JPH06170124A - 電気浸透式脱水機 - Google Patents

電気浸透式脱水機

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JPH06170124A
JPH06170124A JP4359697A JP35969792A JPH06170124A JP H06170124 A JPH06170124 A JP H06170124A JP 4359697 A JP4359697 A JP 4359697A JP 35969792 A JP35969792 A JP 35969792A JP H06170124 A JPH06170124 A JP H06170124A
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Noboru Imasaka
登 今坂
Katsunori Nishida
克範 西田
Takashi Ochiai
隆 落合
Keiichiro Miyano
啓一郎 宮野
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Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、スラリーを▲ろ▼過および圧搾して
脱水する加圧脱水機に直流電流を通電して脱水する電気
浸透式脱水機を得ることを目的とするものである。関す
るものである。 【構成】それぞれ▲ろ▼室を構成する各一対の互いに対
向する▲ろ▼過材を導電性材料とし、この導電性材料の
▲ろ▼過材を電極として直接スラリーに接するように
し、或いは一対の電極部材の間に導電性の▲ろ▼過材よ
りなる▲ろ▼布の両方又はいずれか一方を装着し、電極
部材に通電して電気浸透脱水を行うものであり、また、
この導電性材料として、炭素繊維、金網、金属製メッシ
ュプレート、さらには▲ろ▼過布に金属繊維または炭素
繊維を織り込み、或いは金属繊維製織物等で構成したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラリーを▲ろ▼過お
よび圧搾して脱水する加圧脱水機に直流電流を通電して
脱水する電気浸透式脱水機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の先行技術としては、特開昭64
−30613号公報、特開昭62−121613号公
報、特開昭62−57622号公報、特開昭62−57
623号公報等が知られている。これらはいずれも▲ろ
▼室を構成する一対の▲ろ▼布が対向しており、それぞ
れの▲ろ▼布の反▲ろ▼室側に導電板が具備され、さら
に一方の▲ろ▼布の反▲ろ▼室側に圧搾膜等が設けられ
ている電気浸透式脱水機である。これらの技術はいずれ
もスラリーに接する面が▲ろ▼過布であり、これを図8
により説明すると、▲ろ▼板30の中央凹部に▲ろ▼液
溝31が形成され、その上に▲ろ▼液通路33を開孔し
た導電板32が取付けられ、さらにその▲ろ▼室40側
に▲ろ▼布34が配置されている。一方これと対向する
ダイアフラム側▲ろ▼板35の表面には▲ろ▼液溝37
が形成されているダイアフラム36が取付けられ、その
上に▲ろ▼液通路39を開孔した導電板38が取付けら
れ、さらにその▲ろ▼室40側に▲ろ▼布34を夫々配
置したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成では、スラリーに接する面が▲ろ▼過布であり、その
裏側に導電板が具備されているため導電板間に電流を流
して電気浸透脱水を行った場合、▲ろ▼布の電気抵抗に
よりその効率が著しく低下する欠点があった。また、上
記の特開昭64−30613号公報のものは、炭素繊維
を含有する炭素材料で電極板を構成したものであるた
め、柔軟性がなく圧搾時の圧力伝達が均等に行われず偏
圧搾となる虞があり、圧搾膜との接続部で破損し易く、
また、非常に高価である等の欠点があった。そこで、本
発明は、上記先行技術の欠点に鑑み、これを解決したも
のであって、導電性▲ろ▼過材をスラリーの▲ろ▼過面
側に直接接触して通電して電気浸透脱水を行うことによ
って、低電圧でしかも低含水率の脱水ケーキを効率良
く、且つ安価に得ることを目的としてものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】これを達成する手段とし
て、本発明は、それぞれ▲ろ▼室を構成する各一対の互
いに対向する▲ろ▼過材を導電性材料とし、この導電性
材料の▲ろ▼過材を電極として直接スラリーに接するよ
うにし、或いは一対の電極部材の間に導電性の▲ろ▼過
材よりなる▲ろ▼布の両方又はいずれか一方を装着し、
