JPH06172825A - 高炉操業方法 - Google Patents
高炉操業方法Info
- Publication number
- JPH06172825A JPH06172825A JP32706392A JP32706392A JPH06172825A JP H06172825 A JPH06172825 A JP H06172825A JP 32706392 A JP32706392 A JP 32706392A JP 32706392 A JP32706392 A JP 32706392A JP H06172825 A JPH06172825 A JP H06172825A
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- JP
- Japan
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- tuyere
- temp
- iron
- blast furnace
- furnace
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化鉄を含有する粉体を送風羽口から吹き込
み、羽口前燃焼温度の低下を防止する高炉操業方法を提
供する。 【構成】 酸化鉄を含有する粉体を羽口から吹き込む高
炉操業において送風温度、送風湿分、酸素富化率、微粉
炭吹き込み量などの操業手段を用いて羽口前燃焼温度を
一定の管理値幅に保つことを特徴とする高炉操業方法。
み、羽口前燃焼温度の低下を防止する高炉操業方法を提
供する。 【構成】 酸化鉄を含有する粉体を羽口から吹き込む高
炉操業において送風温度、送風湿分、酸素富化率、微粉
炭吹き込み量などの操業手段を用いて羽口前燃焼温度を
一定の管理値幅に保つことを特徴とする高炉操業方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は酸化鉄を含有する粉体を
吹き込む高炉操業において、炉下部、羽口前の温度レベ
ルの低下を防止して、安定的且つ効率的な操業を達成す
る操業方法に関する。
吹き込む高炉操業において、炉下部、羽口前の温度レベ
ルの低下を防止して、安定的且つ効率的な操業を達成す
る操業方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】微粉炭とともに酸化鉄又は還元鉄を送風
羽口から高炉に吹き込み、銑中Ｓｉを低下させる操業方
法が例えば特公昭５８−５６７２１号公報に提供されて
いる。安定的且つ効率的な高炉の操業状態を達成するた
めには、炉下部特に羽口前の温度レベルを確保し、溶解
能力、銑滓流動性を確保するとともに、直接還元反応熱
の補償を行うことが重要である。しかし、このような熱
補償を考慮せずに高炉の重要な熱レベル指標の一つであ
る銑中Ｓｉを低下させる操業を指向すると、短期的には
良好な操業を維持できる場合もあるが、熱的な余裕が徐
々になくなり、炉熱レベルの低下を招き、いわゆる冷え
込みといった大事故にもつながる可能性を有する。
羽口から高炉に吹き込み、銑中Ｓｉを低下させる操業方
法が例えば特公昭５８−５６７２１号公報に提供されて
いる。安定的且つ効率的な高炉の操業状態を達成するた
めには、炉下部特に羽口前の温度レベルを確保し、溶解
能力、銑滓流動性を確保するとともに、直接還元反応熱
の補償を行うことが重要である。しかし、このような熱
補償を考慮せずに高炉の重要な熱レベル指標の一つであ
る銑中Ｓｉを低下させる操業を指向すると、短期的には
良好な操業を維持できる場合もあるが、熱的な余裕が徐
々になくなり、炉熱レベルの低下を招き、いわゆる冷え
込みといった大事故にもつながる可能性を有する。
【０００３】一方、酸化鉄を含有する粉体（以下、含鉄
粉）を吹き込まない従来の操業においては、羽口前燃焼
温度は一定の管理値幅で管理されているが、含鉄粉を吹
き込む場合の管理は行われておらず、その結果としてＳ
ｉの低下に見られるように炉熱レベルの低下を許容する
操業が行われてきており、数々の炉況不調を招いてき
た。
粉）を吹き込まない従来の操業においては、羽口前燃焼
温度は一定の管理値幅で管理されているが、含鉄粉を吹
き込む場合の管理は行われておらず、その結果としてＳ
ｉの低下に見られるように炉熱レベルの低下を許容する
操業が行われてきており、数々の炉況不調を招いてき
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は羽口前の温度
レベルを低下させることなく羽口から含鉄粉を高炉に吹
き込む操業方法を提供するものである。
レベルを低下させることなく羽口から含鉄粉を高炉に吹
き込む操業方法を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は酸化鉄を含有す
る粉体を羽口から吹き込む高炉操業において、送風温
度、送風湿分、酸素富化率、微粉炭吹き込み量などの調
整可能な操業手段を用いて羽口前燃焼温度を一定の管理
値幅に保つことを特徴とする高炉操業方法である。更に
酸化鉄含有粉体中の鉄分の還元率及び／又は粉体の吹き
