JPH06247629A - 自動ワインダのテンション制御装置 - Google Patents

自動ワインダのテンション制御装置

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JPH06247629A
JPH06247629A JP6342493A JP6342493A JPH06247629A JP H06247629 A JPH06247629 A JP H06247629A JP 6342493 A JP6342493 A JP 6342493A JP 6342493 A JP6342493 A JP 6342493A JP H06247629 A JPH06247629 A JP H06247629A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各巻取ユニットに張力検出装置を設けること
なく、所望のテンション増減が行える自動ワインダのテ
ンション制御装置を提供する。 【構成】 巻取ユニットUの多数錘の各々に可変制御さ
れるテンション装置20を設け、多数錘のうちの特定錘
に張力検出装置30を設け、該張力検出装置30により
特定錘のテンション装置20を制御し、この特定錘のテ
ンション装置20に対する出力値T2を基準にして他の
多数錘のテンション装置20を制御する制御装置11,
18を備えてなる自動ワインダのテンション制御装置で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給糸ボビンの糸を巻き
返してパッケージとする巻取ユニットの多数錘が列設さ
れた自動ワインダのテンション制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リング精紡機などの精紡機で生産された
給糸ボビンは次工程の自動ワインダに供給されて巻き返
され、糸中の糸欠点が除去されつつ、所定の糸量で所定
の形状のパッケージに巻き返される。一個のパッケージ
を得るのに通常数本〜数十本の給糸ボビンが使われる。
この自動ワインダは多数錘の巻取ユニットを並列配置し
たものであり、図5により一つの巻取ユニットUの機器
配置を説明する。
【0003】図5において、給糸ボビン1から解舒引き
出された糸Yは、バルーンブレーカ2、糸の有無を検出
する光学的フィラー3、カッター4、手動調整のディス
ク型テンション装置5、クリアラー6の如く糸欠点をチ
ェックして切断する糸欠点検出ヘッドを通り、綾振りド
ラム7により回転するパッケージPに巻き取られる。こ
のパッケージPはその紙管8の両端においてクレードル
9に回転自在に支持される。また、クレードル9の大径
側には、紙管8の大径端の径よりやや大きいフリクショ
ンローラ10が設けられ、パッケージPの巻き始めに
は、フリクションローラ10とドラム7が接触回転して
糸Yを巻取るようになっている。
【0004】前記クリアラー6の糸信号はユニットコン
トローラ11に入力される。ユニットコントローラ11
は、スラブ、太糸、細糸などの糸欠点があった時、クリ
アラー6に内蔵されたカッターによりその糸を直ちに切
断して除去する。その後にサクションマウス13をパッ
ケージP側に回動させ、同時にドラム7を逆回転させて
上糸を捕捉し、サクションマウス13を図示の下方に回
動させて上糸を糸継装置15に案内する。また中継パイ
プ14をフィラー3付近まで回動させ、フィラー3まで
通っている下糸を捕捉し、中継パイプ14を図示の上方
に回動させて下糸を糸継装置15に案内する。そして、
糸継装置15で上糸と下糸を糸継ぎした後、ドラム7を
回転させて巻取を再開するようになっている。
【0005】前記ドラム7を駆動するモータ16はユニ
ットコントローラ11で制御され、ドラム7の回転はド
ラム回転センサ17で検出され、センサ17からのパル
ス信号をユニットコントローラ11が計数・積算する。
この積算値は、多数錘の巻取ユニットUを統括制御する
制御装置18による設定値と比較され、所定の糸長のパ
ッケージになると、ドラム7を停止させ、グリーンラン
プ19が点灯し、玉揚装置による玉揚を待つ待機状態と
なる。
【0006】前記フィラー3は糸無しを検出してユニッ