電極部材に通電して電気浸透脱水を行うものであり、ま
た、この導電性材料として、炭素繊維、金網、金属製メ
ッシュプレート、さらには▲ろ▼過布に金属繊維または
炭素繊維を織り込み、或いは金属繊維製織物等で構成し
たものである。
【0005】
【実施例】本発明の構成を図面に示す実施例について以
下詳細に説明する。本発明の第1実施例の▲ろ▼布固定
式加圧脱水機の概略を図1乃至図3で説明すると、左右
に間隔をおいて一対の脚1、1を立設し、左側の脚1の
上に固定フレーム2を取付け、右側の脚1の上にシリン
ダーフレーム3を取付け、固定フレーム2とシリンダー
フレーム3との間に水平方向の主梁4を架設する。シリ
ンダーフレーム3には締付けシリンダー5を取付けると
共に、該締付けシリンダー5の左側に突出するロッドの
左端にルーズヘッド6を取付け、該ルーズヘッド6と上
記固定フレーム2との間には▲ろ▼板7とダイアフラム
付きの▲ろ▼板8を交互に多数組み込み、右端の▲ろ▼
板7をルーズヘッド6に取付ける。この▲ろ▼板7と▲
ろ▼板8の構成は後記する図3および図4において詳細
に説明する。そして隣同士の▲ろ▼板7の上端を逆V字
形の▲ろ▼布吊りリンク9で夫々連続させ、▲ろ▼布吊
りリンク9の上端からスプリングまたはワイヤロープ等
の吊り部材10を下げ、吊り部材10の下端に取付けた
▲ろ▼布サポートバー11を対向する左右一対の▲ろ▼
布12、12の上端を夫々連結し、この両▲ろ▼板7、
8および夫々の▲ろ▼布12、12の中央には図2およ
び図3に示すようにフィード口13が開設されている。
【0006】つぎに、本発明の主要部である▲ろ▼板部
分の第1実施例を図4および図5よって説明する。▲ろ
▼板7の中央凹部に▲ろ▼液溝14があり、その上に▲
ろ▼布12が配置され、その▲ろ▼室19側に炭素繊
維、または金属繊維、または金網等の導電性材料の▲ろ
▼過材15が取付けてある。また、ダイアフラム側▲ろ
▼板8の表面にはダイアフラム16が取付けられ、その
表面には▲ろ▼液溝17があり、その上に▲ろ▼布12
が取付けられ、その▲ろ▼室19側に炭素繊維、または
金属繊維、または金網等の導電性材料の▲ろ▼過材18
が取付けてある。この場合▲ろ▼室19内のスラリーへ
の電流が直ちに伝達されるため効率が良くなる。
【0007】このように構成されているので、これを運
転操作するには、まず、締付けシリンダー5に油圧をか
けてルーズヘッド6を前進させ、各▲ろ▼板7、8を密
着させた状態とする。ここでフィード口13からスラリ
ーを注入し、各一対の導電性▲ろ▼過材15、18間に
夫々脱水ケーキを形成させていく。その後にダイヤフラ
ム16と▲ろ▼板8の間に圧力水を注入し圧搾脱水す
る。この▲ろ▼過工程または圧搾工程の間中、導電性▲
ろ▼過材15と導電性▲ろ▼過材18の間に直流電流を
流し電気浸透脱水を行うか、または圧搾の一定時間後に
通電して電気浸透脱水するか等の方法をとる。以上によ
り脱水ケーキを▲ろ▼室内に形成する。次に締付けシリ
ンダー5によりルーズヘッド6を後退させ、先頭の▲ろ
▼板7と次の▲ろ▼板8との間隔を広げる。両▲ろ▼板
7、8間にある▲ろ▼布12、12および導電性▲ろ▼
過材15、18が逆V字形に開き▲ろ▼過材表面に形成
された脱水ケーキが落下する。この際、▲ろ▼布サポー
トバー11に振動を与え、脱水ケーキを振り落とすこと
もある。このようにして、一枚つづ▲ろ▼板7、8の間
隔を広げていきながら、脱水ケーキを次々に落としてい
く。
【0008】本発明の実施例では、▲ろ▼布が▲ろ▼板
を貫通して取付けられたもので説明したが、▲ろ▼布走
行式脱水機に適用しても良い。また、第1実施例におけ
る導電性材料の▲ろ▼過材15、18を▲ろ▼室19側
に取付ける代わりに、図6に示す第2実施例のように▲
ろ▼布12のスラリー20側に▲ろ▼過材21を重ね、
▲ろ▼布12と▲ろ▼過材15、18を針金、または糸
等の接続材22で取付けても良い。或いは図7に示す第
3実施例のように▲ろ▼布12の方形に切抜いてこの切
抜部に導電性材料の▲ろ▼過材23をその内に嵌め込ん
で、▲ろ▼布12と導電性材料の▲ろ▼過材23を針
金、または糸等の接続材24で連結するように絡めて取
付けても良い。また、この第1実施例の▲ろ▼過材とし
て、炭素繊維の織布、または不織布、或いは金属繊維の
識物、または金網、金属製メッシュプレート等で製作し
ても良い。さらに、▲ろ▼過材として織糸に導電性線材
を混織したもの、或いは織糸すべてを導電性線材で織成
しても良い。
【0009】また、図8に示す第4実施例のものは、上
記第1実施例の導電性材料の▲ろ▼過材15、18を取
付けた▲ろ▼布12の反▲ろ▼室側に夫々導電部材25
を配設したものである。これにより、▲ろ▼布12自身
