JPH06168918A - ドライエッチング方法及びドライエッチング装置 - Google Patents
ドライエッチング方法及びドライエッチング装置Info
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- JPH06168918A JPH06168918A JP34327292A JP34327292A JPH06168918A JP H06168918 A JPH06168918 A JP H06168918A JP 34327292 A JP34327292 A JP 34327292A JP 34327292 A JP34327292 A JP 34327292A JP H06168918 A JPH06168918 A JP H06168918A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 下地への影響や堆積物の剥離性に問題を生ず
ることなく、オーバーエッチング時に発生するおそれの
ある被パターニング部底部のえぐれであるノッチングを
防止する技術を提供する。 【構成】 オーバーエッチング工程III を有するドライ
エッチング方法において、冷却に超音波付与を併用する
などして有機系レジストにクラックを生じせしめII、こ
の状態でエッチングを行うなど、オーバーエッチング時
に、少なくとも被エッチング材の下部側壁に有機系の保
護膜を与える条件でエッチングを行うドライエッチング
方法。
ることなく、オーバーエッチング時に発生するおそれの
ある被パターニング部底部のえぐれであるノッチングを
防止する技術を提供する。 【構成】 オーバーエッチング工程III を有するドライ
エッチング方法において、冷却に超音波付与を併用する
などして有機系レジストにクラックを生じせしめII、こ
の状態でエッチングを行うなど、オーバーエッチング時
に、少なくとも被エッチング材の下部側壁に有機系の保
護膜を与える条件でエッチングを行うドライエッチング
方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライエッチング方法
及びドライエッチング装置に関する。特に、オーバーエ
ッチング工程を有するドライエッチング方法及びドライ
エッチング装置に関する。本発明は、例えば、半導体素
子のゲート材料のドライエッチングに利用することがで
き、特に、ゲート材料の高選択異方性エッチングに好適
に利用できる。
及びドライエッチング装置に関する。特に、オーバーエ
ッチング工程を有するドライエッチング方法及びドライ
エッチング装置に関する。本発明は、例えば、半導体素
子のゲート材料のドライエッチングに利用することがで
き、特に、ゲート材料の高選択異方性エッチングに好適
に利用できる。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】W−ポリサイドをはじめ
とするゲート材料のエッチング工程は、ますます薄膜化
する下地SiO2 膜等に対応した高選択比化と、異方性
形状を両立するため、プロセスも各種ガスの組み合わせ
や電極の低温化等、より複雑なものとなる方向にある。
中でも、特に最近では、高選択比プロセスガスとして各
種のガスが開発され、例えば臭素系のガスとしてHBr
の採用が常識的なものとして提案されるに至っている。
とするゲート材料のエッチング工程は、ますます薄膜化
する下地SiO2 膜等に対応した高選択比化と、異方性
形状を両立するため、プロセスも各種ガスの組み合わせ
や電極の低温化等、より複雑なものとなる方向にある。
中でも、特に最近では、高選択比プロセスガスとして各
種のガスが開発され、例えば臭素系のガスとしてHBr
の採用が常識的なものとして提案されるに至っている。
【0003】HBrは、反応生成物のSi−Brの結合
エネルギーがSi−Oのそれよりもはるかに小さいとい
う原理的なものに由来して、SiO2 に対する超高選択
比が実現できる(中村他、1989年春季第36回応用
物理学会P−L−7 P.572)。しかし逆にこの高
選択比の故に、過剰なオーバーエッチング時に、図13
に示す被エッチング材3である例えばPolySiの底
部に図示のような所謂ノッチング6を生じてしまうとい
う問題がある。これは、下地SiO2 2との選択比が高
すぎるために、オーバーエッチング時に過剰となったラ
ジカルが下地SiO2 2とほとんど反応せずに、SiO
2 上をマイグレーションして被エッチング材3(Pol
ySi)底部をアタックするためにおこると考えられて
いる。(図13中、1はSi基板、4はレジストマスク
である)。
エネルギーがSi−Oのそれよりもはるかに小さいとい
う原理的なものに由来して、SiO2 に対する超高選択
比が実現できる(中村他、1989年春季第36回応用
物理学会P−L−7 P.572)。しかし逆にこの高
