JPH06171828A - 糸の巻取方法及び装置 - Google Patents

糸の巻取方法及び装置

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JPH06171828A
JPH06171828A JP5181118A JP18111893A JPH06171828A JP H06171828 A JPH06171828 A JP H06171828A JP 5181118 A JP5181118 A JP 5181118A JP 18111893 A JP18111893 A JP 18111893A JP H06171828 A JPH06171828 A JP H06171828A
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JP
Japan
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speed
bobbin
contact roller
peg
contact
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JP5181118A
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Werner Klee
クリー ベルナー
Thomas Gisel
ギゼル トーマス
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Maschinenfabrik Rieter AG
Original Assignee
Maschinenfabrik Rieter AG
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/40Arrangements for rotating packages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2513/00Dynamic entities; Timing aspects
    • B65H2513/10Speed
    • B65H2513/11Speed angular
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は糸の巻取方法及び装置に関し、摩擦
ローラによって空ボビンに巻取を開始した再の摩擦によ
る糸の損傷を防止することを目的とする。 【構成】 接触ローラ19とボビンケース11との間に隙間
Sを設けてボビン巻取機によって巻取開始する際に、接
触ローラ19に対するボビンケース11上のボビンパッケー
ジの接触によって惹起される速度VTH の乱れを利用して
ボビンケース11を担持するペグ9の速度制御のためのコ
ントローラを即座に切替る。接触のときの時刻t1、接触
ローラ19の速度の変化方向及び大きさを使用して移行の
巻取行程でのペグ駆動部の速度傾斜の修正が行われる。
接触ローラ19とボビンパッケージ13との表面速度の相違
によるデチューニングもまたペグ速度を制御するための
パッケージ形成の間の適当な時点において使用すること
が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボビンケースを第1
の駆動モータによって駆動されるペグ上に配置し、第2
の駆動モータによって駆動される接触ローラの周囲はボ
ビンケースの表面から離間しており、ボビンケース上に
巻き取られる糸によって形成されるパッケージの表面と
の接触はボビンケースと接触ローラとの間の隙間を充填
した後に起こり、この接触後に予め規定された巻き取り
速度を維持するためのペグの速度を制御するための手段
が作動される糸の巻取方法に関するものである。この発
明は、また、糸の巻取装置がその上に糸を巻き取るため
のボビンケースを備え、該ボビンケースは第1駆動モー
タによって駆動されるペグを配置し、ボビンケースの表
面は接触ローラの表面から巻取工程の開始時に距離を有
しており、接触ローラは巻取装置の延長アームにおいて
前記ペグに対して摺動自在に保持され、かつ巻取工程の
開始においてペグの速度を制御するランプ発生器と、巻
取工程の間にペグの速度を制御するためのコントローラ
とを有した糸の巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】欧州特許第0200234 号明細書に開示され
るボビン巻取機械では、ボビンケースと接触ローラとの
間でのコップ形成の開始時に第1層に対する損傷を防止
するための隙間が設けられる。この隙間は徐々に埋めら
れ、ボビンパッケージの表面が接触ローラと接触するに
至り、その速度は糸の巻取条件に応じて設定される。ボ
ビンの速度は、所定の傾斜に応じて、隙間の充填の間に
徐々に減少され、ボビンの表面での周速度はほぼ一定に
維持される。巻き取るべき糸の型及び特性に応じて速度
の演算減少値からのずれが出て、隙間が充填された後の
ボビン表面の接触時に、速度は相互に接触する表面で異
なって来ることがある。ボビン表面と接触ローラ(垂直
キャリッジに取り付けられている)の表面との接触に起
因して、垂直キャリッジは、徐々に形成されるボビンに
よって持ち上げられる。その移動の際にキャリッジはマ
イクロスイッチを起動し、制御装置が駆動され、これに
よりボビン速度は予め定めた速度に適合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】キャリッジの上昇によ
りマイクロスイッチが起動されるまでにある時間が経過
