する前傾部を前
記変形溝部に続いて形成したものとしてある。
面の一端縁から他端縁に向かって徐々に幅が広くなる略
三角形状に形成する。
12に示す具体例に基づいて詳細に説明する。平ダイス
1は略四角柱状に形成されていて、平ダイスの転造面2
には同転造面の上縁から所定の幅の垂直部3が形成さ
れ、この垂直部3に続いて下方に向かって前面側に傾斜
する前傾部4が形成されている。
たるブランク材を導入する側(図1では左側)の端縁か
ら転造後のねじを排出する側(図1では右側)の端縁に
向かって幅が大となる略三角形状に形成されており、そ
の傾斜角度は製造しようとするねじの先端テーパー部の
傾斜と同じ角度にしてある。
材の外周にねじ条を形成するための複数の転造溝6が平
行直線状に形成されており、この転造溝は製造するねじ
のリード角と同じ傾斜角が付されている。
ける前傾部4の下方には、下方に向かってダイスの背面
側に傾斜する後傾部5とその後傾部に続く平坦部7が形
成されていて、転造後のねじの排出側(図1では右側)
における前傾部4の下方には凸部8が形成されており、
前記後傾部5と凸部8の間には移行傾斜部9が形成され
ている。
形成されていて、これらの平溝部と変形溝部の境界は転
造面2の上縁と平行となるように形成されている。これ
ら平溝部10と変形溝部11では溝間の山12は同一平
面上にあるが、転造溝の形状が異なる。
6に示すように溝の深さH1 および谷13の角度α1 が
一定となるように形成されており、この平溝部10によ
りブランク材に円形ねじ部が転造される。
7〜9に示すように溝の深さが徐々に変化し、溝の谷1
4が波形となるように形成されていて、この転造溝は谷
の最深部14aの深さH2 が、前記平溝部10における
転造溝6aの谷の深さH1 と同じで、最深部14a間の
中間に形成された深さH3 の最浅部14bに向かって徐
々に浅くなるように形成されている。
度α2 は、溝の最深部14aでは前記平溝部10の転造
溝6aの谷の角度α1 と同じであるが、最浅部14bで
は谷の角度α3 が前記平溝部10の転造溝6aの谷の角
度α1 よりも大となるように形成されており、この変形
溝部11によりブランク材に非円形ねじ部が転造され
る。
11に示すように溝の深さH4 および谷15の角度α4
が一定となるように形成されており、この前傾部4によ
りブランク材の先端部にテーパーねじ部が転造される。
では左側)には転造開始部16を形成してあり、この転
造開始部には図12に示すように転造溝6間の山12の
頂部に多数の切り込み16aを形成してあって、ねじの
製造時にブランク材が滑らないようにしてある。転造面
2における、転造後のねじを排出する側(図1では右
側)の端縁にはアールを付してあって、ねじに傷をつけ
ないようにしてある。
平ダイスの作用を図13〜18に基づいて説明する。ね
じを転造する前の素材たる丸棒材よりなるブランク材1
7は、例えば図13に示す形状のものとしてあって、こ
のブランク材17には頭部18に続いて大径部19a、
小径部19bおよび先細りのテーパー部19cが形成さ
れており、また大径部19aおよび小径部19bの間に
はこれら大径部と小径部の間をなだらかにつなぐ移行部
19dが形成されている。
あるのは、変形溝部11における溝の平均深さが平溝部
10における溝の深さに比べて小であるため、同じ径の
ブランク材にねじ条を転造すると、変形溝部により転造
されるねじ条の谷の径が平溝部により転造されるねじ条
の谷の径よりも大となってしまい、ねじの精度が低下し
てしまうからである。
る際には図14に示すように本発明に係る平ダイスを2
個使用し、一方の平ダイスを固定ダイス20、他方の平
ダイスを移動ダイス21としてこれらのダイスの各転造
開始部16間にブランク材17を挟み込む。この際、図
15に示すようにブランク材17の大径部19aおよび
小径部19bが両ダイス20、21の各垂直面3間に、
先端テーパー部19cが各後傾部5間に位置するように
セットする。
ながら移動ダイスを図中矢印A方向へ略平行移動させる
ことにより、ブランク材17が転造開始部16側からね
じ排出側の端縁20aに向かって回転しながら移動させ
られ、ブランク材17の大径部19aには平溝部10に
より、小径部19bには変形溝部11によりそれぞれね
じ条が転造される。
ねじ条を転造する前傾部4はねじの排出方向に向かって
徐々に幅が広がるように形成されているので、転造初期
にはテーパー部と前傾部とは殆ど接触しないが、ブラン
ク材の移動に伴ってテーパー部19cと前傾部との接触
面積が大となり、テーパー部19cには小径部側から先
端側に向かって徐々にねじ条が転造される。
転造面には同じ転造溝および傾斜面が形成されている
が、移動ダイス21は固定ダイス20よりも長手方向の
幅が広いものを使用する。なお、図14においては移動
ダイス21のねじ排出側の端縁にも固定ダイス20と同
様にアールを付してあるが、移動ダイスの長手方向の幅
が固定ダイスよりも充分に長ければ、移動ダイスの端縁
にアールを付さなくてもよい。
図16に示すように頭部22、無螺子部23に続いてね
じ部24が形成され、このねじ部24には円形ねじ部2
4a、非円形ねじ部24bおよび先端部のテーパーねじ
部24cが形成される。
形ねじ部24aは図17に示すようにねじ条における山
25の径、谷26の径は全域に亘ってそれぞれ一定で、
山の高さH5 が平ダイスの平溝部10における谷の深さ
H1 と同じであり、断面の投影形状は真円を呈し、また
山の頂角は全域に亘って平ダイスの谷の角度α1 と同じ
に形成される。
非円形ねじ部24bは、ねじ条における谷27の径は全
域に亘って前記円形ねじ部24aにおける谷26の径と
同じであるが、山28の径がねじ条に沿って変化するよ
うに形成される。
は、図18に示すように平ダイスの変形溝部11におけ
る転造溝6bの最深部14aにより山の高さH6 が円形
ねじ部24aのねじ山25の高さH5 と同じで頂角も同
じくする最高部28aがねじ条の一巻きについて複数回
現われ、これら最高部28aの間には高さH7 の最低部
28bが形成され、例えば最高部がねじ条の一巻きにつ
いて6個現われる場合には、非円形ねじ部の断面の投影
形状は角部を丸められた正六角形を呈する。
パーねじ部24cは、山29の径および谷30の径がと
もにねじの先端に向かって小となる先細りのテーパー状
に形成されており、ねじ山の高さはねじの先端まで一定
に形成されている。
たねじは、先端部分のテーパーねじ部24cを被締結物
の素孔やバーリング孔へ入れてねじ回すことにより、非
