JPH06170354A - 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法 - Google Patents

焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法

Info

Publication number
JPH06170354A
JPH06170354A JP34979892A JP34979892A JPH06170354A JP H06170354 A JPH06170354 A JP H06170354A JP 34979892 A JP34979892 A JP 34979892A JP 34979892 A JP34979892 A JP 34979892A JP H06170354 A JPH06170354 A JP H06170354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fly ash
filtrate
added
zinc
lead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34979892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3300081B2 (ja
Inventor
Kiyomi Yamaguchi
潔実 山口
Chiaki Izumikawa
千秋 泉川
Fumio Suzuki
富美男 鈴木
Hisashi Sasaki
寿 佐々木
Kenichi Matsuura
健一 松浦
Toru Nishiyama
徹 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Holdings Co Ltd
Original Assignee
Dowa Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Mining Co Ltd filed Critical Dowa Mining Co Ltd
Priority to JP34979892A priority Critical patent/JP3300081B2/ja
Publication of JPH06170354A publication Critical patent/JPH06170354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3300081B2 publication Critical patent/JP3300081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飛灰中に含まれている重金属を安定な形で分
離することができる焼却炉および溶融炉からの飛灰の処
理方法の提供。 【構成】 まず、3リットルビーカーに蒸留水2リット
ルを入れて攪拌しながら、飛灰 100gを入れてスラリー
とし、これにpH1になるまで塩酸を添加する。なお、
pH調整後10分間は攪拌を続ける。次いで、このスラリ
ーを濾過して残渣と濾液とに分け、得られた濾液に200g
/lに濃度調整した水酸化ナトリウム水溶液を添加してp
H7まで中和し、必要に応じてさらに10g/l に濃度調整
した水硫化ナトリウムを酸化還元電位で-100mVまで添加
し、亜鉛を主とする重金属の水酸化澱物およびその他の
重金属の硫化澱物を生成させる。次に、上記沈殿物が生
成した溶液を濾過し、亜鉛殿物と中和濾液とに分ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ焼却工場や産
業廃棄物焼却工場等における焼却炉および溶融炉から発
生する重金属含有飛灰の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、事業場や一般家庭から排出され
るゴミ(「都市ゴミ」または「一般廃棄物」と称されて
いる)は、都市ゴミ焼却場に集められて焼却処分される
が、その際に焼却炉から発生する燃えがらや飛灰は最終
処分場に堆積されていた。
【0003】しかしながら、近年、堆積場確保の困難性
や、堆積される飛灰に含まれている鉛、カドミウムなど
の重金属やダイオキシン類の有害性が問題視されてい
る。
【0004】そのため、上記有害物質の安定化を図るた
めセメント固化法や薬剤処理法等が開発され実用化され
ているが、セメント固化法等によると埋立容積を減らす
ことができないため、堆積場の確保に関する問題点は未
解決のままであった。また、飛灰とセメントとの混練処
理により、飛灰に含まれている重金属の溶出はなくなる
(環境庁告示第13号法による溶出試験)と報告されて
いるが、酸性雨等の影響を考えた場合、セメントと混練
した飛灰中の重金属類は必ずしも安定であるとはいいき
れないものであった(菊池猛著「プラズマによるゴミ焼
却灰の溶融処理による焼却残渣の無害化と生成スラグの
資源化」PPM1992/5)。
【0005】一方、焼却炉からの燃えがらや飛灰を溶融
処理することにより、減容化やダイオキシン類の熱分解
による無害化を図ることができるという報告がある(永
田勝也著「都市ゴミ焼却炉におけるダイオキシン対策の