される。この時間の経過中に、ボビンの表面にある糸は
摩擦を受ける。かかる摩擦は、ボビン表面と接触ローラ
もしくは回転速度計測ローラとがその速度が同期してい
ないことに起因するものである。そのような摩擦により
糸の損傷が惹起せしめられる。
【0004】この発明の目的はボビン表面と接触ローラ
との間で異なった表面速度を取得するのを可能とし、ボ
ビンの速度を修正する自動的コントローラとリンクする
ことができる、ボビンへの糸の巻取方法及び装置を提供
することにある。この発明の別の目的は接触ローラとボ
ビン表面との間の隙間を充填する際にボビンの速度曲線
の傾斜を変化させ、先行するプロセスを基に次ぎの巻取
プロセスを行なわしめることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による、ボビン
ケースを第1の駆動モータによって駆動されるペグ上に
配置し、第2の駆動モータによって駆動される接触ロー
ラの周囲はボビンケースの表面から離間しており、ボビ
ンケース上に巻き取られる糸によって形成されるパッケ
ージの表面との接触はボビンケースと接触ローラとの間
の隙間を充填した後に起こり、この接触後に予め規定さ
れた巻き取り速度を維持するためのペグの速度を制御す
るための手段が作動される方法は、確認可能な作動パラ
メータの変化は接触ローラとボビン表面との接触によっ
て取得され、これはペグの速度を制御する手段を作動す
るのに使用されることを特徴とする。
【0006】接触ローラ速度もしくはペグ速度もしくは
ボビン表面上の接触ローラの圧力もしくは回動モーメン
トの変化もしくは接触ローラもしくはペグの駆動のため
の動力消費は、作動パラメータとして使用されると共
に、ペグの速度を制御するための手段を作動するため使
用できる。ペグ速度の傾斜(曲線)修正は、作動パラメ
ータの変化の方向及び時間の取得に基づいて次の巻取工
程において行なうことができる。
【0007】傾斜の修正は各ボビンの更新後になすこと
ができる。パッケージ形成の際の作動パラメータの変化
が取得され、ペグの速度の修正を惹起することができ
る。糸の巻取装置がその上に糸を巻き取るためのボビン
ケースを備え、該ボビンケースは第1駆動モータによっ
て駆動されるペグを配置し、ボビンケースの表面は接触
ローラの表面から巻取工程の開始時に距離を有してお
り、接触ローラは巻取装置の延長アームにおいて前記ペ
グに対して摺動自在に保持され、かつ巻取工程の開始に
おいてペグの速度を制御するランプ発生器と、巻取工程
の間にペグの速度を制御するためのコントローラとを有
したものにおいて、ボビン表面に対する接触ローラの接
触に引き続く作動パラメータの変化を取得する第1の手
段と、第1の手段によって駆動され、ボビン速度の制御
を行なう第2の手段とを具備する。
【0008】
【作用】この発明の装置によれば、ボビン上に形成され
る接触ローラの持ち上がりを計測するためのマイクロス
イッチを省略することが可能であり、それは制御の開始
が計測可能な作動因子による相互接触後のボビン表面と
接触ローラ表面との異なった速度によって起こるからで
ある。作動因子のデチューニングはこの実施例ではボビ
ンの速度の制御を開始するのに使用することができる。
接触ローラとの接触後のペグの速度はボビンの速度を制
御するための作動因子として使用することができる。こ
れとは別に又はこれに加えてボビン表面での接触ローラ
の加圧力もしくは接触ローラもしくはペグの駆動モータ
のトルクモーメントもしくは消費トルクを計測し、所定
のスレッショルドに達したときのボビンペグ駆動部の自
動コントローラを作動することができる。
【0009】異なった表面速度の必要性は公知のボビン
巻取機より実質的に早期に決定することができる。それ
は、接触ローラとこれを担持する延長アームが少しでも
持ち上がる前にキャリッジを持ち上げるためには、特定
加圧力が接触ローラ上にボビンから働かなければならな
いからである。更に、同期的駆動モータによって駆動さ
れる接触ローラによって正及び負の双方の方向でのごく
僅かの速度変化でも容易に決定することができ、スイッ
チの起動と比較して、スイッチパスをカバーする必要が
ない。ボビンでの接触ローラの加圧力の同時的計測によ
り、ボビンもしくは接触ローラの速度制御を所定の最小
値が達成されたときのみ開始させることができる。
【0010】以下この発明を接触ローラの速度のデチュ
ーニングを基礎とする実施例についてより詳細に説明す
る。
【0011】
【実施例】図1において、符号1は合成繊維用等の高速
型のボビン巻取機を示している。説明の簡略を図るため
に1本の繊維のみ図示されている。実際上は巻取機の各
ペグに相互に近接して8本のボビンを取り付けすること
ができる。巻取機1の配置は公知技術そのものであり、
例えば、欧州特許第0200234 号等に記載されているもの
と同様である。
【0012】従って、図面にはこの発明の説明に必要と
なるものだけが示されている。符号3は巻取機1のケー
シングである。回転部材5は軸線7の回りを揺動可能で
あり、この回転部材5はその両端でペグ9を担持してお
り、各ペグ9にボビンケース11が取り付けられてい
る。下側ペグ9上には満ボビン13のパッケージ10が
示されている。上側ボビンケース11ではごく小量の糸
が巻かれてるだけであり、糸そのものは図1には図示さ
れていない。上から来る糸は前後に案内を受け、トラバ
ース装置17を経由してボビンケース11に達する。図
1及び2では巻取プロセスの開始にあたってギャップ
“S”が接触ローラ19とボビンケース11との間に存
在している。このギャップSはある程度の量の糸が巻き
付けられた後に埋められ、いつのまにか消失される。ギ
