JPWO2018029830A1 - インバータ装置、異常検出方法及び異常検出プログラム - Google Patents

インバータ装置、異常検出方法及び異常検出プログラム Download PDF

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Abstract

交流電源(20)からの交流を直流に変換するコンバータ部(11)と、コンバータ部(11)からの直流を交流に変換してモータ(30)に交流電流を出力するインバータ部(12)と、インバータ部(12)が備えるスイッチング素子のオンオフを制御するインバータ制御部(13)と、ロールツーロール装置(50)の異常を検出して異常信号を出力する異常検出部(14)とを備え、異常検出部(14)は、巻径(r)に対するモータトルク(T)の比であるトルク巻径比を推定するトルク巻径比推定部(143)と、予め測定されたトルク巻径比基準値と推定したトルク巻径比とを比較する比較部(145)とを備える。

Description

本発明は、ロールツーロール装置の巻取又は巻出軸を回転させるモータを制御するインバータ装置、異常検出方法及び異常検出プログラムに関する。
製紙工場又は伸線機に適用されるロールツーロール装置は、モータによって巻取又は巻出軸が回転することでウェブを巻き取り又は巻き出している。このようなモータに接続されるインバータ装置は、電圧と周波数とを調整することで、ロールツーロール装置の巻取又は巻出軸のモータ回転速度を制御し、ライン速度が制御される。
ロールツーロール装置において、ウェブ破断又は機械的故障に代表される異常発生を検出するためには、従来、張力センサ又はライン速度検出装置といった検出装置が必要であった。しかしながら、このような検出装置を設置すると、装置の大型化及びコスト増を招く。
従来技術の一例である特許文献1には、正常時の巻取径相当に対する張力を記憶しておき、これと測定結果とを比較して異常判定を行う糸条巻取機の巻取制御監視装置が開示されている。
特開2003−285972号公報
しかしながら、上記の従来技術では、運転パターンにおける巻取時間と張力との関係を基準としている。そのため、運転パターンの変化に対応することができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、運転パターンによらずに異常検出可能なインバータ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、交流電源に接続され、ロールツーロール装置の巻取又は巻出軸に接続されたモータを制御するインバータ装置であって、交流電源からの交流を直流に変換するコンバータ部と、コンバータ部からの直流を交流に変換してモータに交流電流を出力するインバータ部と、ロールツーロール装置の異常を検出して異常信号を出力する異常検出部とを備える。異常検出部は、巻径に対するモータトルクの比であるトルク巻径比を推定するトルク巻径比推定部と、トルク巻径比基準値とトルク巻径比とを比較する比較部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るインバータ装置は、運転パターンによらずに異常検出可能という効果を奏する。
実施の形態1に係るインバータ装置と周辺装置の一構成例を示す図 図1に示す異常検出部の一構成例を示すブロック図 図2に示す異常検出部とは異なる形態の異常検出部の一構成例を示すブロック図 巻径rを横軸とし、モータトルクTを縦軸とした、正常稼働時におけるトルク巻径比を表すトルク巻径直線を示す図 巻径rを横軸とし、モータトルクTを縦軸とした、異常発生時におけるトルク巻径比を表すトルク巻径直線を示す図 実施の形態1に係る異常検出方法を示すフローチャート 実施の形態2に係るインバータ装置が備える異常検出部の一構成例を示すブロック図 図7に示す異常検出部とは異なる形態の異常検出部の一構成例を示すブロック図 時間tを横軸とし、ウェブ張力Fを縦軸とした、正常稼働時におけるウェブ張力の時間変化を表す張力線を示す図 時間tを横軸とし、ウェブ張力Fを縦軸とした、異常発生時におけるウェブ張力の時間変化を表す張力線を示す図 実施の形態2に係る異常検出方法を示すフローチャート 実施の形態1,2に係るインバータ装置が備える異常判定部を実現するハードウエアの一般的な一構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係るインバータ装置、異常検出方法及び異常検出プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るインバータ装置と周辺装置の一構成例を示す図である。図1に示すインバータ装置10は、コンバータ部11と、インバータ部12と、インバータ制御部13と、異常検出部14とを備え、コンバータ部11は交流電源20に接続され、インバータ部12はモータ30に接続されている。