トコントローラ11に糸無し信号を出力するものであ
る。給糸ボビン1が全部解舒され空ボビンになると、フ
ィラー3が糸無し信号を出力すると共に、糸欠点を検出
するクリアラー6の糸信号も出力されなくなる。このよ
うに空ボビンが検知されると、ユニットコントローラ1
1は、ボビンチェンジの指令を出力し、空ボビンが排出
され新たな給糸ボビン1が巻取位置に供給される。この
新たな給糸ボビン1の口出しされた糸端はフィラー3付
近まで吹き上げられ、上述したサクションマウス13及
び中継パイプ14の作動により糸継装置15で糸継ぎさ
れる。そして、新たな給糸ボビン1の巻取が開始され
る。
【0007】このような各巻取Uユニットにおいて、通
常数本〜数十本の給糸ボビン1が糸欠点を除去されなが
ら、糸継ぎされ、一つの満パッケージが巻き形成され
る。この巻取ユニットUの生産性は巻取速度に大きく依
存することになるが、従来の巻取ユニットUの実用的巻
取速度は1000m/min前後であった。その理由
は、巻取速度の増加に伴って解舒張力も大きくなるから
である。特に、三分玉と呼ばれる残り解舒量が約30%
となった時点から、給糸ボビン1の糸層からの平均離反
角度が小さくなり、糸同士の摩擦、糸と芯管の摩擦など
により、急激に解舒張力が増大し、テンション切れの原
因となる。
【0008】このような解舒張力の増大を抑えるため
に、張力検出装置で糸の解舒張力を監視し、調整可能な
テンション装置で付加されているテンションを漸減して
解舒張力の増大と相殺する自動ワインダが提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、巻取ユ
ニットUには糸道に沿って多数の機器が設けられてお
り、新たに張力検出装置を設けるスペース的余裕は殆ど
無いのが現状である。また張力検出装置は比較的高価で
あり、全部の巻取ユニットUに設置することができな
い。そのため、張力検出装置を設けることなく、巻取ユ
ニットUを制御する制御装置18から各巻取ユニットU
の可変制御されるテンション装置5に所望の張力パター
ンを出力することが考えられる。しかし、糸種によって
テンション装置の効き具合が異なることなどにより、制
御装置18から一方的に設定された張力パターンでは、
実際に解舒張力増大と相殺するテンション漸減などが行
われているかどうか不明であるという問題点がある。
【0010】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、各巻取ユニ
ットに張力検出装置を設けることなく、所望のテンショ
ン増減が行える自動ワインダのテンション制御装置を提
供するところにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における自動ワインダのテンション制御装置
は、巻取ユニットの多数錘の各々に可変制御されるテン
ション装置を設け、多数錘のうちの特定錘に張力検出装
置を設け、該張力検出装置により特定錘のテンション装
置を制御し、この特定錘のテンション装置の出力値を基
準にして他の多数錘のテンション装置を制御する制御装
置を備えてなるものである。
【0012】
【作用】巻取ユニットはその全部又は一群の多数錘が同
じ品種の給糸ボビンを巻き返すのが通常であるので、多
数錘のうちの特定錘に張力検出装置を設け、制御装置に
より、特定錘が所望のテンション値となるように制御
し、更に特定錘のテンション装置に対する出力を基準に
して他の多数錘のテンション装置を制御すると、特定錘
と同じように他の多数錘でも所望の張力パターンが確保
される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明のテンション制御装置が適用
された自動ワインダの概略構成図、図2はテンション装
置に対する設定値を示すグラフ図である。
【0014】図5のものと異なる点は、機台の全部又は
一群の巻取ユニットUの全部に対して、調整可能なゲー
ト式のテンション装置20が設けられ、固定のバルーン
ブレーカに代わり解舒に追従してバルーン制御部材(可
動筒体)が下がる解舒補助装置35が設けられ、特定の
巻取ユニットUのテンション装置に張力検出装置30が
