JPH06173147A - 車両経編椅子張地 - Google Patents

車両経編椅子張地

Info

Publication number
JPH06173147A
JPH06173147A JP35092292A JP35092292A JPH06173147A JP H06173147 A JPH06173147 A JP H06173147A JP 35092292 A JP35092292 A JP 35092292A JP 35092292 A JP35092292 A JP 35092292A JP H06173147 A JPH06173147 A JP H06173147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
knitted fabric
knitted
net
pile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35092292A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Hori
昭彦 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawashima Textile Manufacturers Ltd
Original Assignee
Kawashima Textile Manufacturers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawashima Textile Manufacturers Ltd filed Critical Kawashima Textile Manufacturers Ltd
Priority to JP35092292A priority Critical patent/JPH06173147A/ja
Publication of JPH06173147A publication Critical patent/JPH06173147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮性に富んでいて車両内装部材との一体成
形に適し、通気性が高くドライバーに蒸れ感を与えない
車両経編椅子張地を得る。 【構成】 ネット孔の隙間19が3コース以上にわたっ
て長く続き、ネット孔19の前後左右が反対方向にラッ
ピングした地糸11・21の数ウエール間41・42・
43・44にわたるニードルループ12・22とシンカ
ーループ12・22によって編成された地編部40で囲
まれる経編ネットをベース編地20とし、パイル糸31
を地編部40の地糸11・21のニードルループ12・
22と一緒になったニードルループ32を形成してベー
ス編地20に編み込み、ネット孔19の上を越えてラッ
ピングしたパイル糸31のシンカーループ33・34に
よってパイル毛羽を形成して車両経編椅子張地30を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車両内装材に
使用される有毛経編地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両内装材には、皮革、織地、編地が使
用されている。それらの中でも編地は、伸縮性に優れて
おり、ドアトリム、サンバイザー、ヘッドレス、シート
等の車両内装部材と一体成形するのに最適とされてい
る。このように車両内装材として使用される編地は、肌
触りをよくし、それによって車内を美しく装えるように
するため、表面を起毛し毛羽立てて仕上げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】起毛して仕上げられた
編地は、起毛毛羽に編目が覆われて美しく、肌触りも滑
らかになり、温い感じを与える。然るに、そのように起
毛して仕上げられた編地は、その編目が起毛毛羽に覆わ
れる分だけ通気性が低下し、又、起毛毛羽によって全体
が分厚いものになるから、夏季には暑苦しい印象を与
え、特に長時間直接肌身が触れる座席の椅子張地に使用
する場合には、ドライバーに不快な蒸れを感じさせるこ
とにもなる。
【0004】そこで本発明は、伸縮性に富んでいて車両
内装部材との一体成形に適し、通気性が高く車両椅子張
地に使用してドライバーに蒸れ感を与えない有毛経編地
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両経編椅
子張地30は、(a) ネット孔の隙間19の左右が地
糸11・21のニードルループ12・22に挟まれて3
コース以上にわたって長く続き、ネット孔19の左右の
ニードルループ12・22の地糸11・21がネット孔
19から離れる方向にラッピングしてウエール間41・
42・43・44を地糸のシンカーループ12・22で
連結した地編部40をネット孔19の左右に編成した経
編ネットをベース編地20とし、(b) パイル糸31
が、地編部40の地糸11・21のニードルループ12
・22と一緒になったニードルループ32を形成してベ
ース編地20に編み込まれ、ネット孔19の上を越えて
ラッピングしたシンカーループ33・34を形成してお
り、(c) パイル糸31のシンカーループ33・34
が、地糸11・21のシンカーループ13・23の長さ