ャップ“S”の大きさは予め定められており、接触ロー
ラ19の速度、換言すれば巻取機の巻取速度及び巻き取
るべき糸の密度、(titre) 等の特性に依存する。
【0013】接触ローラ19及びトラバース装置17
は、案内手段23に沿って垂直方向に変位可能な延長ア
ーム21上に保持される。力計測手段20、例えば、力
計測ベアリングもしくは力計測セルを接触ローラ19と
延長アーム21との間に配置することができ、この計測
手段によってボビンパッケージ上の接触ローラの加圧力
を計測し、この計測値は自動制御装置9(コントロー
ラ)を起動するのに使用される。加圧力の計測装置は公
知であり、例えば、EP-A-0371912号に開示されている。
【0014】ボビンへの糸の巻取の初期において接触ロ
ーラ19との接触を外すことにより、“削り取り効果(m
illingeffect) ”及び接触ローラ19とボビンケース1
1との摩擦がなく、ボビンケース11に巻き取られる糸
15の外層が損傷を受けることはなくなる。隙間“S”
が埋められるまでの時間は前もって計算される速度傾
斜、即ち、速度曲線によって決定され、ここにその速度
曲線は、ボビンパッケージ13の径の増加の際に、ギャ
ップ“S”が充填されパッケージと接触ローラとの両者
間が相互接触したとき表面速度の演算値が一致するよう
に、減少される。しかしながら、糸15の密度(titre)
等のパラメータが変化することからこれは理論上のこと
だけである。
【0015】欧州特許第0200234 号の原理に従って、隙
間“S”が充填されると、ボビンパッケージ13の表面
は接触ローラ19と接触するに至り、延長アーム21と
協働するマイクロスイッチ(図示しない)が自動コント
ローラをスイッチオンするまで接触ローラ19を延長ア
ーム21と共に上昇せしめる。自動コントローラはペグ
9の速度をローラ19の周速が所定のセット値に等しく
なるように制御する。マイクロスイッチの作動に至るま
でボビンは制御ユニットによって規定されるVDOの速
度で速度傾斜(図3)に従って回転するのを継続する。
接触ローラ19の速度VTWは急速に降下し、ボビンパ
ッケージの表面に速度VDOと一時的に適合する。即
ち、接触ローラ19の駆動は非同期的モータによって実
施されるからである。しかしながら、このモータの速度
は所望の巻取速度VTWとは等しくない。ボビン9の駆
動の制御がマイクロスイッチによって充分な効果を発揮
したときのみボビン13の速度は修正され、制御ローラ
の基準速度VTWに制御される。
【0016】図4においては、接触ローラ19とパッケ
ージ(単数もしくは複数)10との加圧力は接触ローラ
19の特定の大きさの“デチューニング(detuning)”が
起こる接触後に或るレベルに迅速に到達するか、又は加
圧力は力計測手段20によって決定され、かつ接触ロー
ラもしくはペグのコントローラ31が所定の最低レベル
に達した後にスイッチオンされる、と仮定している。速
度曲線、即ちボビン13の傾斜が図3の例のように従来
技術と同一の粗さを持っていても、接触ローラ19の速
度は極めて短い時間に減少される。
【0017】この発明によれば、“デチューニング”、
即ち、接触ローラ19の速度変化はパッケージ表面の接
触ローラ19との接触後に自動コントローラによって行
なわれ、ペグ9の駆動制御が起動される。このようにし
て、ペグ9の速度減少は設定傾斜に応じて継続するので
はなく、“デチューニング”後にもしくは所定時間経過
後に即座に中断され、ペグ9の速度VDOは即座に増加
される。かくして、二つの接触表面が異なった速度を持
つ時間フレームを著しく減少することができる。その結
果として、接触ローラとボビンパッケージの表面間に制
御されないモーメントが生ずることがない。
【0018】デチューニングの時間T1及びその方向、
即ちボビン速度は接触ローラ速度に関して過大もしくは
過小であると、これは機械の制御ユニットによって即座
に把握される。欠陥の大きさも把握される。必要な場合
は、これらの二つの値は“旧”速度傾斜のための先に計
算されたパラメータと組み合せて使用され、次ぎのパッ
ケージ形成のための新規傾斜を決定することができる。
欠陥の遅延時間t1を可能な限り遅延させるような傾斜
を与えることが目的である。
【0019】デチューニングによる速度傾斜の変化に関
する自動制御技術及びソフトウエアに関する工程につい
ては図6の想定される“回路”によって説明する。この
回路は巻取機の制御ユニットのソフトウエアの実行によ
って達成される機能的な回路である。始動時に、接触ロ
ーラ19のためのセットポイント装置25は巻取速度V
TW及び修正係数のためのセット値を受け取り、EP-A-1
82389 に開示されたように接線方向力の制御を行なわし
める。非同期モータが接触ローラ駆動モータ37として
使用されているので、接触信号(周波数F回転)は接触
セット値からずれる。しかしながら、周波数(F回転)
の絶対高さは監視装置27の統率のためには重要ではな
い。接触ローラ19が始動速度で回転する後のこのよう
な遅延の後、ペグ駆動モータ35は制御ユニットによっ
てスイッチオンされ、また糸挿入が起こる始動速度にさ
れる。
【0020】監視装置27は糸挿入の間にランプ発生器
39をスイッチオンし、この発生器39はその出力周波
数を周波数変換器33に供給する。監視装置27及びラ
ンプ信号発生器39はペグ9の速度曲線を決定し、糸挿
入が起こった場合に各々は信号を別々に受け取る。コン
トローラ31はこの時点では接触信号(F回転)が制御
に使用することができないため、非作動となる。
【0021】複数のボビンパッケージの一つが接触ロー
ラ19と接触後に、接触周波数は始動値からずれる。こ
のずれは監視装置27によって監視を受ける。コントロ
ーラ31はペグ速度VTWを所定の接触周波数(ボビン
速度のセット周波数に応じた制御周波数)に帰さしめる
値に復帰させる。もし加圧力監視手段が付加的に設けら
れているとすると、コントローラ31はセット値が得ら
れた後に起動されるのみである。ボビン表面上での接触
ローラ19の加圧力はコントローラ31の開始のための
作動パラメータとして使用される(図9)。力計測部材
は加圧力を計測するための接触コントローラ19のベア
リングに組み込むこともできる。接触ローラ中の力計測
装置についてはUS-A-5,033,685等に公知である。
【0022】始動値からの偏差は、接触ローラとボビン
11上のパッケージとの表面間で実質的に滑べりなしの
力ロック連結が得られるに至るまで達しなければならな
い。僅かな欠陥効果は考慮するべきでない。偏差の決定
後に時間遅延中に組み込むことも可能であり、この場合
接触ローラ19とボビンパッケージとの表面間の滑べり
無しの、力ロック性の連結に関する必要条件が達成さ
れ、接触信号から現実のボビン速度VDOの特定の計測
値を得ることを確保することができる。時間遅延は加圧
力の監視を行なう場合は回避することができる。
【0023】始動値からのずれは上方(図7)もしくは
下方(図示せず)とすることができる。制御周波数は始
動周波数の上もしくは下とするか、又は始動周波数と等
しくする。図5は遅延デチューニングの傾斜の説明のた
めのものである。この傾斜は、それに先行する、正しく
修正された巻取プロセスの間の誤動作によって検出され
たものである。ボビン速度の傾斜は、以前の実施例と比
較してより平坦となり、接触ローラ19との接触時点t
1では、ボビン速度VDOの、接触ローラ速度VTWに
対する偏差は小さくなり、コントローラはこの偏差を認
識せず、接触ローラ19の速度VTHはボビン13によ
って僅かに増加される。この場合は、ボビン13の速度
VDOの速度は接触ローラとの接触時点で接触ローラの
基準速度VTHより高いことから、持ち上げが起こる。
接触ローラ19の速度とペグ9の速度はいまや同期さ
れ、しかし接触ローラ19の基準速度を超えている。時
刻t2において、接触ローラ速度VTWは再び大きくな
り、コントローラは作動され、接触ローラ19の基準速
度VTWが得られるまでペグ11の速度VDOは下げら
れる。
【0024】接触ローラ速度VTWの偏差を取得する別
方法として、図8に示すように、ボビン表面に対する接
触ローラ19の接触後にコントローラ31を作動させる
ための作動パラメータとしてのセット値からの、ペグ速
度VDOの偏差を使用することも可能である。偏差の処
理は前の実施例と同様に実施される。図10に示す実施
例では、接触ローラ19の駆動部もしくはペグの回転モ
ーメントの変化(デチューニング)が監視され、コント
ローラ31を起動するのに使用される。回転モーメント
の代りに作動パラメータとしての接触ローラ19の駆動
部もしくはペグの動力消費の変化(調整外れ)を使用す
ることができる。
【0025】調整外れの新規値、即ち、最後の調整外れ
の時間及び大きさは次ぎの巻取工程のランプの演算に使
用することができる。接触ローラの調整外れの取得の別
態様としてペグの速度の調整外れを取得し、コントロー
ラ31の起動に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はボビン巻取機の側面図である。
【図2】図2は巻取開始時における接触ローラ及びペグ
の断面図である。
【図3】図3は公知のボビン巻取機において接触ローラ
速度に対し過小なボビン速度を示す線図である。
【図4】図4はこの発明による過小ボビン速度を示す線
図である。
【図5】図5はランプが実質的に修正された線図であ
る。
【図6】図6はペグの速度調整手段を起動するための一
実施例の概略的回路図である。
【図7】図7はボビンによる接触ローラの周波数の調整
外れによる起動後の接触ローラの周波数曲線を表す図で
ある。
【図8】図8は過小なボビン速度及びペグ速度の調整外
れの取得の線図であり、図中ペグ速度のランプの所期の
曲線は破線にて示している。
【図9】図9は過小なボビン速度及びベアリングの力も
しくは付加の取得の線図であり、図中ペグ速度のランプ
の所期の曲線は破線にて示している。
【図10】図10は始動プロセスの間のペグもしくは接
触ローラ駆動部の動力消費のダイヤグラムであり、作動
パラメータの上方への変位は上向きの矢印で、下方への
変位は下向き矢印をもって表す。
【符号の説明】
9…ペグ 11…ボビンケース 13…満ボビン 17…トラバース装置 19…接触ローラ 27…監視装置 31…速度コントローラ 39…ランプ発生器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 糸の巻取方法及び装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボビンケースを第1
の駆動モータによって駆動されるチャック上に配置し、
第2の駆動モータによって駆動される接触ローラの周囲
はボビンケースの表面から離間しており、ボビンケース
上に巻き取られる糸によって形成されるパッケージの表
面との接触はボビンケースと接触ローラとの間の隙間を
充填した後に起こり、この接触後に予め規定された巻き
取り速度を維持するためのチャックの速度を制御するた
めの手段が作動される糸の巻取方法に関するものであ
る。この発明は、また、糸の巻取装置がその上に糸を巻
き取るためのボビンケースを備え、該ボビンケースは第
1駆動モータによって駆動されるチャックを配置し、ボ
ビンケースの表面は接触ローラの表面から巻取工程の開
始時に距離を有しており、接触ローラは巻取装置の片持
アームにおいて前記チャックに対して摺動自在に保持さ
れ、かつ巻取工程の開始においてチャックの速度を制御
するランプ発生器と、巻取工程の間にチャックの速度を
制御するためのコントローラとを有した糸の巻取装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】欧州特許第0200234 号明細書に開示され
るボビン巻取機械では、ボビンケースと接触ローラとの
間でのコップ形成の開始時に第1層に対する損傷を防止
するための隙間が設けられる。この隙間は徐々に埋めら
れ、ボビンパッケージの表面が接触ローラと接触するに
至り、その速度は糸の巻取条件に応じて設定される。ボ
ビンの速度は、所定の傾斜に応じて、隙間の充填の間に
徐々に減少され、ボビンの表面での周速度はほぼ一定に
維持される。巻き取るべき糸の型及び特性に応じて速度
の演算減少値からのずれが出て、隙間が充填された後の
ボビン表面の接触時に、速度は相互に接触する表面で異
なって来ることがある。ボビン表面と接触ローラ(垂直
キャリッジに取り付けられている)の表面との接触に起
因して、垂直キャリッジは、徐々に形成されるボビンに
よって持ち上げられる。その移動の際にキャリッジはマ
イクロスイッチを起動し、制御装置が駆動され、これに
よりボビン速度は予め定めた速度に適合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】キャリッジの上昇によ
りマイクロスイッチが起動されるまでにある時間が経過
される。この時間の経過中に、ボビンの表面にある糸は
摩擦を受ける。かかる摩擦は、ボビン表面と接触ローラ
もしくは回転速度計測ローラとがその速度が同期してい
ないことに起因するものである。そのような摩擦により
糸の損傷が惹起せしめられる。
【0004】この発明の目的はボビン表面と接触ローラ
との間で異なった表面速度を検出するのを可能とし、ボ
ビンの速度を修正する自動的コントローラとリンクする
ことができる、ボビンへの糸の巻取方法及び装置を提供
することにある。この発明の別の目的は接触ローラとボ
ビン表面との間の隙間を充填する際にボビンの速度曲線
の傾斜を変化させ、先行するプロセスを基に次ぎの巻取
プロセスを行なわしめることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による、ボビン
ケースを第1の駆動モータによって駆動されるチャック
上に配置し、第2の駆動モータによって駆動される接触
ローラの周囲はボビンケースの表面から離間しており、
ボビンケース上に巻き取られる糸によって形成されるパ
ッケージの表面との接触はボビンケースと接触ローラと
の間の隙間を充填した後に起こり、この接触後に予め規
定された巻き取り速度を維持するためのチャックの速度
を制御するための手段が作動される方法は、確認可能な
作動パラメータの変化は接触ローラとボビン表面との接
触によって検出され、これはチャックの速度を制御する
手段を作動するのに使用されることを特徴とする。
【0006】接触ローラ速度もしくはチャック速度もし
くはボビン表面上の接触ローラの圧力もしくは回動モー
メントの変化もしくは接触ローラもしくはチャックの駆
動のための動力消費は、作動パラメータとして使用され
ると共に、チャックの速度を制御するための手段を作動
するため使用できる。チャック速度の傾斜(曲線)修正
は、作動パラメータの変化の方向及び時間の検出に基づ
いて次の巻取工程において行なうことができる。
【0007】傾斜の修正は各ボビンの更新後になすこと
ができる。パッケージ形成の際の作動パラメータの変化
が検出され、チャックの速度の修正を惹起することがで
きる。糸の巻取装置がその上に糸を巻き取るためのボビ
ンケースを備え、該ボビンケースは第1駆動モータによ
って駆動されるチャックを配置し、ボビンケースの表面
は接触ローラの表面から巻取工程の開始時に距離を有し
ており、接触ローラは巻取装置の片持アームにおいて前
記チャックに対して摺動自在に保持され、かつ巻取工程
の開始においてチャックの速度を制御するランプ発生器
と、巻取工程の間にチャックの速度を制御するためのコ
ントローラとを有したものにおいて、ボビン表面に対す
る接触ローラの接触に引き続く作動パラメータの変化を
検出する第1の手段と、第1の手段によって駆動され、
ボビン速度の制御を行なう第2の手段とを具備する。
【0008】
【作用】この発明の装置によれば、ボビン上に形成され
る接触ローラの持ち上がりを計測するためのマイクロス
イッチを省略することが可能であり、それは制御の開始
が計測可能な作動因子による相互接触後のボビン表面と
接触ローラ表面との異なった速度によって起こるからで
ある。作動因子のデチューニングはこの実施例ではボビ
ンの速度の制御を開始するのに使用することができる。
接触ローラとの接触後のチャックの速度はボビンの速度
を制御するための作動因子として使用することができ
る。これとは別に又はこれに加えてボビン表面での接触
ローラの加圧力もしくは接触ローラもしくはチャックの
駆動モータのトルクモーメントもしくは消費トルクを計
測し、所定のスレッショルドに達したときのボビンチャ
ック駆動部の自動コントローラを作動することができ
る。
【0009】異なった表面速度の必要性は公知のボビン
巻取機より実質的に早期に決定することができる。それ
は、接触ローラとこれを担持する片持アームが少しでも
持ち上がる前にキャリッジを持ち上げるためには、特定
加圧力が接触ローラ上にボビンから働かなければならな
いからである。更に、同期的駆動モータによって駆動さ