込み量の調整・変更を行い、羽口前燃焼温度を一定の管
理値幅に保つことができる。
る粉体を羽口から吹き込む高炉操業において、送風温
度、送風湿分、酸素富化率、微粉炭吹き込み量などの調
整可能な操業手段を用いて羽口前燃焼温度を一定の管理
値幅に保つことを特徴とする高炉操業方法である。更に
酸化鉄含有粉体中の鉄分の還元率及び／又は粉体の吹き
込み量の調整・変更を行い、羽口前燃焼温度を一定の管
理値幅に保つことができる。
【０００６】以下本発明を詳述する。本発明は含鉄粉を
吹き込む高炉操業における羽口前燃焼温度の管理の重要
性に着目して、含鉄粉の吹き込み時に低下する羽口前燃
焼温度を、送風温度、送風湿分、酸素富化率、微粉炭吹
き込み量などの操業制御手段を用いて一定の管理値幅に
保つものである。本発明でいう含鉄粉とは粉鉱石、鉄鋼
ダスト、鉄スケール粉などを指し、またこれらを一定レ
ベルまで還元したものも含む。また含鉄粉中の鉄分の還
元率とは、含鉄粉中に含まれる酸化鉄もしくは金属鉄の
状態にある鉄原子の還元の程度を表わし、金属鉄状態が
還元率１００％、三価の状態が０％となることを意味し
ている。
吹き込む高炉操業における羽口前燃焼温度の管理の重要
性に着目して、含鉄粉の吹き込み時に低下する羽口前燃
焼温度を、送風温度、送風湿分、酸素富化率、微粉炭吹
き込み量などの操業制御手段を用いて一定の管理値幅に
保つものである。本発明でいう含鉄粉とは粉鉱石、鉄鋼
ダスト、鉄スケール粉などを指し、またこれらを一定レ
ベルまで還元したものも含む。また含鉄粉中の鉄分の還
元率とは、含鉄粉中に含まれる酸化鉄もしくは金属鉄の
状態にある鉄原子の還元の程度を表わし、金属鉄状態が
還元率１００％、三価の状態が０％となることを意味し
ている。
【０００７】送風温度の上昇、送風湿分の低下、酸素富
化率の増加、微粉炭吹き込み量の減少は羽口前燃焼温度
の上昇に有効であり、含鉄粉の吹き込みに伴う温度低下
の補償が可能である。このうち、送風温度の上昇、送風
湿分の低下は、燃料比の低減にも有効な制御手段であ
る。酸素富化率の増加は、燃料比への寄与は少ないが、
生産性の上昇が可能な制御手段である。微粉炭吹き込み
量の減少時は燃料比、生産性はやや低下する。
化率の増加、微粉炭吹き込み量の減少は羽口前燃焼温度
の上昇に有効であり、含鉄粉の吹き込みに伴う温度低下
の補償が可能である。このうち、送風温度の上昇、送風
湿分の低下は、燃料比の低減にも有効な制御手段であ
る。酸素富化率の増加は、燃料比への寄与は少ないが、
生産性の上昇が可能な制御手段である。微粉炭吹き込み
量の減少時は燃料比、生産性はやや低下する。
【０００８】含鉄粉中の鉄分の還元率の上昇は、羽口前
燃焼温度の上昇に有効であり、含鉄粉の吹き込みに伴う
温度低下を抑制できる。状況によっては、含鉄粉の吹き
込み量そのものを低下させて、基準とする羽口前燃焼温
度レベルを確保することも有効である。以上の手段のう
ちどれを採用するか、どう組み合わせるかは、設備制約
やコスト等を検討して決定すればよい。更に、それらの
操業手段の設備的もしくは経済的制約を考慮して、それ
ら手段によらずに羽口前燃焼温度を維持する手段とし
て、含鉄粉中の鉄分の還元率を高めたものの使用、もし
くはその量を調整する操業も有効である。
燃焼温度の上昇に有効であり、含鉄粉の吹き込みに伴う
温度低下を抑制できる。状況によっては、含鉄粉の吹き
込み量そのものを低下させて、基準とする羽口前燃焼温
度レベルを確保することも有効である。以上の手段のう
ちどれを採用するか、どう組み合わせるかは、設備制約
やコスト等を検討して決定すればよい。更に、それらの
操業手段の設備的もしくは経済的制約を考慮して、それ
ら手段によらずに羽口前燃焼温度を維持する手段とし
て、含鉄粉中の鉄分の還元率を高めたものの使用、もし
くはその量を調整する操業も有効である。
【０００９】
【実施例】本発明例を比較例とともに表１に示す。羽口
前２０００℃以上を管理温度とした。
前２０００℃以上を管理温度とした。
【００１０】
【表１】
【００１１】ケース１及び２は酸素富化の操業手段によ
って含鉄粉２００kg/tを添加した例を示し、ケース２は
その還元率を６０％にアップした。ケース３は酸素富化
を行わず、且つ羽口からの微粉炭微粉炭吹込み量を零に
した。この他に、還元率２５〜９０％の含鉄粉を２０〜
２００kg/t吹き込む操業において、送風温度を１０５〜
１２４℃上昇させるか、送風湿分を１４〜１８ｇ／Ｎｍ
3 低下させることにより、羽口前の温度は１００℃上昇
した。本発明例によると、羽口前の温度レベルを低下さ
せることなくいずれも高い出銑比を得た。
って含鉄粉２００kg/tを添加した例を示し、ケース２は
その還元率を６０％にアップした。ケース３は酸素富化
を行わず、且つ羽口からの微粉炭微粉炭吹込み量を零に
した。この他に、還元率２５〜９０％の含鉄粉を２０〜
２００kg/t吹き込む操業において、送風温度を１０５〜
１２４℃上昇させるか、送風湿分を１４〜１８ｇ／Ｎｍ
3 低下させることにより、羽口前の温度は１００℃上昇
した。本発明例によると、羽口前の温度レベルを低下さ