円形ねじ部24bの山の最高部28aで素孔やバーリン
グ孔にねじ立てされ、さらにねじ回すことにより、被締
結物のすでにタッピングされているめねじ孔へ円形ねじ
部24aが螺合するので、非円形ねじ部だけの螺合と異
なり、めねじとの接触面積が大となり、締付破断トル
ク、ねじ嵌合部の強度を大ならしめることができる。
は上述した構造のものとしてあるので、次の作用、効果
を奏し得る。平ダイスの転造面は深さおよび谷の角度が
一定な転造溝が形成された平溝部と、深さおよび谷の角
度が徐々に変化する転造溝が形成された変形溝部を備え
ており、非円形ねじ部のねじ条と円形ねじ部のねじ条と
を精度良くしかも一度の加工で容易に転造することがで
きる。
り、この前傾部の転造溝によりねじ先端のテーパー部に
山の高さおよび谷の角度が一定なねじ条を先端部まで高
精度に転造することができる。
図。
線断面図。
面図。
断面図。
す平面図。
を示す正面図。
正面図。
部 19a 大径部 19b 小径部 19c テーパー部 20 固定ダイス 21 移動ダイス 22 頭部 23 無螺子部 24 ねじ部 24a 円形ねじ部 24b 非円形ねじ部 24c テーパーねじ
部 25 円形ねじ部の山 26 円形ねじ部の谷 28 非円形ねじ部の山 28a 山の最高部 28b 山の最低部 29 テーパーねじ部の山 30 テーパーねじ部
の谷
Claims (2)
- 【請求項1】ねじ転造用の複数の転造溝が所定のリード
角で転造面の全幅に亘って平行直線状に形成され、転造
面の上縁側から所定幅の範囲には転造溝の深さおよび谷
の角度が一定である平溝部が形成され、この平溝部に続
いて転造溝の深さおよび谷の角度が徐々に変化する変形
溝部が形成されてなるねじ転造用平ダイス。 - 【請求項2】ねじ転造用の複数の転造溝が所定のリード
角で転造面の全幅に亘って平行直線状に形成され、転造
面の上縁側から所定幅の範囲には転造溝の深さおよび谷
の角度が一定である平溝部が形成され、この平溝部に続
いて転造溝の深さおよび谷の角度が徐々に変化する変形
溝部が形成され、さらに深さおよび谷の角度が一定であ
る転造溝が形成され、転造面の前面側に向かって下傾す
る前傾部を前記変形溝部に続いて形成してなるねじ転造
用平ダイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20431296A JPH1029030A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | ねじ転造用平ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20431296A JPH1029030A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | ねじ転造用平ダイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1029030A true JPH1029030A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16488407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20431296A Pending JPH1029030A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | ねじ転造用平ダイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1029030A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102615226A (zh) * | 2011-01-27 | 2012-08-01 | 喜利得股份公司 | 板牙 |
KR101522281B1 (ko) * | 2014-12-02 | 2015-05-21 | 주식회사 삼영 | 볼트의 스크류 일부 변형 장치 |
CN105269271A (zh) * | 2015-11-27 | 2016-01-27 | 宁波敏达机电有限公司 | 三段式柱面螺栓的加工工艺 |
CN105344898A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-02-24 | 眉山南车紧固件科技有限公司 | 短尾铆钉一次搓丝成型方法及模具 |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP20431296A patent/JPH1029030A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP2481496A1 (de) * | 2011-01-27 | 2012-08-01 | HILTI Aktiengesellschaft | Walzbacke |
US9586255B2 (en) | 2011-01-27 | 2017-03-07 | Hilti Akitengesellschaft | Rolling die |
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CN105344898A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-02-24 | 眉山南车紧固件科技有限公司 | 短尾铆钉一次搓丝成型方法及模具 |
CN105344898B (zh) * | 2015-12-15 | 2017-02-01 | 眉山中车紧固件科技有限公司 | 短尾铆钉一次搓丝成型方法及模具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040827 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040907 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20041108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20050223 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050405 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |