JPH0617193B2 - 糸条の切替巻取機 - Google Patents

糸条の切替巻取機

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JPH0617193B2
JPH0617193B2 JP13839985A JP13839985A JPH0617193B2 JP H0617193 B2 JPH0617193 B2 JP H0617193B2 JP 13839985 A JP13839985 A JP 13839985A JP 13839985 A JP13839985 A JP 13839985A JP H0617193 B2 JPH0617193 B2 JP H0617193B2
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inverter
winding
bobbin
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bobbin holder
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譲 三宅
隆美 杉岡
大西  進
俊幸 上野
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Teijin Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は糸条の切替巻取機に関する。より詳しくは本発
明は、ボビンを装着したボビンホルダをインバータを介
して複数台の駆動モータにより直接駆動し、一方のボビ
ンホルダ上のボビンに巻取られる糸条が所定量になる
と、他方のボビンホルダ上のボビンに糸条の巻取りを切
替えるようにした切替巻取機に関する。
〔従来の技術〕
従来の切替巻取機においては、複数本のボビンホルダ各
々にインバータ装置を接続し、巻取り糸条の張力また
は、パッケージの周速が所定の値になるように制御する
方法がとられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来技術においては、次のような問題点がある。
複数台のボビンホルダを駆動するモータ各々にイン
バータ装置が必要となり、設置スペースが大きく、コス
トが高い。すなわち、第5図および第6図に示すよう
に、インバータ装置(容量はCとする)が2台必要であ
る。
また、瞬時停電発生時に電源を補償するためには、
複数台のインバータ装置各々に、コンデンサが必要であ
りコンデンサの設置スペースが大きく、コストが高い。
すなわち、第6図に示すように、電流Cを補償するため
に、両インバータ装置でコンデンサが2台必要である。
ボビンホルダを停止する際に、インバータ装置を介
して駆動モータ回生制動する場合には、インバータ装置
各々に回生用抵抗が必要となり、設置スペースが大き
く、コストが高い。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明においては、複数台の駆動モータが複数本のボビ
ンボルダに連結しており、該駆動モータがコンバータ部
およびインバータ部からなるインバータ装置に接続され
ている糸条の切替巻取機において、前記インバータ装置
のインバータ部は前記複数本の駆動モータに対応し並列
に接続された複数のインバータ部から構成されており、
コンバータ部は前記複数のインバータ部に共通して1つ
設けられており、該コンバータ部の容量は、少なくと
も、1本のボビンホルダの定常巻取状態での最大負荷と
他の1本のボビンホルダの定常巻取状態での巻始め時の
負荷の和に等しく設定されている糸条の切替巻取機によ
り、上述の問題を解決する。
また、本発明においては、瞬時停電補償機能または回生
制動機能を具備させるときには、補償用コンデンサまた
は、回生用抵抗を複数のインバータ部に対し共通に接続
する。
〔作 用〕
インバータ装置を介在させて複数本のボビンホルダをモ
ータで駆動するようにした切替巻取機において、各ボビ
ンホルダに接続されたインバータ装置の稼動時間とその
負荷の状態に着目することにより、従来の両インバータ
装置の主回路を複数台につき共通とすることで、インバ
ータ装置の容量が従来の2台のインバータ装置の容量の
和の約2/3程度とすることができ、また、瞬時停電補
償用コンデンサおよび回生制動用抵抗の容量、設置スペ
ースが、従来の1/2程度とでき、コストの安い電源が
提供される。
〔実施例〕
以下、実施例を参照して本発明を詳細に説明する。第7
図は本発明に係る周速制御方式のターレット型自動切替
巻取機の正面図であり、機枠12にターレットテーブル
13が回動可能に支承されており、該ターレットテーブ
ル13上には2本のボビンホルダ11aおよび11bが
回転可能に支承されている。該ボビンホルダ11a、1
1bはそれぞれ駆動モータ8a、8b(第1図、第2図
参照)に連結されており、所定の速度で回転される。
トラバース装置14は糸条17を左右に綾振るトラバー
スガイド(図示せず)を具備している。コンタクトロー
ラ用フレーム15には、ボビンホルダ11a、11b上
に装着されたボビンまたは該ボビン上に形成されたパッ
ケージ18に接触され、該パッケージ18の周速を測定
するコンタクトローラ16が回転可能に支承されてい
る。トラバース装置14およびコンタクトローラ用フレ
ーム15はターレットテーブル13に対して昇降可能で
ある。
従来の自動切替巻取機においては、第5図に示すよう
に、それぞれコバータ部3a、3bおよびインターバ部
7a、7bからなるインバータ装置が、各駆動モータ8
a、8bに接続されている。なお、リレー1a、1bは
電源投入用であり、フューズ2bに直列に接続されてい
る。リレー4a、4bはリレー1a、1bの投入後数秒
後に接点が閉じられ、リレー4a、4b投入直後のラッ
シュ電流を抵抗5a、5bにより防止するようにしてい
る。
従来の自動切替巻取機においては、各駆動モータに対し
てそれぞれインバータ装置を設置しており、設置スペー