コンバータ部11は、交流電源20からの交流を直流に変換する。インバータ部12は、コンバータ部11からの直流を交流に変換してモータ30に交流電流を出力する。インバータ制御部13は、インバータ部12が備える図示しないスイッチング素子のオンオフを制御する。異常検出部14は、異常検出プログラムを記憶しており、巻径演算を行い、ロールツーロール装置50の異常を検出する。そして、異常検出部14は、異常信号を、上位コントローラをはじめとする外部に出力する。
モータ30は、減速機40に接続され、減速機40は巻取又は巻出軸54に接続されている。なお、減速機40は必要に応じて設けられていればよく、必須の構成ではない。
ロールツーロール装置50は、ダンサロール51と、ダンサロール51の両側に配されたガイドロール52,53と、巻取又は巻出軸54と、ウェブ55とを有する。巻取又は巻出軸54は、減速機40に接続され、モータ30によって回転することでウェブ55を巻き取り又は巻き出す。
図2は、図1に示す異常検出部14の一構成例を示すブロック図である。図2に示す異常検出部14は、巻径演算部140と、パラメータ記憶部141と、モータトルク演算部142と、トルク巻径比推定部143と、正常時トルク巻径比記憶部144と、比較部145とを備える。
図2に示す巻径演算部140は、巻取又は巻出軸54の現在の半径である巻径rを演算する。ここで、巻径演算部140は、ライン速度に基づく実ライン速度演算方式によって巻径rの演算を行う。
実ライン速度演算方式では、ライン速度v[mm/min]及びモータ回転速度wfb[r/min]を用いて、巻取又は巻出軸54の半径である巻径r[mm]を下記の式(1)により算出する。なお、下記の式(1)において、zはギア比である。
Figure 2018029830
ライン速度vは、インバータ制御部13が出力するライン速度指令又は図示しないライン速度検出器の検出速度を用いる。ライン速度指令を用いる場合には、ライン速度検出器は不要である。図示しないライン速度検出器は、インバータ装置10に設けられる。
モータ回転速度wfbは、図示しないエンコーダで検出したモータ回転速度又はインバータ制御部13からの速度推定値を用いる。図示しないエンコーダは、モータ30に設けられている。
ギア比zは、装置構成、特に減速機40によって決定される固定値であるため、予め設定されてパラメータ記憶部141に記憶されている。
図3は、図2に示す異常検出部14とは異なる形態の異常検出部14aの一構成例を示すブロック図である。図3に示す異常検出部14aは、巻径演算部140に代えて巻径演算部140aを備え、パラメータ記憶部141に代えてパラメータ記憶部141aを備える点が異なる。図3に示す巻径演算部140aは、材料厚みの積算に基づく厚み演算方式によって巻径rの演算を行う。
厚み演算方式では、巻き取り又は巻き出したウェブ55の材料厚みd[mm]を用いて、巻取又は巻出軸54の半径である巻径r[mm]を下記の式(2)により算出する。なお、下記の式(2)において、r1[mm]は巻取又は巻出軸54の初期半径、すなわち巻き取り又は巻き出し前の巻取又は巻出軸54の半径である初期巻径であり、Nはロール回転数であり、zはギア比である。
Figure 2018029830
材料厚みdは、ウェブ55の材料によって決定される既知の固定値であり、予めパラメータ記憶部141aに記憶されている。
初期巻径r1は、装置構成、特に巻取又は巻出軸54によって決定される既知の固定値であるため、予めパラメータ記憶部141aに記憶されている。
ロール回転数Nは、巻取又は巻出軸54に付された、図示しないエンコーダから出力される。
なお、ギア比zは、図2と同様に、予め設定されてパラメータ記憶部141aに記憶されている。