に導電性を有することで、従来のように▲ろ▼布12の
電気抵抗により電気浸透脱水の効率が悪化することな
く、この導電性▲ろ▼布と導電板との相乗作用によって
スラリーに効率的に電流が流れ、脱水効果が著しく向上
するものである。なお、導電性の▲ろ▼布は両▲ろ▼板
に導電板を配設したことにより、いずれか一方の▲ろ▼
板のみに施すようにしても良い。
【0010】
【発明の効果】以上、各種実施例について詳述したよう
に、本発明は、導電性▲ろ▼過材をスラリーの▲ろ▼過
面側に直接接触して通電して電気浸透脱水を行うと従来
の▲ろ▼布のスラリーの反対側に電極板を配置して電気
浸透脱水を行う方式に比較して低電圧でしかも低含水率
の脱水ケーキを効率良く得ることができる。因みに従来
のようにスラリーに接する部分が▲ろ▼布でその裏に電
導性電極板を配置して▲ろ▼過及び電気浸透脱水を行っ
た場合と、本発明のようにスラリーに直接接するように
導電性▲ろ▼過材を配置して同一操作条件で電気浸透脱
水を行った場合、上水の無薬注汚泥5.0%のもので前
者は含水率57.5%に対して後者が52.4%とな
り、後者がはるかに効率良く脱水できる。また、炭素繊
維や金属繊維は柔軟性もあり、▲ろ▼布への取付けも簡
単であり、圧搾の際もダイアフラムの圧力を抵抗なく伝
達でき、しかもコストが金属材料や炭素材料と炭索繊維
を混合して焼成したもの等の電極板に比べて非常に安価
であり、経済的である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の▲ろ▼布走行型の概略全
体側面図
【図2】同じく▲ろ▼板部分の概略縦断側面図
【図3】同じく▲ろ▼板部分の縦断正面図
【図4】同じく第1実施例の▲ろ▼板の縦断側面図
【図5】同じく第1実施例の▲ろ▼板を閉板した状態の
縦断側面図
【図6】本発明の第2実施例の▲ろ▼布の縦断側面図
【図7】本発明の第3実施例の▲ろ▼布の正面図
【図8】本発明の第4実施例の▲ろ▼板の縦断側面図
【図9】従来例の▲ろ▼板の縦断側面図
【符号の説明】
1 脚 2 固定フレーム 3 シリンダーフレーム 4 主梁 5 締付けシリンダー 6 ルーズヘッド 7 ▲ろ▼板 8 ダイアフラム付きの▲ろ▼板 12 ▲ろ▼布 13 フィード口 14、17 ▲ろ▼液溝 16 ダイアフラム 15、18 導電性材料の▲ろ▼過材
フロントページの続き (72)発明者 宮野 啓一郎 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ▲ろ▼室を構成する各一対の互
    いに対向する▲ろ▼過材を導電性材料とし、この導電性
    材料の▲ろ▼過材を電極として両電極間に直流電流を通
    電して電気浸透脱水を行うことを特徴とする電気浸透式
    脱水機。
  2. 【請求項2】 それぞれ▲ろ▼室を構成する各一対の互
    いに対向する導電性の電極部材を配設し、該電極部材の
    間にスラリーを▲ろ▼過、圧搾する一対の▲ろ▼布を装
    着し、該▲ろ▼布の両方又はいずれか一方を導電性の▲
    ろ▼過材として、該電極部材に直流電流を通電して電気
    浸透脱水を行うことを特徴とする電気浸透式脱水機。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2の導電性の▲ろ
    ▼過材を、スラリーと接する面を炭素繊維からなる織布
    また不織布とすることを特徴とする電気浸透式脱水機。
  4. 【請求項4】 請求項1および請求項2の導電性の▲ろ
    ▼過材を、スラリーと接する面を金属材料からなる金網
    またはメッシュプレート或いは金属繊維の織物とするこ
    とを特徴とする電気浸透式脱水機。
  5. 【請求項5】 請求項1および請求項2の導電性の▲ろ
    ▼過材の▲ろ▼過布に、針金、金属繊維または炭素繊維
    等の導電性材料を織り込んで電極とすることを特徴とす
    る電気浸透式脱水機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103332843A (zh) * 2013-07-05 2013-10-02 浙江科力尔环保设备有限公司 电渗透污泥脱水设备
JP2016168594A (ja) * 2009-06-16 2016-09-23 カンブリアン イノベーションズ インコーポレイデッド 水、廃水、および他の生物分解物質を処理し監視するシステムおよび装置
CN106925006A (zh) * 2017-03-23 2017-07-07 成都易态科技有限公司 压滤单元、压滤装置以及污泥脱水方法

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