選択比の故に、過剰なオーバーエッチング時に、図13
に示す被エッチング材3である例えばPolySiの底
部に図示のような所謂ノッチング6を生じてしまうとい
う問題がある。これは、下地SiO2 2との選択比が高
すぎるために、オーバーエッチング時に過剰となったラ
ジカルが下地SiO2 2とほとんど反応せずに、SiO
2 上をマイグレーションして被エッチング材3(Pol
ySi)底部をアタックするためにおこると考えられて
いる。(図13中、1はSi基板、4はレジストマスク
である)。
【0004】この対策としては、HBrへのO2 添加に
よる反応生成物Six Bry Oz の堆積を用いた側壁保
護の強化などの技術が通常用いられるが、上記のような
マイグレーションを防ぐには、堆積物も、より厚く形成
する必要がある。ところが、こういったSix Bry O
z 系の無機膜を厚く堆積させてしまうと、後処理でこれ
を例えば希フッ酸等によるウェット処理で除去する時
に、その処理時間が長くなり、下地SiO2 膜もエッチ
ング除去されてしまう懸念がある。
よる反応生成物Six Bry Oz の堆積を用いた側壁保
護の強化などの技術が通常用いられるが、上記のような
マイグレーションを防ぐには、堆積物も、より厚く形成
する必要がある。ところが、こういったSix Bry O
z 系の無機膜を厚く堆積させてしまうと、後処理でこれ
を例えば希フッ酸等によるウェット処理で除去する時
に、その処理時間が長くなり、下地SiO2 膜もエッチ
ング除去されてしまう懸念がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、下地への影響や堆積物の剥離性に問題の無い、オ
ーバーエッチング時のノッチング防止技術を提供しよう
とするものである。
ので、下地への影響や堆積物の剥離性に問題の無い、オ
ーバーエッチング時のノッチング防止技術を提供しよう
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項1の発明
は、オーバーエッチング工程を有するドライエッチング
方法において、オーバーエッチング時に、少なくとも被
エッチング材の下部側壁に有機系の保護膜を与える条件
でエッチングを行うことを特徴とするドライエッチング
方法であって、これにより上記目的を達成するものであ
る。
は、オーバーエッチング工程を有するドライエッチング
方法において、オーバーエッチング時に、少なくとも被
エッチング材の下部側壁に有機系の保護膜を与える条件
でエッチングを行うことを特徴とするドライエッチング
方法であって、これにより上記目的を達成するものであ
る。
【0007】本出願の請求項2の発明は、有機系レジス
トをマスクとするとともにオーバーエッチング工程を有
するドライエッチング方法において、少なくともオーバ
ーエッチング工程においては有機系レジストにクラック
を生じせしめた状態でエッチングを行うことを特徴とす
るドライエッチング方法であって、これにより上記目的
を達成するものである。
トをマスクとするとともにオーバーエッチング工程を有
するドライエッチング方法において、少なくともオーバ
ーエッチング工程においては有機系レジストにクラック
を生じせしめた状態でエッチングを行うことを特徴とす
るドライエッチング方法であって、これにより上記目的
を達成するものである。
【0008】本出願の請求項3の発明は、有機系レジス
トをマスクとするとともにオーバーエッチング工程を有
するドライエッチング方法において、エッチングをメイ
ンエッチング工程とオーバーエッチング工程との2ステ
ップに分け、オーバーエッチング前に被エッチング材を
冷却してレジストにクラックを生じせしめ、しかる後オ
ーバーエッチングを行うことを特徴とするドライエッチ
ング方法であって、これにより上記目的を達成するもの
である。
トをマスクとするとともにオーバーエッチング工程を有
するドライエッチング方法において、エッチングをメイ
ンエッチング工程とオーバーエッチング工程との2ステ
ップに分け、オーバーエッチング前に被エッチング材を
冷却してレジストにクラックを生じせしめ、しかる後オ
ーバーエッチングを行うことを特徴とするドライエッチ
ング方法であって、これにより上記目的を達成するもの
である。
【0009】本出願の請求項4の発明は、極低温冷却と
同時に超音波を印加して、レジスト表面のクラックを拡
げることを特徴とする請求項3に記載のドライエッチン
グ方法であって、これにより上記目的を達成するもので
ある。
同時に超音波を印加して、レジスト表面のクラックを拡
げることを特徴とする請求項3に記載のドライエッチン
グ方法であって、これにより上記目的を達成するもので
ある。
【0010】本出願の請求項5の発明は、オーバーエッ
チング工程を有するドライエッチングに用いるエッチン
グ装置であって、オーバーエッチング時に、少なくとも