スが大きく、両インバータ装置の容量はそれぞれ定常巻
取状態の最大負荷に耐えるように設定されており、設備
費が高価である。
更に、第6図に示すように、従来の自動切替巻取機にお
いては、駆動モータ8a、8bを制御するときに発生す
る回生エネルギーを消費しようとすると、回生エネルギ
ーの発生を検出してスイッチングするトランジスタ10
a、10bおよび回生抵抗9a、9bを各インバータ装
置に設置する必要があり、設置スペースが大きく、設備
費が高価である。
また、瞬時停電が発生したときに数秒間補償し、更に駆
動モータの起動時もしくはその他の過負荷時に補償する
コンデンサ6a、6bも各インバータ装置に設置する必
要があり、設置スペースが大きく、設備費が高価であ
る。
スピンドル駆動型の切替巻取機における負荷特性は第3
図に示すようになっている。一方のボビンホルダ11a
に連結された駆動モータ8aに着目すると、駆動モータ
の起動時にIの起動電流が短時間流れ、その後、定常
巻取状態となる。この際に、ボビンホルダ11aに装着
されたボビン上に形成されたパッケージ18は小さく、
従って、巻始め時の電流Iは小さな値となっている。
ボビンホルダ11aに装着されたボビン上のパッケージ
18が巻太るに連れて、駆動モータ8aの駆動電流は曲
線Aにそって増加し、パッケージ18が所定の巻径の巻
量に達したときには最大の駆動電流Iとなる。
この状態に達すると、他方の駆動モータ8bを駆動し、
ボビンホルダ11bが所定の速度に昇速されると糸条の
巻取りをボビンホルダ11aからボビンホルダ11bに
切替え、糸条17の巻取りを継続する。駆動モータ8b
は駆動モータ8aの負荷特性Aと同様な負荷特性Bを示
す。
従来の切替巻取機では各駆動モータ8a、8bにそれぞ
れインバータ装置を接続しており、各インバータ装置は
各駆動モータ8a、8bの駆動電流を個別に賄える容量
(第3図でC)としている。1台のインバータ装置の容
量は小さいが、切替巻取機全体で見ると、2台のインバ
ータ装置があるので、2Cの容量が必要である。
本発明者は、一方のボビンホルダ11aが完巻状態にな
り、駆動モータ8aの負荷電流Iが最大となった場合
に、他方の巻取機8bは巻始め状態であり負荷電流I
が最小であるという切替巻取機に特有な特性に着目し、
両駆動モータ8aおよび8bを総合的に賄える容量とす
ることにより、切替巻取機のインバータ装置の容量Dを
従来の2Cよりも大幅に小さくすることを可能とし、設
備費を低減できることを見出した。併せて、両駆動モー
タ8a、8bに共通して使用可能な部品を共通とするこ
とにより切替巻取機の設置スペースを低減できることを
見出した。
本発明においては、第1図に示すように、インバータ装
置のインバータ部7a、7bは各駆動モータ8a、8b
に対応して設置しているが、一方、インバータ装置のコ
ンバータ部(直流部)3は両駆動モータ8a、8bに共
通に1台設置している。
コンバータ部3の容量は、ボビンホルダ11aまたは1
1bの何れかの定常巻取状態における最大負荷Iと他
方のボビンホルダ11bまたは11aの定常巻取状態で
の巻取開始時の負荷Iの和I+Iを賄える大きさ
D(葹4C/3)に設定している。
なお、インバータ装置はトランジスタ、サイリスタをイ
ンバータ部に用いたもの等公知のものが利用できる。
また、瞬時停電補償用コンデンサ6および回生制動用抵
抗9は複数のインバータ部7a、7bに共通して設置し
ている。
第1図において、リレー1が閉じた状態でモータ8aで
駆動されるボビンホルダ11aに巻き取られるパッケー
ジ18にコンタクトローラ16が圧接され、その回転数
を検出し、該コンタクトローラ16の回転数が予め設定
した所定の値になるようにコントローラ(図示せず)に
よりPI制御が行なわれる。
すなわち、インバータ装置のコンバータ部3で交流を直
流に交換し、制御回路(図示せず)によりインバータ部
7aが制御され所定の周波数の交流に交換されてモータ
8aが第3図の線Aに沿って駆動される。
パッケージ18が所定の巻量になると、モータ8bが始
動され、インバータ部7bが制御される。ボビンホルダ
11bが所定の回転数に達するとターレットテーブル1
3が回動され、公知の切替え方法によって糸17はボビ
ンホルダ11a上のパッケージ18からボビンホルダ1
1b上のボビンに切替えられる。
次にボビンホルダ11aを駆動するモータ8aの回転数
が所定の勾配で減速されてモータ8aにブレーキが掛け
られる。モータ8a減速時に、モータ8aから、バック
パワーが働きインバータ装置のコンバータ部(直流部)
3に作用する。このバックパワーを検出器(図示せず)
で検出して、トランジスタ10をスイッチングして抵抗
9でエネルギを消費してインバータ装置が、トリップま
たは破損することを防止している。
モータ8bを制御するときも同様に抵抗9でエネルギが
消費される。
もし、パッケージ18を巻取り中に瞬時停電が発生する
と、コンデンサ6に蓄えられていた電気が徐々に放電さ
れモータ8aの運転が続行される。次に電源が復電する
と突入電流が発生してトランジスタが破損することを防
止するために電流が徐々に流れ込むように抵抗5を設け
ている。
また、瞬時停電発生時は、前記と同様、コンデンサまた
は蓄電器(図示せず)によりインバータ装置の制御回
路、速度制御回路リレー1等がバックアップされてい
る。
〔発明の効果〕 本発明では、インバータ装置の直流部すなわちコン
バータ部を共通としているため、コンバータ部の容量
は、IとIの和の容量でよく従来装置の2/3程度
とでき、スペースが小さくでき、またコストも低減でき
る。
切替巻取機では2台のモータが重複して減速される
ことがないため、満巻パッケージを減速するときにエネ
ルギを消費する抵抗の容量は、1台分の容量で済み、従
来の1/2のスペースとできコストも低減できる。ま
た、一方のモータの制動時の回生エネルギを他方のモー
タで吸収できるため、更に抵抗の容量を小さくできると
いうメリットがある(パッケージを減速するときに発生
するエネルギを消費するための抵抗の設置スペースとし
て、従来、モータを駆動するインバータ装置の1〜1.