れる接触ローラによって正及び負の双方の方向でのごく
僅かの速度変化でも容易に決定することができ、スイッ
チの起動と比較して、スイッチパスをカバーする必要が
ない。ボビンでの接触ローラの加圧力の同時的計測によ
り、ボビンもしくは接触ローラの速度制御を所定の最小
値が達成されたときのみ開始させることができる。
【0010】以下この発明を接触ローラの速度のデチュ
ーニングを基礎とする実施例についてより詳細に説明す
る。
【0011】
【実施例】図1において、符号1は合成繊維用等の高速
型のボビン巻取機を示している。説明の簡略を図るため
に1本の繊維のみ図示されている。実際上は巻取機の各
チャックに相互に近接して8本のボビンを取り付けする
ことができる。巻取機1の配置は公知技術そのものであ
り、例えば、欧州特許第0200234 号等に記載されている
ものと同様である。
【0012】従って、図面にはこの発明の説明に必要と
なるものだけが示されている。符号3は巻取機1のケー
シングである。回転部材5は軸線7の回りを揺動可能で
あり、この回転部材5はその両端でチャック9を担持し
ており、各チャック9にボビンケース11が取り付けら
れている。下側チャック9上には満ボビン13のパッケ
ージ10が示されている。上側ボビンケース11ではご
く小量の糸が巻かれてるだけであり、糸そのものは図1
には図示されていない。上から来る糸は前後に案内を受
け、トラバース装置17を経由してボビンケース11に
達する。図1及び2では巻取プロセスの開始にあたって
ギャップ“S”が接触ローラ19とボビンケース11と
の間に存在している。このギャップSはある程度の量の
糸が巻き付けられた後に埋められ、いつのまにか消失さ
れる。ギャップ“S”の大きさは予め定められており、
接触ローラ19の速度、換言すれば巻取機の巻取速度及
び巻き取るべき糸の密度、(titre) 等の特性に依存す
る。
【0013】接触ローラ19及びトラバース装置17
は、案内手段23に沿って垂直方向に変位可能な片持ア
ーム21上に保持される。力計測手段20、例えば、力
計測ベアリングもしくは力計測セルを接触ローラ19と
片持アーム21との間に配置することができ、この計測
手段によってボビンパッケージ上の接触ローラの加圧力
を計測し、この計測値は自動制御装置9(コントロー
ラ)を起動するのに使用される。加圧力の計測装置は公
知であり、例えば、EP-A-0371912号に開示されている。
【0014】ボビンへの糸の巻取の初期において接触ロ
ーラ19との接触を外すことにより、“削り取り効果(m
illingeffect) ”及び接触ローラ19とボビンケース1
1との摩擦がなく、ボビンケース11に巻き取られる糸
15の外層が損傷を受けることはなくなる。隙間“S”
が埋められるまでの時間は前もって計算される速度傾
斜、即ち、速度曲線によって決定され、ここにその速度
曲線は、ボビンパッケージ13の径の増加の際に、ギャ
ップ“S”が充填されパッケージと接触ローラとの両者
間が相互接触したとき表面速度の演算値が一致するよう
に、減少される。しかしながら、糸15の密度(titre)
等のパラメータが変化することからこれは理論上のこと
だけである。
【0015】欧州特許第0200234 号の原理に従って、隙
間“S”が充填されると、ボビンパッケージ13の表面
は接触ローラ19と接触するに至り、片持アーム21と
協働するマイクロスイッチ(図示しない)が自動コント
ローラをスイッチオンするまで接触ローラ19を片持ア
ーム21と共に上昇せしめる。自動コントローラはチャ
ック9の速度をローラ19の周速が所定のセット値に等
しくなるように制御する。マイクロスイッチの作動に至
るまでボビンは制御ユニットによって規定されるVDO
の速度で速度傾斜(図3)に従って回転するのを継続す
る。接触ローラ19の速度VTWは急速に降下し、ボビ
ンパッケージの表面に速度VDOと一時的に適合する。
即ち、接触ローラ19の駆動は非同期的モータによって
実施されるからである。しかしながら、このモータの速
度は所望の巻取速度VTWとは等しくない。ボビン9の
駆動の制御がマイクロスイッチによって充分な効果を発
揮したときのみボビン13の速度は修正され、制御ロー
ラの基準速度VTWに制御される。
【0016】図4においては、接触ローラ19とパッケ
ージ(単数もしくは複数)10との加圧力は接触ローラ
19の特定の大きさの“デチューニング(detuning)”が
起こる接触後に或るレベルに迅速に到達するか、又は加
圧力は力計測手段20によって決定され、かつ接触ロー
ラもしくはチャックのコントローラ31が所定の最低レ
ベルに達した後にスイッチオンされる、と仮定してい
る。速度曲線、即ちボビン13の傾斜が図3の例のよう
に従来技術と同一の粗さを持っていても、接触ローラ1
9の速度は極めて短い時間に減少される。
【0017】この発明によれば、“デチューニング”、
即ち、接触ローラ19の速度変化はパッケージ表面の接
触ローラ19との接触後に自動コントローラによって行
なわれ、チャック9の駆動制御が起動される。このよう
にして、チャック9の速度減少は設定傾斜に応じて継続
するのではなく、“デチューニング”後にもしくは所定
時間経過後に即座に中断され、チャック9の速度VDO
は即座に増加される。かくして、二つの接触表面が異な
った速度を持つ時間フレームを著しく減少することがで
きる。その結果として、接触ローラとボビンパッケージ
の表面間に制御されないモーメントが生ずることがな
い。
【0018】デチューニングの時間T1及びその方向、
即ちボビン速度は接触ローラ速度に関して過大もしくは
過小であると、これは機械の制御ユニットによって即座
に把握される。欠陥の大きさも把握される。必要な場合