被エッチング材の下部側壁に有機系の保護膜を与える構
成でエッチングを行う手段を備えることを特徴とするド
ライエッチング装置であって、これにより上記目的を達
成するものである。
チング工程を有するドライエッチングに用いるエッチン
グ装置であって、オーバーエッチング時に、少なくとも
被エッチング材の下部側壁に有機系の保護膜を与える構
成でエッチングを行う手段を備えることを特徴とするド
ライエッチング装置であって、これにより上記目的を達
成するものである。
【0011】本出願の請求項6の発明は、有機系レジス
トをマスクとするとともにオーバーエッチング工程を有
するドライエッチングに用いるエッチング装置であっ
て、少なくともオーバーエッチング工程においては有機
系レジストにクラックを生じせしめる手段を備えること
を特徴とするドライエッチング装置であって、これによ
り上記目的を達成するものである。
トをマスクとするとともにオーバーエッチング工程を有
するドライエッチングに用いるエッチング装置であっ
て、少なくともオーバーエッチング工程においては有機
系レジストにクラックを生じせしめる手段を備えること
を特徴とするドライエッチング装置であって、これによ
り上記目的を達成するものである。
【0012】本出願の請求項7の発明は、有機系レジス
トをマスクとするとともにオーバーエッチング工程を有
するドライエッチングに用いるエッチング装置であっ
て、被エッチング材を冷却してレジストにクラックを生
じせしめる手段を備えることを特徴とするドライエッチ
ング装置であって、これにより上記目的を達成するもの
である。
トをマスクとするとともにオーバーエッチング工程を有
するドライエッチングに用いるエッチング装置であっ
て、被エッチング材を冷却してレジストにクラックを生
じせしめる手段を備えることを特徴とするドライエッチ
ング装置であって、これにより上記目的を達成するもの
である。
【0013】本出願の請求項8の発明は、超音波印加手
段を備えることを特徴とする請求項7に記載のドライエ
ッチング装置であって、これにより上記目的を達成する
ものである。
段を備えることを特徴とする請求項7に記載のドライエ
ッチング装置であって、これにより上記目的を達成する
ものである。
【0014】本発明は、ゲート材料のエッチング工程に
おいて、エッチングを2ステップに分けて、オーバーエ
ッチング前に被エッチングサンプルを−140℃以下の
極低温に冷却してレジストにクラックを生じせしめ、し
かる後オーバーエッチングを行う態様で実施することが
できる。
おいて、エッチングを2ステップに分けて、オーバーエ
ッチング前に被エッチングサンプルを−140℃以下の
極低温に冷却してレジストにクラックを生じせしめ、し
かる後オーバーエッチングを行う態様で実施することが
できる。
【0015】また、このクラックを拡げるために極低温
冷却と同時に超音波を印加する態様で実施することがで
きる。
冷却と同時に超音波を印加する態様で実施することがで
きる。
【0016】更には、こういったプロセスを行うための
装置が、極低温冷却機構と超音波印加機構を具備してな
る装置であるものを用いることができる。
装置が、極低温冷却機構と超音波印加機構を具備してな
る装置であるものを用いることができる。
【0017】
【作用】本出願の請求項1の発明をはじめとする本出願
の各発明の基本的な考え方は、マイグレーションによる
被エッチング材底部のアタックを防止するための側壁保
護膜強化の手段として、後工程での保護膜の除去が困難
な無機系堆積物に代えて、有機系の堆積物で保護するこ
とである。有機系堆積物なら、レジストアッシング工程
でのO2 プラズマ処理等によって容易に除去が可能であ
る。
の各発明の基本的な考え方は、マイグレーションによる
被エッチング材底部のアタックを防止するための側壁保
護膜強化の手段として、後工程での保護膜の除去が困難
な無機系堆積物に代えて、有機系の堆積物で保護するこ
とである。有機系堆積物なら、レジストアッシング工程
でのO2 プラズマ処理等によって容易に除去が可能であ
る。
【0018】本出願の請求項2,3,4,6,7,8の
発明では、効果的に有機系の側壁保護膜を強化する手段
として、レジストからの反応生成物を利用する(堆積性
のガスを用いる必要がない)。この際、あらかじめレジ
ストにクラックを生じさせておくことで、レジスト中の
溶剤等、堆積物を作り易い成分を積極的に放出させ利用
できることになる。
発明では、効果的に有機系の側壁保護膜を強化する手段
として、レジストからの反応生成物を利用する(堆積性
のガスを用いる必要がない)。この際、あらかじめレジ
ストにクラックを生じさせておくことで、レジスト中の
溶剤等、堆積物を作り易い成分を積極的に放出させ利用
できることになる。
【0019】本出願の請求項3,4,7,8の発明で
は、レジストにクラックを発生させる手段として、ウェ