設けられている点である。また多数錘の巻取ユニットU
を統括制御する制御装置18に、特定錘用のフィードバ
ック回路18aと、他の多数錘用の基準値出力回路18
bとが設けられ、特定錘のユニットコントローラ11に
は、テンション装置20に対応する出力回路11aと、
張力検出装置30に対応する出力回路11bと、出力回
路11aに対する比率出力回路11cが設けられ、特定
錘以外の錘のユニットコントローラ11には、テンショ
ン装置20に対応する出力回路11aと、出力回路11
aに対する比率出力回路11cが設けられている点も異
なる。なお、その他の点は図5と同様であり、同じ符号
を付してその説明を省略する。
【0015】以上の制御装置18及びユニットコントロ
ーラ11による張力パターンの制御を以下に説明する。
特定錘において、パッケージの巻き始めから一定時間経
過した安定時点になると、張力検出装置30の出力回路
11bがフィードバック回路18aに実際のテンション
値に相当する信号を出力し、フィードバック回路18a
で所望のテンションになるように制御し、出力回路11
aを経てテンション装置20に基準電圧(トルク相当)
T2を出力する。このようにフィードバック回路18a
は常時作動しているわけではなく、パッケージ形成毎の
特定巻取区間だけ作動し、特定錘の実際のテンション値
とテンション設定値をフィードバック制御し、所望のテ
ンションが得られる基準電圧を調整している。
【0016】そして基準値出力回路18bはこのフィー
ドバックされテンション設定値に対する基準電圧を特定
錘以外の錘の出力回路11aに出力し、他の多数錘は特
定錘に習ってテンション装置を作動させる。各錘のユニ
ットコントローラ11に設けられている比率出力回路1
1cは、各錘の巻き上げ状態に応じたテンション値の変
更を基準電圧に対する比率R1,R2で行うためのもの
である。例えば空紙管からのドラム起動時又は糸継ぎ後
のパッケージ起動時から所定時間内は、強いテンション
で巻き始めるとよいので、1以上の定数である比率R1
を用い、基準電圧T2×比率R1=増加電圧T1でテン
ション装置を作動させる。また3分玉以降は徐々に解舒
テンションが増加するので、相殺させるため糸長さによ
り徐々に減少させるテンションにするとよいので、1以
下の定数である比率R2を用い、基準電圧T2×比率R
2=減少電圧T3まで漸減するようにテンション装置を
作動させる。
【0017】つぎに図3及び図4により、ゲート式のテ
ンション装置20と、これに付設された張力検出装置3
0を説明する。図3において、テンション装置20は、
噛み合わせ自在な一対の第1櫛状体21と第2櫛状体2
2を向かい合わせに配設したものである。櫛状体21,
22は各々3本の櫛23,24を等しい間隔で横向きに
突設したものであり、互いに噛み合わさるようになって
いる。第1櫛状体21はブラケット25にボルトで固定
され、ブラケット25は図示されないテンサボックス側
面に固定される。第2櫛状体22は揺動レバー26にボ
ルトで固定され、軸X−Xの回りに揺動自在となってい
る。揺動レバー26の反対側の腕26aには連結ロッド
27が掛止され、連結ロッド27の先端は偏心レバー2
8の偏心軸28aに挿入されている。また、偏心レバー
28はロータリ型ソレノイド29に連結されている。こ
のソレノイド29はコイルに通電して得られる磁気的吸
引力を用いて可動片を作動させるもので、印加する電圧
に応じた回転トルクが出力できるようになっている。
【0018】櫛23,24はその先端部分がくの字型に
湾曲しており、糸Yが逃げないようになっている。そし
て、図3(a)のように、固定の櫛24の間に可動の櫛
23が位置することにより、互いに噛み合う。この噛み
合い状態では、糸Yがジクザグに屈曲している。櫛2
3,24の噛み合いの程度は、ソレノイド29により付
与される揺動レバー26の揺動トルクで決まり、その大
小はソレノイド29に印加される電圧により調整自在で
ある。
【0019】巻取開始時又は糸切れ時には、ソレノイド
29が偏心レバー28を方向に回転させ、連結ロッド
27を介して揺動レバー26が方向に揺動し、櫛状体
21,22を開いた状態とする。この状態で糸通しや糸
継ぎが行われる。そして、糸Yが通った後に、ソレノイ
ド29が偏心レバー28を方向に回転させ、連結ロッ
ド27を介して揺動レバー26が方向に揺動し、櫛状
体21,22を図3(a)のように噛み合わせ、糸Yが
ジグザグに屈曲し、屈曲程度に見合った糸張力が付加さ
れる。そして、通過する糸に太い部分があり、糸張力が
一時的に増加した場合、ソレノイドの回転トルクが一定
であると、糸張力の増加に応じて櫛23,24の噛み合
い程度が少なくなり、糸張力が減少する。逆に、通過す
る糸に細い部分があり、糸張力が一時的に減少した場
合、ソレノイドの回転トルクが一定であると、糸張力の
増加に応じて櫛23,24の噛み合い程度が大きくな
り、糸張力が増加する。このように、ゲート式のテンシ
ョン装置20は、応答性にすぐれ糸張力のピーク的な増
減を補償する機能を持つ。
【0020】以上のテンション装置20は全ての錘に設
けられており、ユニットコントローラ11で作動する。
そして、同じ品種のパッケージを巻き形成する機台の全
部又は一群の巻取ユニットのユニットコントローラ11
に対して、制御装置18が後述する所定の張力パターン
となる設定値を出力する。そして、ユニットコントロー
ラ11を介してソレノイド29が櫛23,24の噛み合
いを調整し、糸張力を調整して所定の張力パターンとす
る。
【0021】また、同じ品種をパッケージを巻き形成す
る機台の全部又は一群の巻取ユニットのうちの特定の巻
取ユニット(代表錘)に張力検出装置30が配設されて
いる。この張力検出装置30はブラケット26の軸X−
Xの回転角度を検出する角度センサで構成されている。
この角度センサによる張力検出の原理を図4で説明す
る。図4(a)のように、固定の櫛24に噛み合う可動
の櫛23にはソレノイドの回転トルクで決まる力Fが付
与されている。この力Fに対抗するのは糸Yの張力の合
力F′である。糸Yの張力T1が大きいと、櫛23,2
4間の変位(図3のブラケット26の回転角に相当する
もの)が小さいθ1となってバランスする。糸Yの張力
T2が小さいと、櫛23,24間の変位が大きいθ2と
なってバランスする。したがって図3(b)のように、
既知のトルクFに対して変位θと糸張力Tは特定の関係
がある。そこで、予め実験等で糸張力Tと変位θ及びト
ルクFの関係式を決めておき、糸張力Tと変位θ及びト
ルクFから糸張力Tを算出する。この関係式は図3の制
御装置18のプログラムに組み込まれている。そして、
特定錘の実際の張力パターンが制御装置18のプリンタ
18aで出力される。そして、制御装置18で設定され
た張力パターンと比較し、多数の巻取ユニットに対して
張力パターンを指令する制御装置18の設定値を修正す
ることができる。この設定値の修正は人手ではなく自動
で行うことも可能である。
【0022】なお、調整可能なテンション装置20とし
ては上述したゲート式が好ましいが、押し合わされた二
枚のディスク間に糸を通し、その押圧力が可変制御され
るディスク式のテンション装置でもよい。また、張力検
出装置30はテンション装置20に組み込めるタイプの
ものが好ましいが、巻取ユニットの糸道にスペース的余
裕が有れば、2本の固定棒の間に可動棒を配置し、走行
する糸が可動棒に及ぼす力で糸張力を測定するユニット
式のテンションセンサを別途設けることでもよい。
【0023】さらに図1の解舒補助装置35を説明す
る。この解舒補助装置35は給糸ボビン1から解舒され
る糸のバルーンを適切に規制して解舒張力の変動と増加
を抑えるものであり、上述したテンション装置20の調
整範囲を小さくするために、合わせ用いることが好まし
い。図の解舒補助装置35は、固定筒36と、固定筒3
6内の絞り37と、固定筒36に嵌合する可動筒38
と、可動筒38を上下動自在に支持する昇降装置39
と、昇降装置39に設けられてチェス部1aを検出する
センサ40とからなっている。
【0024】給糸ボビン1の解舒が進むと、センサ40
とチェス部1aまでの間隔が大きくなり、センサ40の
出力が入力されるユニットコントローラ11が昇降装置
39を作動させて可動筒38を下降させ、可動筒38と
チェス部1aの距離を略一定に保つ。そして、チェス部
1aから解舒されバルーンしようとする糸の解舒角度を