現状と動向」廃棄物学会誌第3巻第3号)。
【0006】しかしながら、上記溶融処理によると、蒸
気圧の大きい鉛やカドミウム等の重金属は、炉内で揮発
して排ガス中に入り、排ガスに入った重金属は排ガス処
理設備内で凝縮し、再び飛灰となってしまうという問題
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上述
従来の技術の問題点を解決し、飛灰中に含まれている重
金属を安定な形で分離することができる焼却炉および溶
融炉からの飛灰の処理方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意研究した結果、飛灰をpH3以下
において浸出し、残渣を濾別した後中和剤および硫化剤
を添加し、生成した沈殿物を濾別することにより、上記
課題が解決されることを見い出し、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、焼却炉および溶融炉
から発生するナトリウムおよびカリウム、並びに亜鉛、
銅および鉛等の重金属を含む飛灰の処理方法であって、
上記飛灰を、そのまままたは塩酸や硫酸などの鉱酸(無
機酸)を添加し、pH3以下において溶解することによ
って鉛以外の重金属を溶出せしめ、鉛を含む残渣を濾別
する第一工程、および上記第一工程において得られた濾
液に水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは水酸化カ
ルシウムなどの中和剤を添加し、pH7以上に中和して
亜鉛を主とする重金属の水酸化殿物を生成させると共
に、必要に応じてこの濾液に硫化ナトリウム、水硫化ナ
トリウムまたは硫化水素などの硫化剤を添加して残りの
重金属を硫化物として沈殿させ、これらの沈殿物を濾別
する第二工程からなることを特徴とする焼却炉および溶
融炉からの飛灰の処理方法;および焼却炉および溶融炉
から発生するナトリウムおよびカリウム、並びに鉄、亜
鉛、銅および鉛等の重金属を含む飛灰の処理方法であっ
て、上記飛灰を、そのまままたは塩酸や硫酸などの鉱酸
を添加し、pH3以下において溶解することによって鉛
以外の重金属を溶出せしめ、鉛を含む残渣を濾別する第
一工程、上記第一工程において得られた濾液に過酸化水
素水、次亜塩酸ナトリウムおよび塩素ガスからなる群よ
り選ばれる少なくとも1種の酸化剤を添加し、濾液中に
溶解している鉄を酸化した後水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウムまたは水酸化カルシウムなどの中和剤を添加
し、濾液をpH3〜5の範囲に中和することにより鉄の
水酸化澱物を生成させ、この沈殿物を濾別する第二工
程、および上記第二工程において得られた濾液に水酸化
ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは水酸化カルシウムな
どの中和剤を添加し、pH7以上に中和して亜鉛を主と
する重金属の水酸化殿物を生成させると共に、必要に応
じてこの濾液に硫化ナトリウム、水硫化ナトリウムまた
は硫化水素などの硫化剤を添加して残りの重金属を硫化
物として沈殿させ、これらの沈殿物を濾別する第三工程
からなることを特徴とする焼却炉および溶融炉からの飛
灰の処理方法を提供するものである。
【0010】
【作用】本発明法を、都市ゴミ焼却工場において焼却灰
の溶融処理の際に発生する飛灰の処理方法を例にあげて
具体的に説明する。
【0011】まず、飛灰を水に溶解させてスラリーと
し、このスラリーを攪拌しながら塩酸または硫酸等の鉱
酸(無機酸)を添加してpHを3以下に調整する。な
お、飛灰のpHはその組成によって異なるため、鉱酸の
添加量は飛灰のpHに応じて調整する必要がある。すな
わち、スラリーのpHは低いほうが後に得られる鉛残渣
の鉛品位が高くなる傾向を示すため、飛灰の品位等に応
じて最適pHを設定し、そのpHを得るべく鉱酸の添加
量を調整すれば良いのである。また、上記スラリーのp
Hがすでに最適pHである場合には鉱酸を加える必要は
ない。さらに、上記pHを維持しての攪拌時間は少なく
とも10分あれば良く、その時の温度は室温でよい。
【0012】次いで、上記スラリーを濾過し、鉛を含有
する残渣と鉛以外の重金属を含む水溶液とに分離する。
なお、上記濾過において残渣に付着する浸出液を除去す
るためには、十分に水洗を行う必要があり、この作業は
特に得られた残渣を資源として活用する場合に重要とな
る。
【0013】上記のようにして得た濾液には、一般に亜
鉛のほかにカドミウム、銅、鉄等が含まれているが、飛
灰に鉄が多く含まれている場合には、後工程で得られる
亜鉛を主とする重金属の沈殿物における亜鉛品位が低く
なるため、鉄を選択的に分離する必要がある。
【0014】そこで、本発明法においては、飛灰に鉄が
多く含まれている場合、上記濾液中に酸化剤(過酸化水
素水、次亜塩酸ナトリウムおよび塩素ガスなどからなる
群より選ばれる少なくとも1種)を添加し、液中に溶解
している第一鉄イオンを第二鉄イオンに酸化し、その後
苛性ソーダ等の中和剤を添加して中和することによって
第二鉄イオンを水酸化物として沈殿させ、この沈殿物を
濾別することによって鉄を選択的に分離している。
【0015】次に、鉛および鉄が除かれた濾液に、水酸
化ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは水酸化カルシウム
などの中和剤を添加してそのpHを7以上に調整するこ
とにより、亜鉛を主とする重金属の水酸化澱物を生成さ
せ、その液中に重金属が残留している場合は、さらに該
溶液中に硫化ナトリウム、水硫化ナトリウムまたは硫化
水素などの硫化剤を添加することにより、残留する重金
属を硫化物として沈殿させ、この溶液を濾過して亜鉛澱
物と中和濾液を得る。
【0016】上記のように本発明法においては、飛灰に
含まれている重金属を、残渣(主に鉛を含有)、水酸化
殿物(主に亜鉛を含有)、硫化澱物(主に鉛、亜鉛以外
の重金属を含有)として分けて分離している。そのた
め、上記鉛を主として含有する残渣および亜鉛を主とす
る重金属の水酸化殿物は、非鉄金属の資源として活用す
ることが可能である。
【0017】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。しかし本発明の範囲は以下の実施例により制
限されるものではない。
【0018】
【実施例1】本発明の飛灰の処理方法の一例を以下に示
す。
【0019】まず、3リットルビーカーに蒸留水2リッ
トルを入れて攪拌しながら、飛灰 100gを入れてスラリ
ーとし、これにpH1になるまで塩酸を添加した。な
お、pH調整後10分間は攪拌を続けた。次いで、このス
ラリーを濾過して残渣と濾液とに分け、得られた濾液に
200g/lに濃度調整した水酸化ナトリウム水溶液を添加し
てpH7まで中和し、さらに10g/l に濃度調整した水硫
化ナトリウムを酸化還元電位で-100mVまで添加し、亜鉛
を主とする重金属の水酸化澱物およびその他の重金属の
硫化澱物を生成させた。
【0020】次に、上記沈殿物が生成した溶液を濾過
し、亜鉛殿物と中和濾液とに分けた(図1)。なお、上
記中和などの際に用いた薬剤は、添加が容易にできる濃
度に調整したものを使用した。
【0021】上記のようにして得た残渣、沈殿物(亜鉛
澱物)、中和濾液および飛灰におけるPb、Zn、F
e、Cd、Na2 O、K2 OおよびClの含有量(率)
を調べ、その結果を表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】表1からもわかるように、飛灰に含まれて
いる鉛および亜鉛等の重金属は安定な形でほぼ完全に分
離されていた。また、残渣中の鉛品位は44.2%、沈殿物
中の亜鉛品位は40.9%であり、これらは資源として非鉄
製錬所で処理できるものであった。さらに、中和排水は
排水基準を下回っており、直接、河川や海に放流できる
ものであった。
【0024】
【実施例2】本発明の飛灰の処理方法の別の一例を以下
に示す。
【0025】まず、3リットルビーカーに蒸留水2リッ
トルを入れて攪拌しながら、飛灰 500gを入れてスラリ
ーとし、これにpH1になるまで硫酸を添加した。な
お、pH調整後10分間は攪拌を続けた。次いで、このス
ラリーを濾過して残渣と濾液とに分け、得られた濾液に
200g/lに濃度調整した炭酸ナトリウム水溶液を添加して
pH8まで中和し、亜鉛を主とする重金属の水酸化澱物
およびその他の重金属の硫化澱物を生成させた。
【0026】次に、上記沈殿物が生成した溶液を濾過
し、亜鉛殿物と中和濾液とに分けた。なお、上記中和な
どの際に用いた薬剤は、添加が容易にできる濃度に調整
したものを使用した。
【0027】上記のようにして得た残渣、沈殿物(亜鉛
澱物)、中和濾液および飛灰におけるPb、Zn、F
e、Cd、Na2 O、K2 OおよびClの含有量(率)
を調べ、その結果を表2に示した。
【0028】
【表2】
【0029】表2からもわかるように、飛灰に含まれて
いる鉛および亜鉛等の重金属は安定な形でほぼ完全に分
離されていた。また、残渣中の鉛品位は37.6%、沈殿物
中の亜鉛品位は38.5%であり、これらは資源として非鉄
製錬所で処理できるものであった。さらに、中和排水は
排水基準を下回っており、直接、河川や海に放流できる
ものであった。
【0030】
【実施例3】本発明の飛灰の処理方法のさらに別の一例
を以下に示す。
【0031】まず、3リットルビーカーに蒸留水2リッ
トルを入れて攪拌しながら、飛灰 100gを入れてスラリ
ーとし、この時のpHが3であったので、塩酸等の鉱酸
を加えずに10分間攪拌を行った。次いで、このスラリー
を濾過して残渣と濾液とに分け、得られた濾液に次亜塩
素酸ナトリウムを添加した後、200g/lに濃度調整した水
酸化ナトリウム水溶液を添加してpH5まで中和し、鉄
を水酸化物として沈殿させ、濾過分離をおこなった。
【0032】次に、鉄を含む沈殿物を濾過して得た濾液
に、水酸化ナトリウム水溶液を濾液のpHが7になるま
で添加し、さらに5g/l の濃度に調整した硫化ナトリウ
ム水溶液を酸化還元電位が0mVになるまで添加し、亜鉛
を主とする重金属の水酸化澱物およびその他の重金属の
硫化澱物を生成させた。
【0033】次いで、上記沈殿物が生成した溶液を濾過
し、亜鉛殿物と中和濾液とに分けた(図2)。なお、上
記中和などに用いた薬剤は、添加が容易にできる濃度に
調整したものを使用した。
【0034】上記のようにして得た残渣、鉄澱物、沈殿
物(亜鉛澱物)、中和濾液および飛灰におけるPb、Z
n、Fe、Cd、Na2 O、K2 OおよびClの含有量
(率)を調べ、その結果を表3に示した。
【0035】
【表3】
【0036】表3からもわかるように、飛灰に含まれて
いる鉛および亜鉛等の重金属は安定な形でほぼ完全に分
離されていた。また、残渣中の鉛品位は40.2%、沈殿物
中の亜鉛品位は44.4%であり、これらは資源として非鉄
製錬所で処理できるものであった。さらに、鉄澱物につ
いて環境庁告示第13号法による溶出試験を行ったとこ
ろ、その基準を満足しており、管理型最終処分場に埋め
立てられるものであった。さらにまた、中和排水は排水
基準を下回っており、直接、河川や海に放流できるもの
であった。
【0037】
【発明の効果】本発明法の開発により、飛灰に含まれて
いる重金属を安定な形で分離することができるようにな
った。また、本発明法によって分離された鉛を含む残渣
と亜鉛を主とする重金属の水酸化殿物は、鉛および亜鉛
の資源として活用することができるものであるため、有
害な重金属を埋め立てることなく安全な処分を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法の一例を示すフローチャートである。
【図2】本発明法の別の一例を示すフローチャートであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 寿 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内 (72)発明者 松浦 健一 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内 (72)発明者 西山 徹 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉および溶融炉から発生するナトリ
    ウムおよびカリウム、並びに亜鉛、銅および鉛等の重金
    属を含む飛灰の処理方法であって、上記飛灰を、そのま
    ままたは鉱酸を添加し、pH3以下において溶解するこ
    とによって鉛以外の重金属を溶出せしめ、鉛を含む残渣
    を濾別する第一工程、および上記第一工程において得ら
    れた濾液に中和剤を添加し、pH7以上に中和して亜鉛
    を主とする重金属の水酸化殿物を生成させると共に、必
    要に応じてこの濾液に硫化剤を添加して残りの重金属を
    硫化物として沈殿させ、これらの沈殿物を濾別する第二
    工程からなることを特徴とする焼却炉および溶融炉から
    の飛灰の処理方法。
  2. 【請求項2】 焼却炉および溶融炉から発生するナトリ
    ウムおよびカリウム、並びに鉄、亜鉛、銅および鉛等の
    重金属を含む飛灰の処理方法であって、上記飛灰を、そ
    のまままたは鉱酸を添加し、pH3以下において溶解す
    ることによって鉛以外の重金属を溶出せしめ、鉛を含む
    残渣を濾別する第一工程、上記第一工程において得られ
    た濾液に過酸化水素水、次亜塩酸ナトリウムおよび塩素
    ガスからなる群より選ばれる少なくとも1種の酸化剤を
    添加し、濾液中に溶解している鉄を酸化した後中和剤を
    添加し、濾液をpH3〜5の範囲に中和することにより
    鉄の水酸化澱物を生成させ、この沈殿物を濾別する第二
    工程、および上記第二工程において得られた濾液に中和
    剤を添加し、pH7以上に中和して亜鉛を主とする重金
    属の水酸化殿物を生成させると共に、必要に応じてこの
    濾液に硫化剤を添加して残りの重金属を硫化物として沈
    殿させ、これらの沈殿物を濾別する第三工程からなるこ
    とを特徴とする焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方
    法。
JP34979892A 1992-12-02 1992-12-02 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法 Expired - Lifetime JP3300081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34979892A JP3300081B2 (ja) 1992-12-02 1992-12-02 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34979892A JP3300081B2 (ja) 1992-12-02 1992-12-02 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002037818A Division JP3574928B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06170354A true JPH06170354A (ja) 1994-06-21
JP3300081B2 JP3300081B2 (ja) 2002-07-08