ハーの極低温冷却を利用する(特開平4−28219参
照)。
は、レジストにクラックを発生させる手段として、ウェ
ハーの極低温冷却を利用する(特開平4−28219参
照)。
【0020】本出願の請求項4,8の発明では、クラッ
クの発生のために、更に超音波印加手段を併用する。
クの発生のために、更に超音波印加手段を併用する。
【0021】本出願の各発明は、有機系の保護膜、例え
ばレジストとハロゲンガスの反応生成物を側壁保護に利
用し、かつその際の反応生成物の発生を促進させる。
ばレジストとハロゲンガスの反応生成物を側壁保護に利
用し、かつその際の反応生成物の発生を促進させる。
【0022】即ち、通常のエッチングでは、レジスト表
面との反応でしか反応生成物は発生しないが、本発明の
手段によれば、例えばクラックの発生、拡がりによって
レジスト面積が増すこと、及び、レジスト内部に残存し
た有機溶剤がクラックによって放出されるため、より多
くの反応生成物を利用でき、より強固な側壁保護が可能
となる。(通常のエッチングでは、メインエッチング時
のイオン照射によって、レジスト表面には硬化層ができ
てしまうため、レジスト内に残存した溶剤等の放出は少
ない。しかるに本発明では、クラックによって丁度表面
の硬化層を裂いてフタを開けるような役割を果たすの
で、内部の溶剤ないし溶剤及び樹脂成分の放出が容易に
なる。)
面との反応でしか反応生成物は発生しないが、本発明の
手段によれば、例えばクラックの発生、拡がりによって
レジスト面積が増すこと、及び、レジスト内部に残存し
た有機溶剤がクラックによって放出されるため、より多
くの反応生成物を利用でき、より強固な側壁保護が可能
となる。(通常のエッチングでは、メインエッチング時
のイオン照射によって、レジスト表面には硬化層ができ
てしまうため、レジスト内に残存した溶剤等の放出は少
ない。しかるに本発明では、クラックによって丁度表面
の硬化層を裂いてフタを開けるような役割を果たすの
で、内部の溶剤ないし溶剤及び樹脂成分の放出が容易に
なる。)
【0023】なお、メインエッチング前からクラックを
入れておいたのでは、フォトレジストのマスクとしての
効果が不充分となる懸念のある場合は、オーバーエッチ
ング時のみにクラックを発生させる手段を利用するよう
にして、寸法変換差等を防止できる。
入れておいたのでは、フォトレジストのマスクとしての
効果が不充分となる懸念のある場合は、オーバーエッチ
ング時のみにクラックを発生させる手段を利用するよう
にして、寸法変換差等を防止できる。
【0024】このようにして、本発明によれば、マイグ
レーション防止の側壁保護強化が、剥離性に問題を生じ
ることなく可能となる訳である。
レーション防止の側壁保護強化が、剥離性に問題を生じ
ることなく可能となる訳である。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。なお当然のことではあるが、本発明は実施
例により限定を受けるものではない。
て説明する。なお当然のことではあるが、本発明は実施
例により限定を受けるものではない。
【0026】実施例1 本実施例では、図1に示すように、メインエッチング工
程Iを行い、次いでレジストのクラック生成(被エッチ
ング材の冷却、超音波の印加)工程IIを行って、更にオ
ーバーエッチング工程III を行った。
程Iを行い、次いでレジストのクラック生成(被エッチ
ング材の冷却、超音波の印加)工程IIを行って、更にオ
ーバーエッチング工程III を行った。
【0027】以下本実施例について、図2ないし図6、
及び図12を参照して更に具体的に説明する。
及び図12を参照して更に具体的に説明する。
【0028】即ち、本実施例では、図2に示す構造の被
エッチングサンプルのエッチングに本発明を適用した。
図中、1はSi基板、2は絶縁層2であるSiO2 、3
は被エッチング材3であるPolySiである。本実施
例では、図12に示す有磁場マイクロ波エッチャーのメ
インチェンバー36に該サンプルをセットし、以下の2
ステップエッチングを行った。 ステップI ガス :HBr 100sccm 圧力 :1.3Pa(10mTorr) μ波電力 :850Watt RF電力 :50W ウェハー温度:20℃
エッチングサンプルのエッチングに本発明を適用した。
図中、1はSi基板、2は絶縁層2であるSiO2 、3
は被エッチング材3であるPolySiである。本実施
例では、図12に示す有磁場マイクロ波エッチャーのメ
インチェンバー36に該サンプルをセットし、以下の2
ステップエッチングを行った。 ステップI ガス :HBr 100sccm 圧力 :1.3Pa(10mTorr) μ波電力 :850Watt RF電力 :50W ウェハー温度:20℃
【0029】ジャストエッチまで上記条件でエッチング
して図3の構造とした後、図12の装置のバッファ室に
ウェハーをもどし、ウェハーステージ33上に該ウェハ