適性に保つ。また、固定筒36とその絞り37がフィラ
ー3に至る糸のバルーン変動を抑える。このようにバル
ーン形状を適性に保つことで、解舒張力の変動と増加を
少なくする。しかし、この解舒補助装置35の下限はチ
ェス部1aからの糸の解舒が乱れる三分玉(残りの糸量
が約30%の状態)付近に設定されており、この三分玉
の位置は昇降装置39に設けられた電子スケール等で検
出可能である。
【0025】つぎに、上述したテンション装置20や解
舒補助装置35を用いた場合の適切な張力パターンの設
定例を図2により説明する。図2において、時刻t1
は、玉揚が完了し、図1のクレードル9に空の紙管8が
装着され、フリクションローラ10がドラム7に接して
いる状態である。この状態では紙管8に巻かれる糸はド
ラム7に接していないため、糸層が2〜3mm形成され
るまで高めの糸張力T1とし、時刻t2で所定の糸張力
T2に戻す。また、時刻t3で糸欠点が除去され糸継ぎ
がなされると、立ち上がりまでの間(例えば数秒間)に
糸層が崩れないように高めの糸張力T1とし、時刻t4
で所定の糸張力T2に戻す。また、残りの糸量が約30
%の三分玉になると、図1の解舒補助装置35の効きが
悪くなり、解舒張力が徐々に増加する。この三分玉以降
の解舒張力の増加を相殺するために、時刻t5から空ボ
ビンに至る時刻t6の間において張力T2をT3まで徐
々に小さくする。この三分玉のタイミングは図1の解舒
補助装置35の昇降装置39を制御するユニットコント
ローラ11で検知可能である。そして、時刻t6から時
刻t7で空ボビンを新たな給糸ボビンに換えるボビンチ
ェンジが行われ、立ち上がりまでの間に糸層が崩れない
ように高めの糸張力T1でスタートし、時刻t8で所定
の糸張力T2に戻す。このようにボビンチェンジ経て数
本〜数十本の給糸ボビンを糸継ぎして時刻txで所定の
満パッケージとするものである。この張力パターンは糸
種によって効き具合が異なり、特定錘でサンプル的に実
際の糸張力を検出することで、適切な張力パターンの設
定が可能となる。
【0026】さらに上述した張力パターンの他に巻取速
度を増減を付加することもできる。例えば、時刻t1か
ら時刻t2のパッケージ巻き始めでは巻取速度を所定値
より小さくし、パッケージの糸層が乱れないようにす
る。また、時刻t5から時刻t6までの糸張力漸減で
も、解舒張力が大きくなる場合には、巻取速度も漸減さ
せることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明における自動ワインダのテンショ
ン制御装置は、張力検出装置により例えばフィードバッ
ク制御される特定錘におけるテンション装置に対する出
力値を基準にして、特定錘以外の多数錘のテンション装
置を制御するものであり、全部の錘に張力検出装置を設
けることなく、同じ品種のパッケージを巻き形成する複
数錘に最適な張力パターンが確保され、巻き終わり時の
糸張力の上昇を抑えて巻き終わり時の糸切れも少なくす
るなどして高速巻取を可能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のテンション制御装置が適用され
た自動ワインダの概略構成図である。
【図2】テンション装置に対する設定値を示すグラフ図
である。
【図3】テンション装置及び張力検出装置の斜視図であ
る。
【図4】張力検出装置の作動図である。
【図5】自動ワインダの概略構成図である。
【符号の説明】
U 巻取ユニット 20 テンション装置 30 張力検出装置 11 ユニットコントローラ 18 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取ユニットの多数錘の各々に可変制御
    されるテンション装置を設け、多数錘のうちの特定錘に
    張力検出装置を設け、該張力検出装置により特定錘のテ
    ンション装置を制御し、この特定錘のテンション装置に
    対する出力値を基準にして他の多数錘のテンション装置
    を制御する制御装置を備えてなる自動ワインダのテンシ
    ョン制御装置。
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