Family

ID=18406191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34979892A Expired - Lifetime JP3300081B2 (ja) 1992-12-02 1992-12-02 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3300081B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10113637A (ja) * 1996-10-15 1998-05-06 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 廃棄物焼却炉集塵灰からの重金属溶出低減方法
WO2005040437A1 (ja) * 2003-10-27 2005-05-06 Dowa Mining Co., Ltd. 飛灰の湿式処理法
US20120234137A1 (en) * 2009-10-06 2012-09-20 Elemetal Holding B.V. Hydrometalurgical process and apparatus for recovering metals from waste material
CN104451169A (zh) * 2014-12-05 2015-03-25 攀枝花火凤凰再生资源回收利用有限责任公司 铁矿烧结烟尘灰有价元素的提取工艺
CN105478438A (zh) * 2015-01-29 2016-04-13 湖州森诺膜技术工程有限公司 一种垃圾飞灰水泥窑协同处置及无害化资源循环利用方法
JP2021010903A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 童浩 ゴミ焼却による飛灰の処理装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10113637A (ja) * 1996-10-15 1998-05-06 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 廃棄物焼却炉集塵灰からの重金属溶出低減方法
WO2005040437A1 (ja) * 2003-10-27 2005-05-06 Dowa Mining Co., Ltd. 飛灰の湿式処理法
US20120234137A1 (en) * 2009-10-06 2012-09-20 Elemetal Holding B.V. Hydrometalurgical process and apparatus for recovering metals from waste material
US9023129B2 (en) * 2009-10-06 2015-05-05 Elemetal Holding B.V. Hydrometalurgical process and apparatus for recovering metals from waste material
CN104451169A (zh) * 2014-12-05 2015-03-25 攀枝花火凤凰再生资源回收利用有限责任公司 铁矿烧结烟尘灰有价元素的提取工艺
CN105478438A (zh) * 2015-01-29 2016-04-13 湖州森诺膜技术工程有限公司 一种垃圾飞灰水泥窑协同处置及无害化资源循环利用方法
JP2021010903A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 童浩 ゴミ焼却による飛灰の処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3300081B2 (ja) 2002-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5298168A (en) Ferrous dithionite process and composition for removing dissolved heavy metals from water
US5545331A (en) Recycle process for removing dissolved heavy metals from water with iron particles
JP4478585B2 (ja) 飛灰からの有価物回収方法
JP3911538B2 (ja) 飛灰からの重金属回収方法
JP4870423B2 (ja) 重金属処理材及びそれを用いた重金属処理方法
US5462670A (en) Process for removing oils and greases from aqueous solution
JP2009202077A (ja) ダストの水洗方法
JP3300081B2 (ja) 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法
JP3568569B2 (ja) 焼却灰または飛灰の無害化処理による重金属のリサイクル方法
JP3574928B2 (ja) 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法
JP3441239B2 (ja) 高温処理炉からの重金属含有飛灰の湿式処理方法
JP3524601B2 (ja) 焼却炉および溶融炉からの飛灰の処理方法
JP2002011429A (ja) 廃棄物中の重金属処理方法
JPH0924240A (ja) 焼却灰や飛灰の溶融に際して生じる排ガスからの重金属類の回収方法
JP2000140795A (ja) 重金属含有飛灰の処理方法
JP2019115884A (ja) 廃水の処理方法
JP4231935B2 (ja) 飛灰の有効利用方法
JP3276074B2 (ja) 焼却炉からの飛灰の処理方法
JPS6140885B2 (ja)
JP3896442B2 (ja) 重金属を含有する飛灰の処理方法
JP2005177757A (ja) カルシウム及び重金属含有物の処理方法
JP3733452B2 (ja) 廃棄物の処理方法
JP2003047828A (ja) ガスの処理方法
JP3794260B2 (ja) 廃棄物の処理方法
JPH10265861A (ja) 二次飛灰からの有価物の回収方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080419

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080419

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130419

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130419

Year of fee payment: 11