よりも長く、編地30の表面に浮き出たパイル毛羽を構
成していることを特徴とするものである。
【0006】そのようにネット孔の隙間19の左右がニ
ードルループ12・22に挟まれ、そのネット孔19の
左右のニードルループ12・22の地糸11・21がネ
ット孔19から離れる方向にラッピングしてウエール間
41・42・43・44を地糸のシンカーループで連結
した地編部40をネット孔19の左右に形成したベース
編地20を編成するには、2ウエール毎に左右何れか一
方の片側で隣り合う地糸11・21を互いに反対方向に
向けて1ウエール飛び越えるようにラッピングさせ、そ
の左右に交叉する地糸11・21のシンカーループ12
・22によってネット孔の隙間19の前後が閉じられる
ようにするとよい。
【0007】パイル毛羽によってベース編地20の編目
(12・12・22・23)が覆い隠されて肌触りのよ
い車両経編椅子張地30を得るには、パイル糸31のシ
ンカーループ33・34を3ウエール以上にわたってベ
ース編地20から浮き上がらせ、そのシンカーループ3
3・34を起毛して毛羽立てるとよい。
【0008】図は、バックガイドバーとミドルガイドバ
ーとフロントガイドバーとの3枚のガイドバーを用いて
編成された車両経編椅子張地30を図示し、バックガイ
ドバーとミドルガイドバーには地糸11・21が、フロ
ントガイドにはパイル糸31が、それぞれ2本すなわち
2ウエール分(41・42)の糸を通し、それに続く2
ウエール分(43・44)には糸を通さずに開けておく
ハーフセットにして引き込まれいる。尚、パイル糸31
については製図の都合上、ハーフセットとなる2ウエー
ル分の2本のパイル糸の中の1本を図示し、他の1本の
パイル糸は省略している。
【0009】バックガイドバーは(3−2)・(1−
0)・(2−3)・(1−0)・(2−3)・(4−
5)・(3−2)・(4−5)の順に各コース毎にラッ
ピングし、ミドルガイドバーはバックガイドバーとは反
対方向に(2−3)・(4−5)・(3−2)・(4−
5)・(3−2)・(1−0)・(2−3)・(1−
0)の順にラッピングして(図1)、バックガイドバー
の地糸11のニードルループ12とミドルガイドバーの
地糸21のニードルループ22によって左右が3コース
にわたって挟まれたネット孔19を形成し、そのネット
孔の隙間19をバックガイドバーの地糸11のシンカー
ループ13とミドルガイドバーの地糸21のシンカール
ープ23とが交叉して閉じ、4ウエール41・42・4
3・44のニードルループ12・22が左右に交叉する
シンカーループ13・23に連結された地編部40をネ
ット孔19の前後左右に形成している(図2)。
【0010】フロントガイドバーは(4−5)・(10
−11)・(7−6)・(10−11)・(7−6)・
(1−0)・(4−5)・(1−0)の順に各コース毎
にラッピングして(図1)、地糸11・21と一緒にニ
ードルループ32を形成してパイル糸31をベース編地
20に編み込み、ネット孔の隙間19の上を3ウエール
にわたって越えるシンカーループ33と5ウエールにわ
たって越えるシンカーループ34とを形成して表面に浮
き出ており(図3)、それらのシンカーループ33・3
4は掻き起こされて毛羽立っている。
【0011】地糸11・12にはヒーターセットの仮撚
加工糸を用いると編地の伸縮性がアップして効果的であ
る。又、図示する実施例のベース編地20の編組織は、
8コースを1レピートとしているが、その1レピートを
12コースや16コースと長くしてネット孔の隙間19
を長くすると編地30の通気性がアップして効果的であ
る。しかし、ネット孔の隙間19が余り長くなると、使
用時にネット孔が広がってパイル毛羽の下にネット孔1
9が透視されるようになり、編地全体30がネット状に
なり車両内装材としては使用し得なくなる。かかる不都
合を回避するには、ネット孔の隙間19の長さLを15
mm以下、好ましくは3〜5mm程度でネット孔19の
左右の地編部40の幅Wの5倍以下になるようにする
か、又は、ネット孔の隙間19が続くコース数(図示す
る実施例では3コース)を、そのネット孔19を囲む地
編部40のウエール数(図示する実施例では41と42
と43と44の合計4ウエール)の5倍以下、好ましく
は2倍以下になるようベース編地20の編組織を設計す
るとよい。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る車両経編椅子張地30で
は、ベース編地20が3コース以上にわたってネット孔
の隙間19が連続した経編ネットであり、パイル糸31
のシンカーループ33・34が地糸11・21のシンカ
ーループ12・22よりも長いので、伸縮性と通気性に
富み、車両の座席に使用して蒸れ感を与えることがな
い。因に、実施例に係る車両経編椅子張地30の通気度
を測定してみると193cc/cm2 /secとなって
おり、又、地糸をガイドバーに総づめにして編成される
非ネット編地をベース編地(20)にした場合の通気度
を測定してみると33cc/cm2 /secとなってい
たので、本発明によって車両経編椅子張地30の通気性
が従来品の5倍以上に改善されたことになる。
【0013】又、本発明に係る車両経編椅子張地30で
は、地糸11・21がネット孔から左右に離れる方向に
二手(11・21)に分かれてラッピングし、ネット孔