ーをセットする。
して図3の構造とした後、図12の装置のバッファ室に
ウェハーをもどし、ウェハーステージ33上に該ウェハ
ーをセットする。
【0030】該ステージ33には、液体窒素が供給管3
4を通して供給されているので、ウェハーは−140℃
以下に冷却される。この冷却処理によって、図4に示す
ようにレジスト4にはクラック4′が生じる。次に、サ
ンプルをメインチェンバー36にもどして、この状態で
オーバーエッチングを以下の条件で行った(100%オ
ーバーエッチング)。 ステップII ガス :HBr 100sccm 圧力 :1.3Pa μ波電力 :1000W RF電力 :10W ウェハー温度:20℃ 特に側壁保護を強化するようなガス系を添加しておら
ず、かつ10Wという低バイアスにしているので、従来
なら図13のようなノッチングを生じるところだが、本
実施例では、レジストに生じたクラック4′によって、
レジスト内部からの溶剤がBrと反応して生じた反応生
成物5(成分の詳細は不明)が側壁を強固に保護するた
め、図5のようにノッチングを生じない良好な異方性加
工を実現できた。しかも、この保護膜5は、次工程のレ
ジストアッシングによって容易に除去され、保護膜によ
る所謂ラビットイヤー等を生じること無く、図6に示す
如き良好な異方性加工を実現できた。
4を通して供給されているので、ウェハーは−140℃
以下に冷却される。この冷却処理によって、図4に示す
ようにレジスト4にはクラック4′が生じる。次に、サ
ンプルをメインチェンバー36にもどして、この状態で
オーバーエッチングを以下の条件で行った(100%オ
ーバーエッチング)。 ステップII ガス :HBr 100sccm 圧力 :1.3Pa μ波電力 :1000W RF電力 :10W ウェハー温度:20℃ 特に側壁保護を強化するようなガス系を添加しておら
ず、かつ10Wという低バイアスにしているので、従来
なら図13のようなノッチングを生じるところだが、本
実施例では、レジストに生じたクラック4′によって、
レジスト内部からの溶剤がBrと反応して生じた反応生
成物5(成分の詳細は不明)が側壁を強固に保護するた
め、図5のようにノッチングを生じない良好な異方性加
工を実現できた。しかも、この保護膜5は、次工程のレ
ジストアッシングによって容易に除去され、保護膜によ
る所謂ラビットイヤー等を生じること無く、図6に示す
如き良好な異方性加工を実現できた。
【0031】本実施例によれば、ゲート材オーバーエッ
チング時のマイグレーションによるパターン底部のノッ
チングの発生が防止された高選択比異方性加工を実現で
きる。
チング時のマイグレーションによるパターン底部のノッ
チングの発生が防止された高選択比異方性加工を実現で
きる。
【0032】実施例2 本実施例では、図7に示す構造のW−ポリサイドのエッ
チングに、本発明を適用した。図中の被エッチング材
3,3′は、3がPolySi、3′がシリサイド(W
シリサイド)である。このサンプルを、図12の装置の
メインチェンバー36に設置し、以下の2ステップエッ
チングを行った。 ステップI ガス :Cl2 /O2 =80/20sccm 圧力 :1.3Pa μ波パワー :1000W RFパワー :50W ウェハー温度:20℃ 上記条件でWSix 3′をエッチングした後で、条件を
以下のように切り換えてPolySi3をエッチングし
た。 ステップII ガス :HBr 100sccm 圧力 :1.3Pa μ波パワー :850W RFパワー :50W ウェハー温度:20℃
チングに、本発明を適用した。図中の被エッチング材
3,3′は、3がPolySi、3′がシリサイド(W
シリサイド)である。このサンプルを、図12の装置の
メインチェンバー36に設置し、以下の2ステップエッ
チングを行った。 ステップI ガス :Cl2 /O2 =80/20sccm 圧力 :1.3Pa μ波パワー :1000W RFパワー :50W ウェハー温度:20℃ 上記条件でWSix 3′をエッチングした後で、条件を
以下のように切り換えてPolySi3をエッチングし
た。 ステップII ガス :HBr 100sccm 圧力 :1.3Pa μ波パワー :850W RFパワー :50W ウェハー温度:20℃
【0033】ジャストエッチまで上記条件でエッチング
して図8の構造とした後、図12の装置のバッファ室に
ウェハーをもどし、ウェハーステージ33上に該サンプ
ルをセットする。
して図8の構造とした後、図12の装置のバッファ室に
ウェハーをもどし、ウェハーステージ33上に該サンプ
ルをセットする。
【0034】この時、ステージ33内の超音波振動子3
5に、DC100Wを印加して、ステージに振動を与え
ながら、液体窒素供給管34から液体窒素を供給してウ
ェハーを冷却する。
5に、DC100Wを印加して、ステージに振動を与え