は、これらの二つの値は“旧”速度傾斜のための先に計
算されたパラメータと組み合せて使用され、次ぎのパッ
ケージ形成のための新規傾斜を決定することができる。
欠陥の遅延時間t1を可能な限り遅延させるような傾斜
を与えることが目的である。
【0019】デチューニングによる速度傾斜の変化に関
する自動制御技術及びソフトウエアに関する工程につい
ては図6の想定される“回路”によって説明する。この
回路は巻取機の制御ユニットのソフトウエアの実行によ
って達成される機能的な回路である。始動時に、接触ロ
ーラ19のためのセットポイント装置25は巻取速度V
TW及び修正係数のためのセット値を受け取り、EP-A-1
82389 に開示されたように接線方向力の制御を行なわし
める。非同期モータが接触ローラ駆動モータ37として
使用されているので、接触信号(周波数F回転)は接触
セット値からずれる。しかしながら、周波数(F回転)
の絶対高さは監視装置27の統率のためには重要ではな
い。接触ローラ19が始動速度で回転する後のこのよう
な遅延の後、チャック駆動モータ35は制御ユニットに
よってスイッチオンされ、また糸挿入が起こる始動速度
にされる。
【0020】監視装置27は糸挿入の間にランプ発生器
39をスイッチオンし、この発生器39はその出力周波
数を周波数変換器33に供給する。監視装置27及びラ
ンプ信号発生器39はチャック9の速度曲線を決定し、
糸挿入が起こった場合に各々は信号を別々に受け取る。
コントローラ31はこの時点では接触信号(F回転)が
制御に使用することができないため、非作動となる。
【0021】複数のボビンパッケージの一つが接触ロー
ラ19と接触後に、接触周波数は始動値からずれる。こ
のずれは監視装置27によって監視を受ける。コントロ
ーラ31はチャック速度VTWを所定の接触周波数(ボ
ビン速度のセット周波数に応じた制御周波数)に帰さし
める値に復帰させる。もし加圧力監視手段が付加的に設
けられているとすると、コントローラ31はセット値が
得られた後に起動されるのみである。ボビン表面上での
接触ローラ19の加圧力はコントローラ31の開始のた
めの作動パラメータとして使用される(図9)。力計測
部材は加圧力を計測するための接触コントローラ19の
ベアリングに組み込むこともできる。接触ローラ中の力
計測装置についてはUS-A-5,033,685等に公知である。
【0022】始動値からの偏差は、接触ローラとボビン
11上のパッケージとの表面間で実質的に滑べりなしの
力ロック連結が得られるに至るまで達しなければならな
い。僅かな欠陥効果は考慮するべきでない。偏差の決定
後に時間遅延中に組み込むことも可能であり、この場合
接触ローラ19とボビンパッケージとの表面間の滑べり
無しの、力ロック性の連結に関する必要条件が達成さ
れ、接触信号から現実のボビン速度VDOの特定の計測
値を得ることを確保することができる。時間遅延は加圧
力の監視を行なう場合は回避することができる。
【0023】始動値からのずれは上方(図7)もしくは
下方(図示せず)とすることができる。制御周波数は始
動周波数の上もしくは下とするか、又は始動周波数と等
しくする。図5は遅延デチューニングの傾斜の説明のた
めのものである。この傾斜は、それに先行する、正しく
修正された巻取プロセスの間の誤動作によって検出され
たものである。ボビン速度の傾斜は、以前の実施例と比
較してより平坦となり、接触ローラ19との接触時点t
1では、ボビン速度VDOの、接触ローラ速度VTWに
対する偏差は小さくなり、コントローラはこの偏差を認
識せず、接触ローラ19の速度VTHはボビン13によ
って僅かに増加される。この場合は、ボビン13の速度
VDOの速度は接触ローラとの接触時点で接触ローラの
基準速度VTHより高いことから、持ち上げが起こる。
接触ローラ19の速度とチャック9の速度はいまや同期
され、しかし接触ローラ19の基準速度を超えている。
時刻t2において、接触ローラ速度VTWは再び大きく
なり、コントローラは作動され、接触ローラ19の基準
速度VTWが得られるまでチャック11の速度VDOは
下げられる。
【0024】接触ローラ速度VTWの偏差を検出する別
方法として、図8に示すように、ボビン表面に対する接
触ローラ19の接触後にコントローラ31を作動させる
ための作動パラメータとしてのセット値からの、チャッ
ク速度VDOの偏差を使用することも可能である。偏差
の処理は前の実施例と同様に実施される。図10に示す
実施例では、接触ローラ19の駆動部もしくはチャック
の回転モーメントの変化(デチューニング)が監視さ
れ、コントローラ31を起動するのに使用される。回転
モーメントの代りに作動パラメータとしての接触ローラ
19の駆動部もしくはチャックの動力消費の変化(調整
外れ)を使用することができる。
【0025】調整外れの新規値、即ち、最後の調整外れ
の時間及び大きさは次ぎの巻取工程のランプの演算に使
用することができる。接触ローラの調整外れの検出の別
態様としてチャックの速度の調整外れを検出し、コント
ローラ31の起動に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はボビン巻取機の側面図である。
【図2】図2は巻取開始時における接触ローラ及びチャ
ックの断面図である。
【図3】図3は公知のボビン巻取機において接触ローラ
速度に対し過小なボビン速度を示す線図である。
【図4】図4はこの発明による過小ボビン速度を示す線
図である。
【図5】図5はランプが実質的に修正された線図であ
る。
【図6】図6はチャックの速度調整手段を起動するため
の一実施例の概略的回路図である。
【図7】図7はボビンによる接触ローラの周波数の調整