の隙間19の前後は反対方向にラッピングして交叉する
地糸11・21のシンカーループ13・23に閉じられ
ており、それらの地糸11・21はネット孔の隙間19
の前後左右に交叉するシンカーループ13・23によっ
てウエール間が連結された地編部40を形成しており、
而も、パイル糸31のシンカーループ33・34がネッ
ト孔の隙間19を閉じるようにネット孔の上を越えてラ
ッピングしているので、ベース編地20がネット状にな
っているとしても極端に伸びることはなく、特に、地糸
11・21が二手(11・21)に分かれて反対方向に
ラッピングしているので引っ張った後の弾性回復力に優
れ、椅子張地としての形状安定性に優れたものとなる。
【0014】かくして本発明によると、伸縮性と通気性
に優れ、車両内装部材と一体成形し易く、椅子張地に使
用して蒸れ感を与えず、表面が毛羽立っていて感触のよ
い車両内装材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両経編椅子張地の編組織図であ
る。
【図2】本発明に係る車両経編椅子張地のベース編地の
拡大表面図である。
【図3】本発明に係る車両経編椅子張地の拡大表面図で
ある。
【符号の説明】
11 地糸 12 ニードルループ 13 シンカーループ 19 ネット孔の隙間 20 ベース編地 21 地糸 22 ニードルループ 23 シンカーループ 30 車両経編椅子張地 31 パイル糸 32 ニードルループ 33 シンカーループ 34 シンカーループ 40 地編部 41 ウエール 42 ウエール 43 ウエール 44 ウエール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ネット孔の隙間19の左右が地糸
    11・21のニードルループ12・22に挟まれて3コ
    ース以上にわたって長く続き、ネット孔19の左右のニ
    ードルループ12・22の地糸11・21がネット孔1
    9から離れる方向にラッピングしてウエール間41・4
    2・43・44を地糸のシンカーループ12・22で連
    結した地編部40をネット孔19の左右に編成した経編
    ネットをベース編地20とし、(b) パイル糸31
    が、地編部40の地糸11・21のニードルループ12
    ・22と一緒になったニードルループ32を形成してベ
    ース編地20に編み込まれ、ネット孔19の上を越えて
    ラッピングしたシンカーループ33・34を形成してお
    り、(c) パイル糸31のシンカーループ33・34
    が、地糸11・21のシンカーループ13・23の長さ
    よりも長く、編地30の表面に浮き出たパイル毛羽を構
    成していることを特徴とする車両経編椅子張地。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載のベース編地20の
    2ウエール毎に左右何れか片側で隣り合う地糸11・2
    1が、互いに反対方向に1ウエール飛び越えてラッピン
    グしており、ネット孔の隙間19の前後が、左右に交叉
    する地糸11・21のシンカーループ12・22によっ
    て閉じられており、パイル糸31のシンカーループ33
    ・34が、3ウエール以上にわたってベース編地20か
    ら浮き出たパイル毛羽を構成していることを特徴とする
    前掲請求項1に記載の車両経編椅子張地。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載のパイル糸31のシ
    ンカーループ33・34が、起毛されて毛羽立ったパイ
    ル毛羽を構成しており、ベース編地20のネット孔の隙
    間19が、毛羽立ったパイル糸のシンカーループ33・
    34のパイル毛羽に覆われていることを特徴とする前掲
    請求項1に記載の車両経編椅子張地。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の車両経編椅子張地
    30が、バックガイドバーとミドルガイドバーとフロン
    トガイドバーとの3枚のガイドバーを用い、バックガイ
    ドバーとミドルガイドバーには地糸11・21を、フロ
    ントガイドにはパイル糸31を、それぞれ2ウエール分
    の2本の糸を引き込む毎にそれに続く2ウエール分には
    糸を通さずに2本開けとするハーフセットにして引き込
    み、バックガイドバーを(1−0)・(2−3)の順に
    数コースにわたって繰り返しラッピングさせた後(4−
    5)・(3−2)の順に数コースにわたって繰り返しラ
    ッピングさせ、ミドルガイドバーをバックガイドバーと
    は反対方向に(4−5)・(3−2)の順に数コースに
    わたって繰り返しラッピングさせた後(1−0)・(2
    −3)の順に数コースにわたって繰り返しラッピングさ
    せ、フロントガイドバーを(10−11)・(7−6)
    の順に数コースにわたって繰り返しラッピングさせ後
    (1−0)・(4−5)の順に数コースにわたって繰り
    返しラッピングさせて編成されたものであることを特徴
    とする前掲請求項1に記載の車両経編椅子張地。