ながら、液体窒素供給管34から液体窒素を供給してウ
ェハーを冷却する。
【0035】これによって、サンプルは図9のように、
フォトレジスト4にクラック4′を生じ、しかも超音波
振動の影響でクラックが拡がった状態となる。このサン
プルをメインチェンバー36にもどして、実施例1同様
のオーバーエッチング条件でオーバーエッチングしたと
ころ、図10のように実施例1同様の強化な側壁保護5
が形成され、過剰なオーバーエッチングでもノッチング
を生ずることはなかった。最終的にレジストをアッシン
グすると保護膜も除去されて、良好な異方性加工が図1
1のように実現できた。
フォトレジスト4にクラック4′を生じ、しかも超音波
振動の影響でクラックが拡がった状態となる。このサン
プルをメインチェンバー36にもどして、実施例1同様
のオーバーエッチング条件でオーバーエッチングしたと
ころ、図10のように実施例1同様の強化な側壁保護5
が形成され、過剰なオーバーエッチングでもノッチング
を生ずることはなかった。最終的にレジストをアッシン
グすると保護膜も除去されて、良好な異方性加工が図1
1のように実現できた。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、下地への影響や堆積物
の剥離性に問題を生ずることなく、オーバーエッチング
工程を有するエッチング技術において、オーバーエッチ
ング時のノッチングを防止することができる。
の剥離性に問題を生ずることなく、オーバーエッチング
工程を有するエッチング技術において、オーバーエッチ
ング時のノッチングを防止することができる。
【図1】発明の工程の例を示すものであり、特に実施例
1の工程を示すものである。
1の工程を示すものである。
【図2】実施例1の工程を、被エッチング体の断面によ
り工程順に示すものである(1)。
り工程順に示すものである(1)。
【図3】実施例1の工程を、被エッチング体の断面によ
り工程順に示すものである(2)。
り工程順に示すものである(2)。
【図4】実施例1の工程を、被エッチング体の断面によ
り工程順に示すものである(3)。
り工程順に示すものである(3)。
【図5】実施例1の工程を、被エッチング体の断面によ
り工程順に示すものである(4)。
り工程順に示すものである(4)。
【図6】実施例1の工程を、被エッチング体の断面によ
り工程順に示すものである(5)。
り工程順に示すものである(5)。
【図7】実施例2の工程を、被エッチング体の断面によ
り工程順に示すものである(1)。
り工程順に示すものである(1)。
【図8】実施例2の工程を、被エッチング体の断面によ
り工程順に示すものである(2)。
り工程順に示すものである(2)。
【図9】実施例2の工程を、被エッチング体の断面によ
り工程順に示すものである(3)。
り工程順に示すものである(3)。
【図10】実施例2の工程を、被エッチング体の断面に
より工程順に示すものである(4)。
より工程順に示すものである(4)。
【図11】実施例2の工程を、被エッチング体の断面に
より工程順に示すものである(5)。
より工程順に示すものである(5)。
【図12】実施例で用いたエッチング装置の構成図であ
る。
る。
【図13】従来技術を示す。
I メインエッチング工程 II レジストのクラック生成(被エッチング材の冷
却、超音波の印加) III オーバーエッチング工程 1 基板 2 絶縁膜 3 被エッチング材(PolySi) 3′ 被エッチング材(シリサイド) 4 有機系レジスト(フォトレジスト) 4′ 有機系レジストのクラック 5 側壁保護膜 6 ノッチング 31 ロードロック室 32 ゲートバルブ 33 バッファ室ウェハーステージ 34 液体窒素供給管 35 超音波振動子 36 有磁場マイクロ波プラズマエッチャー(メイン
チェンバー)
却、超音波の印加) III オーバーエッチング工程 1 基板 2 絶縁膜 3 被エッチング材(PolySi) 3′ 被エッチング材(シリサイド) 4 有機系レジスト(フォトレジスト) 4′ 有機系レジストのクラック 5 側壁保護膜 6 ノッチング 31 ロードロック室 32 ゲートバルブ 33 バッファ室ウェハーステージ 34 液体窒素供給管 35 超音波振動子 36 有磁場マイクロ波プラズマエッチャー(メイン
チェンバー)
Claims (8)
- 【請求項1】オーバーエッチング工程を有するドライエ
ッチング方法において、 オーバーエッチング時に、少なくとも被エッチング材の
下部側壁に有機系の保護膜を与える条件でエッチングを
行うことを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項2】有機系レジストをマスクとするとともにオ
ーバーエッチング工程を有するドライエッチング方法に
おいて、 少なくともオーバーエッチング工程においては有機系レ
ジストにクラックを生じせしめた状態でエッチングを行