5倍のスペースが必要であるが、本発明によれば、パネ
ルの設置スペースが小さくできる。) 瞬時停電用コンデンサは、例えば0.06秒間完全
に電圧がドロップすることを防止する必要があり、イン
バータ装置の1〜1.5倍のスペースが必要となる。本
発明ではコンデンサの大きさも、コンバータ部の容量を
小さくできることに比例して小さくすることが可能であ
り、従来の2/3程度の容量、コストで済む。
本実施例では、完巻時と空ボビン時の両方を補償するよ
うにしたが、ターレットは、巻取時間2〜3時間の内の
1分程度であるため、完巻側のみを補償してもよい。こ
の場合は従来の1/2の容量、コストで済むことにな
る。
本実施例では、ボビンホルダを2本もつ自動切替巻取機
の2台のインバータ装置のコンバータ部、放電抵抗、瞬
時停電補償用コンデンサを共通としたが、更に、数台の
巻取機の電源を共通にし、コンバータ部、放電抵抗、瞬
時停電補償用コンデンサを共通して、各々の切替時期を
ずらせば、更に容量、コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の糸条切替巻取機のインバータ装置の
回路図、第2図は、本発明に回生制動機能および瞬時停
電補償機能を組込んだインバータ装置の回路図、第3図
は、ターレット型自動切替巻取機においてボビンホルダ
をモータで運転した場合の電流値を表わした線図、第4
図は、ターレット型自動切替巻取機においてボビンホル
ダを駆動するモータで回生制動した場合の回生エネルギ
を表わした線図、第5図は、従来方式のインバータ装置
の回路図、第6図は、従来方式において回生制動機能お
よび瞬時停電補償機能を組込んだインバータ装置の回路
図、第7図は本発明のターレット型自動切替巻取機の正
面図である。 1……リレー、2……フューズ、 3……コンバータ部、4……リレー、 5……抵抗、6……コンデンサ、 7a、7b……インバータ部、 8a、8b……モータ、9……抵抗、 10……トランジスタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台の駆動モータが複数本のボビンホル
    ダに連結しており、該駆動モータがコンバータ部および
    インバータ部からなるインバータ装置に接続されている
    糸条の切替巻取機において、前記インバータ装置のイン
    バータ部は前記複数本の駆動モータに対応し並列に接続
    された複数のインバータ部から構成されており、コンバ
    ータ部は前記複数のインバータ部に共通して1つ設けら
    れており、該コンバータ部の容量は、少なくとも、1本
    のボビンホルダの定常巻取状態での最大負荷と他の1本
    のボビンホルダの定常巻取状態での巻始め時の負荷の和
    に等しく設定されていることを特徴とする糸条の切替巻
    取機。
  2. 【請求項2】前記複数のインバータ部に共通して瞬時停
    電補償用コンデンサが接続されている特許請求の範囲第
    1項記載の糸条の切替巻取機。
  3. 【請求項3】前記複数のインバータ部に共通して回生用
    抵抗が接続されている特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の糸条の切替巻取機。
JP13839985A 1985-05-17 1985-06-24 糸条の切替巻取機 Expired - Lifetime JPH0617193B2 (ja)

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US06/864,434 US4715548A (en) 1985-05-17 1986-05-16 Spindle drive type yarn winding apparatus
EP86106695A EP0202624B1 (en) 1985-05-17 1986-05-16 Spindle drive type yarn winding apparatus
KR1019860003844A KR940000238B1 (ko) 1985-05-17 1986-05-17 스핀들 구동형 사조 권취기 및 그의 속도제어방법

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