JP35092292A 1992-12-04 1992-12-04 車両経編椅子張地 Pending JPH06173147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35092292A JPH06173147A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 車両経編椅子張地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35092292A JPH06173147A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 車両経編椅子張地

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06173147A true JPH06173147A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18413822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35092292A Pending JPH06173147A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 車両経編椅子張地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06173147A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005220464A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Honda Motor Co Ltd 通気性編物製造法
WO2006038465A1 (ja) * 2004-10-06 2006-04-13 Seiren Co., Ltd. 立体構造経編地
WO2012090460A1 (ja) * 2010-12-29 2012-07-05 セーレン株式会社 経編地及びその製造方法
JP2012207352A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Seiren Co Ltd トリコット編地

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005220464A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Honda Motor Co Ltd 通気性編物製造法
WO2006038465A1 (ja) * 2004-10-06 2006-04-13 Seiren Co., Ltd. 立体構造経編地
WO2012090460A1 (ja) * 2010-12-29 2012-07-05 セーレン株式会社 経編地及びその製造方法
JP2012140724A (ja) * 2010-12-29 2012-07-26 Seiren Co Ltd 経編地及びその製造方法
US9382649B2 (en) 2010-12-29 2016-07-05 Seiren Co., Ltd. Warp knitted fabric and method of manufacturing same
JP2012207352A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Seiren Co Ltd トリコット編地

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3928179B2 (ja) 弾性経編布帛
US6199410B1 (en) Double face warp knit fabric with two-side effect
US20030106346A1 (en) Double knitted fabric
US2286171A (en) Slip cover for furniture
JPH06173147A (ja) 車両経編椅子張地
JP4947521B2 (ja) 身体支持用弾性経編地
JP2009052149A5 (ja)
JP2003003355A (ja) ループ長が相違する立体経編地の製編方法及び立体経編地
JP2004107800A (ja) 立体横編物
JP3097132U (ja) 帯状サポータ
JPH08269803A (ja) ワンピースパンティストッキングおよびその製造方法
JP2006176908A (ja) 弾性経編布帛
JPH0566003U (ja) 夏期用ストッキング
JP3103840U (ja) 伸縮自在な浴用タオル
JPS6229506Y2 (ja)
JP2003138403A (ja) ショーツ又はガードル
JP2010075402A (ja) 高通気性枕
JP4609641B2 (ja) 弾性経編布帛
JPS5837982Y2 (ja) 伸縮経編地
JPH0545006U (ja) ストツキング
JP3051585U (ja) タオルキャップ
JPH08218257A (ja) 伸縮性トリコット両面起毛布
JPH1181109A (ja) 伸縮性スウェード
JP2004339623A (ja) 身体に密着する衣料
JPS6011042Y2 (ja) パンテイストツキング