うことを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項3】有機系レジストをマスクとするとともにオ
ーバーエッチング工程を有するドライエッチング方法に
おいて、 エッチングをメインエッチング工程とオーバーエッチン
グ工程との2ステップに分け、オーバーエッチング前に
被エッチング材を冷却してレジストにクラックを生じせ
しめ、しかる後オーバーエッチングを行うことを特徴と
するドライエッチング方法。 - 【請求項4】極低温冷却と同時に超音波を印加して、レ
ジスト表面のクラックを拡げることを特徴とする請求項
3に記載のドライエッチング方法。 - 【請求項5】オーバーエッチング工程を有するドライエ
ッチングに用いるエッチング装置であって、 オーバーエッチング時に、少なくとも被エッチング材の
下部側壁に有機系の保護膜を与える構成でエッチングを
行う手段を備えることを特徴とするドライエッチング装
置。 - 【請求項6】有機系レジストをマスクとするとともにオ
ーバーエッチング工程を有するドライエッチングに用い
るエッチング装置であって、 少なくともオーバーエッチング工程においては有機系レ
ジストにクラックを生じせしめる手段を備えることを特
徴とするドライエッチング装置。 - 【請求項7】有機系レジストをマスクとするとともにオ
ーバーエッチング工程を有するドライエッチングに用い
るエッチング装置であって、 被エッチング材を冷却してレジストにクラックを生じせ
しめる手段を備えることを特徴とするドライエッチング
装置。 - 【請求項8】超音波印加手段を備えることを特徴とする
請求項7に記載のドライエッチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34327292A JPH06168918A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | ドライエッチング方法及びドライエッチング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34327292A JPH06168918A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | ドライエッチング方法及びドライエッチング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06168918A true JPH06168918A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18360244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34327292A Pending JPH06168918A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | ドライエッチング方法及びドライエッチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06168918A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007150321A (ja) * | 2006-11-30 | 2007-06-14 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
WO2017033754A1 (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理方法 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP34327292A patent/JPH06168918A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007150321A (ja) * | 2006-11-30 | 2007-06-14 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
WO2017033754A1 (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理方法 |
JP2017045869A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理方法 |
US10460963B2 (en) | 2015-08-27 | 2019-10-29 | Tokyo Electron Limited | Plasma processing method |
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