図2,3を参照して説明したように、実ライン速度演算方式又は厚み演算方式によって算出された巻径r[m]、モータ30のモータトルクT[N・m]、ギア比zにより、ウェブ張力Fは下記の式(3)によって表される。
Figure 2018029830
上記の式(3)より、ウェブ張力Fを一定として制御すると、ギア比zは固定値であるため、モータトルクTと巻径rの関係は一意に決定される。
モータトルク演算部142は、モータ30の出力電流と、パラメータ記憶部141aに記憶されたモータ定数とを座標変換して算出された励磁電流及びトルク分電流を用いて推定したモータトルクTを出力する。モータ30の出力電流は、インバータ部12の出力側に設けられた、図示しない電流検出器から出力される。
トルク巻径比推定部143は、モータトルクTと、上記の式(1)又は式(2)によって推定した巻径rとを用いて、巻径rに対するモータトルクTの比である推定トルク巻径比を推定する。
正常時トルク巻径比記憶部144は、リファレンスとして、予め測定した正常稼働時のモータトルクTと巻径rとの関係である正常時トルク巻径比を記憶している。正常時トルク巻径比は、異常判定の基準値となるので、トルク巻径比基準値とも記載される。
比較部145は、推定トルク巻径比と正常時トルク巻径比とを比較する。比較部145は、正常時トルク巻径比と推定トルク巻径比との比較結果と異常判定設定値に基づいて異常であると判断すると異常信号を出力する。具体的には、正常時トルク巻径比と推定トルク巻径比とが、記憶している異常判定設定値以上にかい離すると、異常信号を出力する。この異常信号は外部に、代表的には上位コントローラに出力され、ユーザは異常発生を把握する。なお、異常判定設定値は、予め設定されて比較部145に記憶されている。
図4は、巻径rを横軸とし、モータトルクTを縦軸とした、正常稼働時におけるトルク巻径比を表すトルク巻径直線を示す図である。図4において、予め記憶された正常時の計測値直線は実線で表され、現在の推定値直線は破線で表されており、両者はかい離していない。そのため、図4においては、正常稼働時であると判定され、異常信号が出力されない。
図5は、巻径rを横軸とし、モータトルクTを縦軸とした、異常発生時におけるトルク巻径比を表すトルク巻径直線を示す図である。図5において、予め記憶された正常時の計測値直線は実線で表され、現在の推定値直線は破線で表されており、両者はかい離している。そのため、図5においては、異常発生時であると判定され、異常信号が出力される。
なお、本実施の形態1には上記説明した異常検出方法も含まれる。図6は、本実施の形態1に係る異常検出方法を示すフローチャートである。本実施の形態1に係る異常検出方法は、インバータ装置10によって制御されるモータ30又は減速機40に接続された巻取又は巻出軸54を備えるロールツーロール装置50の異常検出方法であって、巻取又は巻出軸54の巻径rを演算し(S11)、モータ30のモータトルクTを演算し(S12)、巻径rに対するモータトルクTの比であるトルク巻径比を推定し(S13)、予め測定された正常稼働時におけるトルク巻径比と、推定したトルク巻径比とを比較する(S14)。そして、異常である場合、すなわち、両者のかい離が異常判定設定値以上である場合には、異常信号を出力する(S15)。ここで、巻取又は巻出軸54の巻径rの演算は、上記の実ライン速度演算方式又は厚み演算方式によって行われる。また、この異常検出方法をコンピュータに実行させる異常検出プログラムも本発明に含まれる。
以上説明したように、異常検出部を備える本実施の形態1に係るインバータ装置は、モータトルク及び巻径のみで異常検出が可能であるため、運転パターンに依存しない異常検出が可能である。そのため、運転パターンに依存する従来技術では必要であった、初期値についての調整作業が不要である。
また、本実施の形態1によれば、ロールツーロール装置が、ダンサロールの張力をインバータ装置からの指令としてエアシリンダーを制御する場合には、ウェブの材料によらない異常検出が可能である。
本実施の形態においては、巻径演算部140及びモータトルク演算部142はインバータ装置に備えられているため、インバータ装置単体で異常検出が可能であるという効果を奏する。ただし、本発明はこれに限定されず、巻径及びモータトルクは、外部の上位コントローラで演算された値が用いられてもよい。演算された値が用いられる場合であっても、運転パターンによらずに異常検出が可能となる効果は得られる。
実施の形態2.