外れによる起動後の接触ローラの周波数曲線を表す図で
ある。
【図8】図8は過小なボビン速度及びチャック速度の調
整外れの検出の線図であり、図中チャック速度のランプ
の所期の曲線は破線にて示している。
【図9】図9は過小なボビン速度及びベアリングの力も
しくは負荷の検出の線図であり、図中チャック速度のラ
ンプの所期の曲線は破線にて示している。
【図10】図10は始動プロセスの間のチャックもしく
は接触ローラ駆動部の動力消費のダイヤグラムであり、
作動パラメータの上方への変位は上向きの矢印で、下方
への変位は下向き矢印をもって表す。
【符号の説明】 9…チャック 11…ボビンケース 13…満ボビン 17…トラバース装置 19…接触ローラ 27…監視装置 31…速度コントローラ 39…ランプ発生器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸をボビンケースに巻き取るための方法
    であって、ボビンケースを第1の駆動モータによって駆
    動されるペグ上に配置し、第2の駆動モータによって駆
    動される接触ローラの周囲はボビンケースの表面から離
    間しており、ボビンケース上に巻き取られる糸によって
    形成されるパッケージの表面との接触はボビンケースと
    接触ローラとの間の隙間を充填した後に起こり、この接
    触後に予め規定された巻き取り速度を維持するためのペ
    グの速度を制御するための手段が作動される方法におい
    て、確認可能な作動パラメータの変化は接触ローラ(1
    9)とボビン表面との接触によって取得され、これはペ
    グ(9)の速度(VDO)を制御する手段を作動するの
    に使用されることを特徴とする糸の巻取方法。
  2. 【請求項2】 接触ローラ速度(VTW)もしくはペグ
    速度(VDO)もしくはボビン表面上の接触ローラ(1
    9)の圧力もしくは回動モーメントの変化もしくは接触
    ローラ(19)もしくはペグ(9)の駆動のための動力
    消費は、作動パラメータとして使用されると共に、ペグ
    (9)の速度(VDO)の制御するための手段を作動す
    るため使用されることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 ペグ速度(VDO)の傾斜(曲線)修正
    は、作動パラメータの変化の方向及び時間(t1)の取
    得に基づいて次の巻取工程において行なわれることを特
    徴とする請求項1もしくは2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 傾斜の修正は各ボビンの更新後になされ
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 パッケージ形成の際の作動パラメータの
    変化が取得され、ペグ(9)の速度(VDO)の修正が
    惹起されることを特徴とする請求項3もしくは4に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 糸の巻取装置がその上に糸を巻き取るた
    めのボビンケースを備え、該ボビンケースは第1駆動モ
    ータによって駆動されるペグを配置し、ボビンケースの
    表面は接触ローラの表面から巻取工程の開始時に距離を
    有しており、接触ローラは巻取装置の延長アームにおい
    て前記ペグに対して摺動自在に保持され、かつ巻取工程
    の開始においてペグの速度を制御するランプ発生器と、
    巻取工程の間にペグの速度を制御するためのコントロー
    ラとを有した糸の巻取装置において、ボビン表面に対す
    る接触ローラの接触に引き続く作動パラメータの変化を
    取得する第1の手段と、第1の手段によって駆動され、
    ボビン速度(VDO)の制御を行なう第2の手段とを具
    備する糸の巻取装置。
  7. 【請求項7】 監視装置(27)は第1手段としてラン
    プ発生器(39)をスイッチオフするスイッチを具備し
    ており、該スイッチはペグ駆動モータ(35)のための
    速度コントローラ(31)としての第2手段をスイッチ
    オンすることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 接触ローラの速度(VTW)もしくはペ
    グ速度(VDO)もしくはボビン表面上の接触ローラ
    (19)の圧力もしくは接触ローラもしくはペグの駆動
    部における回転モーメントもしくは接触ローラもしくは
    ペグの駆動モータの動力消費が作動パラメータとして使
    用されることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 第1及び第2手段(27,31)の双方
    はプログラム制御ユニットのプログラムによって実現さ
    れることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 ボビン表面上での接触ローラ(19)
    の圧力を計測するための力計測手段(20)が接触ロー
    ラ(19)と延長アーム(21)との間に配置されるこ
    とを特徴とする請求項6から9のいずれか一項に記載の
    装置。
  11. 【請求項11】 力計測手段(20)はコントローラ
    (31)に連結されていることを特徴とする請求項10
    に記載の装置。
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