せることなくいずれも高い出銑比を得た。
【００１２】
【発明の効果】本発明により、高炉下部、羽口前の温度
レベルを低下させることなく含鉄粉の高炉吹き込みが可
能となるため、安定的且つ効率的な高炉操業が達成でき
その効果は大きい。
レベルを低下させることなく含鉄粉の高炉吹き込みが可
能となるため、安定的且つ効率的な高炉操業が達成でき
その効果は大きい。
Claims (2)
- 【請求項１】 酸化鉄を含有する粉体を羽口から吹き込
む高炉操業において、調整可能な操業手段を用いて羽口
前燃焼温度を一定の管理値幅に保つことを特徴とする高
炉操業方法。 - 【請求項２】 酸化鉄含有粉体中の鉄分の還元率及び／
又は粉体の吹き込み量の調整を行い、羽口前燃焼温度を
一定の管理値幅に保つことを特徴とする請求項１記載の
高炉操業方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32706392A JPH06172825A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 高炉操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32706392A JPH06172825A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 高炉操業方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06172825A true JPH06172825A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18194889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32706392A Pending JPH06172825A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 高炉操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06172825A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100376513B1 (ko) * | 1999-06-25 | 2003-03-17 | 주식회사 포스코 | 용융로의 로열관리방법 |
| KR20030028101A (ko) * | 2001-09-27 | 2003-04-08 | 주식회사 포스코 | 고로설비에 있어서 미분탄 취입량에 따른 수분 제어 방법 |
| CN115584371A (zh) * | 2022-10-26 | 2023-01-10 | 河钢股份有限公司唐山分公司 | 高炉炉温闭环控制系统的设计方法及应用 |
| WO2024048214A1 (ja) * | 2022-08-31 | 2024-03-07 | Ｊｆｅスチール株式会社 | プロセスの制御方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法及びプロセスの制御装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02232310A (ja) * | 1989-03-06 | 1990-09-14 | Nippon Steel Corp | 高炉操業法 |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP32706392A patent/JPH06172825A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02232310A (ja) * | 1989-03-06 | 1990-09-14 | Nippon Steel Corp | 高炉操業法 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100376513B1 (ko) * | 1999-06-25 | 2003-03-17 | 주식회사 포스코 | 용융로의 로열관리방법 |
| KR20030028101A (ko) * | 2001-09-27 | 2003-04-08 | 주식회사 포스코 | 고로설비에 있어서 미분탄 취입량에 따른 수분 제어 방법 |
| WO2024048214A1 (ja) * | 2022-08-31 | 2024-03-07 | Ｊｆｅスチール株式会社 | プロセスの制御方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法及びプロセスの制御装置 |
| CN115584371A (zh) * | 2022-10-26 | 2023-01-10 | 河钢股份有限公司唐山分公司 | 高炉炉温闭环控制系统的设计方法及应用 |
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