実施の形態1ではトルク巻径比の比較を行ったが、張力指令値と張力推定値との比較によっても異常検出が可能である。本実施の形態2では、張力指令値と張力推定値との比較によって異常検出を行うインバータ装置について説明する。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態2に係るインバータ装置は、図1に示す構成において異常検出部14を異常検出部14bに置き換えたのみであるため、図示を省略する。
図7は、本実施の形態2に係るインバータ装置が備える異常検出部の一構成例を示すブロック図である。図7に示す異常検出部14bは、巻径演算部140と、パラメータ記憶部141と、モータトルク演算部142と、張力演算部146と、比較部である張力比較部147とを備える。なお、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付している。
張力演算部146は、巻径rとモータトルクTが入力されて上記の式(3)により演算された張力推定値を出力する。張力比較部147は、張力演算部146が出力する張力推定値と、インバータ制御部13が出力する張力指令値とを常時比較し、張力推定値と張力指令値とが、記憶している異常判定設定値以上にかい離すると、異常信号を出力する。
図8は、図7に示す異常検出部14bとは異なる形態の異常検出部14cの一構成例を示すブロック図である。図8に示す異常検出部14cは、巻径演算部140aと、パラメータ記憶部141aと、モータトルク演算部142と、張力演算部146と、張力比較部147とを備える。図8に示す構成についてはすべて既出であるため、上記の説明を援用する。
図9は、時間tを横軸とし、ウェブ張力Fを縦軸とした、正常稼働時におけるウェブ張力の時間変化を表す張力線を示す図である。図9において、張力指令値は実線で表され、張力推定値は破線で表されており、両者はかい離していない。そのため、図9においては、正常稼働時であると判定され、異常信号が出力されない。
図10は、時間tを横軸とし、ウェブ張力Fを縦軸とした、異常発生時におけるウェブ張力の時間変化を表す張力線を示す図である。図10において、張力指令値は実線で表され、張力推定値は破線で表されており、両者はかい離している。そのため、図10においては、異常発生時であると判定され、異常信号が出力される。
なお、本実施の形態2には異常検出方法も含まれる。図11は、本実施の形態2に係る異常検出方法を示すフローチャートである。本実施の形態2に係る異常検出方法は、インバータ装置10によって制御されるモータ30又は減速機40に接続された巻取又は巻出軸54を備えるロールツーロール装置50の異常検出方法であって、巻取又は巻出軸54の巻径rを演算し(S21)、モータ30のモータトルクTを演算し(S22)、巻径r及びモータトルクTからウェブ張力Fを推定し(S23)、張力指令値と推定した張力推定値とを比較する(S24)。そして、異常である場合、すなわち、両者のかい離が異常判定設定値以上である場合には、異常信号を出力する(S25)。ここで、巻取又は巻出軸54の巻径rの演算は、上記の実ライン速度演算方式又は厚み演算方式によって行われる。また、この異常検出方法をコンピュータに実行させる異常検出プログラムも本発明に含まれる。
本実施の形態2にて説明したように、張力指令値と張力推定値との比較によっても運転パターン及びウェブ材料に依存することなく異常検出が可能である。
なお、上記説明した本実施の形態において、異常判定部14,14a,14b,14cは、少なくともプロセッサと、メモリと、受信器と、送信器とを備え、各装置の動作はソフトウエアにより実現することができる。図12は、実施の形態1,2に係るインバータ装置が備える異常判定部を実現するハードウエアの一般的な一構成例を示す図である。図12に示す装置は、プロセッサ201、記憶回路202、受信器203及び送信器204を備え、プロセッサ201は受信した信号及びパラメータを用いてソフトウエアによる演算及び制御を行い、記憶回路202は受信したデータ又はプロセッサ201が演算及び制御を行うに際して必要なデータ及びソフトウエアの記憶を行う。受信器203は、異常判定部に入力される信号又は情報を受信するインターフェースである。送信器204は、異常判定部から出力される信号又は情報を送信するインターフェースである。なお、プロセッサ201、記憶回路202、受信器203及び送信器204は、各々複数設けられていてもよい。
実施の形態1,2にて説明したインバータ装置は、単体で張力の異常検出が可能である。そのため、ロールツーロール装置の小型化が可能である。また、ロールツーロール装置の製造コストを低減することも可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 インバータ装置、11 コンバータ部、12 インバータ部、13 インバータ制御部、14,14a,14b,14c 異常検出部、20 交流電源、30 モータ、40 減速機、50 ロールツーロール装置、51 ダンサロール、52,53 ガイドロール、54 巻取又は巻出軸、55 ウェブ、140,140a 巻径演算部、141,141a パラメータ記憶部、142 モータトルク演算部、143 トルク巻径比推定部、144 正常時トルク巻径比記憶部、145 比較部、146 張力演算部、147 張力比較部、201 プロセッサ、202 記憶回路、203 受信器、204 送信器。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、交流電源に接続され、ロールツーロール装置の巻取又は巻出軸に接続されたモータを制御するインバータ装置であって、交流電源からの交流を直流に変換するコンバータ部と、コンバータ部からの直流を交流に変換してモータに交流電流を出力するインバータ部と、ロールツーロール装置の異常を検出して異常信号を出力する異常検出部とを備える。異常検出部は、巻径に対するモータトルクの比であるトルク巻径比を推定してトルク巻径比推定値を生成するトルク巻径比推定部と、予め測定した正常稼働時のモータトルクと正常稼働時の巻径との関係であるトルク巻径比基準値を記憶する正常時トルク巻径比記憶部と、トルク巻径比基準値とトルク巻径比推定値とを比較する比較部とを備えることを特徴とする。

Claims (11)

  1. 交流電源に接続され、ロールツーロール装置の巻取又は巻出軸に接続されたモータを制御するインバータ装置であって、
    前記交流電源からの交流を直流に変換するコンバータ部と、
    前記コンバータ部からの直流を交流に変換して前記モータに交流電流を出力するインバータ部と、
    前記ロールツーロール装置の異常を検出して異常信号を出力する異常検出部とを備え、
    前記異常検出部は、
    巻径に対するモータトルクの比であるトルク巻径比を推定するトルク巻径比推定部と、
    トルク巻径比基準値と前記トルク巻径比とを比較する比較部とを備えることを特徴とするインバータ装置。
  2. 交流電源に接続され、ロールツーロール装置の巻取又は巻出軸に接続されたモータを制御するインバータ装置であって、
    前記交流電源からの交流を直流に変換するコンバータ部と、
    前記コンバータ部からの直流を交流に変換して前記モータに交流電流を出力するインバータ部と、
    前記ロールツーロール装置の異常を検出して異常信号を出力する異常検出部とを備え、
    前記異常検出部は、
    巻径及びモータトルクから張力推定値を推定して出力する張力演算部と、
    前記張力推定値と前記張力指令値とを比較する比較部とを備えることを特徴とするインバータ装置。
  3. 前記巻径を演算して出力する巻径演算部と、
    前記モータトルクを演算して出力するモータトルク演算部とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインバータ装置。
  4. 前記巻径演算部は、前記ロールツーロール装置のライン速度と、前記モータのモータ回転速度と、前記ロールツーロール装置のギア比とを用いて、実ライン速度演算方式によって前記巻径を演算することを特徴とする請求項3に記載のインバータ装置。
  5. 前記巻径演算部は、前記ロールツーロール装置のウェブの材料厚みと、前記巻取又は巻出軸の初期半径と、前記巻取又は巻出軸のロール回転数と、前記ロールツーロール装置のギア比とを用いて、厚み演算方式によって前記巻径を演算することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のインバータ装置。
  6. 前記比較部は、比較結果と異常判定設定値に基づいて異常であると判断すると、異常信号を出力することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインバータ装置。
  7. インバータ装置によって制御されるモータに接続された巻取又は巻出軸を備えるロールツーロール装置の異常検出方法であって、
    前記巻取又は巻出軸の巻径を演算するステップと、
    前記モータのモータトルクを演算するステップと、
    前記巻径に対する前記モータトルクの比であるトルク巻径比を推定するステップと、
    トルク巻径比基準値と前記トルク巻径比とを比較するステップとを含むことを特徴とする異常検出方法。
  8. インバータ装置によって制御されるモータに接続された巻取又は巻出軸を備えるロールツーロール装置の異常検出方法であって、
    前記巻取又は巻出軸の巻径を演算するステップと、
    前記モータのモータトルクを演算するステップと、
    前記巻径及び前記モータトルクから前記ロールツーロール装置のウェブの張力を推定するステップと、
    張力指令値と推定した前記張力とを比較するステップとを含むことを特徴とする異常検出方法。
  9. 前記巻径の演算が、前記ロールツーロール装置のライン速度と、前記モータのモータ回転速度と、前記ロールツーロール装置のギア比とを用いて、実ライン速度演算方式によって行われることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の異常検出方法。
  10. 前記巻径の演算が、前記ロールツーロール装置のウェブの材料厚みと、前記巻取又は巻出軸の初期半径と、前記巻取又は巻出軸のロール回転数と、前記ロールツーロール装置のギア比とを用いて、厚み演算方式によって行われることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の異常検出方法。
  11. 請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の異常検出方法をコンピュータに実行させることを特徴とする異常検出プログラム。
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